【浅見光彦・軽井沢殺人事件】原作ネタバレを結末まで!内田康夫が描くシリーズ異例のラストに驚愕!
【浅見光彦・軽井沢殺人事件】原作ネタバレを結末まで!内田康夫が描くシリーズ異例のラストに驚愕!
岩田剛典主演テレビ東京【浅見光彦・軽井沢殺人事件】の原作は、内田康夫氏が描く【軽井沢殺人事件】です。
浅見光彦と信濃のコロンボ=竹村が登場し、事件解明へと導きます。
光彦と竹村の対峙にも注目集まる最高傑作の結末は?
3つの事件が織りなす推理サスペンス、犯人は誰?
【浅見光彦・軽井沢殺人事件】原作ネタバレ・結末を紹介します。
【浅見光彦・軽井沢殺事件】の原作は小説
【浅見光彦・軽井沢殺人事件】の原作小説は、1987年に刊行された内田康夫氏が手掛ける【軽井沢殺人事件】です。浅見光彦シリーズ長編小説の16作目。
内田康夫氏が手掛ける「信濃のコロンボシリーズ」の竹村警部と「浅見光彦シリーズ」の浅見光彦が初めてひとつの作品に登場。
軽井沢の別荘地で起きた事件を浅見光彦と竹村警部が紐解いていく推理小説です。
内田康夫(うちだやすお)
1934年11月15日生~2018年3月13日
浅見光彦シリーズ、信濃のコロンボシリーズなど、内田康夫氏の作品は数多く映像化されています。
デビュー作:【死者の木霊】
作品:【天河伝説殺人事件】【後鳥羽伝説殺人事件】など。
【軽井沢殺人事件】の登場人物
【軽井沢殺人事件】原作の主な登場人物を紹介します。
・浅見光彦(あさみみつひこ/岩田剛典)
ルポライター
浅見家の次男
・浅見雪江(あさみゆきえ/丘みつ子)
浅見光彦と陽一郎の母
・浅見陽一郎(あさみよういちろう/高橋克典)
光彦の兄
警察庁刑事局長
・竹村岩男(たけむらいわお/伊藤淳史)
長野県県警警部・捜査一課
別名「信濃のコロンボ」
・鶴野(つるの)
長野県警西軽井沢警察署 署長・警視
・木下(きのした)
竹村と行動を共にする刑事。
運転担当。
・吉井(よしい)
竹村と行動を共にする刑事。
・志沢(しざわ)
警視庁公安部員。
・草西老人(くさにしろうじん)
草西珈琲店のオーナー。
・大原賀一郎(おおはらかいちろう/大和田伸也)
西藤財閥の会長。
政界に影響を及ぼすフェクサー。
・大原亜矢子(おおはらあやこ/名取裕子)
大原の妻・旧姓「九条」
・小瀬木博信(こせきひろのぶ/長谷川初載)
財界のフェクサー
・岡小夜子(おかさよこ/鷲尾真知子)
軽井沢に住む画家。
亜矢子の旧友。
・野本美貴(のもとみき/工藤綾乃)
大芝精機のOL
・平山浩幸(ひらやまひろゆき/長田成哉)
佐賀原商事の元幹部。
・豊島俊夫(とよしまとしお)
公安員。
・錦織幸男(にしきおりゆきお)
大芝精機の社員。
()内は出演者
【浅見光彦・軽井沢殺人事件】原作のネタバレ・1
光彦が軽井沢に向かうまでの流れを簡単に説明します。
光彦が軽井沢に向かうまで
浅見光彦は刑事局長の兄=陽一郎から「独り言」として、ある事件のことを聞く。
陽一郎は自身が捜査できぬ事件を“独り言”として探偵能力のある光彦に話すことがあるのだ。
光彦と兄は14歳離れている。
父が亡くなり、兄が親代わりとして、光彦を大学まで出してくれた。
優秀な兄は、母の雪江から期待されて育つ。一方、光彦は浅見家のみそっかす的存在。失敗しても許される立場だった。
陽一郎の独り言の内容
・青山でパトカーが一人の男をひいて死亡させた。
・愛人の証言から、男は殺されたと思われる。
・男はインチキ商法で金を儲けている佐賀原商事と関係者であり、事件の裏には財界の大物、大原賀一郎、その妻の亜矢子、小瀬木が関与していると考えられた。
・警察は、財界の大物=大原賀一郎、小瀬木に話を聞くことができずにいる。
**
光彦は兄の話を聞き興味を示す。
そして、大原賀一郎夫妻がいる軽井沢に出向き、情報を得ることにする。
【浅見光彦・軽井沢殺人事件】原作のネタバレ・2
原作小説【軽井沢殺人事件】のネタバレを紹介します。
プロローグ
ポイント
・軽井沢殺人事件の発端となる、第一の事件の概要!
