ドラマ【嘘解きレトリック】原作ネタバレ!弁当騒動のオチは?最終回結末、あらすじ全話
本記事ではドラマ【嘘解きレトリック】の原作ネタバレと全話あらすじをまとめます。また、ドラマの全話ネタバレとともに、原作からドラマ最終回予想・考察もします。
鈴鹿央士・松本穂香W主演の月9ドラマ【嘘解きレトリック】は、貧乏探偵・左右馬と、奇妙な能力者・鹿乃子の異色コンビが様々な難事件を解決していくレトロモダン路地裏探偵活劇です。
■気になる謎&考察ポイント
・左右馬と鹿乃子の恋の結末は?
・鹿乃子の能力は消える?
原作紹介や謎を考察するととにに、ドラマ初回から最終回まで追いかけていきます。
■ドラマと原作の対応表↓
ドラマネタバレ | 原作ネタバレ |
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第1話(タロちゃん失踪事件) | 1巻・第1話 |
第2話(藤島千代誘拐事件) | 1巻・3話 4話 |
第3話(松葉牡丹の君) | 1巻・第2話 |
4話・5話(人形殺人事件) | 第3巻 |
6話(少女探偵団) | 2巻・7話 |
7話(幽霊屋敷) | 2巻・5話6話 |
8話(弁当騒動) | 2巻・9話 |
最終話 | 10巻・最終話 |
【嘘解きレトリック】原作ネタバレ
■ドラマの原作は?
月9ドラマの原作は、都戸利津(みやこりつ)さんによる同名コミックです。
「嘘解きレトリック」 | |
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作者 | 都戸利津(みやこ りつ) |
出版社 | 白泉社 |
掲載誌 | 『別冊花とゆめ』(白泉社) |
掲載期間 | 2012年12月号 – 2018年5月号 |
単行本の巻数 | 全10巻(完結) |
原作「#嘘解きレトリック」に対して誠実で熱心な最高のチームと共に、和気藹々とした明るい雰囲気で制作を進めていますので、嘘解きファンの皆様、ぜひ楽しみにお待ちください🐈そしてドラマ化をお祝いして、何と都戸利津先生に左右馬&鹿乃子の素敵な描き下ろしイラストをいただきました☺💗(2/3) pic.twitter.com/Wn91Cy26Pn
— 花ゆめAi(ハナユメアイ)Vol.71配信中! (@hanayume_ai) August 26, 2024
【あらすじ(概要)】舞台は昭和初期。ウソを見分ける能力を持つ鹿乃子は、村人に嫌われ、ついに家を出る。たどり着いた九十九夜町でひょんなことから探偵・左右馬の助手となる。以降、このコンビが事件解決に奔走していくレトロ・ミステリーとして展開していく。
事件の内容は日常のミステリーから、第3巻1冊まるまる使った因習ものミステリー「人形殺人事件」や、島でのミステリー、左右馬が逮捕されたり、鹿乃子が誘拐されたりと、多岐に渡る。
鹿乃子と同じ能力を持っていた謎の男・史郎(仮の名前)との戦い(?)も描かれる。もちろん鹿乃子の家族、左右馬の家族&過去も描かれており、実写化(連ドラ)にあたり描くエピソードが豊富である。
原作1巻
原作第1話:出会い&タロちゃん監禁事件
【出会い】舞台は昭和初期。浦部鹿乃子は人のウソが聞き分けられる能力があった。しかし「鹿乃子がいると心のぞがれてるようで気味が悪い」と疎まれ、生まれ故郷の村を出た。空腹で行きついたのが九十九夜町(つくもやちょう)の神社。そこで、貧乏探偵の祝左右馬と警官の端崎馨と出会う。2人は行きつけの飲食店「くら田」に連れて行き、鹿乃子に食べさせる。
【鹿乃子の能力】くら田の店主の息子・タロちゃんがおつかいのお釣りを「ない」とウソをついていた。それに気づいた鹿乃子は「人を悪者にするウソをついちゃダメ!」と叱った。八百屋さんが悪者になってしまうからだ。しかし後日、左右馬がタロちゃんは神社で犬を飼っているからお釣りをごまかして餌を買おうとしていたと突き止める。
【タロの監禁事件】タロちゃんがいなくなって、町は大騒ぎになった。左右馬は、くら田の店主が神社に野犬が出るから気をつけるようにと言っていたことを思い出して、タロちゃんの居場所は神社だと推理。タロちゃんは神社近くの小屋に監禁され、放火されていた。放火した男にイエスかノーで答える質問をした鹿乃子は、小屋にいないと答えた男の発言をウソと見抜く。左右馬が無事にタロちゃんを救出した。放火した男は殺人犯で、遺体を埋めているのをタロちゃんに目撃され監禁していたらしい。
1話ラスト、探偵の左右馬は鹿乃子を助手に雇った。人のウソを見抜けるのは便利だから、と。鹿乃子は祝(いわい)探偵事務所に住み込みで働くことになった。
原作第2話:左右馬のウソと松葉牡丹の君
2話は、鹿乃子が左右馬はなぜ嘘をついたのかを探るストーリー。
左右馬は、端崎馨がお腹を壊したときに介抱してくれた女性=着物に松葉牡丹の模様があった。その女性は雑誌に掲載されている仲居ではないか?と左右馬に尋ねる端崎。しかし「違う」と左右馬。鹿乃子はそれがウソだとわかります。
左右馬がウソをついた理由は【松葉牡丹の君】が盗っ人であると気づいていたためだった。鹿乃子はそれに気づき、友達の端崎を思ってついたウソだったのだと納得する。
左右馬は、鹿乃子が左右馬のウソに気づいても言えないで一人悩んでいたことに気づいていて、「ひとりで悩まないで。一緒にいるんだから」と伝えた。鹿乃子は私の能力にこんなに向き合ってくれる人はいなかったと感動し、先生の役に立ちたいと決意を新たにする。
【嘘を見抜く方法】2話にて。左右馬は鹿乃子がウソを見抜く方法やタイミングはいつか、について実験する。表情などの視覚は関係なく、金属を叩いたような固いこだまが声にかかることでウソに気づく。事実と違う勘違いや思い込みの場合は分からない。つまり、左右馬は、その人が嘘をついている「意識」が関係していると結論づけた。
原作第3話・第4話:藤島千代ちゃん誘拐事件
祝探偵事務所は依頼がめったになく、暇だった。そんな中、くら田店主で大家さんの頼みで隣町の藤島家にキノコの配達へ行く左右馬と鹿乃子。すると、藤島家の娘の千代が誘拐される事件が発生。運転手の耕吉曰く、演劇を観劇に行った際に何者かに襲われ、誘拐されたという。
しかし鹿乃子は、耕吉が劇場に千代はいないとの発言がウソであることを見抜く。そして藤島夫人に劇場に向かってもらう。左右馬が耕吉と藤島家の主人を足止めしているすきに、藤島夫人と千代が戻って来た。千代はずっと観劇していたのだ。
誘拐事件はすべて耕吉がでっち上げたウソだ。鹿乃子は耕吉が「ウソをついています」と発言。左右馬は耕吉がウソをつくときの癖をハッタリで指摘し、鹿乃子の言葉を藤島家の人々に信じ込ませる。
犯人は耕吉だった。耕吉は同郷の友人の借金を背負ってしまい、身代金でなんとかしようとしたらしい。でも千代を傷つけたくないと考えた偽装誘拐だった。主人が身代金をもって待ち合わせ場所に行ったら雑踏の中で奪って逃走するつもりだった…。
藤島家の主人は耕吉にお金を渡して、借金を返すよう伝える。悪気がなかった耕吉は許され、今後も藤島家につかえることになった。千代は一気に、探偵・左右馬のファンになった。
2日後、千代が新聞の投書で宣伝してくれたおかげで、祝探偵事務所に行列が…。と思ったら、借金の催促だった。(1巻おわり)
原作2巻
原作5話・6話:強盗殺人事件&10年前の殺人事件&幽霊騒動
【強盗殺人】九十九夜町にて、独居老人を狙い金品を奪って殺害した、強盗殺人事件が起きる。
一方、鹿乃子は母に手紙を書いて、村を出て以来初めて住所も知らせた。
【幽霊騒動】桐野寛二はカフェー『ローズ』の女給・リリーとのデートに向かう途中、三十番街の空き家の洋館の窓に首をつった女の霊がいたという。怖くて走り出したら交通事故に遭った。
【謎の女】一方、リリーは映画館で待っていると、見知らぬ女が「この人を探してる」と寛二の似顔絵を持って現れた。浮気相手だと思ったリリー。女にはただのカフェーの客だよ、と教えた。鹿乃子は寛二もリリーもどちらもウソをついてないと分かった。
【10年前の殺人】左右馬と鹿乃子、そして端崎が幽霊屋敷に向かう。その屋敷では10年前、主人が妻を殺害して行方不明になっていた。霊が出てもおかしくないが…。何やらうめき声が聞こえる。女の霊がいた位置を確認し、天井を押すと…隠し部屋が開く。そこには強盗殺人事件の指名手配犯が監禁されていた。さらに屋敷の主人の遺体もあった。
つまり10年前の事件の犯人は夫ではなかった。一昨日、強盗した男はこの屋敷に逃げてきたが、女に絶対見つからない場所として案内され、閉じ込められた。
10年前の犯人。寛二が見た女の霊。強盗犯を閉じ込めた女。リリーの元に寛二を探しに来た女。すべてひとりの人物。
【事件の概要】10年前、画家で屋敷の主人のモデルだった女が、屋敷の主人とその妻を殺害。妻だけ遺体を残して、夫は隠し部屋に閉じ込めて、事件を夫に押し付けた。10年後、強盗犯にはち合わせた女は強盗犯を刺して監禁し、金品を奪う。しかしそのとき、寛二に目撃された。寛二の落とし物のチケットをたよりにリリーに会いに行った。寛二の口封じのために…。
その後、カフェーに寛二を探しにやってきた女は逮捕される。
鹿乃子の後押しもあり、リリーと寛二は仲直りした。
原作5話&6話で描かれた幽霊屋敷回の犯人は謎の女(演:坂東希)でした。
原作第7話:鹿乃子と千代が少女探偵団結成
7話は、鹿乃子と千代が少女探偵団を結成し、落とし物の鏡の持ち主・利市(りいち)を見つけ出す。しかし、利市は母の形見だという。その発言をウソと見抜く鹿乃子。
その後、鏡を探している女の子がいることがわかる。鹿乃子たちは鏡をを取り返しにいく。
しかし利市は本当の持ち主だった(探している鏡とは別物)。母の形見だというのは妹のように面倒を見ている女の子・ヤイコのためについたウソだった。
鹿乃子はウソが見えるからこそ、(人の気持ちなど)見えないものがあることを痛感し、落ち込む。助手を続けていいのかとも思い悩む。
原作第8話:鹿乃子の過去&ひとりじゃない
8話では鹿乃子が村にいた頃のつらいエピソードが描かれる。鹿乃子がウソを暴いたことで、友人・君ちゃんの父の浮気がバレて家庭が崩壊したときがあった。(※補足:君ちゃんは最終話にも登場します)
鹿乃子は人を傷つけたことで、深くショックを受けた。そこで、誰とも関わらずに生きようと決めた。しかし、左右馬は無理だと言う。
そして左右馬は「嘘が分かるからこそ見えないものがあるならば、嘘が分からない僕にはそれが見える。だから一緒にいればいいんだよ」と言った。
ひとりじゃないと実感した鹿乃子は、助手を続けることにした。
原作第9話:くら田店主と八百屋店主のケンカ&人間の強さ
左右馬は鹿乃子に「嘘がわからない人間は君が思うよりも強いよ」と教えた。そのときの鹿乃子は意味が分からなかったが・・・。
くら田の店主と八百屋の店主が、弁当の注文数の行き違いでケンカになっていた。鹿乃子はどちらの言い分もウソでないとわかる。
八百屋店主は弁当十三と書いたが、くら田店主が注文書を見たときは廿三と書いてあった。(注釈:廿は十をふたつ合わせた字で、二十とも読む)
左右馬は、紙を折っていたことから、インク写りのため、十が廿になったと推理した。つまり、どちらも間違っていなかった。ケンカしていた2人は仲直りした。
鹿乃子は、嘘が分からない不安の世の中で傷つけ合い疑い合いながらも信じ合うことができる「人の強さ」を知った。
弁当騒動のオチは? くら田店主と八百六店主が弁当の注文数で対立し大喧嘩。この弁当騒動のオチは、実はどちらも間違ってなかったというオチ。注文のメモ紙のインクが映ったことで数が変わったのでした。
原作3巻
第3巻(原作10話から14話まで)は5話連続で連載された「人形殺人事件」編!九十九夜町を離れて、田舎の小さな村で起きる「因習もの」であり、人形がご飯を食べたり亡くなったりする「怪奇ミステリー」となっています。
人形殺人事件
貧乏探偵・左右馬と助手の鹿乃子が家賃を払えず、ついに夜逃げ!? 汽車の車内で泥棒に気づき追い詰めた2人。逃亡する泥棒に足をかけて捕まえたのは、端崎馨の姉・雅(みやび)だった。心霊・怪奇雑誌「魔境探報」の記者だ。左右馬たちは、今月分の家賃をエサに、雅の取材に同行することに。
