【Dr.アシュラ】ネタバレとあらすじを最終回まで!ドラマオリジナル部分にも注目!!

4月クール【Dr.アシュラ】あらすじとネタバレ

松本若菜主演のドラマ【Dr.アシュラ】のあらすじネタバレを最終回まで全話紹介するとともに、原作と脚本家主題歌情報みどころ、そして展開予想についてお届けします。

フジテレビ水曜10時ドラマ【Dr.アシュラ】は、生死を分かつ“命の最前線”にたつスーパー救命医、Dr.アシュラこと杏野朱羅(あんの・しゅら)を主人公に展開される痛快ノンストップ救命劇場!近年活躍目覚ましい松本若菜が演じる新たなヒロイン像に期待!!

目次

【Dr.アシュラ】ネタバレとあらすじを最終回まで!

【Dr.アシュラ】第1話 あらすじ・ネタバレと考察

第1話 あらすじ

ある日の帝釈総合病院・救急科。
初期研修医の薬師寺保(佐野晶哉)は救急科に配属されて早々、当直につくことになりました。不安を隠せない様子の保に、大学の同期でもある看護師の水吉歩夢(荒井玲良)は、この病院では、院長・不動勝治(佐野史郎)の方針により、重症患者は受けていないと話します。どうやら医療ミスなどが起きないようにするのが理由のよう。その言葉に安堵する様子の保に、歩夢は、アシュラ先生いるから、と意味深な一言を告げます。
アシュラ先生とは、救急科の救命医で、元・救急科科長の多聞真(渡部篤郎)が海外へ渡航してからは、多聞の意思を継ぎ孤軍奮闘している杏野朱羅(松本若菜)のこと。
命を最優先し立ち回るその姿、まるでアシュラのごとし、ということからアシュラ先生と呼ばれている模様。
保が休憩室に行くと、医療用白衣のスクラブを着たままソファで眠っている女性の姿が。
それが朱羅でした。その寝顔の美しさに保が思わず見とれていると、突然目を覚ました朱羅が「来る!」とつぶやくなり初療室へ駆け出します。
保が後を追うと救急隊からのホットラインで、心肺停止患者の受けいれ要請に対し、朱羅が快諾したところでした。
救急車が到着。運び込まれたのは不慮の事故で階段から転落し、心肺停止の状態となっている女性、小倉佐江(菅野莉央)。救急隊員から急患の心臓マッサージを引き継いだ朱羅は、保と歩夢に指示を出しながら必死に蘇生を試みます。そのさなか、銃で撃たれたヤクザの組長が運び込まれてきます。
「そんな女よりオヤジを治療しろ!」とすごむヤクザたちを前に、全く動じない朱羅。
業を煮やした舎弟が朱羅に銃を突きつけるが、朱羅はその舎弟の首筋にメスを向け…?
その頃、医療法人帝釈会・理事長の阿含百合(片平なぎさ)は、国際帝釈病院の新設に向けて奔走しており…。

第1話 ネタバレ

  • 不動の方針に従わなかった朱羅は、次に同じことをすれば解雇すると告げられる。
  • 全く気にする様子もない朱羅に対して、降格されたら…と気が気でない大黒。
  • 海外で活動していたかつての修羅の上司であり、大黒の前任救急科長の多聞が帰国。阿含理事長の意志により、副院長に就任。
  • トンネル崩落事故の一報が入り、大黒の制止を振り切り、保を連れて事故現場に急行する朱羅。
  • トンネルの中に残されたままの少女は、先に朱羅が助けた女性の娘。心肺停止状態だったため蘇生を施すも再び心肺停止。実は原因は少女が糖尿病患者だったことにあった。
  • 少女が携帯していたインスリン注射は崩落の衝撃で壊れており、途方に暮れた朱羅のもとに、少女の母親と同時に朱羅が命を救ったヤクザの部下が、母親に託されたというインスリン注射を持参。少女は一命をとりとめる
  • 病院に戻った朱羅に、不動が解雇通告。しかし、不動が現れそれを止めた。
  • 朱羅が安堵したのもつかの間、朱羅の配属先は外科だと告げる多聞。そして、ゆくゆく救急科は閉鎖すると衝撃の言葉を朱羅に告げる。

第1話 考察

杏野朱羅の過去に何が…?

トンネルの崩落事故で多数の負傷者が出ているという知らせに、全員受け入れると答えようとする朱羅を遮り、大黒が受け入れ拒否をするシーンで、朱羅の脳裏になにかフラッシュバックのようなものが浮かび、涙ぐみながら大黒に食って掛かるというシーンがありました。
朱羅の過去になにが? 思わず浮かべた涙の意味は…?朱羅が命を救うことにこだわり続けることと何か関係があるのでしょうか??

多聞真の本心は…?

朱羅が心から信頼する人物として描かれている多聞。
院長の不動が、指示に従わなかった朱羅に解雇を言い渡すと、それの撤回を求めて朱羅をかばうのですが、その舌の根も乾かぬうちに「救急科をつぶすから」と朱羅に告げます。
果たして多聞は朱羅の敵か、味方か…?その本心やいかに??

大黒修二の真の姿とは…?

朱羅を目の敵にしている大黒に対し、看護師長の加代子が「(朱羅は)昔の大黒先生みたいですね」と告げるシーンがあります。
いまではすっかり体制側につき、保身にしか興味がないように見える大黒ですが、なにか秘めた過去があるのでしょうか?
今後の展開次第では、まさかの朱羅の味方に!?というようなことになる可能性もありそうです。

阿含百合は何を企んでいる?

多聞を海外から呼び戻し、東王大学病院から心臓血管外科の一人者とされる梵天太郎を呼び寄せます。
ひとりでも多くの命を救いたいだけ、と語るその顔には、なにやら意味深な表情が…
さらに、アメリカ帰りの形成外科医・六道ナオミとまるで親子のように親しげに会話をしながら、彼女にも帝釈総合病院の外科に来るよう要請します。しかしこのナオミとの関係性もいまだ謎です。その真の思惑はどこにあるのか…!?

第1話 反響・ネタバレ感想まとめ

【Dr.アシュラ】第1話の反響、ネタバレ感想のまとめはこちら

【Dr.アシュラ】第2話 あらすじ・ネタバレと考察

第2話 あらすじ

海外で活動していた杏野朱羅(松本若菜)の元上司・多聞真(渡部篤郎)が帰国。
医療法人・帝釈会の理事長・阿含百合(片平なぎさ)が、呼び戻したのです。
その目的は国際帝釈病院を設立するため。かつて救急科科長として辣腕をふるった多聞は、朱羅にとっては師匠であり、最も信頼する人物。孤軍奮闘していた修羅にとっても救急科にとっても、多聞の帰国はこの上ないニュースのはずでしたが、その多聞は、「救急科は近いうちに閉鎖する」と朱羅に告げます。
かつて「二人で一緒に日本の救急を変えよう」と約束した多聞はどこへ…?
あまりの変わり様に言葉を失う朱羅。
そんな状況であったとしても、救急科には容赦なく患者が運び込まれてきます。
救急隊員の吉祥寺拓巳(猪塚健太)によりストレッチャーで運び込まれてきた男児は、川に転落し心肺停止状態になっていました。その体に触れたとき、あまりの冷たさに薬師寺保(佐野晶哉)は思わず動揺してしまいます。それでも懸命に心臓マッサージを続けましたが、1時間が経過。
保の顔には次第に諦めの表情が浮かび、ついにはその手を止めてしまいました。
そんな保を押しのけ心臓マッサージを始めた朱羅。
まだ生きなければ、頑張れ、と男児に向かって叫ぶ朱羅でしたが…

第2話 ネタバレ

  • 朱羅の懸命の救命行為のおかげで男児は一命をとりとめる。
  • 役に立てなかったと落ち込む保に、修羅場で迷いは命取りだと告げる朱羅。
  • 救命科長の大黒(田辺誠一)は、不動院長から監督不行き届きで降格を告げられるが、土下座してすがり、なんとか今回は見逃してもらう。それによって大黒の朱羅へのあたりがより強くなる。
  • その大黒は、実は家族とうまくっていなかった。家族のために出世を目指していたはずが、そのせいで多忙になり家族を顧みなくなったことで見放されてしまっていた。
  • そんな中、救急搬送の受け入れ依頼が入る。断ろうとする大黒だったが、なんと搬送されようとしているのは大黒の息子。どこも満床で受け入れ先がない状態と聞き、逡巡する大黒を尻目に搬送を受け入れる朱羅。
  • 搬送されてきた息子に対して、困難をものともせず可能な限りの対応をしていく朱羅の姿に胸を打たれた大黒は、医者としての心を取り戻し、朱羅のサポートに入る。
  • 大黒の息子は無事に一命をとりとめる。

第2話 考察

朱羅は過去に事故で両親を失っている…?

終盤で、朱羅の脳裏にフラッシュバックしたと思われる映像が流れました。
血だらけの少女とその両親と思われる二人の大人。少女が両親を呼ぶも、そばに倒れる大人たちが声を上げる様子はありません。
なにか大きな事故に巻き込まれ、その結果、両親を失い、自分だけが助かったということのように受け取れます。
そしておそらくは、このことが今、朱羅がなによりも目の前の命を救うことを優先する大きな理由となっていると思われます。

多聞の思惑はどこに…?

