【なんで私が神説教】ネタバレあらすじ全話!静の説教全文は保存版!

「なんで私が神説教」ネタバレまとめ

【なんで私が神説教】ネタバレあらすじ全話!静の説教全文とポイントは保存版!
2025年放送・広瀬アリス主演の学園ドラマのあらすじ・ネタバレを全話まとめていきます。
繰り返し読みたい静の“神説教”は全文を保存版にしていきます。

【なんで私が神説教】1話ネタバレ

あるきっかけで会社を辞め、引きこもりニートとなっていた麗美静(広瀬アリス)が、高校教師として社会復帰!早速イジメ問題に直面し、神説教をぶちかます!

あらすじ

ファミレスで1人食事をする麗美静(広瀬アリス)。ニートで引きこもりだし、人と深く接することが苦手で、自分の考えや思ったことも表にほぼ出さないが、実はかなりの負けず嫌いで、心の中にはいつも言いたいことがいっぱい。

キャッキャとうるさい高校生、綿貫陽奈(清乃あさ姫)たちにムカついてくる。でも注意するのは面倒くさい。そんなことを思っていると、ドリンクを運んできた内藤彩華(豊嶋花)が帰ろうと席を立った七海海斗(水沢林太郎)とぶつかり、こぼれたドリンクが静にかかる。さすがに文句を言いたいところだが、やはり止めておく。

翌日、私立名新学園 2年10組の担任で国語教師として社会復帰する静が電車に乗っていると、自己肯定感が強い感じの男性・浦見光(渡辺翔太/Snow Man)が高齢女性を差し置いて優先席に座った若い女性を咎める。優先席は高齢者や妊婦に席を譲るべき、非常識だと言うが、実はその若い女性は妊婦だった。

職員室で挨拶をした静に慣れ慣れしく声をかけてきたのは、2年9組担任の浦見光(渡辺翔太)。いきなりシズカ呼びで面倒くさいヤツ。研修で一緒だった、覚えてるかと聞かれるが、静が浦見を覚えていたのは電車内で妊婦とは知らずに若い女性を非常識だと決めつけて高齢者に優先席を譲れと説教していたからだ。

2年8組担任の林聖羅(岡崎紗絵)がシズカ呼びにツッコみつつ自分もシズカ呼びすると言い、学年主任の大口美幸(野呂佳代)も近所のご飯屋さんや恋愛についても何でも聞いてと寄ってくる。

生徒とはほどよい距離感で。怒るな。褒めるな。相談乗るな。が、学校改革委員会の基本方針だと美幸。

聖羅は生徒に媚を売る組織だと批判するが、森口櫂(伊藤淳史)は、生徒へのサービス提供を媚を売るというならそうだが、現状私立高校入学定員未充足で経営が厳しいから必要なことだと独自の分析を述べる。この学校も、もともとは有名な進学校だったが経営難を改善するために教頭の新庄保(小手伸也)が推進するのが学校改革委員会。学校はサービス業と割り切り、生徒受けしそうなプランを提供し、トラブル回避のために、怒るな。褒めるな。相談乗るな。という距離感を定めたのだ。

説明長いとモテないとツッコむ聖羅や浦見。この人たちと付き合っていくのか…、正直めんどうくさいと思う静。教頭は大口に静の監視を命じる。

生徒には差し障りのない挨拶をする静だが、面白くないのもどうかと、ネットで検索した名前ネタを披露するが滑る。彩華からは昨日ファミレスにいたことを確認される。

職員室で、挨拶に失敗したかと反省する静だが、問題はファミレスでの対応にあると聖羅。服を汚されたのに何も言わずに逃げた。つまり、この人、何かしても何も言わない、ナメていい人だと思われた。生徒にナメられると厄介だと浦見。

静は偶然、生徒たちの会話を耳にする。彩華は陽奈から塾のある日なのに無理にカラオケに誘われ、断りきれずにいた。誘ってあげてるのに、自分より成績悪いんだから塾に行く意味ないと圧をかける陽奈。

陽奈は男子も誘うが、海斗だけは断る、理由は言わない。海斗は静に何か言おうとするがやめる。陽奈は何を言おうとしたか聞くがやはり答えない。ちなみに海斗と陽奈は交際中?

ネタバレ

ストレスを解消したい陽奈は、彩華に面白いことをしようと持ちかける。彩華と静を踊らせて動画を撮ろうとするが、静はつい「黙れ、ガキ」と口にする。イジってるだけだと言われ、その場をごまかしてしまう静だが、帰り道、彩華が駅で静を待っていてイジメの相談をする。「私を助けてください」と頼まれ、過去のある出来事を思い出す。

母の麗美叶子(堀内敬子)は初出勤の様子を気にするが、静の顔は死んでいる。叶子と校長の加護京子(木村佳乃)は大学時代からの親友で、京子は静のことを生まれたときから知っている。

イジメの件を聞いた浦見が職員室で問題提起をしたため、話が大きくなってしまう。教頭は、イジメはデリケートな問題だから必要なら調査委員会を立ち上げる、勝手な判断で行動するなと釘を刺すが、静は、彩華が陽奈に謝れ、そうしなければ「黙れ、ガキ」の動画をネットに流すと陽奈言わされてると気づくと、ネットで調べた口論で負けない方法で口撃する。

動画を流せばクビになると言われても、クビになったら誰にも遠慮しなくて済むから、彩華へのイジメを全部暴露する。ほかの生徒も、心からイジメを笑っていたなら同罪だと切り捨てた。

しかし学年主任の大口にチクられ教頭から勝手なことをしたと責められる。京子は生徒も静をおちょくりすぎた。最近の大人は若者を叱ることを恐れすぎている。叱る側の覚悟が大切だと言い、静の論破は利己的で最低だった。怒ると叱るは違うと説く。

自分がイジメをしているとSNSに書き込まれた陽奈は、彩華にイジメを否定しろ、仲間に入りたいというから入れてあげたのに、話しかけんなと圧をかける。さらに、静を絶対クビにする、動画をネットに上げるから拡散してとクラスのみんなに命じるが、海斗が反発。