事故1
場所:東京都南青山
武井巡査運転のパトカーに男が飛び出してきた。
男は「許してくれ」「ホトケのオデコ」と言い残し死亡。
被害者
・平山浩幸・38歳。
・佐賀原商事(さがはらしょうじ)の元幹部社員。
所持品の中に「九条亜矢子」の古い名刺。
現在、無職。会社を辞めたころは火の車だったが、ここ2か月ほど金回りはよく、生活費も50万を渡していた。
家族は妻の節子と子供。
家にほとんど寄り付かなかった。
亜矢子の名刺は30年以上前のもの。
九条亜矢子
・九条は旧姓。
・九条侯爵(公卿家族)の令嬢。
・現在は、政界のボスとも言われる大物=大原賀一郎の妻。
平山は、何かに追われ逃避行をしていたのか。
平山は、佐賀原商事がインチキで稼いだ金の所在を知っていると目されている。
第一章 幽霊の橋
第一章のあらすじ・ポイント
・軽井沢に住む小夜子と光彦が草西珈琲店で出会う。
・小夜子の案内で光彦は大原亜矢子と会うことになる。
【小夜子編】
場所:軽井沢
宮様ご一家がお着きになるというので軽井沢はソワソワ。
画家の岡小夜子は、ひとりで軽井沢大橋に行く。
そこで、若い女性を見かける。
軽井沢大橋は自殺者が多く幽霊がいるという噂がある。
小夜子の行きつけの店、草西珈琲店は、草西夫妻が営んでいる。
店主の草西老人の美奈子夫人と仲良くなったのがキッカケで老人とも親しくなった。
草西老人を介して浅見光彦と出会う。
光彦は大原亜矢子に話を聞きたいが、すんなりと受け入れてもらえない。
小夜子は亜矢子と学習院時代の学友。
そこで、大原のパーティーに光彦を連れて行ってほしいと草西老人から頼まれる。
草西老人は、芸術家や財界の大者らと知り合いで顔が広い。
光彦の父とは昵懇の仲で光彦とも親しい間柄。
小夜子は亜矢子とは卒業から疎遠になっていたが、大原が小夜子の絵が気に入り、パーティーにも招かれるようになっていた。
小夜子はあまり気が進まないものの、光彦を甥だということにしてパーティーに行くことにする。
第二章 似顔絵の女
第二章のあらすじ・ポイント
・第2の事件が起こる。
・竹村(信濃のコロンボ)が事件解明に乗り出す。
・第3の事件が浮上。
軽井沢大橋で転落事故があり、県警から竹村がやってくる。
竹村は難事件解決してきた強者。
竹村に就くのは木下と吉井部長刑事。
事件の指揮をとるのは鶴野警視。
事件2
・事件発生時刻:午前9時30分
・被害者:豊島俊夫・32歳
・橋からの転落で打撲痕があるが死因は、後頭部打撲。
・よって、殺人事件と断定。
・被害者が失神か仮死状態で橋の上から落とされたと推測。
豊島は職務中の出来事。
ともに職務に就いていた公安部員の志沢は、ある人物をマークするために東京からきた、としか言わない。
極秘情報は漏らせないというのが公安の掟。
公安部員らは、プリンスホテルに宿泊している。
豊島を最後に見たのは午前5時。
任務の交代時。
ともに警備にあたっている公安部員の山内は、その頃寝ていたという。
竹村は公安部員を尾行することに。
**
小夜子は光彦に付き添ってもらい、警察に。
軽井沢大橋で朝の9時頃、女性をみたと情報提供をする。
・道を尋ねたが逃げるように立ち去った。
・あたりに自動車も自転車もなくどうやってやってきたのかと疑問。
