【犬神家の一族 後編】のネタバレ!シン・イヌガミケ、新解釈に残る謎!

犬神家の一族
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【犬神家の一族 後編】のネタバレ!シン・イヌガミケ、新解釈に残る謎!
吉岡秀隆主演のNHK特集ドラマの後編です。これまでの映像化作品を覆す衝撃の結末とは!?
小林靖子脚本のラストに絶賛の声も、スッキリしない謎も残る。スケキヨは白か黒か!?

【犬神家の一族 後編】のあらすじ

【犬神家の一族 後編】のあらすじです。

珠世の部屋に侵入者

犬神家の屋敷が複雑なつくりなのは、佐兵衛翁の3人の妾、つまり松子、竹子、梅子の母親を住まわせるためだったと金田一(吉岡秀隆)に話す古館(皆川猿時)。

野々宮珠世(古川琴音)と小夜子(菅野莉央)。小夜子は、珠世が好きなのは佐智(渋谷謙人)ではなく佐清だと知って安心する。珠世が部屋に戻ると復員兵が飛び出していく。金田一と古館、珠世と猿蔵が外に追いかけていくと、マスクをしていない佐清が現れた。佐清もまた何者かを追いかけていったら襲われた、相手の顔は見ていないという。

犯人は青沼静馬?

金田一は、兵隊服の男は、青沼静馬じゃないかと考えていた。珠世の部屋に忍び込んだのは、行方不明になっている懐中時計を探しにきたのではないか。手形の照合を言い出したのも珠世だった。珠世はマスクの男が佐清とは違うと感じていたから、確かめようとしたのだ。

金田一は、どうして佐兵衛翁が珠世に財産を相続させようとしているのかがわからない。

小夜子は、佐智が珠世を自分のボートに誘い込むのを見てしまう。佐智は、金田一がみんなを集めてと言っていると嘘をついて、珠世を襲い、廃屋に運んでいく。珠世を襲おうと服を脱がせつつ、自分も上半身裸になる。すると物音がして、兵隊服の山田三平が入ってくる。何でもやる、女もやると逃げる佐武を一撃で倒す。男は、猿蔵に電話して、珠世を助けるように伝える。

猿蔵が廃屋に行くと、上半身裸で縄で柱に縛り付けられていた佐智がいた。珠世を襲ったことへの怒りをこめて一発殴ると、猿蔵は珠世を連れていく。

梅子が佐智を探している。きっと珠世と一緒だと答えるが苛立ちを襲えきれない小夜子は、珠世のもとへ。小夜子は珠世を嘘つき呼ばわりする。猿蔵が来て、廃屋に連れて行く。しかし柱にくくりつけられていたはずの佐智は床の穴に吊り下げられ、死んでいた。首には琴糸が巻き付けられていた。

猿蔵は目撃証言を警察に話すが、磯川は猿蔵が見たときは裸だったのに、服を着て死んでいることなどが引っかかる。金田一は、縄がこすれた跡が肌に残っているのを見て、猿蔵の言い分は正しいと主張する。

佐智の死でおかしくなる梅子(堀内敬子)。竹子は、犯人は青沼静馬だと言い出す。佐武が菊人形に見立てられ、佐智の首には琴の糸が巻き付いていた。犬神家の三種の家宝「斧・琴・菊」は、青沼菊乃という女に与えられた。自分たちも男子を生んだにも関わらず、蔑ろにされたことに腹を立てた松子、竹子、梅子は、菊乃の家を突き止め、まだ赤ちゃんの静馬の背中に火箸を当てると、今後一切犬神家に関わるなと言って、家宝を取り戻した。佐智の遺体が吊るされていたのは、昔の菊乃の家だった。

倒れた小夜子を診察した医師は、その妊娠を両親に伝える。

佐兵衛翁と野々宮大弐・晴世の関係

佐兵衛翁が庭に菊を植えたのは菊乃を思ってのことだった。金田一は、事件をすべて知るためには動機が必要だと古館に話す。一代記に書かれているようなことではなく、生の佐兵衛翁のことを知りたい。まだ“斧”が残っているから、誰かが殺される可能性がある。

金田一は、佐兵衛翁のことが書かれた古い書物が封印されていると古館から聞き、大山泰輔(野間口徹)を訪ねる。封印が破れていたから、大山はすでに読んでしまったという。

野々宮大弐(柾賢志)が行き倒れの佐兵衛(小泉光咲)を助けたのは佐兵衛が17歳の頃。大弐には年の離れた妻の晴世(羽瀬川なぎ)がいたが、大弐は女性には不能。大弐と佐兵衛は衆道(男色)の関係にあった。晴世に気づかれて別れたものの、2年も放って置かれた晴世は自殺を図る。それを助けたのが佐兵衛で、やがて2人は愛し合うようになる。大弐は2人の関係を許していたが、晴世が佐兵衛の子供を身ごもったとき、2人の結婚は体面上許さなかった。

