【正直不動産】9話のネタバレとレビュー!鵤と登坂の因縁は逆恨み!
【正直不動産】9話のネタバレとレビュー!鵤と登坂の因縁は逆恨み!
ミネルヴァ鵤社長(高橋克典)と登坂社長(草刈正雄)の因縁、花澤(倉科カナ)の過去が明かされる! 榎本(泉里香)と永瀬(山下智久)に結婚話?
最終回直前、“いろいろ”な事情が判明する重要回です!
今回は、【正直不動産】9話のあらすじ・ネタバレ・感想について!
【正直不動産】9話のあらすじ
永瀬と榎本の関係が噂に…
永瀬(山下智久)が出社すると、月下咲良(福原遥)が榎本美波(泉里香)と付き合いだしたのか?とからかいにくる。「しょうじきもん」のマスターが言いふらしているようで、同じくメールをもらった大河部長(長谷川忍)は、創業以来の大ピンチ。メインバンクが大事な時期だから、榎本と絶対付き合って別れるなと言う。
ミネルヴァは案件だけでなく登坂不動産から人員まで奪いに来ている。しつこい男だね…。と登坂社長。そのミネルヴァでは花澤が連続1位の座を奪われていた。
登坂不動産には、「リビングからドーンと富士山が見える物件を探してほしい」という島村夫妻(康則・金田明夫、ひとみ・手塚理美)がやってくる。息子夫婦と同居するから4LDKが希望だ。富士山は諦めてもいい…というひとみに月下は、自分に任せてくれと大見得を切る。
一方、花澤は「絶対結果を出して会社を変えてみせる」と意気込んでいた。
不動産投資は甘くない
永瀬のもとに、不動産投資の相談をしたいと小室晃弘(金田哲/はんにゃ)がやってくる。ルー大柴ばりにカタカナ英語をやたらに混ぜて話すチャラい小室は、不動産投資にはインカムゲインやキャピタルゲインという種類があることさえ知らず、そんなスモールなことはどうでもいいから「利回り10%の物件をとにかく探して」と言う。
不動産投資は初心者でも始めることは可能だが、成功するためにはしっかりした計画が必要。どうせ自称・カリスマ大家のインチキ不動産セミナーにでも行ってコロッと騙されたんでしょうと永瀬。小室はそんな永瀬を夢を語るとそんな夢は叶わないと潰しにかかるドリームキラーだと罵る。
少しでも売り上げを上げたい大河部長は、ついその物件は自分が探すと宣言してしまう。
月下VS花澤
いい物件を見つけたと島村から連絡をもらった月下が物件に駆けつけると、紹介したのはミネルヴァの花澤だった。価格も眺めも希望通りと喜ぶ島村だが、月下は富士山が見えるのはあと3年だけ。前にタワマンが立つ予定だと告げる。話が違う、契約解除だという島村に、花澤は買い主都合だから350万の手付金は返金しないと主張。説明義務違反だという月下に、眺めがいいとは言ったけど富士山が見えるとはひとことも言っていないと返す。
島村からチラシにちゃんと富士山の写真があると責められると、たしかにそのページには富士山の写真があるが、それに関する記述は一切書かれていない。「訴えてやる」という島村に、眺望権が認められることはほぼないと判例を語る花澤。月下は判例は少ないが眺望権が認められた例もあると反論し、ここ以上の物件を見つけてみせると宣言する。
社に戻った月下は、これは自分と花澤の戦い。「何としてもあんたら男に譲るわけにはいきまへんのや」と極妻風に意気込みを見せる。
鵤の壮絶過去と「来ちゃった」榎本
小室から「トゥーレイト!お宝物件を見つけた」と永瀬に連絡がある。その物件はマダムの持ち物件だった。マダムのもとに駆けつける永瀬。マダムはミネルヴァの鵤とも登坂社長と同じくらい長い付き合い。騙されているという永瀬にマダムは反論する。それが何?嘘でも偽りでも私は自分の気持ちに正直に生きたいと言う。5000万の相場のところ5400万で売るけど、それ以上出せるのか。そもそも登坂不動産に任せていたのに、眠らせておいた。何かを手に入れたかったらそれなりの覚悟が必要。何の犠牲もなしに何かを獲得できるほど人生は甘くないわ。
