【八月は夜のバッティングセンターで。】2話あらすじ・感想・見どころ!堀田茜がジャイアンに救われる⁈
関水渚×仲村トオルのW主演ドラマ、八月はバッティングセンターで。の2話「見る、オンナ」が放送されました。
夏休み中、バッティングセンターでアルバイトしている女子高生の舞(関水渚)が元プロ野球選手の伊藤(仲村トオル)と二人、野球を通して悩める女性の背中を押していきます。
今回の悩める女性・広告代理店に勤める天野佳苗を堀田茜さんが演じます。
2話のレジェンド野球選手はジャイアンこと、山﨑武司さんが登場!
【八月は夜のバッティングセンターで。】2話のあらすじ・感想・見どころをご紹介します。
【八月は夜のバッティングセンターで。】2話あらすじ
ボールを見る、オンナ
夜の夏葉バッティングセンターのバッターボックスには、ブツブツと小言を繰り返す天野佳苗(堀田茜)の姿がありました。
「打てない球ばっかし」
佳苗はボールを見極めているのか、バットを振りません。
「全てストライクでしたよね。」
その様子を見ていた舞は伊藤に話しかけます。
「ああ、多少のずれはあったが、全部入っていた。」
伊藤は答えました。
バッターボックスを出て帰り支度をしている佳苗に、舞は近寄って話しかけました。
「あのう、一応お客様が打ちやすいように設定してあるんですけど、打ちにくかったですかね?」
佳苗が、お構いなく、と一言いって出口へ向かう途中、伊藤が声を掛けました。
「選球眼ですか、あんだけ見ていたらボールの汚れまでよく見えたでしょう」
「何の話ですか?」
佳苗は首をかしげて出ていきました。
「センパイ~、どう思います?」
伊藤が元プロ野球選手だと知った舞は、すっかり態度を変えました。
突然、舞が敬語を使いだしたので、伊藤はどうやら居心地が悪い様子です。
「今更、敬語使われても調子狂うよ」
と伊藤が言うと、舞はあっさりと今まで通り「オッサン」と呼ぶのでした。
舞は佳苗が出ていった出口を眺めながら伊藤に聞きました。
「ねぇ、やっぱり今の人の悩みも分かるの?」
「おそらくな」と伊藤は答えるのでした。
アプローチする勇気がない
佳苗は職場の人たちと共に、仕事先のレセプションパーティ会場にいました。
芸能事務所の社長、モデル、経営者と業界人が集まっています。
仕事の人脈を広げることが目的、と言いつつも佳苗の視線はCMプランナーの青沢にありました。
青沢はその仕事ぶりで一目置かれており、独身なので女性たちからも注目を浴びているのでした。
佳苗も秘かに青沢に好意を抱いてはいますが、アプローチする勇気がありません。
タイミングを見計らって、やっと青沢に近づけたその時に、若いモデルが声をかけてきます。
青沢とモデルの親しげな様子を見て、佳苗は引け目を感じその場から立ち去ります。
モデルにヘラヘラしている青沢の姿、そして勇気のない自分に自己嫌悪に陥ってしまうのでした。
意気消沈した佳苗の様子を心配して、同期の小山田が声をかけてきましたが、佳苗はそっけなく返すのでした。
ど真ん中の見逃し三振
閉店時間が迫ったバッティングセンターでは、舞が片づけを始めようとしていました。
「まだギリギリやってますよね。」
舞が振り返ると、着飾った佳苗の姿がありました。
舞はバットを振らない佳苗に、バッティングを楽しんでほしいと思っていました。
バッターボックスに入った佳苗はまたピッチングマシンから投げられるボールを見ては、小言を繰り返します。
「ひくい」「とおい」
その様子を舞と伊藤はベンチに座って見ていました。
折角、ピッチングマシーンを調整して完璧にしたのに、佳苗の態度はクレーマーのようです。
「俺に任せろ」
伊藤は立ち上がり、佳苗のバッターボックスへと近づきました。
佳苗はバットを振らずに、送球されるボールを見ては、小言を繰り返していました。
「またボール球」
と、佳苗がつぶやいたその背後から
「今のはストライクだ」
伊藤の声がしました。
「は?今のは高かったでしょ」
佳苗は抗議しますが、伊藤は聞く耳をもちません。
「完全にストライク。ストライクワンだ」
その後も佳苗は小言を続け、一切バットを振りません。
