【あの子の子ども】最終回ネタバレ・全話あらすじ!結末は福が出産&結婚?!

あの子の子ども/ネタバレ

【あの子の子ども】最終回ネタバレ・全話あらすじ!

高校生の妊娠と“いのち”を真正面から描く漫画「あの子の子ども」が桜田ひより主演・細田佳央太共演でドラマ化!

この記事ではドラマ&原作漫画「あの子の子ども」のあらすじネタバレあらすじを最終回&最新話まで全話紹介していきます。

ヒロイン福の結末についても考察していきますので、チェックしてみてください。

※本記事にはストーリーのネタバレが含まれています。ご注意ください。

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目次

ドラマ【あの子の子ども】最終回ネタバレ・全話あらすじ

ドラマ【あの子の子ども】のあらすじネタバレを最終回まで、全話紹介していきます。

第1話ネタバレ「高校生の妊娠をめぐる物語」

あの子の子ども/第1話

1話放送日:’24.06.25 火曜 23:00 -23:30(カンテレ・フジテレビ系)

1話あらすじネタバレ:川上福(さち)(桜田ひより)はごく平凡な高校生。クライスメートで親友の矢沢望(茅島みずき)や、矢沢に思いを寄せる飯田智宏(河野純喜)と楽しい学校生活を送りながら、別の高校に通う月島宝(細田佳央太)と中学の頃から付き合っている。
 これまで数々の陸上大会で優秀な成績を収めてきた宝は、女手一つで育ててくれた母・月島直実(美村里江)を大事にする、真面目で心優しい青年。
福のことも心から大切に思っていて、福の母・川上晴美(石田ひかり)から「宝くんなら安心」と言われるほど信頼されている。

あの子の子ども/第1話

2023年7月19日、高校1年生の夏休みを翌日に控えた日。福は、宝と地元の花火大会に行くため「帰りが遅くなる」と母に告げる。「宝くんとなら安心」という晴美。晴美は、彼氏とデートに行く娘に笑顔で2人分のお小遣いを手渡す。「宝なら安心」と福も思っていた。
 放課後、そんな母に対する後ろめたさを感じながら、歩いていた。浴衣姿のカップルを見た2人。宝は別の日にして花火にいこうかと言うが、福は「今日がいい」と返した。福は猫の祝(はじめ)に会いに行く。するとベランダから福のことを見ていた。手を振る福。
 【回想】小学校4年の時、神社でひとりぼっちだった祝を家に持ち帰った。母は「返してきなさい。命に責任を持てるようになってから」と言った。神社で祝を抱いて困っていると、宝がいっしょに町中、飼ってくれる人を探してくれた。そしてついに見つかった。「宝がいれば大丈夫」と福は思った。

福が宝と向かったのは、介護士の直実(美村里江)が夜勤で不在にしている宝の家。福と宝は以前から、この日に初めての性行為をしようと2人で決めていたのだ。福はコンドームの箱を見つけて、1個減っていることに気づく。福にとってのファーストキスも宝とで、中3のクリスマスに、笑いながらキスをした。その時に思った。この先の初めては全部好きな人の宝とがいい、と…。
 シャワーを浴びて、いよいよ行為に。福が 「痛い」と言った。宝が「ごめん」と握っていた手を離した。宝は恋人繋ぎで繋いだのが痛いのかと勘違いした。福は手を繋ぐとき、恋人繋ぎじゃなくなったことを不思議がっていたが、答えが出た。福が当たって痛いと言ったことがあって、宝が手の繋ぎ方を変えていたらしい。福は笑って否定。今、痛いのは手ではなく挿入している箇所だ。緊張がやわらいだのか、痛みが薄れた福は「大丈夫。このまま」と宝の性器を受け入れる。2人は、ゆっくりと、性行為をしていく…。

その日以来、避妊しながら幾度となく体を重ねてきた2人。高校2年生の春、5月。宝が事後に避妊具が破れていることに気づいた…。宝はアフターピルを3日以内にとるよう、勧める。明日いっしょに病院に行くと言う宝。福は、排卵日にコンドームが破れて妊娠する確率は18%だから「大丈夫」という。それでも宝は受診を勧めた。福は、親に連絡がいってしまって宝と会えなくなることを恐れる。宝は謝るが、「2人でしたことだから謝らないで」と福。福は、ちゃんと一人で病院に行くからと告げ、明日は陸上の試合に出るよう宝を説得した。

