古村比呂主演のNHK朝ドラ・第38作【チョッちゃん】がBSで再放送されます。
黒柳徹子の母の天真爛漫な半生をモチーフにした作品です。
本記事は朝ドラ【チョッちゃん】キャストとあらすじについて紹介します。
朝ドラ【チョッちゃん】キャスト
- 古村比呂…役: 北山蝶子(きたやま ちょうこ)(主人公。自由奔放な性格で、東京で声楽家になることを夢見る)
- 世良公則…役: 岩崎要(いわさき かなめ)(蝶子の夫。優れたバイオリニスト)
- 由紀さおり…役:北山みさ(きたやま みさ)(蝶子の母親。俊道の妻。おっとりした性格で信心深い)
- 佐藤 慶 …役:北山俊道 (きたやま としみち)(蝶子の父親。開業医となるため北海道に移住)
- 杉本哲太…役:彦坂頼介(ひこさか らいすけ)(蝶子の幼馴染で病身の母と兄弟たちの生計を支えている)
- 宮崎萬純 …役: 田所邦子 (たどころ くにこ)(蝶子の女学校の同級生で、親友。呉服店の箱入り娘)
- 中原理恵…役:川村市子(かわむら いちこ)(女学校の音楽教師)
- 役所広司…役:神谷容(かみや いるる)(女学校の教師。蝶子の担任)
朝ドラ【チョッちゃん】あらすじ
主人公は北海道・滝川の大自然の中で自由に育った北山蝶子。 父の反対を押し切って音楽学校に進んだ蝶子は、天才バイオリニストと運命的に出会い結婚し、2人の子どもの母に。 戦時色が濃くなる中、さまざまな困難を天真らんまんに乗り越え、成長していく蝶子の半生を明るく描く。
1話
昭和2年12月、雪深い北海道・滝川。北山蝶子(古村比呂)が帰って来た。蝶子は、岩見沢の女学校の寄宿舎に入っていて、四か月ぶりの帰省。自宅の北山医院に帰って来ると、父の俊道(佐藤慶)は往診に出ていて、母のみさ(由紀さおり)はクリスマスの準備で教会へ行っていて不在。蝶子は教会へ向かうが、途中ソリ遊びの子供たちに交じって遊んでいると、往診帰りの父・俊道と馬そりの操縦をする頼介(杉本哲太)が通りかかり…。
2話
蝶子(古村比呂)が校長先生からの手紙には何が書いてあるのか気にしていると、今日兄の道郎(石田登星)が帰って来ると、母・みさ(由紀さおり)が手紙を見せる。道郎が帰って来て、夕食を済ませると、父・俊道(佐藤慶)が蝶子と道郎を部屋に呼び出す。俊道は道郎に、来年は大学に合格するか、と問い詰め、蝶子には、校長先生からの手紙には制服のスカートの丈を短く切ったり、焼き芋を買い食いするなど書いてあるが本当かと…。
3話
蝶子(古村比呂)が俊道(佐藤慶)の往診について、頼介(杉本哲太)の家に行く。俊道は、頼介の父の代から、冬場の往診で馬そりの世話になっている。蝶子は頼介の弟たちに、明日のクリスマスは教会に来るといい、と誘うが頼介の母・いせ(左時枝)の体調が悪く、当日は来られなかった。心配した蝶子とみさ(由紀さおり)はクリスマスのプレゼントを持って、頼介の家に行く。俊道は、蝶子とみさが行って見舞いになるか、と…。
4話
本当は音楽家になりたい、ということを言えずに、蝶子(古村比呂)は兄・道郎(石田登星)に、父さんは自分の将来についてどう思ってるんだろうと相談する。そこに弟の俊介(伊藤環)が顔を出し、石沢牧場のおじさんが来た、と言う。石沢嘉一(レオナルド熊)は、俊道(佐藤慶)を滝川に招いた中心人物で、嘉一は蝶子に、女弁護士になれば、などと無責任なことを言って、蝶子を悩ませる。すると、叔父の泰輔(川谷拓三)が来て…。
5話
北山家がそろって朝食を取っていると、泰輔(川谷拓三)が俊道(佐藤慶)に、仕事納めはいつか、と聞く。俊道は、病気に休みは無いから仕事納めは無い、と答える。食後、出かけようとする蝶子(古村比呂)に俊道は、泰輔のことをどう思う、と聞く。俊道は、捉え所のない泰輔のことがあまり好きではないのだ。だが蝶子は、楽しい東京の話を聞かせてくれる泰輔のことを気に入っていて、友人の邦子(宮崎萬純)を家に誘い…。
