【世にも奇妙な物語/ハッピーバースデー・ツー・マイホーム】のネタバレと感想!亡き父の言葉が泣ける

『ハッピーバースデー・ツー・マイホーム』
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土曜プレミアム『世にも奇妙な物語35周年SP 秋の特別編』(フジテレビ系、2025年11月8日放送)で1991年12月26日放送の人気作が復活。

今回は『ハッピーバースデー・ツー・マイホーム』(主演:役所広司)のネタバレと感想を紹介します。

【世にも奇妙な物語/ハッピーバースデー・ツー・マイホーム】のネタバレ解説

坂口勉(役所広司)が、妻と小さな娘と暮らす一軒家を購入するところから始まる。坂口は、娘が偶然手にした父親の形見のスケッチブックに、なぜか購入した自分の家が描かれていることを発見する。さらに、坂口の姉が昔実家で使っていた大きなテーブルを譲ると持ってきたが、坂口には傷跡に見覚えがあった。自分が幼いころにつけた傷だ。坂口は傷跡が気になり、やすりをかける。

朝食時。また傷を見て考えこむ坂口。今度はちゃんと消した。その席は親父がいつも座っていた席だった…。いつもその席に座って、坂口や姉が食事をしている姿を見ていた。そうしているのが好きだったようだ。酒を飲みながら会社の話やスケッチ旅行の話をしていた。坂口はそれが嫌だった。

坂口が高校に入ってすぐ、親父は事業に失敗。それから親父は前よりも家族を食卓に縛り付けようとした。だから坂口は家出した。それは16歳の夏のこと。朝、食卓で喧嘩して、学校から帰ってきたら親父がいつもの席にまだ座っているのを見て、腹が立って、そのまま家を飛び出した。それからすぐ、親父が脳溢血で死んでしまった。

新築祝いをやろうと思って会社の同僚を招待しようとしたが、一人も来なかった。東京から離れているからなのか。妻がしょんぼりしているので、坂口は「僕たちの家ができたんじゃなかいか。3人でお祝いしよう」と元気づける。

坂口は会社への生き返りの景色の話を妻子に聞かせる。ふと、亡くなった親父のことを思い出す坂口。

坂口は「そうだったのか。だから親父は食卓が好きだったんだ。やっと分かった。どうして気付かなかったのか。親父にヒドイことをした」と後悔した。

風が吹く。死んだはずの親父が家のそばに来た。坂口が外に出ると、親父が手招きする。
坂口が「入ってくれないか。あのテーブルもあるんだよ」と誘う。
だが、親父はお前のものだ、ここから眺めることしかできないんだという。

坂口はテーブルを庭に運んで、親父と酒を酌み交わす。
妻子も親父のことを見えているようだ。

坂口は家出した時のことを話す。腹が立ってしまったが、今なら親父のさみしさが分かる坂口。「気づいたら何一つ…」という坂口。親父は「親不孝はひとつもしてない。生まれてきたことで親孝行したんだよ」と言い、幼い坂口が父を描いたときの絵をみせる親父。

親子のわだかまりが解け、二人は和解する。

5年後。娘・絵美に続いて息子・真彦も生まれている。依然として同僚は私の家に来ないが、近所の人と楽し過ごしている…。(おわり)

【世にも奇妙な物語/ハッピーバースデー・ツー・マイホーム】の感想まとめ

亡き父の言葉が泣ける

「親孝行したいときに親はなし」といわれますが…。今回はそんなお話。でも、これは「世にも奇妙な物語」です。なんと亡き父親が幽霊となって出てきます。その父が、生まれたことがすでに親孝行だって言ってくれるんですよ。泣けます。

今回の特別編、バッドエンドの回が多かった印象ですが、最後に心温まるエピソード回を持ってきてくれて、よく眠れそうです。こういうホロリとする物語もあるのが世にも奇妙のいいところですね。

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Jima

2016年からドラマ9で執筆。朝ドラ・日曜劇場などを担当。ドラマは毎クール10本以上鑑賞。独自の視点で面白い記事を心掛けます。

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