【逃亡医F】原作をネタバレ!真犯人の驚愕の正体!
2022年冬、日本テレビの土曜10時のドラマ【逃亡医F】の原作のネタバレをお届け。
実は原作は無念の打ち切り。そこからドラマ化に漕ぎ着けた奇跡の作品です。
無実の罪を着せられた天才医師が逃亡しながら患者の命を救う医療ミステリー。
果たして驚愕の真犯人の正体は誰なのでしょうか?
今回の記事では【逃亡医F】の原作から真犯人と結末をネタバレしちゃいます。
【逃亡医F】配信情報
【逃亡医F】はhuluで配信中です。
さらにhuluでは日本テレビの作品を中心に過去の名作ドラマも配信中。
【逃亡医F】原作を紹介
【逃亡医F】は同名の漫画が原作です。
- 原作:伊月慶悟
- 作画:佐藤マコト
- 掲載雑誌:『プレイコミック』にて2007年から2008年19号まで連載
- コミックス:全3巻
【逃亡医F】のコミックスは紙版では発売されて無く、電子書籍のみの販売。
【DMMブックス】で購入できます。
【逃亡医F】原作から真犯人と結末ネタバレ
まず、【逃亡医F】の真犯人の正体と物語の核心(結末)をネタバレしていきます。
というのも1、2巻は主人公の逃亡生活と医療行為が中心。真相に繋がる部分が(ほぼ)無く、3巻から展開するからです。
順番通り、1巻から知りたい方はこちらからどうぞ。
真犯人の正体は?
実は【逃亡医F】に真犯人と呼べる人物はいません。
強いて言うなら真犯人は主人公の藤木圭介(成田凌)です。
恋人で帝都大学の研究員・八神妙子(桜庭みなみ)は製薬会社の資金援助を受けて新薬の開発を行っていた。藤木は大学の先輩で別の製薬会社に勤める長谷川(桐山照史?/ドラマ版は後輩の医師)にその情報を漏らしてしまいます。
長谷川は上司に報告、さらに情報は親会社であるイースト薬業株式会社にまで渡った。新薬が開発されれば莫大な利益を得られる。
そして、イースト薬業株式会社の専務・峰は妙子に研究の盗用疑惑を吹かっける。結果、妙子の研究と将来は潰されてしまった。
原因が藤木にあると知った妙子は彼の目の前で飛び降り自殺、植物人間となってしまいました。
藤木は長谷川と飲みに行った際、長谷川が仕事で行き詰まっていると知りました。
彼を元気づけるために大学と組んで新薬の研究を提案。その流れで、妙子の研究を漏らしてしまった。
それが最悪の事態を招いてしまいました。
藤木が逃亡する目的
現場にいた状況から殺人犯として指名手配されてしまう藤木。藤木は妙子の研究を彼女のものと証明するために逃亡を開始します。
初めに藤木は潜伏していた海洋観測船で観測員の沢井美香子(森七菜)を治療。その後も、逃亡する傍らで次々と患者の命を救っていく。
逃亡中でバレてはならない、十分な医療機器もない極限状態での治療や手術も見どころ。
藤木は患者の命を救いながら徐々に味方を得ていきます。
藤木は全国を飛びまわている帝都医大の教授・都波健吾(酒向芳)と接触しようとします。
妙子は都波教授が発見した新種の微生物を用いて新薬の開発を行った。だが、都波教授が留守だったので妙子は無許可で使用。
どの道妙子が行ったのは盗用であり、藤木は都波教授に使用の許可を取る必要があったのです。
都波教授の身に起きた悲劇
都波教授が帝都医大に戻っていることを知った藤木は同僚の医師・富樫の協力を得て接触を試みます。
ところが都波教授のタバコの不始末で研究室が火事に。藤木は持っていたストローで気道を確保し、都波教授を救うも新種の微生物の標本は全て焼けてしまった。
