映画【サスペリア(リメイク)】豪華キャスト!音楽はトム・ヨーク!
出典:公式サイト(英語)
2018年11月2日に米独でついにリメイク版「サスペリア」(原題:Suspiria)が公開されます!
既に海外では様々な物議が醸されています!
オリジナル版の尺が90分ほどだったのに対し、リメイク版は150分超になったり、1977年版サスペリアの主演女優でもあるジェシカ・ハーパーがカメオ出演しているなど様々な情報が行き交っています。
日本での公開は2019年1月とまだまだ先ですが、公開前にリメイク版「サスペリア」の「キャスト」「監督」「音楽」「みどころ」などを詳しく紹介していきます!
オリジナル版「サスペリア」についてはこちらをどうぞ!
目次
【サスペリア(リメイク版)】のキャスト
ダコタ・ジョンソン:スージー
ダコタ・ジョンソンの父は俳優のドン・ジョンソン(刑事ナッシュ・ブリッジス、ジャンゴ 繋がれざる者etc)で母も女優のメラニー・グリフィス(ロリータ、狼たちの街etc)。
さらに祖母はヒッチコック監督作品「鳥」でヒロインを演じたティッピ・ヘドレン。
他にも大物の親族がいて、ダコタ・ジョンソンはとんでもない一家に生まれました。
フィフティシリーズでの「際どい」演技は世間の注目を集めただけでなく、映画界でも多くの賞賛を浴びました。
主演のスージー役を演じるとのことで、オリジナル版サスペリアの主演女優でもあるジェシカ・ハーパーと比較されると思いますが、過激な演技を経験している彼女なら期待を裏切らないはずです。
クロエ・グレース・モレッツ:パトリシア
“パトリシア”というオリジナル版にはいないキャラクターを演じるのは、若き大人気女優のクロエ・グレース・モレッツ。
世界中でファンを増やし続けている彼女はコメディ映画「キック・アス」からホラー映画「キャリー」まで幅の広いジャンルで活躍を見せています。
今作の謎キャラクターを彼女が果たして愛くるしい表情で演じるのか、それとも狂気を演じているのか大変見ものです。
ティルダ・スウィントン:ブランク
オリジナル版からおなじみのブランク副校長役を演じるのはティルダ・スウィントン。
才色兼備の女優で空気感が独特なことから日本での人気も高いです。
「ベンジャミンバトン数奇な人生」や「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」などの代表作があります。
オリジナル版ではフランク副校長が物語の鍵を握っていましたので、本作でもキーパーソンになるのではないかと思われます。
公式サイトでは彼女の画像がいくつか挙げられていますが、オリジナル版のブランク副校長とのギャップがすごい…。
ミア・ゴス:サラ
サラはオリジナル版ではスージーの親友役で破茶滅茶な目にあう女子学生でした。
そしてリメイク版でそのサラを演じるのがミア・ゴス。
デンマークの巨匠ラース・フォン・トリアーの作品「ニンフォマニアック」に出演しましたが、日本での認知度はあまり高くないでしょう。
オリジナル版ではある意味一番狂気なキャラクターと言っても過言ではないですが、リメイク版はどうでしょか。
ミア・ゴス、役柄ともに注目です!
映画【サスペリア(リメイク版)】の監督
ルカ・グァダニーノ
シチリア出身のイタリア人映画作家です。
これまで数多くの賞を獲得してきましたが、「君の名前で僕を呼んで」はロングラン上映を続けるヒット作になりました。
セクシャリティーと若者像を巧みに描き、第90回カデミー賞脚本賞を獲得しました。
彼の透き通った美しい映像のファンからすると「なんでホラー映画?それも40年前のリメイク…」と思うかもしれませんが
もちろん僕はオリジナルの大ファン。だからこそ、どうしても自分なりの解釈でやってみたいと思った。
と発言するほど、ルカ・グァダニーノ監督は同じイタリア人監督であるダリオ・アルジェントの大ファンです!
そんな彼の情熱に期待しましょう。
音楽を担当するのはRadioheadのトム・ヨーク!
出典:http://fnmnl.tv/29876
「正気の沙汰じゃないと思ったよ。随分悩んだけれど、やらないで後悔するのは嫌だと思い、引き受けることにした」
今作の音楽担当トムヨークはこのような発言を残しました。
Radioheadのフロントマンを務めるトムヨークは今作が映画音楽初体験で、様々な不安があったのではないかと思います。
こちらの記事でも書きましたが、「ゴブリン」というイタリアのバンドが残した奇怪な音楽は当時の風潮とオリジナル版サスペリアにバッチりあっていて今でも人気を博しています。
ですので、トムは過去の音楽と比較される運命を背負わなけばいけません。
“悩んだけど後悔するのは嫌だからやる”という少し後ろめたさが残るのがいかにもトムヨークっぽくて好きです。
そして先日、公式のサウンドトラックが公開されました!