永瀬が鵤のことをカフェで考えていると、たまたま桐山(市原隼人)がやってくる。鵤の過去について聞く永瀬。鵤は幼い頃に両親に捨てられ天涯孤独だった。10歳ぐらいのときに不動産屋の里親に引き取られた。地面師であるこの里親から地上げや詐欺などを学んだ鵤は、若い頃から組織の中心的な役割を担っていた。里親は、住元不動産を騙した地面師の主犯格で潜伏先のフィリピンで逮捕された。その逮捕に協力したのが登坂社長。しかし鵤はそれで登坂を憎んでいたわけではなかった。
バーで成約祝いをするマダムと鵤。今日は鵤の里親の命日だ。父親の弔いのために登坂を憎むのは間違っているというマダムに、鵤は弔いじゃない。父親は自分が殺すはずだったのに、登坂のせいで獄中であっさり死んだ。やつにはその代償を払ってもらわないと…。どんな手段を使っても登坂を抹殺すると言う。
父親への憎しみを登坂社長に…と永瀬がアパートで鵤のことを考えていると、榎本が訪ねてくる。入れてくれないとアパートの場所を会社にバラすと言われ、仕方なく部屋に入れる永瀬。手土産に持ってきた肉じゃがを食べると、味は抜群。永瀬にぴったりのタワマンを紹介する榎本。それはこの前まで永瀬が住んでいたタワマン。窓を開けてタワマンを見ながら、最初はすぐに戻りたいと思っていたが、最近はそうでもないと永瀬。風呂なしで電気がチカチカするようなアパートだけど、ここにいるほうが生活してるって感じがする。そんな永瀬を見て、ますますあなたが気に入った、結婚を前提にお付き合いしてくださいと交際を申し込む榎本。俺なんてロクなもんじゃない。金もないし…という永瀬に、「正直なところが好き。私があなたを養います」と宣言する。さすがにそれは…と永瀬が戸惑っていると、榎本は言う。「もうそんな時代は終わった」
【正直不動産】9話のネタバレ
榎本と付き合うのはいいけど、結婚前提は重い…。翌日、会社で榎本のことを考えていた永瀬。月下のもとを訪れた島村夫妻が何やらもめている。
島村夫妻が富士山にこだわるのには理由があった。山梨出身のひとみと静岡出身の康則は、富士山が見えるアパートの隣の部屋に住んでいた。窓から同じように富士山を眺めていた2人は意気投合し、交際を始めて結婚に至った。富士山は恋のキューピッドだと月下。島村夫妻がミネルヴァには断りを入れると話していると、息子夫婦からミネルヴァの物件に決めると連絡がある。ミネルヴァに乗り込んでいく月下。富士山が見える別の物件を紹介する。花澤は両方を見てもらって決めてもらおうと提案する。
後日、島村夫妻は結局ミネルヴァの物件に決めた。また花澤に騙されたのでは? と疑う月下だが、そのマンションの周辺環境を調べていた永瀬は、夫妻が息子夫婦のためを思って決めたことをわかっていた。そのマンションは子育てに適した環境に恵まれている。マンションに長く住むのは息子夫婦だから、それを優先しての決断だった。
「しょうじきもん」で花澤に頭を下げる月下。顧客の孫のことまで考えが至らなかったと負けを認める。お詫びに奢ると言われても、そんなことで許せるわけがないと言っていた花澤だが、芋焼酎3本を空けると許すモードに変化した。月下は、花澤がなぜ不動産屋になったのかと聞く。