その上、都波教授は火事の責任を取るかのように失踪。藤木の希望は絶たれてしまいます。
長谷川の後悔
藤木の協力者・烏丸京子(前田敦子)と富樫は長谷川から情報を聞き出すことを提案します。確かにやってみる価値はあるはず。
長谷川は妻・浩子と二人暮らし。だが浩子は腹膜擬粘液腫という重い病気を患っていました。
治療の為には峰専務の口利きが必須。妻を救うために命令に従い、妙子の新薬の研究資料を盗んでしまったのでした。
その結果、妙子は自殺を図り植物人間に。大切な後輩の藤木は指名手配。
長谷川は自らの行いを後悔し続けました。
長谷川の家を訪れた藤木たちは浩子と話をする。そこに長谷川が帰宅するも罪の意識からか藤木を拒絶。追い返してしまう。
その後、長谷川は浩子の病が末期状態であり、もう助からないと知ります。
浩子は夫に昔、藤木が虫垂炎の手術を行ってくれたことを話す。少し遅れていれば危なく、藤木は命の恩人だった。
長谷川は妻の為にも正しく生きることを決意。藤木に知っていることを全て話すと約束してくれます。
長谷川を襲う残酷な事実
長谷川が全てを公表しようとしていると知った峰専務は浩子の主治医と接触。
浩子の腹膜擬粘液腫は藤木が行った虫垂炎の手術が原因である可能性を聞き出す。あくまでも可能性だが、峰専務は大金を積み事実であるかのようにする。
そして、峰専務は長谷川に報告。長谷川にも思い当たることがありました。
学生時代、飲み会をしていた藤木たち。すると浩子が腹痛で苦しみだす。浩子は緊急搬送され、藤木が手術を行うことになった。
「藤木は腹膜擬粘液腫になる可能性に気づかなかった?」とショックを受ける長谷川。
その様子を見た峰専務は「秘密が漏れることはない」と不敵な笑みを浮かべる。
その夜、長谷川は藤木と接触するがいきなり殴りかかる。
「真実を打ち明けるつもりだったのにお前が奈落の底に突き落とした張本人だった!!」と涙ながらに訴える長谷川。
長谷川は研究データを盗んだことを認めるも公表はしないと宣言してしまいます。
妻の命の恩人だと思っていた藤木が実は妻を苦しめていた。残酷すぎます。
自分の関わりを公表しなければ藤木は殺人犯に。これが長谷川の復讐です。
妻の病気の真実は?
「自分のせいで」とショックを受ける長谷川。烏丸はこっそと長谷川の話を録音したテープレコーダーを差し出します。
ですが、藤木はテープレコーダーを川に投げ捨てる。藤木は長谷川のことを欺く事ができなかったからだ。
藤木はネットで海外の腹膜擬粘液腫に関する論文を調べる。日本でも消化器治療専門の病院ならば浩子を治療できる可能性が出てきた。
藤木は長谷川に連絡。彼の承諾を得て、専門医と共に手術を行います。
手術は成功し、虫垂炎が原因ではないと判明する。真実は希望のあるものだった。
そして、藤木は長谷川に「奥さんの側にいて下さい」と語りかけます。
最後の治療
その矢先、植物人間状態の妙子の意識が戻りかけます。
イースト薬業株式会社は研究データだけでは新薬を作れなかった。妙子に直接聞く必要があり、大金を投じて延命治療をしていのです。
烏丸からの連絡でそれを知った藤木。偶然にも近くには初めに乗り込んだ海洋観測船が。
メンバーにとって藤木は仲間の命の恩人。船に乗せて貰い、妙子の元に急ぎます。
一方、長谷川は警察と妙子の兄・八神(松岡昌宏)に全てを告白する。だが、製薬会社の闇が事実だとしても藤木が犯人ではないという証明にはならない。
そこに妙子の容態の報告が入り、八神たちも向かうことに。
