アニメ【薬屋のひとりごと】2期がいよいよ放送!1期→1~2巻、2期→3~4巻がアニメ化されると予想します。新たな出会いと死亡事件、発見される遺体。猫猫は壬氏の正体を知ります。その後、行方不明に。覚悟を決めた壬氏と猫猫の心が遂に動き出す!?
本記事では【薬屋のひとりごと】の原作小説の3巻、4巻のお話をネタバレしてますので、ご注意ください。
アニメ【薬屋のひとりごと】2期のネタバレ
【薬屋のひとりごと】のアニメ2期では、壬氏の正体が遂に明かされることになると思います!出生の詳細は、次期以降ではと考察しています。
アニメ2期1話「猫猫と毛毛」
アニメ【薬屋のひとりごと】25話です。
あらすじ
春の園遊会が終わり、猫猫は玉葉妃の毒見役として日常を過ごしています。そして宮中では大衆小説が流行ります。
鈴麗公主の散歩が許され、宮廷内を歩いていると仔猫に遭遇。そして見知らぬ侍女はひょいっと抱き上げる。
ネタバレ!壬氏の猫吸い、猫は好きではないが猫猫は好き
猫猫は香油を作っています。
翡翠宮で猫猫を探す様子を玉葉妃にからかわれた壬氏は、楼蘭妃の元へ高順と向かっています。侍女の増員を子昌に頼まれて困った様子。
その後猫猫のところへ行き、香油やアルコール消毒の話をしていると、猫猫の荷物が届きます。慌てた猫猫は、下着と嘘をつくも、きわどい艶本があるとばれてしまい、没収されてしまいます。
「お気に召したならば1冊お納めになっては?」と言う高順に、焦る壬氏
後宮では大衆小説が流行ります。壬氏の企みを猫猫は覚ったようです。
猫猫は、玉葉妃から鈴麗の散歩に付き添って花や生き物のことを教えてあげてと言われます。どこに嫁ぐか分からない娘の将来に備えてです。
散歩に出ると子猫の声がします。猫猫が威嚇する子猫をつかみかかろうとすると、子猫は飛び逃げます。すると「これいるの?」と小蘭と同じ衣装の女官が、ひょいっとつかんだ子猫を渡します。
帝から子猫の世話を頼まれ、猫猫は腸を使ってヤギの乳を与え、体を洗います。子猫の爪を切っていると壬氏が高順とやってきます。
顔を赤らめて仔猫を見る高順。ささっとやぶ医者に詰め寄り、袖にひそませた小魚を渡す。
メス猫であると確認した壬氏を前に、猫猫は「去勢する必要がなくて良かった」と言ってしまい慌てて手で口を押さえます。詫びの茶菓子を探すとそこには“ソーセージ”。これはさすがにイカンよなと。
子猫を構う壬氏に、「猫が好きなようですね」と猫猫は言いますが、「具体的にどこが良いのかわからない」と答えます。
猫猫が猫好きの話を始めると、壬氏の脳内には猫猫との回想シーンが。
そして仔猫を抱き上げてお腹に顔を埋める壬氏♡
壬氏の猫吸いキター!
猫猫、固まる。
鍋を囲み、小魚がやわらかくなるのを待つ、やぶ医者と高順もかわいすぎ!
子猫は「毛毛(マオマオ)」と命名、帝から医局の備蓄を荒らすネズミを退治する「盗賊改」という役をもらうのでした。
アニメ2期2話「隊商」
アニメ【薬屋のひとりごと】26話です。
あらすじ
後宮に大規模な隊商(キャラバン)がやってきます。妃や侍女たちが、衣服や装飾品など異国の品々が並びます。妃や侍女たちは目を輝かせ、後宮内はお祭り騒ぎのようです。そしてキャラバンが去った後宮では、香油が大流行します。たまたま洗濯物の匂いを嗅いだ猫猫は違和感を抱き、流行に敏感な水晶宮へ走り出します。
匂いを嗅ぎ回る猫猫は壬氏に叱られるはず。
そのやりとりが今から楽しみ!
ネタバレ!キャラバンで毒を持ち込み?拗ねる壬氏がかわいい!
・キャラバンの衣装は妊婦向け?
・ジャスミン茶を買う子翠と意気投合
・妊婦に悪影響な香油は偶然入ってきたのか!?
今回のキャラバンは、いつもより規模が大きく期間も長い。大事な外交の相手である異国の特使を迎える先行隊であるから。
壬氏は、宴席の進捗状況を高順に聞いています。
妊娠中である玉葉妃の住む翡翠宮では、衣替えを始めています。
衣替え中の侍女たちの会話
猫猫は、桜花(インファ)と愛藍(アイラン)と衣装を畳んでいると、新しい侍女が来ると知ります。玉葉妃の妊娠に寄って今以上に人手が必要なためです。桜花は、水晶宮は下女を含めて30人、なのに50人以上も侍女や下女を引き連れて入内した妃がいることを不満げに話します。猫猫も帝の愛情を最も受ける玉葉妃の侍女が5人なのは世間体が悪いと思います。そして、嬉しそうにキャラバンが来ると話す桜花を見て「娯楽のない後宮ではこの時の買い物が楽しみなんだろう」と考えるのでした。
水晶宮では、梨花妃が愛おしそうにお腹をさすっています。
妊娠してるんだね!猫猫は梨花妃の衣装から、もう気が付いていたはず。
侍女頭の杏(シン)は、梨花妃からキャラバンでの買い出しを頼まれ、侍女の思思からは、診療所からの言伝を渡されます。
言伝を読んだ杏の目つきが、悪女へ!
キャラバンが来た後宮は、買い物をする妃や侍女たちで溢れ、お祭りのように賑やかです。下っ端が入り込んで買い物は出来ず、羨ましく見ている小蘭の横で猫猫も眺めています。
【猫猫】
後宮は特殊な空間。人が多いのに店は無く、医者はやぶ医者だけ。
衛生管理がしっかりしているから病気が広がらない。
汚物を捨てる地下水路は、堀を通さず大河へつながっている。
猫猫は冷静だけど、小蘭は買い物したくてうずうず。猫猫を恥ずかしそうに誘う様子がかわいかったー。
キャラバンで買った品を片付ける猫猫は、違和感を覚えます。
懐妊はまだ知られていないはずなのに、袖のついた着物や胸のすぐ下で帯を締める衣装が多い。これは玉葉妃の好みではなく、妊婦向けの衣装。
猫猫は「帯を腰でしっかり締めるデザインの物があるか聞いたほうが良いと思う」と助言します。
キャラバン最終日。
猫猫は小蘭と出かけ、小蘭に髪飾りをプレゼントします。猫猫は香辛料や茶葉を見に行きます。
最終日は値引きだ!簡単にぼったくれると思うなよ!!
イーヒッヒ。(やり手婆風)
ジャスミン茶に目が止まった猫猫。
『これ、ください!』
同じものを指差す子翠と再会します。
その後、3人は医局へ。やぶ医者は月餅を用意し、猫猫はジャスミン茶に湯を注ぎます。
「北側で変な臭いがする」と言い出す子翠。水路が詰まったのかな?などと話していると、小蘭は子翠に北側に行く仕事があるのか尋ねます。すると子翠は嬉しそうに虫の絵を書いた紙を見せます。
虫と聞いた猫猫の脳裏には、カマキリの卵鞘(らんしょう)は精力剤、ミミズは解熱効果などと浮かびます。でっかいクモが居ると聞いた猫猫は、
猫耳が生える。
『クモの糸には止血効果がある』
と目を輝かせるのでした。
侍女の咳に近づく足音は、籠の前で止まる。籠の中身は香油の瓶、8本。
キャラバンが去った後宮内で香油が流行ります。洗濯中の猫猫と小蘭は匂いに酔いそうです。
猫猫に薔薇の香油の匂いがする洗濯物がかぶさります。
ここまでタイミングよく洗濯物がかぶさらないでしょーと思いますが。
匂いが強い薔薇の精油が妊婦に悪影響を及ぼすことを思い出した猫猫は、他の洗濯物の匂いも嗅ぎます。そして流行りに流される水晶宮へ駆け出します。
クンクンクン
クンクンクン
麻薬探知犬のように侍女の衣装を嗅ぐ猫猫。「あなた何のつもり?」と杏に睨まれます。
そして杏の抗議文片手に、壬氏に怒られます。
つい興奮して相手の了承も得ずにやってしまいました。
何だ その変態のような言い訳は。
なぜ嗅ぐ!!!
薔薇、安息香、青桐、乳香、桂皮。どれも妊婦に害のあるもの。
ジャスミンには子宮を収縮させる作用あり。辛子は妓女の堕胎剤によく使われる材料。
猫猫は壬氏に「あまり副作用が知られていないもの。後宮にあってもおかしくないもの。似ていませんか?鈴麗姫を犯し、梨花妃の御子を死なせたものに」と言います。
鉛入りのオシロイのことを思い出させ、後宮に毒物を持ち込ませた者がいると勘づかせたのです。
猫猫は自分の発言が元で、誰かが罰せられるのは嫌なんだよね。だから曖昧にしてる。
里樹妃の毒見役をかばったり、公然の酒に塩を入れた人間を調べたりしない。
自分を卑しい生まれと言い、簡単に飛ぶ命だから、自分の発言でそうならないようにしているのかな。
厨房で、猫猫はどこまでが憶測でどこからが確信なのかを考えて疲れてします。ジャスミン茶を眺めて姉たちを思い出していると、壬氏がやって来ます。
壬氏は、猫猫と同じお茶がほしいと言います。猫猫は、最後のジャスミン茶なので出がらしになると答えますが、「それでいい」と壬氏は引きません。
他にどんな作用があるか聞かれた猫猫は、心を和らげる、不眠、目覚め、出産時の分娩を促すと答えます。
白茶を出した猫猫に壬氏は「出がらしでいいと言った」と口をとがらせます。そんな壬氏に猫猫は他にも効用があったと言い、尋ねた壬氏に「不妊です。主に男性側が原因の」と皮肉を言います。
度が過ぎたと慌てた猫猫が、詫びの茶菓子を探しに行った隙に、壬氏はジャスミン茶を飲み干します。「あまり好みではないな」とムスッとしたままその場を去るのでした。
口を尖らせたり、ムスッとしたり可愛い壬氏♡
移動中の壬氏に、高順が中級妃・静妃(ジンヒ)が亡くなったことを伝え、何やら耳打ちします。死因は毒のようです。
【壬氏と猫猫】
・壬氏に怒られる猫猫
・猫猫と同じお茶を飲みたい駄々っ子壬氏
次回【薬屋のひとりごとアニメ27話】は、毒の正体と北側のにおいの正体を発見する猫猫の活躍が見られると思います。
アニメ2期3話「冬人夏草」
アニメ【薬屋のひとりごと】27話です。
あらすじ
やぶ医者が行方不明の女官がいると話す。その女官は年季が明けて、結婚する予定があったという。猫猫は壬氏に後宮に生えている毒茸を調べてほしいと言われる。ご機嫌で調べていた茸の下には隠されていたものが。中級妃の一人が亡くなり、紅娘に連れられて猫猫も葬儀会場へと向かう。
ネタバレ!カエン(火炎)タケで毒殺計画?死体の上に生える茸
- 壬氏、手習い所の案を猫猫に相談
- 静妃の葬儀で包帯の女が嘲笑う
- 後宮の北側で白骨化した遺体が見つかる
猫猫は、やぶ医者から女官の涛(タオ)が行方不明と聞かされます。話によると、仕事熱心ないい子で年季も明け結婚も間近だったという。結婚相手は、出世が期待されている文官です。
心当たりが無いと言うやぶ医者が「人間関係に思い悩む子も多い」と話す。
猫猫は、後宮が妬みから毒が盛られる事件が起きる世界であることを思い出します。
壬氏とお茶会中の玉葉妃の所へ戻った猫猫。
壬氏の話を聞くため、高順の後ろに付いて移動します。
手習い所をつくりたい。
大衆小説を配って文字認識率をあげているのには、訳があると察していた猫猫は、壬氏の行動の早さに感心します。
いいと思います
いつもの視線はどうした?
その反応は何なのでしょうか
「落ち着かない」と答える壬氏に、猫猫が上まぶたをけだるそうに下げると
ホッ♡
うれしそうにほほえみます。
猫猫は『マゾめ!』と思うのでした。
【手習書、猫猫の意見】
場所が南側はまずい→学び合う下女を見た気位の高い妃が快く思わない
手習い所→職業訓練所。飯の種のほうが多くの人が来る。
たまにおやつを与える→いつもおやつが出るなら食べたいときだけ行くちゃっかりした者が出る
他に、茸の調査を頼まれます。
理由は毒茸を食べて食中毒を起こす女官がいるから。
間違えて食べそうな茸は、処分するよう命じられます。
茸調査を頼むシーンで壬氏は、やぶ医者と松茸を食べていた猫猫をいじります。壬氏は、猫猫をイジりたいし、猫猫の虫を見る目線もほしいんです。
茸調査する猫猫
「はあ~」
「ふおおおおっ」
と、薬畑を見つけた時のように目をキラキラさせます。妙にツンとするにおいに気が付き、子翠が変な臭いと話していた事を思い出します。
翡翠宮に戻るなり桜花に「ばっちい!臭い!」と言われますが、猫猫は充実した時間の余韻にひたるのでした。
猫猫は紅娘と静妃の葬儀に向かいます。
紅娘から「中級妃の中で上位、高官の娘で1年前から体調を崩し、部屋にこもっていて食中毒を起こして亡くなった。帝のお通りが無いのだから実家に帰ればよかったのに。玉葉妃の事を思うとホッとした」と聞かされます。
壬氏様が毒キノコの調査を頼んだのは、静妃の毒殺犯人が翡翠宮にいると疑ったから?仮に翡翠宮に犯人がいたといたら誰だろう?疑わしきは自分か。失望どころか感心する。
献花が始まっています。花を渡す静妃の侍女の手にはアザがあり、猫猫は疑問を持ちます。葬儀会場を去ろうとすると、ガシャンと大きな物音がします。
下級妃の宗妃(ソンヒ)が、棺にしがみつき、遺体にかかった布を剥ぎ取り、髪が抜け落ちてあざだらけの顔をむき出しにします。嘲笑い「自業自得だ」と言い放ち、会場はおどろおどろしい空気になります。
宗妃はなぜあの行動を?答えは簡単。病の原因が静妃にあると考えていたから。
その後、猫猫は毒キノコを見つけます。木箱に入れて布で厳重に巻いた毒キノコを壬氏と高順の前に置きます。
腕に残ったアザを見せながら猛毒であることを話します。
猫猫は、毒キノコを口にして死んだのなら、口内に炎症は残るが顔には広がらないと言い、直接毒キノコをこすりつけたようだと言います。
証拠を見つけるため、高順と宦官二人で高級の北側へ向かい、群生する茸の下を掘ってもらいます。
そして遺体を見つけます。この遺体こそが静妃だったのです。
静妃は、涛に帝の求愛があったことを知り、嫉妬。涛に強く当たった。
事件か事故なのか、争いごとが起きて静妃は死んでしまった。
侍女たちは自分たちの保身と涛への同情なのか、静妃の死を誤魔化そうと涛に提案して、涛は身代わりに。
涛の結婚話がすすむと、静妃の身代わりが居なくなってしまう。
壬氏が猫猫に、なぜ遺体の埋められていた場所が分かったのか?と聞くと、やまもりに収穫した茸を見せて、
茸です!!
