フジテレビ水10ドラマ【もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう(もしがく)】が、2025年10月1日(水曜)にスタートします!
三谷幸喜が25年ぶりに手掛けた民放GP帯連続ドラマの脚本、超豪華な俳優陣、1984年頃の渋谷の街を再現した巨大オープンセットなど、話題沸騰のドラマです。

三谷作品で菅田将暉さんはじめ素晴らしい俳優陣がクセの強い人物を演じる、もうそれだけでワクワクする!

若き日の三谷幸喜さんをモチーフにした放送作家の役を神木隆之介さんが演じるのも楽しみだな。
この記事では、【もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう (略:もしがく)】のネタバレ・あらすじを毎話更新していきます。
◎この記事でわかること
ドラマ【もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう】
・全話のあらすじ・ネタバレ
・最終回の予想
・見どころ
菅田さん、二階堂さん、神木さん、浜辺さんのキャラクター写真が初解禁!
1984年を駆け抜けた若者たちの体温が伝わるビジュアルに!
劇団の演出家、ダンサー、放送作家、そして巫女彼らは何を夢見て、どこへ向かったのか!?#菅田将暉 #二階堂ふみ #神木隆之介 #浜辺美波#フジテレビ#もしがく pic.twitter.com/UL1aPqCpTy
— 水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』【フジテレビ公式】 (@moshi_gaku) September 4, 2025
【もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう(もしがく)】のあらすじ・ネタバレ
1話「ここは八分坂」
先程OAされました!
本編映像の30秒予告です✨#フジテレビ#もしがく pic.twitter.com/NePmMCkxu8— 水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』【フジテレビ公式】 (@moshi_gaku) September 17, 2025
放送日:10月1日(水)22:00~23:24(初回拡大SP)
1話のあらすじ
昭和59年秋。
久部三成(菅田将暉)は、路頭に迷っていた。
彼は蜷川幸雄に憧れる演出家の卵で、自身の横暴ぶりによって劇団から追放されてしまったのだ。
あてもなく彷徨う久部は、ストリップ小屋のネオンが光る怪しいアーケード街に迷い込む。
その商店街は、渋谷駅から8分でたどり着くから「八分坂」と呼ばれていて、そのアーケードにはこう刻まれている。
“Pray speak what has happened(何があったか話してごらん)”
無料案内所のオババ(菊地凛子)に誘われ、久部はWS劇場の扉を開く。
1話のネタバレ
「どうなろうとも、時は過ぎる、どんなひどい日でも」マクベス
・昭和59年、秋。
・渋谷の片隅にある小劇場小劇場「ジョン・ジョン」では劇団・天上天下の「クベ版 夏の夜の夢」が公演中。
・しかし、蜷川幸雄に憧れる若き演出家・久部三成(菅田将暉)の演出はあまりに奇抜すぎて、最後まで観てくれた観客はわずか5人だけ。
・共に劇団を立ち上げた劇団代表の黒崎(小澤雄太)とも言い合いになり、怒りを爆発させながら夜の街を彷徨い、怪しいアーケード街「八分坂」に辿り着いた。
冒頭、劇団員たちから「あんたの芝居は面白くないんだよ」と言われた久部は「面白さに価値を見出すな」と怒声を上げてアルミの灰皿を投げつけようとします。
灰皿は蜷川幸雄さんの有名なエピソードですが、生前「灰皿を投げたのは1回しかないのに困っちゃうよ」と笑っていたと伝えられています。
形だけマネるだけでは、芸術の本質をつかむのは難しいのでしょうね。
今の久部は、蜷川作品に憧れながらもオリジナリティを出そうとして、独りよがりになっているように見えます。
観客の心をつかめず、劇団員たちからも見放された久部は無様に荒れ狂いながら渋谷の街を歩き続け、やがて八分坂にたどり着きました。
怪しいネオンが輝く、何かが待っていそうなアーケード街。
彼は引きこまれるように入っていきます。
ここで久部は誰と出会い、どんな経験をしていくのでしょう。
・八分坂のストリップ劇場「WS劇場」では、看板ダンサー・いざなぎダンカン(小池栄子)がショーの真っ最中で、客はまばらだが歓声があがりリボンを投げる常連客もいる。
・楽屋に戻ってきたダンカンは浮かない表情で、ベテランのパトラ鈴木(アン ミカ)に「姉さん、話があるんだけど」と相談する。
・一方、もう1人のダンサー・毛脛モネ(秋元才加)は、小学1年生の息子・朝雄(佐藤大空)を探し回っていた。
・舞台監督の伴工作(野間口徹)は洗濯するために、楽屋に脱ぎ捨てられたダンサーたちの衣装を集めている。
・劇場の向かいにある古アパート「グローヴ荘」の一室では、お笑いコンビ「コントオブキングス」がネタ合わせ中。
・新人放送作家の蓬莱省吾(神木隆之介)がネタの細かい表現の直しを提案すると、ツッコミ役の彗星フォルモン(西村瑞樹)は却下するが、ボケ役の王子はるお(大水洋介)が本番でその提案を使ってくれてい蓬莱は嬉しい。
ダンサーが躍るステージに脇からリボンを投げる“リボンさん”は、スタッフではなく常連客の人なのですね。
ダンカンにリボンを投げていたリボンさんは、パトラの出番になると帰宅していましたが。
このリボンさんの正体は後ほど明らかになります。
ダンカンやパトラの踊る姿を見ていると、まさしく“ショー”で、ストリップも一つの芸であることがわかります。
ダンサーのショーとショーの間に、芸人さんたちがネタを披露するんですね。
お笑いコンビ「コントオブキングス」のネタ作りを手伝う新人放送作家・蓬莱は、若き日の三谷幸喜青年がモチーフです。
・追い掛けてきた劇団・天上天下の制作スタッフ・トンちゃん(富田望生)と、八分坂のジャズ喫茶「テンペスト」に入った久部は、劇団への不満を大声で語り続ける。
・気弱な従業員・仮歯(ひょうろく)から、静かにしてほしいと頼まれ、マスターの風呂須太郎(小林薫)からも店から出るように言われてしまう。
・テンペストを追い出され、「八分神社」の片隅で膝を抱えてめそめそと泣く久部。
・その近くには、夜遅い時間なのに漫画雑誌を読んでいる小学生。
・久部はおみくじを引くがなんと白紙で、声を震わせながら神社の巫女・江頭樹里(浜辺美波)に尋ねるが、縁起がいいか悪いかは自分次第だとクールに言われてしまう。
・久部は動揺しながら、おみくじを近くにある木の枝に結びつけた。
ジャズ喫茶「テンペスト」は大人の店。
大声で怒鳴り散らす久部は、雰囲気をぶち壊してしまいます。
他に客はいないからと傍若無人に振る舞いますが、マスターから「ここは音楽を楽しむ場所」と言われて追い出されてしまいました。
ひとりになり、八分神社で膝を抱えて鼻をすすっている久部は、先ほどまでの荒ぶる姿とは別人のよう。
もしかしたら、演劇に関することだけ独善的で、その他の部分は気弱な青年なのでしょうか。
劇団スタッフのトンちゃんが心配して追いかけてきてくれたことからも、悪いところばかりではないのでしょうね。
それにしても、白紙のおみくじが傷心の彼にさらに追い打ちをかけてしまいました。
・久部は無料案内所の怪しいおばば(菊地凛子)が勧めてくれた店、スナック「ペログリーズ」に行ってみることに。
・WS劇場の隣にあるペログリーズを訪れた久部は、三島由紀夫を読むミステリアスな女性・倖田リカ(二階堂ふみ)に、劇団への不平不満を話していた。
・久部はリカの優しさと美しさにすっかり気をよくするが、会計が9万3600円と聞いて顔面蒼白。
・そんな大金を持っていないと逃げ出そうとするも、ウェイターのケントちゃん(松田慎也)に捕まってしまう。
・哀れに思ったリカは、「ペログリーズ」を運営している浅野大門(野添義弘)に許してやれないかと聞きに行くが、例外はダメだと言う。
・大門は、「WS劇場」の劇場支配人も兼任している。
・大門の妻・フレ(長野里美)の指示で、劇場の用心棒・トニー安藤(市原隼人)が久部を脅す。
・リカが、久部が肌身離さず持ち歩いているシェイクスピア全集を預かる代わりに明日の夜まで支払いを待つと助け舟を出した。
おばばは、スナック「ペログリーズ」を勧めてくれた後、何やら予言めいた言葉を久部に告げました。
仕事を得て、仲間を得て、一国一城の主となる、と。
その後も何か言いたそうでしたが、おばばには久部の未来が見えるのでしょうか。
さて、ペログリーズで久部は倖田リカと出会います。
久部はリカをひと目見てその容貌と蠱惑的な雰囲気にハッとしたようでしたが、彼女が読んでいたのが三島由紀夫の小説だったことでさらに興味を引かれたのではないでしょうか。
小劇団の演出家のわりに遊びには慣れていないようで、リカに手玉を取られ法外な会計を要求されます。
用心棒のトニーが凄みを見せ、絶体絶命の久部でしたが、リカが助け舟を出してくれました。
しかし、学生時代にバイトをして買って以来バイブルとして肌身離さず持ち歩いている大切なシェイクスピア全集を人質として店に置いて帰らなければなりません。
そして、9万円用意しなければ取り返すことができないのです。
・息子を探し回っていたダンサーのモネは、交番に行くことを決意するが、ステージの代役を頼もうと思ったダンカンの姿が見えず、パトラが引き受けてくれることに。
・ダンカンは、先ほど久部がいた八分神社に照明スタッフのノーさん(大野泰広)といた。
・風営法の改正による規制で、すっかり人気が落ちてしまったストリップ劇場に見切りをつけた2人は、沖縄で一からやり直すことにしたのだ。
・八分神社に先ほどからいた小学生はモネの息子・朝雄で、ダンカンたちの様子を見ていた。
・ダンカンは「私たちを見たって、みんなに言わないで」と言い残し、八分坂をあとにした。
・WS劇場に劇場オーナー・ジェシー才賀(シルビア・グラブ)が秘書・乱士郎(佳久創)を従えてやって来た。
・ジェシーは、赤字のWS劇場を改造して“ノーパンしゃぶしゃぶ”にしようと言うが、大門はなんとか今月いっぱい待ってほしいと土下座する。
モネもダンカンもいないため、既に一度踊って疲れているにも関わらず、笑顔でステージに立つパトラでしたが、客席からは「またパトラ!?」「飽きた」と辛らつな声が。
ダンカンは看板ダンサーであるがゆえに、風営法改正以来の客足の変化をリアルに感じていたのでしょうね。
ダンカンが照明スタッフと駆け落ちのように去ってしまったことで、これからWS劇場は大変なことになります。
オーナーのジェシーによると、大門が運営を任されているWS劇場とスナック「ペログリーズ」だけが赤字経営。
大門はなんとかストリップ劇場を続けたいのですね。
強い想いがあるようです。
しかし、WS劇場は、看板ダンサーと照明スタッフがいなくなってしまいました。
そして、モネが探し回っている息子・朝雄はずっと八分神社にいたのですね。
久部の様子もダンカンたちの様子も見ていた朝雄。
夜遅いのに。
まだ小学1年生なのに。
・久部は交番へ駆け込み、ペログリーズ法外な飲食代を取られたこと、人質に取られたシェイクスピア全集を取り返したいことを訴えるが、警官・大瀬六郎(戸塚純貴)はモネの息子・朝雄探しのことで頭がいっぱいでまともに聞いてくれない。
・迷子の特徴を聞いた久部は八分神社で見かけた小学生を思い出し、大瀬と共に八分神社へ行き朝雄を保護する。
・久部は、大瀬がモネを連れてくるまで朝雄を預かってくれるように樹里に頼む。
・樹里は一方的に子どもを押しつけられ、神主である父・江頭論平(坂東彌十郎)に文句をぶつけていた。
・潔癖で八分坂に嫌悪感を持つ樹里は、早くほかの神社へと移りたいと願っていた。
・娘には秘密でWS劇場に通っている論平は、あいまいな態度。
・そこへ大瀬に連れられたモネが駆け込んできて、朝雄の家出騒動は一件落着。
大瀬はどうやらモネに淡い気持ちを抱いているようですね。
モネの息子がいなくなったことで頭がいっぱいで、久部がチャージ料をぼったくられたこと、大切なバイブルを人質に取られたことを訴えても取り合ってくれません。
偶然久部が八分神社で朝雄を見かけていたので、無事に保護されて良かったです。
モネは朝雄とよく話ができたら良いのですが。
八分神社の樹里は、八分坂の猥雑な空気が好きではないようですね。
彼女はここの場所で異端の存在ですが、今後どのように変化していくのか楽しみです。
さて、その樹里の父親、八分神社の神主・論平は、なんとリボンさんだったのですね。
朝雄を迎えに来たモネは論平にお礼を言い頭を下げますが、彼の顔を見て驚きます。
・蓬莱は、日頃から感じたことや思いついたことをアイディア帳に書きつけていた。
・ダンカンが消えたことが発覚したWS劇場は大騒ぎ。
・パトラは既に2回踊って疲れ切っていて、モネは朝雄探しで不在、次の回のショーに出演するダンサーがいない。
・リカが急きょステージに立つことに。
・今日はペログリーズにいるが、リカはWS劇場のダンサーでもあるのだ。
・リカが準備を終えるまでのつなぎ役を客引きのうる爺(井上順)に頼むことに。
・うる爺はかつて漫談師で、蓬莱の前で往年のコメディアンぶりを見せていたが、いざステージ衣装を身に着けると謎のかゆみに襲われてしまった。
・そうこうしているうちにリカが準備を終え、いよいよショーがスタート。
・ドレス姿で魅惑的に踊るリカだが、ノーさんがダンカンと消えてしまったため、スポットライトは固定されたままで彼女の踊りはたびたびライトから外れてしまう。
・シェイクスピア全集を取り返すためにペログリーズに忍び込んだ久部は、ケントちゃんが持って行った自分のボストンバックを追っているうちに隣のWS劇場に入り込んでいた。
ダンカンがいなくなり、大騒ぎになるWS劇場!
