八月は夜のバッティングセンターで。6話ネタバレあらすじ感想!レジェンド吉見一起!
関水渚×仲村トオル主演のベースボールヒューマンドラマ【八月は夜のバッティングセンターで。】6話「勝負 」が放送されました。
有名企業の女社長・元山陽子を山下リオさんが演じ、悩みから救うレジェンド選手として、現役時代に完璧なコントロールで精密機械とも呼ばれた吉見一起さんが出演されました。
八月は夜のバッティングセンターで。6話・あらすじ
八月は夜のバッティングセンターで。はParaviで配信中です。
(2021年8月現在)最新の配信状況は公式サイトでご確認ください。
経営者
舞はいつものようにパソコンで野球動画を見てニヤニヤしていました。
中年男性が野球をしているたわいもない内容ですが、舞はこの動画が大好きです。
時計を見るとバイトに行く時間だったので、慌てて身支度を始めます。
自動再生だったので動画は切り替わり、有名企業の女社長・元山陽子(山下リオ)のインタビュー動画に変わっていました。
“今のビジネスモデルって、本当に多様化していますけど経営者の役割って基本的には変わらないと思うんですよ、私、学生ベンチャーから初めて既存のノウハウを壊している立場だと思われがちですけど、やっていることはむしろオーソドックスだと思います”
そこまで見ると舞はパソコンを閉じてバイトへ向かいました。
1万円札を100円玉に両替する女
舞がバッティングセンターで作業をしていると、入り口から大きな声で電話をしている女性の声が聞こえてきました。
どうやらビジネスの話のようですが、声が大きいので話が筒抜けになっています。
「向こうが覆すならこの話はなかったことで結構です!」
女性の迫力に舞は見入ってしまいました。
舞がバッティングセンターの受付にいると、入り口で電話をしていた女性が入ってきました。
「両替してください」
見ると、1万円札を全部100円玉に変えてほしいということでした。
舞が渡した1万円分の100円玉を持って女性はバッターボックスへ入っていきました。
豪快で気迫あるバッティング
ジャケットのボタンを緩め、打席で構える女性。
いざ、バッティングを始めると豪快さと気迫で、周りの客も驚いてしまいます。
「おりゃー」「うぇえーい」「かかってこいやー!」
女性の声はバッテングセンターの中で響いていました。
両替した100円玉をマシーンにつぎ込み、バットを振り続ける姿の伊藤も感心していました。
長い時間女性が打席に入っていたので、子供たちの列が出来てしまいました。
舞がやんわりと子供たちと代わってもらいたいことを告げると、女性は謝りおわびとして使いきれなかった100円玉を子供たちで使って欲しいと言ってバッテングセンターを出て行ってしまいました。
会社と仲間たち
舞は女性に見覚えがあるが思い出せない・・・。
でもネット記事で有名企業「ヴァジーレ」の女社長・元山陽子であることに気が付き、動画を見たことを思い出しました。
さらにネット記事には陽子の会社が困難に陥っていることも書かれていました。
*****
オフィスでは陽子が木澤・矢野・秀美の3人の仲間と話し合っていました。
ヴァジーレ は7年前、木澤、矢野、秀美と大学時代と起業した会社です。
4人で小さな部屋から始め、初めて契約をもらえた時は4人で大喜びしました。
深夜まで仕事をしてパイプ椅子で交代で眠った時もありました。
大きくダウンロード数を伸ばした時は4人で歓喜しました。
「この仲間じゃなかったらここまでの会社にはなれなかった」陽子はいつも仲間に感謝しています。
そして仲間は自分の最大の財産とも思っています。
しかし、ヴァジーレは大手ハードバンクから買収される危機にありました。
子供のように育ててきた技術をハードバンクに譲渡しなければならない・・・・陽子はこの話はなしにしたいと仲間に話します。
しかし資金力も知名度も圧倒するハードバンクが相手なだけに、仲間は今後の為にも譲渡はやむなしと考えています。
「悩むなら前に進め」
起業した時から常に掲げてきた信念ですが、今の陽子にはどうしたらいいのか分からなくなっていました。
会社を手放したくないという焦り
陽子は夏葉バッテングセンターに来ました。
この間と同じように1万円札を全部100円玉に両替しました。
バッターボックスに入り、爽快に打っていきます。
伊藤と舞は陽子のバッティングを見ていました。
陽子の豪快なスイングと気迫は、野球経験のある舞から見ても圧倒されるほどです。
舞:「すごい・・・」
伊藤:「確かにタイミングは合っている。・・・ただ問題はこの後だ」