小夜子は女性の似顔絵を描く。
**
【美輝編】
美貴は、大柴精機に勤めるOL。
女性社員から人気の錦織幸男と恋人関係になりプロポーズされたと同僚の芳恵に打ち明けると、瞬く間に噂となる。
羨望を集め有頂天になっていた矢先、錦織が事故死。
事件3:錦織の事故
・午後二時頃。
・東名高速厚木インター付近。
・ガードレールに接触横転して死亡。
・風邪薬を飲んでいたための事故と扱われる。
・事故前日、錦織は美輝に「会社の秘密を握っている」と告げている。
美輝は生きる気力を失い自殺するために軽井沢を訪れた。
宿泊先の「ペンション・ロールキャベツ」から徒歩で軽井沢大橋に向かった。
瀬戸大橋についたのは午前6時頃。
霧が晴れるのを待って飛び降りるつもりでいた。
その時、車の音がして欄干の陰に隠れる。
複数の足音がして、橋からくろぐろした物体が投げられるのを目撃。
この時、女の声と男の声を聞く。
美貴は自殺どころじゃなくなった。
一旦、その場から逃げ、再び橋へと向かう。
午前、9時頃。
初老の女性に声を掛けられ、犯人かもと思い必死で逃げた。
・橋から落とされたのは豊島。
・初老の女性は小夜子。
第三章 仏の寝顔
第三章のあらすじ・ポイント
・光彦は大原亜矢子と会うが怒らせてしまう。
・亜矢子の過去について。
・小夜子の弟子の薫と光彦が出会う。
亜矢子の過去
・19歳の時、小瀬木と出会い恋人関係に。
・小瀬木は戦死。そして、大原と結婚。
**
小夜子には薫という弟子がいる。
光彦は、小夜子を迎えに行く際、薫と出会う。
大原のパーティーに出向き、小夜子の紹介で亜矢子と対面する。
光彦は、軽井沢の別荘生活の取材だと申し出て、亜矢子に令嬢時代の軽井沢のことを聞く。
「小瀬木氏をご存知ですか」
と光彦が言った途端、亜矢子の態度が一転し、追い出されてしまった。
**
小瀬木博信
佐原商事の黒幕と呼ばれている。
佐原商事はインチキ商法で被害者が多数でており、社長が殺されている。
しかし、警察からはノーマーク。
何らかの壁があり、捜査介入をする力が働いている、と光彦は推理している。
**
光彦は小夜子に青山の事故について話す。
被害者が亜矢子の名刺を持っていたが警察では入り込めないため、自分が取材という名目で話を聞きにきたのだと打ち明ける。
・亜矢子の名刺には、神通力があると噂されている。
・亜矢子の名刺を持っていると政界でも財界でも無理を通すことができる。
小夜子は、この時、小瀬木が亜矢子の恋人だったことを思い出す。
ただし、年齢からいって博信は亜矢子の恋人の弟という説が強い。
**
光彦は薫と小夜子とともに和風レストラン「山水」で食事をする。
九条家の別荘がどうなったのか興味を示す光彦に、薫が祖母なら詳しいと言い、光彦は薫の祖母と会うことにする。
第四章 逃走
第四章のあらすじ・ポイント
・第2の事件の目撃者=美貴を竹村が追う。
一方、竹村らは、小夜子の似顔絵から美貴がペンションに泊まっていたことまでたどり着く。
美貴は、ペンション名簿に
・錦織美貴・24歳
住所:東京都目黒区柿の木坂
と記帳している。
竹村は、都内に連絡をし錦織美貴の存在確認を依頼する。
東京では吉井と森が美貴ついて調査。