6話
大みそか、泰輔(川谷拓三)が、集まった蝶子(古村比呂)、邦子(宮崎萬純)、たみ(立原ちえみ)を前に、東京の珍しいものについて話す。泰輔が調子に乗って「モンパリ」を唄っていると、部屋で尺八を吹いていた俊道(佐藤慶)は、聞こえてきて集中できない。蝶子は、俊道に卒業後の話が出来ずに、年を越してしまう。年が明けて、三日。蝶子の女子高の担任・神谷容先生(役所広司)が滝川にやってきて、蝶子の家に来るが…。
7話
岩見沢にいる神谷先生(役所広司)が、なぜ滝川に来たのかと不思議に思う蝶子(古村比呂)だが、神谷先生は、国木田独歩が滝川に来たことがあると聞いて興味がわいた、ということだった。ちょっと上がって俊道(佐藤慶)とみさ(由紀さおり)に挨拶することになった神谷先生は、蝶子の成績についての話をしながら、蝶子が音楽の道に進みたい、と相談しているという話をしてしまう。初めて聞いた俊道は診察室にこもってしまい…。
8話
蝶子(古村比呂)は神谷(役所広司)を旅館まで送り、帰りに邦子(宮崎萬純)の家に寄る。邦子は、私も先生に会いたかった、と旅館へ行く。蝶子と二人で行くが、先生は出かけていた。俊道(佐藤慶)は、自分が診察で外している間に神谷が帰ってしまったことが気に入らない。頼介(杉本哲太)が北山家に来ると、帰ってきた蝶子と会う。蝶子が、先生が来て父に音楽の話をしてしまった、と言うと、頼介は先生の不注意だと憤慨して…。
9話
朝食に顔を出さない俊道(佐藤慶)のことが気になる泰輔(川谷拓三)。蝶子(古村比呂)は、音楽の道に進むことを反対し、神谷先生のことを批判した父と顔を合わせるのが気まずかった。頼介(杉本哲太)が馬そりで俊道を迎えに来て、蝶子と顔を合わせて昨日のことを謝る。蝶子はみさ(由紀さおり)に、父とのことを相談するが、みさは今は静かに待った方がいい、と言う。父が帰って来た夕食の席で、泰輔が俊道の考え方を批判し…。
10話
泰輔(川谷拓三)と道郎(石田登星)が蝶子(古村比呂)を心配して、様子を伺いに来る。泰輔は、俊道(佐藤慶)に謝ろうかと言うが、蝶子と道郎は止める。俊道は、みさ(由紀さおり)に、泰輔のことについて不満を述べる。みさは泰輔のことをかばうが俊道は聞き入れない。それどころか、蝶子が歌手になりたいと言い出したのは、みさが子供の頃から教会に連れていって、賛美歌とかを唄わせていたからだろう、とみさを責める。
11話
蝶子(古村比呂)と俊道(佐藤慶)は、三日も口を利かないほど険悪なまま。頼介(杉本哲太)と道郎(石田登星)は五目並べをするが、頼介は蝶子のことが気になり、道郎は俊道が自分のことをなんて言っていたのか気になり、勝負に身が入らない。蝶子は気晴らしに頼介に馬そりに載せてもらい、頼介の家に行く。頼介は気になっていた蝶子の進路について尋ね、畑仕事を放り出したくなった気持ちについて、蝶子に打ち明けるが…。
12話
蝶子(古村比呂)たちは、石沢牧場の嘉市(レオナルド熊)から、羊の子が産まれると聞き、見に行く。人間の子は産まれて何か月も歩けないのに、羊の子がすぐに歩ける理由を俊道(佐藤慶)が昔説明したのを蝶子が覚えていた。そのことを嘉市が俊道に説明すると、泰輔(川谷拓三)も便乗して、クラーク博士のようだと称賛する。蝶子は俊道に、進路のことを話しできないまま、道郎(石田登星)や泰輔たちと滝川を去る日が訪れ…。
13話
