映画【明日の食卓】のネタバレと感想!大島優子はいつ登場?

明日の食卓
映画【明日の食卓】

映画【明日の食卓】のネタバレ・感想・結末解説!大島優子はいつ登場?

椰月美智子の同名小説を映画化!
菅野美穂主演映画【明日の食卓】が公開されました。
ラストまで恐怖がジワリと迫るサスペンス、犯人は誰?

映画【明日の食卓】のあらすじ、ネタバレ、感想、結末解説を紹介します。

映画【明日の食卓】のあらすじ

映画【明日の食卓】のあらすじを紹介します。

ある日、ひとりの石橋ユウ君が殺された……。

石橋ユウという同じ名前の息子を持つ3人の母。
フリーライターの石橋留美子(菅野美穂)、アルバイトを掛け持ちするシングルマザーの石橋加奈(高畑充希)、専業主婦の石橋あすみ(尾野真千子)。
3人はそれぞれに別の土地で暮らし、家庭環境も異なる。共通点は息子の名前が同じだということ。
幸せだった3人の生活は、些細な出来事がきっかけに崩れていき、その矛先はいつしか子供へと向けられていく。

犯人は誰?

映画【明日の食卓】のネタバレ(石橋家)

映画【明日の食卓】は、各石橋家の物語が交差して描かれていきます。
ここでは石橋あすみ、石橋留美子、石橋加奈、と3人の息子“石橋ユウ”の物語を、家族単位でネタバレします。

<冒頭シーン>

子どもを激しく叩く母。
その子はドアにもたれ崩れおちた。
「ユウ」
母の声が……。

石橋留美子と石橋悠宇のネタバレ

映画【明日の食卓】
映画【明日の食卓】
石橋留美子(菅野美穂)

石橋家1・登場人物(出演者名)

神奈川県在住・石橋家

・石橋留美子(菅野美穂)43歳。
フリーライター。

・石橋豊(和田聰宏)
留美子の夫でフリーカメラマン。

・石橋悠宇(外川燎)
留美子と豊の長男で小学5年生。

・石橋巧巳
留美子と豊の次男。

石橋留美子のストーリーネタバレ

石橋留美子(菅野美穂)の夫の豊(和田聰宏)はカメラマンでバツイチ。前妻は読者モデルで子どもはない。
留美子はブログ「鬼ハハ&アホ男児Diary」に日々のことを綴るフリーのライター。
この日は、兄弟喧嘩が激しくげんこつしたことを太一に相談するが、太一は話半分も聞かずに眠ってしまう。

石橋悠宇
「僕はパパが一番好きです。嫌い
のは弟。やっぱ、ママが一番嫌い。怒った顔が鬼だから」

**

豊は浮気をしている。留美子は知ってはいるが知らないふりをしている。
「それはどうでもいい。いい父親であり、収入があれば」と思っていた。

留美子は仕事が忙しい。遠足の日の朝もうたたねをしてしまい、ドタバタの石橋家。兄弟喧嘩も絶えず、巧巳は泣いてばかりいる。

成田依子(渡辺真起子)の紹介で留美子の仕事は増えていく中、豊のほうは仕事がなくなってしまった。

大黒柱として働く留美子。そんな中、連絡が入り急いで帰る。
巧巳が熱を出したのだ。
豊は家にいたのだが
「保険証の場所もわからないし連れていけなかった」と。
なんで協力しないのか、という留美子に
「母親の代わりはいない、ライターの代わりはいる」と豊。
夫婦喧嘩はエスカレート。そんな様子に悠宇は耳をふさぐ。

ある日、留美子が帰宅すると、悠宇と巧巳が留美子の部屋に入って喧嘩をしていた。
そんな2人をおいて豊はのんきにお風呂に入っている。
「なんで部屋に入ったの」
留美子は子どもをしかり、豊を詰る。

悠宇は留美子の変化に気づいている。
悠宇
「この頃、ママの目がおかしい。この頃、変な目をして俺を見る」

**

プールに行ったはずの豊と悠宇と巧巳が音楽を大音量で流し、部屋の中でビニールプールで遊んでいる。
豊は子どもたちに手をあげ、止めに入った留美子にまで手をあげる。
「今すぐ消えて、ここから出ていけ」と留美子は豊に叫ぶ。

悠宇は泣き叫ぶ巧巳に暴力的。
留美子は「なんで喧嘩をするの」と叫ぶ。

悠宇は「俺たちのこと捨てちゃえばいい」と留美子に言い放つ。
「どうして」と叫ぶ留美子は、思わず悠宇を突き飛ばしてしまう。

石橋加奈と石橋勇のネタバレ

映画【明日の食卓】
映画【明日の食卓】
石橋加奈(高畑充希)

石橋家2・登場人物(出演者名)