次のショーで踊るダンサーがいないため、今日はシフトに入っていないリカが呼ばれます。
リカはWS劇場のダンサーだったのですね。
さて、リカの支度の時間を作るために客引きのうる爺に漫談を頼むことになりますが、大門は彼が引き受けたことを驚き、フレは無理だというように顔をしかめます。
うる爺が漫談を辞めて客引きになった理由が何かありそうですね。
結局衣装を着た途端、謎のかゆみに襲われてうる爺はステージに出られません。
なんとかリカの準備ができ、ショーが始まりました。
その頃、シェイクスピア全集を追って、久部はペログリーズの裏からいつの間にか隣のWS劇場に入り込んでいました。
・シェイクスピア全集の入ったボストンバックを抱きしめて喜ぶ久部だったが、その耳に劇団の公演で使った曲「天国と地獄」のメロディが届く。
・「天国と地獄」に誘われてステージで踊るリカを見つけた久部は、彼女の魅力を殺している照明に苛立つ。
・蓬莱から照明スタッフがいないと聞いて歯痒さにいても立ってもいられなくなった久部は、劇場内を駆け抜けてスポットライトの元へ行き、リカの動きに合わせて巧みにピンスポットを当てる。
・ライトの動きに気づいたリカは、大胆に踊り切り、最後に蠱惑的に微笑んだ。
・リカの視線の先には、舞台への情熱にみなぎる久部の姿が。
シェイクスピア全集は久部にとってバイブルであり宝物なんですね。
そして久部は、もうひとつの宝物を見つけます。
いや、取り戻しました。
それはステージへの情熱です。
照明スタッフがいなくなったため、リカはステージの真ん中に固定されたライトの中でしか動けません。
偶然その姿を見ることになった久部は、矢も楯もたまらずホールを走り抜け梯子をのぼり、スポットライトをリカに当てます。
久部が操る光の中で、リカは艶やかに華麗に踊ります。
リカを見つめ続けながらピンスポットを当てる久部のギラギラした目。
ここから、いよいよ始まるのですね。
1話のネタバレ感想記事はこちら↓
2話「八分坂日記」
1話をご覧頂きありがとうございました✨
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— 水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』【フジテレビ公式】 (@moshi_gaku) October 1, 2025
放送日:10月8日(水)22:00~23:09
2話のあらすじ
風営法の改正でストリップショーが厳しく規制されるようになり、2年前の熱狂が嘘のようにWS劇場は寂れてしまっていた。
パトラ(アンミカ)が踊るショーの客席は閑散としていてまるで盛り上がらない。
久部三成(菅田将暉)はWS劇場の支配人・浅野大門(野添義弘)から「うちで働いてみないか」と誘われ、WS劇場の法被を着てパトラのショーのピンスポを担当することになった。
劇場スタッフの伴工作(野間口徹)に連れられ、久部がダンサーたちの楽屋を挨拶に訪れると、そこでリカ(二階堂ふみ)と再会することに。
「頑張ります!」と気を吐く久部だが、リカは興味なさげに目をそらす。
2話のネタバレ
「どんな手段でもかまいやしない、ただ目的を果たすまで」リア王
・風営法の改正でストリップショーが厳しく規制されるようになり、現在のWS劇場は2年前までの熱狂が嘘のように寂れてしまっている。
・パトラ鈴木(アンミカ)が踊っても、閑散としている客席は盛り上がらない。
・久部三成(菅田将暉)はWS劇場の支配人・浅野大門(野添義弘)に頼まれ、いざなぎダンカン(小池栄子)とともに消えてしまった照明スタッフのノーさん(大野泰広)の代わりにショーの照明を担当することになった。
・大門の妻のフレ(長野里美)は劇場は今月いっぱいで閉めるのにと心配する。
・パートナーのトニー安藤(市原隼人)をスタッフとして鍛えてほしいというパトラの頼みで、トニーは久部の助手として働くことに。
・劇場スタッフの伴工作(野間口徹)に連れられて久部がダンサーたちに挨拶に行くと、倖田リカ(二階堂ふみ)と再会するが、リカの反応は薄い。
・久部は、劇団・天上天下のスタッフであるトンちゃん(富田望生)に、今夜から公演を再開すると聞く。
いよいよ久部がWS劇場で働くことになりました。
久部は演出家ですが、学生時代劇団で何でもやらされたので照明の仕事もできるのです。
いざなぎダンカンとともにいなくなってしまったノーさんの代わりに照明スタッフとして働くことになりましたが、劇場はあと3週間でおしまいなんですよね。
久部は照明スタッフをする代わりにスナック「ペログリーズ」の支払いをチャラにしてもらい、カタとしてとられていたシェイクスピア全集を返してもらいました。
肌身はなさず持っていたバイブルを取り戻して喜ぶ久部でしたが、ずっしりと重くかさばる全集を見た伴は、新書版が出ていることを教えてくれ、持ち運ぶのならこっちだなと言います。
伴は劇場を支えるために様々な苦労をしてきた様子で、頼りになりそうですね。
さて、久部は自分を追い出した劇団のスタッフ・トンちゃんに、しばらくWS劇場で働くこと、自分に考えがあることを話します。
トンちゃんは久部に、今夜から劇団が公演を再開、久部の「夏の夜の夢」を演出を変えて新しい形で上演することを伝えました。
かつて久部が舞台で使っていた巨大な蚊取り線香のセットは取り除いて普通の床でやるのだと言います。
トンちゃんは劇団に戻ってきてほしいと思っていますが、久部にその気はなさそうですね。
・八分坂交番の巡査・大瀬六郎(戸塚純貴)はWS劇場の客席後方で風営法違反がないか見張っていたが、毛脛モネ(秋元才加)が客の盛り上がりに応じて下着を外したためにショーを中断させる。
・モネと大門は事情聴取で警察に連れて行かれ、この日は営業停止に。
・久部は、ステージで自主練習をするリカのダンスに目を奪われる。
・伴に頼まれて、久部はリボンさんと呼ばれる常連客で神主の江頭論平(坂東彌十郎)に忘れ物を届けるため八分神社へ行く。
・江頭樹里(浜辺美波)が論平の娘と知って久部は一度は忘れ物を持ち帰ろうとするが、潔癖な樹里がWS劇場への嫌悪感を語るのを聞いて、父が常連客であることを教えてしまう。
・おばば(菊地凛子)に会いに行った久部は「獅子座の女に救われる」と予言される。
WS劇場が営業停止になった日、空いているステージうを使ってリカはダンスの練習をします。
清掃をしていた久部はたまたま踊るリカを見て、クラシックバレエ仕込みの美しい姿勢とパフォーマンスを絶賛しました。
しかし、「どうしてこんなところで働いているんですか」とつい言ってしまい、リカにとがめられます。
「こんなところ」という言葉は、久部がストリッパーを下に見ていることの表れですね。
1話でおばばは、“仕事を得て、仲間を得て、一国一城の主となる”と予言しました。
久部はWS劇場で働き始めたので、仕事を得るというのは当たったことになります。
仲間を得るというのも、今後の展開で実現していきそうです。
それでは、一国一城の主になるというのはどういう意味なのでしょうか。
その疑問を久部はおばばにぶつけますが、忘れてしまったという答え。
ただ、おばばは新たな予言を告げます。
“あんた、獅子座の女に救われるね。獅子座の女は大事にしな”と。
・久部は、放送作家・蓬莱省吾(神木隆之介)に、お笑いコンビ「コントオブキングス」の彗星フォルモン(西村瑞樹)と王子はるお(大水洋介)、そして客引き・うる爺(井上順)がいるグローブ荘の一室へ連れて行かれる。
・WS劇場の今後について聞かれた久部は、皆に「役者の仕事はされないんですか」と聞き返し、フォルモンに劇団経験があると聞くと目を輝かせる。
・久部はトニーと一緒に天上天下が公演中の小劇場へ行き自分の舞台美術を運んでくる。
・オーナーのジェシー才賀(シルビア・グラブ)がWS劇場の改装の見積もりを頼んでいるのを見て、大門は劇場が畳まれるのが決定的だと改めて知り絶望する。
・大門は、久部にリカ、モネ、パトラを呼んでこさせて、劇場が今月いっぱいであることを告げたが、納得できないダンサーたち。
・久部が立ち上がり、ここは渋谷の一等地の劇場だから芝居をやれば儲かるはずとぶち上げる。
。久部に連れてこられた蓬莱省吾(神木隆之介)は、確かに今は小劇場ブームだけれど最初から客は入るだろうかと疑問を呈するが、久部は劇場を閉める前にトライする価値はあると言う。
・リカは「面白いんじゃない?」と賛成し、パトラも乗り気だが、仕事に誇りを持つモネは久部が内心ストリップを下に見ていると感じて反発する。
・そこへ、フレの茶飲み友達のおばばが登場してステージで華麗なタップダンスを披露する。
・おばばはフレとともに見事なダンスを踊り、「これくらい踊れるようになってから一人前のことを言いなさい!」と力強く告げた。
・大門が「あんたに掛けてみるわ!」と言うと、おばばが「私も獅子座の女だった!」と叫ぶ。
「コントオブキングス」のフォルモンは劇団にいた経験があるようですし、芸達者のうる爺、面構えの良いトニー、舞台映えする顔のパトラ、表現力の優れたモネ、そして華やかさとオーラを持つリカ。
もしかしたら、おばばやフレも?