行きついた先は「人形が殺された」人形屋敷だった──。1か月前、小さな村のとある滝の近くで女が人形を抱いて死んでいた。名前は柴田イネ。死ぬ直前、遠い親戚の男・柴田に「人形を殺した」と話していたらしい。
イネは柴田の遠縁の娘だ。柴田のもとに体の悪い兄と妹・イネが頼ってきた。そこで柴田はイネを綾尾家の屋敷の女中という仕事を紹介した。綾尾家の屋敷は人形屋敷と呼ばれている。体が弱いひとり娘の成長を祈願して、人形を育てているという。娘の成長に合わせて等身大の人形を作らせ、着物も着せ替え、食事も与えていた。2年前に綾尾夫妻が事故で亡くなり、今はひとり娘の品子が家を継いでいる。年は17か18といわれている。
足を折った品子が歩いていたり、人形のための食事がなくなっていたり、誰もいないはずの人形部屋から声が聞こえたこともあると噂されている。
イネは台所にネズミが出たことから、人形用のお膳が減るのはネズミのしわざと思い、殺鼠剤を入れた。すると人形が死んでいたという。泡を吹いて苦しそうに。倒れた人形のそばには品子がいて、「イネさん、何したの?」と尋ねられた。イネは柴田の家に駆け込み「オレ人を殺しちまった」と言った。柴田は誰か人間が間違って食べて死んだのかと思った。駐在さんとともに屋敷に行くが、倒れていたのは人形だった。屋敷を探しても遺体はどこにもなかった。柴田らは、イネは人形を死体と見間違えたのだろうと結論づけた。
柴田の家内が目を話した隙に、イネは崖から飛び降りたらしく、滝の近くで死んでいた。崖の上にはお堂があった。第一発見者によると、お堂の近くに人形のような振袖の人影を見たという。その時、品子は屋敷に柴田らといてアリバイがある。その人影は見間違いと結論づけ、イネについては事故か自殺と判断された。抱えていた人形も出所が不明で、イネの兄も知らない人形だった。
事件は解決しても、人形屋敷の人形の呪いとして噂が噂を呼び、雑誌記者・雅のもとにも届いた。
つまり「人形殺人事件」とは2つの意味がある。↓
- 柴田イネが人形を殺した事件(=人間が人形を殺害した事件)
- 人形が柴田イネを殺した事件(=人形が人間を殺害した事件)
鹿乃子は、綾尾品子に双子なのか問うが「違う」という。ウソではなかった。しかし品子の発言「うちは誰も死んでない」「イネさんは自殺か事故」がウソなことを見抜く。
事件の真相
鹿乃子は品子のウソを暴くべきか悩む。左右馬はその時に正しいと思ったことをすればいいと諭す。
雅は、人形の風習の出どころが分からない理由は綾尾夫妻が意図的に隠していたと推理。
翌朝、人形部屋に血が飛んでいるのが部屋の外から見えた。左右馬はガラスを割って中に入る。すると人形が倒れていたが、本物の血がついていた。
そこに品子が現れる。品子の着物には大量の血がついていた。品子は偽物の血だと言い張るが…。
左右馬は女中に警察と医者を呼んで車を用意するよう頼む。左右馬は怪我をしているのは昨日の品子だという。
左右馬の推理によると、品子は3人いた。つまり3つ子。双子ではないからウソではなかったのだ。品子たちは、3人で1人の品子のふりをしていた。離れの人形部屋に住み、三度の食事ごとに入れ替わっていた。人形のための名目で着物や食事を調達していた。品子の成長ごとに人形を用意し、人形に友達の人形を用意していたのも残り2人の品子のためだった。
1か月前に殺鼠剤で亡くなったのも人形でなく、別の品子だった。
左右馬は昨日の品子を見つけるため、崖の上のお堂に必死にのぼって入る。お堂の中の隠し扉を開けると道が掘られていて、品子の遊び部屋があり、道は人形部屋に続いていた。左右馬は途中で出血している昨日の品子を助ける。
鹿乃子は今日の品子に昨日も同じ品子のふりをしてウソをついていると指摘。そして鹿乃子は「昨日の品子さんも、ひと月前に死んだ品子さんも、昨日のあなたも、いないことにしないで下さい」と今日の品子に訴えた。その言葉は品子の心に響く。
そのとき、昨日の品子を抱えた左右馬が隠し扉から人形屋敷へたどり着いた。今日の品子は昨日の品子を「助けてほしい」と訴えた。やってきた医師が診て、昨日の品子は車で搬送された…。
出血多量だった昨日の品子だが、一命を取りとめた。
今日の品子は何があったのかを警察や左右馬らに明かす。昨日の品子が全て打ち明けると言い出し、今日の品子が怒ってお膳を投げて、不運にも頭部に強く当たって出血してしまったという。
1か月前にお堂に見えた人形も品子だった。品子は、柴田イネを突き落として殺した人物を目撃していた。その証言からイネを突き落とした犯人はイネの兄だとわかる。つまり、自殺でも事故でもなかった。兄はイネに人形部屋の合鍵を作らせて高価な人形を盗ませていた。人形殺しの騒ぎの時、呪いだと思ったイネは「人形を返す」と言い、兄と口論になって突き落とされたようだ。
2人の品子は処分保留となった。
雅の調べで、綾尾夫妻が3つ子であることを隠していた理由がわかった。綾尾夫人は双子の姉妹だった。しかし、どちらかを親族の養子に…という話になった。綾尾夫人の母は姉を抱いたまま激しく抵抗し、階段から落下。綾尾夫人の母と双子の姉、2人とも亡くなった。
そのトラウマから綾尾夫人は娘が3つ子なことを隠したがった。夫は親戚から遠ざけるため、この屋敷に引っ越してきた。人形屋敷は、綾尾氏が妻と3人の娘と穏やかに暮らすためにとった策だったのだ。
2人の品子は、名前を改めることにする。さらに自分たちをなかったことにしたくないからと、雅に記事にしてほしいと頼んだ。
後日、雅から遅られてきた2人の品子は自分を偽る人形ではなく、髪形も服装も違って、2人とも個性があった…。(3巻おわり)
原作4巻
原作第15話:千代ちゃんの少女探偵事件簿
鹿乃子と左右馬が夜逃げをして人形屋敷の謎を解いていたころの九十九夜町の話。今回の主人公は探偵小説好きのお嬢様・藤島千代。祝探偵事務所を訪ねると鍵が開いてるに誰もいない。千代は不審がり、事件を妄想。そこにやってきたのが警察の端崎馨。何かメモを残して帰って行った。隠れた鹿乃子は彼を不審者と疑い、左右馬の飼い猫イナリにメモを渡して警察署へ向かわせる。あまりに遅いので、千代も警察に行く。すると、あの男=端崎馨が警察署にいるところを見つけた千代は、逮捕された!と思ってひと安心するのだった。
原作第16話・17話 端崎馨 失踪事件
鹿乃子と左右馬がカフェーなど店を回って、探偵事務所のポスター貼りをお願いして回る。途中、端崎馨が古道具屋の店主と揉めていた。端崎が食器を割った疑いをかけられていた。鹿乃子は否定する端崎に嘘はないと見抜く。左右馬は持ち前の観察力で、鳥のために2階のベランダに用意してた湯のみが(おそらく鳥のしざざで)落下して、1階店頭の食器が割れたと証明した。
感謝する端崎は夜にうなぎをおごるから事務所に行くという。しかし夜になっても端崎が現れない。翌日、官舎にもいなくて警察署に出勤もしてないというので、連絡できない事態を心配し足跡をたどることに。端崎は本橋町に行くと言っていた。その町に住む、雅と仲のいい作家・天野辰典の家を訪ねる。鹿乃子は、女中・ナツの「端崎様と会ってない」という発言がウソと見抜いた。
鹿乃子と左右馬がナツにだけ話を聞くと、外出禁止の坊ちゃんの満(みちる)を連れ出した時に端崎に会ったので隠したらしい。端崎は山の頂上で白い月にお願いしたいという満の代わりに山に行ったらしい。ナツは坊ちゃんを帰宅させるためのウソだと思っているが、左右馬は端崎なら本当に山頂に行くと信じた。
鹿乃子と左右馬が山に行くと、鹿乃子が崖から落ちた。するとそこで端崎に再会する。端崎は足を怪我していた。左右馬が2人を残し、ひとりで助けを呼びに行く。すると途中で、ウソをついたことを恥じたナツから話を聞いた天野辰典や仲間たちが端崎を探しにやってきた。こうして端崎は救出された。
10日後。足が治った端崎が左右馬たちを鰻(うなぎ)に誘う。しかし店主が賭博で逮捕されてしまい、左右馬たちは食べ損なってしまった。
原作第18話:ショートストーリー
スペシャルショートの回。雨が降って来たので鹿乃子が傘を持って、神社の掃除に行っている左右馬を迎えに行く。しかし実は、左右馬は帰宅していて鹿乃子の傘と僕の傘がないと気づき、あわてて神社へ。そして鹿乃子の迎えを待った。2人は一緒に帰る。左右馬は遠回りして、鹿乃子とアジサイを見た。鹿乃子は、ささやかながらいいものを見て喜んだ。
原作第19話・20話:刀真島殺人事件
刀真島にて、白井峰男が遺体で発見された。桐野寛二が祝探偵事務所を訪ねてきて、峰男が殺されたのは幽霊のしわざかもしれないと相談を持ち掛ける。
その日、寛二は刀真島にスケッチに出かけていた。帰りの船に乗り遅れてしまい。白井コウという女性に声をかけられて、泊めさせてもらった。コウの夫・源は弟・峰男の到着を待っていた。しかし現れなかった。翌朝、峰男が遺体で発見された。
死亡推定時刻は、よる9時20分から同10時ごろ。峰男は9時20分着の船に乗っているため生きていて、血が海水に流れていたことから、潮が引く10時前には岩場に倒れたとみられている。
寛二のアリバイは白井夫婦が証言してくれた。でも寛二は9時半ごろ、外に灯を持った人影をみた。だから幽霊のしわざかもしれないと思ったのだ。
左右馬たちは現地、刀真島へ行く。コウから話を聞くと、寛二と一緒にいたのはウソだと鹿乃子が見抜く。寛二の証言の矛盾は一体?
左右馬は、白井家の時計が1時間早く進んでいたと推理。寛二は自分で時計を持っていたと明かすが、風呂に入ったときにずらし、寛二が酔って寝てるときに戻せばアリバイトリックは成立する。寛二はアリバイ作りに利用されたのだ。
しかし証拠はない。頼みは幽霊の目撃情報だ。寛二は依頼を取り下げると言う。しかし、しばらく左右馬たちが待つと、寛二は依頼を継続した。ウソをついたまま帰りたくないからだ。
警察の協力もあって、目撃情報が見つかった。白井源が自供したことで、主犯の白井コウも観念した。動機は弟の遺産。弟が結婚することになり、子供が生まれる前に犯行を計画・実行したという。
九十九夜町にて。探偵の料金を支払いにきた寛二は「祝くんはなんでもお見通しみたいで怖いね」と鹿乃子に漏らす。鹿乃子は左右馬も私と同じように忌み嫌われてきたのかな?と思った。
原作5巻
原作21話:訳ありの客
21話では、食事処「くら田」の客が何もしゃべらず怪しいと噂になる。そして常連客は、若い女性を狙うひったくり犯の疑いをかける。そこで、左右馬と鹿乃子はその訳あり客の素性を探る。そんな中、ひったくり犯が捕まった。訳あり客は、ひったくりを恐れて防犯のために男装した女性・紅子(べにこ)だった。紅子は枡井荘の従業員になることになた。
原作22話:鹿乃子の母
22話は、故郷を出てきた鹿乃子のもとに母が訪ねてきて、道に迷い、正体を隠した祝左右馬が道案内するというストーリー。母は祝先生はどうして娘と上手くやれるのか疑問だった。事務所について正体を明かした左右馬は、鹿乃子とうまくやれる疑問への答えとして「僕はウソを暴かれるより、本当のことを信じてもらえない方が面倒だから」と告げた。ウソが分かるということは本当のことが分かるということ。母は鹿乃子の帰りを事務所で待ちながら、本当の気持ちを伝えようと決心する。
原作23話:母と娘の再会
鹿乃子は本屋の前で、利市が文字が読めないことでお金を騙しとられれている場面を目撃。犯人は逃亡。鹿乃子は店員になりすました犯人・嘉助を捕まえた。働いている店の坊ちゃんの本が犬に破られたため同じ本を買いに来たが、お金が不足していたという。話を聞いた利市はお金をあげようとする。しかし嘉助は店の旦那に正直に話してみるという。利市と鹿乃子が嘉助のことを信じたため、勇気をもらったようだ。
鹿乃子が事務所に戻ると、母と感動の再会。母の「大好き」という気持ちを受け取る鹿乃子。母は鹿乃子が幸せに暮らしているのを実感し、左右馬らとの出会いがあるならば故郷との別れも必要なことだったと思う。鹿乃子は、あのつらい日々にも光がさす感じがした。
原作24話・25話:実原家の孫はどっち?