なんでお前のいうことを聞かなきゃいけないんだ。お前のしてること、笑えねぇから。

静が教室に入ると、陽奈が先生にひどいこと言われて傷ついたから死ぬと言い出す。海斗は、死ぬわけないだろ、ただのかまってちゃんだと言い捨てるが、静は気になって追いかける。聖羅と浦見も一緒に探す。

全部彩華と静のせいだと責任を押し付ける陽奈。教頭は静が謝ることでことを収めるように陽奈を説得するが、静は京子に、陽奈に謝りたくない、あんなガキに頭を下げるなんておかしい!教師を辞めると言い出す。

京子は、何が間違ってるのかちゃんと叱りなさい、問題を起こしたら責任を取るのが社会だと説教する。

仕方なく教室に入った静に陽奈は早く謝れと要求するが、静は…。

面倒くさい。陽奈の戯言を聞いてられないからスマホを見て時間を潰してた。

【なんで私が神説教】1話の神説教

陽奈「そんなのいいから早く謝ってよ」
静「謝るわけないでしょ。だって悪いのは内藤さんをイジメていたあなただから
陽奈「私は彩華をイジメてない、全部あんたの勘違いだって」
静「またイジメじゃなくてイジリっていうつもり?じゃあ、イジメとイジリの違いって何? ハッキリ言っていい?イジメとイジリは同じだよ、何も違わない。ただやられてる側がそれをよしとしてるかしてないか。それだけの違い。あなたが内藤さんにやってきたことで内藤さんは笑ってましたか?」
陽奈「笑ってたわよ」
静「私には無理して笑ってるようにしか見えなかった。ただ、あなたたちの場合、ややこしいんだよね〜。もともとはホントに内藤さんはあなたたちにイジられて楽しかったていうのは事実だから。
でもね、もう内藤さんはあなたたちにイジられるのがイヤになったの」

陽奈「何、お前。自分から私たちの仲間に入りたいって言ってきたじゃん。調子乗ってんじゃないの?」
静「調子乗ってる。そういう言葉が出てくること自体、あなたと内藤さんの関係は対等じゃない!わからない?内藤さんはあなたたちと友達になりたかったの。対等になりたかった。だからホントはずっとつらいのにイジられてたの。でもあなたは何も変わらなかった。一度だって内藤さんを対等に見なかった。それでイヤにならないほうがおかしいわ。調子に乗ってるのはあなただよ」
陽奈「そんなにイヤならイヤだって言えばいいじゃん!」
静「そうだね。内藤さんもイヤならイヤって言えば、この状態を変えられたかもしれない。でもそれができなかったの」
陽奈「なんで?」

静「だってノリが壊れちゃうじゃん! 怖いんだよね、影響力のある人間が生み出すノリって集団を支配しちゃうから。そのノリを壊すとあいつ空気読めないって周りから白い目で見られるし。彩華はそれにのみ込まれた。イヤだと言えばあなたに嫌われる、クラスに居場所がなくなる。その結果、あなたの機嫌をうかがうことしかできなくなっていた」

陽奈「ノリとかマジで意味わかんない」
静「わかるでしょ。昨日まであなたが内藤さんにやっていたことはイジリと受け止められていた。でも今日一日でそれがイジメというノリに変わってしまった。それであなたみっともなく狼狽してたじゃん。
まぁ、みっともないのは綿貫さんだけじゃなくって、昨日まで笑ってたくせに急に態度を変えたあなたたちもだけどね。ノリはちょっとしたきっかけで攻撃の対象を次々と変えながら人間をのみ込んでいく。集団がある限り、多かれ少なかれイジメは存在する。それがなくなることは絶対にない!

じゃあどうするか。私のような、その集団に属さない人間が空気も読まずに暴力的に物申してノリを壊していくしかないの! 一応、あなたたちより人生を長く生きてきた者として忠告します。人の気持ちを察せない人間が軽々しくイジリと言うな!

それもわからず大人になってからも同じようなことをしてるヤツらはいっぱいいるけど、そういう人間はいつか大事なもの失うから。

職員室に戻ると、浦見が素晴らしいお説教だった、生徒への愛を感じたと拍手するが、生徒への愛はない、ムカついたから心の底からとことん反省させないと気が済まないと思ったと静。

長いお説教は、スマホにあらかじめ書いておいた原稿を見ながらやっていた。こんなに長いお説教は神様じゃないと覚えられないから。

彩葉が静に礼を言い、陽奈と本当の友達になれるかと問う。

友達とは対等な関係だから、彩葉が顔色をうかがっているうちは無理。でもそれでいい、友達は自然になるものだから。

そう言って立ち去る静に海斗が声をかける。

先生って、シーなの?

【なんで私が神説教】2話ネタバレ

2話は、生徒の恋愛トラブル!? ウザ教師・浦見(渡辺翔太)も巻き込まれるのか――!?

あらすじ

綿貫陽奈(清乃あさ姫)に謝れと言われたのに説教してしまった静(広瀬アリス)は新庄教頭(小手伸也)と学年主任の大口(野呂佳代)にしぼられて落ち込むが、校長の京子(木村佳乃)が家にまでやってきて教師を辞めると言い出すのを阻止する。

京子の言う通り、何も起こらないことが不思議な静。鬱陶しがられている、静の言葉が響いたと同僚教師の意見はいろいろ。女子生徒の恋愛相談に乗っていた浦見(渡辺翔太)は距離感が近いから人気はあるが、実は恋愛のことはよくわからないという。

そんな中、繁華街の夜回りに駆り出される静。コンビを組むのは苦手な大口。教頭のことを好きなのか褒めちぎる。

「怒るな責めるな相談乗るな」がモットーとはいえ、素行の悪い生徒を放っておくわけにもいかない。夜回りも抑止力になればいい。でも子供たちが犯罪と繋がるのはスマホから。そんなことを言っていながら教頭から電話があると、大口はそそくさと帰ってしまう。1人になった静は、安藤友理奈(志田こはく)秦凛太郎(羽村仁成)のデート現場を目撃するが面倒くさくてスルーするつもりがプリクラショップで出会してしまう。

呆然として取り忘れていたプリを静に渡す謎の女性(志田未来)。

翌日学校では、西村塁のせいで昨日のこはくとのデートが交際中の璃子(新井美羽)にバレそうになった凛太郎は何とかごまかすものの、陽奈が職員室の静の机にあった凛太郎と友理奈のプリシールを見つけて激しく追及。璃子と友理奈が全面対決する。

