重版出来8話あらすじ『夢を追う夫婦と娘の感動の物語』最終回目前!
重版出来8話あらすじ『夢を追う夫婦と娘の感動の物語』最終回目前!
いよいよ佳境に入った今季面白いドラマNO.1の重版出来。
8話は後田父娘の感動の物語。
それと同時に描かれたのは書店、作家、営業の有り方と作家のスランプ。
和田、小泉、心が奔走しラストは大泣きした視聴者が山のようにいた神回。
今回はそんな重版出来8話のあらすじとみんなの感想です。
8話あらすじ
小泉が在庫チェックの為、書店を訪れるとそこには怪しい影が。
スーツを着た男が漫画の並びをこっそり変えているのです。
小泉が男が去った後、その棚を見てみると他の漫画の表紙を隠すようにエンペラーの表紙が表に出ていた。
一方、バイブス編集部では心が和田に中田伯のネームの感想を聞きに行くと神を渡された。た。
そこには『展開ヨシ。読ませる。だたし魅力に欠ける。』と書かれていた。
詳しく聞こうとすると『今話しかけるなー!!』と言われてしまう。
和田に何があったのか、阪神は勝ったし…と編集みんなで話していると五百旗頭『年計だ』というセリフにみんな納得する。
年計とは年度計画表のこと、各雑誌の編集長が集まり役員にその年の収益目標などを発表するのだ。
和田はその資料をエクセルで作っており、それに苦戦していたのだった。
最終的に五百旗頭に助けを求め何とか間に合わせた。
本番、和田は『本年度は間違いなく黒字!真っ黒!ブラックです!ブラック企業!』と大声で押し切ると言う力技で乗り切った。
その夜、和田は同期の岡と反省会。
『昔はどんぶり勘定で編集長なんて誰よりも早く帰れたのに、なんでこんな時代に編集長になっちまったんだろうなー。』
岡は手帳を取り出し、思い出の書店の閉店が決まったと話す。
『ここに書いた書店の3割が消えた。地方はもっと厳しいだろうな。』
コンビニでもネットでも簡単に本が買える時代。
時代に飲まれ消えていくものがある。
次の日、中田のネームノートがもう13冊もできたと話す心。
しかし三蔵山の所から帰った五百旗頭の台詞で状況が一変する。
『中田君ネームが止まったみたいだぞ。』
『前は昼休みにも書いてたみたいだけど今は家でも進んでないらしい。』
すぐに中田の元へ向かおうとする心だが、あっちから言ってくるまで様子を見た方が良いと五百旗頭に止められた。
まだ連載決まったわけじゃないし、連載中の作家が止まったら大事だけど…とみんなで話していると五百旗頭にメールが届く。
五百旗頭『大事だ。大塚君ネーム書けなくなった。』
すぐに五百旗頭は大塚シュートを呼び出し話を聞くとコミックスの評判が知りたくてネットで感想を調べてしまったそう。
五百旗頭はネットは見るなと言っていた、それは大塚の共感力の高さのせい。
他人の意見に共感し理解しようとしてしまう大塚は作家として最強の素質を持っているが一方でネットには向かない性格、マイナスの意見に耳を傾け過ぎたせいで自分がボロボロになりネームが書けなくなったと五百旗頭は推察した。
後田アユが家に帰ると和田が家の前に座っていた。
和田『牛露田先生出てくれなくてさー。でももう帰るわ。』
和田はアユに手土産のイチゴと電子書籍化の資料を手渡した。
アユ『おじさんも大変だね、あんなクズに頭下げて。あんなのが父親で恥ずかしい。』
和田『おじさん、お父さんの漫画大好きだったよ。また来るよ。今度は鮎のお菓子持って。』
アユは家に入ると資料を父親に投げつけた。
そしてお母さんの遺影に『あんなクズ、どこが良かったんだよ。』と話しかけた。
次の日の昼休み、壬生と心が中田のスランプについて話していた。
中田はネットはやらない、共感力も低い、人の事に興味がない、人の気持ちがわからない。
その話を聞いていた五百旗頭に『中田君のそういうところ、作家としては弱点かもね。』と言われ心はハッとして中田のネームを見直す。
他人の気持ちを理解する能力の欠如、そこに答えがあるのかもしれない。
和田は母の病院に行った後、キタノ書店に寄るとシャッターが閉まっていていた。
裏口から入り、店主の北野に話を聞くとただ腰が痛くてシャッターの開け閉めができなかったという。
和田と北野は昔からの友達。
和田は品出しを手伝い、話し込んだ。
心は河の書店に本を買いに行った。
『面白い漫画に敵も味方もありません!』とライバル誌の漫画も気にせず買う心。
後ろを振り返ると河が大ファンの”るうるう(山縣留羽)”の新刊を見つけ、手に取る。
河に感想を聞くとなぜか河はまだ読んでいないという。
お客様を優先したい、そして在庫が残ったら買うことで自分が発注して重版させるという想いからだった。
その棚には”100万オトメバイブル”という14歳の河を救ったバイブルとなっている本も置いてあり、心はそれも買った。