岩見沢に発つ日、俊道(佐藤慶)は蝶子(古村比呂)を診察室に呼び出す。俊道はまず、神谷(役所広司)先生を批判したことを謝罪する。そして、音楽の道が茨の道であるなら、我が子をあえて進ませたくはないのは親心、だから反対したのだ、と俊道はいう。それでも蝶子は父に、音楽の道に進むことをもう少し考えさせて欲しい、と懇願する。いよいよ蝶子、道郎(石田登星)、野々村泰輔(川谷拓三)が滝川を離れる時がきた。
14話
空知高等女学校の第三学期が始まった。午後、学校に待望のピアノが届いたと知り、音楽室に駆けつける蝶子(古村比呂)。蝶子はこのピアノの披露会で「ケンタッキーの我が家」を独唱することになっていた。ところが、学校の名誉のため、歌唱者を蝶子から町の有力者の娘に変更すべきだという話が持ち上がる。音楽教師の川村市子(中原理恵)と担任の神谷(役所広司)は、突然の変更案に猛然と反対する。
15話
空知高等女学校、寄宿舎の朝は早い。6時、起床。6時半、校内の掃除。7時、朝食。そして学校が始まる。ただし日曜日だけは休みで、外出が許される。ある日曜日、蝶子(古村比呂)は田所邦子(宮崎萬純)たち仲の良い学友たちと一緒に街へ繰り出した。その道中、音楽教師の川村(中原理恵)が神谷(役所広司)の下宿の方へと向かって歩いているのをたまたま見かけた蝶子たちは、こっそりあとをつけていく。
16話
蝶子(古村比呂)が女学校に戻って二週間が過ぎた。蝶子はピアノの披露会で独唱した時の写真を添えて、みさ(由紀さおり)に手紙を送る。将来が決まらず思い悩んでいる娘の手助けをしたい、みさ。だが、俊道(佐藤慶)は蝶子からの手紙を読もうともせず、蝶子が音楽の道に進むことを頑なに拒む。一方、蝶子の元に、若い男性が面会にきたと女生徒たちの噂になる。それは、幼馴染の彦坂頼介(杉本哲太)だった。
17話
蝶子(古村比呂)の元に幼なじみの彦坂頼介(杉本哲太)がやってきたことは、「いいなずけが来た」「逢引きした」「部屋にあげた」「結婚式の日取りを決めた」など、校内に尾ひれが付いた噂となって、瞬く間に広がってしまう。そのきっかけは親友・邦子(宮崎萬純)のちょっとした冗談だった。ついに蝶子は担任の神谷(役所広司)と、寄宿舎で生活指導を担当する川村(中原理恵)とともに校長室に呼び出されてしまう。
18話
ロシア人、ユーリー・ゴドノフ(東銀之介)のパンの味にすっかり魅せられた蝶子(古村比呂)。ゴドノフから冬はあまりパンの売れ行きが良くないと聞いた蝶子は、自分の女学校にきて売ることを提案する。それから昼休みになると、蝶子は親友・邦子(宮崎萬純)たち学友とゴドノフのパンを買い求めるようになる。一方、寄宿舎の弁当の食べ残しが増えたことが問題となり、教師の川村(中原理恵)が蝶子たちを調べ始める。
19話
ロシア人、ユーリー・ゴドノフ(東銀之介)に学校でパンを売るようにいったのは自分だと告白した蝶子(古村比呂)は、ゴドノフの様子が心配になり街へ探しに出る。するとゴドノフは風邪をひいて2・3日休んで自宅で静養中だった。突然訪れた蝶子をゴドノフは自宅へ招き入れ、ロシアンティーを振る舞う。そこには珍しい蓄音機があり、蝶子ははじめてチャイコフスキーの交響曲を聴く。やがてゴドノフは自分の出自を語りだす。
20話
校長室に呼び出された蝶子(古村比呂)は、ユーリー・ゴドノフの家を訪ねたことを問い詰められる。特に女生徒が男ひとりの家に上がり込んだことを問題視された。校内でもあっという間に噂となり、教職員の会議の議題となる。担任の神谷先生(役所広司)と寄宿舎で舎監を担当する川村先生(中原理恵)は必死に弁護するが、一部の教師は厳罰に処すべきと主張する。結果、蝶子の保護者を学校に呼び出すことが決まる。
21話