晴世は産後の肥立ちが悪く亡くなった。それから佐兵衛翁は誰とも結婚せず、妾を何人も作るが誰も愛さなかった。晴世の子供の祝子が珠世の母親だった。つまり珠世は佐兵衛翁の実の孫だったのだ。

まるで殺し合いでもしろといわんばかり。あの遺言状の内容はひどい。愛情と憎しみの連鎖があの遺言状の動機なのか。

【犬神家の一族 後編】のネタバレ

【犬神家の一族 後編】のネタバレです。

佐智の遺留品が手掛かりに

佐智の死を知って、てるてる坊主?を赤ちゃんに見立てたり、佐智の遺体のようにする小夜子。ショックのあまりおかしくなっていた。世話をする珠世は、そのてるてる坊主に佐智のボタンを見つける。

金田一は、動機という点を若林の事件から考え直す。犯人が遺言状を見たから、この犯罪は始まった。猿蔵が珠世から預かったボタンを持ってくる。

一方、警察には、子供が青沼静馬から手紙を預かってきた。すべては自分でやったことで、死んで罪を償うと場所が書いてある。

湖畔で佐智のタバコの吸い殻を発見する金田一。佐智はその場所にはあまり来ていなかったと猿蔵。珠世は、小夜子の佐智に対する一途な思いを知り、自分も自分の思いを信じると言う。佐清さんを見間違えるはずがない…。金田一も同じように思い直したところだという。

廃屋から火が出ているのを猿蔵が発見する。「もう覚悟はできている」と銃を撃って警察を威嚇した復員兵は、青沼静馬ではなく佐清だった! 佐清が罪を被って死のう、火事で顔をわからなくしようとしたのは、静馬に命令されたわけではないという。金田一は、佐清が誰をかばっているのかをわかっていた。

その頃、松子は庭の菊を切りとりながら、菊を愛したのは佐兵衛翁だけ。今年で終わりにしようという。すると「お母さん…」とつぶやく静馬。

犯人は松子!

琴を弾いている松子のもとに、磯川と金田一。押しかけてきた竹子、梅子とその夫たちも立ち会う中で、金田一は事件の真相を語り始める。若林の殺人事件から紐解く。

指定された相続人が不在の場合、一定期間は相続権があるが、不在のままだと失われる。だからあの時点でどうしても遺言状の中身を知りたかったのは、佐清の生死がわからなかった松子だけ。若林は松子に買収されて遺言状を見せてしまったが、珠世に危害が及んだことで怖くなった。犯人は松子だと思ったからだ。

珠世を襲ったのは、小夜子。佐智の目が珠世にばかり向いていることへの嫉妬からだったが、それを知らない若林は警察に言うと言ったかもしれない。不正をしたことがわかれば相続権を失う。

松子は、佐清を博多に迎えに行く前に、若林に毒入りのタバコを渡した。青酸カリは行きつけの写真館から手に入れたのだろう。そしてもう1つ予想外のことが起きた。佐清(静馬)が顔にひどいやけどを負っていたため、珠世が佐清を選ぶとは思えない。遺産相続は絶望的となった。

佐武は、猿蔵が珠世を助けた後、松子が刺殺した。
佐智は、猿蔵に放置された後、自力で縄を解いてボートで戻ってきた。船着場に吸い殻があったのは、そのためだった。そのとき松子に殺されたのだ。

松子の殺人は単純だったが、松子の知らない共犯者が遺体に演出したことで事件は複雑になっていった。

佐清の告白

珠世と一緒に佐清が入ってくる。佐清と静馬が随時入れ替わっていたと金田一。

佐清と静馬はビルマの同じ部隊で出会った。犬神という苗字が珍しいことから、静馬はすぐわかった。佐清は、松子たちが静馬にしたことを聞いた。静馬は佐清と似ているといい、意気投合した。しかし待機を命じていた井戸に爆弾が放り込まれて、隊員はほとんど死に、静馬は顔に大火傷を負った。佐清は捕虜になった。本名も名乗れずに山田三平として帰国した。死にたかった…と佐清。