藤木は妙子を診断。高濃度の酸素があれば脳細胞が活性化し、意識を取り戻すことが出来るかも知れない。
そこで藤木は海洋観測船に積んであった減圧チャンパーを用いて妙子の治療を行います。
警察と八神が到着。海洋観測船の乗組員たちは彼らを必死に抑え込む。
結末
「あれは…違う…私が自分で…死のうとしたの…」
藤木の治療によって妙子は意識を取り戻しました。
二週間後、妙子の告白によって藤木の容疑は晴れ、自由の身になった。峰専務も起訴されることに。
藤木は帝都大学は辞め、海洋観測船の船医として再び船に乗り込むのでした。
【逃亡医F】原作の全巻(1〜3巻)をネタバレ
1巻
逃亡生活開始の第1巻。藤木は正体がバレるかどうかの緊張感の中で目の前の患者を救っていきます。
船上での治療
藤木は偽名の「鳴海健介」を名乗り、気象観測船「第一海風丸」にアルバイトとして乗り込む。
ベテラン船員の船爪は「彼が指名手配中の殺人犯では?」と疑う。
その矢先、ワイヤーが切れる事故が発生。気象観測士の沢井美香子が手首が切断される寸前の大怪我を負ってしまう。
藤木は手にした肉切り包丁で美香子の手首を切り落とす。皮一枚で繋がっている状態であり、止血の邪魔になるからだ。
急いで搬送したいがヘリがトラブルで遅れてしまう。「けが人を前に悩んでいる時間は無い」と藤木は接合手術を開始。ガラスのボウル水を張り、凍らせることで即席の拡大鏡を作り上げる。
手術は成功し、美香子は到着したヘリで運ばれていく。船爪は藤木の正体を黙っていることにして、「これからもよろしく頼む」と頭を下げる。
末期がんの医師
ある日、気象観測船に無灯火のヨットが衝突。藤木は乗っていた医師の佐伯と看護師の志穂を治療する。
2人は同じ帝都医大に勤める医師と看護師、藤木の知り合いだった。志穂は指名手配されている藤木と遭遇したことに怯える。
藤木は佐伯は末期の膵臓がんに侵されていることに気づく。志穂は彼の恋人であり、ヨットの上で彼の最期を看取り、あとを追うつもりだった。
藤木は船爪に近くの病院に連絡をとって貰い、佐伯の延命手術を行う。
勝手な手術に志穂は激怒し、藤木にビンタ。佐伯は治療を頼んだ理由を打ち明ける。
実は志穂は佐伯の子供を妊娠していたが黙っていた。藤木からこの事実を聞かされた佐伯は子供が産まれるまで生きることを決意。
2人で抱いた子供がいれば志穂も佐伯のあとを追わなくなるはずだ。
老マスターの願い
船を降りた藤木は喫茶店「すずらん」に住み込みで働かせて貰う。マスターの藤木は指名手配犯と感づいていたが、亡き息子の面影を感じて雇い入れる。
息子は正義感が強く、チンピラに暴行を受けていた見ず知らずの人を助け、刺殺されてしまったのだった。犯人は今でも捕まっていないと言う。
「すずらん」に担当刑事の清水がやってくる。清水は富樫のことを気遣い、今でも世話を焼こうとしていた。そして、働いている藤木が逃亡している医師だと気づいてしまう。
富樫は藤木にここを離れるように告げる。だがその矢先、富樫は心筋梗塞の発作で倒れてしまい救急車を呼ぶ。
隊員に支持を出す藤木。そこに清水が到着する。緊急隊員は医師である藤木に常備薬の投与を頼む。
目の前には苦しむ富樫がいる。だが、投薬をすれば自分が逃亡者だとバレてしまう。
その矢先、富樫は「戻って来てくれた息子なんだ…息子を取り上げないでくれ…」と嘘を付く。
息子なら常備薬の投与は問題ない。富樫の願いを聞き入れることにした清水は藤木を見逃すのだった。
新聞記者の息子を治療
別の街にやって来た藤木。だがスリに遭い、一文無しになってしまう。