蝶子(古村比呂)の保護者が学校に呼び出された。だが俊道は診察や往診で多忙で、駆けつけたのはみさ(由紀さおり)ひとりだった。校長室で、なぜお宅の娘はひとりで男の家に上がったのかと問い詰められるみさ。だがいつものおっとりした対応で、みさは熊田校長(津嘉山正種)の鋭い指摘を煙に巻く。危うく難を逃れて一安心の蝶子に、みさはふたりでもう一度ユーリー・ゴドノフ(東銀之介)の家に行こうと誘う。
22話
滝川に帰ったみさ(由紀さおり)は、俊道(佐藤慶)には学校に呼び出された理由を伏せる。一方、蝶子(古村比呂)はユーリー・ゴドノフからもらったチャイコフスキーのレコードを、音楽室で同級生と神谷先生(役所広司)や川村先生(中原理恵)とともに聴く。すると突然、女生徒の飯島加代(蝦名由紀子)が咳込み倒れてしまう。診断は肺結核。退校が決まった加代は、蝶子にこれからも歌い続けろという。
23話
蝶子(古村比呂)は音楽の道に進むことを決意し、俊道(佐藤慶)に手紙を出す。だが許す気がない俊道は、蝶子を岩見沢から滝川の実家に呼び戻し、考え直すように迫る。それでも、肺結核となり女学校を去った加代の言葉を胸に、蝶子の決心は揺るがない。ならば学費も止めて女学校を退学させることも辞さないと言い出す俊道。すると蝶子はおもむろに立ち上がり、父の前で歌いだす。俊道にとって初めて聴く、娘の歌声だった。
24話
女学校に戻った蝶子(古村比呂)は、寄宿舎の舎監で音楽教師の川村先生(中原理恵)に東京の音楽学校に進学することを決意したことを報告する。これからは進学先を相談したいと頼み、川村も快諾する。日曜日、蝶子は親友・田所邦子(宮崎萬純)ら学友たちとともに斉藤峰子(江馬小百合)の父が営む写真館を訪れ、源吉(小野武彦)に卒業の記念写真を撮影してもらう。そこで蝶子はある絵を取り出し源吉に頼みごとをする。
25話
斉藤峰子(江馬小百合)の父が営む写真館で、斉藤源吉(小野武彦)に卒業の記念写真を撮ってもらった蝶子(古村比呂)。ところがその写真がいつのまにか増刷され、町の男子たちの手に渡っていたことが発覚し、学校で問題となる。またも保護者が呼びだされることになり、今回はみさ(由紀さおり)に加えて俊道(佐藤慶)も駆けつける。俊道は、場合によっては非情な決断をしなければならない、と決意を胸に秘めるのだった。
26話
蝶子(古村比呂)、そして俊道(佐藤慶)、みさ(由紀さおり)が校長室に集められた。俊道は、蝶子が自ら男子学生に写真を配った以上、退学も止む無しと覚悟を決める。蝶子は必死に、自分で写真を配っていないと無実を主張するも、疑いは一向に晴れない。すると、写真の件で蝶子の両親が呼び出されたと知った、写真館の斉藤源吉(小野武彦)が学校にやってくる。実は、写真を配ったのはほかならぬ、源吉だったのだ。
27話
蝶子(古村比呂)が自分の写真を男子学生たちに配ってまわったという、疑いはついに晴れた。だが写真館の斉藤源吉(小野武彦)は、写真館のショーウインドウに飾った蝶子の写真だけは絶対に外さないという。ついには源吉の娘の峰子(江馬小百合)が退学することになっても、絶対に外さないと態度を硬化させてしまう。板挟みになって心を痛めた蝶子は、源吉とふたりきりで話し合うことにするのだが…
28話
一難去って、また一難。こんどは蝶子(古村比呂)と神谷先生(役所広司)の仲があやしいと、校内の噂となる。どうしたものかと職員室で相談する蝶子だが、神谷は人の口に戸は立てられぬ、と笑い飛ばす。だが、同僚教師の川村先生(中原理恵)や蝶子の親友・邦子(宮崎萬純)は気が気でならない。一方、滝川のみさ(由紀さおり)のもとに、蝶子の写真の焼き増しが届く。それを見た幼なじみの頼介(杉本哲太)は…
29話
