【花束みたいな恋をした】のネタバレと感想!菅田将暉と有村架純が役を生きた最高の映画!

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花束みたいな恋をした
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【花束みたいな恋をした】のネタバレと感想!

菅田将暉・有村架純ダブル主演の映画『花束みたいな恋をした』(はな恋)。

「鬼滅の刃」を抜いて2週連続で週末観客動員の第1位!

話題の映画「はな恋」のあらすじを結末までネタバレ!感想も紹介!

映画【花束みたいな恋をした】のキャストとあらすじ!有村架純・菅田将暉がW主演、坂元裕二のオリジナル脚本で大注目!

目次

【花束みたいな恋をした】のネタバレ

2020年。カフェにて。

大学生のカップルが、スマホからのびるイヤホンを2人で片耳ずつ分けて、音楽を聞いていた。

近くには別々の席に2組のカップル…山音麦(菅田将暉)と本條朱音(萩原みのり)、八谷絹(有村架純)と嶋村友輝(福山翔大)が見ていた。

麦は朱音に、絹は友輝に「あの子たち、音楽好きじゃないな」と語る。片方ずつで聞いたらそれはもう別の音楽だ、と。2人で分け合うのがいいと朱音や友輝は思うが…

麦:「分けちゃダメなんだって恋愛は」

絹:「恋愛はひとりに1個ずつ」

決心して伝えに行こうと席を立つ麦と絹。思わず2人は目が合う。そして引き下がって、それぞれのデート相手との会話に戻った。

ふたりの出会い

2015年。

絹は21歳の大学生。実家暮らし。ラーメンのブログをアップしていてひそかに人気だ。

天竺鼠のワンマンライブまで時間をつぶそうとしていたら、前に1回デートした富小路(佐藤寛太)と出くわし、焼き肉店に連れてかれた。余裕あっていいかもと思うけど、そういう男は大体こっちを見下している。

突然やってきたキラキラ女子とともに富小路は帰って行った。気がつけば終電を乗り過ごしていた!仕方なくネットカフェで過ごす絹。無駄になったライブのチケット。翌朝、最悪な気持ちで朝帰り。

一方、大学生の麦は、道端で交通調査のアルバイトをしていた。3か月前、グーグルのストリートビューに自分が映りこむ奇跡を発見し喜んで、燃え尽きた。そんな中、天竺鼠のワンマンライブを忘れていたことに気づく。最悪な夜。

ある晩。絹は人数合わせのカラオケへ呼ばれる。カラオケ屋に見えないような場所だった。その帰り道、明大前のラーメン屋に寄り道した。気が付くと終電が近く、あわてて走る。一方、麦は女友達の誘いで明大前のカラオケ店に行ったが、そこに女友達はいなかった。気が付くと終電が近く、あわててダッシュ!

改札へ駆け込む絹と麦は鉢合わせ。麦はICカードの料金不足で入れず、絹を先に行かせる。しかし電車は行ってしまい、トボトボと戻ってくる絹。そこに同じく終電を逃したサラリーマンの男とOLがいて、どこか時間が潰せる店はないか聞かれる麦。麦は絹と目が合って…流れで4人はカフェに行く。

「あっちの席に神がいます」麦はカフェの別の席に座っている有名人に気づいたが、他の3人は知らないようだ。別れ際、トボトボと帰る麦を追いかけきた絹が、麦に伝えた。「押井守さんですよね!押井守を認知していることは広く一般常識であるべきです!」

