「金田一少年の殺人」のネタバレ!ポケベルの名シーンはどうなる?

「金田一少年の殺人」のネタバレ!ポケベルの名シーンはどうなる?

実写版【金田一少年の事件簿】「金田一少年の殺人」が6/5に放送。原作は20周年の公式人気投票で1位を獲得した屈指の名作。

金田一は殺人容疑をかけられ、逃亡。トリック犯人は誰?といった謎解きだけではなく、ポケベルを用いた名シーンも必見。

でもスマホの時代にポケベルのシーンはどうなる?

今回の記事では原作版「金田一少年の殺人」のネタバレをお届け。

【金田一少年の事件簿】配信情報

【金田一少年の事件簿】は放送後からhuluで配信予定。

さらにhuluでは歴代の【金田一少年の事件簿】を期間限定で配信。最新作に備えて過去の名作を見返すのはいかがでしょうか?


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「金田一少年の殺人」の収録巻

【金田一少年の事件簿】「金田一少年の殺人」は第1期の長編。記念すべき10作目、全14話。

コミックス12~14巻、及び文庫版【金田一少年の事件簿 金田一少年の殺人】に収録。

登場する怪人は味方のフリをしながら金田一を追い詰める「見えざる敵」。

【金田一少年の事件簿】「金田一少年の殺人」は【DMM.com 電子書籍】で購入できます。

DMM

「金田一少年の殺人」の登場人物(出演者)

まずは「金田一少年の殺人」の登場人物(出演者)を紹介。出演者は2022年の道枝版を元にしています。

いつき陽介(渡辺大)

フリーライターの男性。悲恋湖で起きた事件の以来、2度目の登場。

金田一の推理力を買って暗号解読ゲームへの参加を依頼する。以前のような横暴な抑えられ、金田一の良き理解者となる。

関係者からの信用は厚く、事件の情報を集めて欲しいと訴えた。

橘五柳(勝矢)

大物ノンフィクション作家。軽井沢の別荘で新作の出版権を賭けた暗号解読ゲームを開催する。

偉そうだが、「ペンの力で社会悪と戦う」を信条にしており、正義感は強い。

一方、酒癖はかなり悪く、酔っ払うとセクハラを繰り返すなど残念な面が見られる。

大村紺(山西惇)

出版社「飛躍社」社長。コテコテの関西弁で話す。

会社の利益を優先し、「事件すらも話題性になる」と考えている節がある。

時任亘(今井隆文)

神田川出版編集者。誰に対しても腰が低く、常に営業スマイルを心がけている。

が、事件発生後は金田一が未成年にもかかわらず実名を会社に伝えるなど腹黒い面もある。

桂横平(実写版未登場)

落語家の男。橘の誕生日パーティーの司会進行を務めた。

本来は大物落語家の予定だったが、橘本人の希望で直前になって彼に変更された。

実写版ではグラビアアイドルの桂木優里奈(ゆきぽよ)に変更。

野中ともみ(宮澤エマ)

フリー編集者の女性。情報を得るためなら色仕掛けもいとわない。

一方、宿泊の際は偽名を使うなど用心深い。

あくまでもいつきの頼みで金田一に協力していたようで、必要最低限だった。

鴨下あきら(実写版未登場)

音羽出版編集者。いつきから金田一を紹介される。橘の新作の出版権を狙っているが、押しに弱く気弱。

都築哲雄(戸塚祥太)

極東テレビのディレクター。眼鏡を掛けており、気分によって変えている。

数多くの良質なドキュメンタリー番組を手掛けた敏腕。

だが、仕事人間で病死した妻や娘に構ってやれていなかった。

針生聖典(実写版未登場)

フリーカメラマンの男性。丸メガネを掛けている。

大村に自分の写真を無断で使用され、トラブルになっていた。

いつきを特に信頼しており、関係者の中では最も金田一に協力的。

花村棗(実写版未登場)

橘家で使用人として働く女性。葵の双子の姉。

顔はそっくりだが、性格はきつい。

両親はいないようで橘に長年にわたって面倒を見て貰っている。

花村葵(実写版未登場)

姉と共に橘家で使用人として働いている女性。左目の泣きぼくろが特徴的。

棗とは真逆で心優しい性格。

橘は(セクハラなど)きつい部分もあるが、姉ともども感謝していた。

菊さん(半海一晃)

橘家の使用人の老婆。長く務めているが耳が遠い。

実写版では男性に変更され、菊蔵という名前が設定された。

長島滋(実写版未登場)

