【二月の勝者】の原作ネタバレ!黒木の秘密と衝撃過去、スターフィッシュの正体とは?
【二月の勝者】の原作ネタバレ!黒木の秘密と衝撃過去、スターフィッシュの正体とは?
業界1位の名門塾から中堅の桜花の校長に。
夜な夜な繁華街に入り浸りでJKと遊んでる!?
前塾時代も裏で高額家庭教師でぼったくり!?
黒木の秘密と衝撃過去、謎の組織「スターフィッシュ」の正体を原作からネタバレします。
【二月の勝者】黒木蔵人とは?
【二月の勝者】の主人公は、桜花ゼミナール吉祥寺校校長の黒木蔵人です。プロフィールを簡単に紹介しましょう。
黒木蔵人…くろき・くろうど
- 年齢不詳
- サッカーが得意
- 業界トップの「フェニックス」のトップ講師から桜花ゼミナール吉祥寺校校長に転身
- 超合理的な考え方の持ち主
- 塾生が合格できるのは「父親の経済力と母親の狂気」など独特の思想
- 出勤すると、毎日ラフな髪をきちんとセットする
- 食事らしい食事をとらない
【二月の勝者】黒木の秘密とは?
黒木は夜な夜な繁華街にある怪しげなビルに入っていったり、女子高生や若い女性と会っていることが目撃され、よからぬことをしているのでは? という噂になっていた。
若い子たちが集まるスターフィッシュとはいったい何なのか…。
黒木の秘密を握ろうと尾行した橘先生がひょんなことから、桜花の講師陣ではいちばん最初に知ることになります。
また黒木は、ある家庭をたびたび訪れ、引きこもりの晶という元生徒?にプリントを渡してやらせたりしています。晶が引きこもりになったのはなぜなのか、黒木との関係は?
プライベートなことを語らない黒木には、謎ばかり。しかしポーカーフェイスで生徒だけでなく親にも厳しく接する黒木の行動には、過去の失敗と後悔があったのです。
【二月の勝者】黒木は闇家庭教師でボロ儲け?
フェニックス時代の黒木の元部下・灰谷純は、黒木が高額で内密に家庭教師をしていたことに疑問を持っていました。
黒木はあるときから、人が変わったようになり、“サミット”と呼ばれる最高峰のクラスで黒木に教わることを楽しみにしていたフェニックスの生徒たちを裏切り、突然桜花の校長に転職してしまった。
灰谷は、その裏切りが許せないと黒木の秘密を暴こうと調べ始めます。
しかし黒木が家庭教師をやっていたのは、金儲けのためなんかじゃない。「いろいろな家庭」「親の気持ち」「子どもの気持ち」「学びとは何か」を知るためでした。桜花に来たのもそのためです。
【二月の勝者】黒木が生徒を潰した!?衝撃の過去
桜花の生徒・島津順の家庭の問題に、いつになく衝動的に介入してしまう黒木。それには過去の後悔がありました。黒木が「生徒を潰した」悔恨を第9巻でついに語ります。
黒木がフェニックスにいた頃、最高峰のクラス「サミット1」から脱落した晶という生徒がいました。「サミット1」から落とさないでほしいと頼む晶は、なんと成績が下がると母親からDVを受けていたのです。
晶を救うため、黒木はタブーを破って事情を聞き、家庭教師を引き受けて親が希望する名門私立中学に合格させるが、本当の地獄はそこから始まった。
滑り込みでなんとか合格したものの、晶は学校の勉強についていけず、成績を上げられずに沈んだままの“深海魚”になってしまう。もともと自分が行きたかったわけでもない学校だし、踏ん張ることもできない。晶は黒木にかすかなSOSを出していたが、黒木はそれに気づけず「制服を着て会いに来て」と地雷を踏んでしまう。
対面を気にする母親からは、公立に転校するなら祖母の家から通わせる、(名門中に通う)「理想の息子じゃないなら出て行って」と言われて晶は絶望し、暴れる。親はホテルに避難し、黒木に助けを求めた。
晶は転入した公立中にもなじめず、引きこもりになっているが、それも自分が「合格のその先」を考えず、実力以上の学校に入れてしまったから…。黒木は責任を感じ、晶が高校受験できるように支援し続けているのです。
島津順の両親の離婚問題があり、黒木が桂と佐倉にこのことを話したのは、自分に足りない「共感力と想像力」をフォローしてもらいたいから。
自分の弱みをさらけ出して正面から助けを求められるなんて、黒木ってなんてピュアな人なんでしょうね。
【二月の勝者】スターフィッシュの正体
黒木がひた隠しにしている謎の組織? スターフィッシュとは何なのか? その全貌がついに第13巻で明かされます!