美貴の名は野本美貴、恋人の錦織が事故で死んだことを突き止め、大芝精機に聞き込みに行く。
対応したのが総務部主査の成田和夫(なりたかずお)。
令状がないと話せないと突き放さるが、次に、人事課長の村松祐司(むらまつゆうじ)に聞き込むと、すんなりと美貴の住所を教えてきた。
大芝精機の態度が変化したことに疑問を持ちつつ、美貴のアパートに行くと逃げたあとだった。
第五章 離山山頂
第五章のあらすじ・ポイント
・美貴は村松の誘導で軽井沢に身を隠す。
・光彦は薫の母と祖母に会う。
・光彦が離山に登る。→平山のダイイングメッセージと関係あるのではと考える。
公安を張り込んでいた竹村の部下たちは、志村に尾行を勘付かれて逃げられてしまう。
**
美貴は、村松から連絡を受け、軽井沢に行く。
村松が言うには「危険人物が美貴のアパートに今から行くので、すぐに逃げるように」ということだった。
わけがわからぬまま美貴は、村松の指示に従い、ペンション「グラスホッパー」に滞在することになる。
ここでの美貴の名前は安田となっている。
**
光彦は薫の家を訪ね、祖母の志乃(しの/82歳)と話す。
薫の母は真由子(まゆこ)といいなかなかの美人。
光彦が九条家の別荘について訊ねると、志乃は動揺し「何も知らない」と言う。
**
市役所に出向いた光彦は、別荘の情報を得ることはできなかったが、離山が地区によって「仏の寝顔」に見え、百年祭に頂上にメモリアルプレートを埋め込んだという情報を得る。
平山のダイイングメッセージ「ホトケのオデコ」が離山の頂上ではないかと思う光彦。
離山を登ってみる。
光彦は平山ついて推理する。
平山は、佐賀原商事に勤務していころに、隠された金の在り処をしっていた。
そのため、追われていたのだが、軽井沢に来て、佐賀原商事の巨額の金の隠匿やそれにからむ秘密を何者かにゆだねたか、協定を結び、肩の荷を下ろしたに違いない。
その時に、九条亜矢子の名刺を使用。
ところが、平山は追われ続け、事故に遭った。
第六章 闖入者たち
・闖入者=ちんにゅしゃ(突然入ってきた者)
第六章のあらすじ・ポイント
・逃亡している公安員が光彦の前に現れる。
・美貴が勤務する大芝精機の会長、早坂の別荘に外人客が訪れる。
捜査会議。
竹村、吉井部長刑事、森刑事が参加。
美貴が逃げた事件について。
大芝精機は警察に関与して欲しくない何らかの事情がある。
錦織は殺され、美貴の命も狙われている、と推理する。
**
浅見は草西に事件の事を大まかに打ち明ける。
草西の話から、ホトケのオデコは、離山のてっぺんではない、と思い始める。
この時、ある男が訪れた。
ひどく汚れている。
間を開けずに「男がお邪魔しているだろう」と谷岡という男が現れた。
谷岡は、隣の早坂の別荘の警備をしている人間。
早坂は、大芝精機の会長。
草西は、お邪魔しているのは浅見だと紹介し、男を逃がす。
この出来事を光彦はすぐに兄の陽一郎に伝える。
陽一郎の推理。
・男は公安の志沢。
・早坂の別荘にVIPが滞在している。
・公安は早坂の別荘に盗聴器を仕掛けたのだろう。
翌日、早坂の別荘にノルウェーの客が来る。
第七章 “名探偵”対決
第七章のあらすじ・ポイント
・光彦と竹村が初めて顔を合わせる!
