【金田一少年の事件簿】「聖恋島殺人事件」のネタバレ!残された謎の意味!
【金田一少年の事件簿】「聖恋島殺人事件」のネタバレ!残された謎の意味!
実写版【金田一少年の事件簿】「聖恋島殺人事件」が5/8、5/15に放送。R(リターンズ)から初めて実写化される事件です。
真犯人「セイレーン」の正体は?広大な海を利用したトリックとは?
原作では金田一の意味深な発言がありましたが、明かされず大きな謎に。やはり、あの宿敵絡み?
今回の記事では原作版【金田一少年の事件簿】「聖恋島殺人事件」のネタバレをお届け。
【金田一少年の事件簿】配信情報
【金田一少年の事件簿】放送後からhuluで配信予定。
さらにhuluでは歴代の【金田一少年の事件簿】を期間限定で配信。最新作に備えて過去の名作を見返すのはいかがでしょうか?
【金田一少年の事件簿】「聖恋島殺人事件」の収録巻
「聖恋島殺人事件」はR(リターンズ)シリーズ8作目の事件。【金田一少年の事件簿R】12、13巻に収録。
全15話で、シリーズの中でも2位タイの長さです。
登場する怪人はその歌声を聞いた者を海に引きずり込む怪物「セイレーン」。
【金田一少年の事件簿】「聖恋島殺人事件」は【DMMブックス】で購入できます。
【金田一少年の事件簿】「聖恋島殺人事件」の登場人物(出演者)
影尾風彦(佃典彦)
帝王大学医学部教授。釣り大会の参加者の1人で医者チーム。
大学で絶大な影響力を持っており、態度は偉そうで横暴。
潮小次郎(コサカマサミ)
医者チームの1人。帝王大学病院のイケメン医師。
釣りの腕には絶対の自信を持っている。
寒野美火(高橋ユウ)
医者チームの1人。帝王大学病院の女医。
伊豆丸険(小市慢太郎)
釣り大会の参加者で医療従事者チーム。ゴマスリ製薬会社医薬情報担当者(MR)。
影尾たちとの付き合いは長く、終始媚を売っている。
鰐瀬たかし(神尾佑)
医療従事者チームの1人で医療機器メーカー営業マン。営業だが影尾たちには積極的ではない。
伊豆丸と共に行動することが多いが、彼に振り回されている。
右竜あかね(生田絵梨花)
釣り大会の参加者の1人で編集者チーム。小説家。
ドラマ版では記者に変更され、聖恋島の秘密を解き明かそうとする。
奥ノ木武蔵(ドラマ未登場)
編集者チームで右竜あかねの担当編集。
鬼島高彦(ドラマ未登場)
釣り大会の企画担当。
何があっても企画者を訴えないと契約書に仕込むなど、したたかな人物。
凪田空也(ドラマ未登場)
ケーブルテレビのプロデューサー。盛り上げるためにワザと悪天候の日にスケジュールを組む。
事件が進むに連れ、横暴さは抑えられていく。
ドラマ版では彼と鬼島の役割はツアーガイドの凪田夏見(吉谷彩子)に置き換わっている。さらに元看護師で影尾たちとは知り合い設定が追加。
海星終吾(ドラマ未登場)
ケーブルテレビのカメラマン。口数が少なく、物静か。
ドラマ版では佐木が彼の代役。
霧声昼子(余貴美子)
コテージの管理人で聖恋島の唯一の住人。
高齢だが、素潜りで魚を捕るなど非常に行動力がある。
【金田一少年の事件簿】「聖恋島殺人事件」のネタバレ 事件編
まずは事件編のネタバレです。実写版は第1の殺人と第3の殺人の順序が入れ替わっています。
「セイレーン」の歌声が響く島
剣持警部の誘いで釣り大会に参加することになった金田一と美雪は聖恋島を訪れる。
昔は人がいたが今は1人の住人が住んでいるだけだという。
その住人・霧声昼子は「ようこそ墓標の島・聖恋島へ」と出迎える。
アーアーアー
と島に悲しげな歌声が響き渡る。
「セイレーンが泣いているんですよ」と意味深な事を言う霧声。
第1の殺人 海上の不可能犯罪
早朝4時、辺りはまだ薄暗い。一同はライフジャケットを着込み、鬼島の誘導で集合場所の小屋から海上の桟橋を通って船着き場への向かおうとする。だが、船着き場には鍵が掛かっていた。
仕方がないので一同は一度集合場所に戻り、反対方向から船着き場へ向かう。ところがこちらからも鍵が掛かっていた。
小窓から船着き場を覗いてみると背中に銛が刺さった人物が倒れていた。その直後、船着き場の電気が消えて鍵を開ける物音が聞こえてくる。
さらに美雪は薄暗い海上を光が流れていくのを目撃する。
一同は集合場所へと引き返す。そこには背中に銛が突き刺さり、絶命している影尾の遺体が。
点呼を取ると全員が集合場所に集まっていた。船着き場にあった影尾の遺体を集合場所に運ぶのは誰にも不可能だった。
第2の殺人 海に潜む怪物
影尾の死にショックを隠しきれない中、島にあった船が破壊され脱出できなくなってしまう。
さらに食料庫が何者かに荒らされていた。
営業マンの伊豆丸は医師たちに媚びを売る為に鰐瀬を連れて釣りに出かける。ところが魚は1匹も釣れなかった。
今度は潮がより良いポイントに釣りに行くと名乗り出る。心配した金田一と剣持警部も付いていく。
潮の竿に大きな当たりが。ところが、潮はそのまま海に引きずり込まれてしまう。
剣持警部が飛び込むも見失ってしまう。
金田一たちはコテージに引き返す。シャワーを浴びていた伊豆丸と鰐瀬も合流し、潮を探しに行くことに。
「いやあああー!!」
と寒野の悲鳴が。
コテージの外に向かうとこと切れた潮の水死体が流れ着いていた。遺体からは釣りの時に付けていた手袋が無くなっていた。
大の大人1人を海に引きずり込む魚などありえない。怪物「セイレーン」の仕業なのか?