2024年5月3日(金・祝)。福は、マスクと帽子をかぶって婦人科のクリニックへ。病院の前で、友人の矢沢(茅島みずき)からテレビ電話がきた。ひよこのお菓子で当たりが出たという。やっと2枚目で5枚集めたらダンシングひよちゃんがもらえる。

あの子の子ども/第1話
あの子の子ども/第1話

 緊張していた福は元気を出して、矢沢と会話を楽しみ、電話を切った。福は病院に入った。問診票を書いていると…母の言葉を思い出した。
 【回想】福が生まれて退院の日、大きな虹がかかっていた。神様が幸せを約束してくれたから、幸福の福をとってサチと名付けた、と母に言われた。

 福はなぜか病院から逃げ出してしまう。言い訳がほしくて、ひよこラムネを5箱買って、5分の1で当たったらちゃんと受診しようと賭けた。ハズレばかりが出るが…。福が最後の箱を開けようとしたとき、宝から電話が来た。
 宝は、猫の祝(はじめ)がベランダに出ているのは、あそこが好きじゃなくて、福が好きだからと説明。宝が一人で行くとベランダに福はいない。足音とかで福が来てるのが分かって、ベランダに来ているのだろう、と宝。しかし宝は祝よりも(茅島みずき)自分の方が福のことを好きだと告げる。

元気をもらった福は病院に戻るが、すでに閉まっていた。5月3日(金曜)は祝日で午前中だけ診療していたらしい。ゴールデンウイーク期間に入るため、4日(土曜)から6日(月曜)まで休みだ。福はあわてて他のクリニックを探すがどこもゴールデンウイーク期間で休み。それでも方法はあっただろうけど、自力で探して実行するには、あのときの福は「ものすごく子どもだった」…。(つづく)

1話の感想&考察:【あの子の子ども】1話!アフターピルを薬局で購入できるように!の声

第2話ネタバレ「私達に特別なことなんて起こらない」

あの子の子ども/第2話

2話放送日:’24.07.02 火曜 23:00 -23:30(カンテレ・フジテレビ系)

2話あらすじネタバレ:川上福(桜田ひより)は妊娠したかもしれない恐怖と後ろめたさからクリニックを飛び出した。結局、午後からゴールデンウイークの休業に入り、受診することができなかった。福は慌てて別のクリニックを探すが、世間は大型連休中でどこも休診。保護者の同意なしで受診することも難しく、福は未成年である現実を突きつけられる。
 一方、福の恋人・月島宝(細田佳央太)は陸上の地区予選を通過して翌日行われる決勝へ勝ち進んだ。そのため、本当のことを伝えて不安をあおるわけにもいかなくなり、福は「病院に行けなかった」ことをLINEに打ち込んだのに送信できなかった。

あの子の子ども第2話

地区予選に臨んだ宝は、避妊に失敗した上、福を1人で病院へ行かせてしまった罪悪感を拭い去ることができない。試合中も福が無事に受診できたかどうか気になっていた。しかし、それをはっきり確かめる勇気はなく、試合後のやりとりで、福が予定どおり翌日から旅行に出かけると知り、安堵(あんど)する。そんな宝も「病院行けた?」とLINEに打ち込んだが、送信はしなかった…。

あの子の子ども第2話

宝が家に帰ると、母・直実(美村里江)がソファーで仮眠していた。宝は直実が隠れて地区予選を応援に来ていたことに気づいていた。バレると宝が嫌がるから隠れていた。つまり直実の優しさだった。直実は、あわてて夜勤への支度をする。直実は、明日、箱根駅伝で有名な私大・東央大のコーチが見に来るから早く寝なさいという。宝は行くと決めてないと答える。しかし直実はそれは「親孝行でない」という。直実は、宝の夢である箱根駅伝をかなえてほしいと願っていた。

福は、病院に行けなかったことを宝に言わずじまいだったため、頭の中は不安で埋めつくされ、心から笑うことができない。すると、そんな福の様子にいち早く気づいた人物がいた…。その人物は福の母・晴美(石田ひかり)だった。体調不良なら名古屋の祖母の家に行かなくてもいいと言うが、「悪くないよ、行きたい」と福は気丈にふるまう。

