【unknown(アンノウン)】最終回|南十字の地底人は次回作か?それともスピンオフか?

【unknown(アンノウン)】最終回|南十字の地底人は次回作か?それともスピンオフか?

高畑充希、田中圭W主演のドラマ【unknown(アンノウン)】の最終回が6月13日に放送されました。

犯人・加賀美と梅バアの関係は?そして加賀美の悲しい過去とは?

今回は【unknown(アンノウン)】最終回の内容を詳しくお伝えします。

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目次

【uknown(アンノウン)】最終回の視聴率

最終回の視聴率は7.0%でした。

全9話平均は6.21%となりました。

最終回のあらすじ

「そうだよ、俺が全員殺した―」
そう告白し、駆け付けた虎松の制止も聞かずにこころに襲い掛かる加賀美。しかしその時、突然加賀美は血を吐いて倒れてしまった。
一方、闇原家で伊織を襲い、海造に取り押さえられたのはなんと梅バア。
梅バアは「…私が全部、やりました」と告白する。
緊急搬送された加賀美の目は覚めず、警察で取り調べを受ける梅の証言にもどこか一貫性がない。
こころと虎松は隠された“秘密”を解き明かそうと加賀美の自宅を訪れる。

そんな中、街に新たな吸血鬼のイラストと殺人予告の日付が!
そしてこころに1本の電話がかかってくる。
「……今から、殺しに行っていい?」
そしてついに衝撃の真相が明かされる。

最終回のネタバレ

梅バアの真意

すべて自分がやったと自白し、連行される梅バアは、虎松に「あの子は死んだのかい?」と問いかけた。治療を受けていると答えた虎松に残念そうに「そうかい」と答える。

一方、自宅で「もっと早く気づくべきだった」と自分を責めるこころを抱きしめ慰める虎松。「この事件片付いたら新婚旅行行こうか?どこ行こうか?」と気遣う虎松に「洞窟。フィリピンコウモリに会いたい」と答えるこころ。ふたりに笑顔が戻る。

闇原家では海造が「あの婆さんなんで伊織を襲ってきたんだろう」と不思議がる。伊織は「本気で襲ってきたようには思えなかったし、逃げ方も中途半端だった。もしかしてわざと捕まりたかったのかな」と言う。伊織は梅バアが誰か大事な人を庇っていると考えていた。
「人は愛しているからこそ時に間違った方法を選んでしまうんじゃないか」

取調べで「全部ひとりでやった」と供述する梅バア。しかし大柄な世々塚を落とすなど矛盾な点が多く、捜査一課の南十字は疑念を拭い去れない。

梅バアと加賀美の関係

加賀美と梅バアには何か関係があると加賀美の自宅を調べ始める虎松とこころ。すると幼い頃の加賀美がいた養護施設の写真に梅バアが写っているのを発見する。

そんな時、加賀美が病院から消えてしまう。取調室で聞いてしまった梅バアは「あの子を止めてくれえ」と取り乱す。

加賀美の自宅に凛が来る。加賀美の体内からコロッケとアジ化ナトリウムが検出されたと虎松たちに伝え、誰がやったか心当たりがないか尋ねるが、こころは知らないと答える。そして加賀美が病院から消えたことを伝えた。

梅バアが証拠不十分で釈放される。居酒屋どんぞこにやってきたこころと虎松に梅バアは「あの子を止めてくれ」と泣きながら必死に懇願する。「昔から知ってるんだよね。ちゃんと話してよ」。梅バアが言うには、25年くらい前に働いていた施設に両親を亡くした加賀美がやってきたと話し出した。そしてなかなか馴染めず、「なんで僕のお父さんとお母さんは死んじゃったの?誰かに殺されちゃったの?」と聞く加賀美に思わず「悪い吸血鬼のせいなんだよ。いつか梅先生が退治してあげるから、その時は圭介もいっしょに戦ってくれる?」と嘘をついてしまったというのだ。そう、施設に吸血鬼の絵本がたまたまあったからだった。そして梅バアの家が火事になった日に加賀美が現れ、「吸血鬼が本当にいてびっくりした。親友が吸血鬼だと分かったから殺しちゃった。両親を殺した吸血鬼がどこにいるか知っているんでしょ?」と詰め寄ってきた。「あれはただのおとぎ話だから」と言ったが、「いっしょに退治しようって言ったじゃん」と言い、「教えてくれよ」と迫った。その時は梅バアも本当に吸血鬼がいるとは思ってなかったが、被害者が増えていくうちに怖くなり、加賀美の自宅に行った時に証拠の血に着いたハンカチを持ち帰ってわっしょいクリーニングに置いたりして証拠を隠していた。そしてこころと虎松の結婚式で一条を刺した加賀美を見てしまい、「どうしよう、間違って人間殺しちゃった」と言われ時には証拠品の黒いレインコートを脱がせてやはりわっしょいクリーニングの前に置いたのだった。加賀美に渡したコロッケに毒を盛ったのは加賀美を殺して自分が罪を償おうとしたからだった。泣き崩れる梅バアを慰めるこころ。その時、加賀美から電話が入る。「こころ、今から殺しに行っていい?」。その場には吸血鬼のイラストとその日の日付が書き記してあった。