止めに入った静に、恋人がいる人を好きになっちゃいけないのかと問う友理奈。静は、それは仕方のないことだが、凛太郎がどちらを取るか結論を出してから行動するのが、恋人がいる人を好きになった人の誠意だと諭すが、凛太郎は、いつも上から目線の璃子と別れたい、友理奈が好き、友理奈といる方が楽しいと本音を口にする。教頭と大口は対処を静に押し付ける。

新庄は静がまた問題を起こしたことを校長に報告する。新庄は“あの人”と呼ばれる何者かに操られている。

静は帰り道、内藤彩華(豊嶋花)から陽奈との関係修復は難しいと報告され、高校の同級生と卒業後一度も会わなくても困らないと本音を言ってしまう。

璃子が学校を休んでいる間も楽しそうに付き合ってる凛太郎と友理奈にブチ切れる陽奈。関係ないと突っぱねる友理奈とまた揉める。璃子が休む理由を話さないため、親から連絡があり、教頭と大口はあたかも大事になったのは静のせいだと言わんばかりに責任を押し付け、璃子の説得に向かわせた。

ネタバレ

あんな学校、戻りたくない、もう死にたいと言う璃子に静は、一瞬、過去に亡くなった高校生の葬儀を思い出すと、説教を始める。

どいつもこいつも簡単に死ぬとか言ってんじゃないよ!

なんで私が怒られなきゃいけないの?先生のせいだから! 先生があんなこと言わなければ凛太郎も友理奈の方に行くことはなかった。

わかった、学校に戻ってもいい。その代わり凛太郎と友理奈を別れさせて!

職員会議をサボって説教の原稿を書いていた静は教室へ。璃子も席に着く。

朝のホームルームの前に、この前の続きを1つお話しさせてください。覚えてますか?私が話したこと。

【なんで私が神説教】2話の神説教

静「安藤さん、秦くん、太田さん。私は安藤さんにこう言いました。秦くんが答えを出すまで待つの。あなたを取るのか太田さんを取るのか。秦くんが答えを出してからあなたは行動を取るべきだったの。それが恋人がいる人を好きになった人の誠意ですって。

で、秦くん。あなたは太田さんと別れて安藤さんとお付き合いすることになったんですって?おめでとう。

実はね、今日私は太田さんに1つ頼まれたことがあるの。安藤さんと秦くんを別れさせてほしいって」

秦「何言ってんだよ」

友理奈「いい加減にしてよ」

何その言い方、璃子がかわいそう!と陽奈。

友理奈「私だってこんなこと言いたくない。でも2人の関係はもう終わったの。凛太郎は私を選んでくれた」

静が、静かにして!と注意すると友理奈は、何で先生まで私を悪者にするんですか?何で私ばっかり責められるの?

静「別に悪者にするつもりなんかない。前にも言ったけど、パートナーがいる人を好きになってしまう場合もあると思います。恐らく不倫は何千年前からありました。これだけ不倫がダメだうんぬんとワイドショーが騒ぐ現在でも不倫がなくならない。ただそんなときに大切なのは想像力です。

パートナーがいる人を好きになってしまった場合、そのパートナーがどんな気持ちになるのか、どうすればケアができるのか。奪って結ばれた2人は周囲からどう思われるのか。どんなバッシングがあるのか、5年後10年後どうなるか。

それを想像して乗り越えられる覚悟がある人間同士だけがそういう恋をする資格があるの。ただただ好きという気持ちだけで突っ走る人間にその資格はない!そういう意味では安藤さん。秦くんと別れた方がいいと思う。安藤さんはずっとこう言ってました

回想 何で私ばっかり責められるの?

静「そうなるって想像できなかった?秦くんはもってのほか。太田さんに平気でうそついて安藤さんと会ってたくせにバレたら開き直って」

回想 だって璃子、何か俺に上から言ってくるし面倒くせぇんだよ。正直友理奈と一緒にいる時の方が楽しいし。

静「太田さんがどれだけ傷つくか想像できなかった?なのに2人ともずっと被害者ヅラ。それ相応のことをしたんだから周囲からたたかれるぐらいのことは想像しておきなさい!で、すべてを受け止める覚悟をしなさい!

それがあればこの先も恋人同士でいられると思う。そして太田さん。この一件、太田さんにとっては最悪な出来事でしかない。

でもね、憎いという感情に支配されてはダメ。失恋して一番もったいないのはその憎しみにいつまでも時間を奪われることだよ。憎しみっていうのは過去にしかないの。憎しみにとらわれたら前に進めない。

最後に1つ。今のあなたたちの恋愛なんて申し訳ないけど人生においてたわいないもの。知ってる?高校生カップルの平均交際期間は6か月から1年程度。秦くんが太田さんと付き合おうが安藤さんと付き合おうが、2〜3年もしないで別れて別の人と付き合う。恐らく、その程度の恋愛。

太田さん。あと2年もすれば秦くんにフラれたことなんて笑い話に変わる。ただここでの経験がいつか想像力としてあなたの力になるはず

静の説教は、黙って聞いていた教師たちの心にも響いていた。

何だかんだ言って生徒に愛があるんだと言う浦見に静は、自身の失恋からきたものだと説明する。高校のとき、当時の彼氏がバイト先の女子大生と浮気してフラれて3年ぐらい引きずっていた。あの無駄な時間を思い出しただけでもう腹が立ってきちゃって。

新庄教頭が京子校長に、静を学校改革委員にスカウトしたい、例の計画に加わってほしいと言ってきた。断ることはできない、“あの人”の意志でもある。

その後開かれた第65回学校改革委員会。メンバーは、委員長である教頭のほか、学年主任の大口、浦見、静ら9名。教頭は本日付けで委員長の座を退き補佐に回り、新しい委員長が就任すると発表。そこに現れたのは森口。