なんだかワクワクする役者が揃いましたね。
蓬莱には演出助手をやってもらうことになりました。
皆が芝居の演目を聞くと、久部の合図とともに伴が緞帳を上げて「夏の世の夢」の舞台美術を見せます。
つまり、久部はすでに伴にも話を通しているということ。
事前に舞台美術の“巨大蚊取り線香”を運び込んでいたことも含めて、実にやり手ですね。
さあ、いよいよ物語が動き出します。
久部のもとで八分坂の人たちは輝くことができるのか、久部は自分のやりたい演劇を実現できるのか。
お楽しみはこれからです!
2話のネタバレ感想記事はこちら↓
3話「夏の夜の八分坂」
2話もご覧頂きありがとうございました✨
ぜひ #もしがく で感想を書いてください😊
見逃した方はTVerへ!https://t.co/LOdb3qksEh
次週予告📺 pic.twitter.com/jfVPhlgpMF
— 水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』【フジテレビ公式】 (@moshi_gaku) October 8, 2025
放送日:10月15日(水)22:00~22:54
3話のあらすじ
WS劇場の向かいに建つ古アパート・グローブ荘では、久部三成(菅田将暉)が台本を必死に書いている。
シェイクスピアの「夏の夜の夢」を、WS劇場で上演するために書き換えているのだ。
蓬莱省吾(神木隆之介)は久部に夜食を頼まれ、同じグローブ荘に住んでいる倖田リカ(二階堂ふみ)の部屋へ。
久部はリカの作った具なしラーメンに文句をつけながらも、書く手を休めない。
久部が書き終えた原稿をリカが読もうとすると、異常なほどに久部はガードする。
リカと蓬莱は「長いと客が飽きる」「出来るだけセリフは少ない方が助かる」などと言いたい放題。
すると久部はかんしゃくを起こして原稿をビリビリに破ってしまう。
3話のネタバレ
「やろうと思ったことは、思ったときにやるべきだ」 ハムレット
・久部三成(菅田将暉)はWS劇場で行う「夏の夜の夢」の上演台本を執筆する。
・久部から夜食を頼まれた蓬莱省吾(神木隆之介)が倖田リカ(二階堂ふみ)にお願いすると、インスタントラーメンを作ってくれる。
・「夏の夜の夢」が5幕あることを聞いたリカが長過ぎると注文をつけると、久部は書いていた原稿を破り捨てて書き直す。
・WS劇場屋上では、コントオブキングスの彗星フォルモン(西村瑞樹)がシェイクスピアの芝居などやりたくないと相方の王子はるお(大水洋介)にこぼしていた。
・台本ができあがって皆に配られる。
・はるおは蓬莱に、他の仕事があるだろうし抜けても良いと言うが、蓬莱はコントオブキングスもWS劇場も好きだし、久部も面白そうだし、クイズ番組の問題を作るよりも演出助手の仕事のほうが向いていると思うと話す。
蓬莱は、久部の目的が何かはわからないけれど今は彼に頼るしかWS劇場の未来はないと考えています。
演出助手として、献身的に久部を支えていて心強いですね。
リカも寝ているところを起こされたのに夜食を作ってくれるなんて良いところがあります。
具のないインスタントラーメンですが、おいしそうです。
台本を書き上げ疲れ果てて眠る久部を、起こしに来てくれるのも優しいですね。
コントオブキングスのフォルモンは、芝居なんかやりたくないと言いながら頭の中はコントのことでいっぱいのようです。
自分たちは面白いのかという根源的な悩みを抱えているんですね。
煮え切らない反応の相方のお尻をイライラして蹴飛ばします。
はるおは相方のフォルモンだけでなく、蓬莱にも気を遣っていて繊細で優しい人柄なんですね。
さて、台本が皆に配られ、いよいよ配役の発表です。
クベ版「夏の夜の夢」
★ヘレナ⇒倖田リカ(二階堂ふみ)
★ハーミア⇒毛脛モネ(秋元才加)
★アテネ公爵・シーシュース&妖精王・オーベロン⇒彗星フォルモン(西村瑞樹)(2役)
★アマゾンの女王・ヒポリタ&妖精の女王・タィテーニア⇒パトラ鈴木(アンミカ)(2役)
★職人のボトム⇒うる爺(井上順)
★村人・ピーター・クインス⇒ケント(松田慎也)
★ハーミアの父・イージーアス⇒浅野大門(野添義弘)
★ディミートリアス⇒王子はるお(大水洋介)
★ライサンダー⇒トニー安藤(市原隼人)
★妖精・パック⇒久部三成(菅田将暉)
ハーミアはライサンダーの想い人。
ディミートリアスはイージーアスが決めたハーミアのフィアンセ。
そしてハーミアの友達のヘレナは、ディミートリアスに想いを寄せています。
この4人の男女の関係が、いたずら好きの妖精パックによって混乱していきます。
配役が発表されて納得する人、戸惑う人、様々でしたが、特にトニーは俳優なんてやったことがないと拒否反応を示していましたね。
「夏の世の夢」のトリックスター、妖精パック役は久部が担います。
「演出助手の仕事は演出家から目を離さないこと」と言われた蓬莱は、生真面目にその言葉を守って久部に付き従います。
・久部は劇場スタッフの伴工作(野間口徹)や蓬莱とともにストリップで使用していた衣装や機材で使えそうなものを物色するが、ステージ用の照明・パーライトがないことがわかり伴に手配を頼む。
・「演出助手の助手」に決まったモギリの毛利里奈(福井夏)が描いた「夏の夜の夢」のチラシを久部は気に入り、コピーして渋谷の劇場や八分坂の飲食店に置いてもらうよう蓬莱に指示した。
・台本の読み合わせが始まるが、トニーの声が小さすぎて聞こえない。
・勝手にアドリブ演技を展開するうる爺やセリフに文句をつけるモネに久部は腹を立て、灰皿を投げつけようとするが、それをたしなめるようにリカがお手本を求める。
・「我ら役者は影法師」と妖精パックの世界を表現する久部だったが、理解してくれる者は少なく、蓬莱は休憩を告げる。
・ステージでひとりセリフの練習をしているリカに近づき、久部は読み合わせで見せた演技を褒めるが、、リカは灰皿を投げようとしたことを諫める。
・暴走しがちな自分を反省した久部はこれからも助言をしてくれるように頼むが、リカは自分を理解者だと思わないでほしい、自分はただストリップに飽きただけとそっけない態度。
・「ここに芝居を愛している人間なんて1人もいない」と断言するリカに対し、久部も自分を追放した劇団「天上天下」への復讐のためにWS劇場の人間を利用しているだけだと言う。
スタッフの伴は、心強い存在ですね。
そして、モギリの里奈が描いたチラシはシェークスピアと蚊取り線香のイラストが印象的でした。
演出助手の助手、ということですが、これから彼女の活躍も見られそうですね。
ところで久部にとって、リカは特別な存在のようです。
久部が演劇への情熱を取り戻したのは、リカにピンスポットを当てたことがきっかけとなったわけですし、劇団を立ち上げる時にも後押しをしてくれた人だと思っていました。
しかし、リカは特に久部に好意を持っているわけではなく、ストリップに飽きただけだと言います。
「ここに芝居を愛している人間なんて1人もいない」と断言するリカに、久部も自分を追放した劇団への復讐のためにWS劇場の人間を利用しているに過ぎないと声を荒らげました。
でも、本当にそうなのでしょうか?
台本の読み合わせをしているリカは芝居心が感じられました。
配役の理由を説明する久部、パックのセリフを披露する久部には熱い情熱があると思うのです。
久部は心の支えのリカにそっけなくされて傷ついたことを隠すために強がりを言ったように見えました。
・久部は八分神社を訪れ、神主の娘・江頭樹里(浜辺美波)にチラシを渡す。
・WS劇場の事務室に訪れたオーナーのジェシー才賀(シルビア・グラブ)に、大門が芝居を上演することを説明、劇場を渋谷のニュースポットにすると息巻く。
・ジェシーは久部に、「夏の夜の夢」はこの5年でもかなり上演されていて余程のことをやらなければ話題にならないと告げた。
・久部はトニーを連れて、劇団「天上天下」に突撃しチラシを配る。
・主宰者の黒崎(小澤雄太)は、「天上天下」でトニーと同じライサンダー役を演じる男とトニーとの対決を提案。
・稽古中を理由に、久部がトニーを連れて劇場を出ようとすると、黒崎は劇団員たちと逃げたと言って笑う。
・久部が怒りに震えるのを見たトニーは黒崎たちのところへ戻り、情感たっぷりの演技を披露するのだった。
・久部は、案内所のおばば(菊地凛子)から「同じ道を進むな」、「灰皿は灰を捨てるためにある!」というアドバイスをもらう。
・立ち稽古でパトラがフォルモンのお尻を蹴ると、フォルモンは激怒するが、久部は役者のいいところを見つけるのが演出家の仕事だと言い、なぜオーベロン役にキャスティングしたかを説明する。
・「たまに見せる悲しそうな顔がいい」とフォルモンの良さを語る久部の言葉に、蓬莱はコントオブキングスはボケとツッコミが逆だったことに気がつく。
・フォルモンは怒って屋上へ行ってしまうが、そこではるおを相手にボケとツッコミを逆にしてネタをやってみて、最後にお尻を蹴られて大笑いする。
・お笑いの新たな可能性をつかんだフォルモンは清々しい表情で稽古場に戻り、稽古を再開、パトラにお尻を蹴るように促し、一同は笑いと拍手。
樹里はシェイクスピアも「夏の夜の夢」も本当はあまり知らないのに久部に対して知ってる素振りをしたのでしょうか。
ひそかに書店に「夏の夜の夢」の本を買いに行っているところ、可愛いですね。
演劇に興味があるのかもしれません。
また、オーナーのジェシー才賀や、ジャズ喫茶「テンペスト」のオーナー・風呂須太郎(小林薫)が演劇に詳しいことが今後何か意味を持ってくる可能性もあり、楽しみです。
さて、2話の一番の見どころは「天上天下」で見せたトニーの演技でした。
久部が侮辱されたことで覚醒したのでしょうか。
圧巻の芝居を見せて、「天上天下」の一同を黙らせます。
いよいよ立ち稽古。
パトラに蹴られることに我慢できないフォルモンでしたが、久部から体の大きな人が奥さんの尻に敷かれている感じがほしくてキャスティングしたこと、自分では気づいていないかもしれないけれど、たまに見せる悲しそうな顔が良いことを説明されました。
そこで、これまで一緒にネタ作りをしてきた蓬莱がコントオブキングスのボケとツッコミは逆のほうが面白いのではと気がつきます。
蓬莱の言葉を聞いてすぐにコントを試してみるところがお笑いのプロですね。
コントも演劇も役を演じるという点は同じ。
トニーとフォルモンが芝居に目覚めたことで、「夏の夜の夢」上演がますます楽しみになってきました。
3話のネタバレ感想記事はこちら↓
4話「初日前夜」
いよいよ今夜第4話放送!
