プロ野球選手が俳優として出演したドラマ!原監督が反町と?
野球選手が出演したドラマは意外と多いものです。現役の場合はなかなか出演できる機会はありませんが、引退後にタレントに転身しているケースも多々あります。本人役で出演する以外にも野球シーンでのアドバンテージを生かしての出演もありますし、さらに本格的な演技に挑み、俳優になっているケースも。プロ野球選手が出演したドラマを振り返ってみます。
プロ野球選手が出演したドラマ
古畑任三郎ファイナル~フェアな殺人者~(イチロー)
イチロー選手が米大リーグ・シアトルマリナーズ在籍時の2006年に本人役で出演したフジテレビ系スペシャルドラマ。シーズンを終え、米国から帰国したイチロー選手(イチロー)は記者会見やイベントのために都内にあるホテルのスイートルームに宿泊していた。そこへ、古畑(田村正和)、今泉(西村まさ彦)、西園寺(石井正則)の3人が、警察を退職してこのホテルの保安課に再就職した向島(小林隆)を訪ねてくる。古畑たちが向島と話をしていると、そこにイチローが現れた。
イチローの役どころは?
大ファンだった古畑は握手を交わし、サインをもらい大感激。そのあと、向島はイチローは腹違いの兄弟だと明かす。古畑らは仰天。その後、向島は頼まれていた出前のカツ丼をイチローに届ける。そこでイチローは、向島にある男の話を切り出す。その夜、ホテルの駐車場に停めてあった盗難車の中から、男の死体が発見される。メジャー最多安打を記録した2年後という絶頂期にドラマ出演するということ事態が異例中の異例。視聴率は27.0%をマークした。
役者魂!(古田敦也)
松たか子の主演のフジテレビ系連続ドラマ「役者魂!」の第6話に、ヤクルトの監督兼選手の古田敦也氏が出演。3歳のときに事故で両親を亡くして以来、天涯孤独の身の鳥山瞳美(松)は芸能プロのマネジャー。頑固な大御所俳優、本能寺海造(藤田まこと)を担当することに。大手都市銀行から経理マンとして転職してきた相川護(森山未來)と共に、本能寺や“本能寺の子供”と名乗る12歳の女の子、桜子(川島海荷)らに振り回されながらも家族の意味を学んでゆく。古田は、桜子が通う小学校の担任教師・森を演じている。瞳美を相手に進路相談をするシーンを演じた。
居酒屋ふじ(立浪和義)
元中日の名選手で野球解説者として活躍する立浪和義氏は、2017年、テレビ東京系連続ドラマ「居酒屋ふじ」の第8話に本人役でゲスト出演した。物語の舞台となる居酒屋の実際の常連客であり、その縁もあり出演を決めた。今は亡き店主の「おやじ」と親交が深く、現役時代、東京で試合がある時は必ずお店に顔を出しており、お店には2003年7月5日に達成した日本プロ野球史上30人目となる通算2000安打の記念バットが飾られている。立浪氏は出演当時、「あと3本で2000本という時に『ふじ』のお父さんに『明日打ってきます』と約束して店を出たんです。約束したからには絶対決めてやろうと思って、それが本当に実現できたので良かったなと思います」とコメントしていた。
八月は夜のバッティングセンターで。(岡島秀樹)
巨人や米大リーグなどで活躍し、現在は野球解説者を務める岡島秀樹氏(元レッドソックス)の 俳優デビュー作 。テレビ東京系で7月7日からスタートする水ドラ25「八月は夜のバッティングセンターで。」がその作品。女優、関水渚と俳優、仲村トオルのダブル主演で展開する新感覚の“ベースボール・ヒューマンドラマ”の第1回スペシャルゲストとして登場する。ドラマは都内のとあるバッティングセンターが舞台。アルバイトする関水演じる女子高生とバットのスイングだけで「その人の悩みが分かる」という仲村演じる元プロ野球選手が悩める女性たちを「野球論」で例えた「人生論」で解決に導く。仲村が「ライフ・イズ・ベースボール」という言葉を口にすると、野球場へワープ。妄想の世界で、球界を代表するレジェンドたちが毎回サプライズ登場することになっており、米大リーグ・レッドソックスで日本人投手としてワールドシリーズに初登板した左腕が「先発」出演に抜てきされた形。野球がテーマのドラマ出演については「小さい時から野球を続けてきましたけど、僕らの時代は野球かサッカーかの二択。その中で野球を選択して、それが仕事として長くやらせてもらって。野球が自分の人生の中でかけがえのない、素晴らしいひとつのベースになったと思うんです。野球があるからこそ自分があるのかなっていう感じですよね」とコメントしている。
