【正義の天秤2】4話|鷹野のアップデートが間違っている!

【正義の天秤2】4話|鷹野のアップデートが間違っている!
2023年5月27日放送の第4話は、梅津(佐戸井けん太)のメイン回。刑事時代の未解決事件の関係者と再び対峙することになった梅津は、自身の過去とも向き合う。
【正義の天秤2】4話のあらすじ・ネタバレ・感想・レビューについて。

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【正義の天秤2】4話のあらすじ

【正義の天秤2】4話のあらすじです。

20年前の事件目撃者に再会

ある日、梅津清十郎(佐戸井けん太)が帰宅すると、見知らぬ女子中学生(平澤宏々路)が雨宿りしていた。返すのはいつでもいいからと傘を貸してあげる梅津。

梅津が担当しているのは、歩道橋から池上倫子(ふせえり)を突き落とした容疑で勾留された日野勝次(泉谷しげる)の弁護。梅津は因縁を感じていた。日野は、20年前、当時刑事だった梅津が捜査した「クリーニング店主殺害事件」の第一発見者で目撃者だったのだ。

クリーニング店主殺害事件との因縁

20年前、クリーニング店店主が殺された。現場から逃げていく女を目撃したのが日野だった。その証言で容疑者に浮上したのは、当時店でアルバイトしており、店主とトラブルがあっという衛藤杏莉(酒井若菜)。さらに今回の被害者・池上はその事件で逮捕された衛藤の情状証人。決定的な証拠もなく、衛藤は無罪となり、真犯人はいまだ見つかっていない。

20年前の事件の関係者2人が被害者と加害者。歩道橋で会ったのは偶然なのか。

師団坂教会。鷹野は久美子のために、過去を消し去ることも覚悟していると静子(山口智子)に打ち明ける。久美子はそんなことを望んでいないと静子。

梅津は、スーパーで働いている衛藤を訪ね、池上の死を伝える。今回の容疑者が20年前の事件の目撃者・日野だと告げると、衛藤は梅津が当時取調べを担当した刑事だと思い出し、あんたたちのせいで人生がめちゃくちゃになったと怒りをぶつける。私の言うことは何も信じなかったのに、あいつの言うことは信じるのか!

梅津は、昔、自分の娘に薬物疑惑をかけたことを思い出す。娘は悪い奴らにはめられたと無罪を主張したが信じてあげられなかった。結局、娘の言う通りだった…。

そんな悔恨を打ち明けられた鷹野は、時代は変わっている。変えていいところは変えたほうがいいんじゃないかと言葉をかけた。

咲良/サクサクは中華料理店のバイトでミスを連発して落ち込んでいる。失敗できてよかった、と杉村(北山宏光)。これまでは失敗もできなかったんだから。恐竜のアクセサリーを渡し、恐竜好き女子って変な目で見られても続けてきたサクサクは強い、と励ました。

日野が真犯人?

日野に接見する梅津。日野は田舎の実家のタンスの中に大事なものを隠してある、それを警察に届けて欲しい。中身は、梅津なら見ればわかるという。芽依が同行する。タンスの中には20年前の殺害現場から盗まれたものと同じだった。だとすると20年前の事件も日野が犯人の可能性がある。

そんなとき鷹野から、事件性が認められず、日野が不起訴になったと連絡が入る。梅津は血を吐いて倒れる。胃潰瘍だった。病院で検査をすると、別のところに腫瘍も見つかった。胃がんだろうと梅津。

日野は20年前の事件で改めて逮捕された。鷹野は、日野はなぜ裁判前にわざわざ自首するようなことをしたのかが気になる。合理的じゃない。

【正義の天秤2】4話のネタバレ

【正義の天秤2】4話のネタバレです。

謎の中学生と梅津の謝罪

桐生(大政絢)が梅津の着替えなどを取りに家に行くと、雨宿りをしていた女子中学生が傘を返しに来た。互いに梅津との関係を探り合う。中学生は桐生から、梅津は刑事を辞めて弁護士になったと聞く。

梅津が日野に接見。同行した鷹野は、池上に20年前の犯人だと気づかれた日野がわざと池上を突き落としたのではないかと聞くが、日野は池上の件については事故だと主張し、犯行を全面的に否認する。

20年前の事件の犯行を日野が認めたため、梅津は衛藤に謝罪する。衛藤は冤罪で逮捕されたことで、送ってきた辛い人生を語る。結婚を考えた男性だけは信じてくれるだろうと打ち明けたが、そうではなかった。車の前に飛び出して自殺も図ったが、トラックの運転手が急ブレーキをかけて助かった。病院で目を覚ますと、ベッドサイドに花が置かれていた。メッセージカードには「あなたは何も悪くない。助けてあげられなくてごめんなさい。辛くてもどうか負けないで」と書いてあった。

名前は書いていなかったが、それは池上だろうと思った。アパートの大家だった池上は何かと世話をしてくれたし、証言台にも立ってくれた。大切にしてきたそのカードを梅津に渡す衛藤。

今回の事件も日野が犯人に違いない。そんな男を弁護するのか — —?