舞:「どういう意味?」
伊藤:「そのうち分かる」
伊藤の言葉通り、打球は陽子のバットに当たらなくなっていきました。
空振りすればするほど、愚痴が出てきます。
「簡単に手放したくない、どうしたらいいのよ」
「くやしい」
「あたらない」
陽子の様子を見ていた伊藤は立ち上がりバッタボックスに近づきました。
伊藤:「やけになって振りまくってどうする」
陽子:「はぁ?黙ってて!」
伊藤:「ただ振りまくるだけだったら誰にでも出来るんじゃないのか」
陽子:「あんたに何が分かるのよ」
陽子のバットに球は1度もあたりませんでした。
「あんたが余計な事を言うから分からなくなってきちゃったじゃない」
陽子はバッタボックスから出てきて伊藤に詰め寄りました。
「じゃあ、聞いてみるか、俺の野球論」
「ライフイズベースボール」
そう言うと、伊藤は手に持っていたボールを高く放りました。
絶体絶命のピンチを仲間と守りぬく
ボールが伊藤の手に落ちてきたとき、場所は球場に変わっていました。
陽子は野球帽を被り、ピッチャーマウンド立っていました。
「えええー⁈ナニこれ‼」
「野球場です」
セーラー服姿の舞が答えました。
「見ればわかるわよ、あたしが聞きたいのはなんで野球場にいるのかってこと!もう、全然意味が分からない、どういうこと?」
驚く陽子に舞は
「それは・・・妄想だからです。とりあえず頑張ってください」
と言い残してベンチへ戻っていきました。
「陽子!」という声を聞いて振り返ると、 木澤・矢野・秀美 の3人が守備に就いていました。
「試合は2回表2アウト、ランナー満塁。絶体絶命にピンチ。相手チームはドン・ソンヨル社長率いるハードバンク」
木澤の説明を聞いて陽子は闘志を燃やします。
場内アナウンスが流れました。
「バッター4番 ファンドマネージャー フリオ・スレーダ」
ベンチから外国人がバットを持って出てきました。
「さすが世界のハードバンク、いかにも強そうなファンドマネージャーだ」
「ちょっと、何を弱気になっているの」
「陽子、頼んだぞ」
「守りはまかれて!」
「ようし、守り切るぞ!」
4人は拳を挙げてそれぞれの守備に就きました。
一人相撲
プレイ!審判の声でゲームは再開しました。
「見ててよ、絶対抑えてやるから」
陽子が投球すると打たれたけどファウルゾーンへ飛びました。
フアウルボール!
「迷ったら前進。だからここまでこれたの。この信念を邪魔する人たちに負けるわけにはいかない」
キャッチャーのサインに頷く陽子、次はボールでした。
次の投球時、キャッチャーのサインを見ているとドン社長がベンチでバケツを蹴っている音が聞こえました。舞はすかさず、審判に抗議します。
「タイム!今、ドン社長がバッターに知らせていました!サインを盗んでいます!」
ドン社長はサインを盗み見て、バッターにバケツを叩いて知らせていたのでした。
ドン社長の行為に陽子は激高しました。
陽子:「あんたたち、盗んでいたのね!どんだけ卑怯なのよ!」
伊藤:「少しは冷静になったらどうだ」
陽子:「こんな状況で冷静になれるわけないでしょ」
伊藤:「だったらピッチャー交代だ」
陽子:「交代?なんで?どういうこと⁈なんで私が代わらなくちゃいけないのよ」
伊藤:「経営者は前田家見ているんじゃなくて、ヨコモ後ろも足元も、全部見なくちゃいけないんじゃないか?今のあんたがやっているのは一人相撲だ。それじゃあ、仲間は誰もついてこないぞ」
そう言って伊藤はベンチへ戻っていきました。うなだれる陽子に舞は言いました。
「陽子さん、ここはあのオッサンに任せてみませんか?悪いようにはしませんから」
試合はまだ続いている
<アナウンス>ピッチャー交代をお知らせします。ピッチャー元山に代わりまして・・・
マウンドに近づく背番号19
「よ、よ、吉見だーーー!中日のエース!」いつものように舞は興奮します。
「5年連続2桁勝利。勝にこだわり続けたからこそのあの風格、偉大なエースだ!」
「ポーカーフェイスでテンションあがるわ!」
舞のテンションも上がりっぱなしです。
マウンドの吉見は 木澤・矢野・秀美 3人とアイコンタクトをとっていました。
いざ、吉見の投球が始まるときキャッチャーが立ち上がりました。
「え?なんでキャッチャー立っているの?」陽子がすぐに気が付きました。
そのまま投球、ボールツー。続いて投球、ボールスリー。
「敬遠って・・・さすがにこれじゃ陽子さんが報われないよ・・・」
舞が言い終わると同時にバッターは1塁へと歩いていました。
陽子:「なんでよ、なんで勝負させてくれないの」
舞:「あたしも納得できない、オッサンちゃんと説明して」