委員長になった森口は大きな決定事項として、とんでもない計画を発表する。それは75名の生徒を今年度中に委員の力で退学させるというものだった!。

【なんで私が神説教】3話ネタバレ

データやゲームにしか興味がなさそうな同僚・森口こそが教頭も恐れる“あの人”で、次期理事長&新・改革委員長。森口の大胆で卑劣なプロジェクトがスタートします。

あらすじ

森口(伊藤淳史)は、リストにある75人を退学処分にしろと命じる。実は理事長の甥で、理事長からこの任務を託されている。2年前まで経営コンサルタントをしていた経営のプロだという。75名は学校のブランドを汚す可能性のある生徒。

問題を抱えた家庭の生徒も含まれている。

もちろん、何も問題を起こしていない生徒を退学にできないから、監視して何か引っかかることがあれば報告しろと言う。有益な報告、生徒1人につき10%の昇給を約束した。

宮澤圭太(吉田晴登)はママ活で理恵(野波麻帆)とバーにいるが、酒は好きじゃないと飲まずにやり過ごす。理恵はお金と高級時計のプレゼントを渡す。

帰宅した静は、夕飯を食べに来ていた京子(木村佳乃)に学校改革委員会の件を知っていたのかと問う。森口の決定は理事会の決定。理事会には理事長(ダンカン)をはじめ理事長の息がかかった者だけ。本来退学の決定は校長が行うが、阻止しようとすれば理事会は京子をクビにするだろう。でも生徒を増やして学校の経営が悪化したからといって退学にするなんて許せない!だから一緒に戦おう。問題が起きる前に静が全部解決しちゃえばいい、と京子。

静のクラスは退学候補が10人もいる!

安藤友理奈(志田こはく)、西畑塁(林裕太)、高坂愛(佐月絵美)、渋谷恋(石川萌香)、五十嵐理玖(宗像隼司)、加藤亮一(樋口拓哉)、脇坂春樹(?/キャスト未発表)、七海海斗(水沢林太郎)、内藤彩華(豊嶋花)、宮沢圭太(吉田晴登)。

聖羅(岡崎紗絵)は、10人報告したら給料100%アップじゃないか、うちは3人だと羨ましがる。

図書室にいる大口(野呂佳代)と新庄教頭(小手伸也)。監視報告に気が進まない大口に、おいしいモツ焼き屋に行こうと誘う教頭。モツ焼きに目がない大口は喜ぶ。イチャイチャはダメだと離れた教頭は圭太にぶつかる。その腕に光る高級時計をチェックする。

静は、成績がよく問題のない圭太がなぜリストアップされているのかを、1年時に担任だった浦見(渡辺翔太)に聞く。圭太の家は母子家庭で経済的に苦しい。森口は裕福ではない家庭の子も排除しようとしている。彩華も圭太の時計について気になると静に相談する。

悩んだ顔をしている静から情報を聞き出そうとする聖羅。静が図星をついたところに森口が現れる。今日、圭太について何か変わったことはなかったかと聞かれて静はトボけるが、森口はすでに腕時計が31万円もするものだと知っていた。母子家庭なのに分不相応でおかしい、なぜ報告しなかったのか。そのくらいのこともできないのか、使えない人だ。あんまり使えないとニートに戻っちゃうよ、とからかう。

経営の基本はデータ収集。調べるのが好きな森口は静のことも調べ上げていた。次に何かあったら必ず報告しろと命じる。

静は圭太を尾行。彩華が現れ同行する。圭太は駅のトイレで大人びた格好に着替えると荷物をロッカーに預けた。本屋で参考書を見ていた圭太はふとミラーに映る静たちを見つけて逃亡。

理恵とバーに入ろうとしたところに突撃する彩華。高校生をこんなところに連れて行くのはよくないと責めると、圭太は21歳だと言っていた、詐欺だ、絶対に許さない!と激怒した理恵は時計も奪い返す。

圭太は、家が貧乏だからこうでもするしかない、なんで尾行なんてしたのかと嘆く。静は何も見てない、誰にも言わないと約束する。

SNSの「SEE」のスレッドに「お前がよけいなことをした」と書き込まれ、追い込まれるが夢だった。

理恵が学校にママ活で圭太に騙されたと電話したせいで、森口たちに呼び出される圭太。京子から状況を聞き、駆けつける静。圭太の母(濱田万葉)は自分が悪いのだと土下座する。圭太はもうどうでもよくなった、退学すると言う。

静は理恵に会い、圭太を訴えたら逆に理恵が未成年者誘拐の罪に問われるかもしれないと言い、圭太に貢いだ50万は自分が返すことで示談にして、ママ活はなかったという念書を書いてもらった。

圭太にそのことを報告し、退学を考え直してと言う静に、どうしてそこまでするのか。これまで自分の力でやってきたし惨めになる。もういいと圭太。静はまだ退学届は受理されていないから明日は登校するようにと頼む。

翌日、京子が森口、教頭、大口を集め、静は念書を盾に退学の件を取り消すように迫る。森口は、どうせ静が理恵と取引して示談にしたんだろう、真実を確かめたいから理恵に会わせろと言う。やはり、退学する、もうどうでもいい、と諦める圭太に静は神説教。

【なんで私が神説教】3話の神説教

静「何自分に酔ってんの?居続けることに執着せず去り際はカッコ良くとか思ってんの?だとしたらただ自分に酔ってるバカにしか見えないんだけど

圭太「そんな言い方…。僕がいい!って言ってるんです。やめることがダメなんですか?やめたいのに我慢しても続けろってことですか?根性論?古くないですか?」

静「まぁ確かに最近は嫌になったらすぐやめるという考えをネガティブに捉える人は少なくなった。環境的なストレスを抱える場所にとどまる必要もないしね。ただその反面、嫌になったらすぐやめればいいという安易な考えも増長はしている。やめてうまくいく人もいればうまくいかない人もたくさんいる。何でこんな違いが生まれるのか。理由、分かる?