2人の出会いのきっかけは終電を逃したこと。そして押井守――。

麦と絹は居酒屋へ行き自己紹介をする。スニーカー、からまったイヤホン、読んでいる本、しおり代わりにはさむ映画の半券…。

絹:「山音さんも、映画の半券、しおりにするタイプですか」
麦:「映画の半券、しおりにするタイプです」

共感しあう2人は距離を縮めていく。天竺鼠のライブに行けなかったことも同じだった。

麦:「じゃあ、これは今日ここで会うためのチケットだったってことですね」

そこへ麦の女友達がやってきて合流。絹はひとり帰った。友人に泊めてもらえるから、と言って――。

麦が外まで追いかけてきた。絹が持つトイレットペーパーを取り上げる麦。同じ方向だから持つというと、「友達の家近くだから」と断る絹。

麦:「嘘だってわかります」
絹:「いやいやいや。ふざけんなし!」

絹がトイレットペーパーを取り返そうとする。麦も譲らない。自転車が通りかかってよけた2人は冷静になり…

絹:「山音さん、わたし、カラオケ屋さんにみえるカラオケ屋さんに行きたいです」

カラオケ屋で、きのこ帝国の「クロノシスタス」を歌う絹。深夜の甲州街道を缶ビールを飲みながらおしゃべりしながら歩く…

絹:「クロノシタスって知ってる?」
麦:「知らない」
絹:「時計の針が止まって見える現象のことだよ」

絹はジャンケンがおかしいと言う。紙が石に勝つなんて…麦は〈同じことずっと考えている人を知ってる>と共感した。

2人はそのまま麦の一人暮らしの部屋へ。麦の自主映画「劇場版ガスタンク」を絹が見たいと言うので――。

絹は「ほぼウチの本棚じゃん」と驚く。雨でぬれた絹の髪をドライヤーでかわかす麦。

絹:<何かが始まる予感がして心臓が鳴ったけど、ドライヤーの音がかき消してくれた>

自主映画の途中で寝落ちした絹は、1時間後に起きて、帰ると言い出す。麦は<嫌われた>と思った。が、別れ際、ミイラ展に誘われた麦は行くことを約束。

朝帰りした絹は、両親に話しかけられても「もったいない」と思って答えずに自室のベットへ倒れこむ――。

絹:「今話しかけないで。まだ上書きしないで。まだ昨日の夜の余韻の中にいたいんだよ」

一方、麦の方も絹との出会いをかみしめていた。

麦:<わたし山音さんの絵好きですって言われた。わたし山音さんの絵好きですって言われた。わたし山音さんの絵好きですって言われた。>

告白とキス

ミイラ展やその後の会話を2人はとても楽しんだ。けれどーーー

麦:<3回ごはん食べて告白しなかったら、ただの友達になってしまうよという説あるし>
絹:<だんだん焦ってきて>
麦:<好きかどうかが、会ってないときに考える時間の長さで決まるなら、間違いなくそうで>
絹:<お店の人に感じいいとか、歩幅合わせてくれるとか、ポイントカードならとっくにたまってて…次は絶対告白しようって>
麦:<終電までに告白しようって決めて>

3回目のデート。ガスタンクめぐりのあと、ファミレスへ入った。ウエイトレスの美帆(PORIN)がAwesome City Club(オーサムシティークラブ)というバンドをやっていてデビューするという。2人で、ひとつのスマホからイヤホンを分け合って聞いた。ラブソング的な曲で盛り上がる2人。終電まで残り1時間。チャンス!

しかし「君ら音楽好きじゃないな?」と、客に声をかけられる。レコーディングエンジニアに詳しい男で、ミキシングの技術について延々と1時間、聞かされた。

疲れ切った2人。そろそろ終電なので帰ろうとすると…

なぜかパフェが届いた。伝票間違いらしいが、麦と絹は食べることにする。パフェを撮ろうとスマホを構える2人。スマホの中の絹に「八谷さん」と声をかけた麦は意を決して――

麦:「僕と付き合ってくれませんか」
絹:「はい。ぜひ」

帰り道。お互いの好き・嫌いなどの嗜好を話していく。ホワイトデニムが嫌な絹。カードゲームのUNOでルールに厳しい人が嫌いな麦。気を付ける点を把握していく2人。

信号待ちをしていたら、なかなか変わらなかった。麦と絹はキスをした。

麦:<信号はまだ変わらなかった>
絹:<押しボタン式だった>
麦:<サンキュー!押しボタン式信号!>

キスの後、絹は自分の性格を麦に教えた。

絹:「こういうコミュニケーションは頻繁にしたい方です」

麦と絹はもう一度キスをする。

ふたりの生活

それから麦と絹はデートを重ねる。三日続けて大学を休んで麦の部屋に泊まり、大体はベッドにいて何回もした。台所やこたつでもした。3日目に食料がなくなりカフェへ行った。

絹:<これ、パンケーキ食べてるけど、した後の二人>

春と夏が過ぎ、就職活動に苦しむ絹。麦はみかねて同棲を提案。

秋。2人は多摩川沿いのマンションへ引っ越した。2人きりの新生活がスタート!

冬。2人は実家に帰らず、初詣に訪れた道生(みちおい)神社で黒猫を拾った。バロンと名付け、2016年から、ふたりと猫一匹で暮らしていく。

次の春。2人は大学卒業。フリーターになる。バイト帰りに駅から家まで30分、コーヒーを飲みながら歩いた。

夏。麦はイラストのバイトでは収入が思うように得られない。ふたりで一緒にいるために就職を決意する。絹も就活を始めた。

12月。絹が先に就職。麦の就活は続く。

1月。麦の就職も決まった。麦は「俺の人生の目標は絹ちゃんとの現状維持」と話す。

しかし麦は仕事が始まると、忙殺されていく。前のように映画も小説や漫画も楽しめない。読む本もビジネス書に変化。スマホで「パズドラ」をやることくらいが気晴らしになった。

ふたりは時間も思いもすれ違っていく。絹は好きなことを仕事にしたいと転職。麦は、仕事は責任があり遊びじゃないと批判。口論の途中で、麦は――

麦:「結婚しよ。俺が頑張って稼ぐからさ。家にいなよ。働かなくても、別に家事もしなくても、毎日好きなことすれればいいよ」
絹:「それってプロポーズ?今、プロポーズしてくれたの?思ってたのと違うな」