アユが3人の男の子に父の事を貶されたり髪を引っ張られたりして虐められていた。
そこに心が現れ、男子3人はすんなり退散する。
心は『お父さんの漫画読んだこともないし読みたくもないって言ってたじゃない?』と100万オトメバイブルを手渡した。
一方、書店ではまた本を並び替える謎の男を小泉が発見し、話しかける。
一瞬ハッとした顔をしたその男だったが小泉がバイブスの編集だと知り、急に馬鹿にした態度を取り始める。
『気に入らないならおたくもやればいいでしょ。担当のあなたがぬるいからバイブスが万年2位なんじゃないですか?』男はそう言うとその店の店員に漫画家のサインを出汁に本を売り込むように頼んだ。
その夜、心と食事をしている小泉は以前の幽霊のようになっていた。
心は尊敬する河の話をする。
河は中学の頃から本が大好きだった。
このままでいいのかという漠然とした不安を抱えていた頃、100万オトメバイブルに出会った。
私たちはみんな、見えない羽を持っている。
立派な羽を育てたければ本をたくさん読みなさい。
本の形は、鳥の形。
読めば読むだけ強くてしなやかな羽になる。
そうすればどこまでも飛んでゆける。
この漫画のお蔭で自分のままでいいんだと思えるようになった。
だから河にとって山縣留羽は特別なのだ。
ちょどその夜、アユはその漫画を読んだ。
次の日、小泉は山縣留羽の担当に話を通してサイン色紙を送ってもらえるように頼んだ。
そして河の話を手紙にして渡した。
一方、心は中田を呼び出して話をした。
主人公以外の人が全員同じ人のように見える。
その他の人々に別の人間としての魅力が必要だと伝えた。
キャラクターについての話を終え、心は最近の調子について聞いてみた。
中田は何かあったわけではなく、自分でもスランプの原因がわからないという。
結局原因はわからないまま中田が帰ろうとするとエレベーター前で大塚シュートと鉢合わせる。
大塚は中田に話しかけたが無視してそのまま行ってしまった。
和田は腰が悪い北野の代わりに定期購読の本を持って行った。
その老人は月に一度、北野とお茶を飲みながら話すのが楽しみだという。
しかし、『資金繰りがうまくいってないから店を閉める』と話していたらしい。
和田は驚いた。
キタノ書店では2人のオタクが限定発売の本を予約したいとやってきた。
北野は『この本は全国どこの書店でも予約不可なんですよ。』と断る。
しかしそのオタクたちは5万円を出し、1冊1万円で取っといて欲しいという。
北野がため息をつくと、『じゃあ3冊5万でも良いです』と言ってくる。
北野『帰りなさい。』
オタク『なら1冊2万円なら?』
北野は立ち上がり『本は!全国一律どこで買っても同じ値段なのが良いんじゃないか!』と声を張り上げた。
そこに閉店について聞きにきた和田が来た。
和田『その通り!ボロい店だけどな、4世代創業100年のキタノ書店を舐めるんじゃないよ。転売で小遣い稼ぎか、お前らどんだけ失礼な事言ってるかわかってんのか?』
和田は本で二人のオタク達の頭を叩いた。
和田『非礼の詫びに何か買ってけ!』
北野『じゃあそこにある在庫全部。』
オタク達はすいませんでしたと逃げて行った。
北野は『手伝いついでにこれ組み立ててくれ』と棚を指さした。
長い間無難な在庫を置いてきたけど趣味に走った棚を作りたい、この店ならではの売り方をもさくしないと、一人でもお客さんがいるうちは諦めない、と話す。
安心した和田が高校時代の話をしていると北野が牛露田獏の奥さんがキレイだったと話す。
和田『何で知ってんだよ?』
北野『来たから。ご夫婦で。』
心はアユを連れて河の本屋に行った。
河は丁寧に仕事の説明をしてくれた。
アユがふと後ろの棚を見ると山縣留羽の漫画を見つけ手に取った。
心が進級祝いに買ってあげようか?と言うがバイト代があるから、と自分で買った。
その帰り、アユは『なんか大人の人がちゃんと働いてるの見るとほっとする。』と心に言った。
アユ『この一冊を何千人って人が読んでるんだよね。』
心『もっと。山縣留羽先生ともなれば何百万人。』
アユ『牛露田獏もそうだった?』
心『タイムマシンにお願い、総発行部数1300万部。それだけたくさんの人をペン一本でワクワクさせてた。』
アユ『その代わりにママを不幸にした。クズ親父に振り回されて苦労してあっという間に終わっちゃったママの人生。なんだったんだろう。』
和田は牛露田の家を訪れ、今日こそは会ってもらいますと郵便ポストから呼びかけていた。
そこに心とアユが帰ってきてその話を聞いた。
私も50を超えました。
トラキチの若造が今やバイブスの編集長です。
出版不況やら何やら、先生が現役の頃とはまるで違います。
どんどん変わっていって、どうすればいいかわからんことだらけです。