やりたいことがあるかないかだよ。この学校を辞めてまでやりたいことがあるなら私は止めない。でもあなたはもうどうでもいいと言った。どうでもいいからやめるは後先考えず一時的な感情でそう言ってるだけ。それは思い通りにいかない子供がただ駄々をこねているのと同じ。そんな人間が次にどこに行こうがまた少し嫌なことがあればまたやめる。だってそこにやりたいことがないんだから。そうやってやめることを繰り返すと、次第に何もしないただ家にいる期間が長くなり、今度は自分を追い詰めてしまうの。世間から厳しい目が向けられていると思い込んで心の余裕のを失って、普段通りなら特に何も感じないことも心身の疲れからマイナスな感情に過敏になってしまって余計に行動を始めることができない悪循環に陥ってしまう。私もその経験がある。あなたにはやりたいことがちゃんとあるの!」

圭太「僕に?」

静「あなたは勉強が好きで大学にも行きたいって言ってたよね。そこを目指すなら絶対高校にいた方がいい!ここにいればやりたいことができるの!それなのに簡単にやめるとか言うなよ!」

泣き出す圭太。俺だって本当は…。

静は頭を深々と下げ、圭太を学校に残してくださいと頼む。圭太も、やめたくないと本音を吐露して頭を下げる。

この子は誰よりも学校が好きで勉強が好きでやさしいんです。そんな子の未来を奪う気ですか? 森口先生は学校を会社経営と言いました。しかし私立高校は公益法人です。公益法人とは社会のためになる事業を目的とした団体です。学校の利益のことばかり考えていては…。

いい加減にしてください!森口は静の説教を聞いてる暇もないし、高校をやめたくらいで未来はそう変わらないと言う。勉強したいなら家でもできる。大検を受ければ大学にも行ける。家が貧乏でも行ける方法はいくらでもある。あなたがこの先どうなるかはあなた次第。ただ悪いことをしたら罰せられる。我々教師がそれを教えないと子供は成長しない。

教頭も校長も森口に逆らえず、圭太は結局退学になった。

クラスでそれを報告する静と圭太。生徒たちから理由を問われるが、静はただ、ごめんなさいと繰り返すしかなかった。

そして翌朝の学校には「麗美静は人殺し」という張り紙が貼られていた――。

【なんで私が神説教】4話ネタバレ

4話では、「麗美静は人殺し」という中傷ビラが貼られるところからスタート。

あらすじ

圭太(吉田晴登)の退学を阻止出来なかった静が学校に行くと、「麗美静は人殺し」という貼り紙が校内に貼りまくられていた!

彩華(豊嶋花)イジメの件で静にやり込められた陽奈(清乃あさ姫)は、いつも偉そうな説教してるくせにヤバいと悪口を言うが「イタズラに決まってる。そんな人じゃない」とかばう海斗(水沢林太郎)。

気まづい空気の中、「先生は人殺しなんですか?」と直球で訊く清水(大原由暉)。「気になる」と便乗する小林(染谷隼生)と友理奈(志田こはく)。

みんなを動揺させてすまない、と謝り事情を説明しようとすると、すでにネットで広まってると渋谷(石川萌香)。すぐにネットにアップしたのは田沢太一(島村龍乃介)だと凛太郎(羽村仁成)が言うと、海斗が消せと迫る。2人はケンカになる。止める静。

2年10組の父兄が静の話を聞かせろと学校にやってくる。森口(伊藤淳史)は、父兄の溜飲を下げ、さらに学校側の立場を守る術式を的確に指示。その通りにしたことでうまくいったものの、森口の思い通りになったのが悔しい静。

適当な言葉で物事をうやむやにしただけだし、慎重に動くということは何もしないというのと同じ。

クレームをつけに来ていた田沢の母(中島亜梨沙)が、海斗を連れ出す息子を見かけて追いかけると、田沢が倒れて鼻血を出していた。

麻衣(松本麗世)が事件を陽奈に伝えにくる。

海斗がいつも自分を見下していると注意すると問答無用に殴られたと田沢、相手にせず立ち去ったと海斗。2人の言い分は食い違っている。

静は、スーパーで働いている海斗の母・真紀(雛形あきこ)に電話するが、真紀は意外にも「あの子が暴力を振るったと思う」と言うのだった。

人殺しビラからの暴行事件に凹む静に浦見(渡辺翔太)は、海に行けば何もかも忘れられると鎌倉の海を勧める。

森口は、海斗が田沢を殴ったということでいいと決めつける。海斗は中学時代に暴力事件を起こしたことがあるし、日本の再犯率は約50%だと決めつける。悪いことをするヤツは結局何回もやる。それに海斗は退学リストに載っているこの学校に必要のない生徒、退学させるチャンスだ。

海斗は暴行を認めていないのに、と納得できない大口(野呂佳代)は廊下で新庄(小手伸也)に、森口の言いなりでいいのかと問うが、次期理事長に従うのは当然だと新庄。2人っきりのときは優しいのに冷たい、最近食事にも誘ってくれないとぼやく大口に距離を置こうとする。その通路には監視カメラがあるのだ。

静が帰りのホームルームに教室に戻ると、海斗は帰ってしまっていた。彩華は、海斗が中学時代に暴力事件を起こしたことと、今の海斗はそんなことしないと思っていることを静に話した。

帰宅した海斗は真紀に無実を訴えるが信じてもらえない。海斗の父親のDVに苦しめられた過去から、やっぱりあの人の子だからと決めつける。

静が帰宅すると、出張中のはずの京子校長(木村佳乃)が夕飯を食べていた。静が心配で様子を見に来たのだ。「人殺し」なのは本当だからと目を伏せる静。それは2年前の3月、イジメを苦に歩道橋から飛び降り自殺をした女子高生のことだった。

あれは、あなただけのせいじゃない。と叶子(堀内敬子)がフォローするが、

だけ、ね…。と静。貼り紙はあのことを知る人の仕業ではないかと動揺する静に京子は、今は余計なことを考えないで海斗を森口の謀略から救うべき。それには静の力が必要だと言い聞かせる。もう宮沢が流したような涙は見たくないはずだろうと。

母親に信じてもらえず悔しくてたまらない海斗は、翌朝通勤途中の静を捕まえると、ビラを貼ったのは自分だ、理由を知りたければ一緒に来てとどこかに連れて行く。

湘南の海岸に着いた2人。海を見ると嫌なことが忘れられるというけど忘れられないという海斗に静は、そんな単純な人間じゃないってことだと言った。

静の代わりにホームルームを担当した浦見は、田沢の貧乏ゆすりや顔を触るなどの行動から、ウソをついているのは田沢だと見抜く。その観察と分析を聞いた森口は、頭の悪い熱血教師だと思っていたとディスりつつ、田沢が海斗を嵌める理由もわからないのでは守れない、海斗は中学時代の事件、裕福でない家庭環境から未来の名新には本当に邪魔だと切り捨てる。

カッとなり、森口の胸ぐらをつかみ拳を振り上げるが、話を盗み聞きしていた大口が監視カメラがあると止める。

一方、海斗は静にビラの犯人と言ったのは嘘で、話を聞いてもらいたかったと白状する。

「どうやったら人に信じてもらえるのか」

中学時代の事件は、些細な口論から同級生を殴ったら、相手が倒れて大ケガをさせてしまったというもの。それを今の同級生に知られた。一度失敗した人間を信じるヤツなんていない。母さんだって信じてくれなかった!

