【麒麟がくる】23話ネタバレと視聴率!義輝の心情と現実が奇跡のリンク!
延期されていた【麒麟がくる】23話が9月13日に放送されました。
23話では将軍・義輝がこれからの己の運命を察します。
義輝の心情が描かれ、現実も奇跡的なリンクをしているようでした。
今回の記事では【麒麟がくる】23話「義輝、夏の終わりに」のネタバレと視聴率をお伝えします。
【麒麟がくる】23話の視聴率
【麒麟がくる】23話の視聴率は13.4%でした。
前回よりも1.2%のダウンです。
【麒麟がくる】23話のネタバレ
あらすじ
光秀(長谷川博己)は将軍・義輝(向井理)の文を手に尾張の信長(染谷将太)の元を尋ねる。義輝が復権するには有力な大名の力が必要で信長だけが頼りだった。
だが、信長は文を受け取ったが美濃の斉藤攻めに苦戦しており、代わりにある男に話を聞くように命じて去ってしまう。
この男こそ最近、信長に仕え信用を増している木下藤吉郎(佐々木蔵之介)だ。
光秀は藤吉郎から京に流れる不穏な噂を聞かされる。
亡くなった三好長慶(山路和弘)の子ら将軍・義輝の闇討ちを企てている。さらに裏で糸を引いているのは松永久秀(吉田鋼太郎)である。
京の二条御所にいる義輝は不穏な気配を感じたのか目を覚ます。
義輝「誰かある。誰かある。」
義輝は家臣を呼ぶが誰も来ない。気がつけば夜は明けようとしており、季節は紅葉が色づく秋となっていた。
一方、駒(門脇麦)は市中で貧しい人々に施しをしている僧と話をする。この人物こそ義輝の弟・覚慶(滝藤賢一)だ。
駒は覚慶に貧しく医者にも掛かれないで命を落とす人々が大勢いる状況に悩んでいると打ち明ける。
覚慶「私も目の前にいる人々に施しをするのが精一杯。」
「早く麒麟がくる世を創らなければならない。」
と覚慶は答える。父親からの教えであるという。
覚慶「兄もその為に働いてきたが、今は…」
そう言いかけた時、自分を狙う刺客に気づく。覚慶は駒を連れて刺客を撒く。
逃げた先では伊呂波太夫(尾野真千子)の一座が興行を行っていた。駒が一座に誘われるまま踊っていると家臣が迎えに来て覚慶は姿を消してしまっていた。
その後、駒は伊呂波太夫と会い「この間貰った丸薬をお坊さん達が欲しがっているから売って欲しい」と頼まれる。
一方、光秀は真意を確かめるために大和の松永の元を尋ねていた。
光秀が直談判、だが松永は
松永は3つの茶器の目利きをしており、2つは叩き割ってしまう。光秀に気づき、招き入れる松永。
「“知り合いの商人から同じ形の茶器が3つあってもしょうがないのでいいものだけを残して欲しい”と頼まれた」、「自分が良いと言った者は良くなる」という。
続け松永は茶器を例えに語りだす。
松永「物の価値というものは人が決め、人が創るものじゃ。」
「将軍も同じだ。」
「価値が下がれば者は壊したくなる。」
光秀「それゆえ、義輝様を討とうと企みましたか」
光秀は松永に真っ向から疑問をぶつける。
松永は光秀が義輝を想う気持ちは理解していた。が、すでに義輝は家臣からの信用を失っており、どの大名も上洛していない。これでは自分でも支えきれない。
松永「命は取らないが、京からは出て行って貰う。」
さらに細川藤孝(眞島秀和)もやってくる。光秀の盟友であった藤孝すらも義輝を見限っており、すでに次の将軍擁立を考えていた。
松永「案ずるな。」
松永は不穏分子を押さえることを約束する。
駒は東庵のもとに戻る
東庵(堺正章)が盗賊に襲撃されたと知らせを受けて駒は急いで戻る。
東庵の命に別状は無かったが、腕を怪我しておりこれではもう医者の仕事は出来ない。さらに金目の物も全て奪われてしまっていた。
そこに伊呂波太夫が尋ね、駒の丸薬を売って欲しいと直談判しに来た。
東庵は丸薬が気に食わず、駒は貧しい人に配りたいからと難色を示す。
伊呂波太夫はお坊さん達は貧しい人々に配るためとする。さらに700袋全て売れば7000文(今の価値で約100万)、さらに手付金も受け取っていた。
東庵「とりあえず700袋作ってみるか。」