救命科をつぶすと言いながらも、朱羅の窮地を救った多聞の本心はどこにあるのか…?
どうして手助けをしたのかと問う朱羅に、救命科に運ばれてきた患者を見捨てたいわけではないと告げる多聞。
ならばどうして救命科をつぶすのか、二人の約束は忘れてしまったのかと朱羅は問いますが、多聞は何も答えずに去ってしまいます。
否定をしなかったことを考えると、なにか深い思惑がありそうです。しかし、ならばそれを同士であるはずの朱羅荷物げない理由はなんなのでしょうか?
この点は、今後の物語の行く末に大きく影響が出そうです。引き続き追いかけたいと思います。

救命科長・大黒先生、覚醒か…!?

保身のため、自らの出世のために、目の前の命よりも病院側の方針であるリスク回避を最優先していた大黒。
しかし、救急科に自分の息子がまさかの搬送。息子を助けるために立ち上がり、「俺は医者だ」と宣言したシーンは非常に見ごたえのあるものでした。
第1話で看護師長の加代子が、朱羅はかつての大黒に似ていると発言していたこともあり、もともとは朱羅と志を同じくする医師だったのかもしれません。
しかも命はもちろん、臓器切除の窮地を朱羅に救ってもらったことで、今後は朱羅に対する態度にも変化が出てくると思われます。
3話では、どうやら院長の不動に降格を宣告されるようですが、むしろそれを受けて、朱羅の味方になっていくのでしょうか!?今後の動向に注目です。

第2話 反響とネタバレ感想

【Dr.アシュラ】第2話の反響とネタバレ感想はこちら!

【Dr.アシュラ】第3話 あらすじ・ネタバレと考察

第3話 あらすじ

朱羅(松本若菜)が働く帝釈総合病院に日本屈指の心臓外科医とうたわれる梵天太郎(荒川良々)が移籍してきました。梵天は「成功率99%のゴッドハンド」と称され、メディアでも注目を集める存在。
その梵天がなぜ東王大学病院から帝釈総合病院に移籍してきたのか?と首をひねる薬師寺保(佐野晶哉)と九曜沙苗(結城モエ)に、看護師長の三宝加代子(阿南敦子)は、理事長の阿含百合(片平なぎさ)が新病院設立のためにスカウトしたのだと説明します。保の脳裏には「俺は救命を潰すつもりだ」と朱羅に言った多聞真(渡部篤郎)の声が蘇ります。梵天の存在は、救急科の存続に関係があるのか…?
その頃、大黒修二(田辺誠一)は院長の不動勝治(佐野史郎)に呼び出されていました。
不動から、次はない、と申し渡されていた大黒は、救命科が病院のルールをまたしても破ったことを理由に、本日付で救急科科長から降りてもらう、と宣告されてしまいます。
そんな中、救急科に路上で意識を無くして倒れていた70歳の女性が搬送されてきます。
心電図の結果用紙には「3秒以上の心停止」と記載があり、また発作が起きたら命に関わる状態でしたが循環器内科も心臓外科も多忙を理由に受け入れを拒否。すると朱羅は「じゃあ私がテンポラリーを入れる」と言い出して…?

第3話 ネタバレ

  • 新病院設立に欠かせない寄付金をめぐり、キーマンとなる世界有数の金融会社Gold Wealthのスティーブ・フィンクCEO(厚切りジェイソン)が帝釈総合病院の視察に訪れる。
  • 一方、救急科には尋常ではない数の患者が救急搬送されてきていた
  • 修羅場と化した救急科に現れたのは多聞。朱羅との絶妙なコンビネーションで次々と患者に対応。救急科は徐々に落ち着きを取り戻す。
  • フィンクの視察を放り出して救急科の救援に駆け付けていた多聞の代わりに視察を仕切ったのは梵天。
  • 救急科が修羅場と化した裏には梵天のたくらみが関係していた。救急科に患者が集中するよう、あいさつ回りと称して各消防署を回り、受け入れを断らないと公言して回っていたことが判明する。
  • そんな中、フィンクが救急搬送されてくる。どうやら心臓に疾患がある模様。
  • 心臓血管外科のゴッドハンドとして梵天が担ぎ出されるが、実は梵天が誇る成功率99.9%には、成功率を高く保つために簡単な症例ばかりを選んで手術をしているという裏があった。
  • 患者を前に動揺して手が震え、手術できない梵天を押しやり、朱羅が手術を買って出る
  • そんな朱羅の姿、そして朱羅が梵天にはなった言葉によって、我に返った梵天は、後の対応は自分がすると朱羅に告げ、朱羅はそれを受け入れる。
  • 梵天が帝釈総合病院に赴任してきたのは、副院長の多聞を蹴落とすため。学生時代から叶わない存在だった多聞に嫉妬し、いつしか多聞に勝つことこそが人生の目標となっていたのだ。
  • 朱羅のおかげで、保身を捨てることこそが完璧な自分になるために必要なことだったと気づいた、と多聞に語る。

第3話 考察

梵天の覚醒

東王大学病院のゴッドハンド、心臓血管外科医の第一人者と言われていた梵天太郎でしたが、その実態は、成功率99%を維持するために徹底的にリスクを回避し、簡単で安全な手術だけを選んでいました。
そして、大学の同期だった多聞とは親友のはずでしたが、実は優秀な多聞に嫉妬し、コンプレックスを抱き続けていたのでした。
そんな中で、多聞に勝つことこそが自分が100%の完璧な人間になるすべなのだと思い込むようになり、帝釈総合病院に移ってきたのも、多聞が副院長として赴任したからだったのです。
梵天がそんな心情に陥るようになったには裏には、梵天の家庭環境に起因する要因もありました。
元医師会会長の父親、国会議員と一流大学の教授を務める優秀な二人の兄。そんな家族に囲まれ、何とか自分の存在価値を維持しようと必死だったのです。名声に慢心した医師かと思われましたが、医師として正しいかどうかは置いておいて、彼なりの葛藤の中で生きてきたのだと推察できます。
そんな梵天が朱羅の信念に触れ、医師としての在り方を思い出し、大黒に続いて覚醒します。
ゴッドハンドと持ち上げられて赴任したにもかかわらず、患者を前に醜態をさらしてしまった彼には、これからややつらい環境が待っていることが予想されますが、保身を捨てることこそが自分が100%の人間になることだったと気づいた梵天の表情は別人のようにすっきりしていました。
これから、朱羅とともに病院の在り方に対して戦っていってくれると期待できます。
ちなみに、梵天が朱羅に対して、ここは自分の修羅場だ、朱羅は自分の持ち場に帰ってくれといったシーン、そして、自分に足りない1%は保身を捨てることだったと語るシーンはドラマオリジナルだったようで、原作者のこしのりょうさんがドラマ放送後にXスペースで行ったアフタートークで「原作よりうまい」と絶賛していました。
原作者からもお墨付きのオリジナル展開、今後も注目です。

大黒の変化

第3話は梵天の覚醒回ともいうべき物語でしたが、第2話で覚醒したかに見えた大黒はその後どうなったでしょうか。
不動院長が容赦するはずもなく、病院が定めたルールを破った大黒には救命科長からの降格が宣告されます。
以前だったら、それだけはどうか勘弁してくれと土下座をしていたであろう大黒でしたが、不動の予想に反して、晴れ晴れとした表情で後悔していない、と告げ、院長室を立ち去りました。
とはいえ、それを告げるのは勇気がいったようで、院長室を出るや否や、半ば倒れこむように、ついに言ってしまったと心情を吐露し、こういう時には甘いものでも食べて頑張ろう、と救命科に向かいます。
そしてその甘いものとはおそらく、冷蔵庫にしまってあったプリンだと思われますが、同じ時間に救命科で朱羅が、冷蔵庫にあったんだからみんなのものだと言いながらプリンを食べているシーンがあり、後日別のシーンで大黒がプリンにマジックで大きく「大黒」と名前を書いている様子が描かれていたため、朱羅にプリンを食べられてしまい、今後はそれを防ごうと名前を書いていたのだと推察されます。
些細なシーンですが、大黒と朱羅が良好な関係を築き始めていると感じさせるエピソードでもありました。
そして、かつての大黒では考えられないくらい積極的に患者を受け入れ、まさに“覚醒”した印象を与えます。
朱羅の暴走をうまくコントロールしながら、陰で支える味方となってくれるのではないでしょうか。

多聞の真意

いまのところ一番謎に包まれている存在が、この多聞です。
救命科を閉鎖すると明言しておきながら、常に救命科を救いにやってきます。
第3話でも、尋常ではない数の患者を受け入れたことで文字通りの修羅場となっていた救命科が、多聞が現れたことで一気に落ち着いた空気を取り戻しました。
特にセリフなどには表れていませんが、朱羅とのコンビネーションも完璧。
朱羅に信頼を寄せており、簡単に見捨てるとは思えないのですが、第4話の予告でも、2か月後に救命科閉鎖と宣告しているシーンがありました。
その真意はどこに?これは最終回まで継続するテーマとなりそうです。
引き続き、追いかけていきたいと思います。

阿含理事長の思惑

新病院設立のために奔走する阿含理事長は、経営視点からおそらく救命科の存続には反対していると思われるのですが、どうもその立ち居振る舞いには、あからさまに救命科を敵視する不動院長とは一線を画する空気を感じます。
第3話でも、朱羅が梵天を立ち直らせた様子に「さすがアシュラね」とつぶやきながら意味深な笑いを浮かべるシーンがありました。朱羅を医者として、ある程度評価していることが感じられます。
どうにも“食えない”キャラクターというのが今のところの印象です。
多聞の思惑と合わせて、阿含理事長がどこに向かおうとしているのか、朱羅たちをどう考えているのか、今後も引き続き注目していきます。

第3話 反響とネタバレ感想

【Dr.アシュラ】第3話の反響とネタバレ感想はこちら!