あの辺りに生えていた茸は、動物の死体や糞尿の近くを好んで生えるんです!
通りで独特な腐臭がしていたはずです。
まさか死体の上で茸観察を楽しんでいたとは~♪
と、テンション高めに話します。
茸はどうするのかと問う壬氏に、猫猫は面白い茸があると純粋な好奇心を訴えます。
『死体に生える茸がか?』と、壬氏はじとーっと見て茸を没収して去っていくのでした。
しょんぼりする猫猫。
かごから床に落ちた茸を見て、「人から生える茸があったら、どんな姿でどんな効用があるのだろう」と思うのでした。
猫猫、壬氏の表情チェック!
- 手習い所のシーン
感心の眼差しより、虫を見る目を要求する壬氏 - 茸調査依頼
松茸を食べた猫猫をいじる壬氏 - 茸収穫
茸を見つけて喜ぶ猫猫が可愛い - 茸没収
しょんぼりする猫猫が可愛い
アニメ2期4話「鏡」
アニメ【薬屋のひとりごと】28話です。
あらすじ
猫猫は、異国の特使から贈られた玻璃製の鏡に何か裏があるのではないかと感じています。
高順からは、外出できないように監視されていた姉妹の妹が妊娠したのはどうしてなのかと相談されます。
鏡を送ってきた特使は、やがて後宮にやってくることになります。
特使は壬氏に「月の精に会いたい」と無理難題を頼んできたのです。
ネタバレ!特使からの鏡は挑発?
異国の特使からの献上品が、4人の上級妃に届く。
猫猫も翡翠宮に届いた姿見を見ています。
玻璃製の鏡は、作るのが難しく西方からの渡来品しかない。
どういう構造になっているのか?
国内で量産できたら儲けることができる。
やぶ医者がキャラバンは異国の特使の先行隊だと言っていだが、砂漠なのか海なのか、こんな立派な姿見を4枚も持ってくるなんて、大変だっただろう。
妃たちにここまで気を使うのは、この国に大きな商談でも持ちかけているのか?
高順から呼び出された猫猫は、紅娘と一緒に話を聞きます。
年が近い良家の二人の娘に、過保護と言えるほどに愛情を注いでいた両親は、年頃の娘たちを外出させずに育てていました。
年頃になった娘たちと部外者との接触を断じていたのです。
哀れに思った侍女が外に連れ出したことがバレると、父親は監視を付けます。
しかし妹が妊娠したと言うのです。
猫猫は、好きな人の子を身ごもったと、月のものが止まったり、胸や腹が張ってくるなどと、思い込みで体が反応する想像妊娠の話ではないなら、私の領分ではないと言います。
猫猫が身ごもったのは事実なのかを確認すると、高順はそういうことにしておいてくださいと濁します。
- 出入り口は西側の廊下のみ
- 部屋の窓辺で1日中刺繍
- 厠は離れの中
- 夜は施錠
- 監視役の下男は姉妹に近づけない
- 窓は同じ部屋の東と南にあるだけ
- 下男は東側の窓を1階から監視
- もう一人の下男は南側の窓を本宅の3階から監視
- 寝室は姉妹で別々
猫猫は、肝心なことを隠しながら詳細を知っている高順の様子に、意見を口にするかしないかをう~ん、う~んと唸ります。
すると高順は、壬氏の遅れている牛黄の詫びと言伝された熊胆を渡します。
はあ~
興奮した猫猫は、謎解きを始めます。
乗り気のしない猫猫に着火する生薬
最初から展開を読んで、懐に隠し持っていただろうに。
猫猫は窓辺で刺繍をしていた姉妹の居場所に樹の実を置いて、その間に鏡を置いて写し鏡をすると、部屋には二人いるように見えます。
離れた所から監視する下男からは、多少不自然でも分からない。
よく似た姉妹なら区別できなかったのではないかと。
鏡の刺繍が逆さまだと、おかしいと気づかれないのか?
刺繍は鳥やウサギ。
ウサギの刺繍が鏡に映るとアヒルに見えるような刺繍をしていたのではと猫猫は言います。
西方の国では、刺繍は上流階級の子女のたしなみだった。
高順様の話はどこまで本当なのか。
子をはらんだのではなく、もっと違う秘密なのでは?
密偵の疑いがあるものを客人として扱うこともある。
しかし追求はしない。
それより、
熊胆で何を作ろうかな~
スリスリ。
アハハ~~♪
紅娘様は高順様に好意があったけれど、妻子持ちと分かりすっかり興味をなくした様子だと察する猫猫。
自分の恋愛には興味が無いけど、好意を寄せているかの察しも鋭い。
真珠の涙を流す絶世の美女の話を聞いたことはないか?
壬氏に言われた猫猫は、“絶世の美人なら目の前にいますよ“と思いながら、じっと壬氏を見つめる。
月の精のような美女で、彼女が踊れば祝福するように光が舞い、その涙は真珠となりこぼれ落ちたと。
なんて美化された話なんだ!
西方の特使は、祖父の見たその月の精のような美女を見たいと言っています。
それは壬氏も会ったことのあるやり手婆のことでした。
玉葉妃にどんな人か聞かれて言葉に詰まる壬氏。
美女揃いにした宴席では、満足せずに鼻で笑って終わりました。
誰もが見とれる容姿を持ち性別は一応男。
女性を夢中にさせるのに十分な逸材である。
色仕掛けを本気にして夜伽(よとぎ)を求められても、
使えるものが無い。
西と北の交易拠点を抑えている特使とはお互いに、新たな交易の話を進めたいところ。
困っている壬氏を見た猫猫は、藁にもすがるつもりで、後宮にやり手婆を呼んで話を聞くことに。
【50年以上前、前の前の主上の時代の特使を接待した時の話】
舞台
- 残っていた遺跡を使う
- 元は祭儀場で、果樹園の近くにきれいな池と建物があった
準備
- 月の満ち欠けを計算し月光を浴びる日を選ぶ
- 障害物をのけて、宴席からの景色を良くした
- 果樹の葉についた幼虫は、一匹残らず駆除
花街の踊り子としてやり手婆を主役に、十数人が踊った
選ばれた理由
- 当時の花街で最上級の妓女だった
- 一番の理由は、背丈が高く175cmあったこと。
- メリハリのある体でもあった
念入りな準備をしたにもかかわらず、かがり火には虫が寄ってきて、衣装には虫の死骸をこすりつけられるという嫌がらせを受けます。
しかし、やり手婆は汚れをひれで隠してうまくやり遂げて大絶賛されます。
そしてやり手婆は、国に帰った特使がわざわざ絵描きに描かせたという、自分が舞う姿の絵を見せました。
妓楼としての仕事をしただけなのに、女神とまで言われて気に入られた理由は何なのか?
同じ絵を壬氏と高順に見せた猫猫は、顔は似て無くてもやり手婆のように大柄な女を見つけては?と提案します。
背丈が175センチを超える美人→壬氏
猫猫と高順は、適任者が目の前にいることを閃き、壬氏は何かを察するのでした。
次回は遂に壬氏が月下で踊る舞が見られる~♡
夜の柘榴宮に、主上が夜伽にやって来ています。
「フフッ」と笑う桜蘭妃。
同じ頃、北側では子翠はかごにせっせと虫を入れています。
そして、蛾が月光を浴びて光りながら飛んでいく姿に見とれているのでした。
子翠の映るシーンで、翠令がでてくるとながれるピアノが主の音楽が流れています。
音楽でも伏線を入れてきましたねー。
前話で身代わりの話がありましたが、それも伏線です。
桜蘭妃の瞳の色や眉毛、ホクロの位置など注意深く見てみると、なにかに勘づくかもしれません。
アニメ2期5話「月精」
アニメ【薬屋のひとりごと】29話です。
あらすじ
特使からの無理難題「月の精が見たい」に応えようと、壬氏たちは頭を抱えています。
猫猫は、50年以上前に花街から生まれた伝説“月の精の舞”について、やり手婆に教えてもらう。
虫好きな子翠の話からヒントを得て、秘策を考えた猫猫の月精に、特使は満足できたのだろうか?
ネタバレ!麗しき壬氏の月精「傾国」とは、このこと
特使の要望に答えるため北側の桃園の様子を調べに来た猫猫は、蛾の幼虫を集めている子翠と出会います。
蛾の幼虫を猫猫に見せた子翠は、「図鑑でしか見たことがない虫がたくさんいる」とうれしそうに言います。
子翠が見せた蛾は、夜行性。
月明かりにふわふわ輝いて桃源郷にでも迷い込んだ気分になるのだという。
羽化したらすぐ交尾して、成虫になったらすぐに死んでしまう。
猫猫は子翠が蛾の雌雄を区別できる事が分かり、「これはいけるかもしれない」とニヤリ。
そして猫猫、子翠、小蘭の3人で、蛾の雄と雌を別々にかごに分別しながら捕獲するのでした。
【特使を招いての宴】
場所:50年前、月の精が現れたという北の庭園
特例:男性官吏も入園が許可、上級妃たちも参加
異国の特使を見せものにしないという配慮から、出席者は馬車の中から宴を楽しむ
猫猫のひとりごと
青い瞳に金の髪の美人
御簾をあげて皇帝に顔を見せているのは、よほどの自信があるから。
奥の愛凛(アイリーン)は大人しそう。
手前・姶良(アイラ) は、自分が誰よりも美しいという自信にあふれている。
上級妃に張り合える美しさなのは間違いない。
特使に合わせて演奏も演目も派手になっているが、特使たちは退屈そう。
すると姶良が皇帝の所へ近づいて行きます。
「ごきげんよう。せっかくの宴ですのに、こんなに離れてしまうなんて、もう少し近くでお話をしたいです。今日皇弟様はご欠席とか。ぜひお会いしたかったです」
「もしよろしければ」と言いかけた姶良を愛蘭は引き戻します。
猫猫のひとりごと
特殊の本当の目的は、皇帝と、その弟2人の寵愛を受け、婚姻関係を結びたいと言う政治的思惑があるのだろう。
祖父の見た絶世の美女に興味は無く、自分たち以上の美人はこの世にいないと自負したいのだろう。
宴が終わり、従姉妹同士の特使らは馬車に乗って帰っています。
姶良
「音楽は私達に合わせて派手にしていたようだけど踊りは大したこと無かったわね」
「四夫人とやらも御簾に隠れたまま。お祖父様が見た月精だってどれほどのものか」
「すぐに皇帝から声がかかるかもしれないわよ」
まーすごい自信だこと。
桃色の衣装をまとった猫猫が立っている辺りで馬車が止まると、猫猫は黒い幕をさっと引きます。
猫猫の手を一瞬握った後、月精となった壬氏が舞います。
月光を浴びた蛾が反射して真珠のように光り、その美しさに特使たちは息を呑んでいます。
舞を終えて姿を消した壬氏。
猫猫は、近寄ってきて異国語でまくしたててきた姶良に「ディアーナ」と言います。
ディアーナとは?
トルコ語で月の女神
アルテミス、実はギリシャではなくトルコ土着の女神が由来
ギリシャ神話のメインとなるオリュンポス十二神の一柱である女神アルテミスは、処女神、狩猟の女神、月の女神と色々な面を持った女神です。
引用元:ターキッシュエア&トラベル
ドサクサに紛れて手を握りやがって!!という猫猫がおもしろかった。
国を傾ける破壊力がある麗しき壬氏の舞を、御者に見ないように言い含め、
何かあった時のために高順たちに待機してもらい、特使らだけに見せるのは苦労したのでした。
月精が急に消えた?
壬氏は、重い衣装を着たまま池を泳いでいた。
壬氏は濡れたまま放置されていることに苛立ちながら、要望に応えられたと猫猫から報告を受けます。
そして「髪がまだ濡れているぞ!」と言い放ち、猫猫に髪の毛を拭かせるのでした。
髪を拭く猫猫の呆れ顔が可愛い!
姶良が「ならいいわ」と言っています。
この鼻で笑う感じは、次の手があるのでしょうか?