長野県警捜査一課の警部。現場の状況だけで金田一を犯人と決めつけ、執拗に追いかける。

一方、関係者のアリバイについてはろくに調べていなかった。

実写版では高林登()という刑事に変更。

「金田一少年の殺人」のネタバレ 事件編

暗号解読ゲーム開催

相変わらず授業中に居眠りしている金田一は死刑を宣告される夢を見る。飛び起きると見に覚えのないポケベルに美雪から呼び出しのメッセージが届いていた。

放課後、金田一は美雪の元へ。美雪はすぐに連絡が取れるように、とポケベルをこっそりカバンに入れていた。

更に以前の事件で知り合ったいつき陽介も来ており、ある依頼を受ける。

後日、金田一たちは軽井沢の別荘で開かれる大物ノンフィクション作家・橘五柳の暗号解読ゲームに参加する。

暗号を解き、新作の原稿が入ったフロッピーディスクを見つけた者に新作の出版権が与えられる。関係者は躍起になっていた。

更に橘は「新作はある社会悪を暴いたもの。参加者の一名が実名で登場する」と発表する。

暗号文「裏川辺奇々なる藻を」

暗号を見た瞬間、金田一はあっさりと解いてしまう。関係者が必死で暗号を解こうとする中、余裕の金田一。

すると酒に酔った橘が美雪や葵にセクハラまがいの言動を繰り返していた。

金田一は「釣りの腕前を見せて欲しい」と橘をおだてる。橘が釣り竿を投げた瞬間、彼のカツラが外れてしまう。金田一が釣り針に引っ掛けていた。

仕返しが成功し金田一は大はしゃぎ。だが、関係者一同はドン引き。橘は激怒し、金田一を連れてきた鴨下に「全ての出版権を取り上げる!!」と宣言してしまう。

第1の殺人 容疑者・金田一一

通り雨が上がった夜9時45分。鴨下といつきの説得もあり、金田一は橘へ謝罪に向かう。橘の書斎への道はぬかるんでいた。

10時5分。金田一の帰りが遅く、棗と佐木は様子を見に行く。

書斎には血が付いた置物を持ち、立ち尽くす金田一の姿が。その横では橘が絶命していた。

騒ぎを聞いた関係者も駆けつける。

長野県警捜査一課の長島警部が到着。金田一は「自分が書斎に行った時には橘さんは死んでいて、後ろから誰かに殴られた」と証言。

だが、長嶋警部は金田一が犯人と示す2つの証拠を突きつける。

1つ目は佐木が録画していたビデオ。書斎への足跡は金田一の分しか残っていなかった。書斎には換気用の窓しか無く、足跡を付けずに立ち去ることは不可能。

2つ目は使用人・菊さんの証言。10時丁度に橘から「寝室のエアコンが壊れたので風通しを良くしておいてくれ」と電話があった。9時45分に死んだ人間が10時に電話を掛けることなどありえない。

長嶋警部「金田一一、貴様を橘五柳殺害容疑で逮捕する!!」

手錠が掛けられ、金田一は連行されることになった。心配する美雪に金田一は「大丈夫。すぐに戻れるよ」と語りかける。

パトカーにて事件を知った剣持警部から「話をしたい」と連絡が来るが、長嶋警部は一蹴してしまう。

金田一はトイレを要求。そこで手錠を外して脱走する。

金田一「俺がやるしかない。自分の容疑は自分で晴らしてやる!!」

一方、いつきは参加者に土下座をして「協力して欲しい」と訴える。美雪もそれに続く。

鴨下、針生、野中、都築の4人が協力、及び情報を提供してくれることになった。

止まらない第2、第3の殺人

逃走する金田一は東京へ。剣持警部のフリをして大村に電話を掛ける。

暗号文「裏川辺奇々なる藻を」をローマ字に変換し、逆から読むと「OOMURANIKIKEBAWAKARU(大村に聞けば分かる)」になるからだ。

大村は橘から「暗号について聞かれたら時任に聞けば分かる」と聞かされていた、と告げる。だがその直後、大村は何者かに襲われてしまう。

金田一が自宅に駆けつけるも大村は既に死亡していた

(真犯人からの)通報を受けた剣持警部が現場に到着。金田一は窓から逃走したふりをしてやり過ごす。が、ドアノブから指紋が検出され、大村殺しの容疑も掛けられてしまう。(指紋を拭き取る時間はは無かった。)