鹿乃子と左右馬は、端崎雅の知人・天野辰典の依頼で、実原家のお屋敷へ行く。現在の主人は、実原久という老女。久の依頼は、駆け落ちして24年前に亡くなった娘・依里(えり)の孫候補2人のうち、本物を見極めてほしいというもの。
候補は徳田史郎と本条皐月。鹿乃子の能力で、史郎の言葉はすべてウソであるとわかる。背守り(※子供の着物に縫う魔除けのためのしるし)がキーになり、皐月が本物と証明された。久が娘には鶴を縫った。しかし史郎は母が縫ったのは花だったという。だが、実際に皐月がイラストを書いてもらうと久が縫った鶴に似ているのだった。依里は刺繍が下手だったようだ。
史郎はバスで帰った。なぜか史郎は鹿乃子の能力を見抜いてようだった。まさか、と左右馬は疑う。
原作6巻
原作26話:端崎馨が結婚?
端崎馨は結婚が決まった。父の知人の娘で笛沢咲子という人らしい。しかし官舎に婚約破棄するよう促す「脅迫状」が届いていて、端崎は左右馬に依頼にきた。しかし、すぐ差出人がみつかる。端崎を尾行していた女性だった。女性はほっかむりをして顔が見えないが、婚約破棄させるためウソの悪口を並べる。しかし端崎の意思は揺らがなかった。
左右馬たちは女性を尾行。すると、彼女は笛沢咲子、本人だった。好きな相手が他にいるが、家柄の良い端崎家との縁談を喜ぶ両親を思うと断れなかったという。左右馬は自分で決めるよう助言する。
そのころ、端崎はある男に出会って病院に連れていった。男は身分違いの恋で苦しんでいた。端崎は男の思い出の髪飾りを川で探して拾った。そこへ左右馬たちが来て、話を聞いた。その男の恋敵が端崎であることを伝える左右馬。
後日、端崎と咲子は婚約解消した。咲子が婚約破棄を告げ、端崎が受け入れたのだ。咲子の幸せのために…。
鹿乃子は、左右馬から「父も母も継ぐ家もない」と聞く。ウソではなかった。しかし端崎との会話では父が生きてるようだった。どういうことだろう。出会って1年だが、鹿乃子は左右馬のことを知らないことが多く、はがゆく思う。
原作27話:左右馬が逮捕
ある日、左右馬は手紙で呼び出され、田打町(たうちちょう)の旅館「たの湯」へ出かけて行った。背守りの鶴も記されていたことから、差出人は実原久か、皐月か。鹿乃子は留守番となった。翌日、左右馬は帰って来た。しかし旅館には誰も来なかったという。さらに、差出人は久でも皐月でもないと判明。
やがて警察がきた。左右馬が泊まった旅館の部屋で遺体が発見されたという。遺体は昨日の夜に殺されている。差出人の目的は、左右馬を罠にはめるためだった。左右馬は殺人の容疑で、警察署に任意同行された。
鹿乃子は左右馬を救い出すため、単身で田打町の旅館へと向かう!
原作28話:鹿乃子の単独捜査
かつて徳田史郎を名乗った男が誰かと電話で話をしていた。電話相手の身代わりとして左右馬が捕まったらしい。
鹿乃子が旅館に到着。しかし聞き込みは難航。そんな中、左右馬が泊まったときに受付対応した男性・大島と話すことができる。予約を受けた者は誰もいない。従業員なら偽装できるが…。鹿乃子は警官に締め出されるが…史郎(仮名)が鹿乃子を私の客だと言って助け舟を出す。鹿乃子は旅館の中に入ることができた。
原作29話:鹿乃子と史郎のコンビ爆誕
なぜか史郎は鹿乃子の能力を知っていた。2人は協力して、従業員に聞き込みをすることに。全員に聞いたが、ウソを見抜けたのは、お金をもらって予約を入れた女性・コタケだけだった。
鹿乃子は、左右馬が宿泊した桔梗の間の真上の部屋・芝桜の間に入り、調べる。そして窓から下の桔梗の間に忍びこもうとしたことで、遺体を吊り下げたと気づく。一人が遺体を吊るし、共犯者が合鍵で桔梗の間に入って中に遺体を入れたという推理だ。遺体に松の枝が入ってたことも吊り下げ説を後押しする。
コタケを買収した山田そして芝桜に宿泊していた兄弟も住所が偽装されていた。鹿乃子の推理が有力になり、左右馬の釈放が決まる。
原作30話:史郎も鹿乃子と同じ能力者
手紙の差出人は史郎(仮名)だった。だが、犯人ではない。
集山(たかやま)という人物が自分の事業をつぶした篤嗣(あつし)を逆恨みして、殺人の冤罪をかけようとした。篤嗣は左右馬の異母兄だ。左右馬は篤嗣の身代わりに冤罪をかけられたのだった。
桔梗の間を予約した山田の正体は集山で、芝桜の間の兄弟はカネで雇われた人物、殺された人物も深い繋がりはないようだ。
そして史郎は、今は聞こえないが、かつてウソの音が聞こえたと明かす。しかし正体は明かさなかった。
原作7巻
原作31話:千代ちゃんの少女探偵事件簿2
藤島家のお嬢様・千代ちゃんの妄想&探偵ごっこ回が再び。この回では、左右馬の冤罪をはらすため、耕吉の話をたよりに、タカヤマの潜伏先の灯台へ。そこでタカヤマを車でひいて(ぶつけた程度)、そこへ警察がやってきてタカヤマを逮捕。少女探偵のお手柄だったが、左右馬の釈放にはあまり関係なかった。
原作32話33話:映画館下駄間違い事件
鹿乃子はウソを見抜いてスリを防ぎ、青年から感謝された。そんな中、枡井荘で勤務する紅子が映画館のお手洗いで下駄を履き間違えられてしまう。そこで鹿乃子と左右馬が捜査に乗り出す。
カフェーのリリーがウソをついていた。しかし、それは後輩のマサのアリバイのためのウソだった。マサは殺人事件の容疑がかかっていた。
マサはリリーの家に本当に訪ねていた。しかし実際はリリーの家に来なかった。よくよく調べると、別の家に「姉さん」と声をかけて、返事があったのだった。マサはリリーを姉さんと呼んでいたから起きた現象だった。アリバイがあったことで、マサの疑いは晴れた。
リリーと警察は和解した。リリーは警察が疑うからとウソをついた。警察はリリーがウソをついているから疑った。お互い曲がりくねっていて見えてなかったと理解した。
原作33話34話35話:おかめ殺害計画
左右馬と鹿乃子は、左右馬の異母兄・佐伯篤嗣(さえき・あつし)に会いに行く。しかし会えなかった。
左右馬は鹿乃子に、篤嗣が正妻の子で、自分は妾の子だと明かす。10歳の時に母が亡くなって佐伯家に引き取られた。下町で育った左右馬は自由奔放に過ごした。父は面白がったが、身分の高い母や生真面目な篤嗣は左右馬を嫌った。左右馬は中学から寄宿舎に入った。それまで2年間、兄とほぼ話すこともなかったという。
鹿乃子と左右馬は、炊き出しを主催する篤嗣の妻・澄子(すみこ)と出会った。そして澄子が男性に言い寄られているところを目撃。しかし男性の言葉はウソだった。
その後、左右馬は男性に近づいて、【あの女】の指示で駆け落ちし、毒を盛る計画を知る。家柄のいい澄子の評判を落とさせた上で、正妻の座を狙うために殺害するのだろう。
殺害計画のことを澄子に話すと、おかめ(ブスの意味)と言われてきた澄子は男からの誘惑がウソだと気づいていたらしい。さらに篤嗣には黙っておいてほしいという。
園遊会にて。篤嗣に縁談があった人々、つまり澄子に恨みがある容疑者が集まる。澄子の紹介で左右馬と鹿乃子が潜入する。
原作8巻
原作36話37話:園遊会にて
園遊会にて。鹿乃子と左右馬は澄子さん殺害計画の黒幕・多江(たえ)を見つけ出した。犯罪に慣れてない多江がボロを出してしまったのだ。澄子は「なかったことにしましょう。幸せになって見返してください。」と言い、許した。多江は涙した。
しかし多江はウソ泣きで…。その後、澄子と2人きりのときにザクロジュースを差し出す。そこへ、鹿乃子と左右馬が駆けつけて飲むことを制止させる。さらに篤嗣も来て、毒なしと証明するために多江に自分で飲むよう命令。多江がグラスを割ろうとした。それが答えだった。左右馬は証拠のグラスを受け取り、警察に渡す。
篤嗣は徹底的に多江の家も攻撃するだろう。せっかく多江は澄子に見逃してもらえたのに、自らチャンスをふいにしてまった。
その後、左右馬は多江の殺人計画の共犯者を警察に突き出した謝礼として、篤嗣から史郎のことについて聞き出す。
原作38話39話40話:ウソつき麗子がついたウソ
篤嗣も史郎(仮)の正体を知らなかった。篤嗣が史郎に田打町の事件で左右馬に手紙を書かせたわけではなくて、史郎が勝手に左右馬を身代わりにしたらしい。事件の2週間前、ある夜会に紛れてこんでいた史郎は集山(たかやま)が篤嗣に何度も面会を求めている情報を得て興味を持った。篤嗣が面会を拒否していると、史郎が集山に篤嗣の弟ならOKと許可を取り、誘いだしたらしい。
左右馬たちは帰宅した。すると、自称・青木麗子という謎の女性が祝探偵事務所に居候することになった。大家さんが麗子の自死を心配して居候させることにしたのだ。
麗子はウソばかりついて、周りを困らせた。ある日、「左右馬先生が結婚したらどうする?」と麗子が鹿乃子に尋ねる。鹿乃子の心は乱れた。考えてもいなかったが…。
鹿乃子と左右馬は、麗子が新聞のとある記事を隠したことを調べ、「尋ね人」欄を発見。麗子の本名は明石蘭子で、槇原家の女中だった。槇原鈴乃の屋敷を訪ねると、鈴乃が婚約してから蘭子がいなくなったという。鈴乃は蘭子が戻らないなら婚約破棄するとまで言い出す。
婚約相手の男性に蘭子が思いを寄せていたのかと思われた。しかし、蘭子の反応のウソから、実はお嬢様の鈴乃のことを好きだったようだ。
左右馬は思い通りにならないものを思い通りにしようとした時にウソをつくという。つまりウソには願望がある。
蘭子は、鈴乃に「結婚おめでとう」とウソをついた。でも、鈴乃の幸せを願いたいとも思っていた。
蘭子は鈴乃のところに戻ってウソをつき続けること、つまり結婚を祝福し続けることにした。いや、蘭子は鈴乃が一番好きだからウソをつきたいのだ。このウソは、いつかウソが本当になる日までつき続けるこになる。
蘭子は鹿乃子に先生とこと「頑張ってね」と告げる。鹿乃子は「私は助手として(先生と一緒にいるだけ)」と言ったが、自分で自分の言葉がウソであることに気づく。つまり、鹿乃子は左右馬への恋心に気づいてしまった。
原作9巻
原作41話42話:鹿乃子が誘拐された
元・和泉河伯爵の別邸で火事が起きた。放火犯として疑われたのは端崎馨。しかし目撃者はその名前を聞いただけで、実際に見たのは史郎(仮)の姿だった。
田打町の旅館の事件。今回の和泉河邸の家事。この2つに史郎が関わっている?!