懐中時計は、佐清に疑いがかかるといけないと松子が持っていた。

佐清は、静馬が新聞で自分になりすましていることを知り、会いたくて連絡をとった。静馬は、また俺を追い出すのか、と子供のように怯えていた。

そのとき佐武が珠世を襲い、猿蔵が助けた。その後、松子が佐武を殺した。このままでは松子が殺人犯で死刑になってしまうと思い、静馬と協力して遺体に細工をした。

竹子は佐武に謝り、自分が先にやるべきだったと言うと火鉢の火箸とり、松子を襲おうとする。

手形が一致したのは、本物の佐清が押したから。松子がそのとき佐清だと感じたのはそういうことだった。佐清は、自分と違い不幸な運命を背負って生きてきた静馬が遺産を受け取るべきだと考えていた。静馬が欲しかったのは、財産でも復讐でもない。母親だった。

いったい私は何のために…と嘆く松子。佐清は何度も本当のことを言おうと思ったが、言えなかった。母を刑務所に入れることはどうしてもできない。佐清は生きて帰った自分が許せなかった。自分が犯人になれば静馬も母さんも救われる。

松子は言う。私をずっと騙せると思っていたの。

静馬は、世話をしてくれた松子に感謝していた。母親とはこういうものなのかと。松子との写真も佐清が静馬にあげた。

しかし松子は、あれはただの化け物だった。菊乃の息子になんて遺産は絶対渡さない!

松子がキセルをふかし始めると、刑事が静馬の死を知らせにきた。何ていうことを…!金田一が松子にそう叫んだ時、松子はゆっくりと倒れていく。「しまった!」金田一と佐清が駆け寄るが、松子はキセルに毒を仕込んでいて、息絶えた。

静馬の遺体は、湖に逆立ちするように放り込まれて、凍った水面から2本の足だけが出ていた。金田一は、松子は本物の佐清が出てくるまで静馬を殺すことはないと思っていた。

松子は初めからやけどの男が偽物だと気づいていたが、相続権を失う寸前だったため、いないよりいたほうがいい、と連れ帰るしかなかったのだ。しかし、その偽物が、かつて自分が付けた火箸の痕から、憎い青沼菊乃の息子の静馬だと知ると、それは許せなかったのだ。

スケキヨは白か黒か!?

後日、服役している佐清から手紙が届く。それを読んで、何か思い立ち、那須に向かう金田一。
佐清に面会する。

「よき(斧)・こと(琴)・きく(菊)」の見立ては誰が考えたのか。

母親の犯罪を見過ごし、静馬のなりすましも咎めなかった。

それは…、善意ですか? 悪意ですか?
金田一は、佐清が犬神家のすべてを得るために、悪魔の計画を思いついた。松子と静馬を操って邪魔者を消して、いちばん効果的なシーンで姿を現す。

佐清くん、すべてを話してほしい…。君は2人の愛につけこんだ。

金田一さん、あなた…病気です、と言って去る佐清。

唖然とする金田一。僕は…何も…、何も…、何も…!

愛は、残酷だ。でも、それだけではない。そのはずだと思う。

【犬神家の一族 後編】の感想とレビュー

【犬神家の一族 NHK版 後編】の感想です。

まさかの新解釈!かなり斬新な終わり方でした。

静馬が欲していたのはスケキヨは、最後に金田一が考えたように黒なのか。どっちだかわからない、いや好きに解釈してくれと言わんばかりの結末でもあったと思います。

でも、松子は静馬をどうやって湖に沈めたのか。ボートに乗りましょうと誘って、毒を盛って突き落とした?それはいつ?2人でボートに乗っていたら目撃する人もいそうだし。

佐武、佐智の殺人についても、相手がふいをつかれたとはいえ、大の男が結構簡単にやられているので、それもアリなのか。でも佐清には手伝えない。

松子のところに磯川が来たときには湖は凍っていなかったし(凍っていない湖がその前にわざわざ映った)どうやってあの形に?湖に突き落とされた遺体が、湖面が凍ることであんなふうに浮き出たの?

静馬の遺体には「スケキヨ」の文字が書かれていて逆立ちしているから「ヨキケス」という描写はなし。
宮川香琴が行方不明だった青沼菊乃という設定もなし。

珠世は佐清が好きだけど、佐清が珠世を愛しているのかどうかはよくわからなかった。佐智から救ったりはしていたけど。佐武が襲ったときに飛び出そうともしなかったし。

そしてやはり大竹しのぶの演技が素晴らしかった。

新解釈には驚かされたけど、ちょっとしっくりこない謎も残りました。原作を久しぶりに読み直したい気分です。みなさんはどんな見方をされたでしょうか。

このシリーズはクオリティが高いので、ほかの作品もまだまだドラマ化してほしいですね。