【視聴者へのひとり語り】晴美は「どうしたの?って聞かないようにしてたんです。言わないってことは言いたくないってこと。聞いたら、もう聞かれないようにって、元気じゃないときも元気なふりをしなきゃいけなくて、つらいかなって…。でも、いえ、」と誰かに語る。

福は、名古屋への荷造り中、くじ付きのお菓子を発見。くじで運試しをしたが、開けなかったお菓子だ。それを、なかったことにする箱にしまった。なかったことにしたくて…。

やがて連休が終わり、日常が戻ってくる。まるで何事もなかったように、福は名古屋のお土産を宝に渡す。

あの子の子ども第2話

宝の手が冷たい。それは初エッチのときも、だ。福と宝は、心の中では何も特別なことなんて起こりませんようにと祈りながら、それまでと変わらない生活を送る。でも、やっぱり考えないでいるなんて無理だ。教室で。矢沢は何も聞かずに、福を抱きしめた。福の様子にいち早く気づいた人物は矢沢もだった。

ある日、福に生理がきた。福は泣いた。福がLINEで生理がきたことを宝に報告する。宝は福に会うなり「体調、大丈夫?」と聞いた。2人で猫の祝(はじめ)に会いに行く。たしかに宝ひとりだと祝は出てこなくて、福の足音や匂いにつられて、窓際に顔をみせてきた。

宝は「手が冷たくなるのは緊張してるとき」と明かす。今日の宝の手はあたたかい。福が妊娠したかもしれなくて、宝はずっと緊張していたのだ…。2人は謝りあった。福は「大丈夫だからね」と宝に言い、抱きしめて、キスをした。本当にこの時は「これで大丈夫」「なかったことになった」……福はそう思っていた。(つづく)

2話感想&考察:【あの子の子ども】2話!福が生理と思ったのは着床出血?

第3話ネタバレ「体調に異変!? 2人で思い描く未来」

あの子の子ども3話

3話放送日:’24.07.09 火曜 23:00 -23:30(カンテレ・フジテレビ系)

3話ネタバレ:ゴールデンウイークから約2週間後、川上福(桜田ひより)と月島宝(細田佳央太)それぞれの心にいまだしこりが残るなか、福に生理がきた。2人はもう不安の種はなくなったと胸をなでおろす。
 学校では、矢沢望(茅島みずき)が、福の異変に秒で気づき、心配していた。でも笑ってるのは突っ込まれたくないから?と思って抱きしめるだけにとどめた。何があったか聞けばいいのだが、友達みたいな関係がフクと初めてだったから出来なかった。
 約1週間(10日後くらい)後。矢沢は晴れやかな表情で登校してきた福に思わず笑みをこぼした。福はそんな親友の矢沢にだけ、この2週間で起きたことを打ち明ける。「ゴムってあのゴム?」と矢沢は驚いた。福は親や学校に連絡されたらどうしよう、病院の先生に「アフターピルください」と言うのもエッチしたことがバレてしまうので言えないと思ってしまった。福は生理がきたことを矢沢に話す。矢沢は福を抱きよせた…。

ある日、授業でライフプランを立てる課題を出された。福は、自分には卒業後のビジョンが何もないことに気づく。一方、矢沢は将来なりたい自分の欄に大きく「未定」と書いていた。飯田が矢沢の家族の欄に「飯田とハッピーライフ」と書く。福は空欄で終わらなかったので、課題は宿題となった。福は矢沢や飯田とカラオケに行き、あいみょんの曲を歌った。

あの子の子ども3話

宝は陸上部で練習を頑張っていた。練習後、福と会う。福は矢沢の歌を一度も聞いてないことを嘆きつつ、笑った。宝にも会わせたいのだが…。福はライフプランの宿題をみせる。高校卒業後は、「無」だ。自分はやりたいことも何も特技がないし、「いいよね、宝は」という。宝は大学で駅伝選手になり、学校の先生になるという夢を抱いている。福は「絶対かなうよ」と伝える。