・光彦が警察に連行される。
・美貴の居場所が特定される。
光彦は、離山が「ホトケのオデコ」に見える場所を探し当てた。
それは、美貴が滞在しているペンション「グラスホッパー」。
グラスホッパーの店主の岩崎から、平山の情報を得る。
平山は、山根と名乗り、6月10日から1週間ほどひとりで滞在していた。
岩崎があまりにもスラスラと話すことに疑問を持つ。
その時、二人の男が現れた。
**
光彦は警察に連行される。
ここで竹村と初対面!
光彦は黙秘していたが、草西老人が現れ、光彦の兄が陽一郎だと判明し釈放される。
光彦は、帰り際、竹村にだけ
「志沢と思われる人間が、大芝の早坂会長の別荘をマークしていて、警備の連中に追われ逃走しちている」と伝える。
竹村は光彦の言葉をヒントにして、早坂の別荘を捜査することにする。
と言っても、中に入ることもできず。
そこに、美貴が「グラスホッパー」にいると無線が入る。
すぐにグラスホッパーに向かうことにする。
第八章 霧の中に
第八章のあらすじ・ポイント
・光彦は、財界の大御所=松岡剛毅と会い、事件解決のヒントを得る。
・「ホトケのオデコ」の場所がわかる。
・美貴が殺されそうになり、光彦が助ける。
光彦は、警察を出て草西珈琲店に行く。
そこで、草西老人から、関西財界の大御所・松岡剛毅(まつおかごうき)を紹介される。
松岡の話
・早坂にノルウェー人が来るのは、ココム違反をするため。ノルウェーはダミーで、ノルウェー経由で共産主義国に輸出をする。
・すでに公安が嗅ぎつけている。公安には何者かがタレこみをした。
**
光彦は、似顔絵の女=美貴がグラスホッパーにいたことを思い出す。
グラスホッパーに行くと、竹村が先に訪ねてきていた。
光彦は「ホトケのオデコ」についての見解を話す。
平山はグラスホッパーに滞在し、離山がホトケのオデコに見えるという例えをオーナーの岩崎から聞き、気に入っていた。滞在中に二人ほど、男が訪れていて、その時にこの話をしていたとわかる。
平山のいう「ホトケのオデコ」の場所は、離山のカクレ里のこと。(かつて山賊が宝を隠したと言う伝説の洞窟)
平山は佐賀原商事の残党。隠し金をカクレ里に隠していたのだろう。
光彦と竹村は美貴が外出したと聞く。
オーナーから行先を聞き追いかける。
**
美貴は村松から呼び出され、車で早坂の別荘に連れて行かれた。
錦織から秘密の品を預かっているだろう、と言われる。
何も知らない美貴は、村松から殺されそうになる。
美貴を追っていた光彦が助けに入る。
光彦と美貴は逃げるが追手が迫ってくる。
その時、志沢が現れ敵を倒し
「このことは内聞に」
と告げ逃げるように指示した。
なんとか光彦と美貴は無事だったが、事件のことは公にはならなかった。
竹村は木下が早坂邸についたのはそのあと。
村松がいて、竹村は美貴を連れ出したことを訪ねるが、それ以上、踏み込むことはできなかった。
**
草西は亜矢子に会いに行き、光彦から聞いたことを話す。
・小瀬木とは訣別したほうがいい。
・佐賀原からの預かりものは、綺麗にした方がいい。
・高田薫とその母は、亜矢子の若き頃にそっくりだ。
【浅見光彦・軽井沢殺人事件】原作の結末
事件解明
犯人はいない。
大物フェクサーがバッグにいること、そして、証拠不十分であることから、警察は事件を深堀りせず。
上層部が内聞に処理するよう働きかけている可能性大。
光彦の推理
黒幕は小瀬木