まるで「見えざる敵」が常に行動を監視しているようだ。

金田一はいつきに連絡。いつきは仲間から集めた情報を伝える。

  • 鴨下:新作は医療に関係するもの
  • 針生:橘は海外の密輸組織と接触した
  • 都築:警視庁から大物警視が捜査に乗り出そうとしている
  • 野中:特に無し、軽井沢に仕事で向かうのでそこで情報を集める

その後、金田一は時任に接触。彼は警察の名を語る者から工事現場に呼び出されていた。抵抗されてしまうも何とか説得し、「桂に聞けば分かる」と情報を得る。

だがその直後、真犯人が鉄骨をまとめていたロープを切断。時任は鉄骨の下敷きになり、死亡してしまう

明智警視との攻防

ついに警視庁きってのエリートであり、金田一のライバルである明智警視が動き出した

明智警視は美雪に接触。「現場の状況を収めたビデオテープを佐木君に返して欲しい」と頼む。すぐさま金田一へ連絡がいく。

佐木はビデオを持って自転車で出発。明智警視たちも後を追う。佐木が原付きとすれ違った後、ビデオテープは無くなっていた。

警察官が原付きの運転手を止める。が、金田一ではなくいつきだった。彼はダミーでビデオは金田一に渡る。

だが、明智警視も折り込み済み。ビデオには発信機が付いていた。

美雪にポケベルからメッセージが届く

絶体絶命の中、都築が現れ金田一は彼の自宅に匿って貰う。

パーティーから遺体発見時の様子が記録されたビデオを見返す金田一。何か違和感を覚える。

金田一は今日がある記念日だと思いだして出ていく。美雪のポケベルに金田一から「11ジニチュウオウコウエンデ」と連絡が入る。

心配して急いで向かう美雪。すると箱に入った一切れのケーキが置かれていた。ポケベルに「ハッピー・バースデー」とメッセージが届く

美雪「バカね...私だって忘れていたのに...ありがとう、はじめちゃん...!!」

第4の殺人 「見えざる敵」の魔の手

翌日、イベント会場で金田一は桂と接触する。少々手荒な真似をしたが、「野中に聞けば分かる」と情報を得る。

だが、桂は背後から何者かに刺され、殺害されてしまう

金田一は針生に匿って貰う。彼から「推理の足しに」と事件の日に撮られた写真と別荘の見取り図のコピーを受け取る。

野中がいる軽井沢へ向かう電車の中で写真を見返す金田一。やはり、何か違和感が。

電車が駅に緊急停車。長嶋警部たちが張り込んでいた。その中の1人の警官が電車のドアに挟まれ、そのまま出発してしまう。金田一が救助したが、長嶋警部に見つかってしまう。

電車に乗り込んできた長嶋警部。金田一は一か八か川に飛び込む。だが、川岸で力尽きてしまう。

金田一が目を覚ますと葵の家にいた。彼女が助けてくれたのだ。金田一は葵から3つの情報を聞き出す。

  • 橘は新作を書くために前田という医者と接触していた
  • 橘はいつも別荘全室の鍵の束を持ち歩いているが、事件のあった日は寝室に忘れていた
  • 普段の橘は菊さんの耳が遠いのを嫌がり、用事がある時は自分か姉に電話を掛けていた
    →事件の夜に限って何故、菊さんに頼んだのか?

再び事件を振り返る金田一。遺体を発見した直後には水槽が割られていなかったことを思い出す。犯人は何の目的で水槽を割ったのだろうか?