香油の事件
猫猫は、妊婦に悪影響のある香油を誰が持ち込んだのか考えています。
- 特使:妃の座に潜り込む目的もあっただろう。
壬氏の麗しき月精に、プライドがずたぼろにされてそれどころではない。 - 桜蘭妃:最も重要視。
父の子昌は先の皇帝の代から重用された寵臣だが、皇帝の食指はあまり動いていない。 - 梨花妃:皇帝の外戚であることに起因していて、出世にがっつく性格ではない。
- 里樹妃:実家は数代でのし上がってきた、先代皇帝に幼い娘を差し出す野心家。
しかし皇帝は豊満な女性が好み。 - 玉葉妃:帝の寵愛が最も大きい。二人目を身ごもっている。
故郷の西方の国は交易で潤っているように見えて決して豊かとは言えない。
過去2回、暗殺未遂に遭っている。
鈴麗を妊娠中に毒を盛った犯人が、紅娘の言う静妃だったとしたら誰から毒の知識を得たのか。
毒の知識…翠令が浮かんだ猫猫は、なぜ壬氏の命を狙ったのか考え、止めます。
猫猫は気分転換に場所を移動する途中、水晶宮で香油を付けていなかった侍女頭の杏とすれ違います。
次の伏線!
体調を崩した愛藍に猫猫は薬を煎じて渡し、二人で北側の診療所へ行きます。
中年の女官・深緑(シンリュ)は、愛藍の額に手を当てて舌を見て、2~3日無理をしなければ問題ないと言います。
愛藍は、診療所へ泊まっていくことにします。
猫猫は、診療所に年かさの女官ばかりがいる理由をひとりごとで言っていると、壬氏にぶつかります。
違う形で医官を調達したい、宦官でなくてもできるようにと話す壬氏。
猫猫
今の皇帝に代替わりした後に宦官となる手術は禁止になったため、人材は枯渇する。
後数年待っていれば、宦官の手術をしなくて良かっただろう。
可哀想にと壬氏の股間に向かって手を合わせる。
薬を煎じていることを黙認されている猫猫は、壬氏に「薬を煎じていることを他者に知られないように」と釘を差されます。
しかし、猫猫の煎じた薬を飲んでいる愛藍を見つけた深緑にバレてしまうのでした。
・月下で舞う壬氏、本当に綺麗だった。
・股間に手を合わせる猫猫にムッとする壬氏に笑ったわ。
アニメ2期6話「みたび、水晶宮」
アニメ【薬屋のひとりごと】30話です。
あらすじ
医官ではない猫猫がひそかに薬を調合していたことが、診療所の女官・深緑に知られます。責められるどころか「水晶宮の下女のために薬を作ってほしい」と。その下女は長い間体調を崩し、周囲が何度も療養を勧めていたにもかかわらず、半月前から突然姿を消している。以前、梨花妃の看病をしていたとき、水晶宮の侍女たちのただならぬ様子に違和感を抱いていた猫猫は、不安を覚えながら水晶宮を訪れる。そこで彼女が目にしたのは、ある重大な秘密だった……。
ネタバレ!凛とした梨花妃がカッコイイ
猫猫が薬を作っているのを知った診療所の深緑は、猫猫を呼び出します。
梨花妃の下女・思思(スースー)の調薬
思思の気がかりな
・キャラバンの時期から 倦怠感・微熱が続き、妙な咳まで出るようになった。
・一度しっかり休みを取るように伝えたのち、洗濯場に現れなくなり、半月経つ。
深緑の憶測
「診療所に来るように伝えたが、来ないのは上の許可がおりなかったからかも、、。」
猫猫
水晶球の悪いところだ。
下女が許しを乞う相手ならリファ様ではなく侍女頭だ。
願い出たところで無視された可能性が高い。
妙な咳か。 もし感染するものなら放っておけない。
水晶球だけでは終わらない問題だ。
猫猫は、壬氏の書状を持ったやぶ医者と一緒に、賢妃・梨花妃の居る水晶宮へ向かいます。
侍女頭・杏の案内中、優秀な侍女たちが賢妃を支えているというやぶ医者の言葉に、
杏
「水晶宮の侍女は皆名家の出、帝に仕えるのにもふさわしい者ばかりです。
梨花様も皇族出身の高貴なお方ですから」
(そんなの私だって同じなのに、それなのにどうして)
猫猫は、咳が小屋のほうから聞こえたため、立ち止まります。
杏に、猫猫は今日は香をつけていると言い、先日の衣の匂いを嗅いだことを詫びます。
そのすきに隙に、やぶ医者が小屋の扉を開けます。
そこには、やつれて咳こんでいる思思が寝かされていました。
杏「病が移らないよう 病人を隔離するのは常識」
猫猫
梨花妃が病に伏していた時、病人の匂いを誤魔化すように香が焚かれていた。
今回は逆、香の匂いを誤魔化すために 病人が置かれているようだ。
水晶球の侍女は 本当に隠し事が多いですね。
先日禁止となったキャラバンの香液瓶がこんなに。
またかわいそうな宦官が鞭打ちの刑にされてしまう。
杏の心の声
動揺するな。
分かるはずがない。こんな小娘に。 本当の目的なんて。
堕胎剤を作ろうなんて どういうおつもりですか?
壬氏
これはどういうことだろうか?
キャラバンの品には毒物になりうるものがあったため回収する。
そうお触れが出ていたはずだが。
質問を変えよう。
禁止された香液瓶で何をしようとしていた?
杏は、黙秘し、何のことかわかりませんと言います。
感染を防ぐために病の下女を物置きに寝かせるように指示。
いきなりやってきて、梨花様にあわせろと言ったあげく、他の宮の物置きをあさる方が問題では?
病人に食事を運ぶくらいでしか人の寄り付かない場所です。
逆を言えば誰でも近づけました。
これらが私の物である証拠でも?
壬氏に「ならば思思に聞けばよい」と言われ、杏は「熱に浮かされ、もうろうとしていた下女の発言をどこまで信頼できますか?」と言います。
熱に浮かされていたことは知っているのですね。 実にお優しい。 わざわざはしための容態を見に来てくださるなんて。 それなら体に香油の匂いが残っていてもおかしくありませんね。 以前は香油の匂いなどしなかった杏様でも。
(これ以上手詰みしてはいけない。 分かっているが。 腹の立つことはあるものだ。)今日のシン様は、この香油と同じ匂いがします。 この瓶は行李の中に置かれておりました。 果たして滲み出るほど強い匂いでしょうか? 念のため、確かめさせてもらえませんか?
触るな!
杏が猫猫を手で払いのけると、猫猫の頬に傷がつきます。
梨花妃
その辺で私に任せてもらえないかしら。
この者の罪状はどうなるのでしょう?
仮に堕胎剤を作ろうとしたならば、帝の子を殺すのと同義
それはどの妃の子であってもですか? たとえシンの狙いが私であっても。
杏は勉強や作法など、いっぱい梨花妃より私の方が優れているのに、自分が選ばれないことに不満を持っていた。
- 当主の娘だから選ばれたと梨花妃を憎むがゆえに、無能な侍女たちを集める。
- 杏は、猫猫が書いた白粉が毒という布を結んだシャクナゲを放り投げる。
- 侍女たち、おかゆさえも食べるのが苦しい梨花妃に、栄養満点な固形物を運ぶ。
- 子を死なせた白粉を梨花妃に塗って衰弱させた。
私はずっと国母になるべく育ったのよ!
子を成せず花園で枯れるといい!
香油の瓶が入った行李を投げつけようとした手を高順に掴まれます。
汚らわしい宦官、離せ!ともがく杏に、
猫猫
「国母という立場を愛しているように見えましたので」
その言葉を聞いた梨花妃は、目を閉じて一瞬下を向き、凛と目を見開き、杏に近づきます。
梨花妃
「そんな風に思っていたのね、杏」と言い、頬をぶちます。
「壬氏殿。 この侍女頭はある時に暴言を吐きました。 私が手をだしてしまうほどに。 よってこの者を解雇します」
「 あら? 平手では足りませんか? ではこちらで」と拳をふりあげます。
梨花妃の寛大な配慮のおかげで、毒殺を目論んだ阿多妃の侍女頭・風朝のように死刑にはなりませんでした。
猫猫は、なぜ思思の居場所が分かった?
病気なので皆の寝床から離れた目立たない場所。
目印となったのは、赤い花を咲かせるのがほとんどのおしろいの花が、白い花だけ咲いている。
風水では緑と白の組み合わせは健康に良いと言うから、誰かが植えていると推測。
アニメ2期7話「選択の廟(びょう)」
アニメ【薬屋のひとりごと】31話です。
あらすじ
手習い所の講師である老宦官のもとへ小蘭と行った猫猫は、窓から見える古い廟に興味を持ちます。
老宦官は『この地を治める者は、あの廟を通り抜けないといけない。そして正しい道を選んだ者だけがこの地の長となる』と言います。
玉葉妃と帝の毒見をしていた猫猫が帰ろうとすると、帝に付いてくるよう命じられます。
同じように呼び出された壬氏と共に、昼間に興味を持った古い廟「選択の廟」の実態を知ることになるのです。
ネタバレ!王母の血統を残す方法とは?
選択の廟とは?
特定の血統に属する者かを見極めるために使っている建物。
王母は「色弱」であり、その遺伝子を持っているかを見極めています。
【方法】
指示に従い、異なる色の扉3枚うち、1つの扉を開けて進んでいく。
【最後】
王母の子であるならば、民に地の王だと宣誓する場所へたどり着けるのです。
選択の廟を管理しているのは、手習所の先生である老宦官。
老宦官は、再訪した帝に「何度来られても同じかもしれませんが、それでもよろしければ。」と言います。
つまり、色の見え方が違うのだから、何度来ても無理なのでは?という意味合いです。
帝と猫猫がどのように通ったのかネタバレします。
帝は、お付きに猫猫と壬氏を指名。
扉の色:青、赤、緑
指示:赤き扉を通るべからず
帝→「青」
扉の色: 緑、茶、水色
指示:茶の扉を通るべからず。
帝→「緑」
猫猫は何度も繰り返す行動に、早く終わらないものかと思っています。
最後の扉
扉の色:青、紫、黄
青き扉を通るべからず。
帝→「黄」
結果は、行き止まり!
「大の子よ、だが王母の子ではない」
帝:朕に天意を知ることは出来ないか?
老宦官:この廟を後宮の中に閉じ込めた時点で、ここを管理する者は私1人になりました。天意に何の意味がございましょう?
猫猫の養父が羅門と知っている老宦官は、「きっと羅門なら分かるだろうね」と、煽りととれる発言を猫猫にします。
お前には無理だと言われているようで腹が立ち、猫猫は謎解きをしていきます。
帝:「朕が王母の子ではないと言う言葉の意味がわかるか? 」
そう言えば、建国の物語に登場するのは初代皇帝の母王母だ。
父親は出て来ない。
ならば母方の血を重んじそうだが、実際には男子による世襲制をとっている。
その中で王母の血筋を残そうとするなら。
- 先帝の兄君達は、みんな流行り病で倒れた
- 全員が同腹ではないが、王子を産んだ母君たちは姉妹
- 血が近かった
- 天意を継いだのは 眼の悪い方だが、先帝の眼は良かった
もう一度廟を通りたいと言う猫猫に、老宦官は、后姫でも姫でもない猫猫がまた通ること、扉の選択に口を挟むのはと難色を示します。
そして帝の命で、壬氏が連れていくという条件付きで、もう一度廟を通ります。
扉:青、赤、緑
「赤き扉を通るべからず」
→青
扉:緑、茶、水色
「茶を通るべからず」
→水色
10個目。
扉:白、紫、緑の扉
「なんじ、赤い扉を選べ」
→緑
老宦官:「おめでとうございます。正しき道を選ばれたようで」
誰もこの道を選ぶことが出来なかった時は、正しき道を選ぶ后妃を連れて再度この廟へやって来た。
西方には、赤と緑の判別が出来ない男性が10人に1人の割合でいた。
【最初の扉】
青、赤、緑の扉:「赤い扉を通るな」
赤い扉と緑の扉の色の識別が不可。
同じような色に見える。
↓
二つの扉は違う。
↓
残る青い扉を選ぶ。
【次の扉】
茶、緑、水色:「茶を通るな」
茶と緑の区別が付かない
↓
水色の扉を選ぶ。
【最後の扉】
白、紫、緑:「赤を通れ」
白と紫の識別をして、残った緑の扉が赤だと判断。
王母の子は、緑色でも赤色でも同じような色に見える。
帝:緑の識別ができるため、赤い扉など無いと思う。
王母の子:白と紫の識別ができるから、この2枚は違うと考え、残る1枚が赤だと考えて「緑」の扉を選ぶ。
代々の皇帝にそんな特徴があっても、慣れてしまえば大きな問題もなく、周りの人も気が付かなかった。
色の識別はできないが、夜目が効く。
それが王母の目の言い伝えというお話しでした。
さらに詳しい猫猫の解説
時には偶然通過したものもいるかもしれませんが、 最後の部屋まで辿り着ける確率は相当低い。
昔話には王母は遠き地よりやって来た者とある。
彼女は色彩の判別が困難な特性を持ちながら、西方の血より従者と共にこの地へとやって来た。
新たな地に定住するのは容易な事ではない。
そこで彼女は、この地の長と婚姻を結んだ。
伝承では王母は夫を持たない。
そこが王母たちのしたたかな所。
血が濃くなり過ぎないよう、よそから来たものを娶るのは珍しいことではない。
王母を祖としながら代々男子が皇位継承しているのは、この地の王を立てたやり方に従ったから。
しかし、王母の血族はそのまま自分達の血が薄れ途絶えるのを良しとしなかった。
王母の血を確実に後世に残す方法、それがこの選択の廟。
もし特性を持つ者がいなければ王母に近しい血筋の者を后妃として迎え共に廟に入る。
后妃も廟に立ち入る事が出来るのはそのため。
そうやって少しずつ国の中心に入り込んで行く。
元いた王の存在を物語から追い出し王母を祖にするほどに。
やがて当時を知るものが居なくなれば残った物語が真実となる。
それはとても平和で気の長い乗っ取りだったわけだ。
自分の血統を残すって血族国家?濃いと体が弱いといった弊害を生むわ。
他の地から来た王母は自分の子孫で統治する。
楼蘭妃の父親・子昌って確か目が悪かったわ。
この国を子一族で染めたかったと考察!