小瀬木と亜矢子は繋がっていて、小瀬木の協力者は亜矢子。
1、平山の事故
平山は事故死扱い。
小瀬木は、佐賀原商事を影で操り、闇のお金を大原の別荘に隠匿している。
殺された平山は、佐賀原商事の影の金をネコババして「カクレ里」に隠していた。
平山はお金が狙われていると思っていたが、追われていたのは、九条亜矢子の名刺を取り返すため。
しかし、平山が事故に遭ったことで、九条亜矢子の名刺が警察の手に渡ってしまった。
2、公安の動き
早坂が小瀬木の不正をキャッチしたと知り、小瀬木が先制攻撃でタレ込みをした。
タレ込み内容は、早坂が運営する大芝精機のココム違反
→これによって公安が早坂をマーク。志沢らが任務にあたる。
→早坂は公安にマークされていると知らずに、ノルウェーの人間と会うことにした。
3、軽井沢大橋事件
豊島は殉職死として扱われる。
豊島は、早坂の別荘に行くはずが、誤って隣の大原の別荘に入ってしまった。大原邸では、怪しい人間がうろついていると警備をしていた。豊島は怪しい人間だと勘違いされ殺された。
殺してから公安だと気づいた。そして、遺体を亜矢子と部下たちが始末した。
4、錦織の交通事故
錦織は、大芝精機の秘密情報を得たとして追われたが、事故扱い。
5、村松の自殺
村松は軽井沢大橋から飛び降りて自殺。
遺書には美貴を誘惑して襲ったことを詫びる内容が記されていた。
大芝精機の秘密を抱えて殉職したに等しい。遺族には大金の弔慰金が支払われた。
6、亜矢子が小瀬木に協力した理由
亜矢子は小瀬木との間に子どもがいた。それが、薫の母。薫は孫。
戸籍上、薫の祖母の志乃は、事情を知っているが隠している。
立証はできないが、二人が亜矢子にそっくりなことから推測。
このことを小瀬木の弟である博信に脅され、協力したのか、小瀬木を愛していたから協力したのかは不明。
ただ、亜矢子が小夜子を訪ね、光彦にお礼を言いたいと言ってきた。
それは、すべてをうやむやのままに終わらせたことへの感謝だろうと光彦は思う。
ラスト
光彦は小夜子と大原邸を訪ね、東京に帰ることに。
竹村が草西珈琲店を訪ねるが、光彦が出発したあとだった。
【浅見光彦・軽井沢殺人事件】原作の感想
【軽井沢殺人事件】は、事件がすべてグレーのままで幕を閉じています。警察と財界との繋がり、軽井沢という独特の空気、それらが事件を曖昧にしているのでしょう。ちょっぴり、スッキリしないラスト。
「灰色のまま終わった」「光彦と竹村との絡みが少ない」というようなレビューもありました。
草西老人には実在のモデルがおり、独特の味ある草西老人がとても魅力的に描かれています。光彦も竹村ももちろん魅力的。
事件は曖昧な終わりですが、キャラクターの魅力を味わいながら、楽しめる作品になっています。
浅見光彦シリーズに登場する“軽井沢のセンセ”は出てきません。今回はとてもシビアな内容で光彦がセンセを思い出さなかったのだろうという説があります。
ドラマでは軽井沢のセンセが登場します。光彦とどんな絡みになるか楽しみです。
【浅見光彦・軽井沢殺人事件】は2月28日、テレビ東京「プレミア8」で放送!
コメント
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テレビ朝日の浅見光彦は30年位前で篠田三郎で一回限り、今回の岩田はテレビ東京。
浅見陽一郎の身分は警察庁刑事局長、警視庁刑事局長では東京都限定の事件しか解決できない。