最悪な形のプロポーズになった。

ふたりの別れ

絹の勤めるイベント会社社長の加持(オダギリジョー)に恋人との悩みを相談した絹は、「恋愛ってなまものだからさ、賞味期限があるんだよ」と言われた。

一方、麦は友人の菜那から「別れて欲しくないけど、若い時の恋愛と結婚は違うからね」と言われる。

2019年冬。ふたりは会話もなくなる日々。別れ方が難しい時期だ。しかしお互いに別れを決意して出席した友人の結婚式の日。

式の帰り道、最後にちゃんと「話し」をするため、ファミレスへ入った。

麦はなぜか「別れたくない」と言い出す。絹は反対する。久しぶりに幸せな今日こそ笑顔で別れたいと言う。麦は、恋愛感情がなくなっても上手くやれると反論。世間一般の家族もそうだから。

「家族」になるために「結婚しよう。幸せになろう」と涙ながらにプロポーズする麦。

絹は「そうかもしれないね。結婚だったら、家族だったら…」と迷うが――

そこで2人は、別の席に来た若い男女(清原果耶、細田佳央太)が同じカルチャーに共感しあっている会話を見聞きする。まるで出会ったころの麦と絹ような幸せそうな2人…。

絹はファミレスを飛び出して泣いた。麦は追いかけ、絹を抱きしめた。

結末

2人は別れを決心。それから3か月、ふたりで暮らしたのち、ふたりとも引っ越した。猫は麦が引き取った。

2020年秋。カフェで出会った絹と麦。しかし隣にはそれぞれ別の異性と一緒にいた。店を出たあと、それぞれのカップルは違う方向へ歩いていく。麦は絹を見ずに手をあげて、絹も麦を見ずに手をあげたが…どちらもその挨拶を見ていない。

後日。ひとりの部屋でパソコンを見ていた麦は、2度目の奇跡を発見する。グーグルのストリートビューに、多摩川沿いを寄り添って歩いている麦と絹の姿があった。

花束みたいな恋をした-麦と絹
https://www.fashion-press.net/news/55050

【花束みたいな恋をした】の感想

『花束みたいな恋をした』(はな恋)は、ひとことで感想をいうなら、「菅田将暉と有村架純が役を生きた最高の恋愛映」です。

菅田将暉、有村架純が演じる麦と絹の出会いと別れまでの5年を描いた本作。

ストーリーは単純。ライバル登場や病気、事故、障害となる悲劇的な要素はありません。

なのに、なぜこんなにも胸を打つのか!

公開初週、第2週の連続で週末興行ランキングでトップ!好評な感想ツイートも後をたちません。

本作は脚本家・坂元裕二(「東京ラブストーリー」「Mother」「最高の離婚」「カルテット」)の、自身初となるオリジナル映画で、映画でのオリジナルのラブストーリーも初。(『世界の中心で愛を叫ぶ』は原作ありで共同脚本)

公開前から期待値は高かったのですが、それを上回る魅力にあふれています。

本作はストーリーの順番に撮影をしたそうです。そのためか、麦と絹がまるでドキュメンタリーかのように、芝居でなく、生きています。

菅田将暉と有村架純が、麦と絹という役を生きていた、このリアル感が本作の魅力のひとつ。

ラストのファミレスのシーンで有村架純さんは監督から「泣かないように」と指示されていたのですが、泣いてしまいました。結局、絹が泣くシーンが本編で採用されています。当初の演出意図を超えて、麦の涙を受けて、思わず流した絹の涙。登場人物が生きている証しに思えます。

また、若者が仕事に忙殺され、カルチャーを楽しめなくなっていくのもまたリアル。残酷なほどに。

2人で生きていくために仕事をする麦。2人で楽しむために生きたいと願う絹。そのすれ違いはとても切ないのですが、それは鑑賞者の多くに当てはまる葛藤です。

有村架純さんは自身のSNSでこう語っています。

麦と絹、ふたりの物語が、いつかのあなたの物語へと。「花束みたいな恋をした」本日より公開です、心に残る作品となりますように💐

https://www.instagram.com/p/CKoVT3eJKDG/

あなたの物語」へ…。これも本作が感動する要因のひとつ。鑑賞した人、それぞれ「私のことか」と思う場面が、感情がたくさん詰まっているのです。

有村架純さんがラジオで語っていましたが、「30代・40代の男性に刺さっている」傾向があるようです。たしかに、恋愛の出会いと別れを経験した世代の方がより響くのかも。過去を引きずるのは男性の方が多いと言いますしね。

この映画は付き合いたてのカップル向けではない…という声も見聞きしますが、鑑賞後、恋について語りあうことになる作品でもあります。なので、私(筆者)はそんなことないと思っています。ちなみに、公式Twitterでは、「ひとりで」「友達と」「恋人と」観るときの感情をうまく伝えています↓

ひとりでも、誰かとでもぜひ見届けてほしいオススメ映画です!

当記事画像出典:https://hana-koi.jp/

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