【ブルーモーメント】5話ネタバレ感想考察!空気の危険性を自覚したSDMが最強チームへ

ブルーモーメント5話

【ブルーモーメント】5話ネタバレ感想考察!

山下智久主演のドラマ「ブルーモーメント」第5話が5月22日に放送されました。

SDMの警察班に新しく沢渡(橋本じゅん)が加入。晴原(山下智久)らは巨大なひょうが降る兆候を察知し、至急該当エリアに向かうが沢渡に致命的な初動ミスを指摘され…

今回は【ブルーモーメント】5話のあらすじネタバレ・感想・考察について。

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ドラマ【ブルーモーメント】の動画はFOD(フジテレビオンデマンド)で最新話まで全話、配信予定。

ブルーモーメント5話
目次

【ブルーモーメント】5話のあらすじネタバレ

ブルーモーメント5話

【ブルーモーメント】5話のあらすじネタバレです。

灯の謎の行動

総務大臣・立花藍(真矢ミキ)の夫で警察官の沢渡満(橋本じゅん)が「園部灯(本田翼)さんの生きている最後の姿を見たのは私ですよ」と晴原柑九朗(山下智久)に声をかけてきた。

沢渡は灯について、公民館でとどまるよう指示しながら、本人はさらに危険な場所へと向かった。なぜなのか?と質問。それは晴原も答えを探している謎だ。

沢渡は「自分と妻は灯の行動によって人生を狂わされた」という謎の言葉も残して……。

沢渡はスパイ?!

その沢渡が立花の推薦でSDM警察班統括責任者として配属されてくる。沢渡は、自分はSDMの問題を炙り出し、SDM自体を潰す「スパイ」だと隠す素振りもなく飄々(ひょうひょう)とメンバーに伝える。

雲田は「スパイって自分で言います?」と突っ込む。沢渡は「SDMの大きな問題、あたりはつけているんですよねえ」と言い、「空気」だと指摘。晴原が醸し出す目の前の命を絶対に救う少年漫画のヒーローのような空気に、メンバーが瞬殺されているという。

沢渡は「SDMの空気は至極正しい。だからこそ危険」という。

初動ミス

そんな中、晴原が茨城県平岡市に巨大な雹(ひょう)が2時間以内に降る兆候を捉え、霞が関の本部に連絡。SDMが出動することに。

ブルーモーメント5話

晴原たちは現場の市役所に到着。しかし市の防災危機管理課・畑中大輔はのんきに農作物の心配をしている始末。晴原は「人命に関わる問題だ!あと40分で市民の命が危険にさらされる!」と事態の深刻さを訴える。

沢渡は、SDMで予測ができているのに畑中含め市民に危険性が伝わっていない初動ミスを指摘する。

のんきな職員たちに対し、晴原は「俺の話、聞いてんのか? あなたたちは何もわかってない。市民を守る気があるんですか」ときつい口調であたる。

雲田は中国語で「正しいけど間違ってる」とつぶやいた。沢渡はモヤモヤしたことはメモしておけばいつか言語化できると雲田にアドバイス。

雲田のスマホへのメモ「先生はただみんなを助けたくて必死なだけ。でも…」

沢渡が的確な指示

防災無線の他に各家庭にどうやって連絡するのか。福岡に出張中の上野(平岩紙)から保険会社のム『雹災アラート』システムが使えるとSDM本部に連絡が入った。

晴原はそのシステムを使って分析を進める。雹が降るまで残り30分。時間がないので効率的な誘導が求められる。

そんな時、沢渡が「出しゃばったまねを」と切り出し、無線で的確な避難誘導と市民の行動予測を的確に指示をする。農作物を大事にする地域だからギリギリまで農作物を守ろうとする空気がある、だからダブルチェックして注意が必要、と…。

沢渡は場数を踏んでいるからこそできるのだった。

妊婦の要救助者

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要避難エリアで在宅避難している者もいた。優吾は「防災無線がないエリアなのにどうして?」と疑問に思う。(のちに畑中が現場で声掛けしていることが判明)

いよいよ時間になり、暗くなり、雷鳴が響く。すると大きな雹が次々と降って来た。花瓶を割、車の窓ガラスにもひびが入るほどの威力だった。

晴原も現場に向かって影響を調べようとするが、沢渡が「全体を見失う」と残るよう助言。しかし晴原は「現場に行かないとわからない。わずかな兆候も見逃したくない。車両を切り離し、移動中も解析を続ける」と言って、出発。

