【ストレンジャー・シングス 未知の世界】1~3のネタバレ!season4の見どころ予想も!
この記事では、2022年夏配信予定の『ストレンジャー・シングス 未知の世界』(原題 Stranger Things、以下『ストレンジャー・シングス』)の最新シリーズに向けて、これまでのストーリを一気にネタバレしています。
最新シリーズに向けて押さえておきたいポイントについても振り返っていますので、よかったら放送までに一緒に楽しんでください!
既に見た方は、あの興奮をよみがえらせましょう!
『ストレンジャー・シングス』ってどんな話?
『ストレンジャー・シングス』は、2016年7月15日にNetflixで初配信された、ダーファー兄弟によるアメリカのSFホラーフィクションドラマです。
主な登場人物は、SF大好き中学生男子4人組、ウィル(ノア・シュナップ)、マイク(フィン・ヴォルフハルト)、ダスティン(ガテン・マタラッツォ)、ルーカス(ケイレブ・マクラフリン)。
彼らは同じ中学に通う放送部の1年生です。
登場人物は、彼らの親たち、兄弟、超能力をもった少女イレブン(ミリー・ボビー・ブラウン)、町の警察署長のホッパー(デヴィット・ハーバー)、seasonが進むにつれて追加メンバーも!
おもしろくて魅力的なキャラクターが多数登場し、共に力や知恵を出し合って裏の世界の怪物と戦うという話になっています。(裏の世界とは、『ストレンジャー・シングス』における設定で、現実の世界の裏にある、腐敗と死の世界です。)
Netflixの世界的な知名度と並行するようにじわじわと人気が出て、今や世界中が最新シリーズを待望する人気ドラマです!
ドラマの細部にこれまでのSF大作や(ETや、ゴーストバスターズなど!)80年代カルチャー(ゲーセンや、ショッピングモール、ファッション!)がちりばめられていて、各分野のマニア必見の内容となっていることも人気の理由です。
『ストレンジャー・シングス』season1~3のネタバレ
Season1 犠牲になった者達のゆくえ
ウィルの失踪
物語冒頭で失踪してしまう少年、ウィルは、SF大好き中学生男子4人組の中の一員。
他のメンバーたちが騒いでいる時も、ひとりにこにこ笑っているような、静かでおとなしい性格です。仲間から「賢者ウィル」という愛称で呼ばれます。
そんな彼は、母親ジョイス(ウィノナ・ライダー)がさらされている大変な環境(シングルマザーなのです)に心配そうな表情を見せます。
父ロニー(ロス・パートリッジ)は長い間家を留守にし、お金も入れません。何をしているかというと、別の町で、若い女の子と共に暮らしているのです。ジョイスは一人で男の子二人を育て、クリスマスも休みなく働きます。そんな母を支えるように高校生の兄、ジョナサン(チャーリー・ヒートン)もアルバイトをして家計を支えます。ウィル・ジョイス・ジョナサンの三人は、ゆったり共に過ごす時間を多くは取れませんでしたが、お互いに出来る範囲で気遣い支えあいながら暮らしていました。
ジョイス、ジョナサンはロニーに怒りをぶつけますが、ウィルは、「パパとの外出は楽しい」と言い、父親という存在を求めています。ウィルは、泣いて父親を求めたり、母親に甘えたりすることはありません。ただ、寂しい顔をして耐えているのです。
かしこく、優しいウィルは、それがゆえに周囲に迷惑を掛けないように、自らの気持ちを抑え、犠牲になっていると言えます。そんな彼を突然襲ったのはなんと裏の世界の怪物デモゴルゴン!デモゴルゴンに襲われたウィルは、あちら側の世界に引きずり込まれます。
バーバラの失踪
裏の世界に行った人間はもう一人います。バーバラ(シャノン・パーサー)です。
彼女は、マイクの姉、ナンシー(ナタリア・ダイアー)の親友。ナンシーは高校3年生で、学校で有名なマドンナ!しかもとても頭がいいキャラクターとして描かれます。男子にとって憧れの存在です。しかし、そんな優等生ナンシーは、同級生スティーブ(ジョー・キーリー)からの猛烈なアプローチによって少し変わってしまいます。
ナンシーの親友バーバラはその変化にいち早く気が付きます。これまでなら行かないようなお酒があるパーティーに行くことや、言い寄ってくる不良グループのリーダー格の男子、スティーブとの危険な関係に惹かれているということに…!