田打町の事件で逮捕された集山(たかやま)の叔父と和泉河伯爵は、ある事件の関係者だ。
9年前、集山の叔父が詐欺被害に遭って自殺。
その詐欺で逮捕された詐欺師の男・武上を援助していたのが、和泉河伯爵だった。
武上は10歳くらいの子供の霊視を使って詐欺を働いていた。
その子は人の心をのぞけるというのだ。
…記者の雅からその話を聞いた鹿乃子と左右馬は、その子は史郎だと思った。
そんな中、端崎馨が祝探偵事務所を訪れる。田打町での事件で、正体不明の男(=史郎のこと)について訊きたいことがあると田打署の刑事が直接、九十九夜署に頼みに来たという。
左右馬と鹿乃子が電車で移動する。すると乗換駅で鹿乃子が誘拐されてしまう。
端崎馨は姉・雅に会いに行き、正体不明の男(=史郎のこと)の写真を見て、九十九夜署にきた田打署の刑事だと気づく。史郎は刑事を装ったニセモノだった。
ということで、鹿乃子を誘拐したのは史郎だった。
原作43話44話45話:史郎の過去
左右馬も史郎が誘拐した犯人だと気づく。さらに、雅から情報を得て、後を追いかけてきて端崎馨からお金を借りて鹿乃子の元へ向かう。そこへ藤島千代と耕吉が現れ、違う乗り換え方法を教えてくれた。さらに空に飛ぶ飛行機を見て、近くの飛行場の持ち主が澄子だと知った左右馬は、連絡して目的地まで先回りする。
そのころ、史郎は鹿乃子に「ある人の言葉が真実か嘘か判断して欲しい」と話す。
史郎は捨て子だった。嘘が分かる能力のため育ての親にも捨てられた。そんな時、武上という男に拾われ、「翡翠(ひすい)様」と呼ばれて詐欺の手伝いをした。伯爵とも手を組んで「霊視が出来る霊能力者」として金を稼いだ。史郎は金儲けの道具になりきって、相手の事情や心は考えないようにして生きた。
そんなある日、史郎の能力が消えてしまう。そして警察の手が迫った。武上からカイロ(灰式カイロ)を渡され水路を通って「逃げろ」と言われた史郎。逃げている途中に水門が開いて死にかけたが、生き延びた。
現在の武上は、出所しているが、病気で死にかけていて療養所にいる。史郎は「逃げろ」と言った言葉は嘘だったのか?それとも 本当は死んで欲しかったのか? …鹿乃子に発言の真偽を確かめてもらいたいという。
療養所にて。史郎と鹿乃子は、武上に会う。「お前なんか知らねえ」という武上の言葉はウソだった。しかし「死んでほしかったの?」という史郎の質問に対し、武上は死んでも本当のことは言わないと告げて、容態が急変し、面会は中断に。
鹿乃子は武上の優しさなのかどっちか分からなかった。
療養所のテラス(?)で、鹿乃子と史郎が話す。史郎は自分が空っぽで、何者なのか分からないという。鹿乃子は、ウソが聞こえるからこそちゃんと考えなきゃいけないと学んだし、ちゃんと史郎の心を見つめたいと、史郎に向き合う。
そんなとき、強風でカイロが落ちた。そのカイロを拾おうとして史郎が転落。崖にしがみついているところに左右馬が登場して…。
原作最終巻(10巻)
鹿乃子の能力の手がかりを探しに左右馬と行った奇術師の一座で、鹿乃子は忘れられないあの人と再会する…。レトロモダン路地裏探偵活劇の原作漫画、これにて終幕!
原作46話:史郎パート完結
病院のベランダにて、鹿乃子が史郎に対峙。史郎は崖から落下したが、左右馬が手を伸ばして救出した。その後、史郎は武上の答えがどうであれ「生き直してみたい」と言い、警察に出頭することに。
その出頭の前に記者・雅に9年前に霊視していたことについてインタビュー取材を受けることになった。自分を見つめ直すきっかになるから、と…。史郎は左右馬と鹿乃子に出会え良かったと感謝した。
46話ラスト、ベンチに座る左右馬と鹿乃子。鹿乃子は「先生の隣にいられるのが幸せ」と語る。左右馬は、同じ理由で鹿乃子といると告げた。
原作47話:クリスマス会
47話はクリスマス会をしようとする「くら田」常連客の人たちが、鹿乃子に秘密にしようとする。それは鹿乃子が知れば準備を頑張ってしまうから、彼女を休ませるため。しかし鹿乃子は、「くら田」の主人もおかみさんもウソをついてると分かってしまい、疑心暗鬼に。それを知った左右馬は、「くら田」でわざとサプライズをばらしてまう。常連客がウソをつかなくていいように、そして鹿乃子がウソを聞き分けて苦しまないように。
47話ラスト、クリスマスツリーにつるされた2つの短冊(七夕のやつのような)が映される。↓
- 左右馬が書いたのは「かのこくんがいつも笑っていられますように」「お金もほしい」。
- 鹿乃子が書いたのは「先生とずっと一緒にいられますように」。
原作48話・49話:左右馬の過去&友情
左右馬の過去が描かれる。小さいころ、とにかく観察力が鋭い左右馬は、人々から気味悪く思われていた。
大正時代、中期。左右馬は、学校で先生の癖を見抜いてテストの予想をしていた。裏があると思われないため報酬をもらった。しかし予想があまりに当たりすぎたため、同級生から気味悪がられてしまう。
そのころ、同級生の端崎馨とお互いを信頼しあう友情も芽生えた。2人は町でスリを指摘し、未遂で終わらせたこともあった。しかしスリに殴られた。その後、左右馬は端崎に警察になれと言い、端崎は左右馬に探偵になれと告げた。
そして端崎は警察官に、左右馬は探偵になった。この世は生きにくいと思ってきた左右馬。しかし鹿乃子と出会って、面倒なこともたくさんあったが、気が付くと一番分かり合える関係になっていて、「この世は面白い」と思えた。
原作/最終話(50話)2人でずっと一緒に
最終話では、鹿乃子の同級生・君ちゃんが、鹿乃子を訪ねてきた。鹿乃子は自分の能力で君ちゃんを傷つけたことを謝った。
君ちゃんは、婚約者の気持ちがこの先変わらないか知りたがった。しかし鹿乃子は今の気持ちが本物ならば本当と判定する。将来の気持ちの変化なんて分からない。あれだけ鹿乃子を気味悪がっていた君ちゃんが「鹿乃子なんて人の心を読んでない」と言い出す。そして、君ちゃんはあの頃ちゃんと話し合えたらお互いに嫌な思いをしなかったのに「ごめん」と謝った。
君ちゃんと和解して吹っ切れたのか、帰り道、鹿乃子が左右馬に、「先生が好きです。大好きです。ずっとずっと好きです」と告白。左右馬も「僕も鹿乃子くんが好きですよ。ずっと。これからも」と答える。
2人は手を繋ぎ、今の本当を繋げてずっと一緒に幸せでいましょうと笑顔で約束した。
エピローグ(それぞれの結末)↓
- 史郎は和泉河邸に火をつけた件で懲役刑になった。出所したら実原久が身元を引き受けるという。
- リリーこと久我山小百合は、桐野貫二と結婚した。
- 藤島千代と耕吉は船に乗って、どこか新天地へ。
- 篤嗣の妻の澄子は、妊娠した。篤嗣は妻をいたわっている。
- 端崎馨は、また縁談が流れた。
そして鹿乃子と史郎は…。「ずっと一緒に幸せにいましょう」の言葉がウソになることはなく、そして鹿乃子の能力も消えることなく、探偵と助手として2人いっしょに今日も事件に向き合っていた。
原作結末の考察1|最終回のハッピーエンドは必然
原作最終回は鹿乃子と左右馬の2人が結婚すると予想されていました。
しかし鹿乃子と左右馬は「好き」という気持ちを伝え合って、「ずっと一緒にいる」という原作結末になりました。
2人は結婚して幕を閉じたわけではありませんが、ハッピーエンドだったと思います。
原作の最終回がハッピーエンドになった理由を考察しましょう。
もちろん、シンプルな理由はお互いが好きだから、なのですけどね(笑) その過程についてみていきましょう。
鹿乃子は、忌み嫌われてきた能力を左右馬が知っても受け入れてくれたことで恩を感じていました。やがて恋に変化していったのは、いつも左右馬が鹿乃子を支えてくれたからでしょう。迷う鹿乃子に「正しいと思ったことをやるべき!」と左右馬が助言してくれました。ひとりではないと感じさせてくれて、一緒に悩んでくれました。
一方、左右馬は「能力が役立つ」そして「お金儲け出来る」からという理由で当初は鹿乃子を雇いましたが…。鹿乃子の母の登場回で分かったのは、鹿乃子に【本当のことを信じてもらえること】が左右馬は嬉しいということ。左右馬は学生時代、テスト予想の的中率が高すぎるなど、観察力が鋭すぎて忌み嫌われていたのです。
つまり左右馬は本当のことを言っても信じてもらえなくて苦しんできました。しかし鹿乃子はウソを見分けると同時に、本当のことも分かります。左右馬にとって鹿乃子の存在はどれだけ救われたことでしょう。
でも、能力があるから好きというわけではありません。一緒にいて言いたいことを言い合えある心地いい関係にもなっていったので、左右馬は鹿乃子の能力が仮になくなったとしても一緒にいたいと思えるようになっていましたね。
このように、振り返ると、2人の出会いは必然に感じます。運命的というか、お互い必要な存在に出会えたのだと思います。そんな2人なので、一緒にいつづけるハッピーエンドの結末も必然でしたね♪
原作結末の考察2|鹿乃子の能力が消えなかった理由の考察
鹿乃子は、同じ能力を持っていた史郎(仮名)が突然ウソが聞こえなくなったと聞いて、自分もいつか能力を失うのではないか?失ったら先生と一緒にいていいのか?と悩みます。しかし最終巻で物語が完結しても、鹿乃子のウソが聞こえる能力は消えませんでした。
一体なぜでしょうか?ここでは、原作漫画で最後の最後まで、ずっと鹿乃子の能力が消えなかった理由について考察します。
ヒントとなるのは史郎の能力の失い方です。史郎は「翡翠(ひすい)様」として霊視する詐欺をさせられていました。ウソをつく人が悪いからと相手の気持ちは考えず、ただただ商売の道具になりきっていました。
でも史郎も人間です。心が苦しかったと思います。だから、能力を失ったのかな?と思います。自分の心を守るために道具になりきろうとしたけど、なりきれなかったのかなと推察します。
人間には自然治癒する能力があります。その点を考慮すると、心が悲鳴を上げて、能力を失わせようと働きかけたのかもしれないですね。もう限界だよ!能力なんていらないよ!と無意識に治癒させようとした、という考察です。
または、スピリチュアルな感じでいうと、見かねた神様(あるいは神秘的な何か)が史郎の能力を失わせて「翡翠様」役から解放させたとも解釈できます。
一方、鹿乃子は違います。先生の役に立ちたいと能力を喜んで使っています。つまり、能力の使い方が全然ちがいます。
まとめると、鹿乃子はイヤイヤ能力を使っているのでなく、生き生きと能力を使っていることによって、能力を失わずに継続できていると考察します。
原作からドラマ最終回結末を予想、考察
ドラマ【嘘解きレトリック】の原作から最終回予想・考察をします。
気になるのは以下の2点↓
- 左右馬と鹿乃子の恋の結末は?
- 鹿乃子の能力は消える?
ドラマ【嘘解きレトリック】には原作漫画があります。なので、原作の通りにドラマも最終話を迎えるとなると…
左右馬と鹿乃子の恋の結末は?
最終回結末は、鹿乃子と左右馬がお互いの思いを確かめ合い、ずっと一緒にいつづけるというハッピーエンドになることでしょう。
また、原作の鹿乃子と左右馬はラストシーンまで助手と探偵として「ずっと」活躍中。
鹿乃子の能力は消える?