大阪在住・石橋家

・石橋加奈(高畑充希)30歳。
シングルマザー。

・石橋勇(阿久津慶人)
加奈の一人息子で小学5年生。

・石橋よしえ(烏丸せつこ)
加奈の母。

・石橋正樹(藤原季節)
加奈の弟。

石橋加奈のストーリーネタバレ

シングルマザーの石橋加奈(高畑充希)は、コンビニとクリーニング工場の仕事を掛け持ちしている。とにかく働く。
夫は女をつくって出て行ったのだ。
昼休憩中、留美子のブログをスマホでみる。
そこで、息子の名前が同じだと知る。

帰宅すると、絵の具が明日必要だとわかり、100均まで加奈が買いにいくことに。
勇は、気をつかい言い出せずにいたのだった。

石橋勇
「僕は知っています。ひとりのときのオカンは疲れた顔をしています。僕は知らないふりをしています」

**

加奈は母のよしえ(烏丸せつこ)と会う。
勇が大学まで行きたいと言えば行かせたいという加奈。必死で働く加奈を母は気づかう。

加奈はサッカーの練習をするために「6年になったら学童やめようか?」と勇に言うが、勇は「大丈夫」だという。
勇が行きたいところは海だという。

**

加奈が働くコンビニに、勇のクラスメイトのリキヤの母・明奈(山田真歩)が男と来店。このとき、学校のことに詳しくはない加奈はそのままやり過ごしてしまう。

加奈の弟の正樹(藤原季節)は仕事を辞め母のところで暮らしている。加奈のところへの突然の訪問。この日、加奈の誕生日だったからだと、ケーキを用意してくれていた。
3人でパーティーをする。

しかし、翌朝、正樹は金を貸してくれと言い出す。
加奈はわずかなお金を渡す。

**

ある日、加奈は、勇の担任教師・安田(宇野祥平)から呼び出される。

クラスメイトの西山リキヤがお金や物を盗んでは、その罪を勇のせいにしていたのだ。
学校側では、それを勇が我慢し続けていることを心配して、加奈を呼び出したのだった。
勇は母を気づかいそのことを話せずにたのだった。担任からは「忙しいのはわかるけど、もう少し寄り添ってあげては」と諭されてる。

**

コンビニにリキヤ親子がやってきた。
リキヤの母は、勇が給食費を盗んだ、と言い絡んでくる。
加奈は「それは誤解だ」と言う。

家に戻り通帳を広げる加奈。
そんな姿をそっと盗み見る勇。

勇は思う。
「オカンは口をきかんようになる。オカンはボクを生んだことを後悔している」

**

加奈は、経営不振で工場をクビになる。

加奈が帰宅すると、引き出しに入れておいた通帳と印鑑がなくなっていた。
勇は、正樹が盗んだという。

「正兄のこと嫌いなんやろ。僕のことも邪魔くさいんやろ。ホンマは嫌いなんやろ」
思わず手をあげる加奈。

「なんでわかってくれないの」
泣き叫ぶ加奈。

**

加奈の家に母がやってきた。
正樹は闇金からお金を借りていた。母は、20万の通帳をもってきた。
正樹に自分がお金を出さなかったから、加奈のお金に手を付けたことを詫びる。
「生前贈与や」という母。
勇をみて「ええ子に育ったな」と。

加奈は学校に行く勇を追いかけ抱きしめる。
「勇くん、ごめんな」

石橋あすみと石橋優のネタバレ

映画【明日の食卓】
映画【明日の食卓】
石橋あすみ(尾野真千子)

石橋家3・登場人物(出演者)

静岡在住・石橋家

・石橋あすみ(尾野真千子)36歳。
専業主婦。

・石橋太一(大東俊介)
あすみの夫でサラリーマン。

・石橋優(柴崎楓雅)
あすみと太一の一人息子で小学5年生。

・石橋雪絵(真行寺君枝)
太一の母。

石橋あすみのストーリーネタバレ

石橋家は、一人息子の優(柴崎楓雅)が小学校に入る時に引っ越しをしてきた。
太一(大東俊介)は遠距離通勤になり、あすみ(尾野真千子)は毎日駅まで送り迎えをする。隣には太一の実家があり、あすみたちは新居に引っ越した。

25日は旅行に行く。
あすみと優。
「軽井沢で星空をみたらすごいよね」と楽しい朝の会話。

太一の母・雪絵(真行寺君枝)は、自身の子育てを後悔しているところがある。この日は、歌舞伎に行くといい、とにかく勝手気ままにが一番な好き放題をしている様子。

あすみは書道を習っている。
同じ教室で若杉菜々(山口紗弥加)と出会う。菜々の息子は、有名私立小学に通っている。あすみは優をその小学に通わせたかったが、引っ越しで公立になったいう。この日から、あすみは菜々と親しくなっていく。

