カルテット8話の感想とあらすじ!すずめの恋の行方は?白いお洋服のすずめが見た夢と現実…

出典画像 : TBS公式ホームページ

3/7に放送された火曜ドラマ【カルテット】第8話。

8話は満島ひかりさん演じる世吹すずめがメインの切ないストーリー。

そしてラストには視聴者を驚愕させた衝撃の展開が!?

視聴率も9.5%と過去最高に迫る勢いとなっており、最終回を前にして注目度が上がっています。

今回はドラマ【カルテット】8話のあらすじと感想を書いていきます。


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カルテット8話を観た感想は、とにかくすずめの想いが健気で切ない。

8話に於けるすずめの行動はとても健気で、具体的には、別府と真紀を結婚させる為にカルテットの家を出ようと不動産会社でアルバイトを始めたり、家森にも同じく家を出るようにすすめたり、別府が神社で引いた凶のおみくじを、自身の大吉のものと交換したり、ミッキー・カーチス演じる根本からもらったリストのコンサート「夢〜」のペアチケットを、自分にはいい人がいて、その日はその人と粉もんを食べにいくからと嘘をついて二人にあげたりする。その様子は、作品半ばで登場するサボテンの花を想起させる。

そんなすずめの「好き」の在り方をとてもわかりやすく表現しているのが、根本とすずめが公園のベンチに座って会話するシーン。「じゃあ、きみの「好き」はどこにいくの?置き場所に困らないのかね?」という根本の問いに対してすずめは、「私の「好き」はその辺にごろごろと寝っ転がっていて、ちょっと頑張らなきゃ行けない時に、その人がそっとエプロンをかけてくれて、ちょっと頑張れる。そういう、「好きだ」って事を忘れるくらいの、好き。」と答える。それに対して根本は、「まぶしいね」と答える。

あらすじ

今回の話では、幹夫と離婚した真紀が再び四人の生活に戻るところからはじまり、そこに進行する別府・すずめ・家森それぞれの「片想い」の様子が、印象的な構図を用いて描かれている。別府の真紀への片想いと、すずめの別府への片想い、家森のすずめへの片想いが描写される中で、〈キッチン〉〈白いお洋服〉〈コーヒー牛乳〉〈夢〉〈ナポリタン〉などの視覚的な符牒が登場する。特に、〈夢とへえ〜〉の話題、〈5文字しりとり〉、〈SAJの三段活用〉、〈上り坂下り坂まさか〉の歌などが全体にちりばめられ、今回の話のテーマでもある〈夢と片想い〉の類似性が全面に出されている。終盤では「まさか」の真紀さん別人説が浮上し、どうなることやら、『カルテット』のドラマとしてのクライマックスへ急激に突入する予感で終わっている。

家森の云う「現実と非現実」、揺れるすずめの「夢」と、家森の「片想い」

出だしの釣り堀シーンで家森が言い出した「夢とへえ〜」の会話が、物語の随所に現れる。

「夢の話を聞いてもへえ〜としか答えられない、へえ〜からは何も生まれない、へえ〜を生まないで」このことばに隠された家森の感情が、すずめとのやりとりから次第に明らかになる。また、「夢とへえ〜」以外にも、「両想いは現実/片想いは非現実」「SAJの三段活用」など、片想いに対する家森独自の法則、名言がカルテット8話にはちりばめられていて、カルテット四人それぞれが抱える恋愛事情の構図が、絶妙に表現されている。

すずめとコーヒー牛乳とおとなの掟

カルテットを見ていると、1話からずっとすずめはコーヒー牛乳を呑んでいるが、8話ではやっと、そのコーヒー牛乳に対するすずめの想いが描写される。「好きだってことを忘れるくらい、好き」。コーヒー牛乳についてこう語るすずめの言葉は、別府に対するすずめの想いと同じ表現だ。「まぶしいね」と根本に言われた通り、すずめの「好き」は、白いきれいな、そして少し甘い牛乳のような色なのかもしれない。しかし、すずめの呑んでいるコーヒー牛乳は、そんな白くて甘い牛乳に、苦くて黒いコーヒーが入っている。白い牛乳と、黒いコーヒー、半分半分でコーヒー牛乳。

すずめの好きで呑んでいるコーヒー牛乳にはいつも、そんな、少し甘くて苦い味、甘いのか苦いのか分からない味があって、「好きだという事を忘れるくらい好き」という気持ちにも、その白さと同じくらいつらい痛みがあるのかもしれない。