落胆していた矢先に藤木は車に轢かれそうになっていた少年・健太を助ける。幸いにも怪我をしていないが顔色は真っ青。
元々、母親がいうには心臓に問題があり、入院に行く途中だったとのこと。そのまま藤木も入院することになった。
そこに父親で新聞記者の松田が到着。入院費用は持って貰えることになった。
その後、健太の容態が急変。緊急手術が必要だが、難しく行える医師は出払っていた。藤木は(正体を隠しながらも)医師であると告げ手術を行う。
手術は無事に成功し、藤木の正体に気づいた松田が到着。だが、すでに藤木は退院していた。
悪い人間ではないと感じた松田は記者として潔白を証明することを決意するのだった。
雪山での大移動
飛騨を訪れた藤木は列車の中で、糖尿病で昏睡状態に陥った女性・秋美を助け、彼女の親が営むスキー場の宿屋で世話になることに。
そこで藤木が探し求めていた都波教授の忘れ物を発見。最近泊まっており、出雲大社に向かったことを知る。
さらに藤木を追いかけてイースト薬業株式会社の研究者で妙子の親友でもある烏丸がやってきた。
無罪は信じているが協力する代わりに優秀な藤木のDNAが詰まったアレを要求する。藤木は妙子の状況を知りたいので断りきれず、藤木は後で渡すことにする。
イースト薬業株式会社が莫大な資産を投じて延命処置をしているとのこと。そして、一連の話を秋美が聞いていた。
吹雪の夜、藤木は烏丸をまいて出ていこうとする。すると秋美が案内を申し出、2人はスキーで山を下る。
夜が明けて、2人は山小屋で休憩。秋美は事件のことも聞いていたが、自分を助けてくれた藤木を信じていた。
実は藤木はここで自分が事件について知っていること(核心に繋がる部分)を秋美に打ち明けます。
その直後、雪崩が発生。秋美は足を深く切ってしまう。藤木はすぐに山小屋にあった応急セットで治療を開始。
だが、雪道を下ったせいで雪目を発症。目が霞んでしまい、手元がよく見えなくなってしまう。
藤木はハシリドコロの根を雪の中から掘り出し、汁を目に指す。成分は目薬にも使われ瞳を大きくする効果があるのだ。
秋美の治療が完了。秋美は「大丈夫だから」と藤木に先に行ってもらう。その後、救助隊が到着して秋美は無事に保護された。
2巻
2巻で藤木は都波教授を追いかけて島根県出雲市から九州まで大移動。その途中で様々な人物と出会い、中には人以外の命も救っていきます。
手がかりと画家の女性
藤木は出雲大社の近くの街に到着。しらみつぶしにホテルをあたり都波教授を探す。
あるホテルで個展が開かれており、微生物を採取する都波教授のスケッチを発見する。
そこにスケッチを描いた画家の白井葵が登場。都波教授から山を降りるころに電話して貰う事になっているという。
ただ、葵は目の前の椅子に気づかない等どうも様子がおかしい。
その矢先、藤木は追いかけてきた烏丸と遭遇する。葵の話をする中で彼女が急性閉塞隅角緑内障を患っていることが判明。治療をしなければ失明する可能性もある。
その後、葵から都波教授と待ち合わせの約束をしたと連絡。体調も悪いらしく、藤木が代わりに絵を届けることになる。
だが、葵のアトリエに向かうと彼女は発作を起こして倒れていた。
救急車を呼んだが、病院に手術をできる医師はいないという。都波教授との待ち合わせ時間は迫っていたが、藤木は烏丸に行って貰い手術を優先する。
手術は無事に終了した。だが、都波教授とは入れ違いで会えなかった。
競走馬の生命
駅員から都波教授は終電に乗ったと聞いた藤木は烏丸を再び巻いて、ヒッチハイクで目指すことに。