石橋優「僕はおかあさんが大好きです。」

**

あすみの家に菜々が遊びにくる。
菜々は田舎出身で、実はあすみも。
だから、優雅な暮らしにいまひとつ慣れない。

お坊ちゃま気質の夫。最初は合わないと思ったが、いつしかそこに惹かれて結婚した、と結婚当初の思い出話も話す。

義母の雪絵の自由放任さに困り気味のあすみは、夫の発言で、自分が義母と比べられていると思う。

**

あすみは、優が発達障害の宇野光一と仲がいいことを心配していた。
そんな中、優のクラスメイトのレオンの母から電話が入る。
優がレオンをいじめているというのだ。

優を問いただすと、優は泣きだす。
「そんなことするわけないだろう」と……。

優は家を飛び出してしまう。そこに、雪絵が声をかけてきた。
太一は出張でいない。

あすみの心配をよそに、優の家にレオンが遊びに来て、ふたりでゲームをし、仲良さげ。

レオンの母から、暴力をふるっていたのは光一だった、と謝りの電話が入る。

そのことを菜々に話すと
「母親として成長できたのよ」と。

しかし、問題が起きた。
あすみは呼び出され学校に行く。

レオン親子、光一親子、そして、あすみと優。
レオンは「優君が光一に僕を殴れと言いました」と告白。
優はなんでも言うことを聞く光一をつかい、命令をしていたのだった。

優は笑い出した。
「レオン、なんでいっちゃうの」

**

あすみは太一を帰宅させ、事情を説明。慰謝料を払うようかともめる二人に向かって、優は
「そんなの払う必要はない。手を出したのは僕じゃない。人は人をどれだけ自由に動かせるか実験だよ。お父さんがお母さんにしてることだよ。お母さんは僕を動かしてる」
と言い出す。

太一が叱るも優は動じない。
しかも太一が肩を掴むと「これは虐待だ」と言い出した。

太一は、優がこうなったのは、あすみのせいだと言い出す。子育てを批判し、近所で噂になることを心配し「母さんに恥を欠かせないで」とまで言い出す。

優は、夫に言いなりの母の姿を見て思う……。
「お母さんは気づいていない。気がつかないように思考停止していただけ。本当に怖いのはそういうことだ」

**

あすみは菜々に相談する。
「いい母親にはなれない」と。
菜々は、救世主が現れると、ある宗教団体の話を始める。
あすみは菜々の目的が勧誘だっと知り、ショックを受ける。

あすみが帰ると庭で優が雪絵に暴力をふるっていた。
あすみは止めに入るが、優は止まらない。

「僕はいい子じゃない。お母さんもいいお母さんじゃない。くそばばぁ」
と叫ぶ優。あすみは思わず優の首を絞める。

その手がきつくなるが、泣きながらその手を緩め、優を抱きしめる。

石橋あすみ家のネタバレ

警察がきた。
子どもが助けを求めていると通報があったという。

家には雪絵もいる。
太一は「母は認知症だったようで、息子だけが気づいていたので」と警察に伝える。
あすみは雪絵に泊まるように言うが、太一が実家に連れていく。

優は雪絵が庭で用を足すの見ていて、それを止めていたのだ。
太一が実家に足を踏み入れると、そこはゴミ屋敷に。
その様をみて太一は声をあげて泣く。

映画【明日の食卓】のラストネタバレ

犯人ネタバレ

留美子は刑務所にいる石橋燿子(大島優子)に会いに行く。

燿子はブログを読んでいた。
そして、留美子に手紙を送っていた。
燿子の手紙
<どうしてあんたのことをしてしまったのか。時間を巻き戻せるら何度思ったことが。ユウくんは戻らない>

留美子
「お手紙ありがとうございます。うちの同じ同い年同じ名前のユウくん……」

燿子
「たまたま同じ。それだけなのに、すみません……。
ただ、あなたに話を聞いてもらいたくて、謝ってもユウには届かない。
だから、同じユウという男の子をまずあなたに。
ユウに会いたい、謝りたい。
私を殺してもらいたいです」

**
留美子は、燿子に会ったことを豊に話す。

加奈のネタバレ

加奈はリキヤの母に会う。

リキヤの母もシングルマザーだ。
デリヘルをしている。
デリヘルで働こうと誘う。加奈が断ると大声で加奈を詰る。

「あんたのこと、馬鹿にしてるわけじゃない。うちにはできない。それだけや」
と加奈。

あすみのネタバレ

あすみは妊娠した。

「優くんはお兄ちゃんになるのよ」
というあすみに優は
「あいつとやったの?かわいそう」とつぶやく。

留美子のネタバレ

留美子は離婚することになる。
豊が家を出ていく日、悠宇は言う。
「勝手だよ。結婚なんかしなければよかったんだ、こんなことになるなら俺たちなんかいなければよかったんだ。うまれてこなければ良かったんだ」