「好きとか嫌いとか 欲しいとか 気持ちいいだけの台詞でしょう ああ 白黒つけるには相応しい 滅びの呪文だけれど」

この、カルテット主題歌の椎名林檎 作:『おとなの掟』の歌詞をそのまま表しているように、もしかしたらすずめは、自分が自分の「好き」に気付いた先にある痛みや破滅が怖くて、いつも自分の気持ちに対してグレーでいたいから、「好きだってことを忘れるくらい好き」でも、その好きは「いつもそのへんにごろごろ転がっている」のではないだろうか。「好き」がはっきりしずぎて、白い色の「好き」が前に走り出して、現実に突っ込んで黒くなってしまうのが怖くて、いつも自分の「好き」にはグレーでいたいのではないだろうか。

そんなすずめの恋愛観を、すずめの呑むコーヒー牛乳や、主題歌『おとなの掟』の歌詞が、如実に物語っているように思われる。そしてそれは、家森のいう「へえ〜を生まないで」「SAJの三段活用」ととても良く似た性質であり、ひいては全ての片想いによる失恋を「コーヒー牛乳」「へえ〜」「冗談ですぅ」でグレーにして、なかったことにして生きているカルテット四人全体の、似たような「おとなの」恋愛事情を説明しているようで、ほんとによくできた演出だなあと感心するのである。

すずめにとっての「別府さん」、別府にとっての「すずめさん」とは

すずめの見る〈夢〉の中で別府は「ナポリタンは危険です。白い、奇麗なお洋服だから」と言って、すずめにエプロンをかけてあげるのだが、その「ナポリタン」は、果たして別府自身を指すものなのか、また、すずめの着ている「白い、奇麗なお洋服」とは何を意味するのか、すずめの夢の中での描写だけに、想像が膨らむところである。

根本とすずめが公園で会話した際、すずめの語る「好き」に対して言った根本の「まぶしいね」の一言が、すずめの「好き」の性質を表現しているならば、「白い、奇麗なお洋服」というのはまさに、そんなすずめの別府への想いそのものを表現しているようにも思える。もしそうだとすると、白い洋服についてしまったら危険な「ナポリタン」とは、この場合何なのか。別府さんそのものを表すのか、それとも、白い「想い」が強くなりすぎて赤くなってしまう事への赤信号なのか。

 家森がすずめに片想い?いつから?新たに動いている恋の予感

前回までの話にはなかった新たな流れとしては、有朱への片想いに幕を閉じた家森が、すずめに想いを寄せるようなシーンが登場する。

8話では、すずめの片想いのシーンが特に丁寧かつ中心的に描かれているが、同時に目が離せないのが、そんなすずめを傍で見ながら、意地悪な現実をつきつけたり、さりげなくフォローしたりする家森の優しさである。

家森の片想いの描写で印象的だったのは、「きみちょっと告白して」といって家森がすずめに〈SAJの三段活用〉を教えるシーン。家森は少し、すずめに告白したい下心があり、それの練習をしたかったのではないか、と思わせられる奥ゆかしいシーンとなっている。最終的に寝てしまったすずめを2階の寝室へ運び、布団に寝かしけながら静かに「冗談ですぅ」とつぶやく家森の表情が、なんとも哀愁が漂って、高橋一生の俳優としての魅力も感じるシーンとなっている。

すずめの「白」と、真紀の「黒」

8話でのすずめは、冒頭の釣り堀のシーンとその後の食事シーン以外一貫して白い服をまとっている。一瞬、面接前に、白いコートの内側に着用した黒いスーツの白いほつれ目を、黒いマジックで塗り潰すシーンがあり、それも何か象徴的であった。対して真紀も、冒頭の釣り堀とその後の食事シーン以外では黒い服を着用していることが多く、全体的にすずめは白、真紀は黒といった使い分けがされているような感じも受けた。

今回のカルテット8話のテーマが〈片想い=夢〉だとすると、〈片想い/両想い〉〈夢/現実〉などの対比を二人の色で表しているような捉え方もできるかと思うが、筆者の考え過ぎかも知れない。

8話の中盤で、面接から帰って来たすずめが家森と別荘の2階で話すシーンがあるのだが、家森の「両想いは現実、片想いは非現実、そこには深〜い」ということばをさえぎって、「協力して下さい、二人がうまくいくように」とすずめが詰め寄る。それに対し、家森はかなり後ろ向きに、「へえ〜?」と返すのである。