沢渡は「人の意見に耳を貸さない。功罪ありますね」とメモした。

現場に到着した晴原は積乱雲が通り過ぎたのに何か違和感を覚えていた。そんな中、汐見早霧(夏帆)から妊婦の矢崎里沙(木﨑ゆりあ)が雹に当たり重傷という連絡が入る。早霧は救急車を要請するが、晴原は「待て」と告げる。降り注いだ雹の影響で地域一帯が濃い霧に包まれるHail fogという現象が起きるという。

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晴原とひかる(仁村紗和)が妊婦・里沙のもとに到着。車両に乗せた。最寄りの病院は8.5㎞先だ。晴原の分析では霧が晴れるのは1時間後。里沙は母子ともに危険な状態だ。晴原が気象を読み解いて霧の薄いエリアを特定し、ひかるに指示を出す。サイレンを鳴らしゆっくり進むが、前方が全く見えなくなってしまった。

選べないものを選ぼうとしてはいけない

市役所にいる雲田がSDM車両に無線で、濃霧の中で車両誘導中だった畑中が車にひかれる事故に合い危険な状態になっていることを報告。畑中はこの町で育ったからこそ、この町のために役に立ちないと行動していた。

なぜ一人で危険な行動をしたのか。晴原と別のSDM車両にいる沢渡は「晴原さんが生み出した空気。正義感が強い人間ほど感化されない」と指摘。

2人ともすぐに病院で処置を受ける必要がある。沈黙する晴原。

沢渡は「一番の問題は現場に決断をゆだねるトップ、園部大臣、あなたです」と指摘したのち、「晴原さんそちらの要救助者を病院に。選べないものを選ぼうとしてはいけない。自分の力を過信してはいけない。病院に」と指示。

ひかるも沢渡に賛成。晴原は病院行きを決断した。

決断しない決断

沢渡は無線で、園部大臣に「現場に決断させる組織は正しいのか」問う。沢渡は災害現場で判断しようとしたことでのトラウマがあった。

だが園部大臣は「私は決断しない決断をしている」と宣言。園部大臣が指示をすれば現場は従うが、命を救う限界が生まれてしまうからだ。

晴原は2人とも救うことを諦めていなかった。病院への移動ルートを解析しつつ、畑中さんを助ける手段も調べていた。それは別車両に優秀な沢渡がいるからだ。

無線を聞いていた立花大臣は「ごちゃごちゃ言ってないで動きなさいよ!」と叱咤する。

たしかに沢渡さん、手が空いてるなら行きなよ!(笑)

立花に背中を押された沢渡は、「SDMは未熟な組織だが嫌いにはなれない」と独特な言葉で“誉め”て、畑中の救助に向かうと告げる。近くにいた雲田も同行する。

2人とも救え

雲田は解析がまだの場所に入る直前、「霧は標高が高いと薄くなること。市街地で薄くなりやすい」と助言。沢渡は停車。地域の交通情報が頭に入っている沢渡は、市民会館があるルートに変更する。そこは防霧ネットや発光ダイオードを用いた標識もある。

病院まで後15分。危険な状態の妊婦…。優吾がド直球な言葉で早霧を励ます。早霧は点滴負荷で循環維持をすることにする。

晴原はアップデートした予測で沢渡にルートを知らせる。そして現場へ到着。同行した医師が確認したが、危険な状態だ。

沢渡は霞が関の本部に連絡し、防犯カメラや交通カメラ、カーナビの位置情報などを同時にリアルタイム収集し、晴原の分析と同時にさせてほしいと頼む。

園部大臣は自分の責任で、立花大臣を介して総務省経由で許可をとる。そして晴原は最適なルートを読み解く。

沢渡がSDMの強力な仲間に

病院にて。妊婦の矢崎里沙(木﨑ゆりあ)とお腹の中の子供は無事だった。

雲田は、晴原に「口が悪すぎです」と指摘。そして「不安を煽ったり相手を萎縮させてしまうのは違う。非常時こそ、相手の気持ちに寄り添った言葉を選ぶべき。そういう空気を作るべき」と伝える。

雲田の言葉は晴原に響いていた。

晴原は「これからも力を貸してください」と頼み、沢渡は「これからも全力で否定します」と笑顔で告げる。晴原は「それを超えて強くなれます」と歓迎した。

こうしてSDMに強力な仲間が加わった。

5話の結末

ブルーモーメント5話

5年前、立花大臣の秘書が豪雨災害に巻き込まれ、あの公民館で命を落とした。沢渡に電話して救助をお願いしたが、沢渡は「離れられない」と行かなかった。立花は沢渡に「どうして向かってくれなかったの?」と責めた。