そして、原作では鹿乃子と同じ能力者が突然その能力を失ったということが描かれています。鹿乃子は自分も能力が消えてしまうのではないか、そうしたら助手を続けていいのか?と心配していました。
しかし鹿乃子の能力は消えずに幕を閉じました。ドラマでも同じ結末になるでしょう。
なぜ消えなかったのかよく分からないのですが「鹿乃子の能力が消えなかった理由」のコーナーで考察しているので参照してみてください。
オリジナルの結末があるなら
もしドラマオリジナルのラストを加えるならば、原作のその後、鹿乃子と左右馬の結婚式を描くと思います。
原作は事実婚のようなラストだったので、読者から「2人の結婚式を見たかった」という不満の声も一部ありますした。
なので、原作者の了解も取って、新たなラストを加える可能性は充分あると予想します。
※原作について詳しくは、「原作」の項目を参照してください。
ドラマ【嘘解きレトリック】のネタバレあらすじ全話
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— 『嘘解きレトリック』月9ドラマ【公式】 (@usotoki_fujitv) August 25, 2024
月9久々のミステリー🔍
#嘘解きレトリック
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原作📖#都戸利津
🕵#鈴鹿央士
やたら鋭い観察眼を持つ貧乏探偵
👘#松本穂香
ウソを聞き分ける奇妙な能力者
異色コンビによる
レトロ・ミステリーが開幕🕯
10/7よる9時スタート🍂※初回15分拡大 pic.twitter.com/TA22LXvas9
昭和初期。生まれ育った村を出た浦部鹿乃子(うらべかのこ)(松本穂香)は九十九夜町(つくもやちょう)に流れ着き、神社で空腹で倒れてしまいます。貧乏探偵の祝左右馬(いわいそうま)(鈴鹿央士)は、そんな鹿乃子を助けました。鹿乃子は“人のウソを聞き分けられる能力”があり、村人から忌み嫌われてきたのですが、左右馬はその能力を「便利」と評価し、鹿乃子を探偵助手として雇います。こうして貧乏探偵&奇妙な能力者という異色コンビによるレトロ・ミステリーの幕が開けて…。
ドラマ『ガリレオ』シリーズの西谷弘監督と鈴木吉弘プロデューサーがタッグを組んで人気原作を実写ドラマ化。 ヒットメーカーのタッグが昭和初期を舞台にしたミステリーをどのように描くのか注目です。
ドラマ第1話「名コンビ誕生!昭和初期を舞台に難事件に挑む!」
1話(10/7放送、15分拡大)は、貧乏探偵と不思議な能力者の出会いからコンビを組むまでのストーリーです。
浦部鹿乃子(うらべ・かのこ)(松本穂香)は、物心ついた頃から人の嘘が聞き分けることができた。しかし、その力のせいで村人たちから忌み嫌われていた。母・浦部フミ(若村麻由美)は鹿乃子をかばうものの、これ以上母親に迷惑をかけられないと思った鹿乃子は、田舎の村を出ることにした。
鹿乃子がたどり着いたのは九十九夜町。行き交う人々が交わす言葉は嘘にまみれている。鹿乃子は“女給至急入用”と貼り紙が出されたカフェー『ローズ』に入るが、女給・リリー(村川絵梨)から、先ほど働き手が決まったばかりだと断られた。
その頃、『祝探偵事務所』を営む探偵・祝左右馬(いわい・そうま)(鈴鹿央士)は、親友で警察官の端崎馨(はなさき・かおる)(味方良介)を連れて稲荷神社の掃除へ。なぜ警官に手伝わせるのかと訝しむ端崎に「人の生死がかかっている」と言う左右馬。実は、左右馬が事務所を借りている大家が稲荷神社も管理をしていて、家賃をまけてもらうために掃除に来たのだった。人の生死とは貧乏な左右馬のことだった。
左右馬と端崎が神社に着くと、野犬のような唸り声ととともに「おいてけ〜」と女の声がした。茂みの奥で、鹿乃子が猫とメザシを巡って争っていたのだ。その時、鹿乃子が空腹のあまり倒れてしまう。
端崎が倒れた鹿乃子を介抱して小料理屋「くら田」へと連れていく。そこは倉田達造(大倉孝二)と倉田ヨシ江(磯山さやか)が営む店だった。そこでご飯を食べさせてもらった鹿乃子は元気になる。そんな中、、倉田家の息子・タロ(渋谷そらじ)がついた嘘に対し、鹿乃子は過剰に反応する。
鹿乃子はウソをつくとお店の人に迷惑がかかるとタロを叱責。タロは、おつかいのお釣りをごまかしていたことを正直に打ち明けた。
鹿乃子は、左右馬の探偵事務所の2階で宿泊させてもらうことに。片付けられておらず、散らかし放題だった。
翌朝、タロが行方不明だった。鹿乃子は責任を感じて捜索に行く。途中、左右馬と会った。左右馬は、タロが神社で猫を飼っていると推理。ふだんはお弁当の一部を与えているが、今日は日曜日なので、お釣りでエサを買うつもりだったのだろう。野犬がいるという噂を聞いたタロは、猫を心配して向かったはず。
神社の近くで男が男の子を「見てないね」とウソをついた。鹿乃子はウソがわかることを左右馬に打ち明け、男を追いかけた。男は小屋に灯油をかけていた。鹿乃子は「何してるのよ」と声をかける。男は「危ないから向うにいきな」という。男は火をつけた。左右馬がイエスかノーで答えられるよう、子供が中にいるのか問う。「いませんよ」という男の言葉はウソだった。
左右馬が火がついた小屋に飛び込み、タロを救出した。しかし、男が左右馬に灯油をかける。そこへ鹿乃子がきて、シャベルで男を倒した。
猫が気になって夜中に神社にきたタロは、男が死体を埋めているのを目撃してしまい、小屋へと逃げた。そのまま男に監禁され殺されそうになったのだった。
鹿乃子は左右馬が、なぜ信じてくれたのか疑問だった。人を悪者にするウソはダメと言っていた鹿乃子がいうからウソじゃないと思ったのだという左右馬。
被害者は、カフェーの女給のマリアだった。ウソで生きている女給だが、ウソで騙され殺された。
鹿乃子は秘密を左右馬に知られてしまったため、町を出ていこうとしていた。すると、屋台を手伝っている左右馬と会う。
左右馬は「うちで働きなさい」と鹿乃子に伝え、ウソがわかるなん便利で、たくさんの人の力になれると告げる。
気持ち悪いと言われたトラウマが蘇る鹿乃子は、私がそばにいるのは嫌じゃないか尋ねる。左右馬の「嫌じゃない」という言葉に嘘はなかった。
こうして鹿乃子は左右馬の助手となった。タロが心配していた猫のイナリも祝探偵事務所で飼われることになった。(つづく)
- 【1話の事件】タロちゃん誘拐事件&カフェーの女給殺害事件
- 【解決方法】左右馬がタロの言動から神社で犬を飼っていると見抜く。鹿乃子が神社ですれ違った男のウソに気づく。小屋に放火した時も鹿乃子の能力と、左右馬の火の中に飛び込む勇気で解決!
- 【1話のポイント】ウソが分かる能力者・鹿乃子が貧乏探偵・左右馬にその能力を認められ、助手になるまでの回。
鹿乃子は左右馬に信じてもらえて、嫌じゃないって言ってもらえて良かったね♪
貧乏探偵とウソがわかる助手のコンビ爆誕で、次回から本格スタートという感じかな。
ドラマ第2話「資産家令嬢誘拐事件を巡る嘘に名コンビが挑む!」
第2話(10/14放送)は、名コンビの初仕事の回。誘拐事件の意外な犯人とは?
浦部鹿乃子(松本穂香)は自分の力を知っても驚かなかった貧乏探偵・祝左右馬(鈴鹿央士)の助手となったことを母(若村麻由美)に手紙を書いた。
左右馬は家賃を負けてもらうため、鹿乃子と神社の掃除をする。帰り、子供たちとゲームをする。左右の手、どららにキャラメルが入っているか当てるゲームだ。左右馬は、鹿乃子と合図を決めて、質問でウソを見抜いて当てるというイカサマでキャラメルを当てていく。
左右馬らが帰宅すると、藤島家への届け物を、事務所の大家から依頼される。藤島家に着くと、夫人の雪乃(櫻井淳子)は優しく2人を迎えた。すると「耕吉!」と呼ぶ声とともに藤島家の娘・千代(片山友希)がくる。探偵小説にハマっている千代は2人の姿を見て「貧乏」と決めつけて雪乃にたしなめられる。
そこに、藤島家の運転手、耕吉(宮崎秋人)が千代の履き物を持って現れた。受け取った千代は1人で芝居を見に行こうとするが、雪乃に耕吉に車で送ってもらうよう命じられる。何かを心配しているようだ。
千代が出かけると、当主の幸弘(杉本哲太)が姿を現し、探偵仕事の相談をする。幸弘は左右馬に玄関先に放り込まれていたと、【藤島幸弘、恨ミハ、忘レナイ】と書かれた手紙を見せた。女中(上村ひなの)は6日目に屋敷の前に怪しい男たちがいたことを証言する。「対処に悩んでいる」と幸弘が話す。すると、もう一人の女中が新たな手紙を持って来た。手紙には【千代を預かったので返して欲しければ金を用意しろ】と書かれていた。タイムリミットは1時間以内に、とある。1時間とはいつからなのか?
直後、耕吉が帰って来た。耕吉は怪我をしていて、「お嬢様が何者かに連れ去られてしまいました」という。しかし鹿乃子は耕吉のウソを見抜いていた。耕吉は劇場の駐車場で男に手紙を渡され、殴られたという。
女中が持ってきた手紙は耕吉が男から受け取ったものだった。左右馬は鹿乃子の能力を使って推理していく。耕吉は、千代が劇場にいないと言った。しかしウソだ。
左右馬は耕吉に秘密裏に、雪乃(櫻井淳子)と女中を劇場に向かわせた。雪乃は娘が劇場にいるという左右馬の言葉を信じて、向かった。
左右馬は「劇場をちゃんと探した方が良い」と当主の幸弘に伝える。耕吉は座席番号も確認し、周囲の人にも確認して、ちゃんといなかったと主張。でもウソだ。
左右馬が雑談をして幸弘を引き留めていると、千代が雪乃らとともに帰って来た。
左右馬は1時間以内というのは千代の観劇の時間だと指摘。男が藤島家に手紙を持参するのでなく、わざわざ劇場近くにいた耕吉に手紙を渡したのも怪しい。千代は観劇中とバレたくないためだ。犯人が耕吉ならば、6日前の怪しい男たちは誰だ?…左右馬は借金取りの可能性を指摘。
千代は「そんなことする人ではない」と耕吉をかばった。鹿乃子は「耕吉さんはウソをついています」と宣言し、能力を明かそうとするが…。左右馬が制止し、耕吉のウソをつくときクセがあると言い出す。(※このクセは、左右馬のハッタリです。下記の「補足」を参照のこと)
幸弘は納得した。観念した耕吉は、事情を明かす。
半年前、耕吉は兄の借金の保証人になった。しかしその兄が失踪してしまい、少しずつ返済していたが、6日前に男2人が屋敷にやってきた。男たちは全額返済しないと千代をさらって売り飛ばすと脅した。金を返すあてがない耕吉は「バカな考えを思いついてしまった」という。
当主の幸弘は耕吉を許し、返済額分のお金を差し出す。受け取りをためらう耕吉。
左右馬は「いいんじゃないですか」という。続けて、耕吉が千代を傷つけない方法を選んだこと、身代金も借金ぴったりなことについて「アホだよ」と言いつつ、左右馬はみんな耕吉が「もう二度とこんなこと起こさない」と分かってるからお金を渡すのだと説明。耕吉はお金を受け取った。
千代は、左右馬の鮮やかな解決に惚れ、褒め称えた。報酬は何がいいか問われた鹿乃子は、宣伝してほしいと頼んだ。
左右馬は幸弘に警察に相談するよう助言。後日、耕吉を脅していた男たちは警察に無事、逮捕された。
後日、幸弘は祝探偵事務所にやってきて、お礼の品を左右馬に渡す。耕吉はどうなったのか問うと、幸弘は「不義理な男だ。死ぬまで働いてもらうよ」という。そして幸弘は、耕吉が本当のことを言ってくれなかった、そんな関係を作ってしまったことを反省した。
左右馬は階段でコソコソ聞いていた鹿乃子を呼び出し、「お手柄でした。君は縮こまらなくていいのです。君の力は本当に素晴らしいものなんだから」と伝える。笑顔になる鹿乃子。報酬は50円という大金で、カステラもいただいた。喜ぶ2人。
後日、新聞に「名探偵登場」と左右馬のことが乗っていた。千代がきっと書いたのだ。鹿乃子は左右馬が喜ぶと思ったが、「なんてことを」と怒る左右馬。なんとツケがある
この事件でもらった報酬は消えていった…。(つづく)
左右馬が、鹿乃子が能力でウソを見抜いたときの合図(手を組む)を決めて、初調査。大成功でしたね。しかも鹿乃子ちゃん、左右馬に褒められてうれしそう!
今回は偽装誘拐というか、誘拐すら起きてなかった詐欺でしたが…。もし仮に耕吉が身代金で借金を返したとしても、悪人からのつきまといは終わらない可能性が高かったので、めでたしめでたしでした。
ラストは、また貧乏に逆もどり。てか左右馬、どんだけ、借金してたのさ(笑)
また助手と大家さんのお使いや神社掃除しなきゃ!微笑ましい主演2人、ずっと見ていたいです♪
<補足>2話では人が相手を信じる時とは、どういう時か?ということが描かれました。左右馬は根拠がない能力を信じさせるのは困難だが、「根拠さえそろってると人は何でも信じる」と言っていました。左右馬は耕吉がウソをつくときのクセが分かっていたとハッタリをかまします。しかも「意識するとクセが出なくなるから言いたくなかった」という言葉まで用意していて、もう確かめようがないことを示唆。鹿乃子は誰にも信じてもらえず孤独でしが、左右馬はハッタリで根拠を示して相手を納得させました。こんな方法があったのですね。さすがです!