子一族の目論見を猫猫の父・羅漢は見抜いていた。
羅漢は人の顔の識別ができないけど、色弱ではないから夜目でもない。猫猫のセリフから、羅漢の勘は100%の的中率。
しかし、この謎解きは興味深かった!
色弱の遺伝子があっても女の子は症状として現れないと聞いたことがある。症状がでている女子に男児を産ませたら、国母と同じ色弱持ちになる。
日本小児眼科学会の解説を読んでまとめた。
色覚に関係する遺伝子は、X染色体にある。
男子:母親からX染色体を受け継ぐ
女子:両親からひとつずつX染色体を受け継ぐ
片方のX染色体に色覚異常の遺伝子有り
→遺伝子を持っていても病気や症状を発症していない「保因者」
両方のX染色体に色覚異常の遺伝子有り
→色覚異常になる。
帝もだけど、目の良かった先帝も、王母の子では無いということね。
アニメ2期8話「皇太后」
アニメ【薬屋のひとりごと】32話です。
あらすじ
笑いながら虫を捕まえている変な女官がいるとの噂の正体が、猫猫だと思われています。
噂の元凶である子翠を探しだし、誤解を解こうと話を聞いていると、診療所へと向かう皇太后・安氏を目撃します。
訪問の目的が気になっていると、皇太后自らが翡翠宮へ。
皇太后は猫猫に“私は、先の帝に呪いをかけたのかしら?”と、問われます。
ネタバレ!皇太后の呪いとは?
私は先帝に呪いをかけたのかしら?
皇太后は、猫猫に先帝(皇太后の夫)の遺体が、1年腐らなかった謎解きを依頼されるお話です。
【ヒント】
前話冒頭で、壬氏が悪夢を見たときに、落ちてきた金色に輝くもの。
猫猫は、壬氏のモノを生やす薬を作ろうと、採取したトカゲのしっぽを見せたことで、桜花を気絶させました。
それを侍女頭・紅娘にリークされて、物置部屋へ追い出されます。
しかしそこは、猫猫にとっては楽園なのでした。
虫の採取を病的に行う子翠と一緒にされたことを心外だと思う猫猫。
「神出鬼没」の子翠の所在情報を、壬氏にもらったハンカチをつかって女官たちに聞き出した猫猫は、子翠と会います。
すると、皇太后さまが現れ、どこかへ行くのを猫猫と子翠は隠れて見ます。
猫猫は薬の知識のない杏に作り方を教えた人間は誰なのか?
皇太后が、主上の母親とは思えない若さに驚きを禁じ得ません。
女官の診療所を作ったのは皇太后様で、子翠は皇太后様は優しい方だと言ってきます。
奴隷廃止が決まったものの制度そのものは形を変えて存在するのは事実でした。
玉葉様の元に皇太后様が現れ、皇太后様は孫を撫でつつスイレンから猫猫のことを聞いたとのこと。
皇太后様は猫猫が色々な問題を解決していると言い、わかる範囲で調べてもらいたいと言います。
「先の帝に呪いをかけたのかしら」と言われ、先帝は女帝の傀儡、バカ殿でロリコンと言われてます。
皇太后様の腹の傷は育ちきっていない状態で妊娠、腹を切るしかなかった、オヤジが宦官にさせられました。
その後は皇太后様が王弟を出産したそうで、王弟は先帝の子なのかと思えてきますが……
皇太后様は妃を集めて茶会を催し、猫猫が妃との関係性を考察していたら、紅娘は自分が毒味すると言います。
猫猫は皇太后様に呼ばれ、私は先帝に呪いをかけたのかと問われます。
侍女に案内された猫猫は部屋の匂いに気付き、先の先の帝の時代に女官から下級の妃になった者が暮らしていたことなどを知ります。
先帝と女帝はあの部屋にこもることが多く、先帝は天寿を全うするほどの年ですが皇太后様は呪ったと言います。
先帝の死体は女帝と違って腐らずに残っていて、皇太后様はそれを呪いだと。
- 体が未熟で帝王切開して帝を出産
- 皇弟の年は、猫猫の1つ上
- 皇弟を皇太后は30歳に出産
- 幼女趣味な先帝が、30歳の皇太后と?
- 皇弟は、本当に先帝の子なのか?
猫猫「人は皆、土に還る」とつぶやき、「調べるにあたってお願いがある」と申し出る
アニメ2期9話「先帝」
アニメ【薬屋のひとりごと】33話です。
あらすじ
猫猫は、皇太后・安氏から依頼された“呪い”の謎を、久々に滞在する壬氏の屋敷で調べています。
水連から幼い頃の壬氏について話を聞くなかで、壬氏が特に気に入っていた不思議な色の小石を見つけます。
壬氏お気に入りの玩具入れの行李から見つかった小石が、皇太后の呪いの手掛かりに。
猫猫は亡き先帝の部屋に隠された秘密を明かし、見事な謎解きをしていきます。
ネタバレ!先帝の描いた絵は女帝か?安氏か?
「先帝の死」には、誰も知らない秘密があった。
壬氏のお気に入り玩具入れの行李で、猫猫が見つけた黃金色に光る石。
それはただの石ではなく、砒毒を含む雄王(ゆうおう)という鉱石だった。
証拠を見つけるために、先帝が生前使っていた部屋に立ち入った猫猫は、確証と知らなくて良いことまでも知ることとなります。
猫猫は皇太后の言う呪いの謎を解くため、壬氏の部屋を訪ね、水蓮から幼少期の壬氏の話を聞きます。
お気に入りのおもちゃでばかり遊ぶのを禁じられ、取り上げられては泣いていた壬氏。
それは、一つのものに執着することを許されない立場に生まれたから。
広い視野を持ってほしかったのかな。
猫猫・心の声
「抑圧された環境で育つと心に影響を受けると聞く」
街歩きで串焼きをほおばる顔、月精になったのちずぶ濡れにして怒った顔など子供っぽい所を猫猫は思い出す。
そして猫猫は、幼い壬氏が気に入っていたおもちゃを入れていた行李から、黄金に輝く小石を見つけて仮説を立てます。
翌朝、猫猫は証拠から確証を得ようと先帝の部屋へ皇太后と侍女、壬氏と高順とともに向かいます。
・先帝は絵を描く趣味があった
・皇太后を描いたことがある
先帝の部屋を管理していた元奴隷を呼び、言葉を話せないその者の様子から壁に絵があると推測した猫猫は、壁紙を剥がします。
桃色の花を咲かせた木のそばで、花を持った雄黄色の衣を着た微笑む女性。その女性を囲むように描かれた5人の女児たちも微笑んでいる絵。
絵の中心にいる女性の衣装は、黄色です。
- 雄黄を元にした顔料を使っていた
- 雄黄には砒毒と同じ毒性がある
- 砒毒には物を腐りにくくする作用がある
- 雄黄に含まれる砒毒は少しずつ先帝の体に取り込まれ、亡くなる頃には全身に回っていた
【猫猫・心の声】
隠れるようにして絵を描き続けたこの部屋で。
帝ともあろう方が絵を描くなんてとんでもないと少なくとも周りはそう捉える。
だから昏君(ばかとの)と呼ばれた先帝でも公にはしなかった。
口の聞けない奴隷の従者に部屋の管理を任せていたのもそのためだろう。
まだ弾力がある。
この下に一体何枚あるんだ。
これほど多くの絵となると道具を用意したのはおそらく先帝の母である女帝。
この絵の女性は分かっていたのだ。
自分の子が帝にふさわしい器ではないことを。だから、偶然帝の地位を手に入れた吾子を守ろうと自分の元に権力を集めた。
たとえ女帝と呼ばれるようになったとしても。
このために何でもした女帝が最後に与えたのが、この場所と絵を描く道具だった。
毒だとは知らずに。
何という皮肉だろう。
猫猫は雄黄色の衣を着た微笑む女性を、女帝と考えているのかな?
安氏・心の声
「ああ、腹が立つ」
安氏は、雄黄色の衣を着た女性を見ながら、女帝の存在感が大きいのかと思い、自分はこの絵の中に描かれているのか考えています。
私は所詮通り過ぎるだけの存在で、男児(=帝)を帝王切開で産んだから、国母として存在していると思っています。
偶然、幼女趣味の先帝の手にかかって身ごもった幼い娘をかわいそうと言う者もいました。
安氏の父は文官で母は側室。
そして幼い顔の割には初潮が早かった安氏を、父は都合のいい道具として利用した。
安氏は後宮に、腹違いの姉=中級妃の侍女として入ります。
中級妃は、父の思惑など知らず、帝が来ることに心弾ませています。
帝(=若い頃の先帝)が来たため、姉が帝を招き入れようと腕にそっと手をかけようとすると、「触れるな!」と帝に振り払われ、姉は床に倒れこみます。
安氏はその姿がとても国の頂点に立つ男とは思えませんでした。
幼い安氏は姉でもある妃を慰めるでもなく、帝に非礼をわびるでもなく、「大丈夫でしょうか?」と帝に声をかけます。
そして帝が幼い自分を捉えたことを確信します。
帝の瞳には安氏が映り、安氏の瞳には帝は映らない描写が、安氏の野心を反映させていると思った。
野心に満ちた少女は、先帝の子を宿して命の危険に何度も晒されつつも男児を産み、女帝が孫であると認めてくれたことで皇太后となったのです。
安氏の他に先帝のお手付きになった娘は、女児を産んだものの先帝に知らぬと否定されたため、去勢していなかった医官の子とされて、医官と女児は追放された。女児の母は後宮から出ることは一生無い。
後宮から出ることは一生無い、先帝のお手付きになった女のために皇太后は診療所を作ったということかしら?
先帝は、少女の外見で亡くなった安氏に会いに来ようとはしませんでした。
子昌の進言通り、後宮は拡張され、安氏と同じ使命を帯びた幼い娘たちが次々にやってきます。
幼女趣味先帝との間に男児を生んでもらおうと、幼女が送り込まれたということ!
女帝の傀儡(あやつり人形)としてのみ存在し、幼い娘にしかまともに話しかけられない情けない男に、忘れられるのが許せなかった安氏。
安氏は閨で先帝に跨り、「私が怖いですか?私が大人の女になったから?それともこの腹の傷が?」と、許しを請うておびえる男をいたぶったのです。
幼女趣味先帝が興味を持った幼い娘たちや、偉大な母である女帝よりも深く思い出につなぎ止めるために。
その後、先帝は心を壊して絵を描いていた棟で引きこもるようになります。
「あの男はこの部屋で、女帝である母と野心のない娘たちばかり思い描いていたのだろう」
安氏は、1度だけ描いてくれた絵をとても大事にしていたけれど、水連に捨てるように言いました。
私は先帝にとって必要ないのだからと。
壬氏
昔、あの方が私たちの元へ来たことがありましたね。
あの時こんなものを拾いましたと雄黄を見せます。
不義の子と言われようと取り違えられた子であろうと大切な子に違いないのに。
壬氏
一度、私はあの絵を見たことがある気がします。
年若い娘の絵で淡く色付けされていました。
この石を拾ったのは、その絵を覚えていたからでしょう。
昔あなたは好んでこの色を着ていらっしゃいましたね。
そう話す壬氏の顔を見た安氏は、自分を描いてくれた時の先帝の顔を思い出し、女帝と思っていた女性が自分であったことを悟ります。
壬氏
あの絵の女性は本当に女帝なのでしょうか。
あの時あの方は何を伝えようとしたのでしょう?
考察
自分の子供を撫でようとしたのではないか?
知らないわ。と答えた安氏は「ずいぶん面白い女官に目を掛けているようですね。
お気に入りは隠しておかないと 誰かに隠されてしまうわよ」と話をそらすのでした。
安氏は、知ろうとしないことを選んだのです。
【考察】
安氏は、父の目論みや先帝の幼女趣味を知っていて野心だけ持っていた。
絵をとても大切にしていたところから、先帝へ惹かれるところもあったと推測。
しかし、いつまでも女帝の操り人形のままで、いつまでも幼女にしか声をかけられないのが男として情けない。
帝という地位を確立してほしかったのでは?と思いました。
野心のある安氏だからこそ、堂々としていたほしかったと言うのでしょうか。
アニメ2期10話「怪談」
アニメ【薬屋のひとりごと】34話です。
あらすじ
翡翠宮へ3人の新たな侍女がやってきます。仕事を終えた猫猫がそそくさといなくなったと思えば、嬉々として物置を住処にしています。その姿に驚きを隠せない新たな侍女たち。見かねた桜花があれこれ画策するも、猫猫はその気遣いをふいにしてしまい、猫猫は反省します。にやりと笑う桜花の強引な誘いに、猫猫は桜花とともに後宮の古びた棟へと向かいます。妙齢の美しい女官に迎え入れられた棟の中で、集まった女官たちの怪談話の話に加わったが…。
ネタバレ!後宮の闇、子翠は誰かと似ている
桜花が怖くて一人で寝られなくなった「十三の怪談会」。娯楽の少ない後宮でひっそりと開かれてきた集いの背景には、不気味な真実が隠されています。
【翡翠宮は新侍女を迎える】
翡翠宮に、新たに三姉妹の侍女“白羽(ハクウ)、黒羽(コクウ)、赤羽(セキウ)が加わります。玉葉妃と同郷で白羽は同い年です。
三姉妹そっくりで猫猫は見分けることができず、名前と同じ色の髪紐をつけて区別することになります。
渡りに船と言わんばかりに物置を〝巣〟にしている猫猫と、物置を明け渡すように言う桜花とが対立している所へ来た紅娘は、雷を落とします。
新しい侍女に“お手本”を見せる立場の猫猫が、物置住まいでは困るとたしなめられ、寝る時だけは部屋に戻るよう命じられます。
【桜花に誘われた謎の集い】
桜花に後ろめたさがある猫猫は、誘われるがままに後宮北側の古い建物へついて行くことに。そこは先代の時代に建てられた空間で、先に着いた女官たちがいます。
年嵩の女官から、ろうそくを手渡された猫猫と桜花が加わり、計一二人が「十三の怪談」をはじめる訳ですが、、。
参加者が語る怪談は、どれも後宮や遠い国の怪異にまつわる話。
・堀に浮かぶ下女の霊の話
・禁忌の森と光るキノコの話
どれも猫猫が噂で耳にした程度の話で、猫猫は臓器を夜な夜な集める墓荒らしの話をして桜花に頭突きされます。一人が語り終えるごとに、ろうそくの灯が消されていく演出がぞくぞくする怖さを煽ります。
【子翠の怪談】
子翠が語ったのは、ある僧侶が泊まった家で起きた怪異。宿泊の礼に読経する僧侶は、隣の部屋から夫婦の口論を耳にします。妻が読経する僧侶の前に立ちはだかり、自分を探しています。読経やめてはいけないと続けていると、妻は僧侶を見つけられず、隣の部屋に戻ります。その後、咀嚼音が響き、翌朝外へ出た僧侶が見たものは、虫の羽だけが落ちているのを目にしたという。
猫猫は、語り口が滑らかでまるで別人のようだと横顔を見ると、どこか見覚えがあると感じます。
【禁忌の森と復讐の毒キノコ】
禁じられた森に入った母子の話。飢饉の年、食料を求めて森に入った親子は村八分にされ、餓死寸前に。最期に母親が「いいこと教えてあげる」と不気味な笑顔を浮かべて死んでいく。
猫猫はその話の“真相”を怪談後に語ります。
ツキヨタケという光る毒キノコを食べたことで栄養不足の親子は中毒を起こし、親子が手に持ったツキヨタケの光が人魂に見えたのだろうと推理。話の裏にある科学的な要素を明らかにしました。
【最後の怪談──先帝と後宮の少女たち】
会の最後、年嵩の女官が語り出します。
「そういえば、この女官は最初に十三の話と言っていた。ここに集まったのは12人なのにどういうことだろう?