当初はその気はなかった蝶子(古村比呂)だが、周りにあれこれ聞かれるうちに、いままで気づかないでいた神谷先生(役所広司)への恋心を刺激され、いつしか意識するようになっていた。神谷が宿直を務める夜、まかないを届けにきた川村先生(中原理恵)は、神谷に対する気持ちを抑えきれなくなり、想いを吐露しはじめる。それを、寄宿舎をこっそり抜け出した邦子(宮崎萬純)が廊下で聞いていた。
30話
卒業の日。神谷先生(役所広司)や川村先生(中原理恵)、そして同級生たちとの別れをすませ、ついに滝川に蝶子(古村比呂)が帰ってきた。幾多のトラブルを乗り越えて手にした卒業証書を見て俊道(佐藤慶)、みさ(由紀さおり)の喜びもひとしおだ。ところが兄の道郎から帝大受験に失敗したと連絡が入ると、俊道の機嫌は一転。さらに幼なじみの頼介(杉本哲太)の母が危篤、との急報が入る。
31話
蝶子(古村比呂)が女学校を卒業して、滝川に帰ってきたその日、幼なじみの頼介(杉本哲太)の母・いせ(左時枝)が危篤との急報が飛び込む。父で医師の俊道(佐藤慶)とともに急ぎ駆けつける蝶子だったが、診察した俊道は、すでに手の施しようがないと、肩を落とす。その日のうちに頼介の母は息を引きとる。悲しみにくれる蝶子に、頼介は、母の死に悲しみを感じない、むしろホッとしていると、心の内を明かしだす。
32話
蝶子(古村比呂)は、父・俊道(佐藤慶)に東京行きの相談をしたいのだが、俊道は診察を理由に蝶子と向き合うことを避ける。そこへ東京の叔父・泰輔(川谷拓三)がふらりと現れる。泰輔は、蝶子の兄・道郎(石田登星)から俊道への伝言を預かっていた。浪人しながら帝大医学部に合格できなかった道郎。それもそのはず、秘かに小説家を目指す道郎は、あえて試験受けていなかった。それを聞いた母・みさ(由紀さおり)は…
33話
蝶子(古村比呂)はついに父・俊道(佐藤慶)と向きあい、東京の音楽学校へ進むことを許してほしいと訴える。だが、一流の音楽家になれるともわからないのに東京へ行くのは賭けでしかない、と俊道は聞く耳を持たない。すると同席していた母・みさ(由紀さおり)が、もし道郎のかわりに医師になるために東京へいくのなら、蝶子の上京を許したかと俊道に問う。それなら認めると答える父に、蝶子は思わず憤慨するのだが…
34話
蝶子(古村比呂)の親友・邦子(宮崎萬純)は、親に蝶子と出かけると嘘をつき、神谷先生(役所広司)に一目会うため岩見沢に足を運んでいた。だが、なんど岩見沢に行っても先生に会うことができないと、邦子は肩を落とす。ところが、そんな蝶子の家に、その神谷が現れる。蝶子が東京の音楽学校への進学の件で、父の許しを得られないことをつづった手紙を読み、相談に乗るためやってきたのだというのだが…
35話
蝶子(古村比呂)の親友・邦子が好きな人の元へ行く、と書置きを残して家出をした。邦子の母・久子(寺田路恵)は娘の行き先に心当たりはないかと、蝶子に尋ねるが、邦子の想いを知る蝶子はうまく答えることができない。一方、田所呉服屋の娘が家を飛び出したという噂はあっという間に街に広がる。それを聞いた父・俊道(佐藤慶)は、蝶子も家出するのでは、と心配になり、もう一度蝶子と話し合うのだが…
36話
蝶子(古村比呂)はついに家を出る決意を固めた。叔父・泰輔(川谷拓三)の家に下宿することを決め、荷物を送り、汽車の切符も買った。そのことを父・俊道(佐藤慶)に報告し、音楽学校への入学願書に署名と捺印をしてくれるよう、最後のお願いをする蝶子だったが、俊道はやはり許そうとしない。東京行きが近づいたある日、蝶子は頼介(杉本哲太)に会いに行く。そこで蝶子は頼介の自分への想いに初めて気付く。
37話