なぜか実家で料理を作り、加賀美をもてなす準備をしているこころと虎松。しかし虎松にはもてなす意味が分からない。「まだ信じられない。だから一回ちゃんと話したい。その後で虎ちゃん、加賀美の事捕まえて」と言うこころ。

加賀美の悲しい過去

やがて「こんばんは」と普通に入ってくる加賀美。料理を食べながら「うまっ、これ虎さん自分で作ったんですか?」と嬉しそう。そんな加賀美の態度に我慢出来ず、「お前、絶対許さねえかんな。なぜまつりさんも世々さんもみんな殺した!?」と声を荒げる。「吸血鬼だからって言ってるじゃないですか」と当たり前にように答える加賀美に「ふざけんな」と掴みかかりそうな虎松をなんとかなだめるこころ。

「虎さん、吸血鬼は人間を食い物としか思ってないんですよ。僕らが肉を食べるように」と言って肉を口に放り込む加賀美。「こころだって人間を脅かす存在なんです。それをわかってない」。

「こっちは全部知って愛してるんだよ」「本当に全部知ってますか?知った気になってるだけじゃないですか?。お父さんのことだって結局何も分からなかったでしょ」

「それとこれをいっしょにすんなよ!」

熱くなる虎松を泣きながらなだめるこころ。

「お前はさ、吸血鬼の何を知ってんだよ」

「俺はあいつらに両親殺されてんですよ。

加賀美は5年前、親友から自分は吸血鬼だと打ち明けられ、初めて吸血鬼が本当に存在することを知った。その時に幼い頃の怒りがこみ上げ、その親友を殺した。そしてまつりや世々塚まで躊躇なく殺していったのだった。

ワインのおかわりをする加賀美。するとワインを運んできたのは梅バアだった。「私のついた嘘で、お前の人生もみんなの人生も狂わせてしまった。申し訳ない」と謝る梅バア。

しかし吸血鬼は人間を殺す外敵。吸血鬼を殺すことで人間を守っているという彼なりの正義からしたことだと言う加賀美。

「違うんだよ圭介」そこで梅バアが話したのは加賀美の両親の死の真相だった。「誰が俺の両親殺したんだよ」と詰め寄る加賀美に「お前だよ」と答える梅バア。

野外のバーベキューを家族三人で楽しんでいる時、加賀美がどこからか摘んできたすずらんを細かく切って紅茶に混ぜた。美味しくしようという子供ながらの考えだったが、すずらんには猛毒がある。知らずに飲んだ両親はその毒で亡くなってしまったのだった。梅バアは幼い加賀美に本当の事は言えず、嘘をついたのだった。

泣きながら、土下座して謝る梅バア。

「なんだよそれ、今まで俺が憎んできたのは俺だったってこと?」

真実を知り、呆然となった加賀美は出て行ってしまう。追いかける虎松。そしてこころ。

林の中、こころが加賀美を見つける。加賀美はアイスピックで自分の喉を刺そうとしていた。

「警察行こう。いつまでも逃げててもしょうがないよ」

「こころに俺の何がわかるんだよ」

「人間と吸血鬼ってそんなに違う?」

止めようとするこころを突き飛ばし、その上にのしかかる。アイスピックを振り上げ、「吸血鬼は人間の敵。吸血鬼は悪い生き物。あの時から計画が狂ったんだ」

結婚式の日。気を失ったこころを前に殺すのをためらっている加賀美。

バス停でこころの唇を奪った加賀美。「嫌いになった?」「嫌いにはならない。友達だから」。

今までのふたりの思い出が次々に蘇ってくる。

加賀美の頬に触れるこころ。

振り上げていたアイスピックを下ろし、「なんで…吸血鬼は悪じゃないといけないんだよ。そうじゃないと俺は生きていけないんだ…こころ、なぜ吸血鬼なんだよ」と泣きながらつぶやく。悲しそうに加賀美の両頬を撫でるこころ。

その時、「離れろ!」と虎松の声。虎松は銃を構えている。「撃つぞ、脅しじゃねえかんな」

「虎ちゃん待って」

「早く離れろよ」必死の虎松。

すると「加賀美は笑顔で「ありがとうございます」と言うと再びアイスピックを振り上げた。「こころ、じゃあね」と今にも振り下ろしそうな加賀美。

林の中に銃声が鳴り響く。

すべてが終わり

それぞれの朝食を向かい合って食べているこころと虎松。

テレビでは「深森伊織のモーニング8」が流れている。ご意見番の女性が加賀美について「とんでもない殺人鬼」と語っている。「社会的に孤立した環境が怪物を生み出した」との見解を示す。それを聞いていた伊織は、「それは憶測じゃないですか。ちゃんと取材したのかな?わからないですよね。本当の事なんか誰にも分らないんですよ。なのに分かった気になって。憶測で勝手なこと言うのはもうやめにしませんか」。とたしなめる。