先帝時代の話です。その頃後宮は次々と人が増え、区画を広げておりました。何のために?その頃強大な権力を振るっていた女帝である太皇太后が先帝の嗜好に合う娘を揃えるためでした。先帝は年端もいかぬ少女を選んではその花を散らし、手折られた少女達は外に出ることを許されぬまま時を過ごしました。その中に1人身籠もった少女がおり、先帝に訴えましたが、少女は後宮を出ることも許されず、死ぬ間際に一言」
「次はお前たちの番だ」
ぞっとする言葉とともに、怪談会の空気は一変。部屋には一酸化炭素が充満し、猫猫の機転で事なきを得ます。
「ああ、もう少しだったのに」声の方へ振りむいた猫猫でしたが、年嵩の女官は姿を消していたのでした。
猫猫と桜花は紅娘から聞かされます。
その怪談会を毎年主催していた女官は、すでに亡くなっていたと。
この話は、亡くなった大宝の怨霊が、集まった女官たちも自分と同じ目に遭えばよいといいにきたのかと考察します。
【その女官の正体と“診療所”の真実】
後宮には、皇太后が設けた「診療所」が存在します。そこには、かつて先帝に見初められたものの、出産などに関わったことで後宮から出られなくなった女性たちが集められていました。
皇太后自身は、前話のように野心があり男児を出産したことで現在の地位を得ましたが、自らと同じような目に遭った女官たちに行き場を与えたのです。
大宝もその一人でした。女児を産んだが認められず、娘は追い出され、自身は後宮に閉じ込められたまま亡くなった。診療所にいた彼女が、死後に怪談会を通して“語り継がれた”のだとすれば──
「十三の怪談」の最後は、語り継がれなければならない、“声なき声”だったのかもしれません。
アニメ2期11話「狩り」
アニメ【薬屋のひとりごと】35話です。
あらすじ
猫猫は、楼蘭妃の父・子昌から狩りに誘われた壬氏の付き添いで、後宮をしばらく離れることに。
壬氏、高順とその息子・馬閃とともに子の一族が治める地・子北州へと向かいます。
豪華な宴が開かれる中、壬氏は屋敷の窓を閉め切り、さらには覆面と偽名を使って過ごしているのです。
壬氏たちの対応を不思議に思う猫猫は、ある陰謀に巻き込まれていくことになります。
ネタバレ!壬氏と猫猫がキス(人工呼吸)、壬氏は猫猫を抱き寄せて
遠征先で壬氏の命が狙われ、壬氏と猫猫の距離が近くなる出来事が起きます。
【冒頭】
壬氏は自分の身分を猫猫に話さねばと思っています。
この際、恥を薄めるのであれば、いっそこのようなものを取り込んでみては?
お気に入りは隠しておかないと、誰かに隠されてしまうわよ。
高順から遠征に同行させるのであれば隠し通すのは難しいと言われた壬氏は、今回の遠征中に自分の口から話すつもりだと返します。
【玉葉妃の壬氏いじり】
この者を数日、返していただきたく思いまして。
それで、うちの猫猫を借りたいと言うのね?
ええ、返していただければと。
猫猫じゃなくてもいいんじゃない?
うちには他にもいい子がいるわよ。
いえ、その娘を返していただけたらそれでいいので。
えっと、どの子のことかしら?
ですから、その娘を、
さっきからその娘としか言わないのね。
猫猫「なんで壬氏様はそわそわしてるんだ?」
30分間の弄り後、玉葉妃の許可が下りた。
もう、猫猫って本当に鈍感!
「茘」という国名は、その一文字で建国の物語を表している。
草の下に三つの刀。
草は“華”。
帝の先祖である王母を指し、その下の三つの刀は王母を助けた三人の武人を示す。
三つの刀のうち、草冠のすぐ下の大きい刀は、北の大地・子北州を指す。
子北州一帯は、中国産のもろこしの一種・高梁(コーリャン)や麦を栽培していて、さらに北に行くと山岳地帯が広がる。
馬閃の話を居眠りして聞いている猫猫。
先帝は、標高が高く涼しいこの場所を毎年訪れていた。今の帝になってから皇族は訪れていないが、子昌の一族が管理している。
宿泊先へ訪れた壬氏、高順、馬閃、猫猫。
猫猫は壬氏の様子をくつろぎすぎだろと思い、机上の頭巾を見て美しすぎるから必要なのかと考えています。
同メンバーで壬氏の身分を知らないのは猫猫だけ。猫猫はいいところの出としか思っていないのです。
外は宴、壬氏の夕餉はすっぽん料理をはじめとした精のつく料理。
毒見役の猫猫は、食前酒を飲み、すっぽん料理を食べます。おいしいのに食べないことを不思議がり、壬氏の食べろと言う声掛けで馬閃が食前酒を飲み干すと、、。
鼻血を流し、歩こうとした瞬間、白目を向いて倒れてその場で寝てしまいます。
食べないのは怪しまれるからと、猫猫は夕餉を食べて、湯あみもするという贅沢な時間を過ごします。
精のつく料理を俺が本当に食べていいんだな!と猫猫に突っかかる壬氏を高順が抑制!
怪しげな男たちが何やら話しています。
これが例の。ずいぶん小型だな。最新式だ。飛距離と命中精度も上がっている。これなら森の中でも狙える。ここで、あの方には死んでもらう。
宿から30分馬に揺られ、徒歩で1時間山を登った高台で、狩りは行われる。
お偉方らが捕まえた獲物をその場で調理するという趣向。
やることがなくて森の散策を始めた猫猫は、犬をあやす李白に出会います。
犬笛の指示通りに動く犬に猫猫は感心し、李白は「何里離れてもやってくる」ことを話します。
李白ケンが犬をあやすシーンは可愛いわ
避暑地だが天気もよく暑苦しい翌日、子昌の隣席の壬氏はずっと覆面をつけ、料理にも手をつけません。
壬氏が席を立ち、高順の指示で猫猫は醤と塩を混ぜた水を持って後を追います。
しんどい体を木で支えるようにして休む壬氏に、猫猫は覆面を外すように言います。
人目を気にする壬氏を見えないところへ連れて行った猫猫は、水で壬氏の首を冷やします。壬氏はのぼせているにも関わらず、猫猫に話したいことがあると切り出し「俺は本当は…」と言いだします。
「パン!」と発砲音が鳴り響きます。続けてもう一発の発砲音。
壬氏は猫猫を抱きかかえ、約50メートルの滝壺へと飛び込みます。
猫猫は泳げるわけもなく水を飲み、滝の裏で壬氏は人工呼吸しています。
色気満載の人工呼吸でございました♡
猫猫は、ずぶ濡れの衣装を着たままでは風邪を引くと衣装を脱いで絞りはじめます。
壬氏の衣装も絞ろうとすると、前掛けと腰布姿という猫猫のチラリズムに心臓漠々な壬氏は「自分でやる!」と背を向けます。
衣装を絞る壬氏の怒り交じりの顔に注目!
随分と葛藤を抑えているようで。
朝餉に出されたフキが美味しくて持っていた猫猫は、それを壬氏に差し出します。
暑さと水分不足で頭が痛かったはずで、熱はないけれど念のために塩を取ってください。
思ったより悪くないとフキを食べる壬氏に、お腹が鳴ったのを聞かれた猫猫は、ばつが悪そうに壬氏の手からフキをサッと取って食べます。
発砲音について壬氏と猫猫は話しています。
・戦で使う火薬を使った武器
・一発撃つごとに準備が必要
・間を置かずに二発撃たれた
・犯人は複数、少なくとも二人はいた。
滝の裏から外へ、奥の天井の穴から出ることにします。
壬氏を踏み台にして、肩に猫猫が立ち、地上に手をかけます。
湿った空気に引き寄せられたのか、カエルが猫猫の額に飛び乗ります。振り払おうと頭をゆすった猫猫がバランスを崩して、壬氏を下敷きにする形で二人は倒れこみ、、。
あれ?痛くないぞと目を開けた猫猫は、壬氏を下敷きにしていることに気が付きます。
「失礼しました」と慌てて立ち上がろうとする猫猫を、阻止するように腰をぐっと自分の方へ引き寄せるのでした。
今回は壬氏と猫猫のファンに向けたサービスショット多めでしたねー。いつも真面目な馬閃が鼻血を出し、白目を剥いて爆睡したシーン、
久々の李白が犬を可愛がって猫猫が突っ込むシーンは、笑わせていただきました。
人工呼吸ですら、無駄にキラキラした麗しき壬氏様♪
最後の両手で腰を引き寄せる壬氏にノックアウトでした。
35話「狩り」は、リピート確定。
次週で2シーズンの1クールが終わりますね。
待望のカエルむにゅむにゅシーン♪からの気まずい壬氏と猫猫が描かれ、確実に距離が縮んだのを感じられる話になると考察します。
アニメ2期12話「華瑞月(かずいげつ)」
アニメ【薬屋のひとりごと】36話です。
あらすじ
猫猫は暑さで朦朧(もうろう)とする壬氏の手当中、刺客の襲撃があり、抱きかかえられて滝壺へ飛び込みます。
二人は洞窟から脱出の脱出を試みます。そして猫猫は壬氏が隠し続けていた秘密に気づいてしまい、壬氏は話し始めます。
壬氏たちが姿を消した宴会場にいる馬閃のもとに「壬氏の衣が岩場から見つかったため、流された可能性がある」と伝令が。それは飛発を持った犯人をあぶり出すための猫猫たちの秘策だったのです。
【35話、馬閃の説明より】
「茘」という国名は、その一文字で建国の物語を表している。
草の下に三つの刀。草は“華”
壬氏の正体判明!カエル事件にキス未遂、猫猫「牛黄の舞」
【冒頭】
壬氏が居なくなって、2時間が経過。事態を察した数名の高官たちは既に捜索に出ています。
高官たちの「一体どこへ行かれたのでしょう?」「侍女と2人で消えたとか。逢引きでは?」などとささやく声を聞きながら、馬閃は形だけの役割を与えられていることに苛立っています。
あいかわらず何を考えているのかわからない子昌を見ながら、自分が主催の宴で厄介事を起こさないはずだから子昌に関係ない所で事が起こっていると馬閃は考えています。
【猫猫と壬氏】
洞窟から出ようとした猫猫の額に飛んできたカエルのせいで、肩車の態勢から倒れこんだ猫猫と壬氏。
猫猫は壬氏を下敷きにする形で向かい合っています。支えてくれた壬氏の上に覆いかぶさりつつ、手の下に違和感を覚えます。
先のカエルではない何かに気が付いてもぞもぞと触り、宦官にあってはならない男性のシンボルがあることに気が付きます。
壬氏は「ある意味、説明する手間が省けた」と前置きして、何かを話そうとします。猫猫はそれを遮るようにカエルだと言い張り、押し問答が始まります。
壬氏:カエル?
猫猫:突然上から降ってきて、姿勢を崩してしまったんです。おけがはありませんでしたか?
壬氏:い、いや、カエル
猫猫:カエルです。
壬氏:誰がカエルだと!
猫猫:カエルでなかったら、何なんでしょう?
壬氏:カエルはもっと小さいだろう!
猫猫:この季節、そこそこ大きいカエルなどたくさんいます!
壬氏:そ、そこそこ?ええ。そこそこです。
猫猫:そこそこのカエルでなかったら、そこそこの何ですか?
壬氏:おい!何手を拭っている!
猫猫:いや、カエルって気持ち悪いでしょう。粘液を出しますし。
壬氏:誰が粘液だ!
猫猫:とにかく私は何も知りません。
何事も知りすぎてはよくない猫猫は、必要以上の秘密を聞くまいと阻止します。
猫猫の挑発が過ぎ、壬氏は猫猫をそっと倒して「確認してみるか」と言います。
蹴りを入れるべきか?と思考する猫猫の唇に、壬氏の唇が近づいてきます。唇が重なろうかとした時、犬の鳴き声に猫猫が指笛を吹き、“ドスーン”と壬氏の背中に犬が着地!
