【前科者】4巻のあらすじ!多実子(古川琴音)編は涙の結末!

【前科者】4巻のあらすじ!多実子(古川琴音)編は涙の結末!

有村架純主演のWOWOWオリジナルドラマ「前科者-新米保護司・阿川佳代-」・映画「前科者」の原作【前科者】第4巻のあらすじネタバレを紹介!

前巻から登場した多実子(古川琴音)のパートが一応の完結へ。ラストは涙の結末!?

そして佳代の恋も描かれて…?

今回は【前科者】4巻のあらすじネタバレについて。

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目次

【前科者】4巻のあらすじネタバレ

【前科者】4巻のあらすじネタバレを紹介します。

骨董市へ

田村多実子(古川琴音)は、阿川佳代(有村架純)・みどり(石橋静河)・児珠よし とともに骨董市へ出かけた。

武者小路実篤の言葉が書かれたお皿を発見。佳代やみどりは文学好きなので知識があるが、多実子は知らなかった。無学な自分に落ち込んでしまう。

帰り道。よしが多実子を喫茶店へ誘って励ます。

いいことが続く多実子の前に、ドラッグの売人・佐藤が近づいてきて…。

遺影

多実子はバイトを無断欠勤してしまう。

佳代が家に行っても、何日も(精神的に)寝込んで起きられない。

みどりの提案で、よしさんの遺影を橋の上で撮影。佳代、多実子も来てくれた。

4人で映った集合写真を遺影にしたいというよし。みんな死んだと思われると反対するみどり。

多実子は思わず笑った。

プライドだけの男

ある日。多実子に佐藤が再び近づく。佳代が止めに入るが、みどりが割って入った。

この人は、かなう相手じゃない」と謝るみどり。佳代の頭も下げさせた。

***

ファミレスにて。みどりは佐藤のことを実は知らない、と佳代に打ち明ける。

プライドだけで生きてるやつに効く方法をしたという。

しかし、その話を佐藤が盗み聞きしていて…。

佐藤と対決

ファミレスにて。「男性の方からです」と山盛りポテトが、佳代・みどりのテーブルへ。

ケチャップが多めについていた。血だらけにして食べるのが好きだから、と言っていたらしい。

みどりは佐藤に聞かれた、と気づく。

多実子に聞いて、彼の行きつけのバーへ行く。

1本(=1000万円)ださないと手を引かないという佐藤。

どうせ払ってもしゃぶりつくすに決まってると思ったみどりは「多実子を好きにしろ」と退散した。

交代でバーに佳代が駆け付けた。

佳代あ殴られそうになったが、微動だにしない。

目の前で止まったパンチ。

遅れて恐怖がやってきて震えるし、涙がこぼれるが・・・

怖くない!あんたなんか怖くない!」と佳代。

「あなたこそ読むべきす」とドストエフスキーの『罪と罰』上巻を佐藤に渡す。

佐藤に同情?!

バーの外の通りには保護観察官・高松直治(北村有起哉)がウロウロしていた。

みどりが高松を発見し、佳代がバーへ行ったのを知る。

みどりと高松は佳代を心配していたが、「罪と罰」を手に出てきた佐藤をみて安心した。

佐藤は、昔の弟分から特殊詐欺に誘われたが、拒否。

すると佐藤は、弟分にボコボコにされた。(今は弟分の方が立場が上)