その途中、競走馬を運ぶ馬匹搬送車を発見。トレーナーの理花と兄と出会う。
兄は藤木を不審がるが馬のウィンディホマレが懐いたため、理花は藤木を乗せていくことにする。
だが、ドライブインでの休憩中にウィンディホマレの容態が悪化してしまう。
お腹に人間でいうガンが出来ており、手術が必要。だが、それは競走馬としての生命が絶たれると意味していた。
藤木は近くの病院で働く富樫の元を訪れ、共に手術を頼む。
2人は馬匹搬送車に到着。幸いにも兄はおらず、理花は泣き疲れて眠っていた。秘密裏にウィンディホマレの手術を開始。
翌日、ウィンディホマレは元気になっており、理花は「神様が見ていてくれたんだ」と喜ぶ。
生きていた男
富樫から都波教授は九州に向かったと聞き、藤木は後を追う。
そう簡単に見つかるはずもなく、藤木はサウナで休憩。桑野という目付きの悪い男と知り合う。
サウナを出た後、居候弁護士をしている女性・横尾秀子に声をかけられ、さっきの男の左肩に星型のあざが無かったかと聞かれる。
翌日、藤木は虫歯の治療のために歯医者へ。そこで横尾と清水亜美という少女が歯医者に詰め寄っている場面に遭遇。
藤木は詳しい事情を聞く。亜美の父親は、諸井と2人で海にボートで釣りに出かけた。船で喧嘩になり、父親は諸井を突き落としてしまった。
一度は事故と処理されたが後頭部に殴られた傷跡がある諸井と思われる人物の遺体が発見されされた。
父親は殺人罪で逮捕され、そのまま獄中で病死してした。
ところが知り合いの亜美の知り合いが諸井とよく似た男を発見。生きている可能性があるが、問題は遺体の歯型と血液型が諸井のと一致していたのだ。
その後、藤井は虫歯の治療へ。そこで桑野と遭遇、痣があるのも確認する。
横尾に報告し、諸井のカルテを確認する。よく見たら諸井はO型ではなくOh型だった。歯は替え玉に保険証(顔写真はないから)を渡したのだろう。
Oh型はかなり特殊な血液型。一致すれば桑野は諸井と証明できる。ところが、亜美がハサミで桑野を襲い、怪我をさせてしまった。
藤木は治療を申し出、看護師にO型の輸血を頼む。だが、桑野は拒否。藤木たちは揺さぶりをかける。
ついに桑野は諸井であると認めた。借金を踏み倒すために死んだことにして、ホームレスを身代わりにしたのだった。
藤木は諸井は麻酔を打つ。実は輸血が必要なのは嘘だった。
諸井は逮捕され、亜美の父の無念は晴らされた。
ミツバチを使った治療法
藤井は都波教授の手がかりを求めて佐賀の山奥へ。そこで男二人が菜々子という女性に襲いかかっているのを発見。
止めにかかるが、そこに双子の姉の美々子が登場。ミツバチを放ち、藤木は巻き込まれてしまう。
二人は花前線に合わせて全国を回り、蜂蜜を取っている養蜂家。男たちは実績だけを作って粗悪な外国産の蜂蜜を売り捌いている詐欺師。
菜々子が気づいたので襲われてしまったのだ。
その夜、男たちは腹いせに蜂に殺虫剤を撒こうとする。藤木が待ち構えており、偽物の蜂の巣を投げ込む。
だが、その内の男が窪池に転落し、木の枝が腕に貫通してしまう。藤木はミツバチの針を何本か貰う。
蜂針治療と呼ばれ、ミツバチの微量な毒で化膿を抑えることが出来る。藤木はこれ以上の治療をしてほしければ二度と邪魔はしないと要求。
昼間の狼藉もあるので、男たちは観念。藤木は治療を行うのだった。
頑固な料理人の償い
懐が寂しくなり、病院で清掃のアルバイトをする藤木。そんな中、食道ガンで入院中の料理人の男性・久保田と知り合う。