猫猫:よくやった。
李白に地上に引き上げてもらい、壬氏と猫猫、李白の3人は壬氏を飛火で狙った人物の特定を始めます。
- 飛火は狩りには不向きなので暗殺のために隠し持ってきた
- 狩りに来ている客は、子昌に招待された高官のみ
- 暗殺の道具を手元におくようなまねはしない
- 犬は、笛で呼ぶ以外にウサギの穴を探すくらいはできる
馬閃の元へ武官(李白)がやってきて、壬氏の衣の一部が血の付いた状態で届けられます。
武官は、衣が川の岩場に引っかかっており、昨日の雨で増水しているから流された可能性をほのめかすと、捜索に向かいます。
捜索中、猟犬が一人の男に吠えます。そして、河原近くで血の付いた壬氏の衣が鷹の羽付きの矢と共に見つかります。
捜索中の官たちの荷物を確認すると、魯袁(ロエン)の荷物の中から同じ矢が見つかります。魯袁と部下の様子から壬氏に矢を放った犯人ではないと判断した馬閃は、森の中をしっかり探すよう指示します。
猟犬に吠えられた男が「くそっ!どういうことだ?!矢なんて知らんぞ!」と土を掘り返していると、「そこに何かあるのでしょうか?」と飛火を持った猫猫が現れます。
飛火は、金属の部分で火花を起こす西方の最新型。
猫猫は、猟犬に火薬の臭いを嗅がせて、飛火の隠し場所を突き止めさせていました。矢を探すと見せかけて、隠した飛火が見つかる前に自分で取りに来ることを予想して待っていたのです。
昼の失踪事件は、覆面のお方の気まぐれという表面上の処理がされました。
- 指示をした張本人は誰なのか?
- 目的は何なのか?
猫猫はスッキリしない終わりに、黒幕を考察しています。
西方か。鏡合わせのように瓜二つの特使たち。監視の目を掻い潜って部屋を抜け出したという話も、恐らく特使たちの事だろう。部屋を抜け出して一体何をしていたのか。子を孕んだ例え話のように関係を目論んでいたか。
宴に出ていると思っていた壬氏が、猫猫の部屋の前にやってきます。
昼間のことを互いに申し訳なく思う二人。
猫猫は昔から人の心の機微には疎くなった。仕事第一の妓女である姉さんたちに、泣きわめく声は届かず、泣かなくなった。そのためか、人の好意にも悪意にも鈍感だ。
猫猫は「私にとって壬氏様は壬氏様です」と正直な気持ちを伝えます。
壬氏は少し扉を開け、約束の品「牛黄」を猫猫に渡します。
【猫猫】
「牛の胆石!夢にまで見た薬が今、手の中に!
ありがとうございます!ではお休みなさいませ!」
と速攻で施錠して牛黄にうっとり光悦します。
誰にも邪魔されたくなーい!壬氏様が宦官かどうかなどどうでもいい!ただ、万が一の運はある。もし秘密がバレて宮廷に立たされたら、その時はちゃんと本物の宦官にしてあげよう。
壬氏は「これを渡すと共に、ずっと伝えようと思っていた。お前には迷惑をかけるかもしれない。今回の旅に来てもらったのもそのためだ」と、前振りさえも聞いてもらえないのでした。
この国で“華”の文字を冠するものは今現在2人のみ。国の頂点に立つ帝、そして壬氏様。
【高順】
シャオマオ(猫猫)に真実を伝えられたのだろうか。今後起こりうる問題に対処するためにも知らせておく必要がある。それだけ利用価値のある娘だ。
壬氏様、いえ月の君。いつまでも仮初めの立場ではいられませんよ。あなたは、この国の帝の弟君、華瑞月なのだから。
アニメ2期13話「湯殿」
アニメ【薬屋のひとりごと】37話です。
あらすじ
年季がもうすぐ明ける小蘭は、次の働き口について猫猫に相談します。その話を聞いた子翠は、伝手をつくるために湯殿へ誘います。下女のみならず、下級妃や中級妃たちも利用する大浴場で、小蘭は妃たちへの奉仕する形で何やら始めます。風呂場で気の緩んだ妃たちからは、上級妃たちの懐妊や新しく入った美麗な宦官の噂などが聞こえてきます。
小蘭が可愛い!猫猫と子翠、赤羽が風呂場で情報収集
【冒頭】
30人ほどの宦官が並び、検査官が「次!」と呼びます。
足を引きずりながら検査官に近づく一人の宦官。
流れる音楽♪翠令再び!
もうすぐ年季があける小蘭の次の働き先探しが始まります。
猫猫は幼いながらにも顔立ちが良くて素直なところが、やり手婆にも受け入れられると思うものの妓女をすすめることは最終手段にしています。
そんな二人を見つけた子翠は、伝手を作りに行こうと湯殿へ誘います。
下女たちの大浴場で体をきれいにした三人は、中級妃、下級妃たちが入る小部屋の浴場へ。香油を手につけてマッサージを始めます。
猫猫は糸をつかった脱毛を侍女に紹介します。
- 中級妃に気に入られた女官は、年季が明けると妃の実家で働く。
- くしをもらうこともあり、素材が良いと高く売れる
翡翠宮で猫猫が、湯殿でマッサージを始めたいと相談すると、紅娘は反対します。しかし玉葉妃の気が緩んで思わぬ情報が得られるという考えからOKがでます。
剃刀を使うより良い糸脱毛をほどこす猫猫は、玉葉妃と梨花妃の懐妊の噂はもちろん、楼蘭妃も妊娠しているとの噂が気になっています。
かっこいい宦官が入ったとの噂も気になるところ。
もう宦官になる手術はやってないはずなのになぜだろうと思う猫猫に子翠が説明をします。
元奴隷、異民族の奴隷。
他国の人間を去勢して奴隷にするところもある。
そこから逃げ出したか助け出されたか。
30人もいるということは大規模な討伐でもあったのだろう。
休憩中、猫猫は三姉妹の侍女、白羽・黒羽・赤羽と過ごしています。
玉葉と呼び捨てるほど親しい白羽は、猫猫に玉葉妃が仕えさす理由を聞き、さらに他の宮の友達といることを控えるように言います。
猫猫は、仕える理由を毒見役で玉葉妃に毒が盛られたらまず私が死ぬとあっさり答え、同い年の赤羽を湯殿に誘います。
金剛宮にも湯殿があるのに里樹妃と侍女頭・河南が大部屋の湯殿に来ることを不審に思いつつ、猫猫は近づきます。剃刀負けをしている里樹妃に糸脱毛を試します。
里樹妃から脱毛してもらったお礼のジュースを飲みながら、猫猫が大部屋の湯殿に来る理由を尋ねると、「宮の湯殿には幽霊が出る」と答えるのでした。
【薬屋のひとりごと】原作小説3巻のネタバレあらすじ
- 特使の見たい“真珠の涙を持つという絶世の美女”とは?
- 帝は、王母の子ではない?
- 先帝の遺体は、1年も腐らなかった!
- 猫猫、壬氏の秘密を知る
- 猫猫、さわられる
「毛毛」と「子翠(しすい)」との出会い
侍女や下女の中で小説が流行ります。下女たちが読み書きできるなりたいと思わせるための壬氏の計らいです。猫猫はその企みをくみとって、小蘭に文字を教え始めます。→壬氏の企みを先に知るならこちら
玉葉妃の娘・鈴麗は宮廷の散歩を許可され、猫猫も同行します。鈴麗が猫を見つけ、猫猫が捕まえようとするも威嚇されてしまいます。すると、ひょいとつかみ上げた下女がいました。「子翠」です。これが猫猫と子翠の出会いです。猫は「毛毛(マオマオ)」、後に「盗賊改(とうぞくあらため)」と名付けられ、猫猫が世話をしていくことになります。
子猫の世話をしている猫猫のところへ来た壬氏は、猫を構います。壬氏は猫好きと思った猫猫でしたが、二人とも猫の良さが分かりません。
猫好きによる、猫の良いところ
「何を考えているのか分からないのがいい」
「見ていると飽きず、目が離せなくなり」
「そのうち触りたくなる」
「普段はそっけないくせに、餌を与えるときだけ愛想が良くなるのが腹立たしい」
ここまできたら、諦めて許してしまうらしいですね。
これって、壬氏のことじゃん
その後、交易品を扱う商人たちのキャラバンに向けた準備が始まるのでした。
隊商(キャラバン)の滞在。香油が大流行
・胸のすぐ下で帯を結ぶ衣装は懐妊した妃がいるかの探り?
・猫猫は子翠と意気投合
・妊婦に毒なものを隊商(キャラバン)で仕入れた者がいる?
キャラバン滞在中に、侍女たちが玉葉妃の衣装などを買います。猫猫は、購入した衣装が、全て胸のすぐ下で帯を締めるスカートが多いことに気が付きます。妊娠している妃がいるかの探りでは?と疑います。
キャラバン最終日、猫猫は小蘭と出かけます。ジャスミンを買おうとして、子翠と再会します。茶葉や香辛料を買った猫猫は、医局でやぶ医者と合わせて4人でお茶します。やぶ医者から特使が来ること、子翠から北側で変なにおいがすると聞かされます。
この時飲んだジャスミン茶は、子宮収縮作用あり。買って飲んでいた子翠に伏線を感じます。
北側の変なにおいは、事件のにおい!?
キャラバンが去った後宮では香油が流行り、妊婦に悪影響のある香油の匂いを猫猫は偶然嗅ぎます。慌てた猫猫は壬氏に、香油を毒として持ち込まれた可能性を伝えます。
行方不明の女官と静妃(ジンヒ)
・文字認識率を上げたのは、手習い所を作るため
・毛虫を見る目線をほっするマゾ壬氏
・静妃は1年前に亡くなっていた?!
猫猫はやぶ医者から行方不明の女官がいることを聞かされます。この女官は年季が明け結婚の予定がありました。
これは事件の伏線ですよ!
壬氏の企み
猫猫は、後宮の見取り図を見せながら手習所を作りたいと相談されます。小説を流行らせて、侍女らが文字を読めるようになりたいと思うように仕向けていたわけです。
壬氏に感心した猫猫は感心して、馬を見るような目で見ます。
いつもの(ナメクジを見るような)目はどうした!?
もう一つ、後宮内の毒キノコを調べて、見つけたらどんな毒か教えてほしいと頼まれます。
猫猫は紅娘に連れられて静妃の葬儀に参列します。突然ガシャンと音がしたかと思うと、顔にさらしを巻いた下級妃が、遺体に被せられた布を剥ぎ取り、遺体を見て「自業自得だ」と嘲笑ったのです。
後日、猫猫は猛毒なキノコを壬氏に見せます。布を剥ぎ取られた遺体の顔のただれから、キノコの毒で死んだのだと察した猫猫。壬氏から、静妃が1年ほど前から病であったことを聞きます。遺体の手が綺麗だったことに疑問を抱き、静妃の遺体を掘り当てます。
そして猫猫は、葬儀の遺体は静妃の身代わりにされていたと推測したのでした。
これぞ女の世界って感じ。静妃はよく思われてなかったし、結婚前の女官が、静妃と似てるから身代わりって酷い!
絶世の美女再び
- 特使の贈り物「玻璃製の鏡」
- 外出できない姉妹の妹が妊娠!
- 壬氏が月下で舞う
異国の特使から上級妃たちに玻璃製の鏡が届きます。
猫猫は高順から、年頃の姉妹が一人では出歩かないように監視されていたはずなのに妹が妊娠した話を聞きます。
話すことを迷う猫猫に、高順は壬氏からの言伝『熊胆』を渡します。
猫猫はテンション爆上がり!
なかなか手に入らず遅れている牛黄(ごおう)の詫びの品。
猫猫は、間取り図と監視人の見える視界を考えて、鏡をおいたら姉妹が居るように見えると謎解きします。
壬氏に「真珠の涙を持つという絶世の美女の話を知らないか?」と持ちかけられた猫猫。
それはやり手婆だと言います。昔、特使の接待で舞を披露したやり手婆は、月女神と呼ばれていました。
やり手婆に嫉妬する者が、衣装に虫の死体をこすりつけた。
しかし、その匂いに寄ってきた虫に月光が反射し、光の粒となって映し出され『月女神』と人々は呼んだのです。
月女神、今はシワシワの守銭奴!
異国の特使である女性二人が来て、接待が始まります。特使は月女神を見たいといいます。猫猫は、壬氏に舞ってもらい、子翠に虫を集めさせ、月女神の再現することに。宴の帰り道、特使が通る夜道に突如現れた猫猫。壬氏は月明かりを浴びながら舞を披露します。その姿は、国を傾かす破壊力があるほどの美しさがあったのでした。
遂に、壬氏の舞が見られる!!
OP画像に桃色の衣装をまとう猫猫が天を指さしますが、そのシーンがこの話です。
アニメの猫猫は、天を指さして「セレーネー」と言うと予想。
診療所
特使がやってきた理由の一つは、妃の座を狙うこと。そう思う猫猫は、玉葉妃が鈴麗公主を妊娠中に毒殺しようとした人物、行方不明の翠令の目的やなぜ壬氏を狙ったのかなどと、未解決な事件の犯人を考えています。
一緒に働く侍女の愛藍(アイラン)の体調が悪く、後宮の北側にある診療所で診てもらうことに。診療所は華美さはないものの、しっかり消毒されていることに猫猫は感心します。ばったり会った壬氏に診療所を医局にしては?と伝えますが、医官は男しかなれないことを知ります。
宦官でなくとも医官が調達できないかと壬氏は独り言を言い、猫猫はその股間を見て両手を合わせて憐れんだのでした。
チーン♪南無ー
って合掌する猫猫が描かれそう。
杏の企み、嫉妬をぶつける
猫猫が煎じた薬を、愛藍が診療所で飲んだことがバレて、猫猫は診療所に呼び出されてしまいます。診療所で愛藍の対応をしていた中年女官・深緑(シンリュ)から、梨花妃(リファヒ)の女官に薬を作ってほしいと頼まれます。深緑は咳が出て倦怠感のあるその女官に、休むように言うが今も水晶宮にいると言うのです。玉葉妃に伺いを立てることにして帰り始めます。そしてトカゲの尻尾を拾って大事にしまうのでした。
身なりを綺麗に整えた猫猫、行方不明の女官を見つけだす!