クべシアター開幕前夜!
八分坂の生き様を観せる!!#もしがく で
応援メッセージをよろしくお願いします! pic.twitter.com/gMVL4jckvg— 水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』【フジテレビ公式】 (@moshi_gaku) October 22, 2025
放送日:10月22日(水)22:00~22:54
4話のあらすじ
久部三成(菅田将暉)による「夏の夜の夢」の初日公演が翌日に迫っていた。
WS劇場では、倖田リカ(二階堂ふみ)、蓬莱省吾(神木隆之介)たちが追い込み準備に追われる。
リカが「で、明日はうまく行くの?」と聞くと、自信いっぱいに「もちろん」と断言する久部。
その頃、八分神社の社務所には神社本庁の清原(坂東新悟)が来ていた。
風紀が乱れた八分坂にいることに我慢できず限界に達した巫女の江頭樹里(浜辺美波)は清原に「1日も早く出て行きたいんです」と訴える。
出て行けば八分神社は廃社になるという清原の言葉に、神主の論平(坂東彌十郎)は肩を落とす。
すると清原は、街も変わりつつあるしもう少し頑張ってみたらどうか、と「夏の夜の夢」のチラシを取り出す。
「楽しみにしているんです」と論平は喜ぶが、樹里は「シェイクスピアへの冒涜です!」と声を荒らげる。
4話のネタバレ
「人間ってなんて馬鹿なんでしょ!」 夏の夜の夢
・初日を翌日に控えた久部三成(菅田将暉)は案内所のおばば(菊地凛子)から「甘さで足元をすくわれ、甘さで人に救われる」と告げられる。
・劇団・天上天下の主催者・黒崎(小澤雄太)は、トンちゃん(富田望生)に、明日のWS劇場で上演される「夏の夜の夢」のチケットを取るように言う。
・八分神社の社務所に来た神社本庁の清原(坂東新悟)に、巫女の江頭樹里(浜辺美波)は早く出て行きたいと頼むが、出て行くと廃社になるという清原の言葉に、神主の父・論平(坂東彌十郎)は肩を落とした。
・「夏の夜の夢」のチラシを取り出して「街も変わりつつあるようではないですか」という清原に、論平は楽しみにしていると喜ぶが、樹里は「シェイクスピアへの冒涜です!」と声を荒らげる。
久部は強気のように見えますが、初日を前に不安と緊張でいっぱいなんですね。
なんだかんだ言っておばばの予言にすがろうとするところがあります。
また、久部はスルーしていましたが、おばばは東宝ミュージカルの出演経験があると言っていました。
タップダンス上手でしたものね。
久部の古巣である劇団・天上天下は、「夏の夜の夢」公演が順調なようです。
黒崎は、同じく「夏の夜の夢」を上演する久部の劇団が気になるのでしょうか。
制作スタッフのトンちゃんは、内心久部を応援しているので、鑑賞できるのが嬉しそうですね。
樹里は、相変わらず八分坂を出て行きたいようですが、神社本庁から来た清原が「街も変わりつつあるし」と言っていました。
ストリップ劇場のWS劇場が芝居小屋に変わることが広まりつつあるんですね。
・毛脛モネ(秋元才加)の息子、朝雄(佐藤大空)が素晴らしい公演ポスターを描いてくれて久部は喜び、蓬莱省吾(神木隆之介)にコピーして街に貼るよう指示をする。
・さらに久部は蓬莱に、自分が演じるパックの最後のセリフにもうひと工夫ほしいので台本を書いてほしいと頼み、蓬莱は嬉しさを隠しきれない。
・劇場スタッフの伴工作(野間口徹)から、パーライトを借りられるところがどうしても見つからないという報告を受けた久部は、仕方なくパーライトのない演出プランに切り替える。
・明日の初日を前に昼稽古したいところだが、コントオブキングスの彗星フォルモン(西村瑞樹)と王子はるお(大水洋介)は営業、モネは家庭訪問など、皆のスケジュールが合わず、夜のゲネプロ(通し稽古)まで全員での稽古ができない。
・ステージでストレッチをしている倖田リカ(二階堂ふみ)に久部が声をかけ、2人で稽古するが次第に熱血指導になっていく久部に対してリカは冷めた表情。
・劇場の事務所では、支配人・浅野大門(野添義弘)が妻・フレ(長野里美)に頼んで、小道具にセリフのカンペを仕込ませている。
・そこへ営業から帰ってきたコントオブキングスの2人は、久部のアドバイス通りにしたら大成功だったと報告し、演出家としての久部の才能を認めるように。
・朝雄の担任教師・楠木(関谷春子)が家庭訪問にやってくるが、モネはゆっくり話せる場所ということでジャズ喫茶「テンペスト」に連れて行く。
・楠木はモネに、朝雄が描いた裸で踊るモネの絵を見せ、モネの仕事が噂にならないよう配慮して朝雄の絵だけ教室に張り出さなかったと言う。
・モネを追いかけてきた大瀬六郎(戸塚純貴)は、朝雄の家出の原因はそれではないかと言うが、モネは口をはさまないでときっぱり告げる。
・楠木は朝雄の絵の優れた才能を伸ばすためにも今の環境は良くないと言い、暗に施設に預けるべきだとほのめかすが、テンペストに居合わせた久部がストリッパーへの偏見だと反論。
・モネは、口を出してきた久部に怒りを向け、楠木にもこれからはシェイクスピア俳優として生きていくから心配は不要だと告げた。
・珈琲代を払おうとする楠木を、テンペストのマスター・風呂須太郎(小林薫)が「11万3000円です」とふっかけて追い出す。
・ステージでセリフ練習をしているリカのところへ、WS劇場のオーナー・ジェシー才賀(シルビア・グラブ)がやって来て、新しいものも取り入れなさいと言い2人でマイケルジャクソンのスリラーを踊る。
モギリの毛利里奈(福井夏)が描いたチラシも味わい深かったですが、朝雄のポスターは鮮明な印象を残す見事なものでした。
朝雄は優れた絵の才能があるのですね。
担任の楠木はその才能を惜しみ、猥雑な八分坂の環境でストリッパーの母親に育てられるのは教育上良くないと判断して、児童相談所に相談すべきだと忠告します。
それを聞いていた久部は、ストリッパーという職業への偏見だと反論しますが、モネの怒りは楠木ばかりではなく久部にも向かいました。
自分と息子のことは他人に介入してほしくないのですね。
「これからはシェイクスピア俳優として生きていく」という宣言のなんと気高いことでしょう。
モネの決意を久部は受け止めますが、同時にそれは公演の成功というプレッシャーになります。
さて、久部は蓬莱にパックのセリフに決意表明みたいなものを入れたいと言って、台本の加筆を頼んでいました。
これは久部から信頼されたということで、放送作家の蓬莱にとって嬉しいことですね。
ただ、蓬莱が一生懸命考えたセリフとポーズ、久部はあまりピンとこなかったようです。
さて、久部の熱い想いを一身に受けるリカは、オーナーのジェシーとなぜかスリラーを踊る羽目に。
ジェシーは昔、リカのようにステージに立っていて、その前は俳優座にいたとのこと。
道理で演劇に造詣が深く、ダンスもキレキレなわけです。
ジェシーからのリカへのアドバイス、「(舞台の上で緊張しないためには)大きな声を出すこと」は的を射ているのでしょうね。
・パーライトは用意できず、うる爺(井上順)は台本にはない自分のネタを入れるつもり、さらに大門はセリフを覚えられない様子で、初日前日なのに皆それぞれ予定があって稽古もできない、久部は蓬莱にだけ準備不足の不安な気持ちを打ち明けるが、蓬莱は力強く励ます。
・久部は、大門にイージーアスを降りてもらい自分がパックと二役をやることを決意するが、体中にセリフを書いている大門を見て言い出せない。
・久部は蓬莱、伴、トニー安藤(市原隼人)と、劇団・天上天下が上演中の小劇場ジョン・ジョンへ行き、スタッフの佐々木(近藤芳正)に黒崎には許可をもらっていると嘘をついてパーライトを1灯、無断で拝借してしまう。
・WS劇場に貼ってあるポスターを見ている樹里にフレが声をかけ、面白いんですかと聞かれて、わからないけれどあんなの見たことないと答える。
急に決まった公演ですから、準備不足は致し方無いこと。
しかしリカには自信たっぷりな態度を見せていた久部は、内心不安でいっぱいなのですね。
蓬莱にだけ、天上天下を見返したいという強い気持ちと準備不足の不安をこぼす久部と、「僕は久部さんの夏の夜の夢は好きです」と励ます蓬莱。
2人の信頼関係ができてきていて胸が熱くなります。
けれども、古巣の劇団の劇場に嘘をついてパーライトを拝借するのはいけませんね。
樹里はやっぱり「夏の夜の夢」が気になるようです。
朝雄が描いたポスターを見ていると、フレがチラシを渡してくれ、さらに神社に貼ってほしいとチラシの束を渡します。
面白いかどうかはわからないけれど、あんなの見たことない、面白いんじゃない?とフレに言われて、樹里はますます公演を観たくなったのではないでしょうか。
・ゲネプロ(本番同様に行う通し稽古)が始まったが、パーライトを盗まれた黒崎、トンちゃん、アキラ(宮原尚之)がやって来る。
・久部と黒崎は言い争いになり、久部がパーライトはゲネが終わったら返すと言うが、黒崎は初日祝いにくれてやると言う。
・黒崎は、出番が来てステージに向かう久部を追いながら、こんなことをしていたら一歩も前に進めない、自分の人生に他人を巻き込むんじゃないと語り続ける。
・ゲネの最中のトラブルに役者たちは困惑するが、伴が「続けて」と力強く告げた。
・モネの演技に割って入って、あの男を信じちゃだめだと言う黒崎。
・叫び続ける黒崎の声を切るように、あるいは呼応するように、トニーがセリフを言いモネを抱き上げて空気が変わる。
・さらに叫ぶ黒崎、だがそこへリカの声が入ってくると舞台は完全に物語の世界に染められた。
・アドリブで楽しませるうる爺、フォルモンと久部のかけ合いもぴったり。
・ロビーに出た黒崎とトンちゃんは素直に面白かったと感想を言い合う。
・最後にパーライトで照らされた久部演じるパックが「ノーシェイクスピア、ノーライフ」と蓬莱の考えたセリフを採用して、ゲネプロは終わった。
激情のロビーで演劇論を激しく言い合う久部と黒崎ですが、久部は黒崎のほうを決して見ず大瀬やアキラに向かって怒鳴り続けます。
そこに久部の弱さを感じますし、黒崎を前にしている久部は自分の思いだけで突っ走る子どものようです。
黒崎は、久部に腹を立てながらも内心は心配しているようですね。
黒崎は、久部が灰皿を盗んだことも知っていて、「こんなことをしていたらお前は一歩も前に進めないぞ」と言います。
久部の才能を惜しんでいるようにも聞こえますね。