バーバラの反対を押し切り、ナンシーはスリルを求めます。頭の中は、スティーブとの進展に関することでいっぱい!親友のバーバラのことを邪険に扱ってしまいます。悲しみに暮れるバーバラは、ナンシーの変化に戸惑い、一人ぼっちで耐えます。そんな彼女の背後を、裏の世界から来た怪物、デモゴルゴンは襲います。
二人の静かな犠牲者が、死と腐敗が漂う裏の世界に引きずり込まれる様、そして、それを必死に捜査する残されたものたちの動きがseason1の見どころです。
そして、そして、ウィルの捜索に力を貸す少女が現れます。超能力を持つ少女イレブンです!彼女は生まれてからずっと「米国エネルギー省ホーキンス国立研究所」で人体実験をさせられていました。(実験の一部で、裏の世界の境目を開けさせられました)
とても過酷で、酷い扱いを受けていたイレブンは逃げ出します。逃げている道中で、ウィル捜索中のマイク、ダスティン、ルーカスと出会うのです。マイクが家にかくまい、そこでイレブンには初めての友達ができます。また、マイクからエルという愛称をもらいます。
マイクはエルと過ごすうちに彼女を意識し出すようになります。
マイクとエルの間にほんのりただよう恋も見どころですが、season1の最後、彼女は消えます。デモゴルゴンから少年たちを守り、超能力を使いますが、自らも怪物とともに消えてしまうのです。
Season2 変化していく関係性
子供たちの成長
Season2では、なんといっても子供が成長します!season1で中学1年生だった子供たちは、中学2年生になるのですが、この時期の成長はめまぐるしいものですね。
(実際に、キャストたちが身体的に成長している様子がシリーズ間で比較できるのも、海外の長編シリーズ物のドラマの魅力ですね!)
彼らの遊び方は地下のボードゲーム→ゲームセンターに!関心事も、同性のいじめっ子にどうみられるか→異性にどう思われるか、というような変化を見せます。
転校生でゲームの達人、マックス(セイディー・シンク)という女の子への恋の矢印はダスティンとルーカスの二人から向いていて、二人の小競り合いがなんともキュートです。
子供が成長すると、引きおこる問題は、親との関係の変化…!
season2では、ウィルと母の関係に少し変化が見られます。ウィルが母ジョイスの心配や気遣いを過剰だと感じるようになるのです。中学2年生、思春期真っただ中の男の子が、毎日母親に送り迎えされたり、気遣われたりすることにうっとうしさを覚えるのは無理がないでしょう。ウィルはジョイスからの気遣いにストレスを感じ始めます。
親と子供の関係
関係が変化するのは、ウィルとジョイスだけではありません。
エルはseason1の最後に消えましたが、生きていました!一体どこにいたのかというと、なんと署長、ホッパー(デヴィッド・ハーバー)の家です。彼女は、デモゴルゴンを倒した際に、強力な力を使い、自分も一度裏の世界に消えますが、その後再び表の世界に戻ってきます。しかし、エルを探す研究所の人間が多く出入りするマイクの家には近づけません。数日間森を彷徨っていたことが回想シーンで明かされます。森を彷徨う中で、ホッパーの所有する小屋を見つけ、共に住むことになります。共同生活のなかでホッパーとエルはまるで父と娘のような関係に変化していきます。
研究所での異常な親子関係しか経験したことのないエルにとって、言葉を教えてくれたり、絵本を読み聞かせてくれたりするホッパーは初めての親であり、親からの愛情を初めて受けたとも言えます。誕生日に、絵が好きなウィルのためにたくさんの色の入ったクレヨンを買ってあげたジョイスも、ウィルにきっとこのような愛のある関係を築いてきたのでしょう。