まるでこの「へえ〜?」は、すずめの描いている「別府と真紀が『うまくいく』未来」の非現実性を暗示しているようでもあり、一概にすずめの白い服が〈非現実の片想い〉、真紀の黒い服が〈現実の両想い〉という見方ができないようにも思える。

すずめへの忠告に見え隠れする家森の心情、「へえからは何も生まれない、へえを生まないで」の真意

別荘の2階でされた、すずめと家森の〈両想いは現実、片想いは非現実〉〈協力して下さい、二人が巧くいくように〉〈へえ〜?〉の一連のやりとりが、冒頭の釣り堀シーンで発言した家森の「人の夢の話を聞いてもへえとしか答えられない、へえからは何も生まれない、へえを生まないで」を想起させる。もともとこの8話では、家森がすずめに片想いを抱く描写が始まっており、この発言自体に、家森が自分自身のすずめへの片想いに対して自戒する為の言葉にも受け取れる。

「無駄な片想いはするな」という自分への戒めと同時に、別府の片想いを増長させることで真紀との成就を願っているすずめに疑問符を投げかけ、又、そうすることによって傷ついているすずめを案じているような「へえ〜?」に聞こえる。

すずめの見せた初めての涙 別府への想いを捨てきれなかった「夢」のつづき

今回のカルテット8話の中でひと際光ったのが、すずめの涙が頬を伝うシーン。不動産会社での残業中に、別府・真紀の二人が行っているコンサートの開演と同じ時間に、公演と同じ曲目であるリストの「慰め」を聞きながら、いつの間にか寝入ってしまう。

夢の中で真っ白な服を着て真っ赤なパンプスを履いたすずめは根本と話したように、エレベーターの下りにのったり、ナポリタンを食べたりするが、その都度優しく別府がフォローする。二人は一緒にリストの『夢』のコンサートに行く。その後食事に行った帰りに、コンビニにより、二人でカチコチのアイスをつつく。そのアイスのシーンは、すずめが別府に想いを寄せるきっかけになったであろう2話を彷彿とさせる。

そのシーンで夢は終わりとなり、会社の机に突っ伏して寝ていたすずめの目頭から涙が一粒落ちるのである。

今までは、次第に近づく二人を見てずっと笑顔でいたすずめが、喜ぶ気持ちの裏で、無意識に別府への片想いを家森の云う「なかったこと」にしようとしていた事に気づき、初めて流した一粒の涙が、フランツ・リストの「慰め」という曲の終わりの音と同時に光る。

その悲しみのシーンは、8話中盤の、面接に受かってウキウキと街を躍りながら帰る喜びのシーンと奇麗に対照的になっていて、ここに作者・演出者の、キャラクターの感情描写における構図の美しさを感じることができる。

〈すずめと別府と家森〉〈別府と真紀とすずめ〉シーンでの三角形の構図・視覚的な演出の意図

今回『カルテット』8話を観て、視覚的な構図として面白かったのは、三角形の構図である。一つ目は、すずめと別府がそばをすするシーンから始まる、三角関係の描き方。二つ目は、すずめにすすめられてアイスを持っていった真紀と別府が仲良く二階で喋っているところに、すずめが現れるシーン。

⑴そばのシーン

一つ目のそばのシーンでは、四人が順番に入れ替わって画面左右にある食卓の席につき、片方が入れ替わる登場シーンと退場シーンで、時折画面に奇麗な三角の構図ができるのである。

詳しく説明するとまず左に別府、右にすずめが座ってそばをすするところに、画面奥上方から家森が現れ、ちょうど三角形の構図になる。ここの面白いポイントは、カメラワーク。正面から二人の真横を撮っている分には、家森の登場口である階段は右方向によってしまい、奇麗な三角形にならない。二人を写すカメラアングルをわざわざ左斜めよりに変える事で、食卓の真上に階段が写り、そこに現れて腰掛ける家森を頂点にして、別府とすずめと家森の三角関係を匂わせる構図がバシッと現れている。