【Dr.アシュラ】第4話 あらすじ・ネタバレと考察

第4話 あらすじ

梵天太郎(荒川良々)がスティーブ・フィンク(厚切りジェイソン)を救ったことはニュースとなり、「日本のゴッドハンドが世界の金融王の命を救った」という記事が世間には広まっていました。
実際には腰を抜かした梵天に代わってフィンクの命を救ったのは、救命医・杏野朱羅(松本若菜)でしたが、朱羅の名前が世間に出ることはありません。納得がいかない様子の救急科の面々。その一方で、外科の医師たちの間では、フィンクの手術の際の梵天の失態をネタに陰口がたたかれていて、梵天は嘲笑の的になってしまっていました。
気まずさと後ろめたさを感じていた梵天でしたが、理事長の阿含百合(片平なぎさ)はその梵天をフィンクの病室へと案内します。
フィンクは梵天と対面するなり命の恩人だと梵天にお礼を述べ、それに対応する梵天はぎこちなさを隠せません。
そんな梵天の様子をよそにフィンクは新病院設立費用の寄付を申し出て、阿含理事長ら一同は歓喜します。
しかしフィンクは、1つ懸念事項があると言い出して…
その頃、朱羅はどこかへ外出しようとしていました。薬師寺保(佐野晶哉)が後をつけると古びたラーメン店に入っていく朱羅の姿が。保は偶然を装い朱羅に合流、2人でラーメンに舌鼓を打ちます。しかしその帰路、ラーメンのおいしさに感激する保を尻目に、朱羅は「後味がいつもと違う」とつぶやき、店に駆け戻っていき…?

第4話 ネタバレ

  • 命を救ったことでフィンクから寄付を得られることになるが、そのためには救急科の閉鎖がマストに!
  • フィンクの手術の際に、外科メンバーの前で失態をさらしてしまった梵天は針の筵に。
  • 不動院長が救急科を訪れ、改めて重症患者を受け入れないよう要請。反論する大黒と、院長の言葉にはお構いなしに患者の処置に向かう朱羅。
  • 一方、梵天は、不動院長に呼び出され、近く行われる東王大学の教授選で不動が票を得られるよう協力を要請される。嫌々ながらも応じる梵天。
  • 不動院長が救急科を訪れ、改めて重症患者を受け入れないよう要請。反論する大黒と、院長の言葉にはお構いなしに患者の処置に向かう朱羅。
  • 翌日、フィンクが梵天を呼び出し、不動院長横領の事実とその罪を梵天にかぶせようとしていることを告げる。梵天のことを命の恩人だと思っているフィンクは、梵天を救いたいこと、そして不正のある病院には寄付をしないと決めたことを告げる。
  • そのころ送迎車で帰路についていた不動は事故にあい、帝釈総合病院に搬送されてくる。
  • 人命救助のためには一刻を争う状態だったが、ほかならぬ不動の方針だからと受け入れを拒否する多聞
  • 命を選別するなどありえない、と、多聞の言葉を否定し、朱羅は負傷した不動院長と運転手の処置を開始
  • 不穏状態に陥った不動が起こしたまさかの行動のせいで窮地に陥る朱羅のもとに、梵天が駆けつけサポートにはいる。
  • 梵天の助けもあり、無事に不動院長と運転手の命を救うことができた救急科。
  • 一方不動の不正を知った阿含理事長が、眠っている不動のもとを訪れ、警察に通報すると語る。
  • 傍らでそれを聞いていた外科の金剛は、それまでの態度が嘘のように掌を返し不動のもとを去る。

第4話 考察

不動院長、失脚!

朱羅の行く手を阻む要因の一つだった不動院長でしたが、私利私欲のために病院の金を横領したことが明らかになり、ついに失脚します。警察に通報されるということは、東王大学病院に戻ることも不可能になるでしょう。
とはいえ、実は朱羅はおそらく不動のことなど眼中になく、救急科の存続のカギを握るのは多聞と阿含理事長だと思われますので、朱羅の信念と進む道には影響がなさそうでもあります。
不動院長のこれまでの言動を思えば自業自得と言えますが、鈴木浩介さん演じる金剛との掛け合いも、緊迫する物語展開の中での息抜きとして人気だっただけに、不動という個性的なメインキャラクターがひとりステージから降りたと思うと少し寂しい気はしてしまいますね。

多聞が帰国した本当の理由が判明!

救急科の閉鎖を言い渡す多聞に対して納得のいかない朱羅は、阿含理事長から、多聞が海外で活動していた時の様子、そして帰国した理由を聞かされます。
紛争地での人命救助に心を砕いていた多聞でしたが、薬も医療機器も不足する中で医者ができることはほとんどないということを痛感、さらに所属していた団体が資金部族で活動継続が難しい状況に陥ってしまいます。それをなんとかするために帰国し、新病院の利益の一部を海外医療支援に充てることを条件に新病院設立に向けて協力することになったということがわかります。多聞の信念もまた命を救うことにあったと言えますが、その目的のためには救急科の閉鎖もいとわない、ということなのか…
いつも救命科のピンチに救世主として現れる多聞ですが、今回は不動院長の処置をめぐって朱羅と対立します。不動の処置を拒否した理由が、不動に救命の重要性を知らしめるためだったとも考えられますが、命の選別をするなという朱羅の主張とは真っ向から対立してしまい、今後の二人の関係性にも影響が出てきそうです。
そして、多聞の救急科に対する真意はいまだ不明で、このあたりはまだこの先も注視していく必要がありそうです。

梵天が救急科メンバーに!

悪役ポジションで登場した梵天ですが、本当は気弱で、優秀な家族に囲まれ精神的に追い詰められたために虚勢を張っていただけで、本来はまじめで穏やか、誠実な人物だったようです。
フィンクの手術をめぐって化けの皮が剥がれ、外科ではすっかり馬鹿にされ居場所を失っていましたが、そのことによる居心地の悪さを感じていたというよりも、重症患者を前にして腰を抜かすという失態を犯し、あやうく死なせてしまうところだったという医者としてのふがいなさに自責の念を感じていたようです。
梵天の本当の姿は、誰よりも医者として誠実だったのかもしれません。
医者をやめる決意をしていた梵天でしたが、不動の処置をめぐり、救急科の窮地を救うことになった流れで、大黒に誘われ、帝釈総合病院の救急科メンバーに加わることになりました。
これから朱羅を支えていく強力な仲間となっていくことでしょう。

大黒が完全に朱羅の味方に!

第2話で医者の心を取り戻し、第3話でも朱羅と志を同じくする様子が見受けられていましたが、第4話でそれは確定にとなりました。重症患者として搬送されてきた不動院長を、ほかならぬ不動院長の方針に従い、ほかの病院に依頼するよう指示を出した多聞から、同意を求められた大黒でしたが、自分は救命医としてどんな人間であっても助けを求めている人を救う義務がある、と朱羅に全面同意の姿勢を示して多聞のもとを去っていきます。
第3話でも救急科のよき仲間となった様子が描かれていましたが、今回、セリフとして明言されたことで大黒のスタンスがより明らかになりました。
梵天とともに、朱羅を支える存在となっていくことを期待します!

新キャラ登場!六道ナオミの正体、そして阿含理事長との関係は?

第1話で顔見世的に1シーン登場した時から、妙に親し気な雰囲気だった阿含理事長と六道ナオミ。
第4話でも、親子か友達かというような雰囲気で会話をしており、いったいどういう関係なのか、そしてなぜ阿含理事長がアメリカ帰りのナオミを帝釈病院の、しかも救急科に呼び込んだのかはいまだ不明です。
不動院長がステージから去り、新キャラ登場、といったところ。
いったいどんなバックグラウンドを持っているのか、医者としての手腕いかに?
阿含理事長が、修羅のほうが腕は上かもとからかい気味に言ったときに、一瞬顔がこわばったことから、相当な自信家であることがうかがえます。不敵な笑みをうかべて朱羅を見つめていたところも気になりますよね。
この点は、第5話以降、徹底的に追いかけたいと思います。

金剛は今後どこへ行く?

これまでまるで不動の腰ぎんちゃくのように付きまとっていた金剛、手術終了後の不動の病室にもいち早く駆け付け、まだ意識も戻っていない不動に助かってよかったと語りかけますが、その後、阿含理事長が、不動の横領が発覚し警察に通報することを明らかにしたとたん、眠る不動におつかれさまでしたと言い残してあっさり立ち去ります。言葉通りに不動を尊敬しているわけでは決してなく、己の保身と出世のために媚びへつらっているのだろうとは感じていましたが、その掌返しぶりは想像以上でした。
これから彼がどのように立ち回るのか。誰をあがめてついていこうとするのか、そしてそれが朱羅の行く末にどんな影響を与えるのかにも注目ですね!