<解説>鹿乃子が出した母(若村麻由美)への手紙には、探偵事務所で働いていることは記されていましたが、住所は書いてなかったようです。劇中で封筒の差出人のところや、読み上げられた手紙の内容に住まいがどこかの話がなかったので。、いつか居場所を知らせることができるといいですね。
ドラマ第3話「親友についた嘘…命の恩人の正体とは!?」
第3話(10/21放送)では、なぜか左右馬がウソをつきます。鹿乃子はなぜ先生がウソをついたのか悩みながら、端崎馨が会いたい人・松葉牡丹の君を探しいくというストーリーです。
左右馬(鈴鹿央士)の探偵事務所の助手である鹿乃子(松本穂香)は、事務所の掃除をしていた。室内はガラクタだらけだ。貧乏探偵の左右馬がもらえるものは全て人からもらっているからだった。
左右馬はある事を思いついてガラクタをリヤカーに乗せて鹿乃子と町へ出る。やって来たのは古道具屋。鹿乃子の嘘を聞き分ける能力を利用してガラクタを値切られないようにして売ろうという作戦だ。
古道具屋・店主(前野朋哉)の買い値の嘘を聞き破った鹿乃子はハンドサインを送る。左右馬は良い値段でガラクタを売ることに成功した。そんな時、店主は六十番街で酔い潰れ、財布を盗まれたことを話す。
ある日、刑事の端崎馨(味方良介)が事務所を訪ねてくる。左右馬は友人の馨をぞんざいに扱う。鹿乃子は友人と呼べる存在を持たないので、2人の関係が羨ましい。左右馬が訪問の要件を聞くと、端崎は雑誌記事の写真を見せた。六十番街に出来た料亭の写真だが、端崎は映り込んでいる美しい仲居(中田クルミ)が“松葉牡丹の君”ではないかと言う。
数日前、左右馬からもらったつくも焼きを食べた端崎は食あたりで倒れ、1人の女性が端崎を介抱してくれた。端崎は女性の顔を見ていない。だが、着物に松葉牡丹の絵柄があったことを覚えていて、お礼だけでも言いたいと左右馬に確認に来たのだ。
当時、女性の顔を見ていた左右馬は写真と見比べて「全然違う」と否定。しかし、鹿乃子は左右馬が嘘をついていると分かってしまう。
ある日、鹿乃子が買物から帰ると、藤島千代がいた。「偶然通りかかった」「左右馬様に会おうとしたわけではない」と千代はいうが、鹿乃子はお見通しだった。千代は女流探偵小説かになる夢を持っていた。そして「あなたの夢は何?探偵助手になりたかったの?」と尋ねて、答えを聞かずに去った。
そのころ、左右馬はおじいさんのふりをして仲居(中田クルミ)を確認しに行く。その日の夜、鍋を食べていた。ニラが嫌いじゃないとウソをつく左右馬。鹿乃子は、ばれるウソをなぜつくのか不思議がる。
翌日。鹿乃子は左右馬に頼まれて、茶たく1つだけを古道具屋に売りに行く。茶たくの包み紙にはあの仲居(中田クルミ)の写真があった。鹿乃子は店主(前野朋哉)からその旅館の行き方を教わる。
旅館の前にて。鹿乃子は最近男性を介抱したのか聞くか迷って、入らない。そこに左右馬が現れた。さらに、店主(前野朋哉)が警察を連れてやってきた。仲居(中田クルミ)は助けるふりして財布を盗む介抱ドロだった。警察の馨もやってきて、隠れていた左右馬に「貴様にはかなわんな」と告げた。
帰り道。満月が出てるので月見をする左右馬と鹿乃子。左右馬は最初からあの女性が馨から財布を盗もうとしていたことに気づいていた。古道具屋店主への手口も似てたから、鹿乃子に記事をもたせて、店に向かわせ、店主にヒントを与えた。
左右馬は馨を「無駄に傷つけるつもりはない」と思ってウソをついたが…鹿乃子にウソを聞かせて騙してもいたという。
左右馬は「それくらい君のことを受け入れてるってこと」と言う。左右馬は気づいていた…鹿乃子が僕のウソを聞いたら、僕が嫌がるから言えないと悩んでいることを。
左右馬は「一人じゃないよ」「一緒に抱えるよ」と鹿乃子に寄り添う。
鹿乃子は涙ぐみ。差し出された手を握って立ち上がる。そして「先生、月がきれいですね」という鹿乃子。
2人は月見そばを食べに向かった。
先生のお役に立ちたい…それが鹿乃子の今の夢となった。(つづく)
鹿乃子が言った「月がきれいですね」は夏目漱石がアイラブユーをそのように日本語訳させた逸話があるよね。
2人とも愛の告白をしてる感じで素敵だったなー。
ドラマ第4話「人形屋敷の奇妙な事件の謎を解き明かせ!」
第4話(10/28)では、左右馬と鹿乃子が端崎雅(北乃きい)とともに「人形殺人事件」の謎を追うストーリー。
■朝だけど夜逃げ&雅の誘い
九十九夜町、早朝。左右馬(鈴鹿央士)と浦部鹿乃子(松本穂香)が駅に向かっている。汽車に乗って先生とお出かけできることが嬉しい鹿乃子。しかし、左右馬は、家賃を払えないため「朝だけど夜逃げをしているだけ」と教えた。
そんな時、左右馬が不審な男に気づき、鹿乃子の“嘘を聞き分ける能力”で置引を暴く。男は逃げるが、居合わせた女性に足を引っ掛けられて転び、周囲の人たちに取り押さえられる。置引犯に足を掛けた女性は端崎馨(味方良介)の姉・雅(北乃きい)だった。
左右馬たちが夜逃げ中だと知った雅は、取材旅行に荷物持ちで同行しないかと2人を誘う。雅は『魔境探報』という怪談雑誌の記者だった。それを聞いた鹿乃子はおびえ、左右馬も断ろうとする。だが、今月分の家賃を報酬にすると言う雅。左右馬は即座に快諾した。
■人形屋敷へ。品子の妙な噂
こうして左右馬たちは雅に同行することに。取材ネタは「人形屋敷」と呼ばれている綾尾家で起きた“人形殺人事件”。綾尾家には、生まれつき体の弱かった一人娘の成長を祈願し、娘の成長に合わせて赤ん坊の人形、子供の人形、少女の人形と、等身大の人形を娘と同様に着替えさせたり、食事を与えて育てる…という変わった風習があった。
屋敷は現在、夫妻が海難事故で亡くなり、一人娘の品子(しなこ)(片岡凜)が家を継いでいる。品子の姿はまるで人形のようで、以下のような妙な噂もあった。↓
- 周囲の人々が誰も知らないうちに品子が生まれていた。
- 幼いころ、足を折っていたのに平気で歩いていた。
- 人形のお膳が時々減っている。
- 誰もいない人形部屋で話し声が聞こえた。
■綾尾家の使用人・イネ(松浦りょう)が不審死。殺したのは人か人形か?
現地に到着した左右馬ら一行を柴田(佐戸井けん太)が案内する。柴田によると、女中のイネ(松浦りょう)が、屋敷の「人形部屋」をのぞくと、誰かの死体を発見。イネは慌てて柴田の家に「おじさん!」とやってきて「人を殺しちまった」と泣いたという。
柴田がイネから話を聞いた。イネは台所でネズミが出たので、お膳が減るのはネズミのせいだと思い、人形のお膳に毒を入れた。すると人が死んでいたという。柴田が刑事の寺山清一(正名僕蔵)と人形部屋へ行った。しかし死体だと思われていたのは人形だった。死体もなく品子や女中も無事で死者がいなかったため、イネは見間違えたと警察は判断。そんな中、イネが岩場に落ちて死んでしまったという。イネには兄がいるから気の毒だと語る柴田…。
■第一発見者の証言&人形も見た?
イネを発見した久保(加藤諒)によると、あの日、父と釣りをしていると、女性の悲鳴が聞こえた。そして、高そうな人形を抱えたイネが倒れているのを発見した。その時、岩山の上の方に振袖を着た人形のような人影を見たという。そこに行く道もなく、木々をかき分けていくしかない。品子には刑事と一緒にいたアリバイがあり、久保の見間違いということになった。
イネは人形を人と間違えて殺したと思い込み、気を病んで自殺したと刑事は判断。周囲からは人形の呪いだと噂された。
■人形部屋の決まり
人形屋敷こと、綾尾家にて。事件の真相を突き止めるため、左右馬、鹿乃子、雅が品子と会うが…。「失礼します」というの忘れたからと部屋を出ていって落ち込む品子。かわいいところもあるようだ。
品子は「気味の悪い人形娘」と言われているので、弁護士が雅ならウソを書かないからと言われ、取材を受けることにしたという。
両親を亡くした品子(片岡凜)は、使用人たちと住んでいる。離れにある「人形部屋」は品子の部屋となっていて、品子以外は食事を運ぶ時以外、入ってはいけないことになっていた。
雅は夕飯のときに「人形部屋」に入ることにして、母屋で取材を続ける。鹿乃子は自身の村での境遇と重ねて品子に肩入れしていた。
離れには両親も入れず、乳母や子守は入れた。品子は、親に品子が元気でいるためだからと言われたという。
■イネは泥棒だった?!
やがて夕食時になった。雅たちが「人形部屋」へ行くと、数々の人形が置いてあった。成長に合わせた人形に人形の友達も用意していて数が増えていた。
雅は品子から、イネが持っていた人形は人形部屋から盗まれたと聞く。しかし警察に言ったらイネが泥棒になってしまうから品子は伏せていた。雅は記事にするか迷う。
雅は風習がどこから来たのか疑問だ。品子は「気味悪いと言われても品子のために残してくれた決まりだから守ります」と告げる。
■品子のウソを暴くべきか
母屋に戻って食事へ。鹿乃子は雅のお箸を台所へ取りに行く。その帰り、廊下から離れを見ると人影がみえた。「品子さん?」と不思議がる鹿乃子。
部屋に戻った鹿乃子は品子に双子かどうか尋ねる。「双子じゃないです」という品子の言葉はウソじゃなかった。鹿乃子は品子に外へ出れば噂もなくなるから、と誘う。
しかし鹿乃子は「うちは誰も死んでいない。イネさんは自殺」との言葉がウソであることに気づき戸惑う。つまり、誰が死んでいて、イネは他殺ということ?!
その後、鹿乃子は左右馬に品子のウソを話す。いいウソなのか、悪いウソなのか、暴くべきなのか悩んでいる鹿乃子。左右馬は、「君の好きにすればいいんじゃにゃい?」と助言。いいウソか悪いウソかなんて状況や立場で変わるから、正しいと思ったことをするのがいい、と左右馬。
■離れに血が?倒れているのは…
翌朝。雅は「あの風習は死んだ子どもの供養みたい」と左右馬に話す。女中が入れ替わるのは気味悪がられてるのでなく、わざと入れ替えているのじゃないか?周囲の人々も風習を知らない。つまり、綾尾夫妻が意図的に風習の出所を隠しているのでは?…そう思った雅は、品子は忌み嫌われる双子なのかもと推理。
そんな中、左右馬と雅が離れに向かうと、格子戸越しに見える障子に血飛沫が飛んでいるのに気付く。左右馬たちが窓ガラスを割って部屋に入る。左右馬たちが品子が倒れていると思って駆け寄ると、人形だった…。そこへ品子が現れて「どうして品子の部屋に勝手に入っている!」と怒る。姿は同じだが、昨日の品子とはまるで別人の様子で…。(つづく)
ドラマ第5話|人形殺人事件の犯人は?
第5話(11/4)「禁断の部屋で明かされる真実!奇怪な風習と悲しき嘘」
第5話は、前回の人形殺人事件の続き。女中の不審死は自殺だったのか。そして、品子が着物に血をつけて現れた意味とは?
■血の付いた品子
翌朝、左右馬(鈴鹿央士)と雅(北乃きい)が人形部屋がある離れに向かうと、格子戸越しに見える障子に血飛沫が飛んでいた。左右馬たちが慌てて部屋に入り、品子が倒れていると思って触れたのは人形だった…。
そこに品子(片岡凛)が現れた。品子の着物には血が滲んでいる。そこに、鹿乃子(松本穂香)も合流。雅から着物についた血の原因などを聞かれて答える品子だが、鹿乃子はその返事がウソだと分かる。
さらに、左右馬との会話の中でも品子のウソを聞く鹿乃子。鹿乃子からウソの合図を受け取った左右馬は、警察と医者、そして自動車をすぐさま手配するよう女中に頼む。
■鹿乃子の訴え
左右馬は、品子は3人いると推理。しかし証拠がない。左右馬は、鹿乃子を見張り役で残して、証拠探しへと向かう。
左右馬は、イネの遺体の第一発見者・久保(加藤諒)とともに高台のあたりを捜索。そして洞窟を発見し、中の道を進んでいくと品子の遊び場の部屋にたどり着いた。さらにトンネルを進む左右馬たち。
一方、鹿乃子は昨日の品子のふりをしている今日の品子に「証拠がなくても昨日の品子さんはいるんです!」「昨日のあなたも、いなかったことにしないでください!」と熱く訴えた。
警察の寺山(正名僕蔵)は他に品子がいるなんて全く信じていなかったが…。
そんな時、久保くんが隠し扉から人形部屋に入って来た。驚く鹿乃子たち。
続いて左右馬が隠し扉から、負傷した昨日の品子を抱えて部屋に戻って来た。
昨日の品子は救急搬送される。
■品子と昨日の品子の口論
病院にて。今日の品子が真相を明かす。品子は3人で1人のふりをしていた。殺鼠剤で死んだのも品子だった。遺体は山の中に隠した。そして今日、昨日の品子は「すべて雅さんに明かしたい」と言い出し、今日の品子が反対して、言い争ってしまい、もみあって、昨日の品子が負傷した。…しかしなぜ3人で1人のふりをしていたのか、その理由について品子は知らなかった。
■イネが亡くなったのは殺人事件!犯人は…
イネが落下したとき、高台で目撃していた人形は品子だった。品子は、吊り橋でイネが「人形を返す」と言い、白髪で腰が曲がった男が反対していて、もみあっていて、その白髪の男にイネが突き落とされた…と証言する。
白髪で腰が曲がった男はイネの兄であり、イネに人形泥棒をさせていた犯人でもあった。
■人形屋敷の風習は品子の母の心を守るため
その後、雅の調べで、人形屋敷の風習の謎が判明。品子の母親は双子だった。しかし、白首村(しろこべむら)では【双子は禍をもたらすから、生まれてすぐどちらか一人殺す】風習があった。品子の祖母は周囲から責められ精神を病んだ。そして品子の祖母は娘の片方(品子の母の姉)とともに心中し、泣くなった。
品子の母親は三つ子を妊娠。品子の父親は、品子の母の心を守るため、この屋敷に引っ越してきて、人形の風習を作り、品子3人で1人として育ててきた。すべては綾尾家主人が妻の心を正気に保つ為に、そして娘たちと穏やかに暮らすためについたウソだった。
品子たちは無罪放免ではないが、情状酌量の余地があって家に戻れていた。
ラスト。左右馬と鹿乃子は、雅から写真を渡された。2人の品子の近影(最近撮った写真)だ。品子たちは髪型も服装も違い、もう自分を偽る人形ではなかった。
(人形殺人事件編・完結)
■「人形殺人事件」の犯人ネタバレまとめ↓
・(自殺か事故とみられていた)イネを殺した犯人は、イネの兄。人形泥棒のことでもめて、突き落とした。
・イネが殺鼠剤を入れて「人形を殺した」奇妙な事件は、殺人事件でした。実は品子(三つ子の品子のうちのひとり)が人形のお膳を食べて毒死しています。(イネに人間への殺意はなく、不慮の事故死?)
