【虎に翼】23話ネタバレと感想/人質司法の恐怖と娘への暴漢に父の決断は?
【虎に翼】23話ネタバレと感想/人質司法の恐怖と娘への暴漢に父の決断は?
伊藤沙莉さん主演の朝ドラ【虎に翼】第23話が5月1日(水曜)に放送。
検察の取り調べに耐えかねて認めただけで「やってない」と明かした直言(岡部たかし)。だが、証言を覆すつもりはないと言う。弁護人の穂高(小林薫)は寅子(伊藤沙莉)をある場所に連れて行って…。
今回は【虎に翼】第23話のあらすじネタバレと感想について。
【虎に翼】23話のあらすじネタバレ
検察の取り調べに耐えかねたと認めた直言(岡部たかし)だが、証言を覆すつもりはないと言う。穂高(小林薫)は寅子(伊藤沙莉)を共亜事件に関わる弁護士たちに紹介する。
穂高は、寅子たちが確認した調書内容の誤りを軸に無罪を主張しようと提案する。寅子は帝都新聞の記者・竹中(高橋努)を見つけて、記事にしてほしいと依頼。しかし竹中は「ガキが足突っ込んでいい事件じゃない。そんな記事が出たら、お前もどうなるか分からねえぞ」と寅子に忠告して拒否した。
だが寅子は別の記者のインタビューを受けて記事になった。
寅子たちは著名活動も開始し、集めていく。
書店に行った寅子と花岡(岩田剛典)たちは、怪しい男たちの尾行に気づいて逃げようとする。だが捕まって、もみ合いに…。
そこへ記者・竹中とカメラマンが割って入り、「新聞に載せるぞ!」と一喝。すると、男たちは逃走した。
竹中は「ガキが足突っ込んでいい事件じゃない。お前の父親なんて最初から誰も見ちゃいない。ただ、ああいうやつらは小さな火の粉も全力で消しにかかるのさ。どうせ共亜事件が起きたせいで内閣が総辞職したと思ってるだろ。逆だ。内閣を総辞職させたいやつらが共亜事件を起こしたんだよ。検察畑出身の貴族院議員水沼淳三郎(森次晃嗣)あたりだろう。この国はどんどん傾いていくぜ。ハハハ」と嘆く。
竹中はタバコを吸おうとしたが空っぽで、タバコの箱を地面にたたきつける。
竹中は「お前がピ~ピ~騒いだところでどうにもならない。目障りだからこれ以上動くな。動くと死ぬぞ」と言い放つ。
その後、事情を聞いた穂高は寅子に、後は自分たちにまかせてほしいとお願いした。
いよいよ裁判が始まる。寅子は母はる(石田ゆり子)と並んで傍聴席に座る。すると、裁判官席に桂場(松山ケンイチ)がいた。はると寅子は久しぶりに桂場と再会を果たす。
【回想】桂場が 「いま君が先陣を切って血を流したとしても、何の報いもないだろう」と寅子に言い放つと、はるが現れて「お黙んなさい!」と一喝した。
裁判冒頭、被告人たちが氏名や生年月日などを述べていくことに。まず直言が語り始めたが、検察側が扇子をたたく音を聞いた直言は動揺してしまい、膝から崩れ落ちてしまう。裁判長は直言を医務室へ連れていくよう指示し、休廷を告げる。
すると傍聴席にいた竹中は、情けない様子の直言を見かねて「おい。また足突っ込むぞ娘さん。あんたがそんなんじゃまた襲われるぞ」と忠告。初耳だった直言は動揺する。
医務室にて。弁護を担当する穂高(小林薫)から寅子が襲われたことを知った直言。だがあの場所は怖くて戻りたくないとおびえる直言。回想シーンで検察から認めればみんな助かると強く言われていた…。
勾留中の取り調べが過酷だったんだね。かわいそうに。
穂高は「そんなことさせない。できる限りのことをする」と励ます。
その後、裁判が再開する。
裁判長が「被告人は起訴事実について罪を認めますか?」と問う。
直言は傍聴席に座る寅子を振り返って、「ごめんな、トラ」とつぶやいた…。(つづく)
【虎に翼】23話の感想
人質司法の恐怖と娘への暴漢に父の決断は?
直言は上司や家族のために自白したのだと思われていました。
しかし、直言はあそこに戻りたくないとおびえていましたね。
いわゆる「人質司法」で、否認供述や黙秘している被疑者を長期間拘留する(人質にする)ことで自白を強要したのだと思います。
検察官を演じる堀部圭亮さん。猪爪家への家宅捜索のときも高圧的な態度でしたしね。あれは怖い。まあ、検察も正義のためにやっているんでしょうけど、日本の家なのに土足で上がろうとしたり、調べたまま散らかし放題で帰ったり…。
しかし23話終盤、直言は娘が暴漢に襲われたことを初めて知って、ショックを受けていた様子。
ラストの直言の「寅子、ごめんな」は、どっちの意味か?
自分が罪を認めたばかりに寅子を危険な目に遭わせてごめんか…。寅子、頑張ってくれたのにごめんな、父さんは罪を認めるよ、か。
私は続きを、直言の決断を知っているのですが、一応、黙っておきます(笑)
二者択一ですね。「暴漢への恐怖から逃げたい」思いと、父として「愛する娘への暴漢を許せない」父としての思い。
直言の決断は果たして?
【虎に翼】23話の出演者・スタッフ
【出演】伊藤沙莉,石田ゆり子,岡部たかし,土居志央梨,桜井ユキ,平岩紙,ハ・ヨンス,戸塚純貴,岩田剛典,田中要次,高橋努,小林涼子,安藤輪子,塚地武雅,磯部勉,森次晃嗣,堀部圭亮,松山ケンイチ ほか
【語り】尾野真千子
【作】吉田恵里香
【音楽】森優太
画像出典NHK