巧巳は泣きじゃくるばかり。

「こんなことになるなんて、パパにもママにもわからなかったんだ。確かなことはひとつある。もし、パパがいなければ、悠宇と巧巳には出あわなかった。だから、パパにはとても感謝しています。私は、悠宇と巧巳がいるから頑張れる。二人がいない生活なんて考えられない。だから、いない方が良かったなんて言わないで」

ラストシーン

加奈

加奈と勇は、海に行く。
はしゃぐ二人。楽しそうだ。

**

あすみ

菜々の運転であすみは宗教団体の“先生”ところに向かおうとしていた。その途中、優がひとりで歩くの見かける。慌てて車から降りて「優」と叫び手を振る。

優を追いかけるあすみ。
「人を使って、実験して、何がわかった?お母さん、優の話が聞きたい」
あすみは転んで怪我をしている。

「痛い?」
手を差し出す優に「もう治った」とあすみ。
泣きじゃくる優を抱きしめる。

**

留美子

燿子のことを書いている。

<石橋燿子さんは普通のお母さんでした。亡くなった祐くんは悠宇くんだった。そして、私は石橋燿子さんだったかもしれません>

悠宇から電話がある。
「ひこうき雲が見える。これからパパが大物釣るって言ってる」

電話を切った留美子は走る。

ひこうき雲

海にいる加奈と勇。
「ひこうき雲やん」
空を見る。

優を抱きしめるあすみ。
抱き合ったまま空を見る。

留美子、立ち止まり空を見る。

空にひこうき雲。

<完>

映画【明日の食卓】の結末解説

映画【明日の食卓】はサスペンス小説の映画化。些細な日常生活から起こる親子のすれ違いが恐怖を呼びます。
ラストまで、どんな事件が起きて、誰が犯人なのか、全く見当がつきません。
冒頭のシーンと繋がるのは、石橋燿子(大島優子)が出てきたシーンになります。
映画【明日の食卓】の解説を紹介します。

石橋祐イシバシユウという息子を殺したのは石橋燿子(大島優子)。
冒頭シーンは、燿子が祐を殺してしまった場面です。ただし、冒頭シーンだけを見る限り、祐が死んでいるとか事件になったかは曖昧な感じです。
あすみ(尾野真千子)と留美子(菅野美穂)と加奈(高畑充希)に接点はありません。全く別の家庭です。
それぞれに、ユウを殺しそうになり、最後に本当にあった事件が見えてくるという導きになっています。

映画【明日の食卓】の感想

サスペンス作品ですが親子愛を描いた作品です。子育ての中に、介護、夫の失業、働く主婦、シングルマザー、貧困、さらに、学校内での子ども同士のいじめ問題などが織り込まれていて、何かしらに共通するような共感するようなストーリーです。
子育ては大変です。暴力はいけません。でもふとした瞬間に手をあげてしまった。その行為がまさかの展開になるとても怖い結末です。
母は子どもを育てながら、自分自身も生きなければいけません。生きる中には、笑えないこともあります。子どもへの愛情はあっても、自分の時間のすべてを捧げることはとても難しいものがあります。
子どもの感情は、親と同じではなく、そこに気づかなければいけない。子どものだしたSOSをキャッチしなければいけない。何気ない些細な日常に埋もれた亀裂を早い段階で修復していけばいいのだけれど……。菜々は、勧誘が目的でありますが、なにげにいいコトを言ってます。親子はぶつかり合いならも理解し合い、母もまた子とともに成長してくのでしょう。
どんなときでも何があっても、最後に、母が見せられる愛情は、ぎゅっと抱きしめること。言葉よりも先に、子の名を呼び抱きしめること。
あすみも留美子も加奈も、ユウを抱きしめています。感動の場面に胸が痛くなります。そして、燿子の「殺して欲しい」は、言葉にならないものが胸を締め付けました。
夫たちは、ちょっと頼りないです。そんな夫たちの姿もまた作品にリアル感を出していると感じました。

映画【明日の食卓】の概要

原作 椰月美智子『明日の食卓』(角川文庫刊)
監督 瀬々敬久
脚本 小川智子
主題歌 tokyo blue weeps「Motherland」
プロデューサー 大瀧亮、武内健
協力プロデューサー 小林剛
ラインプロデューサー 鶴岡智之
監督補 菊地健雄
音楽 入江陽
配給 KADOKAWA、WOWOW
制作プロダクション トラヴィス
製作幹事 WOWOW
製作 「明日の食卓」製作委員会(WOWOW、KADOKAWA、KDDI、トラヴィス)
公開日 2021年5月28日

映画【明日の食卓】はWOWOWオンデマンド、TELASA、auスマートパスプレミアムで6月11日から配信しています。

記事内画像:映画【明日の食卓】公式サイト

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