【金田一少年の事件簿】7話レビューと視聴率!都築(戸塚祥太)が若返った本当の理由!
【金田一少年の事件簿】7話レビューと視聴率!都築(戸塚祥太)が若返った本当の理由!
【金田一少年の事件簿】7話が2022/6/12(日)に放送。「金田一少年の殺人 解決編」です。
真犯人の正体は?金田一を犯人に仕立てたトリックとは?
注目は都築役の戸塚祥太さん。原作よりもだいぶ若いですが、どうして?そこには仕方ない理由が。
今回の記事では【金田一少年の事件簿】7話「金田一少年の殺人 解決編」のレビューと視聴率をお届け!
【金田一少年の事件簿】配信情報
【金田一少年の事件簿】は放送後からhuluで配信予定。
さらにhuluでは歴代の【金田一少年の事件簿】を期間限定で配信。最新作に備えて過去の名作を見返すのはいかがでしょうか?
【金田一少年の事件簿】7話の内容
金田一の前に現れた人物
暗号解読ゲームを巡る連続殺人の犯人に仕立て上げられてしまった金田一(道枝駿佑)は逃亡の果に力尽きてしまう。
彼を助けてくれたのは後輩の佐木(岩﨑大昇)だった。金田一に渡したタブレットにGPSアプリを入れ、辿った。
金田一は美雪(上白石萌歌)のことを心配し、佐木は自分で連絡を取ることを促す。だが、金田一は「やっぱりいい。ゴメン、もう少し待ってくれ」とする。
金田一に協力しているライター・いつき陽介(渡辺大)は病院の前でテレビのディレクター・都築哲雄(戸塚祥太)と遭遇。
そこに金田一から電話が掛かり、次の伝言相手である野中ともみ(宮澤エマ)の居場所を教える。
金田一はその情報を元に野中に接触。「私で終わりよ」と聞き出し、暗号ゲームの答えに辿り着く。
野中も同じく答えに気づく。だが、その直後、犯人に殺害されてしまう。
追い詰められた金田一
金田一を捕らえに高林刑事(高橋努)と剣持警部(沢村一樹)も来ていた。金田一は少年(小山十輝)に剣持警部への伝言を書いたメモを届けて貰う。
「もう死ぬしかない。ごめん、オッサン。」
倉庫に追い詰められた金田一。そこにいつきと都築もやって来る。
バンッ
剣持警部が発泡、金田一は倒れてしまう。金田一は救急車で運ばれ、剣持警部が乗り込む。
剣持警部「いい加減、起きろ!!」
拳銃は空砲、血はケチャップ。2人は一芝居打っていた。
メモにはシミ、少年の手にはオレンジジュース。剣持警部はあぶり出しだと気づき、「空砲で撃て」というメッセージを読み取っていた。
事件を推理
金田一は剣持警部の手引で事件があった書斎へ戻る。気絶させられた後に水槽が割られていることに気づく。
そして、事件前後の録画を見返し、水槽が割られた意味と犯人の正体に気づく。
金田一は使用人の菊蔵(半海一晃)から話を聞く。彼は耳が遠くて難航したが、「事件の夜に橘から電話があり、寝室のドアを開けた」と聞き出す。
菊蔵の様子をみた金田一は全ての謎を解く。
犯人の正体と動機
別荘のラウンジにある人物がやって来る。そこには金田一を剱持警部が待ち構えていた。
金田一「待っていたよ、見えざる敵。こっからは俺がねじ伏せる番だ!!」
橘の伝言は伝える人物の名前と順番が重要。大(オオ)村、時(ド)任、桂(ケイ)木、野中(ノナカ)で、「大時計の中」。そこに新作原稿が入ったSDカードが隠されていた。
犯人は橘を殺害した際に掛けていた眼鏡を割ってしまい、水槽のガラスで誤魔化した。
金田一「そうだよな?都築さん!!」
犯人は味方のフリをしていた都築だった。いつきもやってくる。
事件前後で都築が掛けていた眼鏡が変わっていた。都築は「気分で眼鏡を変えただけ」と反論。
だが、それはあり得ない。事件前は顔の輪郭が凹んでいるので近視用のレンズ、事件後は逆に膨らんでいるので老眼鏡のレンズ。
老眼鏡は橘のもの、都築は眼鏡を掛けていないと怪しまれると思い、とっさに盗んだ。
金田一は足跡を付けない脱出ルートを見つけ出していた。
書斎のドアによじ登り、閉める勢いで隣のドアに飛び乗る。後はこれを繰り返す。最後の寝室のドアは2mほど離れていたが、菊蔵に橘のフリをして電話を掛け、開けてもらった。
観念した都築は腹の手術痕を見せながら動機に付いて語りだす。
都築には結婚を約束した恋人・須藤麻衣子(小林涼子)がいた。彼女は重い腎臓病に掛かり余命わずか、都築は自分の腎臓の1つを提供した。
他人と適合する確率は低かったが軌跡が起きた。
だが、病院側のミスで手術は失敗。再び適合するドナーを待つしかなくなった。
都築は前田(桜井聖)という医者に適合する腎臓が見つかったら優先して貰うのを条件に協力。行っていたのは臓器密輸。外国人のドナーをタレントと偽ってビザを取っていた。
自分がやっているのは最低の行為だと分かっていたが、麻衣子の為に臓器密輸を行うしかない。
だが、橘にバレ、新作のノンフィクション小説に実名が出る運びとなった。都築はあの夜、橘を説得しようとしたが、断罪され彼を殺してしまった。
そして、罪を隠すために伝言を伝えた人物たちも殺害したのだった。
結末
都築は自らの罪を断罪するかのように体にナイフを突き刺す。金田一に謝罪し、もう1つの腎臓を移植して欲しいと頼みながら息を引き取った。
剣持警部は警察のヘリを要請し、都築は移植手術ができる病院まで運ばれていった。
ヘリポートに美雪が駆けつける。美雪は泣きながら金田一の胸に飛び込む。
金田一「心配掛けてゴメンな。」
後日、橘の新作は都築の名前を伏せた上で出版された。これにより、臓器密輸を行っていた前田医者は逮捕された。
金田一、剣持警部、いつきは手術が成功した麻衣子の元を訪れる。麻衣子は都築の一部と共に罪を背負う覚悟を決めていた。
金田一は「貴方は幸せにならなくちゃ。それが彼の願いだから」と優しく語りかける。
見舞いが終わり、金田一は美雪、佐木と合流。美雪は心配掛けたお詫びとして、ご飯をおごることを要求するのだった。
終わり。
【金田一少年の事件簿】7話のまとめとレビュー
【金田一少年の事件簿】7話は「金田一少年の殺人」の解決編。
トリックはドアを使い、足跡を残さずに渡ったというもの。「水曜日のダウンタウン」で再現されたのでご存の方も多かったのでは?