・生き残った品子2人は、もう一人の品子を山に埋めたので「死体遺棄」の罪がかかると思います。ただし情状酌量の余地があったため大きな罪には問われなかったもようです。
ドラマ第6話【「少女探偵団」結成で名コンビ解散の危機!?】
第6話(11/11)では、手鏡の持ち主を探す為、千代は鹿乃子と「少女探偵団」を結成して…。
探偵業を営む祝左右馬(鈴鹿央士)と助手の浦部鹿乃子(松本穂香)。鹿乃子は助手として早く先生の役に立ちたいと思っていた。そんな中、事務所の大家が鹿乃子に猫探しを依頼。無事に猫を発見するも、家賃をまけてもらえないかと猫を交渉材料として考える左右馬にあきれる鹿乃子。2人が事務所に戻ると、藤島千代(片山友希)を見つける。「関わると、ロクなことがない」と逃げる左右馬は、鹿乃子と若竹座のお練り(祭礼の行列)に
番組HPより
紛れ込んで身を隠す。だが、知り合いに声をかけられた左右馬を千代が発見。駆け寄ろうとした千代は男とぶつかって倒れてしまう。男は千代に怪我がないか確認すると去り、鹿乃子は千代が落とした鞄を拾う。そして、千代の着物を着付け直すために事務所へ行くことに。探偵事務所に興味津々の千代は、事務所の様子をメモしようと鞄を開けると、見知らぬ手鏡が。先ほどぶつかった男のものではないかと推測する千代。左右馬は男の
当時の装いなどから、左官屋さんではないかとアドバイスし、鹿乃子を千代に同行させる。千代は「少女探偵団結成!」と喜んで事務所を出発。左官屋をあたった鹿乃子と千代は、無事に利市(橋本淳)に手鏡を返す。しかしその後、周辺でひったくり事件が発生していることが発覚。「若い男に手鏡を盗まれた」という女性に手鏡の特徴を聞くと、利市が持っている手鏡と一致、鹿乃子と千代は利市をひったくり犯として再び捜索する。
鹿乃子は、手鏡を返した際に利市が言った「母の形見なんだ」という言葉が嘘だと分かっていたが、「(失くした)手鏡を探してた」という言葉は本当で、この矛盾がずっと疑問だった。鹿乃子は利市が盗んだ物だったからだと気づき、利市のことをひったくり犯と断言。改めて千代とともに利市を探しに向かう。
しかし、利市はひったくり犯ではなく、母親がいなくなってしまった少女・ヤイコ(永尾柚乃)の面倒を見る善良な人物だった。手鏡は、拾ったものを“母のもの”だと嘘をついてヤイコに持たせていたのだ。
鹿乃子と千代は利市に謝る。、笑顔で受け入れる利市。
しかし千代と違い、鹿乃子は利市を犯人だと決めつけてしまっていた。そんな鹿乃子は嘘を聞き分けられることで【見えていなもの】があり、人を傷つけてしまいそうになったことを深く反省。落ち込んだ鹿乃子は事務所に戻らず…。
夜になり、川を眺める鹿乃子。そこへ左右馬がやってきた。鹿乃子を心配して千代の家に行って何があったかを聞いたと言う左右馬は「なんでだよ!僕はこんな不味いつくも焼きを食べて待ってたのに、みつ豆って!」と絶叫。鹿乃子が日中、千代と甘味処でみつ豆を食べていたことを聞いた左右馬は嫉妬&怒りに駆られている様子。
直後、左右馬は優しい声色で「また1人でぐるぐるしてるんでしょ」と、鹿乃子に問いかける。そして、「嘘が分かる君に見えないものがあるんなら、嘘が分からない僕にはそれが見えるんじゃない? だから一緒にいればいいんだよ」と微笑んだ。
こうしてコンビ解散の危機を乗り越え、6話の幕を閉じた。
ドラマ第7話「幽霊屋敷の噂は嘘か本当か?殺人事件の夜に浮かぶ女」
第7話(11/18)では、九十九夜町で起きた強盗殺人事件と、10年前に起きた画家の妻の殺人事件、その画家の失踪、そして幽霊屋敷の謎が描かれて…。
祝左右馬(鈴鹿央士)と浦部鹿乃子(松本穂香)がお食事処『くら田』で昼ご飯を食べていると、疲れた顔をした端崎馨(味方良介)が来る。一昨日、三十三番街で発生した強盗殺人事件を担当する端崎だが、その捜査が難航していたのだ。話を聞いていた倉田達造(大倉孝二)が三十三番街の裏にある三十番街には「幽霊屋敷」があるのではないかと反応する。その屋敷では10年前に住んでいた足立画伯が妻を殺害して行方不明。殺害された妻の幽霊が出るといううわさがあった。
そんな時、ヨシ江(磯山さやか)が病院にショールを忘れたことに気づく。鹿乃子は「いつもタダでご飯を食べさせてもらっているので」と病院に取りに行くことを申し出た。それを聞いた達造が夕食にサービスの食材を追加すると言うと、左右馬も同行する。
左右馬と鹿乃子が病院でショールを受け取ると、なにやら病室が騒がしい。病室では「カフェーローズ」で働く女給のリリー(村川絵梨)が男を厳しく問い詰めていた。リリーが問い詰めていたのはカフェーの常連客・桐野貫二(黒羽麻璃央)。一昨日の夜、リリーと貫二は映画を見る約束をしていたが、貫二が時間になっても現れず、約束をすっぽかしていた。貫二は映画館に向かっている途中、三十番街の「幽霊屋敷」で女の幽霊を見て、驚いた拍子に転んで骨折し、そのまま入院しているという。
一方、映画館で貫二を待っていたリリーは、貫二と一夜を共にしたという女性(坂東希)に声をかけられており、その女性が貫二を探しているということで、約束を破った浮気者と腹を立てていたのだ。鹿乃子は貫二の言葉にウソがないことが分かると、左右馬に合図。その夜、左右馬たちは「幽霊屋敷」へ向かう。
番組HPより
幽霊屋敷に向かう途中、左右馬と鹿乃子は端崎馨(味方良介)と出会い、3人で幽霊屋敷へ。刺されたはずなのになぜ首つり自殺の幽霊の姿を貫二が見たことを不審がる左右馬。そんな時、隠し部屋から負傷した強盗犯(温水洋一)を見つけ、強盗殺人を解決。さらに、隠し部屋を見ると、妻を殺して失踪したはずの画家がミイラ化していて…。
左右馬は10年前の画家夫人の殺人の際、画家本人も殺害されて、隠し部屋に閉じ込められていたことを解き明かす。
画家とその妻を殺害した犯人は、貫二を探していた“謎の女性”(坂東希)だった。その女性は取り調べで端崎に犯行を自供するが、ミイラ化した遺体が生きていると信じて時折会いに行っていたと話す。そして女は「夢でこれが最後だって言われたから先生(=足立画伯)を問い詰めに来たの。また私を遠ざけるの?って。でもあれは先生の声だったのかなあ。最後に会ったとき、先生うれしそうだったもん」と笑う。
ラスト、風邪をひいた左右馬と鹿乃子は鍋であたたまる。左右馬が、偶然が多いと語る。10年前と今回の事件が偶然同じ日で、偶然女が屋敷に来て、偶然強盗殺人犯と対面して刺して監禁して、偶然貫二が女を目撃して追われる身になり、偶然貫二がケガして入院して、偶然左右馬たちが病院に行って貫二に幽霊の謎解きを依頼されて…。
偶然が重なりすぎていた。まるで誰かの意思が働いたかのようだ、と左右馬はいう。不穏な感じで第7話の幕を閉じた。
ミイラと会話してたの怖い。ホラーだよ。
画伯に夢で呼ばれて、結果的に過去の殺人が暴かれた。
偶然の重なりというか、殺されて殺人犯の汚名も着せられた足立画伯の呪い?執念かな?
犯人の女は足立画伯が最後にうれしそうに見えたというけど、嬉しそうだったのは犯人が捕まるからかもね。
ドラマ第8話
第8話(11/25)では達造(大倉孝二)と六平(今野浩喜)が弁当の注文数のことで喧嘩?!