バレないように化粧をした猫猫は、壬氏の書状を持ったやぶ医者と水晶宮へ向かいます。水晶宮の侍女頭・杏(シン)に阻まれるが、書状を見て中に通されます。猫猫は庭に小屋があることに気が付き、そこへやぶ医者を行かせます。そして中の病人を見つけます。さらに奥に隠されていた香油と香辛料を見つけます。杏は、香油の匂いを隠すために病人をおいていたのです。
壬氏や高順が集まり、壬氏が香油と香辛料の説明を杏に問います。梨花妃が杏に話しかけていくと、杏は自分のほうが勉強もそれ以外も優秀だった。私のほうが国母にふさわしいと悔しさをむき出しにします。杏は香油の瓶を投げつけ、「石女(うずまめ)として花園で枯れるがいい」と言い放つと、高順に取り押さえられました。
猫猫が「国母という立場を愛しているように見えた」と杏に言うと、梨花妃は杏の頬をひっぱたきます。
猫猫は病人の官女の場所がどうして分かった?
容態の悪い梨花妃の体臭を香で隠す反対で、香油の匂いを病人の体臭で隠していると推理。小屋のそばに、おしろいが植えられていたことから、病人の回復を願った誰かが植えたと悟っていた。
選択の廟(びょう)
猫猫は、皇帝から廟に行くからついてくるように言われます。
皇帝は、3色の扉の上の「赤き扉を通るべからず」、「黒き扉を通るべからず」などと書かれた指示を読み、1つを選択して進み、壬氏と猫猫も続きます。
最後の扉を開けると「王の子よ、だが、王母の子ではない」と、前回と同じ結果に終わります。
猫猫はもう一度行きたいと言います。猫猫が最終の扉をあけると、そこは廟の屋上なのでした。色の識別ができないとでは?と考えたのです。
王母は色盲だったため、廟で見分けて、血が濃くなりすぎず薄くなりすぎないよう計らっていたようです。
廟を案内する老宦官は、猫猫の養父・羅門の知人です。
皇太后と先帝
猫猫は皇太后に、分かる範囲で構わないから調べてほしいことがあると言われます。続けて「私は、先の帝に呪をかけたのかしら?」と言います。
猫猫は皇太后に連れられて、以前の後宮であった建物のとある部屋ヘ行きます。その部屋は女帝の部屋、女帝が先帝を生んだ場所、先帝が身罷られた場所です。遺体は1年間安置されており、先日、主上と皇太后が埋葬しようとした所、腐っていませんでした。それを皇太后は呪いだというのです。
腐っていなかった理由は?
部屋に壁紙で覆い隠されていた絵。
猫猫は「物を腐りにくくする砒毒(ひどく)を含む岩を砕き、膠でといた絵の具を使っていたからだ」と説明します。
皇太后は思い出します。中級妃で腹違いの姉に侍女としてつき、まだ10歳であった自分に先帝が興味を示したこと、帝王切開で東宮=今の帝を産んだこと、自分をよそに幼い娘のもとへ通う先帝に、閨(ねや)で呪詛(じゅそ)を囁いたことを。
皇太后は、描かれていた女性は誰なのか知ろうとしません。
「お気に入りは隠しておかないと、誰かに隠されてしまうわよ」
これが現実になってしまうの。
猫猫、壬氏と避暑地へ
翡翠宮に新しい侍女が3人やってきます。夜になると猫猫は桜花に連れられ、後宮の北側にある古い建物に行きます。集まった者たちで怪談話を始めます。司会の女官が十三の話というが、猫猫はここに居るのは12人だと気が付きます。
13番目の話に差し掛かるとき、猫猫は締め切った窓を開けます。意識がもうろうとする女たちを叩き、新しい空気を吸わせます。そして「ああ、もう少しだったのに」という声を耳にしますが、女官はもういませんでした。
一酸化中毒をおこしかけたんだね。居なかった女官、13人目は誰だったのか気になる
楼蘭妃の父・子昌(シショウ)から狩りの誘いを受けた壬氏は、猫猫に同行するように言います。壬氏は顔半分を黒布で覆い“香泉(コウセン)”と名乗り、猫猫を連れ、高順、馬閃、李白らと子昌の居る子北洲へ向かいます。
壬氏と猫猫がキス!?狩りで狙われた壬氏の命
狩場へ向かうと、獲物の肉が焼かれ、山荘では酒がふるまわれています。護衛で猟犬を連れた李白もいます。酒の席から席を外す壬氏を猫猫は追います。
馬閃に武官が、主の衣類の濡れた一部を渡します。馬閃たちが滝つぼの下流へ向かうと、先の衣類と同じものが見つかり、折れた矢がついていました。矢の持ち主を探し、森のほうまで行くと、猟犬が飛発(拳銃)を見つけます。
壬氏と猫猫に、銃の球が飛んでくる。
壬氏は猫猫を抱えて滝つぼに飛び込む!
意識のない猫猫に壬氏が人工呼吸をして、猫猫は目を覚ますのでした。滝の奥の洞窟で二人は濡れた衣を絞り、猫猫が壬氏に必要と思い持ってきた煮たフキを食べます。
人工呼吸だけど、ファンには堪らないシーンになりそう
壬氏に猫猫が肩車をしてもらい、地上へ上がろうとします。猫猫が、壬氏の肩に足をのせて外へ出ようとした時、カエルが頭に飛び乗ります。集中力が途切れた猫猫は、壬氏とともに倒れてしまい、、。
猫猫は自分の左手が、何かをぐにゃっと触っているようで確かめようとします。壬氏はうめき、障りがあるからのけるように言います。しかし猫猫はさらに手に力を入れてしまいます。そこは壬氏の股間辺り。衣装に入り込んだカエルを触っただけだと猫猫はごまかします。
そこそこ大きいカエルなどたくさんいます!
起き上がろうとする猫猫の腰をグッと押さえ込む壬氏は「ある意味手間が省けたということか」と言います。猫猫は壬氏が宦官ではないことを知ってしまいます。
何を手をぬぐっている!!
カエルと言い張る猫猫。
立ち去ろうとする猫猫をなかば押し倒す壬氏。
「確認してみるか?」と壬氏の顔が猫猫に近づいていく!
そこへ猟犬が落ちてきて、壬氏の腰を直撃☆
想像するだけで笑えるわ~。
登場するカエルの種類は?
作者の日向夏さんが、ヨーロッパヒキガエルと言ってます。大きさは“15cm”とのこと。
夜になって、壬氏は猫猫の部屋の前で大切な話をしようと牛黄を渡します。しかし猫猫は牛黄を愛でることに夢中なのでした。
【薬屋のひとりごと】原作小説4巻のネタバレあらすじ
4巻は、楼蘭妃の回想から始まります。
私は人形になれば良いと思っていた。侍女を折檻する母はどんどん醜くなるだけ。
里樹妃が見た幽霊
小蘭が年季が明けた後の働き先として、妃たちのマッサージを新たな伝手にします。小蘭と子翠、猫猫の三人は後宮の大浴場で働きます。
猫猫は壬氏との関わりについて気まずい感情を抱えている中、里樹妃とその侍女が浴場へ向かうのを目撃し、疑問に思います。
新しく入った三姉妹の侍女と打ち解けていない猫猫は、一番上の白羽から子蘭や子翠と仲良くしていることをとがめられ、自分たちとも付き合うよう言われます。そこで一番下の赤羽と湯殿へ行くことに。
赤羽は恥じらいながらも、小蘭と子翠と共にマッサージの仕事をこなし、猫猫は脱毛の仕事をします。里樹妃とその侍女頭に会った猫猫は、カミソリ負けした里樹妃の肌の手入れをします。里樹妃が大浴場を利用した理由は、幽霊が出るためだと知ります。
猫猫は湯気と銅鏡が引き起こした錯覚を見抜きます。
銅鏡が里樹妃の母親の形見であることも判明し、彼女の感情的背景が浮き彫りになります。
一方で、侍女たちの不和が発覚し、里樹妃が軽んじられている状況が明るみになりますが、壬氏がその場で侍女たちを諭し、秩序を回復します。事件の解決を通じて、猫猫は後宮の複雑さと壬氏の力を再認識するのでした。
さすが壬氏!聡明だわ
噂の宦官と氷菓
猫猫は医局で宦官の選定方法についてやぶ医者に尋ねています。今は触診による確認が行われていることや、新入り宦官が後宮で人気を集めていることを知ります。
猫猫に真実を伝えるべきか?
高順は、猫猫を引き入れろというが、父・羅漢が関わってくるのが問題だ。
ある日、猫猫の友人・小蘭が氷を運ぶ宦官と衝突し、楼蘭妃への貴重な氷を落としてしまいます。罰を恐れる小蘭を救うため、猫猫は落ちた氷の代わりに氷菓を作ることを提案。壬氏の協力を得て調理場で氷菓を完成させ、無事に楼蘭妃へ届けます。
氷菓は成功し、小蘭や子翠も加わって和やかな時間を過ごすことができたのでした。
氷菓の材料を調達した壬氏に、「人の話は最後まで聞け」と条件を出された猫猫。ポカンとしてたら「簪をつけるように」と別条件を出されるのよね
逆子
猫猫は玉葉妃の胎児の動きから逆子の可能性を指摘し、触診の結果、逆子である可能性が高いと判断します。灸や運動の対策を提案し、信頼できる医師として自分の養父・羅門を推薦します。
羅門は元宦官で罪人だったが、玉葉妃は猫猫の意見を採用し、監視付きで後宮に迎え入れることを決めます。羅門が臨時の医官として妃たちのケアに当たることになると、周囲は彼が想像より普通の人物であることに驚きます。
羅門の加入後も医局の日常は穏やかに続きます。彼は妊娠中の妃たちのケアを中心に活動し、後宮内の問題点を文書化して改善案を提案。猫猫はその一環として手習所での書き取り練習の導入を進めます。老宦官を訪ねた際、羅門が過去にも後宮内で注意喚起を行っていたことを知ります。
巣食う悪意
羅門が加わった後も、医局の日常は変わらず穏やかな雰囲気が続いています。猫猫は、羅門の加入が自分の仕事に大きな影響を与えないことを理解し、従来通り業務をこなします。
紅娘の提案で、主要な仕事は引き続き猫猫が担当し、羅門は妃たちのケアを行いながら、時折宦官の呼び出しに応じて外出します。猫猫はこれが壬氏の計らいではないかと推測するのでした。
羅門は後宮内の問題点を文書化し、教育改善を提案。猫猫に手習所での書き取り練習を依頼します。猫猫が老宦官の協力を得て提案を進める中、羅門が過去にも注意喚起活動を行っていたことが判明します。
過去の注意書きに違和感を覚え、確認を進める猫猫。
診療所では年配の女官たちが働き、若い宦官も見受けられます。猫猫は診療所を訪れ、深緑という女官と話す中で、後宮に長く留まる女官たちの悪意や諦観に気づく。深緑の過去の行動が示唆され、猫猫は後宮に巣食う悪意の源泉が、女官たちの間に溜まる不満や外部からの情報操作によるものだと推測します。
その後、猫猫は翠苓と遭遇。翠苓は男装し、過去に「死んだ」とされていた女官です。彼女は子翠を人質に取り、猫猫に蘇りの秘薬の作り方を持ちかけ、真の目的が暗示されます。提案に心を動かされる様子を見せる猫猫はどうする?
2期、最大の事件のはじまり!すごいことが分かるんだから!!
