【なつぞら】貫地谷しほり(大沢麻子役)登場で面白くなってきた理由/コラム
【なつぞら】貫地谷しほり(大沢麻子役)登場で面白くなってきた理由/コラム
広瀬すず主演のNHK朝ドラ『なつぞら』が放送中(2019年9月まで)。
貫地谷しほり(大沢麻子役)が登場して以来、面白くなってきたと評判です。
今回は【なつぞら】のコラム(第3弾)として、貫地谷しほり(大沢麻子役)登場で面白くなってきた理由について考察してみました。
【なつぞら】貫地谷しほり(大沢麻子役)登場で面白くなってきた理由/コラム
大沢麻子・通称「マコ」を演じるのは貫地谷しほりさん。東洋動画スタジオの中庭でのオフショット。#朝ドラ #なつぞら #貫地谷しほり #広瀬すず pic.twitter.com/X1YPTVnOsD
— 【公式】連続テレビ小説「なつぞら」 (@asadora_nhk) 2019年6月5日
朝ドラ「ちりとてちん」ヒロインの貫地谷しほりが本作『なつぞら』で、演じるのは大沢麻子(おおさわあさこ)役。
あさこなのに、麻を音読みで、「マコ」と呼ばれています。
業務は、アニメーターのセカンド(補助)。
貫地谷しほりの朝ドラ帰還で、面白くなってきたと評判です。
貫地谷しほり登場で面白くなってきた!?
「なつぞら」貫地谷しほりさんが出てきて、やっと面白くなってきた❗東京に上京してから、つまらなくなってたけど…やっと、アニメーターの仕事の話が始まり、これからって感じかな😅どうか、なつよ…「半分、青い」のように中途半端に漫画家を挫折して戻るなんてことのないようにな。#なつぞら
— madoka (@littlemadoka) 2019年6月4日
貫地谷しほりが出てきてからようやく面白くなってきた #なつぞら
— ナウシカ@夫はクローン病 (@DarkNaushika) 2019年6月5日
貫地谷さん、いいぞ〜( ‘-^ )b
やっと面白くなってきたか〜♪#なつぞら— モモパ (@momopeplily) 2019年6月6日
貫地谷しほりちゃんが良いスパイスになってちょっとおもしろくなってきたぞ #なつぞら
— あさこ (@asanko) 2019年6月3日
貫地谷しほりのツンデレで、ヒロインと敵対する役どころがネットでも評判!
たしかに、なつ(広瀬すず)が川村屋に勤務していた東京新宿編はスパイス役がいませんでした。
対立する人物は皆無。周りがみんな優しくて、なつが動かなくてもお膳立てしてくれ、なつは受け身でした。
さらに不可解な展開も続いたのです。
・川村兄・咲太郎(岡田将生)が東洋動画の社長になつの名前を猛アピール。(これがアダに!)
・咲太郎は、なつが落ちた理由を仲(井浦新)に問いつめ、水の中へ突き落とす。(わざとではないですが…)
・なつが兄に対して「やりたいことが分からない」という謎(!?)の叱責。(夕見子に言われたことが伏線になってると言えばそうですが、夢=素晴らしいは思い込みでは?)
・なつは高校演劇で主役を張ったのに、いきなり「裏方が好き」発言。(本当に好きなのかもしれませんが…)
迷走ぎみの中、第10週からアニメーション編がスタート。
なつを「目障り」発言するなど、貫地谷しほりがスパイスを効かせています。
十勝編が面白かった理由
ただし『なつぞら』の迷走は、東京編に始まったことでありません。
・「よっちゃん」こと居村良子(富田望生)の扱いが雑だったり…(出産する牛にさせたり、外見で裏方に回したり、お前が振るなという趣旨のことがあったり、…これを面白いと思う人は少なかったです。)
・なつが高校3年の夏休みに上京して、別れの手紙の後、兄の逮捕中にのんき(?)にアニメーション制作会社へ見学に行く不自然さ。さらにその後、兄のことに触れずに柴田家へ戻っていた展開の雑さ。(のちに食卓で兄は無実だったと簡単に明かさされますが…)
このように、キャラへの差別、つながりの不自然さがなつの高校時代も散見しました。
それでも、北海道十勝編が面白かった理由は、泰樹(草刈正雄)がいたから。
敵対するキャラではありませんが、厳しくしかることができるキャラでした。
さらに、家族とは何か、血のつながりと家族について考えさせられたものです。
貫地谷しほり「敵対キャラ」がテーマを引き出した!
十勝編には「敵対キャラ」と「テーマ」があったのです。
しかし、新宿編にはいなかったし、テーマも感じられませんでした。
一方、アニメーション編では敵対キャラ・貫地谷しほり(麻子役)が登場し、本来のテーマが引き出された、と言えます。
麻子=「敵対キャラ」なのは視聴している方は分かるはず。
なので、ここでは割愛して、もう一つの「テーマ」について言及します。
以前ここのコラムでも言及するほど、貫地谷しほり(麻子役)登場で「仕事」について考えさせられました。
さらに「鏡の法則」という人の見方についても考察しました。
この2つは味方ばかりの人物がいてはでてこないテーマです。
だからと言って「仕事」「鏡の法則」がテーマとなっているか、と言うと違います。
テーマというのは、日本語でいう「主題」「題材」です。
主題は、作者がなぜその作品を書きたいのかという動機(モチーフ)とも強く結びつくので…
作者が視聴者に「伝えたいメッセージ」という意味もあります。
なお、『なつぞら』全体のテーマは、開拓者精神です。
北海道開拓、戦災孤児の奮闘、新宿の復興、アニメーションの草創期はすべて「開拓」の精神でつながっています。
貫地谷しほり(麻子役)自体が開拓者であり、チヤホヤされていたなつに開拓精神を思い起こさせる人物でした。
オシャレを誤解されて怒ったなつは、麻子の作品への想いを感じとり、一心不乱に絵を描いたのです。(前回のコラムでも言及しましたが、ノベライズでは麻子の顔を浮かべながら描きます))
そしてその絵が仲たちの目にもう一度、止まり特別試験へ臨みます。
「やるしかないっしょ」と奮起する、自分の幸せに貪欲な、開拓精神あふれるなつが帰ってきました。
物語が大きく動いたとも言えます。だから、面白くなったと感じるのでしょう。
【なつぞら/貫地谷しほり(大沢麻子役)登場で、面白くなってきた理由】のまとめ
以上、『なつぞら』が貫地谷しほり(大沢麻子役)登場で、面白くなってきた理由を考察してみました。
もちろん、単純にアニメーション編だから面白いとも言えます。
なつが開拓している、夢=アニメーションに向かっているという点で、テーマのブレがないのも面白くなってきた理由です。
ただ、55話から登場した貫地谷しほり(大沢麻子役)の「敵対キャラ」が物語を動かし、開拓精神と言うテーマを明確化したとも思われます。
ただし、どうせツンデレの麻子もすぐヒロインにデレる(=味方になる)だろうと思われていました。
しかし「あの絵では(作画課に)受からない」と第59話(2019年6月7日放送)でも言っていたことが今後の希望(?)です。
いつまでも、なつを叱咤激励する先輩であって欲しいと思いますが、果たして?
(『なつぞら』第59話時点の感想・考察コラム/文責:Jima)
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