映画【クワイエット・プレイス】のネタバレと感想!ポップコーンのガサガサ音ダメ絶対!

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クワイエット・プレイス

映画「クワイエット・プレイス」(原題:A Quiet Place)は画期的なシステムで観るものを驚かせる新感覚のホラー映画です。

“音”を少しでも立てると「何か」が襲ってくるという恐怖心をくすぐる設定が観ているものに最大級の緊張感を与えます!

今回は主に「ネタバレ」「感想」「ラストの考察」から映画「クワイエット・プレイス」を紹介します!

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目次

映画「クワイエット・プレイス」のあらすじ

音に反応し人間を襲う“何か”によって荒廃した世界で、生き残った1組の家族がいた。 その“何か”は、呼吸の音さえ逃さない。誰かが一瞬でも音を立てると、即死する。 手話を使い、裸足で歩き、道には砂を敷き詰め、静寂と共に暮らすエヴリン&リーの夫婦と子供たちだが、 なんとエヴリンは出産を目前に控えているのであった。 果たして彼らは、無事最後まで沈黙を貫けるのか――?

公式HPより

 

「荒廃した都市」というようなサバイバルホラー映画にありがちな設定ではなく、 美しく広大な大自然が舞台です。

ホラー映画だけど、なんだか落ち着くシーンも多くあります。

主要キャスト

リー:ジョン・クラシンスキー

リー:ジョン・クラシンスキー

家族を守る事を第一に考えて行動する頼れる父。

年頃の娘とは折り合いが合わない。

演じるジョン・クランスキーは監督、製作総指揮も担っています。

エヴリン:エミリー・ブラント

エヴリン:エミリー・ブラント

リーと同じく家族を守ることを第一に考える母。

子供、夫に対して優しく思いやりのある母だが、力強い気持ちも兼ね備えた女性。

演じるエミリー・ブラントは実生活でも夫リー演じるジョン・クランスキーのパートナーです。

リーガン:ミリセント・シモンズ

リーガン:ミリセント・シモンズ

一家の長女で耳が聞こえない。

最悪の状況でハンデを抱えながら生きているが、賢く独立心が強い。

父にはあたりが強いです。

マーカス:ノア・ジョプ

マーカス:ノア・ジョプ

一家の長男で少し臆病な一面もある。

ただ、性格は優しく家族思いで、いざという時は勇敢に立ち向かいます。

【クワイエット・プレイス】のネタバレ:ホラー×家族愛

1.少年の死

少年の死

見捨てられた小売店を静かに物色する1組の家族。

彼らは”音”を立てると”何か”が襲ってくるという事をわかっています。

3人の子供の内1人の男の子は幼いせいか、どんなに過酷な状況なのかを完璧には理解できていません。

彼はその店で1台の「”音”の出る飛行機のオモチャ」を手にします。

父リーはおもちゃは持っていけないということを必死に彼に伝えて、店に置いていきます。

そして家族は出発し、長い橋にたどり着きます。

音が出ないように裸足で移動する彼ら。

静かな足音だけが自然溢れる風景の中で鳴る中「ピーピー」と大きな電子音が…。

男の子は飛行機のおもちゃをひっそり持ってきていて、起動させてしまったのです。

先頭にいたリーは全速力で一番後ろを歩いていた彼の元に向かいますが、橋の向こうからは父よりも圧倒的に早く走る何ものかが…。

そして、あっと言う間に息子の身体が家族の目の前から消えて行きました。

※彼らを襲う“何か”はメキシコに落ちた隕石が関係しているのではないかと思います(実際、そのことが書かれた新聞紙が劇中に出てくるシーンがありました)。

2.出産、そして「花火」

娘と折り合いの悪い父

それから1年程が経ち、1人の幼い家族を失った一同は大きな敷地に立つ誰も住んでいない家に定住します。

しかし、生活は何も変わりません、少しでも”音”を出したら瞬時に怪物が殺しにきます。

そんな重苦しく押しつぶされそうな空間の中、彼らは工夫して生きていきます。

ある日、リーは耳の聞こえない娘リーガンに対して創意工夫して作った補聴器をプレゼントします。

しかし、何をやってもムダだと決めつけるリーガンは父を冷たく離します。

出産を迎えるエヴリン