パック役の出番が来た久部を追って、黒崎もステージ前にやって来ます。
ゲネプロの最中なのに、「あいつの頭にあるのは自分のことだけ!」と久部をそしり続ける黒崎。
その流れを鮮やかに断ち切ったトニーとリカが見事でした。
ただ見方によっては、黒崎という異物が入ったことによって、2人の演技が一段階上に上がったようにも感じられます。
特にリカの圧巻の演技は、久部も驚くほどでした。
モネは、役者として生きていく覚悟ができましたし、トニーは、同じライサンダー役のアキラに、セリフがないシーンはどうしたら良いかを聞く勉強熱心さ。
フォルモンは痛めつけられる役を楽しそうにやっていたし、うる爺も生き生きとアドリブを入れていました。
大門のセリフ覚えには少し不安がありますが。
久部のパックは華がありますね。
蓬莱の考えたセリフとポーズが採用されて良かったです。
皆、それぞれが輝き始め、いよいよ初日を迎えます。
4話のネタバレ感想記事はこちら↓
5話「いよいよ開幕」
4話もご覧頂きありがとうございました✨#もしがく で
4話の好きなシーン教えてください🧐次週5話予告📺
ついに舞台初日!! pic.twitter.com/dIIBbDdpgZ— 水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』【フジテレビ公式】 (@moshi_gaku) October 22, 2025
放送日:10月29日(水)22:00~22:54
5話のあらすじ
「夏の夜の夢」公演初日。WS劇場では関係者を集めたミーティングが開かれる。
舞台監督の伴工作(野間口徹)が1日のスケジュールを手際よく説明した後、久部三成(菅田将暉)が「劇団クベシアター、旗揚げです」と高らかに宣言し、場内は大きな歓声で包まれた。
八分神社の神主・江頭論平(坂東彌十郎)と江頭樹里(浜辺美波)がお祓いを執り行うためにWS劇場にやってくる。
目の前を通る倖田リカ(二階堂ふみ)を見てにやける論平の姿にうんざりする樹里。
WS劇場のステージ上に祭壇が設けられお祓いが始まった。
神妙な静けさの中、久部は並々ならぬ思いでステージを見つめる。
5話のネタバレ
「一度しくじったからと言って、やると決めたことを見合わせてはダメだ」 テンペスト
・「夏の夜の夢」公演初日。
・久部三成(菅田将暉)が「劇団クベシアター」の旗揚げを高らかに宣言する。
・八分神社の神主・江頭論平(坂東彌十郎)と娘・樹里(浜辺美波)が公演前のお祓いを執り行う。
・倖田リカ(二階堂ふみ)を目にした論平はデレッとした笑みを浮かべ、娘の冷たい視線を浴びる。
・蓬莱省吾(神木隆之介)は、樹里に一目ぼれ。
・久部は樹里に初日を見てほしいと声をかける。
・ロビーでストリップダンサーたちの写真を眺めていた樹里はうる爺(井上順)になぜお金のために人前で裸になれるのかと疑問をぶつけた。
・「彼女たちも僕ら芸人と同じく人を楽しませるのが好きなんじゃないか。彼女たちは人に脱がされているのではなく自分の意思で脱ぐんだよ」といううる爺の言葉に樹里は考え込む。
・リカや毛脛モネ(秋元才加)宛てのお祝いのスタンド花が到着し、それを見たトニー安藤(市原隼人)はパトラ鈴木(アン ミカ)のために門松のような飾りを作る。
・取材に来た記者(宮澤エマ)が、活動再開は久部ファンとして嬉しいと話す。
劇団クベシアターの旗揚げです。
まずは八分神社神主の論平によるお祓いがありました。
ただ、この時パトラだけが名前を読み上げられませんでした。
論平はリカにデレデレしていましたから、うっかり飛ばしてしまったのかもしれません。
「呪われたりしないですよね?」と不安げなパトラですが…。
蓬莱はこの日初めて巫女の樹里と会い、清らかで可憐な容貌にひと目で惹かれます。
その樹里はずっとWS劇場を目の敵にしてきましたが、久部がシェイクスピア劇を上演すると聞いてからは興味が出てきたようで、初日を見てほしいと久部から言われて内心嬉しい様子。
また、うる爺からストリップダンサーたちの心意気を教えてもらって、樹里の心情に変化が出てきたようです。
リカやモネにお花が届いているのを見て、自分で竹の飾りを作るトニー、愛しいですね。
マスコミの取材も入って、初日の華やかな雰囲気が伝わってきます。
・開場1時間前、モネは朝雄(佐藤大空)の紅白帽を買いに出かけてしまう。
・アパートで台本を読むリカのところへ久部が行き舞台に立つ心構えを説くが、どうせならもっと安心させてと言われ、リカの言うがままに後ろから抱きしめてドギマギする。
・外に出た久部は路上で踊るロックンロール族とトラブルになり、通りかかった警官・大瀬六郎(戸塚純貴)が割って入るが久部は傷だらけに。
・パトラがストレッチ中に肉離れを起こしてしまう。
・パトラの負担を減らすために芝居の設定やセットを大幅に変更することになり、セリフのアンチョコを張り付けていたセットを撤去されて劇場支配人・浅野大門(野添義弘)は大弱り。
・パトラが怪我し、モネはまだ帰ってこず、彗星フォルモン(西村瑞樹)は弁当が2種類あったら両方食べたくなると荒れていて、トラブル続きに久部はイライラするがその都度最善の指示を出す。
・冷静沈着な舞台監督・伴工作(野間口徹)や蓬莱のサポートのおかげもあって、劇場はようやく開場時間の18時半を迎えた。
・WS劇場の外には入場待ちの行列ができ、フレ(長野里美)は喜ぶが、うる爺は緊張する。
・昔から本番に弱いうる爺は舞台に上がれないと言うが、久部はうる爺が出ないならスナック「ペログリーズ」のウェイター・ケントちゃん(松田慎也)に台本を持たせて代役をやってもらうと告げる。
・「どんなことがあっても芝居は中止にしない、僕はそのためにここにいるんだ」という久部の強い決意を聞き、うる爺は覚悟を決めた。
・客席には、ジャズ喫茶「テンペスト」の風呂須太郎(小林薫)と仮歯(ひょうろく)、樹里、大瀬、黒崎(小澤雄太)とトンちゃん(富田望生)や劇団員たち、案内所のおばば(菊地凛子) 、変装した論平、劇場オーナーのジェシー才賀(シルビア・グラブ)などが続々と入って来るが、久部は満席にしたいと言いロックンロール族を招待した。
・ステージでは、普段やる気のないもぎりと思われていた毛利里奈(福井夏)が躍って場をつないでくれていた。
・何度も劇場の前に姿を現していた怪しい老人を昼間は追い払ったフレだったが、最後には無料で客席に入れる。
・劇団クベシアターの開幕。
もうすぐ開場、というタイミングでトラブル続出です。
パトラはダンサー時代も何度も肉離れを起こしているんですね。
ただ今回の怪我はもしかすると、お祓いで名前を読み上げられなかったことが原因なのでしょうか?
「人の体より大事な舞台なんてないんです」と、まずはパトラのことを第一に考えた久部は立派です。
トニーに病院へ連れて行ってもらって診断の結果なんとか出演できることになりましたが、パトラの負担を少しでも軽くするために設定やセットやセリフを変更することになりました。
それで、セットにカンニング用のセリフを張り付けていた大門は困ってしまいます。
モネは、明日の運動会に朝雄が使う紅白帽を買いに出て行ってしまうし、フォルモンは弁当が2種類あって選べないと贅沢な文句をつけるし。
おまけに、うる爺は入場待ちの観客を見て緊張で舞台に上がれないと言い出す始末。
でも、モネはなんとか間に合いましたし、フォルモンへは久部が自分の弁当を与えて落ち着かせました。
うる爺には、セリフをまったく覚えていないケントちゃんに台本を持たせて読ませてでも幕を上げるときっぱり言います。
久部の誇りと覚悟が伝わり、うる爺も腹を決めました。
久部が満席にしたいとロックンロール族を呼びに行っている間、開幕までの場つなぎをしてくれたのは里奈です。
里奈はいつももぎりの仕事が終わった後原宿で踊っていたんですね。
「初日の演出家ってやることがないんだ」と言っていたのが嘘のように久部はあれこれ対応を迫られますが、なんとか開演にこぎつけることができました。
・終焉後、客席で弁当を食べるリカとモネの視線の先には、肩を落とした久部が。
・リカは劇場内にまだ残っている老人を見つける。
・うる爺は緊張のあまり頭が真っ白になり15分も郡上踊りを続け、リカはジェシーの入れ知恵でスリラーを踊り、他にもアクシデントがあって、悪ふざけのような芝居だったと落ち込む久部。
・素人を集めて芝居なんてできるわけがなかった、一番演劇をなめていたのは僕だったと久部。
・ジェシーはシェイクスピアに必要なポエムがなかったと酷評。
・客席は埋まったが招待客が多かったため売り上げは芳しくなく劇場を続けるためには毎週120万円は稼がなければならないと大門が話すと、久部は客を呼ぶために一番効果的なのは口コミだと言う。
・案内所でおばばに愚痴を聞いてもらっていると、黒崎と記者が入って来て久部は慌てて隠れる。
・2人は劇団クベシアターの芝居をゴミみたいだったとこき下ろす。
・劇場のホールで肩を落としている久部のところへリカが老人を連れてきた。
・ステージに上がった老人を見て久部が驚愕、彼は日本を代表するシェイクスピア俳優・是尾礼三郎(浅野和之)だった。
クベ版「夏の夜の夢」初日が終わりました。
うなだれた久部の様子を見ると、どうやらうまくいかなかったようです。
うる爺は緊張して15分も勝手に踊り続けるし、リカはジェシーに言われるがままスリラーを踊るし、その他にも何かアクシデントがあったようで、久部が目指す芝居とは天と地ほども違う“悪ふざけ”のようなものだったと。
ジェシーからも、黒崎と記者からも、散々な酷評でした。
「全ては僕のミスです。素人を集めて芝居なんてできるわけない、一番演劇をなめていたのは僕だった」と、責任を負う久部はやはり立派です。
ただ、観客の中には心に響いた人もいたようですね。
劇場を出た樹里の目にはうっすら涙が浮かび、ネオンを見上げる顔はこれまで見たことのない表情をしていました。
そして、フレが無料で見せてあげた老人も、わざわざ演出家に会いたいと劇場に残っていたのです。
その老人こそが、大御所俳優の是尾礼三郎。
彼の登場は久部にどんな影響を及ぼすのか。
最低の評判から始まった劇団クベシアター、ここからどう巻き返していくのか楽しみです。
5話のネタバレ感想記事はこちら↓
6話「やめてやる今夜」
5話ご覧頂きありがとうございました✨#もしがく で
5話で印象に残ったシーンを教えてください!次週6話予告📺
レジェンド俳優が劇団に加入?