上からの指示で動いている沢渡に責任はない。だが彼は自責の念にかられた。夫婦の気持ちは離れてしまった。

園部大臣は、立花がSDMに希望を抱いていること、沢渡がSDMで1歩踏み出すきっかけになることを指摘。

立花は園部灯の行動が解明されないと怒りは消えないと告げる。

その後、沢渡は立花大臣に離婚届を出したことを告げた。直後、婚姻届を手渡す。新しい空気でやり直そう、と。それともう一つ、5年前の件での新事実を伝える。

沢渡は晴原にその事実を伝える。避難先の公民館にいたのは合計14名。9名死亡、5名が生存。名前は明かされていない。遺族のほとんどが月命日に合同慰霊碑に献花しているが、それを避けるように前日に来ている人物がいる……。

晴原が合同慰霊碑を訪れると、SDMメンバー・ひかる(仁村紗和)の姿があって……。

(つづく)

【ブルーモーメント】5話の感想&考察

チームには空気が必要

5話のキーワードは「空気」でした。吸う空気ではなくて雰囲気のこと。

沢渡は晴原というヒーローが生み出す空気の危険性を指摘。気象予報士を目指して頑張りすぎている雲田彩。居場所が見つかったことで晴原の影響を受けている早霧。そして、優吾も晴原に感化されている。

とはいえ、リーダーに影響を受けるのはチームの基本。リーダーのもとで結束していくのがチームだからです。じゃないと、バラバラになってしまいますからね。

団体競技のスポーツでも、チームのために動くことが勝利の近道。個人プレーでまとまらないと勝てません。

とはいえ、個人が組織の犠牲になりすぎるのも危険。リーダーが間違っている場合もあるので、従いすぎるのも危険。

そのバランスは重要。「組織」か「個」か。「空気」に従うのか、「自分」を貫くのか。二者択一ではなくバランスが大事です。

空気の危険性を自覚したSDMが最強チームへ

日本は第二次世界大戦の戦時中、国民全体が勝利する空気になっていました。勝利のために我慢を強いられました。従わない者は非国民扱いされました。「組織」が重視されすぎて「個」が犠牲になりました。お国のために…。

まあスポーツと違い、戦争は複雑な要素がからむので例えに適してないかもしれませんが、「空気」の恐ろしい面があった時代だとは思います。

5話は、その空気の危険性を自覚したSDMが最強チームへと踏み出していくストーリーに感じました。

雲田彩が指摘した晴原の「言い方」の問題点。あんな風にリーダーにもちゃんと言える空気は大事ですよね。

選べないものを選ばないのはトリアージをつけること

今回、ズバズバとSDMの問題点を指摘していた沢渡。

初動ミス、言うことを聞かないリーダー、現場任せの危険性…。

晴原はどちらも救おうとして思考停止。沢渡は現場に任せるからこうなる!と園部大臣を叱責しました。

それは沢渡の後悔している過去も関係していたのです。

沢渡のいう「選べないものを選ぼうとしてはいけない」。

これは災害現場でやるトリアージ、患者の優先順位をつけることに似ています。

だから私は妊婦を運ぶことが先だ!と沢渡に賛同してしまいました。

でも晴原は2人とも諦めていませんでした……。

トップダウンかボトムアップか

もちろんトリアージは重要です。しかし今回、それとは別にトップダウンかボトムアップかという組織論が展開されていました。

トップダウン型の組織とは、トップが指示を出して、部下が従う組織。意思決定をトップレベルのリーダーのみが行います。

ボトムアップアップ型の組織とは、現場で実際に動くメンバーの意見を上が吸い上げて反映する組織。意思決定においてすべてのメンバーに発言権があります。

簡単にいうと、意思決定の違いですね。

私はサッカーが好きなので、サッカー男子日本代表のことを例に出すと、ハリルホジッチ監督は強いトップダウン型チームで、メンバーと対立してしまい、チームが崩壊へ。結果、監督が解任されました。後を引き継いだ西野監督はボトムアップ型で、選手の意見を尊重し、ロシアワールドカップでベスト16に進出!良い結果になりました。

西野監督の後を継いだ森保監督はボトムアップ型ですが、カタールワールドカップでは4バックが上手くいかないとわかると、3バック(守備時5バック)を採用して躍進。トップダウン型の決断もできる監督として評価されました。

まあ、現在の森保監督は2024年開催のアジアカップで優勝を期待されたのにベスト8敗退で、決断力は疑問視されていますが…一度おいておきましょう(笑)