父リーが長男マーカスを鍛錬の為に森に連れて行ったその日に事件は起こります。

妊娠していた母、エヴリンのお腹に異変が起こります。

破水を起こしたのです。

エヴリンはなんとか声を出さないように家の地下に行こうとしますが、階段にはみ出た釘を踏んでしまいます。

物音に気づいたモンスターは颯爽と家へやってきます。

母は2階の浴室になんとか逃げ込みますが、胎児が必死に外に出ようとします。

限界を迎えた母は大きな声で叫んでしまいます。

すると、同時に家の近くから「花火」が上がりました。

より大きい音に反応するモンスターはエヴリンよりも花火が上がった方に向かいます。

エヴリンは間一髪で助かりました。

実はリーがマーカスに指示し、母と赤ちゃんの危機を救うために「花火」を上げて誘導したのです。

とても緊張感のあるシーンで息を呑みましたが、その「花火」は出産を祝っているような印象で、とても美しかったです。

3.父の遺志と守るもの

父が残したもの

一件落着かと思われましたが、花火を上げに行った息子と家出をした独立心の強い娘が行方不明になります。

リーは彼らを救助しに行きますが、父は自らを犠牲にして命を断ちます。

残された家族は自宅の地下に篭ろうとしますが、当然すぐに見つかってしまいます。

しかし、父と仲の悪かった娘は彼から受け取った補聴器をヒントに高周波がクリーチャーの弱点だと知ります。

そして家族を守るべくして立ち上がった母は銃を持ち、戦う意志を固めて、映画は終わります。

ラストの考察:強き女性が守るべきものとは

映画の終わり方は非常に興味深いものでした。

家族をずっと守り続けていた父の死で、彼抜きで敵に立ち向かいことになった家族ですが、最後に光り輝いたのは「母と娘」でした。

娘リーガンは敵の弱点を付き、母エヴリンは銃で応戦する。

敵の弱点を知った母は不敵な笑みを浮かべて銃を構えるという何とも力強いシーンで映画は幕を閉じます。

その瞬間、2人の女性は「男から守られる」存在から、生まれたばかりの赤ちゃんを含む2人の息子、つまり「男を守る」という立場になった勇気のある表情に変わっていました。

映画はその先を描いてはいませんが、私は「私たちが敵を退治して世界を変えるやる!」というようなありがちな展開にはならないと思いました。

生まれたばかりの胎児、勇敢な息子、そして儚く散っていた父の遺志。

あくまでも「愛する家族を守る」という一番大事な事のみを背負い、それのみを全うしようとするのではないかと思いました。

「オレがずっとお前を守る」というような最後まで男が女を守るというような展開ではなく、時代の影響なのか監督の方針なのかわかりませんが、明らかに「女性の力強さ」を描いた最後になっていました。

感想:ポップコーンのガサガサ音ダメ絶対

“音”を出してはいけないという極限状態が長く続くせいか、劇場内も映画の雰囲気に飲み込まれます。緊張感MAXです。

そのため、劇中はお客さん達も慎重にならなければいけません。

ポップコーンのガサガサ音なんて以ての外です。

ましてや咳払いなんて響いたあかつきには観客全員が「ヤバイ、奴が来る」と瞬時に思うはずです。

流石に大げさですが、そのくらい緊張感があり飲み込まれる映画です。

しかし、心理的にキツイだけの映画というわけではありません。

家族愛を描いた物語としてもとても美しい映画です(特に父の勇士で涙を流す人もいました)。

至ってシンプルな展開で複雑な要素はほとんどありません。

その複雑さが取り除かれたミニマルな物語は「愛」という抽象的な題材を実直に描いています。

緊張感と静寂が産む恐怖が家族愛というテーマによって、私を素直な感動へと導いてくれました。

また、声を出せないということでセリフが極端に少ないため、美しい自然風景に集中する事もできます。

「静かな空間にある一筋の光」はずっと光り輝いています。

 

みんなの感想とまとめ

 

本当に素晴らしい映画でした。

ストーリーも人物像もホラー映画とは思えないくらい美しかったです。

もちろん、ホラー映画としても良作で恐怖のポイントはしっかり抑えています。

ホラー映画が苦手な人にも是非見て欲しいと思った映画です。

記事内画像出典:映画.com

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