伊藤:「まだ先があるからだ。一時の感情に流されてどうする。自分の仲間をこの先の未来に連れていく、それが経営者といてのあんたの目的じゃないのか?いい仲間に恵まれているじゃないか」
次の打者は三振で3アウトになり、チームメイトはベンチへ戻ってきました。相手チームにリードされているものの、活気にあふれています。
「この回2点取って逆転していくぞ!」伊藤が活をいれると、オーというなんとも頼もしい返事が返ってきました。
ベンチでうつむく陽子に吉見が折れたバットを差し出しました。
「1点取られることを怖がらなかったから次の勝負に勝てた。大丈夫、試合はまだ続いている」
陽子はバットを受け取りました。
この仲間で戦って勝つ
オフィスでは陽子が 木澤・矢野・秀美 と話し合っていました。
「私なりに考えて出した結論は、やっぱり最後まで戦いたい。この仲間で戦って最後は勝ちたい。私はみんながこの会社が好きだから、だから今回は潔く譲渡することに決めた」
陽子の言葉の3人は驚きました。
「でみ、ただでは引かないよ、だから一緒に考えてほしい」
*****
会議室にはヴァジーレの4人と向き合う形で、ドン社長を含むハードバンクの経営陣が座っていました。
「そちらの条件を飲みます。」陽子が言うと、ドン社長が契約書を差し出し
「ではサインを」とサインを勧めました。
「但しこちらにも一つだけ条件があります。私たちは新たなサービスを立ち上げます」陽子はほほ笑んで告げました。
*****
バッティングセンターのパソコンに陽子と仲間の姿の動画が流れていました。
「あ、陽子さんだ」舞が気が付きました。
動画の中で、陽子は仲間と共に新しいサービスを作っていくという内容でした。
「いいもんだなぁ、チームメイト、仲間ってやつは」
伊藤は目を細めていました。
八月は夜のバッティングセンターで。6話感想
八月は夜のバッティングセンターで。6話「勝負」のみんなの感想をご紹介します。
「ハードバンク」「ドン社長」がツボにはまっている人が続出です(笑)
制作サイドのユーモアが伝わりますね。
「八月は夜のバッティングセンターで。」も残すところあと2回・・・。
舞の悩みに関する展開はありそうですが、伊藤のプロ野球時代のこともちょっと触れてほしいですね。
八月は夜のバッティングセンターで。6話レジェンドは吉見一起
中日ドラゴンズで活躍したの吉見一起さんが、“中日のエース”として本人役で出演して下さり投球も披露してくれました。
吉見一起さんの選手時代の功績をご紹介します。
金光大阪高校で3年春に甲子園出場。高校卒業後トヨタ自動車を経て2005年中日に入団。
https://sp.baseball.findfriends.jp/player/%E5%90%89%E8%A6%8B%E4%B8%80%E8%B5%B7/
2008年10勝を挙げて頭角を現すと2009年に16勝で最多勝を獲得。
2011年には18勝を挙げ、防御率1.65で最多勝、最優秀防御率、最優秀投手賞、ベストナインの4冠。
2008年から2012年まで5年連続で2ケタ勝利をマークした。
2013年にトミー・ジョン手術を受け同年から3年連続1ケタ登板にとどまる。
2016年は5年ぶりに20試合以上に登板し2018年には6年ぶりに完封勝利を挙げた。
2020年9月に引退を決断し、11月に引退試合が行われた。
針の穴をも通すといわれた脅威の制球力で素晴らしい功績を残しました。
ベストナイン:1回 (投手部門:2011年)
最優秀投手:1回 (2011年)
クライマックスシリーズMVP:1回 (2011年)
日本シリーズ敢闘選手賞:1回 (2011年)
月間MVP:2回 (2011年9月、2012年8月)
ファーム日本選手権MVP:1回 (2007年)
最優秀バッテリー賞:1回 (2011年 捕手:谷繁元信)
ヤナセ・がんばれドラゴンズMIP賞:2回 (2008年、2011年)[
レジェンド選手、吉見さんの変わらない美しいフォームを絶賛する声も多かったです。
現役時代はマウンドではポーカーフェイスでしたが演技でも感情を抑えてくれました。
冷静に状況判断し、感情に流されることなく、時には目先の勝負を捨てて次の勝負で勝ちに行く選択肢があることを教えていただきました。ありがとうございました。
次回は8月25日です。
ゲストは板谷由夏さん、レジェンドは山本昌さんです。
放送もあと2回です!お見逃しなく!
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