東庵は手のひらを返して丸薬作りを承諾、手付金も受け取るのだった。
光秀は義輝と最後の時を過ごす
「夏は終わった…わしの夏は…」
項垂れる烏帽子から、鮮やかな秋が透けて見える。
あれほど眩く輝いていた夏が終わる。父の名は、足利義晴。
弟、後の将軍の名は足利義昭。
春と秋に囲まれて、輝く太陽を名に持つ将軍義輝の時代が終わろうとしている。#麒麟がくる pic.twitter.com/SiTa9oc4tl— かかまつ (@kakamatsukk) September 13, 2020
光秀は京の二条御所にいる義輝の元に向かい話をする。
義輝「夏は終わった…わしの夏は…」
どの大名も上洛するものはおらず、義輝の諦めもついていた。そして、光秀に越前に帰るように命じる。
義輝「短くはあったがようわしに仕えてくれた。」
「よく言えば…もっと早よう会いたかった…]
「遅かった!!」
光秀「上様…私も…」
2人の目から涙が溢れてくる。
義輝「十兵衛…また会おうぞ…」
夏が終わり、秋が近づくころ2人は約束を交わす。それはもう叶うことは無いと知らずに。
永禄8年(1565年)5月19日(1565年6月17日)京都二条御所は襲撃されることになる。
【麒麟がくる】23話の感想とまとめ
【麒麟がくる】23話では将軍・義輝の現在の状況と心情が丁寧に描かれました。予告にもあったようにこの後、永禄の変が起き義輝は命を落とすことになります。
【麒麟がくる】23話は光秀と義輝の永遠の別れとなる回でした。
2つの歌に込められた意味
【麒麟がくる】23話では藤吉郎が帰蝶に教えられて光秀に詠んだ歌と義輝が光秀に詠んだ歌、2つが登場しました。
- 藤吉郎:万葉集にある名も無き庶民の歌
- 義輝:古今和歌集にある貴族の歌
勅撰和歌集という天皇や上皇の命で身分の高い者の歌だけが集められたもの
直接登場しませんでしたが帰蝶は藤吉郎に古今和歌集よりも万葉集にある歌を学べと言っていました。
かつての権力者の血筋を引くだけですでに家臣の心が離れてしまった義輝の時代から無名でも力のある者を重宝した信長や藤吉郎の新しい時代への変化を2つの歌に込めているようでした。
現実が奇跡のリンク
誰かある。誰かある…!
呼べども呼べども誰も来ない。
人々の心は離れてしまった。
ひとりきりになってしまった。義輝は裸足で再び庭に降り、頬に当たる風に秋を知り、そして夏の終わりを悟る。
ここは現世か夢の中か。それとも彼の心の内か。
儚く立ち尽くす、ひとりぼっちの将軍。#麒麟がくる pic.twitter.com/PgojbZ6ntE— かかまつ (@kakamatsukk) September 13, 2020
義輝が冒頭で「誰かある。誰かある。」と探していましたが誰も来ませんでした。この時点で家臣の心は離れていたのですね。
季節は夏から秋になっていました。暑い夏のように復権を目指していたころから、寂しい秋のように全てを諦めてしまった義輝、季節の変化は義輝の心情の変化と寂しさを現しているようでした。
【麒麟がくる】は色んな事情で放送が延期されていました。23話はおそらく7月の上旬、夏前に放送される予定だったと思います。
実際に放送された9月13日は朝から涼しく、夜には秋の虫の声もします。
【麒麟がくる】23話が放送された現実の季節と【麒麟がくる】23話内の季節が奇跡的にリンクし、より一層義輝の心情を感じました。
次回【麒麟がくる】24話は義輝の死後、時期将軍の擁立を巡って争いが巻き起こります。義輝を失った光秀はどう動くのでしょうか。
2020/9/20(日)20:00~の放送をお楽しみに。
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※全て2020年9月13日(日)の情報です。最新の配信状況、期限、料金については公式サイトをご確認ください。
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