第4話 反響とネタバレ感想

【Dr.アシュラ】第4話の反響とネタバレ感想はこちら!

【Dr.アシュラ】第5話 あらすじ・ネタバレと考察

第5話 あらすじ

ある日、帝釈総合病院・救急外来の休憩室で、救急科長の大黒修二(田辺誠一)は、元・院長、不動勝治(佐野史郎)が逮捕された記事を読んでいました。
この日は杏野朱羅(松本若菜)が学会で不在。九曜沙苗(結城モエ)と三宝加代子(阿南敦子)は朱羅がいない救急科に不安を覚えますが、大黒は梵天太郎(荒川良々)が仲間に加わったから大丈夫だと余裕の表情を見せています。
すると大黒のPHSに初療室から連絡が入ります。大黒たちが向かうと、そこには患者を前にうろたえる梵天の姿が。患者は自転車で転倒し、その際に負傷して耳は完全に取れてしまっており、再接着には形成外科医の力が必要でした。
しかし、形成外科医はあいにくオペ中で夜まで対応できないと断られてしまいます。
再接着のタイムリミットが迫り、焦る大黒たちの前に、アメリカ帰りの形成外科医・六道ナオミ(小雪)が現れて…?

第5話 ネタバレ

  • 救急科にナオミが正式に赴任してくる。アメリカで形成外科医として第一線で活躍していたと紹介する大黒。
  • ナオミは阿含理事長の姪。帝釈総合病院に赴任してきたのは叔母である阿含理事長の勧めによるものだった
  • 不動が去り、多聞が新院長に就任
  • 救急科にヴァイオリニストを目指す大学生の女性が救急搬送。心臓に疾患があるようだが、治療を拒否して帰ろうとする
  • 患者の抱える事情を知った朱羅が非常に困難な術法を駆使し、患者の希望を叶える形で治療。
  • そんな朱羅の働き方を批判的に見ていたナオミは、完治した患者が晴れやかな笑顔で朱羅に感謝の言葉を述べる様子を無言で見守っていた。
  • 数日後、交通事故で右腕切断の女性が救急搬送されてくる。それはなんとあのヴァイオリニストを目指す女子学生だった。
  • 事故の衝撃で切断された右手が未着の状態、かつ、心臓に大動脈瘤がみつかり、予断を許さない状態。右腕をあきらめれば彼女の望む人生が失われ、右腕を優先して心臓の処置が遅れれば命が危険にさらされる。命を優先し、右腕の再接着をあきらめる朱羅。
  • 多聞が現れ、ふたりの優秀な外科医がいて、ほかに方法はないのかと言い残して去っていく。その言葉では!と気づき、心臓と右腕を同時進行で手術することを決意する朱羅とナオミ。
  • 手術は無事に成功。朱羅とナオミの関係性もこのできごとを通じて変化が。
  • 一方、梵天は単身フィンクのもとを訪れ、フィンクの命を救ったのは救急科であることを告げる。それにより、フィンクが救急科の存続を条件に寄付を申し出、救急科の存続が確定。

第5話 考察

六道ナオミ、本格参戦! 理事長との関係性も明らかに

第1話での登場シーンから、妙に阿含理事長と親し気な空気を醸し出していた六道ナオミですが、理事長の姪であることが判明しました。
まるで親子のようだと感じていましたが、叔母と姪の関係だったんですね。
そしてアメリカでは、形成外科ではナンバーワンといわれるクレストン記念病院に在籍していたことも判明しました。帝釈総合病院に勤めることにしたのは、阿含理事長に誘われたから。
そして、朱羅のうわさを聞き、興味がわいたからというところのようです。
そして救急科に着任するや否や、真正面から朱羅の医療に向き合う姿勢を批判。
さながらそれは宣戦布告のようでした。
しかし、物語の終盤では、朱羅の思い、そして朱羅を慕う保の気持ちの影響を受け、朱羅とともに手を取り合いながら窮地を切り抜けます。
大黒、梵天の覚醒に続き、ナオミもまた、救急科で朱羅を支える大きな柱となってくれるに違いありません。
今後、ふたりがどのような連携、そして活躍を見せるのか注目です!

救急科の命運がついに決定!

救急科の閉鎖は多聞ではなく阿含理事長の方針、そしてその方針すら阿含理事長の本意ではなかったことがわかります。本当は救急科を残したい、というのは、実は朱羅だけではなく全員の思いだったのです。
閉鎖を予告しながらも、六道ナオミという優秀な形成外科医を新たに救急科に配したのも、実はそこでないかが生まれるのではという阿含理事長の期待から実現したものでした。 そして第5話の展開では、朱羅とは真逆のスタンスで医療に取り組むナオミにも、朱羅の命に向き合う誠実な姿勢が影響を及ぼし、今後の救急科を支えるメンバーとなっていくことが示唆されています。
朱羅とナオミが手を取り合って患者を救う姿に触れ、ほかの病院では救えなかった患者をこの二人の活躍により救うことができたことで、多聞自身の救急科への思いも大きく変化します。
そして、フィンクからの救急科の存続を条件とした寄付の申し出により、救急科の閉鎖は白紙に戻り、今後も継続されることが決定となりました。

新院長・多聞、誕生!そして朱羅との和解

不動の失脚を受けて空席となった帝釈総合病院院長の席に、多聞が座ることが決まりました。不動が院長だった時からすでに、副院長として不動よりもむしろ理事長の片腕となっていた感はありましたが、今後ますます主導権を握っていくことが予想されます。
そしてこれまで読めなかった多聞の本音も明らかに。
新病院の設立とそれによる海外医療のサポート実現を第一目標に掲げ、そのために救急科の閉鎖もやむなしというスタンスだった多聞でしたが、朱羅との約束は忘れていませんでした。これまでにも救急科の窮地にすい星のごとく現れ、場を収めていたことからも、決して本心から救急科をつぶしたいわけではないだろうと予想はしていましたが、その予想を裏切ることなく、心の奥底に秘めた本音は、朱羅と気持ちを同じくするものでした。
物語のラストで、約束を果たしたかったと心情を吐露する朱羅に寄り添う多聞。ようやく二人の間にあったわだかまりのようなものが消えた瞬間でした。
院長となり、より主導権を握った多聞が、朱羅とともにこれからどのような物語を紡いでいくのか、注目です!

救急科存続の陰に、梵天の活躍あり!

多聞への対抗心に燃えていたころには救急科を窮地に陥れるために暗躍していた梵天でしたが、今回は救急科の救世主として活躍します。
事実と違う評価が世間に広まり、院内ではいまだにゴッドハンドと揶揄されること、そして救急科でも即戦力になり損ねていることで居心地の悪い思いをしていた梵天は、おそらくそんな自分でもなんとか救急科の役に立てないかと考えたのでしょう。
ひそかにフィンクのもとを訪問し、フィンクの命を救ったのは梵天ではなく朱羅であり救急科のメンバーであることを話し、加えておそらくフィンクの寄付なしには救急科が存続できないであろうことを告げたのだと思われます。
かつては赤字の元凶である救急科が唯一の懸念点と指摘していたフィンクが一転、救急科を存続させることを条件に、新病院への寄付を申し出たのです。
これにより、そもそもできることなら救急科は存続させたいと考えていた阿含理事長も救急科の存続に異論はなく、朱羅と多聞が手を取り合って、一人でも多くの患者の命を救うという使命に立ち向かえることになりました。
生来の人の好さと気弱さが前面に出ていて、心配になってしまうほど頼りない空気を醸し出していた梵天でしたが、一発逆転レベルの大活躍を見せましたね!朱羅をはじめとする救急科メンバーからの信頼も、さらに厚くなったに違いありません。
次週以降は、これで自信を取り戻し、救急科の医者として活躍してくれることを期待します!

第5話 反響とネタバレ感想

【Dr.アシュラ】第5話の反響とネタバレ感想はこちら!

【Dr.アシュラ】第6話 あらすじ・ネタバレと考察

第6話 あらすじ

ある日の帝釈総合病院・救急外来。
そこには杏野朱羅(松本若菜)の指示通りにテキパキとこなす研修医の薬師寺保(佐野晶哉)の姿が。かつてのポンコツぶりとはかけ離れたその様子に、朱羅は「腕上げたね、薬師寺先生」と言葉をかけ、初めて名前を呼ばれたことに、やっとボウズ卒業だと喜ぶ保…
寝言と共に勢いよくソファから転落した保。
実はそれが夢だったと気づきますが、「いい夢だったな…」と顔をほころばせ、やる気満々で勤務につきます。
救急外来の初療室には夜勤明けの梵天太郎(荒川良々)、六道ナオミ(小雪)の姿があり、疲れた様子の2人に保はねぎらいの言葉を書けます。
と、そこになにやら嬉しそうな様子の大黒修二(田辺誠一)がとやってきて…。
そんな中、ホットラインが鳴り、救急隊から受け入れ要請が入ります。
建築現場の崩落事故で負傷者が発生したとのこと。すぐさま受け入れる朱羅。
そして保は今朝ほどの夢の余韻で、よしやるぞと意気込むのですが、いざ患者を前にすると空回りの連続で…。
一方、大黒、九曜沙苗(結城モエ)、三宝加代子(阿南敦子)は、外科科長の金剛又吉(鈴木浩介)から衝撃の事実を告げらます。その事実とは…?