東京で念願の音楽学校に入学を果たした蝶子(古村比呂)は、男女共学というあたらしい環境下で、日々音楽を学びはじめる。叔父・野々村泰輔(川谷拓三)とその妻・富子(佐藤オリエ)のもとで下宿をはじめた蝶子の、今の悩みは東京での生活費だ。文士を目指して一人暮らしを始めた兄・道郎(石田登星)への仕送りも途絶えて久しい。父・俊道(佐藤慶)は、こどもたちへの仕送りについて、非情な決断を下すのだが…
38話
音楽学校で全国から集まった優秀な生徒たちに囲まれ、声楽の授業についていくだけで必死の蝶子(古村比呂)。そんな蝶子にも、佐々木光代(山下容里枝)と木村益江(山下智子)というふたりの親友ができ、互いに切磋琢磨し音楽の道を究めることを誓う。3人は叔父・泰輔が経営する映画館を訪れ、そこで楽士の国松連平(春風亭小朝)に著名なバイオリニスト・岩崎要(世良公則)を紹介されるのだが…
39話
蝶子(古村比呂)が歩いていると、突然見知らぬ男子学生(円崎一也)に声をかけられるが、強盗と勘違いした蝶子は慌てて逃げ出す。後でその話を聞いた叔父・泰輔(川谷拓三)と妻・富子(佐藤オリエ)は大笑い。ふたりはその男が蝶子に好意があったのだと諭し、蝶子は大いに照れる。ある日、佐々木光代(山下容里枝)と木村益江(山下智子)と学校から帰る蝶子の前にあの男が再び現れ、手紙を渡そうとするのだが…
40話
蝶子(古村比呂)の叔父・泰輔(川谷拓三)の元に、映画館の楽士・国松連平(春風亭小朝)が、例のバイオリニスト・岩崎要(世良公則)を連れてきて、しばらく泰輔のところに匿ってほしいと頼み込む。岩崎は男女トラブルに巻き込まれているのだという。岩崎を女の敵と嫌う蝶子だったが、時折岩崎の部屋から聞こえてくるバイオリンの美しい音色に惹かれていく。岩崎も蝶子の歌声をいい声だと褒めるのだが…
41話
殴られてもバイオリンを弾く両腕を必死で守ったバイオリニスト・岩崎要(世良公則)のプロ根性に、惹かれていく蝶子(古村比呂)。叔父・泰輔(川谷拓三)が、蝶子が一流の声楽家になれるか問うと、岩崎は、才能や努力だけでは一流の音楽家にはなれない、壁をこえるには何かが必要だが、それが何かはわからない、と答える。人として岩崎を見直し始めた矢先、蝶子は街を見知らぬ女と歩く岩崎を目撃してしまう。
42話
下宿先で声楽の練習に励んでいた蝶子(古村比呂)の前に、突然、幼なじみの田所邦子(宮崎萬純)が現れる。邦子も東京に出てきて、今は文房具店で働いているのだという。誘われるまま邦子の暮らす部屋を訪れた蝶子は、そこで神谷(役所広司)先生と再会する。邦子と神谷は札幌で同棲をはじめ、引っ越してきていたのだ。今は無職だが、童話を書くことに情熱を注いでいると熱く語る先生を見て、嬉しくてたまらない蝶子であった。
43話
蝶子(古村比呂)の叔父・野々村泰輔(川谷拓三)が蓄音機を購入した。音楽を学ぶ姪っ子のため、月賦で購入したのだ。泰輔と妻・富子(佐藤オリエ)にとって、蝶子はまるで娘のような存在となっていた。そこへ幼なじみの田所邦子(宮崎萬純)が神谷先生(役所広司)と連れ立って、蝶子の下宿先に現れる。神谷はいまだ無職のままだったが、書き溜めた童話の原稿を、兄・道郎(石田登星)のつてで出版社に見てもらえることになる。
44話
もうすぐ夏休み。滝川に帰る予定の蝶子(古村比呂)は、帰省が楽しみでならない。同じ滝川出身で幼なじみの邦子(宮崎萬純)は、実家に心配するなと伝えてほしいと蝶子に言づてを頼む。一方、泰輔(川谷拓三)の妻・富子(佐藤オリエ)は、蝶子が帰省したら父・俊道に再上京を止められてしまうのではないかと心配しはじめる。夏休みになると、蝶子は上野から列車にのって滝川に向かった。実に三日の旅である。
45話