そんなテレビを聞きながら、普通の朝を過ごすふたり。

虎松のいる交番にやってきたのは、制服姿の漣だった。「お兄さん、寂しいと思ったから」との言葉に嬉しそうにデレデレする虎松。

週間熱波の会議。ポツンと空いた席をボーっと見つめるこころ。編集長の曽我が「月刊unknown」の創刊を発表している。未知なる現象や生き物を取り上げるという。早速、ツチノコの取材を命令されるこころ。

刑務所から出てくる梅バア。加賀美との面会が出来なかったと大五郎に言っている。差し入れのコロッケも受け取ってもらえなかったという。「食い物無駄にすると母ちゃんに怒られっから」と大五郎がそのコロッケをパクリ。

闇原家に帰ってきた海造を伊織、こころ、虎松、漣が出迎える。「パパ、誕生日おめでとう」。差し出された血のバースデーケーキ。嬉しそうに60歳のロウソクを吹き消す海造。プレゼントは還暦だけに真っ赤なマント。

日傘をさしながら虎松と歩くこころ。次の仕事の「河童の取材」を「ありえない」と笑う虎松。しかしこころは、「ずっと自分だけが特別な生き物だと思っていたけど、そうじゃないのかも。世の中にはまだまだ私たちが知らない生き物がたくさんいるかもしれないよ。例えば…狼男とか」「人魚とか天狗とか」「あとね、地底人。案外近くにいると思うんだよね」

南十字がひと気のない道を歩いてきてマンホールの蓋を開ける。人がいないことを確かめるとその中に入る。頭から変なアンテナのようなものが出てくると、下へと吸い込まれていく。

「俺はさ、こころのことどこまで知ってんだろう」

「まだほんのちょっとだよ」

「え~っ」

「虎ちゃんが知ってる私なんて、まだほんのちょっと」

「マジ?まだほんのちょっとしか知らないの?」

「うん。でも私だってそうだよ。わかった気になってるけど、虎ちゃんのことまだ全然知らないんだと思う」

「そっか」

「長い間かけて、お互いの事ゆっくり知っていくのが愛するってことなのかな?。知らんけど。ねえ虎ちゃん、もう一回聞いていい?」

「何を?」

「私が、吸血鬼でも愛してくれる?」

「うん、こころが河童でも、エイリアンでも、ヤマンバでも愛してる」

「ヤマンバでも?」

「うん、ゾンビでも、座敷童でも」

笑い合うふたり。

「私も、虎ちゃんがハエ男でも愛してる…たぶん」

見つめ合い、長いキスを交わすふたり。

夕日の中抱き合う。

ー1か月前ー

こころと虎松の結婚を祝うパーティーがどんぞこで行われている。録画のスイッチを押したのはまつり。カメラに向かって次から次へと関係者が歩いてくる。そこにはまつりや世々塚、梅バアや加賀美までもが楽しそうに映っている。二人を囲んで笑顔の面々。横のテーブルには、「虎松&こころの結婚披露宴~春陽町のゆかいな仲間たち~」という余興台本が置かれていた。

おわり。

【unknown(アンノウン)】最終回の感想とまとめ

加賀美と梅バアの関係

加賀美が育った施設で働いていた梅バア。可哀そうな加賀美についた嘘が悲しい事件へと発展していったことを後悔していました。

メリハリの徳尾脚本

真相を知った加賀美がその後、拘置所でどんな生活を送っているのかはまったく出てきませんでしたが、悲しいだけで終わらせないのが徳尾さんの脚本ですね。

泣かせるところはしっかり泣かせて、笑わせる所は思い切り笑わせてくれるメリハリが徳尾さんの特徴だと思います。

南十字の地底人には驚かされましたね(笑)これで次回作というのも面白いかもですね。それが無理ならぜひ彼のスピンオフを作ってほしいものです。

撮影前には全9話の脚本が出来上がっていたそうですが、すべてを読んでから演じる役者さんは大変だったと思います。特に梅バアは犯人を知っているわけですから。8話のどんぞこのシーンで誰が犯人か大五郎や源治たちが話しているのを「やめてくれ!」と一蹴する感情が今となってはわかりますね。

スタッフ、キャストのみなさん、ありがとうございました。2ヶ月半楽しませていただきました。お疲れ様でした。

記事内画像出典:『unknownアンノウン』公式サイト

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