第6話 ネタバレ

  • 帝釈総合病院新体制 金剛又吉が診療部長に就任!
  • 救急科では大黒が救急科長に帰り咲き。
  • なかなか一人前になれず悶々とする研修医の保は、久々に幼馴染と再会。婚約者を伴って現れ、職場でも活躍している様子の幼馴染を自分と比較して落ち込む。
  • そんな保に多聞が朱羅の新人時代の様子を語る。そのころの朱羅は今の保と変わらない、とさりげなく保を励ます多聞。
  • そんな折、保の幼馴染、ケイタの婚約者・あかねが救急搬送されてくる。
  • あかねの付き添いで病院に来たケイタも、保の目の前で心停止に!
  • 絶体絶命の状態に追い込まれた保は、動かなくなった幼馴染を前にパニック状態になりなにもできなくなってしまう
  • その保を、助けを求める患者を前に医者があきらめてどうする!と朱羅が一喝。自分を取り戻した保は冷静に対処を進め、応急処置を終えたのち外科に引き継ぐ。
  • 帰宅しようとしていた矢先に保から連絡を受けた金剛は、医療部長に昇任させてくれた多聞の手前、嫌々ながらも救急科をサポート。
  • あかね、ケイタともに、無事一命をとりとめる

第6話 考察

保の成長

やる気ばかりが空回りしてしまい、朱羅のおかげで人命にはかかわらなかったものの医療ミスを犯し、すっかり自信を失ってしまった保。そんな中で起きた幼馴染の婚約者の救急搬送、そして幼馴染が目の前で心停止してしまうという事態を前に、動揺と萎縮で何もできなくなってしまいます。
しかし、助けを求める患者を前に医者があきらめるのは傲慢だと朱羅に一喝され、冷静さを取り戻したことで、幼馴染・ケイタの命を救うことができました。
そして、パニックを乗り越え無事にひとりで患者を救うことができた保を、朱羅は初めて「ボウズ」ではなく「薬師寺先生」と名前を呼んで労います。
このことをきっかけに、保は朱羅のような救命を目指すことを決意。ポンコツ研修医だった保が、大きく成長した回でした。
朱羅に初めて名前を呼んでもらえた保の表情が印象的でした。
次週以降、また少しずつ成長がみられることでしょう。
最終的には、朱羅が頼りにしてくれるところまで成長できるといいですね!

“人たらし”多聞の掌の上で転がされる金剛

決して金剛自身の中で何かが変わったわけではないのですが、多聞にうまく乗せられて診療部長に就任したことで、救急科のサポートをせざるを得ない立場に追い込まれます。
救急科をサポートすることが、自身の功績につながると知った金剛は嫌々ながらも今後は救急科の要請にこたえてくれるはず。実際、保が緊急対応依頼の連絡を入れたとき、まさに帰宅しようとしていた金剛でしたが、一瞬、受話器を押さえて「クソっ!」と本音を漏らしたものの(笑)、お任せあれと快諾。
人柄はともかくとして外科医としての腕はいいようなので、これからの救急科はやりやすくなることでしょう。
すべては多聞の思惑通り。さすがです!

徐々に明かされる朱羅の過去、そして命の恩人は阿含理事長か!?

このところあまり触れられていなかった朱羅の過去を想起させるシーンが、第6話のラストで描かれました。
血だらけの状態で搬送されてきたあかねの様子とよく似た少女。
おそらくは幼少期の朱羅でしょう。搬送されてきたあかねの対応をしたことで想起されたものと思われます。
朱羅の脳裏によぎる記憶の中で、もうだめかもしれないという医者たちの会話を遮るように、大丈夫、私が絶対助けるからといったその声は…もしや阿含理事長!?
過去に朱羅の命を救ったのは阿含理事長なのかもしれません。
理事長が医療を行うシーンは描かれておらず、経営のみを行っているのかと思いましたが、もしやかつては朱羅のような救命医だったのか!?だとすれば、経営が苦しい中でも本音の部分では救急科を残したかった、という部分にも説得力が生まれます。
朱羅の生き方、医者としての在り方に大きく影響を及ぼしたと思われるこの出来事、少しずつ明らかになってきますね。引き続き追っていきます!!

第6話 反響とネタバレ感想

【Dr.アシュラ】第6話の反響とネタバレ感想はこちら!

【Dr.アシュラ】第7話 あらすじ・ネタバレと考察

第7話 あらすじ

アシュラ先生、こと杏野朱羅(松本若菜)の辞書には“休む”という文字は存在しない模様。休むのはせいぜい救急外来の休憩室で仮眠をとる時ぐらい。
朱羅を体調を案じた看護師長の三宝加代子(阿南敦子)は、梵天太郎(荒川良々)や六道ナオミ(小雪)ら、救急科の医師の数も増えたのだから、少しは休んではどうかと提案しますが、朱羅は聞く耳を持ちません。
しかし、昨年から医者にも働き方改革が施行されたため、救急科科長・大黒修二(田辺誠一)は、院長・多聞真(渡部篤郎)から朱羅を休ませるよう指示されていました。
頼むから休んでくれと懇願する大黒。しかし、朱羅は全く耳を貸すことなく休憩室を後にしてしまいます。
一方そのころ初療室では、研修医の薬師寺保(佐野晶哉)と梵天が、患者の治療を始めていました。
しかしいまひとつ要領を得ずあたふたする2人。するとそこに朱羅がやってきます。保たちに的確な指示を出して患者の治療に当たろうとする朱羅でしたが、そこに現れた多聞に帰宅して休むように言い渡されてしまいます。
今回の患者は保でも治療できることを確認した多聞は、朱羅を初療室から追い出してしまいました。
その日の夜、働ける喜びで機嫌良く現場に戻ってくる朱羅。
するとホットラインが鳴り、マンションの3階から転落したという60代男性が救急搬送されてきます。
付き添いの妻の話によると、ベランダで足を滑らせたかもしれないとのことでしたが、それにしては少し様子が変で…??

第7話 ネタバレ

  • 搬送されてきた男性は、橋本といい、右胸部の重症肺挫傷。対応を急ぐ朱羅に、意識を取り戻した患者本人が、なにもしないでくれと告げる。
  • それを聞いた家族も、本人は実は末期がんですでに助からない。本人の意思に従ってくれと治療を施さないことに同意する。
  • 朱羅は、命を救うのが救急科だと言い、治療の手を止めない。橋本は一命をとりとめる。
  • そのエピソードを聞いたナオミは朱羅の対応に疑問を抱くとともに、橋本がベランダから落ちたということそのものに疑念を抱く。
  • 橋本が目を覚ましたと聞き、患者を刺激することになるから会いに行くなという大黒を振り切り、橋本のもとに向かった朱羅は、命を伸ばしただけで人を救ったと思ったら大間違いだ、お前は患者の意志を踏みにじったのだとののしられてしまう。
  • ショックを受けた朱羅がひとり屋上に向かうとそこに多聞がやってきて朱羅を気遣う。
  • 救急科に朱羅が戻るとホットラインが鳴り、オーバードーズで女性が搬送されてくる。
  • すぐに処置に入ろうとする朱羅を、自分がやるから少し休め、とナオミ
  • 小松知香という名のその女性は、無事に一命をとりとめるが、意識を取り戻すや否や、助けてほしくなかった、と大黒やナオミをののしり、パニック状態に陥る。
  • 朱羅のもとには橋本の妻が現れ、搬送時の自身の態度を詫び、橋本を助けてくれたことに感謝の意を述べる。
  • 妻が言うには、橋本は緩和ケアの医者。これまで何人も最後を迎える患者を見送ってきたことがあり、本人の望む最期を迎えさせてあげたかったが、やはり生きていてくれたことがうれしかった、と朱羅に語る。
  • 一方、以前、同じような状態の患者を救うことができなかったと語る大黒は、小松知香を気遣う。
  • 大黒の話に理解を示しながらも、今はそっとしておくことが知香のためでは、と考えていたナオミだったが、知香のもとに着替えを届けに来た知香の同僚に話を聞いて考えを改める。
  • そのころ、救急科には交通外傷の女性が搬送されてくる。なんとそれは、橋本の妻だった。
  • 懸命に処置をしようとする朱羅だったが、いつもの調子が出ない。そこに妻が搬送されたと聞いた橋本が駆け込んできて、妻に助かってくれと声をかけ、生きたくないと言ったのは本心ではなく本当はもっとずっと一緒にいたかったと語りかける。
  • それを聞いた朱羅は、見つけられずにいた患部を手の感覚だけで探り出し、橋本の妻の命を救うことに成功する。
  • 救急科が落ち着きを取り戻したのもつかの間、今度は小松知香が行方不明に。
  • 屋上で飛び降りようとしている知香を発見したナオミがそれを制止、無事に保護することに成功する。

第7話 考察

朱羅の「来る!」が来ない日

いつも朱羅は、ホットラインが鳴る前に救急搬送を察知していました。
朱羅の“来る”→ホットライン→来たー!(視聴者の心の声)というのが決まりのパターンだったのですが、今回はなんと、2回続けてホットラインを逃します。
原因はおそらく、橋本にののしられたことにありました。
命を助けて人を助けた気になるなという橋本の言葉は、命を救うことを最優先する朱羅の医者としての生き方そのものを否定するものでした。誰に何を言われても信念が揺るがなかった朱羅も、患者本人から言われた言葉はさすがに堪えたに違いありません。
しかし、橋本が搬送されてきた妻に向かって、もう行きたくないと言ったのは嘘だ、本当はもっとずっと一緒にいたかったと本心を叫んだ瞬間に、まるで“覚醒”したかのように目の色が変わり、内臓からの出血がひどすぎて出血箇所を見つけられずにいたところを、手の感覚だけで患部を探り当て、無事に命を救うことに成功したのでした。
これまで超人のような描かれ方でしたが、今回は朱羅も一人の人間。精神的に堪えることがあれば力を発揮することができないということが伝わった回でした。
それにしても、出血が多すぎて患部が見つけられないでいるときに、一瞬浮かべたあきらめたかのような表情から、橋本の言葉を聞いた瞬間に目の色が変わり、いつもの調子を取り戻したことを、セリフもなく表情だけで伝えた松本若菜さんの演技はお見事でした!