スターフィッシュ=無料塾
無料塾とは、貧困家庭や一人親家庭の子どもに無料で学習支援する塾のこと。
スターフィッシュはいつからやっている?
黒木が古い友人ダイキとフェニックス時代に立ち上げた。
スターフィッシュを立ち上げたきっかけは?
ダイキの知り合いのシングルマザーが、高校受験を控えた子供を塾に行かせられずに困っていると知り、黒木が無料で勉強を教え始めたこと。見事公立に合格させたことから口コミでその評判が広まった。
黒木は相対的貧困家庭の子どもの学習支援を始めたのです。
スターフィッシュは黒木の自宅だった!
風俗店もあるような繁華街の一角にあるビルの1室にあるスターフィッシュ。若い女の子が出入りしているし、怪しげな集まり?と疑惑が浮上しましたが、そこは実は黒木の自宅。少人数制で始めたが、人数が増えたため、現在は公民館など利用料が安い会議室などを使っている。
講師は、元黒木の教え子のショーマ(フェニックス出身、現役O・K大生)たちフェニ生をはじめ、いろいろな大人たちがボランティアで参加しています。
【二月の勝者】黒木がクリスマス会をやる理由、やらない理由
黒木は、スターフィッシュの子どもたちのためにクリスマス会を主催します。
クリスマスを楽しめない子どもたちがいる!
スターフィッシュの生徒・板垣雷音が、クリスマスの日、親は仕事で、いつも夕飯を食べさせてもらっている叔母からも「今日はちょっと…(家族だけで楽しみたい)」と、1000円のお小遣いを渡され門前払いに会う。結局、ひとりぼっちになってしまった雷音は、黒木が「いつでも家に自習に来ていいよ」と言っていたことを思い出して電話する。
黒木は、クリスマスに居場所がない。家族で丸いケーキ(ホールケーキ)を食べたこともなければ、クリスマスパーティなんてしたことがない子どもたちがいることに衝撃を受け、雷音のためにチキンや丸いケーキを買って、ダイキ先生とパーティを開催。
クリスマスパーティなんて、ドラマの中のことだと思ってた…、と初めてのパーティに感動する雷音。
無料塾で子どもの学習支援や社会貢献もできていると思っていたが、それは思い上がりだった…。黒木は何もわかってなかったことを思い知らされるのでした。
桜花の生徒たちにはクリスマスも年末年始もない、と厳しい黒木でしたが、それは桜花の生徒たちには、クリスマスを楽しめる家庭があるから。スターフィッシュでクリスマス会をやるのは、子どもたちにクリスマスを楽しめる家庭がないし、それも教育の一環だから。
桜花の生徒とスターフィッシュの生徒に見せる顔が違う黒木に対して、生徒たちへの思いが違うのでは? と感じた佐倉に対して、ショーマは、そう思われたくないから隠してきた。黒木の思いは同じだというのでした。
【二月の勝者】黒木蔵人はもはや聖人!
受験に必要なのは「父親の経済力」と「母親の狂気」、生徒を「金脈」と呼ぶなど、冷徹で厳しい変わり者に見える黒木蔵人には、そう振る舞うだけの理由と、過去の悔恨、生徒たちへの深い愛情があった!
黒木蔵人を知れば知るほど、どれだけピュアで慈悲深い、やさしい人物なのかがわかってきます。
他人を信じないような雰囲気をバリバリに醸し出していたのに、生徒のため、いざとなれば自分の弱みをさらけ出し、佐倉と桂先生に助けを求める。考えてみれば、黒木がいろんなことを学んできた失敗も、すべて人を信じていた…疑わなかったから起きたことでした。
知らなかったことを反省し、身をすり減らしてまで知る努力をすることができる。
黒木蔵人って、もはや聖人では?
そんな黒木の二面性をドラマでは、柳楽優弥がどう演じていくのか、とても楽しみです。
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