クべシアター解散か? pic.twitter.com/GY4ntztXZ5— 水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』【フジテレビ公式】 (@moshi_gaku) October 29, 2025
放送日:11月5日(水)22:00~22:54
6話のあらすじ
クベ版「夏の夜の夢」初日公演を終えたばかりのWS劇場の客席。
思うような公演ができずに落ち込む演出家・久部三成(菅田将暉)のもとへ倖田リカ(二階堂ふみ)がひとりの観客を連れてくる。
彼は、日本を代表するシェイクスピア俳優・是尾礼三郎(浅野和之)だった。
是尾は、久部が敬愛してやまない蜷川幸雄氏が演出した舞台にも数々出演している大御所俳優で、久部は対面に深く感激する。
久しぶりに渋谷を歩いていてWS劇場の前を通りかかったという是尾は、クベ版「夏の夜の夢」に一定の評価を示した。
是尾の言葉に舞い上がった久部は是尾を打ち上げ会場へ連れて行く。
蓬莱省吾(神木隆之介)は江頭樹里(浜辺美波)を打ち上げに誘うが、樹里の目には久部しか映っていない様子。
そして、打ち上げ会場では久部を見る目が変わったリカが待っていた。
6話のネタバレ
「落ちていくものにあまり追い討ちをかけなさるな!」 ヘンリー八世
・クベ版「夏の夜の夢」の初日終了後、思うような公演ができずに落ち込んでいる久部三成(菅田将暉)のもとへ倖田リカ(二階堂ふみ)がひとりの観客を連れてくる。
・彼は、日本を代表するシェイクスピア俳優・是尾礼三郎(浅野和之)だった。
・是尾はクベ版「夏の夜の夢」について一定の評価を示し、感激した久部は打ち上げに彼を誘う。
・公演で失態を演じたうる爺(井上順)は心から反省し、ケント(松田慎也)を相手に必死で稽古していた。
・蓬莱省吾(神木隆之介)は久部にうる爺を降板させないよう頼むが、久部はボトムはうる爺の役だと明言、蓬莱はそれをうる爺に伝える。
・江頭樹里(浜辺美波)は公演を観て感動し久部に感想を話そうとするが、久部は是尾を連れて打ち上げ会場のテンペストへ向かう途中だったので、樹里を蓬莱に預けて待っていてもらう。
クベ版「夏の夜の夢」の初日公演は、トラブルや役者の暴走で散々な出来になってしまい、久部は絶望の淵にいました。
しかし、久部が敬愛してやまない蜷川幸雄氏が演出した舞台にも出演した大御所俳優・是尾礼三郎がやって来て、ある程度の評価をしてくれます。
久部は大感激。
久部は、是尾がセットの巨大蚊取り線香に言及するとスタッフのアイディアだと言い訳し、発想を褒められると即座に自分が考えたと言う変わり身の早さ。
とにもかくにも是尾のおかげで久部は立ち直ることができました。
一方で、毛脛モネ(秋元才加)の息子・朝雄(佐藤大空)が、リカに盆踊りとマイケルが面白かったと言っていたことは興味深いですね。
久部自身は、うる爺の盆踊りとリカのスリラーが舞台を壊したと思っているのに皮肉なものです。
そのうる爺は、アドリブに逃げずに台本通り演じようと必死で稽古していました。
久部が「ボトムをやれるのはうる爺しかいない」と言っていたと蓬莱が伝えると、うる爺は大感激して稽古にますます熱が入ります。
・久部の挨拶で初日打ち上げが始まり、スペシャルゲストとして是尾礼三郎が紹介された。
・八分坂のベンチで久部を待つ樹里と蓬莱。
・打ち上げを盛り上げる彗星フォルモン(西村瑞樹)と自分の在り方に思い悩む王子はるお(大水洋介)。
・リカに前の劇団を辞めた理由を聞かれて、観客に迎合して笑いを入れるやり方が許せなかったと話す久部。
・今日、それよりもふざけた芝居を昔の仲間たちに見せることになってしまい悔しがる久部。
・久部が樹里たちの元へ来て、蓬莱を先にテンペストへ行かせ、樹里の感想を聞く。
・久部は不本意な出来だった公演を樹里から褒められて複雑な思いだったが、打ち上げに誘った。
・樹里は喜び、一度帰宅して父の論平(坂東彌十郎)を連れて打ち上げに参加する。
久部はテンペストに是尾を連れて行く間、樹里を蓬莱に任せて待っていてもらいました。
久部が戻って来るのを八分坂の通りで待つ2人。
久部のことを聞きたい樹里と自分をアピールしたい蓬莱の会話が切なかったですね。
樹里を待たせていることを思い出した久部は店を飛び出そうとしますが、リカに引き留められ、前の劇団を辞めた理由を聞かれて方向性の違いだったと説明します。
前の劇団は観客に迎合してシェイクスピアを軽んじ、くだらない笑いを入れたのが許せなかった、ところが今日自分の劇団はもっとふざけたことをやりそれを昔の仲間に見られてしまったと悔しがります。
それを聞いたリカは、久部が目指す芝居はこの八分坂の客たちは求めていない、まずは客を呼ぶことが大事であり、本当にやりたいことはそれまでとっておくようにと告げました。
本当にやりたいことと観客を楽しませることにズレがあるのは、エンタメの命題のひとつなのでしょうか。
初日公演は久部にとって到底納得できないものでしたが、ひとりの観客である樹里の心を大きく揺さぶりました。
ノートに細かく感想を書き留めるほど感動したのです。
これまでツンツンしていた顔しか見せていなかった樹里は、「夏の夜の夢」の感想を語る時、本当に幸せそうで瑞々しい表情でした。
しかし、樹里の感動の言葉は、久部の心を動かさなかった。
樹里が演劇もシェイクスピアもよく知らない人物だからでしょうか。
でも演劇人として、そういう観客の感想をこそ本当は大事にしなくてはならないのでは。
あんなのはシェイクスピアではないと言われて傷ついた顔をする樹里でしたが、久部のおかげでこの街が変わっていく期待を語ります。
「見てよかったです」と感謝を伝える樹里に「君は幸せな人だな」と言う久部。
でも、人を幸せにできる芝居を作ったことの意味を、久部はもう一度考えてほしいです。
意地を捨てて。
・やはりこの街でやっていこうと父に伝え、樹里は父とともに打ち上げ会場のテンペストへ行く。
・久部は伴工作(野間口徹)に呼ばれてうる爺の稽古を見に行く。
・樹里に感想を聞いたリカが樹里の言葉尻をとらえて絡み出し、いつか戯曲通りの「夏の夜の夢」も観てみたいという樹里に、演劇は祝祭劇だから今日の舞台が正しいのだと冷たく告げる。
・ジェシー才賀(シルビア・グラブ)がやって来て打ち上げの費用は自分が持つと言う。
・毛利里奈(福井夏)の歌に続いて大瀬六郎(戸塚純貴)がうる爺のマネをして盛り上がっているところへ、うる爺とケントがやって来る。
・うる爺は自分は役を降ろされて代わりに大瀬がやることになったのだと思い違いをして出て行く。
・手分けして探すが見つからない。
・いつの間にか是尾は店から姿を消していた。
・うる爺がバイクにはねられて病院に運ばれたことがわかった。
・ジェシーは久部にみんなの人生を狂わせていると言いお芝居ごっこはおしまいと告げる。
・風呂須太郎(小林薫)はみんな大人なんだから自分の人生を自分で生きているだけ、久部が背負い込むことじゃない、劇団っていうのはそういうもんですよ、と言う。
・ジェシーを表まで見送ったリカが煙草を吸っていると、劇場前にいたトロ(生田斗真)が笑顔でやって来た。
・久部は案内所のおばば(菊地凛子) に「劇団は解散だ」と思いをぶちまける。
・仮歯(ひょうろく)が、うる爺は命に別状はなく両足を骨折して全治2か月、と知らせに来ると、おばばは「それまでは休演だわ」と言う。
・案内所を出た久部が思案に暮れ、ふと顔を上げると、道路工事の現場で働く是尾を見つけた。
自分の感想が久部に受け入れてもらえずに傷ついた樹里でしたが、打ち上げに誘ってもらって嬉しそうでした。
しかし、打ち上げ会場でリカに絡まれ「もう少し勉強なさい」とまで言われて、我慢できずに父を連れて帰ってしまいます。
せっかくこの街でやっていこうと思ったのに、「やっぱりこの街出て行こう!」と。
ふくらんだ気持ちを一気にぺしゃんこにされてしまったのですね。
初日を終えたリカが久部の演劇への想いを尋ねたり、樹里にきつく当たったりしたのはなぜでしょうか。
実際に舞台に立ってみて、演出家の久部に興味を持ち始めたのか、あるいは久部自身に好意を持ったのか。
それとも、リカの過去に何か関係しているのでしょうか。
リカは、クラシックバレエの素養があり、日頃から日本文学を読み、ついこの前までストリップダンサーとしてステージに立っていた人です。
おまけに何やら因縁のありそうな怪しい男性まで現れました。
リカの過去が解き明かされることはあるのでしょうか。
さて、うる爺の誤解とその後の事故は本当に悲しい出来事でした。
うる爺の誤解が解け、一日も早く回復することを祈るばかりです。
さて、劇団の公演はどうなるのでしょうか。
このタイミングで、是尾の現在の状況が明らかになりました。
是尾礼三郎がWS劇場にやって来て、わざわざ久部に「夏の夜の夢」の感想を伝えたのは目的があったのでしょうね。
是尾を有名な俳優と知っていたのは、久部と蓬莱、そしてジェシーと風呂須でした。
その中で是尾と面識があったのが風呂須です。
「ご無沙汰しています」と是尾に挨拶していましたね。
テンペストのマスター、風呂須太郎は何者なのでしょう。
7話「コンビ解散だ」
6話もご覧頂きありがとうございました!!#もしがく で
推しキャラを教えてください✨次週7話予告📺
仲間への裏切り
波乱の後半戦へ! pic.twitter.com/XOAromvs1O— 水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』【フジテレビ公式】 (@moshi_gaku) November 5, 2025
放送日:11月12日(水)22:00~22:54
7話のあらすじ
久部三成(菅田将暉)率いる劇団クベシアターは、大御所俳優・是尾礼三郎(浅野和之)を迎えて稽古する日々を送っていた。
「夏の夜の夢」の初日公演から1週間が経ったが観客は思わしくなく、売り上げは目標の半分にも満たない状況。
しかし久部は来週からシェイクスピア後期の名作「冬物語」を上演すると息巻いていた。
支配人・浅野大門(野添義弘)の妻・フレ(長野里美)は、売上金を持って田舎へ帰ろうと言うのだが、大門は「是尾礼三郎の復活は演劇界にとっても大ニュースです」と熱弁する久部にもう一度賭けてみることを決意する。
翌日の朝、訪れたオーナーのジェシー才賀(シルビア・グラブ)に大門は「今週の売り上げです」と封筒を差し出すが、実はそこには小細工があった。
7話のネタバレ
「私をかつての私だと思ってはいけない」 ヘンリー四世
・久部三成(菅田将暉)率いる劇団クベシアターは、交通事故で入院してしまったうる爺(井上順)の代わりに是尾礼三郎(浅野和之)に参加を依頼することに。
・シェイクスピア後期の名作「冬物語」であれば出演するという是尾の条件を飲んだ久部は、上演用の台本を執筆。劇団の人々は、昼は「冬物語」の稽古、夜は「夏の夜の夢」の本番という怒涛の1週間を送った。
・オーナーのジェシー才賀(シルビア・グラブ)は劇団に週120万円のノルマを課したが、「夏の夜の夢」の観客数は思うように伸びず売り上げは51万6千円だった。