伊藤は佳苗の後ろに立ち、「ストライク」と言い続けました。
「随分と狭いストライクゾーンだな。それだけ狭かったら、どんな球でもボールだろう」
佳苗は図星だったのか「うるさい」というのがやっとでした。
「あんた自身が狭くしているんだぞ。その原因は勇気のなさだ!」
伊藤が言っていることは分かっている、だけどどうしようもない。
「だまって!」
佳苗は泣きそうでした。
「聞いてみるか、俺の野球論」
伊藤は迷いのない顔で言いました。
「は?野球論?」
佳苗には伊藤の言っている意味がわかりません。
「まさか、また・・・?」
舞は以前聞いた、伊藤の言葉に動揺します。
「ライフイズベースボール」
そう言うと、伊藤は手に持っていたボールを高く放りました。
バットを振らないバッティングアイ
ボールが伊藤の手に落ちてきたとき、球場に変わっていました。
ユニフォーム姿の伊藤、セーラー服姿の舞、バッタボックスに立つ佳苗。
「またきたっ!またオッサンが没頭する世界!いや、これ凄すぎだって、どういう仕組み?」
舞は2回目なので、ちょっと慣れた様子です。
佳苗はバッターボックスでオロオロしています。
「7回裏、1アウト、ランナー1塁3塁。3点リードされている状況での攻撃だ。ここで打てば試合の流れが変わる。だが、打てなければいよいよ点差が大きくのしかかってきて、ジリ貧の点差だ。」
伊藤が状況を解析しています。しかし、当の佳苗にそんな心の余裕はありません。
バッティングセンターの時のように、ボールを見逃し2ストライクを取られています。
バットを振れば当たっていたかもしれない球なのに、スイングする気配すら見えません。
「選球眼とは・・・・打ちにくいことを前提に機能する力だ。絶対振らないバッターの選球眼がどれだけよくてもピッチャーはまるで怖くない」
「それは、ただの臆病者だ」
「彼女がここで打てなかったら、勝利は遠のく」
伊藤は状況を解析し続けました。
残りはあと1球、分かっているけれど佳苗は怖くて仕方なかったのです。
「触れるんだったら、最初から振っているよ。無様に三振したらどうしようって、打ち損じたらどうしようって、それを想像すると怖いの。ホームランの保証がないと今更怖くて振れないよ。」
最後のボールはストライクだったのに、佳苗はバットを振ることが出来ませんでした。
伊藤はベンチに戻った佳苗に叱咤します。
「底抜けの臆病者だな。あの男を参考にした方がいい。」
ネクストバッタサークルに男の姿がありました。
セ・パの強打者 山﨑のフルスイング
背番号22
セ・パ両リーグでの本塁打王の強打者「山﨑武司」の姿がありました。
「よく見ておけ。持ち前の気迫あふれるフルスイングでホームラン王になった男。」
山﨑がバッターボックスに入ります。
ピッチャーの一球目、山﨑はフルスイングして空振りしました。
「ストライクワン!」
いきなり最初の球からスイングするなんて、佳苗には考えられない事でした。
二球目、またもや空振り。「ストライクツー!」
三球目、バットの先で打ちファウル、バランスを崩した山﨑は笑われています。
佳苗は、格好悪く笑われてもフルスイングを続ける山﨑が不思議でなりませんでした。
「本当に格好悪いと、あんたそう思うのか。空振りしたっていいんだ。人生でど真ん中のストレートがくる保証なんてどこにもない。勝手に自分のストライクゾーンを決めないで、思いっきり振ってみな。」
四球目、山﨑が打ちました。全力で走り、1塁打。
「バットの根っこに当たったのに、ヒットゾーンまで球が届いた。フルスイングしたからだこそだ。勇気が出塁に繋がるってことだ。」
ベンチに戻ってきた山﨑に佳苗は声をかけてみました。
「あのう、怖くないんですか、思い切って振って空振りして、みんなに笑われちゃいますよね。」
山﨑はにっこりとほほ笑んで答えました。
「振らなきゃ、ヒットも生まれないでしょ。まずは1回振ってみな。」
山﨑だからこそ、言える言葉でした。
三振でもいい、まずは振ってみるかな
佳苗のスマホに同期の小山田からメッセージが届きました。
食事の誘いです。そういえば、入社してからずっと小山田の誘いを断っていることに気が付きました。
もしかして・・・恋の予感?