その喧嘩をみどりが陰から見ていた。同情してしまうみどり。

佐藤を尾行すると家賃5万くらいのボロアパート住まいだった。

みどりは尾行をやめた。

しかし佐藤は夜中にまた外出して、多実子と車でどこかへ…。

売春を斡旋

とある駐車場にて。佐藤は、女を買いたい中年男に多実子を1千万で売ろうとする。

シャブ中毒っぽくて、タイプでないという中年男。

「社長には1千万なんてはした金でしょ」と押す佐藤。

その言い方や、売春場所がレンタカーなのも気に入らなかった中年男は「今回はなし」という。

多実子は逃げ出す。

「不良品だった!」と中年男。用心棒(?)に佐藤を半殺しにさせた。

佳代の弱さ

みどりは佳代に佐藤はいいやつかも、という。

しかし佳代は佐藤を逮捕させようと、麻薬取締官(マトリ)に連絡していた。

佳代は怒っていた。

みどりは佳代が怒るのを理解しつつ、佳代の良いところは弱さ、と伝える。

強いと信用ならない。弱い佳代だからみんな信用するんだ、と。

しかしマトリは佐藤を逮捕できなかった。証拠のクスリを押さえたが、小麦粉だったのだ…。

「よく我慢しました」

多実子は、佐藤に売られそうになったが逃げることができた。

しかし精神が不安定になり、別の売人から麻薬を買った。ついでに落とし物のウサギの人形ももらう。

誰かの大事なモノからもしれない、と多実子は思う。

多実子はクスリを使わなかった。

そんな多実子にまた佐藤が接触。足を洗うという佐藤は多実子を「好きになった」と告白した。

しかし佐藤は「王(ワン)さん好みの女でしょ」と連絡していた。安く売るからしばらく台湾においてほしいと交渉し成立。

バイト帰り。多実子は佐藤に会ったがさすがに警戒していた。

佐藤は多実子から麻薬を奪って路上に捨てた。

佐藤:「信用してくれる?」
多実子:「ありがとうございます。捨てられなかったんです」

多実子は感謝した。

そこに、佳代・みどり・よしがやってきた。

3人の追及で、佐藤の「好き」は嘘だったとわかる。

佳代は多実子に謝るように佐藤へ迫った。

しかし多実子は麻薬を買ったことを告白する。

佳代は「買ったのに使わなかったんですね。よく我慢しました」と褒めた。

多実子はウサギを今すぐ返しにいくという。

佐藤は苦笑し、ウサギに免じて退散する。

もう近づくことがないように、よしが「たたるから」と脅した。

よしの最期

「たったてやるから」と佐藤を撃退したよしは苦しみだして救急搬送された。

多実子は私がウサギを持ってきたから、と公園へ行って砂場へ返す。

すると小学生の太った女の子が取り返しに来た。

多実子はその子がイジメられてないか気になって声をかけたが、変人に見られて逃げられる。

よしが亡くなった。

多実子は自分のせいだ、と崩れ落ちた。私を心配していたから…。

佳代は「私たち」と考える癖をつけようと助言。

  • 佳代たちといる「私たち」
  • 自助グループの「私たち」
  • 仕事先の人たちとの「私たち」

みどりは佳代のきれいごとを「本物の勇気」と褒めた。

偽物の人間がきれいごとを言うのは勇気がいる。本物の勇気だ。

多実子は公園で女の子が心配だったことを話す。

佳代は、「その子を私たちだと思ったからですよ」という。

***

葬式後。佳代・みどり・多実子は、救急車内でのよしの最期の言葉の動画を再生。

あなたたちを絶対守りますから」とよし。

3人は涙した。

16歳の少年

佳代の新たな保護観察対象者は、田口安吾(たぐち・あんご)。16歳。傷害事件で少年院に入っていた。警察や大人には不信感がある少年だった。

環境調整で安吾の母親に会いに行ったが、弟もいて、とても良い家庭だった。

弟にマッサージされて佳代は寝てしまった…。

弟は内職もしていた。

数ヶ月後。安吾は少年院を退院。

院では食べられなかったコーラを佳代が安吾に買う。

「このあとゲップします」と佳代が予想。もちろんゲップした。

安吾も炭酸飲料を買って、佳代へ飲ませて、ゲップを予想。

口を押えたが、ゲップしてしまう佳代。安吾は笑った。

そして「先生のこと好きになっちゃった」と安吾。

「からかわないで」と佳代は言った。

安吾は佳代の家で牛丼を食べた。何度も「可愛い」と言って、別れ際も「好きだから」何がなくても来るという。

佳代は保護司という立場があること、それに…「あなたみたいな自信たっぷりな人は嫌いです」と言い放った。

結末

安吾の家に母と弟が来てくれて、佳代が持たせてくれた牛丼を食べて談笑する。

安吾は介護業界で働き始める。

安吾は母と弟と、入院中の父を見舞いに行った。久しぶりだからか、ずいぶん老けてみえた。

安吾は、昔の仲間たちと再会した。母が報せてくれたのだ。

一方、佳代は朝刊の配達中…みどりが佳代の父親とラブホテルから腕を組んで出てくる場面を目撃して…。

(つづく)

【前科者】4巻の感想

【前科者】4巻は多実子(古川琴音)編の完結巻。

よしさんが亡くなって、空から見守っているよ…という嬉しいメッセージが残されて…

佳代・みどり・多実子が涙する結末へ!

多実子は自信があまりにもなくて…でもクスリに逃げたかったのに、思いとどまりました。

現実的にはまた手を出してしまう人が多いのでしょうけど、こういう希望的な展開も良いですね。

佳代が「私たち」と考えることを勧めていましたが…

ちょっと脱線しますが関連として、小説家・平野啓一郎が提唱する「分人主義」を思い出しました。

「個人」は、実はもっと小さな単位の「分人」の集合体であり、会社の人との自分(分人A)、友人用の自分(分人B)、奥さん用の自分(分人C)、子ども用の自分(分人D)……などがあるということ。

コミュニケーションは他者との共同作業である。会話の内容や口調、気分など、すべては相互作用の中で決定されてゆく。

自分を愛するためには、他者の存在が不可欠だという、その逆説こそが、分人主義の自己肯定の最も重要な点である。

愛とは、「その人といるときの自分の分人が好き」という状態のことである。

出典:「私とは何か」平野啓一郎

愛とは、「その人といるときの自分の分人が好き」…って、平野さんは言っています。

佳代は、その人といるときの多実子の分人を意識してほしいってことなんだろうと思います。

ドラッグから立ち直ろうとしてる人たちといる分人。

職場の人といる分人。

佳代たちといる分人。

でもDVや強姦してきた大人たちといたときの分人もあるんですよね。

ポイントは全部違っているし、違っていいこと。

ひどい人といたときの分人は嫌いですよね。

平野さんはインタビューで「好きな分人」でいられることが幸せに繋がると語っています。

自由とは、好きな分人で長くいられることで、それが幸福にもつながっていく。その一端を共感度の高いAIが担っていくかもしれません。もちろん、一番好きな分人だけがあればいいのではなくて、ほかの分人も必要。その構成要素を自由に選べることが大事。

自分が好きな自分でいられる分人の比率がなるべく大きくなるように、人間関係を整理すること。そうすると環境が、より好きな分人を生きやすくしてくれると思います。

https://newspicks.com/news/3311271/body/?ref=search

多実子はこれまで辛い人生でしたが、佳代やみどりなど素敵な人とたくさん過ごしていってほしいなと思いました。

当記事画像出典:Amazon

前科者4巻

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