【おむすび】104話!永吉(松平健)がナレ死&息子の仕事を認めた(4話の伏線回収)
橋本環奈主演の朝ドラ【おむすび】104話が2月27日(木曜)に放送されました。
104話で、なんと永吉(松平健)がナレ死する衝撃展開!けれど、親子の不器用ながらも心温まるシーンが描かれた回で…。
本記事は【おむすび】104話のストーリーと感想について紹介します!
【おむすび】104話のストーリー
ホラじゃなかった
永吉(松平健)は大阪の万博公園にある太陽の塔を見に行き、そこで公園案内係の女性・向井(麻生祐未)が子どもの落とした財布を探しているのに出くわし、一緒に探すのを手伝う。やがて財布が見つかって、一件落着。
向井(麻生祐未)は大阪万博期間中、レストランのウエイトレスをしていた。
向井は永吉に感謝する。
永吉が万博の期間中、ずっと福岡から大阪まで通ったのは本当のことだった。
居酒屋「きよし」にて。永吉は聖人を万博に連れて行きたかったが、トラックで9時間もかかるため断念したという。聖人は進学費用は人生かかってたと話す。
永吉は「なら、お前は今の人生気に入っとらんのか?」と問う。
聖人は「気に入っとるに決まっとろうが」と答える。
聖人は「もし似たようなことがあったら、俺も親父と同じことをやっとったんやろうな。」と父の行動を認める。
永吉は「それでよか。それでこと俺の息子たい」と笑う。
その後、聖人は永吉の髪を切る…。
千佳が味噌汁を飲む
病院で働く結(橋本環奈)は、重症妊娠悪阻で入院している妊婦の食欲不振をどうにかしようと、特製の味噌汁作りに挑戦する。
千佳は母の味に似た味噌汁を食べることができた。そこへ夫がやってきた。千佳は夫に、母親に連絡を取ってみようと思うと話す。縁は切れないと結に言われたことが千佳に響いていたのだ。
本物の理容師
歩はキングオブギャルのホームページを絶賛作成中。新ブランドのコンセプトに「全ての人をファッションで元気にします」と掲げる歩。
結や歩が、仕事終わりに米田家にやってきた。
家族全員でヘアサロンヨネダへ行くと、永吉が「聖人に男前にしてもらったばい。やっぱり聖人は本物の農家やなかばい。本物の理容師たい」と告げる。
聖人は後ろ姿になった。愛子は佳代に「泣いてる」と笑う。みんなで食事に向かうことに…。
永吉(松平健)がナレ死
翌朝、結が台所で料理していると永吉がやってきた。結は仕事で太陽の塔に行けなかったことを謝る。
結は「困ってる人がいたら助ける」という米田家の呪いがなぜあるのかと尋ねる。
永吉は先祖が助けられたからとホラ話をして、結と笑った。
永吉は「ばってん困ってる人を助けるのに理由はいらん」という。結が「助けたくても自分も困っていたら…」というと、永吉は「その時は誰かに頼ったらよか。世の中そうやって回ってる」
永吉と佳代(宮崎美子)が糸島へ戻る日、結の提案で再び米田家が全員集合し、記念のプリクラを撮影する
語り(リリー・フランキー)によって「その1ヶ月後、永吉さんはこの世を去りました」と伝えられた。
(つづく)
【おむすび】104話の感想&解説
104話ラスト。永吉がまさかのナレーションで死去が伝えられる「ナレ死」。
永吉が体が弱ってきているのは伝わってきましたが老化現象に過ぎないと思ってました。
なのに、まさか1か月後に…。
急展開で、びっくりしましたね。朝ドラ受けでもMC3人が動揺を隠せない様子でした。
でも、永吉さんのラストを飾るにふさわしい素敵なシーンの数々が104話にはありました。
セリフなしの理髪店シーン
まず理髪店でのシーン。
聖人が父・永吉の髪を切り、髭を剃って…。そこにセリフを挟まないのが、逆に良くて…。
多くを語らずとも伝わってくる、親子の和解シーンでした。
過去の解釈は変えられる
その前の、今が幸せならいいじゃないか、という趣旨の会話シーンも良かったですね。
正確にいうと、今の人生を気に入ってないのか?気に入ってるに決まってる…という会話ですね。
100話で退院した聖人が「俺の人生、間違ってへんかったわ」というシーンがあったのですが、それの伏線回収というか、結が言ったように「人は変わる」ものであり、聖人の心境が変化してるなと感じます。永吉に即答で「気に入ってる」と言ってましたからね、あの聖人が。しかも「決まってる」と断言までして(笑)
人は生きていればいろいろとミスをしたり何かとありますが、結局、今の人生が気に入っていること、幸せだと今思っていることが大事なんですね。
過去に起きたことは変えられない。けれど解釈は変えられる、ってやつです。
ま、親子がお互いに年をとって、寛容になったというのもあるかもしれませんが…(笑)。
永吉が息子の仕事を認めた(4話の伏線回収!)
あと、散髪後のシーンも良かったですよね。
永吉が出来栄えに大満足で、集まってきた家族に「聖人に男前にしてもろた」と嬉しそうに話します。そして家族の前で聖人を「やっぱりお前は本物の農家やなかな。お前は本物の理容師たい」と絶賛しました。
これには聖人も思わず涙。
「お前は本物の農家やなか」というセリフは、4話の伏線回収です。(だいぶ前の回だけど 笑)
第4話では、規格外で出荷できない野菜を巡り、結の父・聖人(北村有起哉)と祖父の永吉(松平健)が口論になりました。永吉は、規格外の野菜を商店街に売りに行くと言うものの、聖人は「こげんクズば売っても、大した金にならんやろ!?」と止めます。そこで永吉は「やっぱり、お前は本物の農家やなかな」と返答し、結を連れて商店街に行って野菜をたたき売りしました。
形が悪くてもクズはない……という永吉の教え。ギャルがクズ呼ばわりされるのは偏見だと、結が思うことになる永吉の教えでした。
それで終わりかと思ったセリフが、ここでまた登場するとは。104話ー4話。つまり100話ぶりの伏線回収ですね。ながっ(笑)
でも、親父に仕事を褒められるって、聖人にとってはこれ以上ない喜びですよね。嬉しかったでしょう。視聴者側としても、とても心温まるシーンでした。
朝ドラ【おむすび】は何かとネガティブ記事が多いのですが、時折、いいシーンもあるなあと思わされた104話でした。
【おむすび】104話の出演者&スタッフ
【出演】橋本環奈,松平健,仲里依紗,宮崎美子,北村有起哉,麻生久美子,佐野勇斗,麻生祐未,
【語り】リリー・フランキー
【作】根本ノンジ
画像出典NHK「おむすび」HP