梅津家。いろんな後悔から生きる気力を失っていた梅津は手術を断っていた。鷹野は、そろそろアップデートしませんかと言う。梅津が衛藤に頭を下げたのは立派なアップデート。手術のことも娘のことも考え直したほうがいい。そして、20年前の殺人犯は本当に日野なのか、手書きの文字もなかなかいいもんだとヒントを残していく。

20年前の真実

法廷。20年前の事件の裁判が始まった。傍聴席には衛藤の姿も。

鷹野が、20年前の事件について質問すると、当時は犯人を見ていないのに見たと嘘を言ったと日野。しかし日野は、衛藤の自殺未遂後に被害者の店主の交友関係を調べていた。本当は犯人を見ていて、その正体を突き止めようとしていたのだろうと鷹野。

衛藤がずっとお守りにしていたメッセージカードを見せる。それは実は、池上が書いたものではなく、日野が書いたものだった。被疑者ノートの筆跡と合わせて鑑定したところ、日野のものだと判明した。

あなたが罪をかぶっても誰も救われない。鷹野はメッセージを声に出して読ませる。

あの日。日野はたまたまクリーニング店の前を通りがかると、女性が飛び出してきた。不審に思って店内を見ると店主が殺されていた。通報しようとしたところ、電話のそばに置かれていた現金20万を見つけて思わず盗んでしまったのだ。犯人に金を盗んだ罪もなすりつけてしまおうと考え、容疑者に浮上した衛藤を目撃したと言ってしまったという。

梅津は日野に言う。衛藤のことを思うなら、自分を殺人の真犯人に仕立てるやり方は間違っている。犯人の代役にんていちゃいけない。衛藤の心を救えるのは日野の心からの謝罪だけ。

衛藤に心から謝罪をして頭を深々と下げる日野。

クリーニング店から出てきた女が池上だと思う日野が、歩道橋の上で池上に20年前のことで聞きたいと声をかけたら、「知らない」と突っぱねて去ろうとした池上が自分で足を踏み外して転落したのだ。池上が死んでしまった今、真相はわからないが、衛藤の無実は証明された。

梅津が帰宅する。鷹野と芽依が待っていた。すると桐生とともに例の中学生がやってきて、刑事を辞めて弁護士になったとか、大切なことは自分の娘に伝えないと、と微笑む。お母さん!と中学生が呼んだのは、長年疎遠になっていた娘の亜矢子(星野真里)だった。すまなかった、と頭を下げる梅津。

師団坂法律事務所。芽依が鷹野に、梅津が手術を受けることにしたと伝える。「体ごとアップデートする」と言っているという。また久美子はきっとよくなると励ますが、鷹野は、過去の消去が久美子にとって最善の策なら厭わないと覚悟を決めていた。

【正義の天秤2】4話の感想とレビュー

今回は、梅津(佐戸井けん太)のメイン回。
刑事から弁護士になった梅津の過去と、アップデートのお話。
結局20年前の事件の真相はわかりませんが、衛藤の冤罪が証明されたことは非常に大きい。
これからの人生は変えていけたらいいですね。

また梅津と娘も和解できてよかった!かわいい孫ができていたこともわかり、梅津も生きる気力を取り戻したようです。

資料の配布もコピーからスキャンになった。時代は変わっている。弁護や生き方もアップデートするべきだとして梅津を励ましていた鷹野がアップデートしようとしているのは、久美子の記憶。自分といると、犯人に襲われた時を思い出して具合が悪くなってしまう久美子のことを考えて、自分との過去の消去も厭わない。

でも、それこそ、久美子の記憶を消去という形でアップデートするのではなく、鷹野の考え方も違う形でアップデートすべきではないでしょうか。静子が言っていた「主はあなたの道をまっすぐにされる…、だから己の悟りに頼るな」ということが、鷹野の考え方をよき方向にしてくれるのではないか、と期待したいと思います。

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次回は最終回で芽依のメイン回。鷹野と久美子の件は、またさらに続編に持ち越しになりそうな予感も…。放送は6月3日です。

アイキャッチ画像: (C)NHK

正義の天秤2 4話

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