ナオミの“覚醒”

冷静沈着でドライ、朱羅と対比するかのようにマイペースなキャラクターのナオミですが、今回、朱羅の異変に誰よりも早く気付いたのはナオミでした。
朱羅が橋本にののしられ救急科に戻ってきた直後に鳴ったホットラインで小松チカの搬送が知らされると、準備に入ろうとする朱羅を制止し、自分がやるから朱羅は休めと告げます。
いつもならばホットラインが鳴る前に搬送を察知する朱羅が、察知できなかったばかりかホットラインすら看護師長の加代子にとられたことにナオミだけが気付いたのです。
そして、屋上から飛び降りようとした小松チカを制止した際、結局は他人のくせになぜ止めるのだとののしる知香に、知香の気持ちはわからないし望む言葉をかけてあげることも医者として何が正しいのかはわからないが、たとえ知香が拒否したとしても自分はずっとそばにいる、なぜなら知香は自分の患者だから、と、泣きじゃくる知香に語り掛け、ちょうどいま勤務が終わったところだから何時間でも付き合う、と告げるのです。
これまで何があっても定時に帰るドライな対応を見せていたナオミが、患者のために勤務時間を終えても時間を気にせず何時間でも付き合う、というのは、ある種、驚きの変化です。
朱羅の対極に位置していたナオミも、徐々に朱羅の生きざまに感化されてきているということが伝わってきたエピソードでした。

保は“ボウズ”に逆戻り!しかし確実に成長!!

第6話で大いなる成長を見せ、ついに初めて朱羅から“薬師寺先生”と名前を呼んでもらえた保でしたが、今回は、のっけから“ボウズ”呼びに戻っており、保が「ボウズに戻ってる…」とがっかりするシーンが描かれました。
しかしながら保は、搬送されてきた患者の腹痛の原因が虫垂炎だとわかると自分が手術できると明言。さらに、橋本の妻が搬送されてきて、いつもなら的確に指示を飛ばす朱羅の様子が通常とは異なることに気づくと、自ら看護師に指示を出すなど、医者としての成長は確実に見て取れます。
保が再び“薬師寺先生”、と呼んでもらえる日は来るのか!?
このドラマのサブテーマともいえる、研修医・保の成長過程は今後も追いかけていきたいと思います!

第7話 反響とネタバレ感想

【Dr.アシュラ】第7話の反響・ネタバレ感想まとめはこちら!

【Dr.アシュラ】第8話 あらすじ・ネタバレと考察

第8話 あらすじ

ある日の帝釈総合病院。
救急科の薬師寺保(佐野晶哉)、大黒修二(田辺誠一)、梵天太郎(荒川良々)、水吉歩夢(荒井玲良)らは、古いカルテを電子化するため書庫から運び出していました。
梵天がカルテを段ボールにしまおうとすると、古く黄ばんだ新聞の切り抜きが落ちます。
その新聞記事は、理事長の阿含百合(片平なぎさ)が、医師として当時の総理大臣の命を救ったというものでした。
阿含理事長が医師だったことを知って驚きつつ、その後もカルテを整理する作業を続けていると、保が表紙に杏野朱羅(松本若菜)の文字があるカルテを見つけます。
思わず中を開こうとした瞬間、朱羅がやってきたため、慌ててカルテを段ボールにしまう保。
その時、救急隊からのホットラインが鳴り、歩行中に車にはねられたという患者が搬送されてきます。
意識レベルが低下し重体。損傷が激しく、止血しても血圧が上がらない状態で、救急科に緊張が走ります。
さらにこの患者は免許証も保険証も所持しておらず身元不明。
診療部長の診療部長の金剛又吉(鈴木浩介)が、厄介な患者を受け入れたと苦言を呈する中、警察から、身元が判明したと電話が入り…。

第8話 ネタバレ

  • 身元不明の患者はなんとか一命をとりとめ、経過を診つつ再手術の要不要を検討することに。
  • 警察から連絡が入り、不明だった患者の身元が判明。神原リュウジという名を聞いた瞬間に朱羅の顔色が変わる。
  • ほどなく、子供が救急搬送されてくる 両親に助けを求める子供の声で朱羅の脳裏に過去の体験がフラッシュバック。治療を続けられなくなり、大黒に託して処置室を後にする朱羅。
  • 朱羅が担当医として、神原の様子を見に行くと神原が目覚める。その顔を見たとたんに、朱羅は過呼吸に陥る。
  • そこに通りかかったナオミが、28年前に起きた湾岸駅前通り魔事件の詳細を語り、神原がその犯人であること、そしてその事件で亡くなった3人のうちの二人は朱羅の両親だったのでは、と朱羅に問う。事実だと認める朱羅。
  • そんな相手を治療できるのかと問うナオミに対して、無言で去る朱羅。
  • 28年前の事件当時の状況が明かされる。心肺停止の朱羅を受け入れたのは帝釈総合病院。そして担当医は当時救急科長だったのは阿含理事長だった。ほかに手がないと判断した阿含はこれまでやったことのない難易度の高い術式を選択し、朱羅の命を救う。
  • 神原の再手術が決まり、執刀医に手を上げる朱羅。しかし、親を殺した相手が患者として目の前に現れるなんて普通じゃない、朱羅にオペは無理だと提言するナオミ。
  • 多門の方針もあり、執刀は大黒救急科長が行うことに。
  • 大黒の補佐として手術に立ち会うことになった保は、何としても成功させると朱羅に告げる。
  • 保との会話で研修医だったころの経験を思い出し、初心に立ち返る朱羅。
  • 神原の手術が行われるが、手術中に容体が急変。大黒たちが対応に追われているとそこに朱羅が現れる。
  • 朱羅の冷静な判断と対応のおかげで神原は一命をとりとめる。
  • 意識が戻った神原が朱羅に、生きてる価値がないような自分をなぜ助けたのかを問うと、朱羅は、人間は生きているだけで価値があるのだと神原に告げる。
  • 無事に退院の日を迎えた神原は病院を後にするが、路上でいきなり男に刺される。
  • 神原を刺したのは朱羅の両親とともに命を失った当時女子大生だった女性の父親。
  • 神原は救急科に搬送されるが、すでに心肺停止。蘇生にも反応しなかった。
  • 屋上にたたずむ朱羅のもとに阿含理事長がやってきて、実は神原が退院時に朱羅に伝言を残していたことを告げる。
    伝言の内容は、自分を一人の人間として扱ってくれたのは朱羅が初めてだったと感謝するとともに、当時のことを朱羅に謝りたいというものだった。
  • 神原は、自分を助けた医師があの時の少女だったと気づいていた
  • 阿含理事長は、朱羅が命を救ったからこそ神原が自分の罪と向き合えたと告げるが、朱羅は自分が命を助けなかったらこんなことにはならなかった、と語る。そして、それでも目の前に救うべき命があれば迷うわず救う。自分にはそれしかないから、と阿含理事長に告げる。

第8話 考察

朱羅の壮絶な過去

これまでもたびたび朱羅を襲うフラッシュバックとして登場していたシーンの真相が明らかになりました。
28年前に起きた湾岸駅前通り魔事件。
17歳の少年が突然歩行者を襲い、3名が死亡、10数名が重軽傷を負ったその事件で、亡くなった3名のうちの二人は朱羅の両親でした。
犯人だった17歳の少年は、その年齢と、虐待を受けていたという家庭環境を鑑み、無期懲役の実刑判決を受けますが、半年前に仮出所の申請が受理され、出所していたのです。
この事件で瀕死の重傷を負った朱羅は、救急搬送されますが、あちこちで断られ心肺停止状態に。
帝釈総合病院が受け入れ、なんとか一命をとりとめますが、意識が戻ったところで両親の死を知るというなんとも残酷な状況にさらされます。
しかし、この壮絶な経験があったからこそ、今のスーパードクター・朱羅が生まれたのでした。
ちなみに、原作者のこしのりょうさんがドラマ放送後にXのスペースで行ったアフタートークによれば、この朱羅の過去については、ドラマオリジナルのエピソードだそうです。
ドラマの脚本を作っていく過程で、いったい過去に何があればあのような強い信念を持ったスーパードクターになるだろうかと話していて、通り魔事件被害者という案は一度は立ち消えたものの、より説得力を生むエピソードを追及する中で徐々に固まっていったのだとか。
朱羅の日常的な言動やたたずまいがあのようになることにも十分納得できる、壮絶な過去でした。

