今田美桜主演の朝ドラ【あんぱん】第5週「人生は喜ばせごっこ」第21話が4月28日(月曜)に放送されました。
前週、受験の明暗が分かれてからの話。時は昭和11年。のぶは女子師範学校に入学。一方、嵩(北村匠海)は浪人生で…。
今回は朝ドラ「あんぱん」第21話のあらすじと感想を紹介します。
【あんぱん】21話あらすじと感想
のぶ(今田美桜)は女子師範学校の寮に
昭和11年、家族や嵩(北村匠海)に見送られ、のぶ(今田美桜)は女子師範学校の寮に入る。初日、軍国主義の担任・黒井雪子(瀧内公美)は、うさ子(志田彩良)が落とした鉛筆を代わりに拾ったのぶに、「あなたの覚悟を言ってみなさい」と問いかける。のぶが「家族のために努力を惜しまない」と言うと、黒井は「愚かしい」「お国のために尽くす覚悟がない者は去りなさい」と叱った。
厳しい寮生活
その後、寮の先輩たち・白洲と郡山の厳しさにたじろぐのぶとうさ子。のぶたちの生活は一変した。
起床は午前6時だが、先輩は1時間前に起きていて、1年生は先輩より早く起きろといわれる。
先輩たちの世話をしたあと、8時半に登校。授業を終えたら寮に戻って午後6時夕食。
午後7時から~9時まで自習。9時半就寝。
先輩が夜中に御不浄に行くときは洗面器に水を入れて待つことも1年生がしなくてはいけないことだった。
嵩が本心を吐き出す
一方、浪人生の嵩は、千代子から千尋が成績優秀のため1年早く高知第一高校を受験することになったと聞く。さらに嵩に「医大に行くこと考えてほしい。何年浪人してもいい」と千代子。
部屋にて。嵩は千尋(中沢元紀)から「共亜事件知っちゅうか?」と聞かれた。嵩は知ったかぶりするがよく知らなかった。千尋は「正しいことは正しいと導かれる世の中になってほしい。民の味方になりたいがよ」という。
本当は何をしたいのか、千尋から本心を問われた嵩は思わず「ほんとは絵を描きたいんだ」と吐露する。その言葉を伯父の寛や千代子に聞かれていて…(つづく)
感想:「虎に翼」にも出てきた共亜事件
千尋が言っていた共亜事件は『虎に翼』にも登場した事件。モデルは「帝人事件」です。台湾銀行と帝国人造絹絲株式会社(略して「帝人」)を巡る政治が絡んだ大規模な贈収賄事件です。
朝ドラ『虎に翼』の「共亜事件」では、寅子(伊藤沙莉)の父・直言(岡部たかし)が銀行の理事と共に裁判にかけられました。寅子は恩師の教授とともに父の無実を訴えていきます。
寅子が戦った事件が本作【あんぱん】で法律の世界を目指している千尋の心にも火をつけました。同時代を描く朝ドラだからこそできる演出です。この繋がりを知らなくても「あんぱん」のストーリーを理解できますが、「虎に翼」を見ていた人たちは思わず反応してしまう…いわゆる「分かる人には分かる」そんな演出だったと思います。なんだかシャレてますね!
【あんぱん】21話の出演者・スタッフ
【出演】今田美桜,北村匠海,江口のりこ,河合優実,原菜乃華,細田佳央太,中沢元紀,志田彩良,戸田菜穂,浅田美代子,吉田鋼太郎,竹野内豊,阿部サダヲ,青山祥子,西野優希
【作】中園ミホ