中学の事件の後、「人を殴る人間なのか」と詰め寄る母の真紀をつい突き飛ばしてしまったせいで、真紀は父親と同じだと思い込んでしまった。真紀は夫の暴力に悩み、海斗が中学の頃やっと離婚できた。海斗自身も、父親と同じ血が流れている自分もいつかあんなふうになってしまうのではないかと不安を抱え苛立っていた。

でも、もう知ってるでしょ、先生がSEEなんでしょ

知らないととぼける静だが、海斗はファミレスで初めて会ったとき、静のスマホに貼ってあったSEEのアイコンのステッカーを目撃していた。

中学時代、Tokonoe.comのサイトでたまたま見たSEEのつぶやきに共感した海斗は、SEEなら不安を取り除いてくれるかもとDMを送った。そのときの返信に救われ心を打たれ、これまで頑張ってこれたのだと打ち明けた。

人間は結局、自分のなりたい自分にしかならない。もしあなたが父親と同じ犯罪者となったら、それは父親のせいでなくあなたが選んだ道です。

今、この瞬間、あなたが前に一歩踏み出したいと思ったら踏み出せるし、立ち止まりたいと思えば立ち止まれる。ジャンプしたいと思えば出来る…あなたの未来とはそんな1つ1つ自分の意志で動いた行動の積み重ねでしかない。だったら何かする瞬間瞬間で理想の自分に近づけるような選択をしていけばいいの。そうすればきっとあなたの望む自分になれるから。

しかしSEEはネットから姿を消した。お礼を言いたくても言えなかったから、静が教師として現れたときは驚いた。

中学の事件以来、母親とはぎこちなくなっていたが、SEEの言う通りに理想の自分になれるように頑張ってきた。田沢のことは殴ろうと思ったけど殴らない選択をした。でも俺が何をしようが母さんは信じない。変わったって信じてもらえなければ変わりようがない!もう、どうしていいのかわかんなくて…。

そのとき浦見から着信アリ。浦見は、森口が海斗の母親を呼び退学させるつもりだ、母親を説得しに来てほしいと訴える。

森口は海斗の母親を呼び、退学の手続きを進めるつもり。大口は浦見にそのことを告げる。浦見は自分にできることをやってみるという。

静は海斗もタクシーで学校へと急ぐ。どんどん上がるタクシー代にビビりながらも、説教の原稿をスマホで書く静。

学校では教頭が真紀を説得し退学に同意させていた。しかし同意書へのサインはまだだ。

静は説教を始める。

【なんで私が神説教】4話の神説教

静「お母さん。本当に七海くんが人を殴ったと思ってるんですか?」

そうだと思います。この子は前に一度同じような事件を起こしてるんです。

静「一度したらまたするとおっしゃりたいんですか?」

真紀「この子の父親もそういう人間でした。海斗はその血を受け継いでいるんです」

静「いい加減にしてください。父親は父親、海斗くんは海斗くんです。そういう暴力行為の習慣性というのは遺伝しません。そういうものを構成するのは後天的です。もし海斗くんがそうなのであればそれはあなたの責任でもあります。

で、伺いますが、これまで海斗くんはどんな暴力行為をしてきましたか?中学のときのケンカと、その後あなたに説教されてあなたを押しのけたくらいですよね? そのくらいの衝動的な行為は誰にだってあります。それに海斗くんはそこから変わろうと努力しました。一度過ちを犯しても、人は頑張れば変わることができます。しかしそれを周囲が認めなかったら、人の変化は止まります。 

お母さん、あなたは今の日本の社会とおなじです。一度ミスした者を絶対に認めない。誰かが認めないと、どんなに頑張っても人はいつか腐ってしまいます!あなたがみとめなければ、海斗くんはこの先つぶれてしまいますよ!

真紀「ちょっと待ってください、海斗が変わろうと努力していた?」

静「七海くん、あなたもあなただよ。あなたは思いを内に秘めて行動するタイプなのかもしれないけど、自分の思いは口にしないとなかなか伝わらないの。自分の思いをお母さんに伝えた?あなたは一度過ちを犯した。そこから反省してまた信頼されたいなら、自分の思い、そして誠意を相手に伝える努力を誰よりもしないとダメなの。七海くん、お母さんとちゃんと向き合いなさい!

海斗「母さん、俺、中学のあん時から二度とこんなことはしないと誓ったんだ。俺は田沢を殴ってない。俺は、誰にも暴力を振るわない!母さんが嫌だと思うことはしない、俺はなりてぇ自分になれるって、そう信じて頑張ってきたんだ!だから、俺を信じてほしい。」

静は真紀にこう言った。

元夫から受けた心の傷があるのかもしれないが、その傷は海斗が与えたものじゃない。海斗がその人の子供であってもその人じゃない。海斗は真紀が16年間大切に育てた真紀の子供でもある。そんな子が自分を信じてほしいと言った。それがウソかどうかなんて母親である真紀がいちばんわかるはず。

真紀は幼くてかわいい海斗を思い出す。

2年10組では、やっぱり海斗が殴ったのかというムードになるが、陽奈が反発。彩華も陽奈と一緒にかばう。

静の説教や海斗の主張を聞いても退学は免れないという森口。浦見が田沢を連れてくる。浦見は監視カメラの映像を取り寄せているからそれが届く前に本当のことを言えと田沢を説得し、田沢は真実を語った。

田沢が海斗を嵌めたのは、いつも見下されていると感じて気に入らなかったから。でも、下に見ているのは海斗じゃない、田沢の方が海斗を下に見ているのだと浦見は諭していた。

海斗は、静に礼を言う。またSEEに助けられた。でもSEEはなぜ姿を消したの?