・支配人・浅野大門(野添義弘)の妻・フレ(長野里美)は、売上金を持って田舎に帰ろうと言うが、大門は「是尾礼三郎の復活は演劇界にとっても大ニュースです!」と熱弁する久部に賭けることにし、“赤糸威本大札大鎧”を売ってジェシーへ渡す金を工面する。
・しかし、ジェシーはすべてお見通しで、“赤糸威本大札大鎧”を購入し、乱士郎(佳久創)に着せていた。
・「冬物語」初日、久部はアルコール中毒の疑いがある是尾を見張るようにケント(松田慎也)に言うが、是尾は脱走して酒を飲み泥酔してしまう。
・久部や蓬莱省吾(神木隆之介)はあわてるが、舞台に立った是尾は見事な演技を見せ、久部は感動。
久部は「夏の夜の夢」の演出家でありパック役、さらにはうる爺の代わりにボトム役も演じることになり、「冬物語」の台本も執筆するという忙しさ。
しかし久部の奮闘虚しく、観客動員数は伸び悩んでいました。
大門が売りはらった“赤糸威本大札大鎧”を乱士郎が着ているシーンは面白かったですね。
『鎌倉殿の13人』で、佳久創さんは武蔵坊弁慶を演じ、菅田将暉さんは源義経、シルビア・グラブさんは藤原兼子でした。
シェイクスピア俳優・是尾礼三郎を迎えれば話題性もあるのではと期待しましたが、それ以降も思うようにはなりません。
舞台に上がれば流石の芝居を見せる是尾ですが、アルコール依存症という不安を抱えています。
ジェシーからは、毎週120万円の売り上げがなければ劇場をノーパンしゃぶしゃぶの店にしてしまうと言われており、劇団クベシアターの船出はなかなかに困難なようです。
・彗星フォルモン(西村瑞樹)がテレビの仕事が決まった前祝いにおごると言って一同を焼肉に誘う。
・パトラ鈴木(アン ミカ)や毛脛モネ(秋元才加)は喜ぶが、倖田リカ(二階堂ふみ)は客と約束があると出かけていく。
・ところが、テレビの仕事が決まったのはフォルモンの相方・王子はるお(大水洋介)だけだった。舞台のはるおを見たテレビ局のプロデューサー(新納慎也)が、番組のレギュラーに抜擢したのだ。
・ジャズ喫茶「テンペスト」で話しているはるおたちから少し離れた席で、劇団を手伝うことになった江頭樹里(浜辺美波)が上演時間を短くするために台本でカットできる部分を検討していた。
・店に入って来たリカは樹里のそばの席に。
・久部がやって来て、リカをちらちらと気にしながら、樹里と台本の相談を始める。
・樹里はキャラクター自体をカットするよう大胆な提案をするが、リカはその案を完全に却下し、1週間前と同様樹里に「もっと勉強なさい」とクールに言う。
・危険な雰囲気の男・トロ(生田斗真)がリカを迎えにやって来て2人で出ていくのを見て、久部は激しく動揺する。トロは、マスター・風呂須太郎(小林薫)とも古い知り合いの様子。
樹里は、演出助手の助手の助手として、劇団を手伝うようになっていました。
上演時間を短縮するために台本を削る修正案を久部に出していたのですが、居合わせたリカからは全否定され、肝心の久部はリカとトロの関係に気もそぞろで樹里に向き合ってくれません。
切ないですね。
しかしその樹里も、自分のことを見てくれている蓬莱の気持ちには気づきません。
天津甘栗のお店の営業時間を聞いて蓬莱が教えてくれてもお礼も言わずにスタスタと行ってしまいます。
それだけ傷ついているから、なんでしょうね。
・久部はプロデューサーを見送ったはるおに声をかけるが、彼は苦悩していた。
・大きな仕事は「コントオブキングス」のコンビにではなく、はるお個人へのオファーで、その仕事を受けるとなるとコンビは解散ということになる。
・久部ははるおの新たな道を応援するが、「冬物語」を降板すると聞くと態度が一変して反対する。しかしプロデューサーから150万円の前金を受け取ったと言われると再び話を受けるように言うのだった。
・前金はお世話になったフォルモンに渡したいとはるおが言うと、久部は自分から渡すと言って150万円を強引に預かり、案内所のおばば(菊地凛子)に保管してもらう。
・その頃、八分神社にはリカとトロが賽銭箱の前でキスを交わしていた。2人を目撃した樹里は思わず物陰に隠れるが、そこにやって来た父・論平(坂東彌十郎)に気づくと必死に追い払った。
同じ舞台に出ていたのに、コンビの一方だけに仕事が決まり、それを機に解散になってしまうという流れ、残酷ですが現実にも見る風景です。
「コントオブキングス」のはるおは、常に先輩のフォルモンを立ててきましたが、舞台で目を引くのははるおのほうで、業界からも評価が高いのですね。
有名なコメディアンの息子という血筋もあるのかもしれません。
テレビ局のプロデューサーから帯番組のレギュラーの話をもらったはるおは、果たしてフォルモンを差し置いて自分だけ出世してもよいのかと苦悩します。
しかもその仕事を受けるならコンビは解散だと事務所は判断しました。
断ったほうが良かったかと悩むはるおに、久部は「自分の幸せを掴むのに何の遠慮がいる?」と、背中を押します。
しかし、はるおが「冬物語」も降板することになると言うと、自分だけ幸せになれればいいのか、と態度を一変。
ところが、はるおがプロデューサーから前金150万円をもらったと聞き、再び話を受けるように背中を押す久部。
二転三転する発言に、会話を聞いていたテンペストの店員・仮歯(ひょうろく)あきれた様子です。
久保は基本的には、はるおの新たな道を応援したいのでしょうね。
ただ、劇団を守ることを何よりも優先したいことから、矛盾だらけの発言をしてしまいます、
・テンペストで久部とはるおの会話を聞いていた警官・大瀬六郎(戸塚純貴)が、そのことをフォルモンをはじめとする劇団員たちに伝えてしまう。
・フォルモンは自分に話をしに来ないはるおに対して怒りや悲しみを抱く。
・久部はフォルモンに、はるおから感謝の気持ちを込めた金を預かっていると伝えるが、その額を5万円と言い、かえって怒らせてしまう。
・部屋で自分の荷物をまとめているはるおに、蓬莱は励ましの言葉をかけるが、はるおは久部が金を着服しないか信じられないので、確認して欲しいと頼む。
・はるおが劇団の皆に挨拶をしていると、そこへフォルモンがやって来て2人は顔を合わせてしまう。
・はるおの父であり人気コメディアンのポニー田中(堺正章)が高級車ではるおを迎えに来て、八分坂は大騒ぎに。
口が軽い大瀬のせいで、フォルモンははるおのことを知ってしまいます。
せめて本人から直接話を聴きたかった、それが一番悔しいのでしょうね。
情がないと嘆くフォルモンに、それは違うと久部ははるおから預かっているお金の話をしますが、その額を5万円と告げて、一層怒らせてしまいました。
一方蓬莱は、親身になってはるおを励まします。
蓬莱の人間性が伝わってきますね。
はるおは、フォルモンに渡すように預けた金を久部が着服しないか確認してほしいと蓬莱に頼みました。
久部を信じていないのですね。
はるおは、劇団の皆から祝福され、「ここで学んだことは一生の宝です」とお礼を言います。
そこへ、フォルモンがやって来ました。
・フォルモンははるおに笑顔で、いつか前説で自分も番組に呼んでくれと握手を求めるが、はるおは冷たく「どいてもらっていいですか」と告げて父の車に乗る。
・うずくまってしまうフォルモンと、車の中で嗚咽するはるお。
・公演のはるおの代役に大瀬が名乗りを上げ、パトラはコントオブキングスの相方も大瀬にやってもらえばと言うが、フォルモンははるお以上の相棒はいないと呟く。
・はるおがもらった150万円を、来週分の売上金の保険として大門に渡す久部。
・その様子を廊下から聞いていた蓬莱は、こんなことをいつまで続けるんですかと久部に訴えて去る。
・打ちひしがれた久部に聞こえたのは、ステージでひとり稽古をするトニー安藤(市原隼人)の声だった。
・久部はトニーに演技指導を始め、久部に導かれてトニーの芝居が繊細に、豊かに磨かれていく。
怒りや悔しさ、寂しさ、悲しみを押し隠して笑顔で(でも目は笑わずに)手を差し出すフォルモン。
その手を取ることなく冷たい言葉を残して去っていくはるお。
シェイクスピアの「ヘンリー四世」でハル王子が即位した時、それまで放蕩仲間だったフォルスタッフを冷たく突き放し追放しますが、まさにその場面を、大水洋介さんと西村瑞樹さんが見せてくれました。
素晴らしかったです。
フォルモンは心置きなくはるおを旅立たせたかったし、はるおは自分を憎んででもフォルモンに前へ進んでほしいと願ったのでしょうね。
「はるお以上の相棒はいねえよ」
胸に沁みました。
さて、久部は、はるおの背中を押そうとしたりとどまらせようとしたり再度背中を押そうとしたり、態度を二転三転させた挙げ句の果て、はるおがもらった前金を着服して、売り上げが足りない時に使ってほしいと大門に渡してしまいました。
すべてを察した蓬莱は、劇団が立ち行かないことはわかっているはず、こんなことをいつまで続けるんですかと真剣に告げて去っていきます。
久部と劇団を心から思うからこその進言です。
蓬莱の言葉に落ち込んで頭を抱える久部の耳に、トニーが稽古する声が聞こえてきました。
演出家・久部のスイッチが入ります。
熱のこもった指導に応えるように、トニーのセリフに命が吹き込まれました。
「花の女神、フローラだ」
8話「八分坂の対決」
7話もご覧頂きありがとうございました!!#もしがく で
クべvsトロ
あなたは、どちらを応援しますか?
ぜひ、教えてください✨次週8話予告📺
リカが八分坂を去る?
クべはリカを守れるのか! pic.twitter.com/xhNDAwl1Qb— 水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』【フジテレビ公式】 (@moshi_gaku) November 12, 2025
放送日:11月19日(水)22:00~22:54
8話のあらすじ
WS劇場では、演出家・久部三成(菅田将暉)によるシェイクスピア劇「冬物語」が上演されている。
八分神社の巫女・江頭樹里(浜辺美波)は芝居を見ながら懸命にメモを取っていた。
隣の席の父・論平(坂東彌十郎)から「芝居に集中出来ねえだろ」と言われても、カット出来る箇所を必死にチェックしている樹里は聞く耳を持たない。
久部に惹かれ始めている樹里は久部のためなら何でもやる覚悟なのだ。
既に台本はかなりブラッシュアップされていて、出番を全カットされたおばば(菊地凛子)は客席で恨み事を言っている。
舞台上で芝居している是尾礼三郎(浅野和之)とケントちゃん(松田慎也)に、突如、客席から「下手くそ!」とヤジが飛んだ。
客席から叫んだのはリカ(二階堂ふみ)の元情夫・トロ(生田斗真)だった。
8話のネタバレ
(放送後更新します)
【もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう】の原作は?
本作に原作はありません。
三谷幸喜さんの完全オリジナル脚本ですので、視聴者はストーリーを新鮮に受け止め展開を自由に想像しながらドラマを楽しむことができますね。
ドラマの原作とは別の話になりますが、YOASOBIが書き下ろした主題歌「劇上」は三谷幸喜さんの私小説「劇場ものがたり」を原作として制作されました。
三谷さんが「劇上」のために書き下ろした自伝だそうです。

主題歌のために脚本家が小説を書き下ろすなんてすごい!