一方、剣持警部は「金田一が走る電車から警官を突き落とした」と聞かされショックを受けてしまう。その直後、警官から「自分を助けてくれた」と聞かされて一安心。

剣持警部「金田一は犯人じゃない。俺はそう信じている!!きっと真犯人を見つけ出す!!」

翌日、金田一はいつきから野中の詳しい居場所が伝えられ、葵にお礼を言って出ていく。だが、彼女は双子の姉の棗。行き先を警察に通報されてしまった。

警察や関係者たちも軽井沢へと向かう。

第5の殺人 協力者の死

金田一は軽井沢のホテルで野中に接触。「私で終わりよ」と情報を得るが、意味が分からない。

その後、金田一は新聞に事件の被害者の写真と名前が載っているのを発見。暗号の真の意味を解明する。

一方、犯人は野中に「本当のことを言え!!」と背後からナイフを突きつける。そして、犯人も暗号を解く。

が、野中に顔を見られてしまい、そのまま殺害する

反撃開始

長島警部と明智警視が現場に到着。「2313 6513 4404 1344」と書かれたメモを発見する。

厨房に忍び込んだ金田一は女性従業員に見つかってしまう。剣持警部たちが到着。金田一は「まだ捕まるわけにはいかないんだ!!」と従業員を人質に取る。

明智警視「アメリカでは凶悪犯にどう対処するのか教えてあげましょう!こうやってやるのですよ!!」

ドンッ

発射された銃弾が胸に直撃。金田一は倒れてしまう。

美雪は「やっと会えたのに...」と救急車の中で泣き崩れてしまう。剣持警部は明智警視に「コイツが人殺しをしないって知っているはずじゃないか!!」と掴みかかる。

明智警視「確かに彼に人殺しは出来ないでしょう。こうやって人を騙すことはしてもね。」

と金田一の髪を引っ張り上げる。明智警視が見た数字はポケベルで「クウホウヲウテ(空砲を打て)」というメッセージ。金田一は厨房でケチャップを手に入れ、ひと芝居打っていた。

金田一は明智警視ならきっと気づいてくれる、と信じていた。

金田一たちは事件が起きた書斎へ向かう。床に撒かれていた水槽の水はすっかり乾いていた。

水槽が割られた意味に気づく金田一。写真を見返し、犯人「見えざる敵」の正体に気づく。

そして、書斎まで続くドアとドアの状況から脱出トリックも暴き、全ての謎を解く

「金田一少年の殺人」のネタバレ 解決編

暗号の真の答え

その夜、犯人がフロッピーディスクを求めて書斎にやって来る。金田一たちが待ち構えており、取り押さえる。

暗号は橘が伝えていたメッセージではなく、人物の名前と順番が重要だった。

  • 野中

頭文字の読み方を変えて読んでいくと「オオトケイノナカ(大時計の中)」となり、ここにフロッピーディスクが隠されていた。(桂に司会を変更したのも名前を合わせる為。)

犯人は暗号が解かれるのを恐れて大村たちを殺害していった。だが、明日には被害者全員の名前が新聞に載り、暗号が解かれてしまう。

その前に自分の名前が書かれている原稿のフロッピーディスクを回収しようとした。皮肉にも殺人を重ねたことが追い詰められる結果となった。

犯人「見えざる敵」の正体

どうやらここまでか...!!

橘も他の4人も...みんな俺がやったのさ...

俺がこの手でね...!!

真犯人「見えざる敵」の正体は都築哲雄だった。

見えない脱出ルートを作ったトリック

衝動的に橘を殺害してしまった都築はやって来た金田一を気絶させ、罪を擦り付けるトリックを思いついた。

都築は橘が持っていた鍵の束で書斎のドアを開ける。それに飛び乗り、その勢いで隣のドアに近づく。隣のドアも開け、同じ要領で渡っていった。

最後の寝室のドアは2m近く離れていたが、都築は橘のフリをして菊さんに電話を掛け、事前に開けて貰っていた。

こうして都築は足跡を付けずに見えない脱出ルートを渡っていった。

犯人の犯行を暴く証拠

都築が犯人であるという証拠は書斎と事件当日を撮影したビデオに残っていた

犯行後、都築が掛けていた眼鏡が変わっていた。都築は橘を殺害した時に掛けていた眼鏡を割ってしまった。大きな欠片は回収したが、小さい欠片を誤魔化すために水槽を割った。

眼鏡をしていないと怪しまれるので予備の眼鏡に変えた。だが、犯行前に掛けていたのは近視用の凹レンズ。犯行後に掛けていたのは老眼鏡用の凸レンズ。(レンズを通すと凹レンズは顔の輪郭が凹んで見え、凸レンズは拡大して見える。)

都築は予備の近視用眼鏡を持っておらず、老眼鏡を使うしかなかった。

近視用なら気分で変えることもあるが、用途が違う老眼鏡に変えるなどあり得ない。都築の「気分で眼鏡を変える」という証言と合わせ、決定的な証拠だ。

殺人犯となってしまった動機

都築には一人娘の瑞穂がいたが、仕事に没頭して中々構ってやれなかった。娘は重度の腎障害であると判明。自分の片方の腎臓を移植しようとしたが、手術は失敗してしまう。

もっと娘に構っていればひどくなる前に気づけたのに。都築は後悔し続けた。

ある時、仕事で知り合った前田という医者から「協力してくれれば娘さんに合う腎臓を提供しましょう」と持ちかけられた。

都築にとって藁にもすがる神の声。だが、実際は悪魔の囁きだった。

前田は海外から移植用の臓器を密輸していた。ドナーを連れて来るのが必須、都築はテレビ局のディレクターとしてドナーを海外タレントと偽り、ビザを取っていた。

前田の行為は最低だ。だが、都築は娘のために良心をも殺して耐え続けていた。

だが、橘に全てを暴かれ、小説に自分の名前も出る運びとなった。あの夜、都築は橘を説得しようとしたが、「お前のような男の言葉など聞く耳持たん!!」と拒否されてしまった。

お前なんかに何が分かる...