静が答える前に浦見が割り込む。体育館裏に監視カメラがあるというのはウソでカマをかけただけだった。それを耳にした森口は、生徒を罠に嵌めるなんて駆け引きができる浦見は、いつもバカのふりをしているだけなのか、監視カメラの位置にも詳しそうだし、浦見こそが張り紙の犯人なのではないかと追及した。

【なんで私が神説教】5話ネタバレ

5話は、去年の喫煙写真が流出し、11人の生徒が退学させられる!? 聖羅の失恋、謎の女性(志田未来)の正体判明と浦見の彼女が登場!

あらすじ

「麗美静は人殺し」という貼り紙の犯人は浦見なんじゃないか?と追及するも、カマをかけただけだと嘲る森口(伊藤淳史)に腹を立てた浦見と居酒屋で飲んでいる静(広瀬アリス)。2人は、彼氏の山崎(前原滉)に職場の愚痴を吐きまくっている聖羅(岡崎紗絵)を見かける。愚痴の中には浦見と静の悪口もあり、静は聖羅にバチが当たれと思う。すると聖羅は、教師になってから愚痴ばかりで一緒にいても楽しくないと山崎から別れを切り出されてしまう。

2年10組では、海斗(水沢林太郎)が彩華(豊嶋花)に、陽奈(清乃あさ姫)と一緒にかばってくれたことに対して礼を言いカラオケに誘う。陽奈もうなづく。普通に友達として誘ってもらったことがうれしくて静に報告する彩華。先生のおかげだと生徒に感謝され、静もうれしくなる。

彩華たちがカラオケを楽しんでいる頃、陽奈や彩華、璃子(新井美羽)、麻衣(松本麗世)を含む生徒たちが去年カラオケボックスでタバコを吸っている写真が拡散される。

タバコを買ってきたのも吸っていたのも去年退学になった2人の生徒だと陽奈たちは無実を主張するが、森口はまとめて退学させるチャンスだと考える。しかしその中にいた麻衣は保護者会会長の娘。退学にすることはできない。

森口はいったいどうするつもりなのか。相談する京子、静、浦見。写真に写っていた13人は全員、当時聖羅が担任していた1年8組の生徒。そのうち2人はすでに退学しており、強制退学者リストにあるのが6人。森口はその6人を退学させて5人は残すだろうと京子。懲罰に差別をするなんて普通はあり得ないが、全員退学もない。麻衣の家・小早川家は古くからこのあたりの名士で学校の支援者。今も多額の寄付金を納めているから麻衣を退学させるわけがない。

大口と聖羅は、陽奈や璃子たちにヒヤリングするが、タバコは去年退学になった松本來未(大木美里亜/みりちゃむ)、岩井千晶(米倉ゆい)が買ってきて、吸ったのも2人だけだと主張。來未と千晶は授業態度も悪く校内で喫煙などしていた。担任だった聖羅はこのトラブルに巻き込まれていくが、失恋したばかりでますますモチベーションが上がらない。

浦見は聖羅を励ます会を開催。聖羅は彼氏にフラレた愚痴を吐きまくる。相変わらずたいした慰めの言葉が出てこない浦見に静が呆れていると、2年10組の前担任・鈴木愛花(志田未来)がやってくる。愛花と聖羅は仲がよかったため、たまたま連絡をくれた愛花を浦見が呼んだのだ。愛花は、何もかもイヤになったという聖羅に、本当につらかったらいつでも逃げていい、自分の人生なんだから好きに生きた方がいい、と慰める。その言葉は、静が以前、SEEとして、自殺した女子高生・花恋にかけたものだった。花恋はイジメを受けていて毎日が地獄だと助けを求めていた。

もう何もかも嫌になった、もう限界。でも逃げ出したらダメですよね?

そう呟いた花恋に静は、「つらかったらいつでも逃げ出していいと思う。自分の人生なんだから好きに生きるべき」だと励ましていた。

しかし花恋は「ありがとう…逃げてもいい、SEEの言葉に救われてました。さようなら」と書き込んだあと、命を絶ってしまったのだ。

喫煙問題を調べていた森口は、喫煙写真をバラまいた來未と千晶から、ほかのメンバーも全員喫煙していた動画を手に入れる。來未と千晶がみんなに吸わせていたのだ。教頭は全員に自主退学させる予定で、保護者会役員会で承認をもらうと言う。

森口の計画はこうだ。生徒に聞き取りをしたことを理由に、すぐに認めた反省あり組と認めなかった反省なし組に分ける。退学リストに載っている6人を反省なし組として、6人だけを退学させるか、全員退学させるか、保護者会役員に投げれば当然6人だけを退学させることになる。大口が退学になる生徒や保護者が納得しないだろうと言っても、保護者会役員の決定は覆らないと森口。

そこで、邪魔されないよう、校長、静、浦見とは接しないようにと聖羅と大口に命じる。

大口は、森口はさすがにやり過ぎだと教頭に問題提起するが、教頭は、森口から来年理事長になったら校長にしてやると約束してもらっているから従うしかない。無理だったらもう俺に構うなと告げ、大口の涙を拭うハンカチは持っていないからと校長の土産の饅頭をあげる。

3連チャンで飲みに行く静と浦見。彼女を作って飲みに行けばいいのに、あ、誰とも付き合ったことなかったんだっけ?と静がからかうと、彼女いるよ、これから来ると浦見。それは愛花だった。もう3年付き合っている。学校でキスとかしたことあるのかと下世話なことを聞いてしまう静。そういうことはしないし、2人の関係は学校では内緒だったが、愛花はもう辞めているから明かしてもいいだろうと思ったと浦見が説明する。

愛花が自分を意識してると思い込んだ静が帰ろうとすると、京子校長(木村佳乃)から電話がある。

森口は、浦見と静が邪魔できないように、2人の授業中に学校以外の場所で役員会を行うつもりだ。自分たちは参加できないから、保護者会で森口の退学計画をバラしてほしいと聖羅に頼む。聖羅は静たちを拒否しているので呼び出しは愛花に頼んだ。

