アドラー心理学とは?ドラマ『嫌われる勇気』はOPも最終回もアドラーだらけ?
ドラマ【嫌われる勇気】の放送で益々話題となったアドラー心理学。
ドラマ内では椎名桔平さん演じる大文字哲人教授が分かり易く説明されていますね。
今回は大文字教授がドラマ内では伝えきれない部分も含めてアドラー心理学について書いていきます。
ドラマ情報はこちらでどうぞ。
アドラー心理学とは?ドラマ『嫌われる勇気』に置き換えたらとんでもないことが判明!
ドラマでは3人がこんな立場としてアドラー心理学を表現しています。
アドラー心理学の体現者→警視庁のエース・庵堂蘭子(香里奈)
一般的な考えの普通の人→蘭子の部下の新人刑事・青山年雄(加藤シゲアキ)
全てを知る人(解説者)→相談役の大学教授・大文字哲人(椎名桔平)
ドラマ序盤ではこんなシーンがありました。
人気ケーキ屋さんで行列に並んでいた蘭子。
蘭子の後ろに並んでいる子供が「ショートケーキが食べたい」と泣き叫んでいるにも関わらず、蘭子は残り1つのショートケーキを注文し周囲に絶句されていました。
これを見ると蘭子は自己中でサディストな捻くれオトナ女子に思えた方も少なくないと思います。
こういった蘭子の行動について青山年雄は大文字哲人に相談します。
青山年雄「全く理解不能です。あの人とうまくやっていくコツを教えて欲しいんです。」
大文字哲人「井戸水の温度は夏も冬も18℃、年間を通して一定に保たれています。しかし夏に口にすれば温かいと感じ、冬に口にすれば冷たいと感じるでしょ?全ての人は主観の中で生きているということです。自分の見方が変われば世界は変わる、人はその瞬間から生まれ変わることができるのです。世界は驚く程にシンプルなものなんです。しかし人は自らが意味づけた見方や考え方で物事を複雑にしてしまう。今あなたが知るべき大切なことを教えましょう。嫌われる勇気です。(タイトル回収)」
椎名桔平さんの台詞、これがアドラー心理学の入口です。
オープニングでもアドラー心理学を表現
嫌われる勇気ではOPテーマにNEWSの「EMMA」という曲が使われています。
加藤シゲアキさんが出演中なのでOP起用も自然な流れですね。
実はこのオープニングの映像もアドラー心理学が反映されています。
静止画の出演者たちと分解された文字の中を香里奈さんが巡って行くという作りになっています。
- LOVE
- FRIENDSHIP
- WORK
- LIFE
読みにくい文字なので見逃した方も多いと思いますがこの4つが映り込んでいます。
これは香里奈さんが全ての事柄に動じないという意味ではありません。
文字の間をすり抜けたり出演者の持ったテープの下を潜ったり、自分を全体の中の一部と考えています。
その上で彼女は物事をシンプルに考え、止まることなく行動しているんです。
アドラー心理学とは
アドラー心理学の創始者はアルフレッド・アドラー(1870~1937)というユダヤ人です。彼は元々医者をしていたのですがフロイトとの出会いにより心理学者として成功を修めるのです。アドラー心理学はアルフレッド・アドラー亡き後も後継者たちによって発展していき、現在の形となりました。
この長い歴史を持った考えを1ページで書くのは不可能なので無理やり要約します。
まずアドラー心理学のスタートでは「自分」と「他人」の領分をはっきり区別します。
例えば「自分が学校を休んだらクラスのみんなにどう思われるのか」という心配しているとすれば、「クラスのみんながどう思うか」という部分は他人の事、「自分が学校を休むかどうか」は自分の事として捉え、行動するんです。
そしてアドラー心理学のゴールと言われているのが共同体感覚を持つこと。
共同体感覚とは自分を凄く大きな共同体の一部として「公共の利益を考える」ということです。
↑のOPの中で説明した「自分を全体の中の一部と考え」というのはここから来ています。
つまり、嫌われる勇気の香里奈さんは決して自己中な立ち振る舞いをしているのではなく、全てひっくるめた上で「良い事」と判断して行動しているんです。
ってことはこのドラマの結末は凄い事になるのでは?
共同体感覚という部分をアドラー心理学のゴールとするならば、このドラマの主人公でアドラー心理学の体現者・蘭子は壮絶なラストを迎えそうですね。
というのも刑事ドラマにおいての「公共の利益」なんて「殺す」か「殺される」しかないじゃないですか。
しかも最終回なんて「お前だったのか!」的な展開の可能性もあるので主要人物に殺されるか、殺すか…という衝撃のラストを迎えるかもしれません。
※個人の予測です。
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