「セイレーン」の鳴き声の正体
男性陣は殺人犯の捜索に向かうことに。
金田一は霧声から聖恋島の悲しい歴史について話を聞く。戦時中、聖恋島には特攻用の人間魚雷「回天」の訓練場と出撃基地があった。
戦後、島には「セイレーン」の鳴き声が響くようになったという。
すると「セイレーン」の鳴き声が変化する。「変化には意味があるがその秘密は話せない」と霧声。ただ、最初のポイントでは魚は釣れないことは分かっていたと言う。
金田一は美雪を連れて桟橋から浮きを投げ込んで実験。「セイレーン」の鳴き声が変化すると潮の流れが変化することを突き止める。
「セイレーン」鳴き声の変化を把握すれば潮の流れや漁場の変化も予想できるはずだ。
その後、男性陣は聖恋島の奥で洞窟を発見。そこから「セイレーン」の鳴き声が響き渡る。
金田一は意を決して洞窟の中へ。入江には人間魚雷「回天」の残骸が墓標のように突き刺さっていた。これが「セイレーン」の鳴き声を作り出していた。
第3の殺人 闇に消えるボート
霧声が素潜りで捕ってきた魚を食べる一同。「セイレーン」の鳴き声が響き渡り、犯人はほくそ笑む。
犯人「聞くがいいセイレーンの呪われし歌声を!その歌が聞こえた時がお前の最後だ!」
その後、一同に寒野の名前が書かれた封筒が届く。
午後8時丁度、金田一たちは寒野の部屋を開ける。
ガラスを突き破って飛んできた矢が、椅子に座っていた寒野の額に直撃。彼女はそのまま絶命してしまう。
ベランダに出るが誰もいなく、「セイレーン」の鳴き声が響く中、明かりの灯ったボートが去っていた。
金田一はカメラマンの海星に撮影した第1、第2の事件のビデオを見せて貰う。
その映像から金田一は犯人かも知れない人物に当たりをつける。
そして、金田一は全ての事件を再検証し謎を解く。
さらに剣持警部に頼んで容疑者が持っている寒野からの封筒を回収して貰う。
【金田一少年の事件簿】「聖恋島殺人事件」のネタバレ 解決編
真犯人「セイレーン」の正体。
あの3人をやったのは私だ。
医者の風上にも置けないあのクズ共をー
この手で殺したんだ…!