朱羅の命を救ったのは阿含理事長

たらいまわしにあっていた瀕死の状態の朱羅を迷うことなく受け入れたのは、当時、帝釈総合病院の救命医だった阿含理事長でした。
ほかの医師がもう手の施しようがない、とあきらめようとしたその時、阿含理事長が放った言葉、患者が助けを求めているのに医者があきらめてどうする!というのは、朱羅が保に放った言葉そのものでした。
朱羅を助けるために、それまでやったこともない難易度の高い術式を選択し手術を敢行したその姿勢も、今の朱羅そのものです。
その後、大人になった朱羅は研修医として帝釈総合病院に赴任してきます。
そして、事件当時、救急車で搬送されながらたらいまわしにあい、もう死ぬしかないとすべてを諦めていた朱羅は、帝釈総合病院に偶然搬送され、そこに偶然阿含理事長がいたことで命を救われた、自分は阿含のような救命医になる、と阿含理事長に告げるのでした。
朱羅の揺るがぬ信念の源はこの過去の経験にあり、そしてその理想とするモデルは阿含理事長だったのでした。

研修医時代の試練

研修医として多聞のもとで研鑽を積む朱羅はある日、困難な手術の対応で多聞が不在の中、緊急対応に当たることになります。
救急搬送されてきたのは、通り魔事件の被害者と、事件を起こした直後に自殺を図ろうとした加害者の2名。
どちらも心肺停止の状態で搬送されてきましたが、被害者の女性は蘇生の見込みがなく、二人を助けようとするとどちらも助からない可能性がありました。
加害者のほうは命が助かる見込みがあると判断した朱羅は、断腸の思いで被害者の救命を諦め、加害者の男性の命を救うことを選択します。
救うことができなかった被害者女性の家族に激しくなじられる朱羅を、多聞が、目の前の命を救うのが救命医、朱羅の判断は間違っていなかったと労いますが、朱羅はたまらず涙をこぼします。
通り魔事件で両親を失い、自分自身も瀕死の重傷を負った朱羅の過去を思うと、激しい葛藤があったであろうこと、そして単に命を救えなかったこと以上の辛さを味わったであろうことが想像されます。
しかし、保との会話で朱羅はこの経験を思い出し、個人的な経験による辛さを乗り越え、救命医としての信念を取り戻し、神原の命を救うのでした。
通り魔事件被害者というくだりがドラマオリジナルだったことから、このエピソード自体もドラマオリジナルだと推察できます。
通り魔事件の被害者という壮絶な過去だけでなく、自身の両親を殺した相手の命を救わなくてはならないという残酷な試練を乗り越えた朱羅。すでに超人的な存在ではありますが、またひとつ大きく成長を遂げたと言えるのではないでしょうか。
これから物語の終盤に向けて、今回の経験が今後の朱羅にどのように生きていくのか、引き続き追いかけていきます!

第8話 反響とネタバレ感想

【Dr.アシュラ】第8話 反響とネタバレ感想はこちら!

【Dr.アシュラ】第9話 あらすじとネタバレ・考察

第9話 あらすじ

患者の命を救いたい…その純粋な思いで救命を続ける杏野朱羅(松本若菜)は、ほぼ病院に寝泊まりし、ほとんど家に帰っていません。上司である救急科・科長の大黒修二(田辺誠一)に、朱羅が仮の住処にしている屋上のテントを片付けたかどうかを問われても適当にあしらう始末。
大黒に口うるさく叱られながら病院の廊下を歩いていた朱羅は、そこにうずくまっている妊婦(村川絵梨)を発見。大黒とともに慌てて駆け寄り、妊婦を初療室に運んで手当てします。
すると妊婦は、にこにこと笑顔で礼を言いますが、驚いたことに朱羅や大黒、看護師長の三宝加代子(阿南敦子)の名前を知っていました。そのことに朱羅たちが驚いていると、そこへ梵天太郎(荒川良々)が女性の名前を呼びながら駆け寄ってきます。なんとその妊婦は梵天の妻だったのです。
そんな中、自動車にはねられ外傷を負った女性が搬送されてきました。女性に意識はあるものの、こちらの呼びかけへの反応に乏しい状態。
朱羅はその女性が、耳が聞こえていない可能性に気づき、筆談を試みます。そこへ彼女の父を名乗る男が飛び込んできたのですが、その男の姿を見るなり女性の表情が曇り…?

第9話 ネタバレ

  • 搬送されてきた女性は土井明日花といい、歩道に侵入してきた自動車に衝突して受傷し、意識はあるが呼びかけに反応しない状態。
  • 呼びかけに答えない原因は耳が聞こえてないことにある可能性に気づいた朱羅は筆談の用意を指示。
  • そこに明日花の父親が駆け込んでくる。朱羅は、父親にしばらく入院は必要だが命に別状はないと説明。
  • 手話で会話する親子だが、明日花は父親を追い返すようなそぶり。そんな明日花に、父親は誕生日おめでとう、とプレゼントを置いて去る。
  • 翌日。明日花の様子を見に病室を訪れた梵天は、痛みはあるか、困っていることはあるかと筆談で尋ねる。そこに再び父親がやってくるが、明日花は帰れと追い返す。言い争う二人。
  • その後、明日花を心配した梵天が様子を見ようと病室に向かうと、明日花が一人でひっそりと泣きじゃくっていた。声をかけるのをためらい、そのまま立ち去る梵天。
  • 帰宅した梵天は、妻と生まれてくる子の名前について語り合う。その後ひとりになり、母子手帳に記された妻の言葉をながめ、妻の思いと生まれてくる娘に思いをはせる。
  • 翌日、明日花の病室に向かった梵天は、病室に入れずたたずむ明日香の父親と遭遇
  • 梵天は父親に、昨日何を言い争っていたのかを尋ね、明日花の母親が明日花を生むと同時に命を失っていたこと、昨日の明日花の誕生日は同時に、母親の命日でもあることを知る。
  • 母の死は自分のせいだと責め続ける明日花といつもつい言い争いになってしまうのだと語る父親。
  • 物陰でそれを聞いている朱羅は、明日花の病室を訪れ、自分には両親がいないこと、大切な人が突然いなくなるかもしれないこと、伝えたいことは言ったほうがいい、と明日花に告げる。
  • 朱羅から明日香が待っていると聞き、病室を訪れる父親。謝る明日花に、父は黙って母子手帳を差し出した。
  • 母子手帳に記されていた母の言葉、妊娠中の母の思いに触れ、思わず涙をこぼす明日花
  • そして母子手帳の最後に記されていたのは、涙の跡とともに、これから母親の分まで明日花を守ると決意した父親の言葉だった
  • お父さんとお母さんの子供に生まれてきてよかった、と泣きながら告げる明日花に父も生まれてきてくれてありがとうと告げる
  • その様子を微笑みながら見守り、梵天は帰路に就く。帰宅すると、美鈴が倒れていた。
  • 激しい腹痛と腹部の違和感を訴える美鈴の様子に、梵天は急ぎ、朱羅に連絡を入れる。
  • 搬送された美鈴は朱羅の冷静な判断により、常位胎盤早期剥離と診断される。
  • 朱羅たちの手におえる状態ではなかったが、産科の医師が別の緊急対応で手が離せない中、別の病院に搬送したのでは間に合わないと判断した朱羅は、自らオペを行うことを決断。
  • 朱羅のおかげで厳しい局面を乗り越え、母子ともに一命をとりとめる。感謝する梵天。
  • 土井親子も朱羅たちのおかげで向き合うことができたと感謝する。
  • そして梵天夫妻は、自分たちだけではなくこれから出会う人たちを明るく照らしてくれるようにと願いを込めて、娘を“光”と名付けることを決めた。

第9話 考察

梵天の私生活が描かれる!?

なんと梵天に妻が!?
これまで大黒と保を除き、救急科メンバーのプライベートの時間が描かれることはあまりありませんでしたが、今回は、なんとあの梵天の私生活が描かれました。
最初はヒール役で登場したものの、朱羅と出会い、それまでの鎧を脱ぎ捨て素のままの性格が現れると、別人のように素直で無邪気な様子に“梵天先生、かわいい”“スピンオフ作ってほしい”“アクスタ欲しい”などの声も聞かれ、ひっそりと人気者となっていた梵天でしたが、実は美鈴という妊娠中の妻がいて、待ちに待った子供の誕生を間もなく迎えようとしていることがわかります。
自宅のキッチンでピンクのエプロンをつけて洗い物をするシーンもあり、これには思わず“萌え~”。
きれいに片付いたキッチン、リビング。おそらく身重の奥様の代わりに掃除などの家事も引き受けているに違いありません。回を追うごとに人の好さがにじみ出てくる梵天の、バックボーンが垣間見えたエピソード回でした。
待望の赤ちゃん、無事に生まれてきてくれてよかったね!と思わず画面に向かって祝福したくなるようなご夫婦。
ほんと、スピンオフ作ってほしいです!