久保田は患者とはいえ横暴な態度。藤木に有名な店の懐石料理を買ってくるように命じる。買ってきた懐石料理も不味いと言う始末。
気になった藤木は彼のカルテを確認。放射線治療の影響で味覚障害が出ていたのだ。
それを知った久保田は激怒。彼には離婚して会えなくなった娘がいた。近々、結婚することが決まっており、せめてもの償いとして披露宴での料理を振る舞いたかったのだ。
藤木は担当医に彼の手術を頼む。だが、「患者が拒否した。ただの清掃員に何が分かる」と横暴な態度。
腹がたった藤木は久保田を説得し、こっそりと手術を行う。
結婚式当日。厨房には久保田の姿があった。まだ味覚は戻っていないが、野菜の飾り切りを行う。それは娘との思い出が詰まったもの。
その飾り切りを見た娘は父の存在を確かに感じるのだった。
3巻
最終巻となる3巻。全ての謎が明らかになり、最終回まで一気に突き進みます。
復讐に燃える妙子の兄
逃亡中、藤木の恩師が死去し告別式が開かれる。都波教授も顔を出すを踏み、東京に戻る藤木。
そこに復讐に燃える妙子の兄・八神が現れる。その場は烏丸の機転で難を逃れる。
その後、藤木はイースト薬業株式会社へ。だが、烏丸との関係に気づいた八神が乗り込んできて、藤木を締め上げる。
その直後、足を押さえ苦しみだす八神。八神はヒマラヤを登山した影響で足が凍傷していた。
「すまないが、まだやることがある」とその場を離れる藤木。
八神の治療が開始されるが指の切断は間の逃れない。そこに烏丸経由で藤木から電話が。
藤木の見立てでは指の切断の回避は可能。治療の指示だけを伝えて電話を切る。
八神の手術は成功し指を失わずにすんだ。だが、それと妹のことは別。八神は警察に「藤木は東京に戻っている」と告げる。
これから先は物語の核心に迫る内容。記事の前半でネタバレした部分となります。
【逃亡医F】原作は打ち切りだった
プレイコミック連載の未単行本作品です。単行本発売中止の上に打ち切りという壁に初めてぶち当たった記念すべき「お宝」漫画。そーいうことあるんだ…という初体験の厳しい現実に目の前真っ暗になりましたね…(>_<)しかも後数話で終わり、という予期せぬ宣告。の割に終盤は駆け足ですが、我ながら上手く(いや贔屓目だなぁ)まとめていると思います。
佐藤マコト
引用:「マンガ図書館Z」逃亡医F第3巻
【逃亡医F】の原作は残念ながら打ち切り、紙の単行本すら出すことが出来ませんでした。
その後、作画担当の佐藤マコト先生は「漫画図書館Z」という未単行本作品を扱うサイトに投稿。電子書籍として発売されました。
そして、ドラマ化されるまでに至ります。
3巻から一気に結末まで突き進んだのでまさかとは思いましたが。
でも漫画を投稿したら最終的にドラマ化し、知名度もうなぎ登り。最高のサクセスストーリーです。
そして、結末は藤木が妙子を治療して全てに決着が付く。しかも場所は最初の気象観測船。
先生は贔屓目と言っていますが非常に熱い展開で【逃亡医F】の物語は幕を閉じました。
【逃亡医F】原作まとめ
真犯人、というより恋人の自殺の原因は主人公の藤木圭介にありました。原作の結末は自らの手で決着を付けてハッピーエンドです。
ただ、ドラマでは核心の設定が大きく異なっています。
- 恋人の妙子は死亡
- 藤木は真犯人を突き止める為に逃亡
原作は妙子が植物人間状態だったからこそ描けた熱い結末。
ドラマでは真犯人は別にいて、原作とは異なる結末を迎えるかも知れませんね。
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