私はトムヨークの音楽としてかなり好みです!
出典:公式サイト(英語)
昨今、どんどん陰鬱に沈みつつあるレディへ、トムヨークの音楽性からすると「サスペリア」の音楽を手掛けるのに全然違和感無いんだけど、それよりアーティスト写真のトムヨークが自分の意識の中の3倍はおじいちゃんで、衝撃を受けました。 https://t.co/qRxZZPQV6P
— 書肆鯖【ショシサバ】 (@bookssubba) October 4, 2018
ただ、この音楽はサントラとしての位置付けなのでまだ評価をするのは早いと思います。
サウンドトラックは映画との関係性が第一です。
しかし、そこはトムヨークです。世界中にたくさんのファンを持つ彼の効果は絶大です。
この音楽を聞いてサスペリアを知って見に行くという人も多いはずです。
確実に作品に影響を及ぼしていると思います。
トム・ヨークとは?
Radioheadのフロントマン。アルバム製作時には毎回変化を求め、挑戦的な楽曲をを発表し続けてきたイギリスのバンド。
代表作は「OK computer」「The King Of Limbs」「A Moon Shaped Pool」など。
トムヨーク自身もソロ活動をしていて、2009年にレッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシスト、フリーと「Atoms For Peace」を結成。
映画「サスペリア(リメイク版)」で初めての映画音楽制作。
みどころ:物語として純粋に楽しめそう!
海外版ですが、予告編も公開されています!
出典:公式サイト(英語)
今の所、映像での情報はかなり少ないですが、これだけでも雰囲気が十分伝わります。
そして今作は「物語」として純粋に楽しめそうだと思いました!
オリジナル版サスペリアの記事でも指摘しましたが、オリジナル版の物語に関しては流れがいまいちで物語として面白いとは思えませんでした。
オリジナル版が役90分に比べてリメイク版は150分超とかなり延びました。
そのおかげで、しっかりと脚本を組んで、時間をかけて展開を描けているのではないかと思います。
ホラー映画としてもこの超尺は期待できます。
じっくりねっとりとした時間を味わえますからね(最後の怪物がやばそう…)。
もちろん、映像の美しさもオリジナル版に負けず劣らずという印象を受けます。
あのヴィヴィットな感じはありませんが、ダークで現代的、無駄のない感じがします。
出典:公式サイト(英語
本編に関係あるかはわかりませんが、奇抜な画像が公開されています。
世間の反応:トムとルカに期待大!
https://twitter.com/unforgiven_0909/status/1043842093012070400 https://twitter.com/gariver3/status/1049660793380323328 https://twitter.com/29Liq_m/status/1025260966810767361やはり、トムヨークが音楽を担当していることと、ルカ監督に期待する人が多いという印象を受けます。
オリジナル版の古参ファンからよりも新規ファンからの支持を集めそうです。
ヴェネチア映画祭では微妙な評価も…
実は、今年の第75回のヴェネチア映画際でサスペリア(リメイク版)が公式上映されました。
そこで気なるのがヴェネチアでの反応です。
上映終了と同時に観客総立ちとなり、約8分間のスタンディングオベーションが巻き起こった本作。しかしそれと同時に、上映中には予想を上回る衝撃的な展開にブーイングも聞こえたという。それでも各メディアの評価は概ね良好。出典:NewsWalker
パゾリーニの「ソドムの市」や「エクソシスト」を彷彿させるような過激なシーンもあり、反応は賛否両論に分かれた。
8分間のスタンディングオベーションというのはすごい。
ただ気になるのは「ブーイング」が起こったということ…。
衝撃的な展開ということはかなり過激な描写があったとのことでしょう。
しかし、そこはホラー映画。過激な表現を否定されちゃうのはなんだか寂しくもあります。
まとめ
この作品は完璧なリメイクとは言えないでしょう。
監督はオリジナル版のファンとして自分なりの解釈でやりたいという気持ちを持っていると公言しています。
かなり豪華なキャスト陣とトムヨークの音楽、そしてダリオファンの監督。
日本でどういう評価が下されるのか非常に楽しみでもあり不安でもあります。
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