ウィルとジョイスの関係性は、ホッパーとエルの未来であり、同時に、ホッパーとエルの関係性は、ウィルとジョイスの過去でもあります。子供の成長は、時に親子にとっての試練になり得るのです。
おだやかに続いていたように思えるホッパーとエルの暮らしですが、ハロウィンの日の周辺で何やら事件の様子。ホッパーは捜査に夢中になり、家に帰る時間が遅くなります。
ホッパーを待つエルは、外出もできず、家でも一人、不満は爆発し、ホッパーと大喧嘩します。
そうしているうちにエルは自らの出生の秘密を知り、母に会いに行きますが、彼女は研究所の人間によってまともに話せない状態に…。二人は互いに持つ超能力の力で何とか会話します。
母親に促され、エルは研究所でともに育った姉のような存在カリと再会します。カリとの関わりによりエルの力はさらに強力になります。カリとともに復讐に生きることもできましたが、エルは自らの能力を友人を守ることに使うことを選びます。
エルが長い家出をしている間、研究所は大変なことになっていました!デモゴルゴンが暴れだし、血の海と化していたのです。突然の出来事により、マイク、ジョイス、ホッパー、ジョイスの彼氏ボブは研究所に閉じ込められてしまいます。ボブの尽力と犠牲によってなんとかして脱出した先、バイヤース家には、研究所から巨大な怪物が追いかけてきます。
そんな危機一髪の時にエルが駆け付け、皆、何とか助かります。
エルは能力を力一杯使い、裏の世界と表の世界との境目を閉じます。
スノーボール
激動のseason2を締めくくるのは、スノーボールです。スノーボールとは、アメリカの学生物のドラマには必ずといってもいいほど登場するダンスパーティーのこと。ここでマイクは昨年からの悲願、エルとの参加を果たします。
このパーティーで、エルとマイクさらには、マックスとルーカスは完全に友達から恋愛関係になります。
一方、ダンスパーティーには相手が見つからない子も必ずいます。今回は、それはダスティン。かっこよくきめていったのに、何人もの女の子からさそいを断られて落ち込みます。しかし、手伝いにきていたナンシーの粋な計らいで、ナンシーとダンスをすることになります。
成長やそれに伴う変化のスピードは人それぞれ。ナンシーの手助けと、ケアによって、みんなが同じでなくていいのだと思えるラストになりました。
Season3 変化への代償と、妥協
ショッピングモール登場
さて、season3の舞台は開店したばかりのショッピングモール!!なんとこのモール、80年代の写真を記録したスクラップブックを頼りに忠実に再現したらしく、なんともリアルな時代的空気を感じることができます。
1985年夏のホーキンスが舞台のこのseason3は、少年少女たちにとっては中学最後の夏、彼らはバスや自転車でこぞってモールに行き、映画を見たり、ショッピングをしたりして遊びます。
裏の世界との境目も閉じているので、みな安心して遊んでいます。さらに、season2の終わりから引き続き、2組(エル×マイク、マックス×ルーカス )の恋愛も続いているようです。
しかし、若者がこぞって遊びに行くモールは、必ずしも多くの賛成を得て建設されたわけではなさそうです。
市長のオフィスの周りには住民のモール反対運動がなされています。モールができたことによって、昔からホーキンスの街に住む住民たちによる商店街の売り上げが大きく下がってしまったのです。犠牲のある所に、裏の世界あり。嫌な予感がただよいます。
関心の変化
season3の1話では、ダスティンが夏のキャンプから帰ってくるシーンが描かれます。どうやら、一か月の間、街を離れていたようです。
お帰り!と友人が出迎えてくれるか心配をしながら家につきますが、そこには友達、マイク、エル、ウィル、ルーカス、マックスがサプライズを用意して待っていました!!