巨人で投手として活躍したスポーツキャスターの宮本和知氏は2015年、乃木坂46総出演のテレビ東京系「ドラマ24 初森べマーズ」第9話にゲスト出演している。元プロ野球選手役で、ななまる(西野七瀬)が女子ソフト日本代表の上野由岐子選手から伝授された、幻の変化球「四蝋投(スーロートー)」に動画サイト内でチャレンジするという場面。撮影時は「下手投げはやったことないから」と言いながらも、放たれたボールは超高速でまわりを驚かせた。
ドリーム☆アゲイン(原辰徳)
2007年、日本テレビ系で放送された反町隆史の主演ドラマ「ドリーム☆アゲイン」。プロ野球を題材にしており、巨人が全面協力。現役選手も多数出演し、広島の選手も出演している。巨人の選手である小木駿介(反町隆史)は、打率は1割だが満塁のチャンスにホームランを打つ「満塁男」として知られていた。しかし、肩の負傷で打率.198、本塁打8本、打点27に終わり戦力外通告を受け、現役を引退。引退後はサラリーマンとして働いていたが、野球への思いを拭えず、選手復帰を目指す。入団テストへ向けてトレーニングを重ねていたが、落雷事故で死亡してしまう。しかし「天国の案内人」を名乗る田中(児玉清)が現れ、小木の死は「天国省」のミスだったことが判明。他人の身体に小木の魂を戻すことになる。巨人の原辰徳監督は小木に指示をする場面などが映る。広島は永川勝浩投手、黒田博樹投手らが小木の対戦相手として出てくる。
やまとなでしこ(嶋尾康史)
1987~96年まで阪神の投手として活躍した嶋尾康史氏は現役引退後、所属していたマネジメント事務所からの縁で、俳優業へ。2000年放送のフジテレビ人気ドラマ「やまとなでしこ」に野球選手役で出演するなどして、出演機会が増えていき、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」や大作ドラマ「坂の上の雲」に出演。映画でも「半落ち」「バッテリー」などに出演。2021年の日本アカデミー賞で12部門を受賞した映画「Fukushima50」など数々の作品に出演している。
ぽっかぽか3(高木豊)
大洋(横浜)、日本ハムなどで活躍した高木豊氏は現役引退後、芸能プロにも所属し、雄弁な解説者として活動する一方、俳優業にも挑戦。1996年、TBS系昼ドラ「ぽっかぽか3」に出演し、女優、円城寺あやと夫婦役を演じた。昼ドラに出演した元プロ野球選手はなかなか珍しいケース。
他にも数々の元選手がドラマに出演
2015年11月3日にテレビ東京で放送されたドラマ「”激辛ドM男子”~ストレス社会と戦う激辛ドMたち~」には元巨人選手、駒田徳広氏が現役時代さながらのキレの良いフォームを披露。タレントの板東英二氏は、元中日の投手。1984年にTBS系「金曜日の妻たちへII 男たちよ、元気かい?」で俳優デビュー。数多くのドラマや映画に出演しています。阪神などで活躍した江夏豊氏も映画「塀の中の懲りない面々」などに出演している。長島一茂さんも、阪神を舞台にした野球映画「ミスタールーキー」にで虎の覆面投手として主演しています。
プロ野球選手が出演するドラマまとめ
やはり、野球選手とあって野球のシーンでの出演が多いのは当たり前ですが、きちんと演技シーンに臨んでいる選手もいますね。それにしても、バリバリのメジャーリーガーだったイチロー選手が超人気ドラマだった「古畑任三郎」に出演したことは、この先も超えることない衝撃だったかもしれません。しかし、本人役の設定でありながら、三谷幸喜氏の脚本で犯人役! 当初は、三谷氏から「ハチロー」という架空の役を打診されたそうですが、「本人役」の方が視聴者にもインパクトがあるはず、と自ら提案されたとか。いずれ、二刀流で全米に衝撃を与えている大谷翔平選手(エンゼルス)が、俳優との三刀流を演じる日が楽しみではあります。どなたかドラマプロデューサーさん、口説いてきて~。
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