花澤はもともとゼネコンの施工管理者、つまり現場監督だった。しかし「女だから」となめられ続け、セクハラも当たり前。現場の裏でひとり泣いているところに声をかけてきたのが、物件の仲介管理を行うミネルヴァの鵤だった。なめられないために髪を短く切って、泣かないようにしてきたけど、こんな時代はいつまで続くのか…と嘆く花澤に鵤が言う。
ただそうやって、社会のせい、会社のせい、性別のせい…と何かのせいにしておけばいい。君の成功を阻んでいるのは君自身、ほかの何かじゃない。うちは男女も年齢も関係ない。売り上げがすべてだ。ウチに来い。鵤はそうやって花澤を救った。花澤にとって鵤は恩人だからミネルヴァをやめる気はない。必ず結果を出して、いつか会社を(変えたい)…。
花澤の覚悟はよくわかったが、 僕にも覚悟があると永瀬。月下は、花澤に敵うわけがなかったと落ち込む。
確かに覚悟が違いすぎる。でも比べる必要はない。月下には月下のやり方がある。「カスタマーファースト」と言い続けるのも素晴らしい。俺たちが向き合うのはほかの不動産屋じゃない、お客様だ。月下はきっといい営業になる、俺が保証する。初めて褒めてくれた永瀬に嬉し泣きする月下。その涙をハンカチで拭いてあげているところを、榎本が目撃して「絶対許さねぇ」と怒りまくる。
後日、大河部長が朝礼をやっていると、ミネルヴァの鵤が突然やってくる。登坂社長に、「もう限界ですよね、うちの傘下に入りませんか? 私が救って差し上げます」と宣言。うちはそんなにやわな会社じゃない。むしろあこぎなことをやっているそちらが危ないのでは?と返す登坂だった。
【正直不動産】9話の感想とまとめ
“ヘアピンさいち”がトレンド入りするなど、今回も話題沸騰!
原作漫画と比べると、ドラマ版はより人間ドラマが強くなってますよね。これは脚本・根本ノンジさんは言うまでも無く、プロデューサーやディレクターなどスタッフの強い思いを感じます。
— 夏原武 (@t_natsuhara) May 30, 2022
それに答える強力なキャスト陣がいるのも論を俟ちません。
あと二回…(T_T)#正直不動産
「正直不動産」未だかつてない最高のドラマだ。面白さの中に深い感動あり知識も得られ考えさせられるキャストは全て粒揃い。その中で光ってる山Pってすごいなぁ眼の演技にも痺れちゃう🤩月ちゃん今夜もよかったよ👏🏻榎本さんとどうなるのぉぉぉロスが心配😭#正直不動産
— 南美希子 (@mikikominami) May 31, 2022
今回は、ミネルヴァ鵤社長の過去と登坂社長との因縁、花澤の過去が明かされる、榎本と永瀬に進展? という盛りだくさんでしっかり濃いエピソードでした。
壮絶な人生を歩んできた鵤の心が歪むのは仕方ないかもしれないけれども、自分が殺そうと思っていた父親が獄中で死んだのは登坂社長のせいっていうのは完璧に逆恨みでは?
花澤に言った「ずっと何かのせいにしている」という言葉をそのまま返したい。鵤の場合は幸せになることを阻んでいるのは、ほかの何かではなく自分自身。
しかし花澤を救うなど鵤も非情なだけではありません。そういうところは大河部長や永瀬を拾った登坂社長と似た者同士だし、本当は人間が好きなのではないでしょうか。
原作者の夏原武さんの上記ツイートにもあるように、ドラマ版は原作より人間ドラマが強くなっているし、山Pの魅力をこれでもかと引き出してくれる脚本家さん、スタッフさん、素晴らしい。
次回が最終回なんて寂しすぎますが、1話に登場した山崎努さんが再出演するとのこと。どんな形で締めくくるのでしょうか?最終回は6月7日(火)よる10時から放送です!
記事内画像出典:【正直不動産】公式サイトより
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