家森の「便座をあたために」別府が立ち去ると、今度は別府の座っていたところに家森が座り、すずめの目の前で別府のすすっていたそばをすする。

家森がすずめの別府への片想いを指摘しつつ、「片想い」から始まる五文字しりとりをしている所に、

今度は真紀が買い物から帰って来てすずめが退出し、すずめの席に真紀が座り、家森の前ですずめのすすっていたそばをすする。

家森が真紀に、別府への想いを探ると今度は真紀が家森の恋愛事情を探り、家森が人を好きにならない理由を述べたところで、便座を温め終えた別府が階段上から帰ってくる。

ここで又面白いポイントは、さきほど別府とすずめの間に登場した家森のシーンと違って、家森と真紀の間に別府が帰ってくるこのシーンでは、カメラは引き続き二人の真横から撮った侭で、別府は単に画面右上、つまり画面右にいる真紀の上から登場したに過ぎなくなっている。この二つのシーンを比べると、明らかに家森には真紀に対する恋愛感情がないということを、うっすら提示しているようにも思える。

もう一つ面白いのが、便座を温め終えて帰って来た別府が、立ち去る家森の席に座ると同時に真紀も席を立ってキッチンに移動し、別府は一人食卓に残される構図。ここでは、先程退出した家森に別府への気持ちを探られて、動揺しているような、或は否定したいような真紀の気持ちが描かれているようにも思える。

別府の登場に慌てて食卓を離れた真紀は画面奥のキッチンから、おそらくこの作品を象徴する歌でもある「まさかの歌(筆者命名)」を歌い、なんとなく不穏な空気を匂わせる。

ここで又思い出して欲しいのが、前回:カルテット第7話の、幹夫と真紀の最後の晩餐シーン。

今回のシーンと同じように、食卓を二人で囲んで画面右に真紀が座り、左に幹夫が座った。真紀がゆずこしょうを取りに画面右奥のキッチンに入ると、ワインに目が写り、ゆずこしょうを取るのを忘れたので、今度は席につく真紀と入れ替わりに幹夫がキッチンへ。そのキッチンから、幹夫は「それ食べたら、本郷警察署へ行ってくる。」と告げるのである。

真紀が、すずめに「(幹夫に)抱かれたい」と告げて、カルテットとの決別を覚悟して幹夫を東京の家に連れて帰り、やっと幹夫との生活を再開できると胸を躍らせていた中での「まさか」であった。

この二つにシーンを通して、少なくとも真紀を中心にして生まれる恋愛関係の「まさか」と「キッチン」が、象徴的に結びつけられているように筆者には感じられる。真紀が遂げられなかった幹夫との恋愛関係を想起させる、その「キッチン」と別府・真紀の構図は、これから二人の関係に起こりそうな不穏な空気を、暗号的に表しているように思える。このあたりにも、カルテットの演出の巧さを痛感する。

⑵アイスのシーン

二つ目のアイスのシーンで面白かった三角形の構図は、画面左に別府、画面右に真紀が座り、「すずめちゃん、アイスのふた舐めたことある?」と聞く真紀に対して画面真ん中奥の入り口から、「ないですないです」とすずめが答える。その構図がきれいな三角形になっていて、さらに細かく見ると、別府より真紀の椅子が頭一つ分程高めになっていつのである。もしかしたら、別府と真紀二人の関係における真紀の優位性を表すように、演出したのかもしれないと思うと、その徹底ぶりにぞくぞくするものを覚える。

カルテット 8話まとめ

長々と書きましたが、こういった視覚的な構図や、〈夢とへえ〜〉〈SAJの三段活用〉などの脚本的な構図、〈コーヒー牛乳〉〈ナポリタン〉〈白いお洋服〉などの符牒的な構図なども、『カルテット』を鑑賞する上での楽しみとなりますね。

そういえば、もたいさんの手料理が8話序盤に登場しました ! とっても美味しそうで、カルテット四人のほのぼのとする食事シーンが魅力的でした。

シリアスな恋愛事情を時に淡々と、時にドラマチックに描きながら、ちゃんとこういったほのぼの仲良しシーンを入れてくれるところに、カルテットの増々の魅力を感じます。

ちなみに、すずめが躍りながら立ち寄ったスーパーで買った柔軟剤の商品名は、「FLUFFY Milky Magic」←(検索してもチョコレートの画像しかでてこなかったので詳細は分かりません)、真紀がピアノで演奏していたのはJ.S.バッハ:メヌエット ト長調 でした。

来週の『カルテット』まで、待ち遠しいですね。別人と疑われた真紀とカルテットの結末やいかに?! 次回の更新も是非、お楽しみに !!

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