久々に帰省した蝶子(古村比呂)は、両親に向き合い、月々の仕送りの礼をいう。ところが父・俊道(佐藤慶)はまだ上京を許しているわけではないと、頑な姿勢のままだ。一方、母・みさ(由紀さおり)は娘のより一層たくましくなった姿が嬉しくてたまらない。夜、夕食の席で、石沢嘉一(レオナルド熊)から彦坂頼介(杉本哲太)の暮らしが苦しくなり、馬も売り払ってしまったと聞いた蝶子は、心配をつのらせるのだが…
46話
蝶子(古村比呂)は邦子の実家に赴き、邦子の母・久子(寺田路恵)に邦子の近況と言づてを伝えるのだが、久子は邦子のことは死んだものと思って諦めたと、肩を落とす。続いて頼介(杉本哲太)のもとを訪れた蝶子は、生活が苦しいなら父・俊道(佐藤慶)や石沢嘉一になぜ相談しないのか、と問い詰めるが、頼介は返せるあてのない金を借りるわけにはいかない、と頑な姿勢を崩さない。
47話
蝶子(古村比呂)が東京に戻る日が近づいていた。蝶子は父・俊道(佐藤慶)に、兄・道郎が医学の道に進む気はなく、今は小説家を目指して出版社の校正の仕事を手伝っていると、報告する。案の定、俊道は激高し、道郎を勘当すると蝶子に伝える。いよいよ出発の日、駅で蝶子を頼介(杉本哲太)が待ち構えていた。頼介は、突然、蝶子に妹・安乃(近藤絵麻)を東京まで連れて行ってほしいと頼み込むのだが…
48話
久々に叔父の泰輔(川谷拓三)と妻・富子(佐藤オリエ)の家に帰ってきた蝶子(古村比呂)は、しばらく彦坂安乃(近藤絵麻)を同居させてほしいと頼む。夜な夜なむせび泣く安乃を、蝶子は抱きしめるしかない。その後、安乃は国松連平(春風亭小朝)のつてで女中として奉公に出る。ある夜、蝶子の下宿先に頼介(杉本哲太)が姿を現す。札幌経由で三日前に上京したのだという。頼介と安乃は久々の再会を果たす。
49話
世の中、不景気となり、叔父・野々村泰輔(前田吟)が米相場で損を出す。映画界ではトーキー(発声映画)が隆盛となり、無声映画の弁士・国松連平(春風亭小朝)は気が気でない。気づけば彦坂頼介(杉本哲太)の兄弟が離散して、早くも2年が経っていた。工場の操業が急遽短縮となり野々村家に遊びにきた頼介に、蝶子(古村比呂)はそろそろ滝川に帰ってもいいのでは、と提案する。だが頼介の表情は浮かないままだった。
50話
蝶子(古村比呂)は幼なじみで同郷の田所邦子(宮崎萬純)と銀座でお茶をすることに。邦子はすでに神谷容(役所広司)との同棲生活を解消したという。今は衣服などの商品を実際に着用して自演販売する「マネキンガール」として働きながら、雑誌のモデルなども務めるようになり、近頃では活動写真の女優をやってみないかと声もかかっているのだという。一方、神谷も童話作家として絵も自ら描き、夢に向かって邁進していた。
51話
コーラスガールとしてプロのオーケストラの練習に参加するようになった蝶子(古村比呂)。そこにあのバイオリニスト・岩崎要(世良公則)がいた。練習が終わるたびに、岩崎はコーラスガールたちを誘って銀座へと繰り出す。だが、なんど誘われても蝶子はひとり断って帰宅する。ある雨の日、蝶子の傘の下に岩崎が飛び込んでくる。濡らすまいと傘を掲げる蝶子に、岩崎はこれから一緒に銀ブラしようと誘うのだが…
朝ドラ【チョッちゃん】スタッフ
- 【原作】 黒柳朝「チョッちゃんがいくわよ」
- 【脚本】 金子成人
- 【音楽】 坂田晃一
- 【語り】 西田敏行
朝ドラ【チョッちゃん】放送日
【初回放送】 1987年4月6日~10月3日 NHK総合 月曜~土曜 午前8時15分~8時30分
【再放送】
- 2025年3月24日(月)から再放送スタート
- NHK BS・BSP4K:毎週月曜~土曜 午前7時15分
- NHK BS:毎週日曜午前8時~午前9時30分(1週間分6話連続放送)
- NHK BSP4K:毎週日曜午前10時~11時30分(1週間分6話連続放送)