【虎に翼】42話ネタバレと感想/優三の戦病死に「つらい」「信じられない」の声
【虎に翼】42話ネタバレと感想/優三の戦病死に「つらい」「信じられない」の声
伊藤沙莉さん主演の朝ドラ【虎に翼】第42話が5月28日(火曜)に放送。
直言(岡部たかし)の体調が優れない中、寅子(伊藤沙莉)と直明(三山凌輝)はマッチ製造の仕事を紹介してもらう。寅子は雲野(塚地武雅)の事務所を訪ねるが……。
今回は【虎に翼】第42話のあらすじネタバレと感想について。
【虎に翼】42話のあらすじネタバレ
優三の帰りを待とう
直言(岡部たかし)は体調が優れなく寝込みがちで、食欲もない。だが元気なときは優未の子もりをしている。
寅子(伊藤沙莉)と直明(三山凌輝)は直言の知人からマッチ製造の仕事を紹介してもらい、重田(緒方賢一)を雇って働いていた。
はる(石田ゆり子)と花江(森田望智)は繕い仕事をする。
こうして猪爪家はなんとか稼いで、貧しいながらも生活を続けていた。
年が明けて、昭和21年(1946年)になった。直言は「家族そろって新年を迎えた」ことを感謝するが、「そろってはないか」と言い直す。花江や直明は優三(仲野太賀)の帰りを一緒に待とう!と寅子を励ます。
学ぶ喜び
昭和21年(1946年)5月。優三の消息が不明なまま数か月が過ぎた。そんなある日、東京帝国大学の入学式のニュースがラジオから流れてきた。本来なら直明が入っていたかもしれない大学だ。
そんな直明は隠れて本を読んでいた。それに気づいた寅子。直明は持っていた本を売って岡山からの切符代にしたが、その中でも一冊だけどうしても売れなかったとタイトルを見せた。アルフレッド・アドラーの著書『問題児の心理』dった。
直明はもう内容を覚えるほど読んでいた。家族は直明を進学させられなかったことで負い目を感じている。そのように直明には感じられる。だから隠れて読んでいた。活字を目で追うとよく眠れる、それだけだという直明。
寅子は、六法全書など法律の本をしまっていた。それを再び開けた。そして直明に分かりやすい本をセレクトして渡す寅子。直明は目を輝かせて書籍を手にとって、ページをめくる……。
寅子は直明に学ぶ喜びを知ってほしい…そう思いつつ、自分も目をそむけていたことと向き合うことを決めた。
雲野の現状
寅子はかつて世話になった雲野(塚地武雅)の法律事務所を訪ねてみる。だが、扱う案件が少なくなったため、雲野も苦しい生活をしていた。寅子がやめた後、常盤や山田らの事務員もやめてもらったという。
お金の代わりに野菜などで弁護を引き受けている雲野に対し、また弁護士として雇ってほしいとは言えなかった。
寅子が帰ると、直言が優未といっしょにいた。(※注:このとき、直言は何か手紙のようなものを背中に隠した)
死亡通知
昭和21年(1946年)10月。終戦から1年2か月後、季節は秋……。
寅子は他の法律事務所に行ってみたが、雇ってくれる事務所はなかった。
直明はつらくてやめたのなら弁護士に戻らなくてもいい、と寅子に告げた。
突然、直言が胸を押さえて倒れた。大きな音がして駆け寄った寅子たち。
寅子は、直言のそばで“1枚の紙”を見つける。
直言は 「見るんじゃない!やめろ!」 と苦しみながら叫ぶ。
その紙に書かれていたのは…優三の死亡通知。戦病死だった。
(つづく)
【虎に翼】42話の感想
優三の戦病死に「つらい」「信じられない」の声
これはツラい! だって 終戦後 8ヶ月経ってからの「戦病死」だもん。史実では長崎の陸軍病院に収容されていたとある。だったら 一目でも会いに行くチャンスがその期間あったって事だよね。でも 当時は そんなのいちいち家族に知らせるようなシステムは無かったんだろうな。本当に戦争って嫌だ。#虎に翼 pic.twitter.com/M8TlhvZzKq
— ひぞっこ (@musicapiccolino) May 27, 2024
直言さん、寅子には見せない様に必死で隠していたんだな😢。
— マルマルコ (@marukodorama) May 27, 2024
史実でわかっていた事だけど、現実になると辛い…💦。
戦死ではなく、戦病死だったのね。#虎に翼 pic.twitter.com/wIrN64oiVd
戦死の通知が届いても死体が返ってくるわけではないから容易に信じられない。祖母は、「もしかして祖父が帰ってくるかもしれないから」という理由でずっと引っ越しを拒んでいたな……というのを思い出した #虎に翼
— スドー🍞 (@stdaux) May 27, 2024
優三さん😭😭
— 碧海-aomi- (@aomi52890693) May 28, 2024
ホントに死んじゃったの?
信じられない…
信じたくない…#虎に翼
必ず帰ると約束して、涙をこらえて笑顔で出征した優三さん。
もうあの笑顔が見れないなんて……。つらいし、信じられないですね。
優三は戦後、中国の病院で亡くなった
死亡通知書には「昭和21年4月23日」という日付があり、場所は「遼寧省方面ニテ」、死因は「戦病死」とあります。
戦争が終わったのは昭和20年8月。それから昭和21年4月に亡くなるまで生きていたのですね。
遼寧省(りょうねいしょう)は中国の東北にある省です。(※中国には、台湾を含む23省、4直直轄市、5自治区、2特别行政区があります)
なぜそこに優三さんがいたのかというと…満洲事変により日本軍が占領した満洲国だったからでしょう。
満州は現在の中国東北3省(遼寧 、吉林 、黒竜江 )が該当するので。
寅子のモデルの三淵さんの最初の夫・和田芳夫さんは終戦後の1946(昭和21)年5月23日、上海から引揚途中の長崎で病死しています。
モデルから死亡日や場所は変更していますが、大まかな流れは変えなかったのですね。
まあ、朝ドラはドキュメンタリーではなく創作のエンタメ作品。あくまでフィクションなので、朝ドラ『らんまん』のモデルの最期を少し変えたように、希望的に変更しても良かったのかもしれないですが…。
まあ、史実を踏襲したということでしょう。
つらいし、悔しいですけれど…これが現実。寅子のここからの奮闘を見守りたいところです。
【虎に翼】42話の出演者・スタッフ
【出演】伊藤沙莉,石田ゆり子,岡部たかし,仲野太賀,森田望智,土居志央梨,桜井ユキ,平岩紙,ハ・ヨンス,戸塚純貴,岩田剛典,塚地武雅,趙珉和,三山凌輝,緒方賢一,羽瀬川なぎ,ぼくもとさきこ ほか
【語り】尾野真千子
【作】吉田恵里香
【音楽】森優太
画像出典NHK