でもあの頃になんか戻れないし、今ここで私ら生きていかなきゃならんでしょ。
私にも中学生の娘がいます。
生意気でどうしようもない娘ですが、私ら大人は子供の前でカッコつけなきゃならんでしょ。
我々漫画家は夢を売ってるんですから。
そこにアユが飛び出して行き、鍵を開けた。
アユは家に入るなり母の遺影を持ち、『いつまでそうしてんだよ。見ろよ。ママの顔ちゃんと見ろ。あんたが不幸にして殺した女の顔。ちゃんと見ろ。』
和田『アユちゃん、あじさんはお母さんが不幸だったとは思わない。先生、岐阜にあるキタノ書店を覚えてますか?15年前、先生と奥さんが訪れた場所です。連載の合間に行けてなかった新婚旅行に出かけた。その先でたまたまその書店に立ち寄ったでしょ。聞きつけたファンが集まって旅行どころじゃなくてサイン会になってしまったと聞きました。』
和田は北野から借りてきた牛露田のサイン色紙を差し出した。
アユはその色紙を手に取り『この猫…』と言った。
心『ふんじゃった猫、タイムマシンにお願いに出てくるキャラクターだよ。』
アユ『ママ、いつもその猫書いてた。ママはパパの漫画が大好きなんだって言ってた。なんで?ママあんなに苦労してたのに。』
和田『ママはお父さんの夢の犠牲になったんじゃなくて、お父さんと一緒に同じ夢を見てたんじゃないかな。』
キタノ書店で母親は『苦労してももっと大きな物もらってます』と北野に言っていた、その時、とっても嬉しそうだったそうだ。
牛露田は妻の写真を見て、娘を抱き寄せて泣いた。
河の店にエンペラーの町山という本の並びを変えてしまう例の男が来ていた。
小泉もちょうど店に来ていて隠れて話を聞いた。
河『あなたが。書店員のラインで熱心な営業だって持ちきりです。あだ名は、妖怪パタパタ。目を離した隙に本をパタパタパタパタ。私たち書店員がどれだけ考えて棚を作っているかご存知ですか?営業を名乗るなら人の職場を荒らさない。必死なのはわかりますが忘れちゃいけない事ってあるんじゃないでしょうか。心配なさらずともどの本もきちんと売ります。』
町山は打ちのめされた笑顔で帰って行った。
それを聞いていた小泉は早速電話をした。(後ろを通る女性は…)
先日のサイン色紙の件をキャンセルした。
手紙は既に渡してしまったらしい。
張り合わなきゃいけないところ間違えていた、普通に頑張ろう、と誓った。
河の元に一人の女性が『あの…河さんという方は…』
河『私ですけど。』
女性『私、山縣留羽と申します。いつもありがとうございます。』
河は感動で動けなくなった。
小泉は知らず知らずのうちに感動を運んでしまったようだ。
牛露田は和田に連れられて興都館を訪れた。
電子書籍の契約の為だ。
それをロビーで待っていたアユは牛露田獏のタイムマシンにお願いを読んでいた。
契約を終え、牛露田が出てくると、アユが『お父さんの漫画、全部読んだ。すっごい面白かった。』と笑顔を見せた。
心『アユちゃん、笑ってましたね。』
和田『ああ。』
二人は涙を浮かべていた。
和田『時代は変わる、俺たちも変わる、それでも変わらない物はある。世の中が変わっても俺たちのやることは一つ。漫画の為に全力を尽くす。』
心の元には、また梨音が家出して高畑が漫画が書けないとの連絡が入り、走り出した。
三蔵山が中田の肩に手を置き『君ももう帰って結構ですよ。続きは明日で。』と言う。
中田『沼田さんのネーム、僕はとても面白かった。大塚シュートなんかよりも全然。でも沼田さんはもう漫画を描かない。沼田さんは僕になりたかったんだって黒沢さんは言うんだけど、どうして僕なんかに。どうして沼田さんはプロになれなかったんですか。』
梨音はカフェにいた。
心『どうしていつもいつも締め切り前に家出するんですか。』
梨音『小熊に来てほしいわけじゃない。つまんない。彼氏が仕事を中断して迎えに来てくれたら超嬉しいでしょ?』
心『なんでー?バカなのー?』
そこに三蔵山から電話が来た。
『中田君ネームが書けなくなったでしょ?でも心配する事ないと思います。中田君の心は堅い殻で覆われている。だから他人を理解しないし興味を示そうともしない。でも今、その殻から出ようとしている。ネームが書けなくなったのは、他人の感情が自分の中に流れ込んできて戸惑っているからだと思います。殻を破り外に出られたら彼は自由になれる。』
高畑の携帯が鳴る。
高畑『梨音!どこだ!』
『梨音さんならもうすぐ先生のお宅に帰りますよ。あと15分もすれば。』
そう言う男は心と梨音のいるカフェにいた。
高畑『つーかお前誰だ。』
『週刊エンペラーの副編集長、剣棒でございます。今バイブスで本当に書きたいものを書けてるんですか?うちのエンペラーで書きませんか?』
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