犯人は原作通り、都築。動機は犯罪の隠蔽ですが、大切な人の為に苦しんだ末での凶行でした。
奇跡的な適合を喜んだ後に手術のミスで地獄に落とされていく。最後に命を恋人に繋げるシーンは涙無しには見られません。
【金田一少年の事件簿】は犯人の自殺が多い、と有名。都築の場合は、自殺に意味があります。
都築役は戸塚祥太
戸塚さんの演技に引き込まれてしまった。すごいな。真相を話す都築さんの声が穏やかで、だけど辛くて心がきゅっとなった。
せつない犯人役、戸塚さんだから魅了されたんだと思う。ほんとにほんとに戸塚祥太さんの演技最高でした。#金田一少年の事件簿#戸塚祥太— めいこ (@meiko_5stars) June 12, 2022
後半、魅入ってしまった。
善良な協力者を装いながらもどことなく不穏な感じ、殺人者の狂気、追い詰められてからの太々しさ、罪を犯さなければならなかった哀しみと後悔。切ない。
いろんな心情を見事に表現されてて、戸塚さんすごく良かったです🥲#金田一少年の殺人 #戸塚祥太— nasudora(なすどら) (@nasudora1) June 12, 2022
都築を演じていたのは「ABC-Z」の戸塚祥太さん。喜びから絶望へ、善人から犯人となってしまう苦悩と変化を見事に演じてくれました。
特に金田一のドア渡りのトリックを見破った後、手の力が抜け、観念する表情がお見事でした。
都築が若返った理由は?
それにしても都築さん役の人若いけど大丈夫か? 原作おじさんだったぞ? と思ったけど調べてみたら35歳なのな。
おじさんなんて呼べねえよあの外見。さすがジャニーズ。(原作だと52歳)— かすがかける (@cozmixxx) June 5, 2022
原作の都築の年齢は中年、臓器を渡したのは娘。一方、ドラマの都築は若く、大切な人は恋人に変更。
どうして年齢が大幅に変更されたのでしょうか?
実は2010年に臓器移植の法律が改定。自殺による親族への臓器提供は認められなくなりました。
改正臓器移植法の運用を検討する厚生労働省の臓器移植委員会(委員長・永井良三東京大教授)は30日、親族に臓器を提供するため自殺を試みた人からの臓器提供を認めない方針を決めた。脳死になった人だけでなく、心停止に至った人からも認めない。
改正法の親族優先規定は来年1月に施行される。心臓は脳死の人からしか摘出できないため、日本循環器学会が、身内への臓器提供を目的とした「自殺や同意殺人を誘発するおそれがある」として、優先提供を認めないよう要望していた。
会合で委員らは「自殺対策は心臓だけの問題ではない」との意見で一致し、すべての臓器について、自殺による優先提供を認めないことにした。親の自殺が子どもにとって大きなトラウマになることや、意図的に脳死になるのが難しいことを、家族に理解してもらうための普及啓発の必要性も指摘された。
朝日新聞「自殺による優先臓器提供認めず 改正移植法、専門委方針」より一部引用
法改正より原作の娘への移植はドラマで不可となり、恋人に変更。年齢が高すぎると恋人では不自然なので都築は若返ったのでしょう。
原作通り作らなかったのではなく、作れなかったんです。
【金田一少年の事件簿】7話の視聴率
【金田一少年の事件簿】7話の視聴率は世帯平均5.7%、個人視聴率は3.3%だった。
次週予告
次回の【金田一少年の事件簿】は「首狩り武者殺人事件」。原作「飛騨からくり屋敷殺人事件」がリメイクです。
2022/6/19(日)22:30~の放送をお楽しみに。
この記事で使用している画像:日本テレビ「金田一少年の事件簿」公式サイト
コメント