あれ?トップダウン型ではダメだったのでは?と疑問になりますよね。まあ、トップダウンにもボトムアップにもメリット・デメリットはあるということです。

トップダウン、ボトムアップのメリットとデメリット

メリットデメリット
トップダウン意思決定が早い
トップの意思が反映されやすい
指示待ちになりがち
トップが信頼されないとバラバラになる
トップが間違うが場合もある
ボトムアップ現場の問題点等が反映される
現場が考え行動する
現場がモチベーションをもてる
意思決定が遅い
目標が目の前のことになりがち

トップダウン型では従ってくれるように関係を構築することが必要です。ハリルジャパンの問題点は、信頼関係の不足でした。

一方、ボトムアップ型は意思決定が遅いのが問題点。上手くいかないときもあるので、バシッと上から決めることも必要。2024アジアカップではロングボールにどう対応するかの意思決定が遅かったというか、出来なかったため負けました。ざっくり言うとロングボール対策はパズを出す相手選手を抑えるか出されても跳ね返すか、どちらかなのですが、選手が迷ってるうちにどちらの対応も中途半端になってしまいました。バシッとトップダウンで決めるべきでしたね。

ドラマに話を戻すと、沢渡が所属する警察組織は、トップダウン型です。沢渡が持ち場を放棄して救助に行くことは無理です。とはいえ、命を優先すべきではありますし、何か手があったかもしれませんね。

沢渡はSDMのボトムアップ型は間違いだと指摘しています。しかし園部大臣はトップダウン型では現場で命を救うために限界があるといいます。

現場判断の優先は理想形ですね。現場は刻一刻と状況が変化しますから。

しかし今回、その現場判断をさせていることが晴原の判断を迷わせてしまいました。

でも最終的には2人とも救うことができました。

沢渡がやる気を出して、救助に向かってくれたからです。ボトムアップの理想形を見せてくれたと思います。

事件は現場で起きている

織田裕二さん主演ドラマ「踊る大捜査線」で、事件は現場で起きている!という名言がありました。

【ブルーモーメント】ではそんなセリフはないですけど、園部大臣は「決断しない決断」をして、現場に任せていて、現場で起きている様々な事象に対応させようとしています。

もちろん、晴原の高い能力を信頼してのことです。

そして、晴原が2つのルートを解析したのも、その場に沢渡がいるから。沢渡の能力を高く買っているから。

先ほど紹介したトップダウン、ボトムアップのメリット・デメリットの図表では、ボトムアップは判断が遅くなるとしました。

しかし、園部大臣のようにここまで現場任せだと、逆に意思決定早いですね(笑)

まあ、園部大臣のやり方は、個人の能力が高いからこそ信頼できるわけで、マネをするのは難しいですけどね。

晴原に意見を言える存在の貴重さ

トップダウン型のデメリットは、創業社長の発言力が強い会社に多いのですが、周囲にイエスマンが多くなってトップの間違いを指摘できないというのもあると思います。

現場判断に任せられているSDMですが、その現場判断は晴原の意見が強いです。

ある意味、現場はトップダウン型になっていると感じます。

その点では、ズケズケ言う雲田彩や沢渡の存在はとても重要であり、貴重。

「感想&考察」の冒頭、空気の危険性を自覚したSDMが最強チームへと踏み出したと述べました。

その件に戻ると、SDMはトップダウン型の空気のデメリットがあったものの、雲田や沢渡たちが気づいて修正しようとしているということ。

まとめると・・・

SDMは大まかな組織としてはボトムアップ型。しかし意思決定が早いという特殊なカタチです。

現場ではトップダウン型で危険性があったものの、デメリットを修正してくれる存在がいます。

ということで、SDMはかなり最強チームになっていきそうな予感がしますね♪

【ブルーモーメント】5話の出演者・スタッフ

出演者:山下智久  出口夏希 水上恒司 岡部大 仁村紗和  ・  夏帆 平岩紙  ・  本田翼 真矢ミキ 舘ひろし 他

ゲスト:木崎ゆりあ、橋本じゅん

スタッフ:【原作】 小沢かな『BLUE MOMENT』(BRIDGE COMICS/KADOKAWA)  【脚本】 浜田秀哉 【音楽】 佐藤直紀【主題歌】 ボン・ジョヴィ『レジェンダリー』(ユニバーサル ミュージック)【挿入歌】 山下智久『Perfect Storm(feat. TAEHYUN of TOMORROW X TOGETHER)』  【演出】 田中亮、森脇智延、 下畠優太

当記事の画像引用:「ブルーモーメント」フジテレビ

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