狐と狸の化かし合い
西方の文官・子昌と東方の軍師・羅漢は宮中で地位を確立しています。子昌は養父母の娘と結婚し、女帝に寵愛される存在であり、羅漢は権力を持ちながらも子昌には対抗できないとされています。二人の前で馬閃は緊張を抑えつつ立ち、覆面をつけた仮の主は皇弟の身代わりでありながら、猟犬のような本性を覗かせます。
羅漢は茶会を提案し、自ら果実水を注ぎます。最新の飛発設計図を披露するが、話題の中心は妻との碁の棋譜。羅漢は碁の戦いに情熱を注いでいるのです。
茶会後、馬閃と覆面の君は執務室へ戻ります。覆面を外したその正体は元上級妃の阿多であり、彼女は羅漢の才能や家庭での一面を語り、皇帝から密命を受けていることが明かされます。
阿多様にあえてうれしい
壬氏のもとに「猫猫が帰ってこない」という報告が届きます。普段は朝には戻る猫猫が今回は行方不明で、最後に医局から手習所へ向かったことが分かっています。壬氏は捜索を開始し、医局で羅門と接触。羅門は猫猫が毛毛と遊んでいた際に木の実を使った可能性があると指摘します。
捜索で毛毛が酔っ払っている状態で発見され、そのそばに木の実があり、猫猫がメッセージを残そうとしていた可能性が浮かびます。メッセージの一部が炙り出されると「祠」という文字が浮かび上がったのでした。
その後、壬氏は古い祠近くの通路を発見し、それが後宮への抜け道であることが分かります。また、猫猫の友人である子翠と新入り宦官も行方不明となり、猫猫の失踪には深い謎があることが明らかに。壬氏は猫猫の無事を願いつつ捜索を続けます。
狸の里
猫猫と子翠は、翠苓に連れられて船で後宮から離れた場所へ向かっています。彼女たちは村娘のような服を着せられ、女衒に売られた設定で船倉に閉じ込められています。猫猫は翠苓の条件に従い脱出を受け入れるが、蘇りの薬には興味がありません。脱出後、古い地下水路を通って後宮を離れ、港へ向かう船旅を続けます。船を降り、彼女たちは森の中の隠れ里「狐の里」に到着。この里は温泉町のようで、湯治場として機能しています。猫猫は里で異国人や特使らしき人物に気づき、翠苓の幼い兄弟響迂と再会し、彼の案内で里を歩きます。
里では祭りの準備が進んでおり、猫猫と子翠は白い狐の面に色を塗ります。猫猫はこの新しい生活と祭りの準備が何を意味するのか、翠苓たちの真意について疑問を抱いています。
後宮に入った壬氏は、玉葉妃の出産に立ち会うため翡翠宮へ向かうが、猫猫の不在が気がかりです。玉葉妃の状態は猫猫の治療で安定しているものの、猫猫が消えてから十日が経過しています。翡翠宮で壬氏は出産準備を確認するが、侍女たちからの情報は得られず、猫猫の捜索も進んでいません。その後、後宮の廟で見知らぬ女官と出会い、猫猫の行方を尋ねると、女官は自殺未遂をし意識を失います。彼女は先帝時代からの女官で、猫猫の失踪に関わる情報を持っているようです。
一方、柘榴宮では楼蘭妃が行方不明となり、壬氏はその捜索を始めます。
楼蘭妃の行方不明。大きな伏線よ!小説、漫画を読んで事実を知った時、衝撃的だったわ。勘のいい人なら分かるかも。
願掛けの火祭り、醜母・神美は猫猫を連れ去る
猫猫は狐の面を被り、豊穣の神を祝うために村の社へ向かいます。祭りは秋の実りを祝うもので、猫猫と子翠は、狐の子孫とされる村人たちの信仰を体験します。祭りの中心である火祭りでは、奉納された狐の面が燃やされ、煙が天に昇ることで願いが成就すると信じられているのです。
猫猫たちは村人たちと共に祭りを楽しみますが、響迂は自分の願いが叶うことを切に願ってます。子翠は、叶わぬ願いは水底に沈み、恵みとなると言います。この祭りは、村の団結と伝統、新旧の文化が交差する場所であることも猫猫たちに教えています。
宿に戻ると、翠苓が猫猫たちを待っていました。夜食を共にし、猫猫は約束の履行を翠苓に迫ります。翠苓は蘇りの薬に曼荼羅華が必要ないことと、その副作用の危険性について警告します。話は進まず、猫猫は翠苓と同室で眠ることになりました。翌朝、猫猫は薬草の図鑑を読み、翠苓が外出した後、宿屋内で自由に過ごします。
響迂の助けを借りて、猫猫は宿屋を抜け出し、田んぼの異常を調べます。稲は夜間も光を浴び続け、育ちが悪くなったと推測します。その後、倉庫で翠苓の実験材料と思われるものや刺客たちの持ち物を発見します。突然、神美と名乗る女性が現れ、響迂を子螂さまの御子息だと認識し、猫猫たちを連れ去ることを決めます。
壬氏ついに正体を表し、砦で過ごす猫猫の元へ
温泉郷を出発し、馬車で半日揺られた後、猫猫は砦のような場所に連れていかれます。翠苓は猫猫をここに連れてくるつもりはなかったと言い、暗い表情になります。
猫猫は、神女(シェンメイ)に見つかります。その女は子翠を楼蘭と呼んだことで、二人が同一人物であったことを確信します。楼蘭は、猫猫と小蘭とともに点心を食べて虫の話をするといった普通の娘として過ごしていました。
猫猫を見つけた神美は猫猫に鞭打ちの刑だといいます。しかし、桜蘭に年齢を偽り、薬師であると聞かされると、前の薬師が使っていた小屋へ連れて行かれます。そして猫猫にはお宝の薬関係の書籍を漁るのでした。
言います。渡され、危険な存在であることがわかります。楼蘭は猫猫を新しい薬師として使う提案をし、神美はそれを受け入れました。その後、猫猫は砦の一室に連れて行かれ、そこが以前薬師が使っていた部屋だと知らされます。
ふひ、ひひひひっ
後宮では壬氏の元へ羅半がやってきます。羅半は数字に強い人物で、物流と金の流れから子の一族が砦で謀反を計画しているのではと伝えます。
猫猫の実父・羅漢の養子息子やってくる。怒りを抑えている。可愛い娘を早く救出するのが一番であることは壬氏も分かっている。
ようにその日の昼過ぎ、壬氏の執務室に羅半という小柄な狐目の男が訪れました。羅半は、子の一族が不穏な動きをしていることを伝え、使われなくなった砦が拡張されていることから謀反の可能性があると指摘しました。壬氏が困惑していると、狐軍師と呼ばれる片眼鏡をかけた人物・羅漢が現れ、壬氏を追及します。この人物は羅半の義父で、羅半の行動を批判します。
羅半は退散し、羅漢は壬氏の責任を問い、壬氏もそれを認めます。狐軍師の目的は、子昌という逆賊を討つために軍を動かすことでした。羅半は、新型の飛発を生産している子の一族の証拠を提出し、壬氏に軍事行動を促します。壬氏は実際には華瑞月(かずいげつ)という人物で、宦官の姿を借りていたことが明らかになります。羅漢は壬氏に立場を取り戻すよう迫り、壬氏はこれに応える決意を固めました。
“華”の姓を名乗れるのは、皇位継承権を持つ人だけ。
子翠の正体発覚!猫猫は神美に「くそばばあ」発言、蟇盆(たいぼん)の罰へ
猫猫は砦に押し込められ、毎日神美の部屋に連れて行かれます。神美は贅沢でみだらな部屋で、猫猫に薬の準備について尋ねますが、猫猫はまだ時間がかかると答えます。部屋を出た猫猫は響迂と出会い、彼から母親のことを尋ねられますが、答えを避けます。その後、日々は変わらず過ぎ、猫猫は部屋の外で子供たちの声を聞くようになります。
ある日、響迂から逃げるようにと促す紙切れが届きますが、猫猫はそれに従いません。その後、響迂が猫猫を助けようとするも失敗し、神美が現れます。猫猫は「くそばばあ」と言い、神美の怒りを買い「蟇盆」という処刑方法で罰を受けることに。地下の牢で蛇や毒虫が準備されているのを見た猫猫は、それを笑いながら自分の身を守るための準備を始めます。
猫猫は蛇や毒虫で満ちた狭い牢内で生き延びるため、冷静に環境を利用し食事を調達しています。見張りは蛇を食べる猫猫を見て、砦の危険を告げて逃げるよう促します。
ヘビを食べる猫猫、す、すごい、、。
猫猫は地下で火薬を製造する作業場を見つけ、そこで楼蘭(子翠)と再会します。楼蘭は爆発を起こして砦を破壊し、人々を逃がそうとします。楼蘭は神美からの虐待や後宮での人間関係について話します。猫猫は助けようとしますが、楼蘭は拒み、自分の使命を果たすため一人で進む決意を示します。
壬氏から華瑞月へ、禁軍として戦う
移動式の住居がある馬車内で、羅漢は焦りを見せ、羅半は経済戦略を提案します。壬氏は宦官の姿を捨て、戦士の姿に変わると、羅漢との間に緊張が走りますが、羅半の機転で状況は収束します。彼らの戦略は、敵の火薬庫を破壊し、火器を使用できないようにすることでした。砦への攻撃は順調に進行し、壬氏たちは着実に前進します。
一方、子昌の砦では、楼蘭が父親に責任を取るよう強く促します。砦の武器庫が爆発し、大きな損害が出る中で、楼蘭は母親に立ち向かい、子昌は自らの責任を痛感します。壬氏の攻撃と砦内の混乱が進行する中で、壬氏と子昌、彼らの家族との関係が変化していく様子が描かれています。
李白とその部隊は、子昌の私兵に守られた砦に奇襲を仕掛け、兵士を捕らえました。この作戦の目的は、反乱を企てる子の一族を捕らえることでした。李白たちは雪の中で白い外套を着て目立たずに敵に接近し、松明を使わずに進軍して奇襲を成功させました。また、砦の近くで人工的に雪崩を発生させて、守備を弱体化させました。
砦内では、猫猫が白い外套を着た侵入者たちの制圧を目撃します。混乱の中で猫猫は壬氏に助けを求め、壬氏と李白は砦内を捜索し、毒を飲んで亡くなった子どもたちを発見します。彼らはその遺体をどう扱うかを考え、適切に埋葬する方法を模索します。
子昌の目的とは?壬氏の顔に傷を付けた桜蘭は、撃たれて海へ
笛の音を合図に壬氏は砦内に進み、飛発を持った子一族の者たちと遭遇します。現れた子昌を壬氏たちが倒し、壬氏は楼蘭と神美が隠れていた部屋に案内されます。
楼蘭の願い
一度死んだ者たちを見逃すこと
壬氏の顔に傷をつけること
その後、楼蘭は屋上で舞い、飛発で撃たれた後、身を投げます。壬氏は、楼蘭がこれを計画していたことを理解し、その後、高順と合流して応急処置を受けます。壬氏は、猫猫のそばで眠りながら責任を感じています。
猫猫が目を覚ますと、壬氏が彼女に寄りかかるような姿勢でいました。猫猫が壬氏の顔に巻かれたさらしを見て、その原因を尋ねると、壬氏は怪我を気にせず軽く流しますが、猫猫は彼の傷をしっかりと見ようとします。壬氏の頬には大きな傷があり、雑に縫われていました。猫猫は二人の関係について話し、壬氏も楼蘭について言及します。お互いの過去を語り合い、猫猫は壬氏に休息を勧めますが、壬氏はそれを拒否します。
壬氏は猫猫の身体についた青い痣について尋ね、互いに話します。猫猫も壬氏の内面に美しさを感じ、壬氏も猫猫に特別な感情を抱いていることが示されます。
その後、馬車の中で音がし、猫猫は子どもたちが寝ていた場所に駆け寄ります。生きている子どもがいることに気付き、壬氏に協力を求めます。壬氏は猫猫と共に子どもたちの世話をし、猫猫が楼蘭に連れてこられた理由が明かされます。息を吹き返した子どもたちを見守りながら、壬氏は猫猫との未来を考え、新たな一歩を踏み出すことを決意します。
麗しき壬氏様のお顔に傷が、、。でも猫猫は「前より、男前になったではありませんか」って言うの。
猫猫、花街へ 壬氏は猫猫に大切な話をするため、花街へ
玉葉妃が東宮を出産して妃になったことで、猫猫は花街に帰ることになります。小蘭からの「いつかまた会いたい、また氷菓食べたいよ」という手紙に、涙を落とす猫猫。撃たれた子翠の死体が見つからないことを願うのでした。
しばらくして壬氏が訪ねてきます。昔した簪をつけるという約束の話をすると、猫猫は子翠にあげたと申し訳なさそうにします。「話は最後まで聞く」という次の約束のため、猫猫は正座します。
沈黙が続き、、。壬氏は猫猫の首を甘噛みします。唾液は毒がある、仕事がしたいという猫猫をよそに、壬氏はさらに強く噛み、背中を叩かれてしまいます。
そして猫猫の膝枕で眠ってしまうのでした。
壬氏が猫猫の首を!
このシーンの演出、一番楽しみ!!
【薬屋のひとりごと】アニメ2期で、壬氏と猫猫の関係はどこまで進む?
25話 壬氏の猫吸い
では、猫猫の好きなところを回想する壬氏の様子が描かれました。
猫猫と壬氏のやり取りシーンをあげていくよ
壬氏が猫猫の手を握る
月精の話では、月の女神に変身した壬氏と猫猫が手をつなぐシーンがあります。ここで演出がありそうな予感がします。そのあと池を泳いだ壬氏の濡れた髪を猫猫が拭く場面もあります。
帝のお手付きに
選択の廟を訪れた時の話です。案内した老宦官が、猫猫の血を皇族に取り入れたらと冗談を言います。ここで壬氏はきっと焦りを見せてくれるでしょう。
壬氏をどう思う?
水蓮に壬氏のことをどう思うか聞かれて、「いい上司だと思います」と答えています。
壬氏の秘密を知った猫猫
宦官ではなかったことを知る猫猫は、大事な話をしようとする壬氏に「壬氏様は壬氏様です」と答えています。
傷ついた顔
子一族の謀反が終わり、壬氏は楼蘭にほほの肉をえぐられた傷ができ、猫猫は腫れた耳とあざのある首元をしています。二人が隣同士で横になって話すシーン。
猫猫は、壬氏の華美さだけでなく実直な本質を持っていると思っています。これは人としてどう見ているかなので、猫猫に恋愛感情があるわけではありませんが、人として尊敬しているのではないでしょうか。
【薬屋のひとりごと】アニメ2期では、猫猫と壬氏が恋愛関係にならないと予想します。しかし、猫猫がキラキラまばゆいだけの宦官と嫌うことはなく、壬氏の誠実さや優しさを知っていくのではないでしょうか。
【薬屋のひとりごと】アニメ2期、伏線考察
小説を読んでますので、これから起きる事件につながる伏線だと思う場面を書いています。
27話、身代わり
亡くなった静妃の代わりに、侍女の涛がなりすましていました。病に伏し、ほとんど話せなくなり、顔は包帯で覆っている。
上級妃にも言葉をあまり発しない、侍女をたくさん引き連れた妃・楼蘭妃がいます。自分に背格好が似た侍女を身代わりにしているのです。子翠と名乗る虫好きの侍女は、実は桜蘭妃なのですから。
壬氏は、静妃の身代わり事件をきっかけに、桜蘭妃の侍女のホクロの位置といった顔の特徴を細かく覚えるようになったのではないかと考察します。なぜなら壬氏は、楼蘭妃になりすました侍女を見抜いて、本名で呼んだからです。