佳苗は首を振ったけれど、小山田と食事に行く約束をするのでした。
夏葉バッティングセンターには佳苗と伊藤の姿がありました。
佳苗はフルスイングするけれど、全く当たりません。
「当たったー!」何球目かにやっとバットに当たりました。
「振れば当たる!うってけ!」
伊藤の声が響くのでした。
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(2021年7月現在)最新の配信状況は公式サイトでご確認ください。
【八月は夜のバッティングセンターで。】2話感想
【八月は夜のバッティングセンターで。】2話をご覧の皆さんの感想を紹介します。
舞のレジェンドの名前を叫ぶ声はクセになりますよね。皆さんの心の声を代弁してくれていますよね。
レジェンド登場のシーンは、分かっていてもワクワクドキドキしてしまいます。
沢山いらっしゃる野球選手から、その話にあった選手をチョイスするセンスはすごいと思います。
【八月は夜のバッティングセンターで。】2話見どころ
笑われたりするのが怖くて、勇気がでない佳苗に対し、思いっきりフルスイングで立ち向かう山﨑さんの格好良さ。
今回もうーんと思わず唸ってしまうセレクトでした。
今回のレジェンド、山﨑武司さんをご紹介します。
「ジャイアン」の愛称の通り豪快なホームランとその性格で多くのファンから愛された大打者。
1987年に愛知工業大学名電高校からドラフト2位で地元・中日ドラゴンズに入団。アメリカやドミニカへの留学などを経て、長い2軍生活を終えると、プロ10年目の1996年にようやくレギュラーに定着し、その年に松井秀喜との壮絶な争いを制し本塁打王を獲得。その後、オリックスを経て2005年からは楽天の創設メンバーとして活躍。創設期から主将を務めるなどチームを支え、2007年には39歳で本塁打王、打点王の2冠王に輝き、ベテランの粋に達してもなお第一線で活躍する姿は「中年の星」として大きな支持を集めた。2012年からは古巣である中日に復帰。翌2013年に現役引退。引退後はスポーツコメンテーターとして活動する傍ら、企業や学生向け講演の講師やレーサーとして、またスポーツカーやミニカー、腕時計など多方面の趣味を活かし活躍中。
・愛知工業大学名電高校
・中日ドラゴンズ(1987~2002)
・オリックス・ブルーウェーブ(2003~2004)
・東北楽天ゴールデンイーグルス(2005~2011)
・中日ドラゴンズ(2012~2013)
・2,249試合 1,834安打 403本塁打 1,205打点 打率.257
岡崎さんは、楽天時代、故・野村監督から「三振、大いに結構。なぜ三振したかが大切。三振もいい当たりも同じアウト。根拠さえあれば思い切って振ればいい。何も考えずに三振してくるのはアカン」と言われ、三振が怖くなくなったと話しています。今回の話に十分通じる部分がありますね。
次回はの放送は7月21日(木)1時10分~1時40分です。
悩める女性を演じるゲストは武田玲奈さん。
悩みを解決してくれるレジェンドは川崎宗則さんです。
どんな悩みか気になりますね、楽しみです。
記事内画像出典:【八月は夜のバッティングセンターで。】公式サイト
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