【ハンドメイズ・テイル】第4話 クローゼットに隠されたメッセージに秘密が!?【あらすじネタバレ】
Huluで配信中の【ハンドメイズ・テイル】3話では、一緒に行動していたオブグレンが同性愛者であることが知られてしまい、相手の女性は処刑され、オブグレンもまた割礼されてしまいました。
一方で、オブフレッドは妊娠していないことをウォーターフォード夫人に告げると、部屋から一歩も出てはいけないとの罰を受けることに。
心が折れそうになったオブフレッドが見つけたメッセージが彼女を強くする!
ウォーターフォード夫人から罰として、ほんの少し光が差し込むだけの狭い部屋に閉じ込められたオブフレッドは、かつてモイラと脱走した時の事を思い出しながら、正気を保とうとしていました。
ふとクローゼットの明かりをつけたオブフレッドは、足元にラテン語彫られてあるメッセージを見つけます。
クローゼットに寝転がって読んでみると、何て書いてあるのか分からないものの、それは次の誰かへのメッセージと察したオブフレッドは、かつてモイラが残したメッセージのことを思い出していました。
(ここから回想シーン)レッドセンターのトイレの壁に”リディアおばはクソ女”と彫るモイラと、見つかったら腕を斬りおとされると心配するオブフレッド。しかしモイラは、次に誰かが見たら勇気付けられるはずといいます。(回想シーン終)
そんな時、食事を運んできたリタが、オブフレッドが倒れていると勘違いしウォーターフォード夫妻に知らせに行きます。夫人は放って置くつもりでしたが、当日は儀式の日だったためオブフレッドに医師の診察を受けさせました。
オブフレッドからすれば外出は数週間ぶりとなり、たとえ診察でも外に出られることを喜んでいました。病院では、医師が触診で排卵を確認。しかし、その医師は意外なことを口にします。
「妊娠しないのは、ほとんどの男が”種なし”だから仕方ない」ギレアドでは”種なし”という言葉はご法度とされているため、オブフレッドは驚きました。
医師は続いて、困っているなら自分が協力してもいいと言い出しました。協力・・・つまりは医師自身が”種を仕込む”ということだったのです。
それに驚いたオブフレッドは丁寧に断るものの、屈辱で心の中は煮えかえっていました。オブフレッドは帰りの車の中で、ニックにその怒りをぶつける。
ウォーターフォード家に戻ったオブフレッドは、夫人に外出禁止を解いてほしいと嘆願するも聞き入れてもらえないまま、儀式の時間を迎えてしまいます。
儀式の際、いつも一番最後にやってくる司令官でしたが、この日は時間より早くやってきてオブフレッドにまたゲームをしようと持ちかけます。
そこへ夫人やニック、リタが入ってきました。夫人は何かを感じたものの、何もなかったかのように儀式を始めました。しかし、司令官は立たなかったため、なかなか始めることが出来ない。
隣の部屋に行き自分で何とかしようとする司令官に夫人は、手伝うといいましたが司令官はそれを断り、今夜の儀式は中止になったのです。
司令官と約束したゲームの時間になり、オブフレッドは書斎を訪れます。ゲームをしている中で、オブフレッドは司令官にラテン語のメッセージの意味を何気なく聞いてみました。
前任の侍女が彫ったとされるメッセージの意味は、”やつらに虐げられるな”。
司令官は、オブフレッドがラテン語を聞いてきたので、誰から聞いたのかと聞きます。オブフレッドは友人からと応えると、司令官はオブフレッドを前任の侍女が友人だったと思い込みました。
そうして、彼女は自分で命を絶った。理由は分からない、生きることに耐えがたかったのかもとオブフレッドに答えます。
そこでオブフレッドは、部屋に閉じ込められていることがとても辛い、このままでは自分も生きることに辛くなるといい、外出禁止を解いてくれるよう申し出をしました。
その翌日、外出禁止を解かれたオブフレッドは、何かをやり遂げたような顔で門から出て行ったのです。
【ハンドメイズ・テイル】4話を観た感想は?
驚きだったのは、医師が妊娠の手伝いをしていたということ。もしかしたら、妊娠した女性の多くは彼の手を借りていたのかもしれないと思いぞっとしました。生まれた子供のほとんどはもしかしたら、あの医師の子供かもしれない・・・。
今回のお話では、”屈辱”が最大のテーマになっていたのだと思いました。診察台は、妊娠したことのある女性なら分かると思いますが、女性にとって恥ずかしい場であることは確か。あくまでも向こう側にいるのは、仕事として見ている医師だから問題はないと自分のなかで正当化しているわけです。
しかし、ここでの医師は司令官が種無しなら手伝ってやるという、そこに性的な目があることに気づいたオブフレッドは、恥ずかしさを目の当たりにしたわけです。医師だと思うから足を開いて診察台の上に乗っているのに、何で自分はこの男の前で、足を開いているんだという屈辱的な思いがあふれ出したのです。
それと同時に、司令官を種無し呼ばわりしたことは、その場にいなくとも司令官に屈辱を与えたことにもなります。また、意義式で立たなかった司令官に手伝いを断られた夫人もまた、お前でどうにかなるものではない、といわれたようなもので、彼女もやはり屈辱を味わったわけです。
元々、【ハンドメイズ・テイル】の世界自体が屈辱にまみれていて、侍女は言うなれば子供を産むための道具とされている世界。ただ、今回は司令官が立たなかったことに、まだほんの少しでも人間味が残っていることを伝えたかったのか、それとも前任の侍女のことの伏線になっているのかということです。
これからの司令官の行動が重要な鍵を握っているのかも。
作品情報
【ハンドメイズ・テイル/侍女の物語】
【配信】Huluプレミア 毎週水曜日更新
【原作】マーガレット・アトウッド小説【侍女の物語】
(記事内の画像出典は公式サイトより)
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