祝左右馬(鈴鹿央士)が留守中の探偵事務所に、端崎馨(味方良介)が来た。馨は応対した浦部鹿乃子(松本穂香)に、スリや置き引きの注意喚起を促すビラ配りを手伝って欲しいと頼む。馨は先日、駅で歳末警戒の強化を呼びかけていたところ、スリに遭ったと言う婦人に声をかけられた。その婦人から頼まれ、馨は片道分の切符代を貸したと言う。すると、そこに帰って来て話を聞いていた左右馬が寸借詐欺の手口だとピシャリ。それでも、
番組HPより
馨は婦人を疑う様子はなかった。 そんな時『くら田』で倉田達造(大倉孝二)と『八百六』の六平(今野浩喜)が喧嘩。左右馬と鹿乃子はヨシ江(磯山さやか)とタロ(渋谷そらじ)に仲裁を頼まれる。ことの原因は、六平が急に決まった寄り合いの弁当のお重を『くら田』に発注したことだった。六平は十三折だと言うのだが、書き付けには廿三(二十三)折となっていて、達造はその数のお重を作ってしまった。だが、六平は注文書にも
十三折と書いたと譲らない。左右馬は達造、六平、ヨシ江を1人ずつ事務所に呼んで事情を聞く。すると、3人とも六平が注文時に言葉では「十三折」と頼んでいたことが一致。ヨシ江は六平が十三折と書くのも見ていた。では、なぜ書き付けは廿三折なのだろうか?誰かがウソを?だが、鹿乃子の耳にも3人の話にウソは聞こえない。もしかすると、自分にはウソが聞こえなくなってしまったのではないかと鹿乃子は思い…。
※放送後に追記&更新
原作の登場人物&ドラマ出演者
■祝探偵事務所
- 浦部鹿乃子(うらべ かのこ)(演:松本穂香)…本作の主人公。16歳の少女。祝左右馬の探偵助手になる。物心ついたころから、「人のウソが聞き分けられる」という能力がある。
- 祝 左右馬(いわい そうま)(演:鈴鹿央士)… 祝左右馬探偵事務所を経営する探偵。依頼の件数が少なく、貧乏暮らしをしている。神社の掃除や草むしりなどで家賃をまかなう。鋭い観察力とハッタリの能力に長けていて、鹿乃子の能力からだけでは分からない、嘘をついた理由まで推理をしていく。
- イナリ…祝探偵事務所の飼い猫。
■倉田家
- 倉田達造(くらた たつぞう)(演:大倉孝二) …「お食事処 くら田」の主人。
- 倉田ヨシ江(くらた よしえ)(演:磯山さやか)…「お食事処 くら田」のおかみ。達造の夫。
- 倉田太郎(くらた たろう)(演:渋谷そらじ)…達造とヨシ江の息子。愛称はタロちゃん。
■端崎家
- 端崎 馨(はなさき かおる)(演:味方良介)… 九十九夜署の刑事。左右馬の親友。家柄が良いため、縁談はあるもよう。
- 端崎 雅(はなさき みやび)(演:北乃きい)… 端崎馨の姉。心霊・怪奇系雑誌「魔境探報」の記者。
■藤島家
- 藤島千代(ふじしま ちよ)(演:片山友希)…藤島家のお嬢様。探偵小説好きで、名探偵「眉目秀麗(まゆめひでよし)」のファン。自身の誘拐騒動をきっかけに左右馬のファンになる。事件を妄想して端崎馨を犯罪者と疑うことも。
- 耕吉(こうきち)(演:宮崎秋人)…藤島家の運転手。
- 女中1(演:上村ひなの/日向坂46)…誘拐事件の6日前、藤島家の門の前で怪しい若い男2人を目撃したと証言。
- 女中2…2通目の脅迫状をもって主人の元に駆け込む。
- 藤島雪乃(ふじしま ゆきの)(演:櫻井淳子)…幸弘の妻。
- 藤島幸弘(ふじしま ゆきひろ)(演:杉本哲太)…藤島家の主人。
■「カフェーローズ」の人々と関係者
- リリー / 久我山小百合(くがやま さゆり)(演:村川絵梨) …「カフェーローズ」に勤める女給。
- マリー(マリア:演 AISA) …「カフェーローズ」に勤める女給。原作1話の殺人事件の被害者。
- マリーの恋人…たろちゃんの監禁&殺人未遂の犯人。マリーを殺害した犯人。
- 桐野貫二(きりの かんじ)(演:黒羽麻璃央)… リリーの恋人。絵描きで、雑誌や広告の仕事をしている。幽霊騒動で怪我をして入院した。4巻では刀真島殺人事件の依頼人となる。最終巻でリリーと結婚式を挙げる。
- マサ…「カフェーローズ」の女給。7巻で殺人事件の容疑者になる。左右馬らのおけげでアリバイが証明された。
■幽霊屋敷の関係者
- 謎の女(演:坂東希)…桐野寛二を探している。正体は殺人犯。幽霊騒動の首つり女の正体でもある。
- 画家の男 …幽霊屋敷の主人。10年前に妻を殺して失踪したとみられている。
- 画家の妻 …幽霊屋敷の画家の妻。10年前に遺体で発見された。
- 強盗殺人犯(演:温水洋一)…50手前で坊主頭。右のほほに傷あり。独居老人を狙って強盗殺人をした。
■九十九夜町の人々
- 八百屋
- 六平(ろくへい)(演:今野浩喜)… 「八百六(やおろく)」主人。達造とは子供の頃からのつき合い。
- 古道具屋の店主(演:前野朋哉)…左右馬が鹿乃子の能力を使ってギリギリの値段で高く売る。六十六番街で財布をすられた。鳥が商品を割った事態を客のせいにする場面も。
- 弁当屋…夫婦で経営
- 弁当屋の老夫婦…息子夫婦が経営している弁当屋のおかずの余りを老夫婦が団子生地に包んで焼いて売っている。通称つくも焼きとして人気。じーさん(演:花王おさむ)の時は好評だが、ばーさんの時はサンマや柿などを入れるため不評。
- 坂東屋の主人…1巻ラストで掛け売り(後払いのこと)の代金を受け取りに左右馬を訪ねてくる。
- 留(とめ)ちゃん…左官職人で若い男。
- 荒物屋
- 利市(りいち)(演:橋本淳) …荒物屋に勤める赤毛でしっぽ髪の男性。文字が読めないので寺で読み書きを習っている。
- ヤイコ(演:永尾柚乃)…幼い少女。利市が父親代わり。
- 宿「枡井荘」
- 紅子(べにこ)…枡井荘の客。のちに従業員となる。
- 「枡井荘」店主…年配の女性。紅子が残ってくれて左右馬たちに感謝する。
- 履物店の蘇芳屋(すおう)屋
- 嘉助(かすけ)…蘇芳屋屋で下働きをしている。5話で詐欺をしようとして鹿乃子や利市につかまる。
- 蘇芳屋店主…7巻にて映画館で履物が間違えられた件で、調査に協力する。
■鹿乃子の故郷の村の人々
- 浦部フミ(うらべ ふみ)(演:若村麻由美) … 鹿乃子の母。
- 君子…愛称:君ちゃん。幼少期の鹿乃子の友人。最終巻でも登場。
- カヅさん…君ちゃんの母。病気でよく寝ている。
- 君ちゃんの父…カヅの夫。妻の家に婿として入っている。よそに愛人を作っていたことを鹿乃子に暴かれて、大騒ぎになった。
- 君ちゃんの祖母…鹿乃子のことを「嘘が分かるだなんていやらしい」「疫病神」とののしる。
- 松雄(まつお)くん…幼少期の鹿乃子の同級生。鹿乃子のことを「気持ち悪い」と発言。
■第3巻「人形殺人事件」の登場人物
- 泥棒…汽車内での泥棒を捕まえることで、夜逃げ中の鹿乃子&左右馬が端崎雅と出会うことになる。
- 柴田さん(演:佐戸井けん太)…柴田イネ兄妹の遠縁の男。地元の診療所の医師。
- 久保くん(演:加藤諒)…釣り人の青年。柴田イネの遺体の第一発見者。
- 地元の刑事(寺山清一 : 演 正名僕蔵)…人形殺人事件を捜査。
- 柴田イネ(演:松浦りょう)…人形屋敷こと綾尾家につかえる女中。高価な人形を抱いて滝の付近で転落死していた。
- 柴田イネの兄(演:矢作マサル)…体を悪くしている。高齢ではないが痩せて腰が少し曲がり、白髪。イネに盗みを働かせていた。
- 綾尾家の女中(演:吉田幸矢)…綾尾夫妻が亡くなった後に入ったため、人形の風習の由来を知らない。
- 綾尾品子(あやお・しなこ)<17か18歳>(演:片岡凛)…両親が亡くなったため、綾尾家の現在の主人。ロングの黒髪で人形のような美少女。
- もう一人の品子(演:片岡凛)…鹿乃子たちが2日目に出会った品子。
- 1か月前に亡くなった品子(演:片岡凛)…イネが人形用のお膳に殺鼠剤を入れて、誤って殺害してしまった品子。
- 品子の母…自身は双子。双子の姉と母が亡くなったトラウマがある。
- 品子の父…妻と娘たちのために屋敷に引っ越して、人形の風習を作った。
■天野家の人々
- 天野展典 …本庭町に住む作家。雑誌記者の端崎雅と仲が良い。端崎馨とも顔見知り。祝左右馬は「テンテンさん」呼ぶ。妻を亡くし、身体の弱い息子の天野満や女中たちと共に暮らしている。
- 天野満(あまの みちる)…展典の息子。
- おタカ…天野家の女中。
- ウノさん…天野家の女中。
- ナツ……天野家の女中。鹿乃子に嘘を見破られ、端崎馨と会ったことを話す。
■白井家の人々
- 白井峰男(しらい みねお)<35>…刀真島(とまじま)出身の男。結婚が決まっていたが、遺体で発見される。
- 白井源(しらい げん)…刀真島の小さな集落にある豪邸に住む白井家の婦人。
- 白井コウ (しらい こう)…源の妻。取材に訪れた桐野貫二を泊めた晩に殺人事件が発生し、左右馬や鹿乃子の調査を受ける。
■実原家の人々
- 実原久(さねはら ひさ)…実原家の主人。夫は亡くなっている。
- 実原依里(さねはら えり)…久のひとり娘。乙吉(おときち)という相手と駆け落ちして家を出た。24年前に死亡。
- 神代美禰子(かみしろ みねこ)…実原家の弁護士の娘。父の手伝いをしている。
- 神代…実原家の弁護士。
- 本条皐月(ほんじょう さつき)…孫の候補。植木職人。
- 徳田史郎(とくだ しろう)<19 ?>…孫の候補だが、偽物だった。本名は不明。鹿乃子と同じ能力が昔あった。10歳のころ、霊能者として詐欺まがいのことをさせられていた。
■田打町の温泉旅館「たの湯」での事件
- 大島……「たの湯」従業員で、接客担当の従業員のまとめ役。鹿乃子に事件のことを話す。
- 関内要(せきうち かなめ)……徳田史郎(本名不明)が使う別の偽名。「たの湯」の客で、鹿乃子と一緒に調査。左右馬に「たの湯」に来るよう手紙を書いた人物。
- 村井……「たの湯」番台
- タミ……「たの湯」仲居
- コタケ……「たの湯」仲居。遺体が発見された桔梗の間の予約を受けた。
- 芝桜の間の客……赤庄市から来た若い兄弟。遺体を桔梗の間に遺棄して、左右馬に罪を着せた実行犯。
- 集山(たかやま)…左右馬に罪を着せた黒幕。本当は篤史を狙っていたが難しいので、関内の手配により代わりに左右馬に冤罪をかけた。7巻にて、警察に逮捕される。
■祝左右馬の家族&親戚
- 佐伯篤史(さえき あつし)…左右馬の異母兄。篤史は本妻の子で、左右馬は愛人の子。左右馬が中学の寄宿舎に入るまで2年ほど一緒に暮らしたが、ほとんど話さなかった。妻の顔のことは良くも悪くも気にしてない。相手の家柄だけを望み、他のことは望むのはおこがましいと思っている。妻の殺害計画のときは妻を必死に守り、犯人やその家族にも容赦しないことから妻のことを彼なりに愛しているようである。
- 佐伯澄子(さえき すみこ)/おかめ…篤史の妻。橘侯爵の一人娘。(ブスの意味で)「おかめ」と呼ばれている。
■篤史の縁談相手と関係者
- 本丸華代(ほんまる はなよ)
- 松嶋多江(まつしま・たえ)…おかめ殺害計画の黒幕。
- 松嶋修太郎…多江の父。娘の罪が暴かれたあと、取締役を退任。篤史の圧力か?
■槇原家
- 青木麗子(あおき れいこ)/本名:明石蘭子(あかし らんこ)<22>…祝探偵事務所に居候することになった若い女性。通称:ウソつきレイコ。身寄りがなく、12歳の時から住み込みで槇原家の女中をしている。17歳の時から鈴村柾の家が営む洋装店でも働いている。
- 槇原鈴乃(まきはら すずの)<22>…槇原家のお嬢様。
- 鈴村 柾(すずむら まさき)…鈴乃の婚約者。家業の洋装店で働く。
■徳田史郎(仮)と関係者
- 寺原光太郎(てらはら こうたろう)…ある夜会で篤史に接触してきた男。正体は徳田史郎(仮)。
- ハナサキカオルを名乗る男 … 正体は徳田史郎(仮)。近所の人に和泉河伯爵の別邸への道を尋ねて、端崎馨を放火事件の犯人に仕立てる。放火目的は、和泉河&詐欺師と史郎との繋がりを左右馬と鹿乃子に気づかせて、2人を汽車に乗らせて人混みの中で鹿乃子を誘拐するため。
- 和泉河伯爵(いずみかわはくしゃく)…9年前、和泉河伯爵が援助していた詐欺師が集山(たかやま)の叔父に詐欺を仕掛け、結果的に集山の叔父は自殺した。
- 翡翠様(ひすいさま)…霊能者。正体は10歳のころの史郎(仮)。顧客から多額の報酬を受け取った詐欺師・武上が、史郎を通して知った隠された真実や予言めいた助言を伝えた。史郎(仮)は翡翠として3年ほど活動した。
- 武上喜三次(たけがみ きぞうじ)…9年前の霊視詐欺で捕まった詐欺師。連れてくる人々のウソを史郎(仮)に見抜かせて入手した情報を神託(しんたく)として人に売ってお金儲けをしたり、人脈を作ったりした。昨年、出所。現在は療養所に入っていて、命が長くない。
- 春吉(はるきち)…捨て子だった史郎(仮)が拾われた農家でつけられた名前。
- 徳田史郎の別の名前一覧
- 春吉
- 徳田史郎
- 関内要
- 寺原光太郎
- 内村有造(うちむら ゆうぞう)
- 小川豊彦(おがわ とよひこ)
- 市田千秋(いちだ ちあき)
- 橋口正敏(はしぐち まさとし)
- 西野秀雄(にしの ひでお)
■周辺人物
- 松葉牡丹の君(演:中田クルミ)…料亭の仲居。正体は介抱泥棒。原作2話で登場。
- 切符代がなく困っている婦人…2巻で端崎馨が駅で切符代を貸したご婦人。危篤の知らせで急いでいるが財布を盗まれてお金がなくて困っていた。左右馬は寸借詐欺だというが、後日、婦人の甥っ子が端崎馨にお金を返しに来てくれた。
- 笛沢咲子(ふえさわ さきこ)…6巻で端崎馨と婚約する女性。最終的に婚約破棄を申し出る。
- 笛沢の恋人…6巻で登場。倒れた時に端崎馨に助けられる。
- スリ未遂の被害者男性…7巻で鹿乃子にスリを防いでもらった。お礼に代金を事務所に持ってくる。
- リリーの近所に住む女性…7巻で登場。マサという妹がいる。映画館下駄間違い事件にて、女給マサのアリバイの証拠となる人物。
- 千里眼少女…最終巻で、見世物小屋で西洋奇術「読心術」をしている少女。鹿乃子によると偽物だった。
まとめ
以上【嘘解きレトリック】のドラマと原作のストーリーを紹介してきました。
原作ではハッピーエンドの結末でしたね。はたしてドラマでは改変があるのでしょうか。
連続ドラマについては放送後、毎週更新していきます。また見に来てください♪
ドラマ「嘘解きレトリック」はフジテレビ系で、毎週月曜21時に放送!
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画像出典「嘘解きレトリック」番組HP
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