【素晴らしき哉、先生!】3話では息子を思う父、母を背負う娘の姿に泣かされる!
【素晴らしき哉、先生!(すばらしきかな、せんせい)】3話では息子を思う父、母を背負う娘の姿に泣かされる!
【素晴らしき哉、先生!】(略称:すばかな先生)3話「先生だってビビります。」が9月1日(日曜)に放送されました。
今回は、高校教師・笹岡りお(生田絵梨花)が受け持つ3年C組の中の二人の生徒にフォーカスしていきます。
今回は沢井谷玲奈と大木戸光源の家庭のお話ね。
大木戸光源の父を演じた永井大さんの熱演に涙を誘われた視聴者が多かったよね。
鈴木紗理奈さんは色っぽくて素敵なんだけど、演じる沢井谷玲奈のお母さんはなかなか厄介な人物で、玲奈が心配になるわ。
それでは、【素晴らしき哉、先生!】3話の感想のまとめをお届けします。
【素晴らしき哉、先生!】3話の感想
柳沢慎吾の台詞の「ナカテガワ」「イワタ」とは?
大木戸光源(小宮璃央)の父になかなか三者面談に応じてもらえないためこちらから会いに行くことにした担任・笹岡りお(生田絵梨花)と副担任・山添快斗(葉山奨之)。
しかし大木戸の父はヤクザという噂があり、教頭・中路克博(柳沢慎吾)から「絶対に一人で訪問しないように」と忠告を受けます。
りおと快斗が「教頭先生はご一緒していただけないんでしょうか」と言うと、明らかにうろたえ、電話がかかってきたふりをして「あッナカテガワ久しぶり!イワタは元気かな」と口走りながら去っていきました。
一連の流れが絶妙のテンポでまさに柳沢慎吾さんの見せ場でしたが、この「ナカテガワ」「イワタ」という名前が気になりますね。
実は、これは柳沢慎吾さんがかつて出演した往年の名作『ふぞろいの林檎たち』の登場人物なんですね。
主人公の「仲手川良雄」を中井貴一さんが、その友達の「岩田健一」を時任三郎さんが演じました。
脚本・演出の宅間孝行さんは、『ふぞろいの林檎たち』のファンなんだそうです。
仲手川と岩田の仲間でお調子者の「西寺実」を演じた柳沢慎吾さんは、この作品で俳優として高く評価されました。
3話前半で慎吾さんが色々やらかします。慎吾さんなのか教頭中路(なかみち)先生なのか。『ふぞろいの林檎たち』ファンの俺は俳優としての慎吾さんリスペクトしてまして今回俺のたっての希望熱望でご出演頂きました。慎吾さんいる時は現場の温度が5℃くらい上がります。
— 宅間孝行 (@TakumaTakayuki) August 31, 2024
#すばかな先生
思いのほか頼もしい副担任・快斗
りお同様、大木戸光源の父に会いに行くことを不安に感じていた快斗ですが、光源が無断欠席と聞くと自らひとりで大木戸家に行きます。
もし父がいたら三者面談のことも伝えますと意気込んでいましたが、家には誰もいませんでした。
快斗は、商店街で仲間たちと一緒にいる光源を見つけてじっくり話します。
1話では若さと情熱が空回りしているようで一見頼りない雰囲気でしたが、今回は生徒の懐に入っていく柔軟さや温かさ、言うべきことをしっかり告げる真っ直ぐさが伝わってきました。
信頼できる副担任の先生で、りお先生も心強いですね。
元ヤクザの父の本心
りおと快斗は、腹をくくって大木戸光源の父・勝次(永井大)に会いに行きます。
勝次は現在ラーメン屋を営んでいますが、5年前までは噂通りヤクザでした。
小指の先がありません。
息子のためにヤクザをやめて、息子のために必死で働いている勝次。
光源は店の切り盛りで忙しい父を思い遣って三者面談の話をしていなかったのです。
強面でぶっきらぼうな勝次でしたが、りおたちと話をするために店を閉めてくれました。
りおが卒業後光源くんにどうしてほしいと思っているかと聞くと、勝次は言います。
「光源では大学に行くの無理ですよね」
苦労ばかりだった自分のような人生を息子には歩ませたくない、その想いが切々と伝わってきました。
りおと快斗が、かなり大変だと思うけれど本気で真面目にやれば可能性はあると思う、本人のやる気次第だという話をすると、勝次は感激して熱い涙を流します。
「本当ですか。大学行ける可能性ありますか。学歴社会なんてくだらねぇと思いつつ、あいつには立派な人生を歩んでほしくて」
「あいつね、俺の女が命と引き換えに産んだ子どもなんですよ」
胸揺さぶられるシーンでした。
光源が皆の気持ちに応えて奮起する展開になることを願っています。
夜職で一家を支える玲奈
沢井谷玲奈(茅島みずき)は、銀座の高級クラブでホステスとして働き家計を助けてきました。
シングルマザーの母・夏子(鈴木紗理奈)はスナックを営んでいますが、若い彼氏に貢いでいるようです。
玲奈は、店で接客した笹岡秀樹(高橋克典)が担任のりおの父であることを知り、自分のことがバレることを恐れて店を辞めます。
すると母の夏子から玲奈の弟の受験もあるのにどうするのかと咎められてしまいました。
玲奈は自分勝手な母親の代わりに、一家を精神的にも経済的にも支えているようです。
3年C組の中でひとりだけ大人びて見えるのにはわけがあったのですね。
大木戸勝次と沢井谷夏子はどちらも三者面談に応じようとしない保護者でしたが、描かれ方は真逆です。
光源への愛情に満ちた父と、玲奈を利用している母。
両者は対になっているんですね。
ドラマのラストで、玲奈は銀座の店の常連客だった吉沢誠(田口浩正)から呼び出されお金を渡されました。
とても嫌な予感がします。
以前、りおは玲奈を夜の銀座で見かけていましたね。
いずれ玲奈が抱える問題に向き合うことになるでしょう。
解決の糸口が見つかって玲奈が救われると良いのですが。
様々な事情を抱える生徒たちを背負っていく教師
教師の仕事は授業だけでなく部活動や事務処理など本当に大変です。
何よりも重いのは、生徒ひとりひとりが抱えている問題に寄り添わなければならないこと。
「わたしたちってさ、背負ってるよね」
「背負ってますね」
「頑張らないとだね」
「そうっすね」
りおと快斗の背中がなんだか頼もしく見えました。
先生たちが背負っているのは、生徒たちの現在と、そして未来ですね。
【素晴らしき哉、先生!】3話の出演者
【素晴らしき哉、先生!】3話のまとめ
永井大さんが演じる元ヤクザのお父さんは迫力がありましたが、終盤の息子への愛情あふれる表情に泣かされました。
りおと快斗はラーメンの味が気に入ったようなので、時々勝次のお店を訪れるシーンがあればよいなと思います。
大変なことが多くても、時に嬉しいことや感動することがあってまた頑張ろうと思える、それはきっとどんな仕事にも共通することなんでしょうね。
4話の放送は9月8日(日曜)です。どうぞお楽しみに!
記事内画像出典:素晴らしき哉、先生!公式サイト