俺がどんなに苦しんだか...!

お前なんかに!!

怒りのまま都築は橘を殺してしまった。

結末 託された希望

女房の死に目にもあえず...

たった1人の娘すら不幸にしてしまった

そしてあげくの果ては5人も殺した殺人鬼...!

最低の男...!!心底ダメな人間なのさ...!!

だが、今気づいたよ...こんなダメ男でも...

1つだけましなことが出来ることに...

都築は自らの腹にナイフを突き刺してしまう。そして、金田一に謝罪し、自分のもう1つの腎臓を娘に移植して欲しいと託す

娘の体の一部になれると思うと死ぬのは怖くなかった。

明智警視は移植ができる病院まで警察のヘリを要請する。

こうして「金田一少年の殺人」は幕を閉じた。1つの希望を残して。

それから数ヶ月後、橘の遺作となった「臓器密輸」が発表された。医者の前田もこれで終わりだろう。

鴨下の配慮で都築の名前はTと伏せられた。

金田一、美雪、いつきは瑞穂のお見舞いへ。手術は無事に成功した。彼女には父親の罪と死は伏せ、海外出張と伝えていた。

「お父さんは大切に仕事をしているの。だから会えなくても平気だよ」と健気に語る瑞穂。金田一は「そうだね」と優しく微笑む。

帰り道、いつきは退院したら瑞穂を引き取る、と金田一に告げる。彼女こそ都築から託された希望だから。

美雪は金田一にポケベルを返す。だが、借りていたものとは別のもの。「ハッピー・バースデー」のメッセージを消したくなかったから。

「金田一少年の殺人」完結。

「金田一少年の殺人」のまとめ

ポケベルが重要な事件

【金田一少年の事件簿】「金田一少年の殺人」が連載されていたのは1994年。スマホはおろか携帯電話が一般的ではなく、ポケベルが主流だった時代。

ポケベルは50音やアルファベットに対応する数字を打ち込むことで簡易的なメッセージを送れる通信機器。しかも型によって数字も異なるので金田一は明智警視だけに暗号を伝えられました。

さらに金田一が危険を犯してまで公園に行き、美雪にポケベルで誕生日のメッセージを伝える。それを受けて美雪が涙するのは【金田一少年の事件簿】の名シーン。2人の信頼関係がこれでもかと現れています。

ラストシーンで美雪が金田一に別のポケベルを渡したのはメッセージを残しておくことが出来ないから。これも電池が切れたら消えてしまう。

2つともポケベル全盛期だからこそ描けた名シーンです。

ですが、スマホ全盛期の現代だと数字の暗号が使えません。2回目の実写化ではどうするのでしょうか?

追記

実写版が放送。残念ながら金田一が美雪にポケベルでメセージを送るシーンはカット。

剣持警部へのメッセージはオレンジジュースを用いた炙り出しに変更です。

ポケベルが時代と合わないので仕方ないです。

高難度の謎解き

足跡を付けない脱出トリックはドアが連続していることに気づければ難度は低め。

一方、都築が犯人であると特定するのは困難。頻繁に眼鏡を変えているので老眼鏡まで見抜けないと都築を追い詰めることは出来ません。

都築の動機は珍しく過去の事件の隠蔽。(長編47作品の内、4作のみ。)臓器密輸は許されることではありませんが、全ては大切な娘・瑞穂の為。

その辛さを推し量ることは出来ず、希望を託して死んでいくシーンは涙なしには見られません。

ちなみに退院後、瑞穂はいつきに引き取られ、元気に成長。続編の【金田一37歳の事件簿】では結婚し、子供を設けた、と語られています。いつきは都築の思いをしっかりと受け継いでくれました。

  • 金田一の無実を信じる美雪や剣持警部
  • 明智警視との対決と彼への信頼
  • 謎解きの難度と犯人の最期

など。「金田一少年の殺人」は人気No1に相応しい事件でした。

実写版【金田一少年の事件簿】「金田一少年の殺人」のは6/5(日)22:30から放送です。

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