聖羅は、失恋したばかりだし教師としてのモチベーションもない、でも生活のために仕事は辞められないから多少理不尽でも従った方が楽。生徒に向き合おうと考えたり、そうできないことに悩んだりもしたが、この前愛花に「ホントにつらかったらいつでも逃げ出していい」と言われて気が楽になった。私の人生、生徒のためだけにあるわけじゃない。楽に生きようって。

それは、そんな都合のいい言葉じゃないと呟く静。

【なんで私が神説教】5話の神説教

翌日、静は聖羅に説教する。

静「今回森口先生がやろうとしていることは教育者として最も愚かな行為です」

聖羅「最も愚かな行為?」

静「差別です。同じ過ちを犯した生徒なのに退学させられる者もいれば学校に残れる者もいる。これが差別じゃなければ何が差別なんですか?差別とは、人間が行う行為の中で最も愚劣な行為の1つ。生徒たちにそれをやろうとしているうえに、異を唱えることもせずそのまま実行する。そんな人間が教師面しないで!」

聖羅「そんなこと私に言われても。私だってやりたくてやってるんじゃないし。いちいち反論するのも面倒だし。昨日も言ったけど、つらいから逃げたいの!私の人生好きに生きて何が悪いの?」

静「つらかったら逃げてもいいっていうのはね、精一杯何かにぶつかってそれでもうまくいかなかった人のための言葉。周囲が見えなくなるほど何かに固執して、どうしようもなくなった人の逃げ道のための。でもあなたのように何かをやる前から、ただ面倒だから楽になりたいから。現実から目を背けるためにある言葉じゃないの!」

聖羅「私は教師に向いてないんです!」

静「向いてるとか向いてないとかそんなの論じるほどあなたは教師として仕事と向き合ったことないでしょ。

お願い、一度だけでいいんです。一度だけ本気で全力で向き合ってみてください。それが向いてるのか楽しいのか、本気でやってみなきゃわからないんです!教師は人と人が向き合う仕事だから。こっちが本気で接しなければ本気の答えが返ってこない。もちろん、思い通りにならないこともあるけど…、信じられないほどのモチベーションが生まれることもあるんです!

大口が聖羅を呼びに来る。

廊下で会った彩華から、先生たちにも迷惑をかけてすまないと謝られ、退学になるのか、みんなどうしていいかわからなくて困っている、助けてくださいと言われた聖羅は、役員会で思い切って森口の大量強制退学計画を暴露する。しかしなんと役員会会長の小早川皐月(小沢真珠)が、信じられないことを言い出した。

森口の計画を役員全員が知っていて賛成しているというのだ!

その頃、愛花は花恋の遺影を前に、「麗美静は人殺し」だよね?と呟いていた。

【なんで私が神説教】静の神説教・名言のポイントまとめ

【なんで私が神説教】静の説教が「神説教」たるポイントをまとめていきます。

1話「イジメとイジリの違い」

1話では、早速「イジメ」という大きな問題をバッサリ斬った静。そのポイントは?

  • イジメとイジリ、行為自体は同じ。受け手がよしとするかどうかの問題
  • 影響力のある人間が生み出す“ノリ”は集団を支配する
  • ノリはちょっとしたきっかけで攻撃の対象を次々と変えながら人間をのみ込んでいく
  • 集団がある限り、多かれ少なかれイジメは存在し、なくなることは絶対にない!
  • 人の気持ちを察せない人間はいずれ大事なモノを失う

2話「パートナーがいる人を好きになるには想像力と覚悟が必要」

2話は恋愛がテーマ。璃子と交際中の凛太郎に、友理奈が割り込んで三角関係に! すでに恋人がいる人を好きになったらいけないのか、好きになったらどうすればいいのか?略奪された側は泣き寝入りするしかないのか。

  • パートナーがいる人を好きになることはある
  • パートナーが傷つくことや周囲から叩かれることを想像すべき
  • 失恋しても、高校生の恋愛なんてそう長く続かないし、そのうち笑い話になる
  • この経験で得た想像力はいつか力になる
  • 憎しみには過去にしかない。それにとらわれるのは時間の無駄

3話「やりたいことがあるならやめないで」

3話は、経済的に苦しい母子家庭に育ったが大学に行くためにママ活をしている圭太の問題でした。強制退学者リストに載っている圭太を退学させられるとほくそ笑む森口に静が完敗してしまう悔しい回。

  • やりたいことがあるなら「どうでもいい」と投げやりになってはいけない
  • 嫌になったらすぐやめるを繰り返すと自分を追い詰める

4話「人間は結局、自分のなりたい自分にしかならない」

4話は、退学リストに載っている海斗の暴力疑惑。中学時代に一度同級生に怪我をさせてしまった海斗は変わろうとしてきたが、元夫のDVに苦しめられてきた母親が信じてくれない。静はそんな母親と海斗を向き合わせます。

  • 人間は結局、自分のなりたい自分にしかならない
  • 親は親、自分は自分
  • 今の自分は理想の自分になるために1つずつしてきた選択の結果
  • 過ちを犯してもやり直すことはできるが、その気持ちを伝える努力が必要
  • やり直そうとする人も周囲が認めてあげないと潰れてしまう

5話「『つらかったら逃げていい』は精一杯やった人の最後の逃げ道」

5話は、去年の喫煙写真流出で、まとめて退学させられるチャンスとする森口だが、喫煙者の中には絶対退学にできない保護者会会長で支援者の娘・麻衣がいる。森口は、自分たちに都合のいいように、退学させたい生徒だけ退学させようと差別する。静は一度ぐらい教師という仕事に本気で向き合えと聖羅に説教します。

  • 差別は人間の行為の中で最も卑劣なものの1つ
  • 「つらかったら逃げてもいい」は、精一杯何かにぶつかってそれでもうまくいかなかった人のための言葉。現実逃避や楽するために使うな
  • 本気でぶつからなければ本気の答えは返ってこない
日本テレビ
RD

編集+ライター歴30年以上。さまざまな雑誌+web媒体で、エンタメ、旅行やグルメ、街ネタ、インタビュー記事を取材執筆してきました。昭和の子供時代からテレビドラマを観たり、マンガを読む時間が至福の幸せ。サスペンスやミステリーの考察が大好物です。

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