祝福シーン 裏話

朱羅たちのおかげで母子ともに一命をとりとめ、翌朝、救急科に現れた梵天を、救急科メンバーが祝福します。
口々にお祝いの言葉を述べ、寄せ書きを手渡しますが、実はこのシーン、原作者のこしのりょうさんによれば、脚本には「祝福する」としか書かれていなかったのだそう。
そしてこの寄せ書き! 一時停止してじっくり見ると、メッセージが一人一人違う筆跡で書かれており、またメッセージの内容も、ナオミは英語で、朱羅はそっけなく一言おめでとうだけ、保は無邪気に赤ちゃん可愛い、など、それぞれがいかにも書きそうな内容になっています。
もしかしたら本当に、キャストの皆さんが書いたメッセージなのかもしれませんね。

患者に対する朱羅の思いにも小さな変化か…?

命だけではなくその人生をも助けることを信念にしてきた朱羅でしたが、これまで描かれていたのはあくまでもその治療方針においてのみでした。
まだ子供なのに、膵臓を切除してしまえばその後の人生にずっと透析が必要となる、ヴァイオリニストを目指しているのに右腕を切断してしまったら弾けなくなってしまう、など、たとえ困難であっても、その後の人生を豊かに生きることができるすべがあるならば、その道を選択してきました。
しかし今回は、患者の“心”に寄り添います。
明日花は、命に別状はない状態でした。手術も問題なく終わり、あとは退院を待つのみでした。しかし、父親とのやり取りを見た朱羅は、手話を学んでまで明日花に後悔が残らないよう手を差し伸べます。
これはもしかしたら、これまでの大黒や梵天、保、そしてナオミとの交流の中で、あるいは生きることを望まない患者の本心に触れ、命を救うことはどういうことかを考える中で、朱羅の中に生まれた変化なのかもしれません。
最終回まで残すところあと2話。最終的に朱羅がどこに行き着くのか、注目ですね。

第9話 反響とネタバレ感想

【Dr.アシュラ】第9話 反響とネタバレ感想はこちら!

【Dr.アシュラ】第10話 あらすじとネタバレ・考察

第10話 あらすじ

病院近くの公園のベンチで杏野朱羅(松本若菜)が軽食をとっていると、ホームレスの小西達夫(マキタスポーツ)が近づいてきました。
慣れた様子で朱羅が無言のままアイスの袋を渡すと、礼を言いながら受け取った小西は、腹をさすりながら昨日から腹痛が続いていると訴えます。脱水症状を疑った朱羅は、小西を病院へ連れて行くことに。
そのころ、薬師寺保(佐野晶哉)や大黒修二(田辺誠一)らは、救急外来の初療室で、行方をくらませた朱羅の所在についてウワサ話をしていました。
と、そこに朱羅が小西を連れて帰ってきます。
小西の身なりに顔をしかめる保でしたが、大黒は親しげに声をかけ、九曜沙苗(結城モエ)や水吉歩夢(荒井玲良)たちとも馴染みの様子。
そして、小西の採血結果を確認した朱羅は、経過観察のため小西を入院させることにします。
するとそこに、28歳の青年が救急搬送されてきます。名前は佐藤健太(矢野聖人)。
健太の婚約者である奥西千尋(日比美思)が自宅で倒れている健太を発見したのだと言います。
肝機能低下による意識障害と診断された健太は、しばらくの間入院することになり、小西と同じ病室に運ばれてきます。健太の様子を心配そうに見つめていた小西は、健太と二人きりになると健太にちょっといいかと話しかけ…?

第10話 ネタバレ

放送終了後に更新します!

第10話 考察

放送終了後に更新します!

原作は…?

ドラマ【Dr.アシュラ】には原作があります。
原作は、2015年から2016年にかけて『週刊漫画ゴラク』で連載された、こしのりょう氏による同名コミック(日本文芸社刊/全3巻)。
こしのりょう氏の代表作には、2006年にフジテレビで石原さとみさん主演によりドラマ化された『N`sあおい』をはじめ、2013年に日本テレビ系の深夜枠でドラマ化された『町医者ジャンボ』などがあります。
この度のドラマ化にあたって発表された原作者のコメントによれば、原作者自身もこの作品の映像化は無理だろうと考えていたそう。
原作自体が未完ということもあり、1クールのドラマにするにあたっては、ドラマのオリジナル部分も作らなければならず、こしの氏自身もプロット作りやシナリオミーティングに参加しながらこの『Dr.アシュラ』という作品を見直す作業を楽しんでいるそうです。
原作者自身がこのドラマ化を喜び、応援している様子はドラマの公式SNSに投稿された、こしの氏がドラマのために描きおろした応援イラストからも感じられますね。

原作者自身も深くかかわりながらのドラマ作り、世界観を大切にしながらドラマ作りをしている様子が伝わってきますね。
ドラマオリジナル部分がどのような展開となるのか、今後、注視していきたいと思います。

脚本家は…?

脚本を手掛けるのは、『第34回フジテレビヤングシナリオ大賞』受賞の市東さやか(しとう・さやか)氏。2021年から独学で脚本を書き始め、その翌年に同賞を受賞。2023年にはフジテレビの月9枠で放送された『真夏のシンデレラ』の脚本を手掛けています。
実は看護師としての勤務経験を持つという市東氏。その経験知識が物語に説得力を与えてくれるのでは、と期待が高まります。

【Dr.アシュラ】主題歌は、imase『名前のない日々』

【Dr.アシュラ】の主題歌は、imaseさんの「名前のない日々」に決定しました。
imaseゴールデン・プライム帯のドラマへの主題歌提供は今回が初めてだそうです。
プロデューサーの狩野氏によれば、imaseさんの起用理由は、変幻自在なimaseさんの楽曲が【Dr,アシュラ】の世界観を拡張してくれるのではというところに期待したからだといいます。
信念を持つことでバカにされたりしたとしてもそんな自分を愛してほしい、そしてそんな日々は誰よりも鮮やかで美しい、という気持ちを込めたという『名前のない日々』。
信念を貫く朱羅の生き様を受け入れ、応援するような楽曲になっているに違いありません。
そしてそれは、日々の生活の中で様々な葛藤を抱える私たちの応援歌にもなっていることでしょう。
気になる楽曲は、ぜひ、ドラマの第1話で!

【Dr.アシュラ】スタッフ

このドラマの演出を手掛けるのは、菅田将暉主演のヒットドラマ『ミステリと言う勿れ』や『信長協奏曲』『鍵のかかった部屋』シリーズなどの演出で知られる松山博昭(まつやま・ひろあき)氏。
『ミステリと言う勿れ』でも終盤の要を担う役として松本若菜氏がキャスティングされていましたが、今回のドラマでは、今まで見たことのないようなヒロイン像を松本若菜氏とともに作り上げていくと意気込んでいるそうです。
救命救急の場で繰り広げられる命をめぐる闘いを、スピード感ある演出を得意とする松山氏がどのように描いていくのか、注目です。

スタッフ一覧

原作 こしのりょう『Dr.アシュラ』(日本文芸社刊)
脚本 市東さやか
音楽 池田善哉 横関公太
プロデュース 狩野雄太
演出 松山博昭 ほか
制作協力 ファインエンターテイメント

【Dr.アシュラ】登場人物

主演は近年、活躍目覚ましい松本若菜さん。

フジテレビの連続ドラマには7年連続出演、そして昨年、木曜10時枠で放送された『わたしの宝物』に続いて2年連続の主演となります。
キャストに関する詳細は別記事でご紹介しますので、ここでは簡単にポイントのみご紹介します。

登場人物 役 柄
杏野朱羅(演:松本若菜) 帝釈総合病院救命科に属する救命医
薬師寺保(演:佐野晶哉) 帝釈総合病院救命科に配属されたばかりの研修医
大黒修二(演:田辺誠一) 帝釈総合病院救命科科長。朱羅の直属の上司
六道ナオミ(演:小雪) アメリカ帰りの形成外科医
梵天太郎(演:荒川良々) 東王大学病院 心臓血管外科医師
不動勝治(佐野史郎) 帝釈総合病院の院長
金剛又吉(鈴木浩介) 帝釈総合病院の外科科長
阿含百合(片平なぎさ) 医療法人帝釈会の理事長
多聞 真(渡部篤郎) 朱羅の元上司

【Dr.アシュラ】のキャスト情報詳細はこちら!

【Dr.アシュラ】みどころは…?

医療ものという連続ドラマでは鉄板のジャンル、しかも救命科で繰り広げられる目まぐるしい展開を、スピード感あふれる演出を得意とする松山監督が手掛けるということで、否が応でも期待は高まります。
また、原作も未完の作品だけに、ドラマのオリジナル部分がどのようになるのかも気になるポイントです。
放送開始後、物語の展開に合わせて更新していきますので、ぜひまた読みにいらしてください。

【Dr.アシュラ】は、フジテレビ系全国ネット 水曜10時枠ドラマとして4月クールに放送されます!
この記事は初回から最終回まで、物語の進行に合わせて更新していきますので、放送と合わせてぜひお楽しみください!