SPドラマ【テレビ報道記者】のネタバレと感想!モデルになった記者はいるのか?
日本テレビ開局70年を記念して製作されたスペシャルドラマ『テレビ報道記者 ニュースをつないだ女たち』が、2024年3月5日に放送されました。
本作は芳根京子、江口のりこが主演を務め、過去に起こった実際の事件をもとに描かれています。新しい視点のドラマでキャストも豪華なことから、放送前から「キャストが豪華」「楽しみ」といった声が多くありました。
真実を伝えるために現場へ足を運ぶ女性記者たちの、仕事への姿勢はどのようなものなのか。普段は見られない現場の裏側とは一体……?
本記事では『テレビ報道記者 ニュースをつないだ女たち』のネタバレや感想をご紹介します。
SPドラマ【テレビ報道記者】のモデルとなった人物
本作を描くにあたって、モデルとなった記者をご紹介します。
和泉令(芳根京子)
芳根京子さんが演じた和泉令は、特定のモデルはいないようです。Z世代3人の記者から話を聞き、それぞれのキャラクターの一部を和泉令に反映させています。2019年に入社したZ世代はコロナ禍直前のタイミングだったこともあり、さまざまな悩みや葛藤があったのではないでしょうか。
真野二葉(江口のりこ)
江口のりこさんが演じた真野二葉は、「森田陽子」さんがモデルの一人です。森田さんは、1996年に東京都葛飾区柴又で発生した「上智大生殺人放火事件」の遺族に長年寄り添い、時効廃止に取り組む姿を取材してきました。
曽根昭子(仲間由紀恵)
仲間由紀恵さんが演じる曽根昭子は、モデルが明らかになっていません。しかし日本初の女性テレビ報道記者で、オウム真理教代表・麻原彰晃が逮捕される瞬間を中継をした記者が、モデルになっていると思われます。
平尾成美(木村佳乃)
木村佳乃さんが演じる平尾成美は、「下川美奈」さんがモデルの一人です。下川さんは、『news zero』や『DayDay』などに出演されているため、見たことがある人も多いのではないでしょうか。女性初の警視庁記者クラブキャップに就任されたことでも有名な方です。
SPドラマ【テレビ報道記者】のネタバレ
本作では、痛ましい事件や震災などの実際の映像が流れます。ご視聴には十分ご注意ください。
「女には無理」「女だから」の時代
“報道記者=男”が当たり前。結婚するなら仕事を辞めるのが当たり前。辞める気がないなら、せめて忙しくない部署に異動して、子育てに専念するのが当たり前。曽根昭子はそんな時代を生きていました。
パートナーからプロポーズされ喜んだのも束の間、自身とパートナーの仕事の価値観には大きなズレがあり、結局プロポースは白紙に。その後、警視庁キャップを夢見て仕事に没頭したものの、結局「女性」という理由からその夢は叶わなかったのです。
現代では女性報道記者は当たり前の存在で、昔に比べれば家庭と仕事の両立はしやすくなっているでしょう。しかし、それでもやはり家庭がある女性は、キャリアを積み上げていくのは難しいのかもしれません。
数字の中にある、一人ひとりの声
「◯人が亡くなりました」「◯棟が倒壊しました」などの数字は、普段なんとなく見ていると「すごい数だな」「怖いな」と思いつつ、その先まで考えずに終わってしまう人も少なくないのではないでしょうか。
しかし、その数字は“命の数”であり、たくさんの届かなかった声があると考えると、もっと自分ごととして捉えるべきなのかもしれません。数字を重く捉え、「こんな時、自分だったらどうするかな」と考えてみるだけで、自分の身に危険なことが起こった際の動き方が大きく変わってくるはずです。
SPドラマ【テレビ報道記者】の見どころ
本作は、さまざまな年代が交錯しながら進んでいきます。
実際のニュース映像が流れるため、ドラマと映像のリンクの仕方が見どころです。また、ニュースを伝える上で「何を、どう伝えるか?」「いま必要な情報は何か?」を考え、その選択によって印象が大きく変わってしまうということが分かります。
報道記者は遺族に寄り添い、真実を伝えるために地道な作業をしたり、時には嫌われ役になったりしながら一つのニュースを作り上げているのです。ひとつの事件やニュースに対する熱い思いが、画面越しからひしひしと伝わってきます。
SPドラマ【テレビ報道記者】の感想
「大変そう」の一言では決して片付けられない、報道記者の仕事……。
普段当たり前のように見ている「容疑者の顔」「遺族への取材」「犯人逮捕の瞬間」などは、報道記者たちの凄絶な努力があってこそ見られる映像なのだと改めて感じました。
人生をかけて、体を張って、取材・報道する記者の方たちの裏側を見る機会はなかなかありませんが、本作を通して一度でも裏側を知ることで、今までとはまた違った視点でニュースが見られるでしょう。
また、番組終了後は「面白かった」「かっこよかった」などの声があがっていました。
https://twitter.com/ninoyumiya/status/1765050212236808231報道記者の仕事は、取材や報道が済んだらそれで終わりとはならない、時間も労力も想像以上の世界だった。そんな中、後輩を育て、働きやすい環境を作っていこうとする姿、あきらめない姿は素晴らしくカッコよかった。#テレビ報道記者 #TVerhttps://t.co/TElA8F4Naq
— よしお (@ym920mimiki) March 5, 2024
記事内画像:日本テレビ開局70年スペシャルドラマ『テレビ報道記者 ニュースをつないだ女たち』公式サイト
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