いつものように、ダスティンは皆であそぼうと友人たちを誘い、電波を取得しやすい小高い丘に登っていきますが、友人たちは途中で飽きて帰ってしまいます。
前のように、夜中まで没頭して遊ぶことがなくなってしまったこと、皆の関心が、科学やSFで遊ぶことだけではなくほかのことに分散していったことを実感し、寂しさを覚えるのです。
遊びへの関心が薄くなった今シーズンでの彼らの関心事は何かというと、それは何といっても恋!付き合うことになったエルとマイクは片時も離れたくないようです。マックスとルーカスも何度も喧嘩別れを繰り返しながらも付き合っているよう。そして、ダスティンも、夏に行ってきたキャンプでスージー(ガブリエラ・ピゾロ)という彼女ができたと喜んでいます。ウィルは、異性に好かれてはいるものの、興味はない様。同性の友人と遊んでいるほうが居心地がよさそうです。
このように、彼らは恋愛に対する関心が異常に高く、そんな様子に戸惑うのはダスティンだけではありません。エルの父親的存在、ホッパーもその一人です。
恋する娘、父親としての葛藤
ホッパーはマイクとエルが部屋で仲良くしている様子に戸惑います。ジョイスに相談し、打開案となる提案や、正直な気持ちを手紙に綴りますが、本人たちを目の前にすると言うことができません。
結局威圧的にマイクをエルから引き離すような言葉をかけてしまいます。その結果、二人はすれ違い別れます。
別れは、悪いことばかりではありませんでした。
エルは、初めてできた女の子の友達、マックスとともに街に、モールに繰り出していきます。
マックスと仲良くなる事でエルは、さまざまなことを知ります。世界にはいろいろな男の子がいるということ(マイクだけではない)洋服は様々な種類があるということ。(ホッパーが買ってきてくれたものを着ていた)マックスの言葉やふるまいによってエルの世界は広がっていきます。それはまるでアメリカで70年代に全盛期を迎えた第2波フェミニズムからバックラッシュまでの流れを汲んでいるようで興味深いです。(またの機会に深堀します)
裏の世界の変化
表の世界での様々な変化の様子が描かれると同時に、裏の世界でも変化が起きます。season2で、境目をエルに閉じられ激怒した怪物は新たな方法で表の世界に出現しようとするのです。再びの襲撃のために、モンスターは変異を遂げます。さらに、ロシアの軍隊がなぜかショッピングモールの下に基地を作っていて、そこで再び境目を開けようとしています!
Season3で表の世界を襲うのは巨大な蜘蛛のような怪物と、それを操るマインドフレイヤーです。
マインドフレイヤーは、表の世界で通常に生きているように見える人間に寄生します。エルや、その仲間たちの戦う相手は、デモゴルゴンのようなわかりやすい怪物だけではなく、表の人間にまぎれこんだ、寄生された人間になるのです!
父に暴力的な支配をされ、さらにはマックスに対して威圧的な態度をしつづけていた兄ビリー(デイカー・モンゴメリー)。が、真っ先に寄生されます。
その次に、新聞社の社長、市長など、権威をもった者たちが次々に、マインドフレイヤーの餌食にされていきます。
敵に半分人間が存在するということにより、戦い方も変化します。これまでは単に力を使って怪物を倒せばよかったのですが、そうしてしまうと寄生されている人間までもが死んでしまったり、スパイされたりする危険があるからです。ウィルはマインドフレイヤーに操られ、周囲の人間をだましました。ウィルが操られたことにより、モンスターたちは境目を通り抜け表の世界に放たれます。
このような場合に大切になってくるのが、話をすることや、相手に寄り添うことです。寄生された人間の意識は完全に乗っ取られていることばかりではありません。人間だった時の記憶がよみがえることもあります。
完全に体を乗っ取られたように見えたビリーは、エルの言葉に涙します。そして、巨大な蜘蛛のような怪物から、彼女やマックスたちを守りました。
season3のテーマは、暴力で支配することをやめて、話し合って妥協点を決めることにありました。
『ストレンジャー・シングス』Season4のみどころは?
消えたホッパーの行方は!?
離れ離れになってしまった少年少女たちの友情は?
さまざまな嫌な思い出を思い出してしまうから…というジョイスの意向で引っ越していったバイヤース家と、エル。お別れのシーンは、何度見ても泣けます。
新シーズンでは、再会をするのでしょうか!?
また、マイクとエル、ジョナサンとナンシーの遠距離恋愛の行方は…!?
ジョイスの心の傷は?
スージーの登場はある?
Season3の最後に少しだけ登場した、ダスティンのガールフレンド、スージー。彼女はダスティン同様生粋の科学オタクのようですが、彼女が裏の世界との闘いに加勢することはあるのか、個人的には、ダスティンとスージーの科学オタクなおしゃべりを見てみたいなと思っています!
見どころにあふれた『ストレンジャー・シングス』公開が待ちきれませんね!
画像出典:Netflix公式Twitter
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