三谷さんの情熱を感じるわね。
楽曲「劇上」は、三谷幸喜さんに小説「劇場ものがたり」を書き下ろしていただき、制作いたしました。📖
そして、今回初めてikuraに加えてAyaseもボーカル歌唱を行なったWボーカル楽曲となります。
我々の挑戦となる新曲「劇上」、どうぞお楽しみに🎧#YOASOBI_劇上— YOASOBI (@YOASOBI_staff) September 21, 2025
【原作短編小説公開】
そして、新曲「劇上」の原作小説となる三谷幸喜さん書き下ろしの原作短編小説『劇場ものがたり』が公開。■三谷幸喜著『劇場ものがたり』https://t.co/ayqG8w92TG
ドラマ放送に先駆けて、是非ご一読してご準備くださいね📕#もしがく#YOASOBI_劇上 pic.twitter.com/vtroegoEJv
— YOASOBI (@YOASOBI_staff) October 1, 2025
【もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう】の最終回予想
※最終回後に追記します。
久部は演劇で成功することができる?
若き演劇青年・久部三成には演劇で名をはせたい、敬愛する蜷川幸雄先生に認められたいという夢があります。
果たして夢は叶うのか、最終的に彼はどこへたどり着くのか、見守っていきたいと思います。
登場人物それぞれの行く道は?
【もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう】は、多数の人物が登場する群像劇です。
三谷作品では、すべての人物が主人公のように丁寧に描写されますから、それぞれの夢や葛藤、苦悩や喜びが毎話描かれていくことでしょう。
ひとり一人がどんな生き方をしてどんな未来に向かって進んで行くのか、とても楽しみです。
【もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう】の見どころ
シェイクスピアへのオマージュ
【もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう】、このタイトルは、シェイクスピアの「お気に召すまま」のセリフ「全てこの世は舞台、人は皆役者に過ぎぬ」にちなんでいます。
三谷幸喜さんは、今回シェイクスピアの世界をみんなでやるというイメージで脚本を書いたそうで、登場人物の名前や店の名前などもシェイクスピア作品から取られているものが多いようです。
| 俳優名 | 役名 | シェイクスピア作品の登場人物 |
|---|---|---|
| 菅田将暉 | 久部三成 | マクベス(マクベス)+ リチャード三世(リチャード三世) |
| 二階堂ふみ | 倖田リカ | コーディリア(リア王) |
| 神木隆之介 | 蓬莱省吾 | ホレイショー(ハムレット) |
| 浜辺美波 | 江頭樹里 | ジュリエット(ロミオとジュリエット) |
| 戸塚純貴 | 大瀬六郎 | オセロー(オセロー) |
| アンミカ | パトラ鈴木 | クレオパトラ(アントニーとクレオパトラ) |
| 秋元才加 | 毛脛モネ | デズデモーナ(オセロー) |
| 佐藤大空 | 朝雄 | アーサー(ジョン王) |
| 小林薫 | 風呂須太郎 | プロスペロー(テンペスト) |
| 市原隼人 | トニー安藤 | アントニー(アントニーとクレオパトラ) |
| 菊地凛子 | おばば | 魔女(マクベス) |
| 坂東彌十郎 | 江頭論平 | オーベロン(真夏の夜の夢) |
| 井上順 | うる爺 | ウルジー(ヘンリー八世) |
| 野間口徹 | 伴工作 | バンクォー(マクベス) |
| シルビア・グラブ | ジェシー才賀 | ジェシカ(ベニスの商人) |
| 佳久創 | 乱士郎 | ランスロット(ベニスの商人) |
| 野添義弘 | 浅野大門 | アテネのタイモン(アテネのタイモン) |
| 長野里美 | 浅野フレ | 執事フレーヴィアス(アテネのタイモン) |
| 富田望生 | トンちゃん | シートン(マクベス)または ドン・ペドロ(空騒ぎ) |
| 小澤雄太 | 黒崎 | クローディアス(ハムレット) |
| 西村瑞樹 | 彗星フォルモン | フォルスタッフ(ヘンリー四世) |
| 大水洋介 | 王子はるお | ハル王子(ヘンリー四世) |
| ひょうろく | 仮歯 | キャリバン(テンペスト) |
| 福井夏 | 毛利里奈 | マリーナ(ペリクリーズ)または、 カタリーナ(じゃじゃ馬ならし) |
| 松田慎也 | ケントちゃん | ケント伯(リア王) |
| 小池栄子 | いざなぎダンカン | ダンカン(マクベス) |
| 浅野和之 | 是尾礼三郎 | コリオレイナス(コリオレイナス) |
| 生田斗真 | トロ | トロイラス(トロイラスとクレシダ) |

壮観だわ!ドラマはシェイクスピア作品の世界とどこまでリンクするのかしら。
菅田将暉、3年半ぶりの連続ドラマ主演
三谷幸喜脚本。ドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」宜しくお願いします。演出家、久部三成を演じます。#三谷幸喜 #二階堂ふみ #神木隆之介 #浜辺美波 pic.twitter.com/BG8xIGtJwm
— 菅田将暉 (@sudaofficial) September 2, 2025
菅田将暉さんの連ドラ主演は、絶賛を浴びたドラマ『ミステリと言う勿れ』(2022年)以来約3年半ぶりとなります。
座長として、皆で遊ぶものや差し入れそして会話など、様々に心を配った菅田さん。
俳優部の窓口として要望をこっそりスタッフに伝えたり、俳優陣の意見の調整役もしたり、良いチームになるために力を尽くしたそうです。
金城綾香プロデューサーは、菅田将暉さんのおかげもあって現場はとても楽しく和やかな雰囲気だったと語っています。
細やかに気遣いをしながら皆を引っ張る、頼もしい座長ですね。

それぞれ世代や経験が異なる俳優陣をまとめるのは苦労もあっただろうけど、座長として良い空気づくりをしていたんだね。素晴らしいな。
菅田将暉が演じる主人公は自分勝手な嫌われ者?
久部三成は、演劇への情熱と蜷川幸雄やシェイクスピアへの愛情は本物であるけれど、周囲に対しては自分勝手で人の話を聞かない青年。
これが三谷さんによる菅田将暉さんへの“あてがき”であるとはちょっと信じられないですが。
“主人公なのに嫌われ者”という異質な役を菅田将暉さんはどう演じるのでしょうか。
菅田将暉さんのインタビューより
「当時の人たちはみんなエネルギーがあって、それぞれの生き様がステキなんです。久部は嫌われていく役ですが、今の時代、嫌われることも、失敗もできないじゃないですか。壁にぶち当たる前に「3歩先に壁があるよ」と教えられる時代だから、壁にもぶつかれない。そんななかで、ある程度、盲目的に進んでいく久部たちの生きる力みたいなものを見ていただくことは、何か意味があるんじゃないかなと思います。

久部は欠点も含めて視聴者から愛されるような、そんな人物になりそうだね。

「久部がSNSをやっていたら叩かれて、炎上するでしょうけど」と菅田将暉さんは言っているけど、パワーのある主人公は魅力的だと思うわ。
神木隆之介さんは久部のことを「すごく強引だけど、僕たちを新しい場所へ連れて行ってくれるんじゃないかという期待感も抱かせる人」と語っているわね。
三谷幸喜さんのインタビューより
大河ドラマで演じてくださった源義経を見たときに「この人には今後こんな役をやってほしい」という思いがすごく膨らんだんですよね。それは、ただのいい人とか何か一色で語られるものではなくて、もっといろんな面を持った、憎まれ役、嫌われ役も含んだ複雑な役を見てみたいと思ったんです。その思いから今回の久部のキャラクターが出来上がりました。
神木隆之介演じる蓬莱省吾は三谷幸喜がモチーフ!
キャラビジュが解禁されました!!
蓬莱のスタイルはジャケットにネクタイ、そしてメガネが特徴です✍️
新ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』は10/1スタート✨
よろしくお願いします!
👓👔#もしがくhttps://t.co/IoItNqjK6V pic.twitter.com/fnP2ARiDF8
— 神木隆之介 (@kamiki_official) September 4, 2025
神木隆之介さんが演じる新人の放送作家・蓬莱省吾は、若き三谷幸喜さんがモチーフになっています。
そのことについて神木さんは、嬉しさと緊張感があった、三谷さんの動きや話し方を役にどこまで反映させるべきかを一生懸命考えたと話しています。
ただ、役名は“蓬莱省吾”で“三谷幸喜”そのものではないし、もとから脚本の中に三谷さんの要素は入っているので、神木さんはそれをどうピックアップして表現していくのかが大事だとも言っています。
一方、三谷さんは神木さんのコメディのセンスに感激したそうです。
三谷幸喜さんのインタビューより
自分が書いたものをこんなにも正確に面白く具現化してくれる俳優さんに会ったのは、正直初めてでした。脚本の何倍も面白くしてくれるし、若い方なのにこんな力を持った人がいるんだなと感激して。
主役の一つ!巨大オープンセット!
本日最終回の『最後の鑑定人』にて、本編映像の予告が初公開されます!
お楽しみに🎬オープンセットの別写真をお見せします!#フジテレビ#もしがく pic.twitter.com/kGarQ5jLaJ
— 水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』【フジテレビ公式】 (@moshi_gaku) September 17, 2025
本作のために、1984年の渋谷を再現した巨大なオープンセットが建てられました。
ほかの作品からも美術部や大道具のスタッフが招集されて作られたという大規模なセット。
菅田将暉さんは「今まで出演したドラマの中でもはるかに一番豪華で、未来がある」と感じたそうです。
三谷さんは、セットを見てタイムスリップした感じになったそうで、特にストリップ劇場と坂を挟んで目の前にある古いアパートはそのままだったと語っています。
そのアパートから通りを横切って劇場に入っていく導線が完璧に再現されていたとのこと。
今回は「1984年の渋谷」という明確な設定がありますが、今の渋谷では景色も変わっているし通行する人を止めることも大変だし現地での撮影は難しかったのでしょうが、丸ごとセットを作ってしまうのはすごいことです。
60メートルくらい続く坂に約20軒のお店などが並んでいる「八分坂」。
夜は様々なネオンの光がカラフルに輝き、その光が路面に反射して艶やかで猥雑な雰囲気を醸しだします。
輝く夜の街で、登場人物たちそれぞれにどんな光が当てられるのでしょうか。

もうすでに撮影は終わってオープンセットは壊されているそうだけど、内部の様子を詳しく見たいなあ。セットツアー撮ってくれてたら嬉しいんだけど。
1984年の渋谷を再現
1984年の渋谷が舞台の本作は、街の様子や人々の服装や持ち物など、当時の流行や風俗をできるだけ再現しています。
その時代のお菓子が当時のパッケージで出てきたり、登場人物がタバコをポイ捨てしてもとがめられなかったり。
物語は三谷さんの実体験が元になっていますが、ドラマとしてはファンタジーです。
けれどもディテールまでリアリティを大事にする演出が、現実の私たちとの橋渡しをしてくれるんですね。
こだわりぬいたプロの仕事は、当時を知る視聴者にノスタルジーを感じさせ、その頃生まれていなかった人たちには新鮮さを届けることでしょう。
三谷幸喜が現代に届けるパワフルな1980年代!
現代は不安に満ちた時代です。
夢と熱気があった1980年代に生きた人々を描くことで、現代の人たちにメッセージやエールを送りたい、そういう三谷幸喜さんの想いがこの物語の出発点だそうです。
夢を追いかける人たちの輝きが現代をどう照らしてくれるのか、大いに期待しています。

パワーにあふれた時代を描いたドラマからきっと私たちも元気をもらえるんじゃないかな。

金城綾香プロデューサーが“大人のワンダーランド”と言い、三谷さんが“大人のファンタジー”という「八分坂」のセットで、どんな物語が繰り広げられるのか楽しみだね。