真犯人「セイレーン」は伊豆丸だった。
第2の殺人(潮の殺害)のトリック
食料庫を荒らした伊豆丸は釣りをするように誘導。自信家の潮はまんまと魚が釣れるポイントに向かった。
伊豆丸は潮の手袋に力を入れると竿にくっつく瞬間接着剤を仕込んだ。そして、水中に潜んでいた伊豆丸は水中スクーターで釣り糸を巻き取り、潮を引きずり込んだ。
そして、トリックに使った手袋と竿を回収した。
金田一が伊豆丸に疑いを持ったのはビデオをチェックした時。
シャワーを浴びた直後の伊豆丸の顔は普通だった。ところが、潮の遺体が発見された後、伊豆丸の目の周りに真っ赤な跡があった。
これは水中ゴーグルの跡。気圧、気温、血流の変化などで跡が遅れて浮かび上がったのだ。
第3の殺人(寒野の殺害)のトリック
伊豆丸は事前にボート、水中銃、寒野のコテージの壁を手術用の水に溶ける糸で結ぶ。寒野の手紙を偽装して一同を午後8時に呼び出した。
午後8時に「セイレーン」の鳴き声と潮の流れが変化し、糸が引っ張られることで水中銃から矢が発射。(眠らせていた)寒野に命中し、ボートは海に流れていった。
潮の流れで殺人装置を自動的に作動させた。
第1の殺人(影尾の殺害)のトリック
集合場所に集まった時、影尾はまだ来ていなかった。暗かったので誰も気づかなかった。
(本当は先導していた鬼島は気づいていたが失格にして他のメンバーに抗議されるのを恐れて黙っていた。)
遠回りする時、伊豆丸はこっそりと金田一たちから離れて集合場所の小屋に戻る。そこで嘘の時間を伝えられ遅れてやって来た影尾を殺害。
反対側から船着き場へ先回りし、銛が刺さったライフジャケットを着込んで影尾の遺体のふりをした。
発見された後、伊豆丸は電気を消し鍵を開け、ライトを潮に流して金田一たちを集合場所の小屋へ誘導。引き返した金田一たちの後を追い、合流。ずっと一緒にいたように見せかけた。
決定的な証拠
証拠は偽装した寒野の封筒。開封した跡があったのに手紙からは伊豆丸の指紋は出てこなかった。つまり、伊豆丸は手紙を読んでいないことになる。
なのに伊豆丸は時間通りに部屋に来れた。これこそがメンバーを集めた犯人である決定的な証拠だ。
自分の指紋を残さないように徹底的に対策したのが裏目に出てしまった。
犯人の動機
伊豆丸は3人の医師を殺害した動機を語りだす。
伊豆丸は結婚し娘の麻里香がいたが、離婚。ある日の公園で麻里香と遭遇。彼女は自分が父親だとは気づいていなかったが、交流が続いた。
別れた妻も気づいていたようだが、黙認してくれ久しぶりに家族の時間を過ごすことが出来た。
だが、ある日を堺に麻里香は公園に来なくなった。そして、元妻から麻里香に悪性の小児ガンが見つかり、治療の甲斐無く亡くなったと告げられる。
伊豆丸も医療従事者の端くれ。麻里香は死亡するほど体調が悪いようには見えなかった。
不審に思った伊豆丸は治療を担当した影尾、潮、寒野に取り入って探りを入れた。そして、酒が入った接待の席で潮から娘の死の真相を聞き出す。
麻里香の病状は従来の治療方法でも十分だったが、データ欲しさに強引に新薬を投入した。幼い麻里香への負担が大きいのは分かってのことだった。
結果、麻里香は死亡し、影尾たちは死亡診断書を偽装してもみ消した。
「僕が親でもあんな死に方はたまんないやー」と他人事のように語る潮。
その帰り道、伊豆丸は録音したテープを聞き返す。これを世間に公表すれば3人は終わりだ。
だが、伊豆丸は自ら録音テープを踏み潰し、決意を固める。
こんなことで許されるか!!
人の娘を実験動物のように言いおって…!!
それならお前ら全員この俺が殺してやる!
虫ケラのようにな!!
伊豆丸は聖恋島の出身であり、「セイレーン」の歌声と潮の流れを利用したトリックで娘の復讐を遂げた。
こうして、もの悲しい「セイレーン」の歌声が鳴り響く中、聖恋島殺人事件の惨劇の幕は静かに下りたのだった。
【金田一少年の事件簿】「聖恋島殺人事件」で残った謎
「聖恋島殺人事件」では1つ大きな謎が残りました。
第13話で潮殺害のトリックを明かした後、鬼島が「あの時の事故も殺人?」と発言。過去にも死亡事故が起きた様子。
それを受けて金田一はハッとし、「まさか」と呟きます。
ですが意味は明かされることなく、謎が残ったままでした。
高遠が登場する予定だった?
金田一が推理中に感づいた時は宿敵・高遠が絡んでいることが多い。いわくつきの場所を殺人の舞台にするので、今回も連想したのでしょう。
さらに冒頭では喫茶「ふくろう」のマスター(正体は変装した高遠)も登場。
「聖恋島殺人事件」への高遠の関与が予定されてたが、以下の理由でカットになった可能性があります。
- 解決編のページが足らなくなった
- 「金田一37歳の事件簿」の連載が決まり、高遠の登場は次の事件(リターンズシリーズ最後の事件)に持ち越された
【金田一少年の事件簿】「聖恋島殺人事件」のまとめ
「セイレーン」の歌声の正体は戦時中に残った人間魚雷の残骸で起こったもの。
それで発生した潮の流れをトリックで利用したのが事件の真相。それが分かれば犯人は媚を売りながら誘導していた伊豆丸と特定しやすかったです。
被害者たちは【金田一少年の事件簿】の例に漏れずに最低最悪の人物。ほぼ人体実験による殺人。
殺したいほど憎んでいる人物たちに媚を売り続けた伊豆丸は相当な苦痛だったはずです。
実写版【金田一少年の事件簿】「聖恋島殺人事件」は5/8、5/15の2週に渡って放送予定。
実写版で「聖恋島殺人事件」がどう描かれるのか楽しみです。
記事で使用している画像の引用元:金田一少年の事件簿 30th – イブニング公式サイト
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