あの子の子ども3話

福は宝と同じ高校を受けて落ちた時、母(石田ひかり)は「生きて元気でいるだけでいい」と言ってくれた。期待値がかなり低い。けれど、宝は「一番大事だよ」と笑った。福は「もう一個、理由あって書けなかった。ひとりで決めたくないなって」という。宝と一緒にいる未来を思い描く福は、この先のことを一つ一つ宝と一緒に決めていきたいと考えていた。

そこで福の母から連絡があった。福に宝と一緒なら食事に誘うようにというLINEだった。福の家では、母と兄が餃子を包んでいた。宝も準備を手伝い、一緒に食事をする。宝は福の兄に「大学どう?」と尋ねる。すると「辞めるかも」という。先日、兄がピアスを開けたら、父がリモート会議を開いらたらしい。兄と母が席を外れた時、最後の1個の餃子をわけあう宝と福。

食事後。福は外まで宝を見送った。宝は「俺もだよ。将来とか未来とか、そういうの1個ずつ、福といっしょに決めていけたら」と告げる。うれしくなった福は宝に駆け寄って抱き着いた。

家に帰った宝は、母・直実(美村里江)が夕食を作ろうとしていたことに気づく。留守電に入れたが直実は聞いてなかった。宝は、餃子をお土産にもらってきていた。直実も実は、餃子のお惣菜を買ってきていた……。

その夜。福はライフプランに「宝と元気に生きる」と書いた。それだけでいいと思った。 それからしばらくして、学校で吐き気を覚えた福は保健室を訪れる。 微熱があって横になっている福。生理は終わったばかりなのに生理痛っぽいという福。福が前回の生理が3日で終わったことを話すと、保健室の足立典子先生(菊池亜希子)は一度婦人科を受診するよう勧める。足立は「生理じゃない出血だったら心配だし」と言った。福は初めて、生理以外でも出血するケースがあることを知った。

その日の夜、福はスマホで検索。すると、「妊娠に関わる出血」という記述が目に留まり、福は思わず息を飲んで…。翌日。福は、おじやを作ってくれた母に、買い物に行ってくる!と言って出かける。バスに乗って少し遠くの薬局へ。周囲を気にしながら恐る恐る妊娠検査薬を買った福。その後、福はファミレスへ入った。「何名様ですか?」と店員に聞かれ、「一人です」と答えつつ、(一人でありますように)と願った。ファミレスのトイレで検査薬を使った福。席に戻った福は(一人じゃない。かもしれない)と思い、お腹をさする。

大丈夫。宝がいる。一人じゃなかったとしても、一人じゃない)と自分を勇気づける福。(つづく)

3話感想&考察:【あの子の子ども】3話!妊娠検査薬での結果が辛いと反響

第4話ネタバレ「時間が戻せたら…半分こできない現実」

あの子の子ども/第4話

4話放送日:’24.07.16 火曜 23:00 -23:30(カンテレ・フジテレビ系)

4話ネタバレ:川上福(桜田ひより)は母・晴美(石田ひかり)の目を避けるように、自宅から遠く離れたファミレスで妊娠検査薬を使った。その結果にがく然とする福は、すぐに月島宝(細田佳央太)に相談しようとスマホを取り出して、「話したいことがる」と打ち込むが…。なかなか送信できない。宝から「体調どう?」とLINEで連絡が来たので「大丈夫」と返信。そして「今日少し会える?」と連絡がきた。福は「大丈夫。会いたい。私も話したいことある」と、意を決して返信した。

そのころ、矢沢(茅島みずき)が学校に来てない福を心配していた。放課後、猫の祝(はじめ)を見に行った福。母から「命に責任を持てるまで飼っちゃダメ」と言われたことを思い出す。福は、走る子どもを見ながら、時間が戻せたらいいのに、と思う。時間を戻せたら、ちゃんと責任を持てるまで、大人になるまで、宝とエッチしないのに……

夕方、公園にやって来た宝は、関東大会進出を決めて夢に一歩近づいたにも関わらず、心底喜んでいるようには見えない。宝は、言葉をしぼり出すように「しばらく、やめたい」と切り出す。やめるとは、会うのをやめる、ということではなかった。宝は「それは絶対にない。福とは一生一緒にいたいと思ってて、福がよければだけど」という。福は嬉しくなり、宝の手を握り返す。宝は「(性交渉を)やるの、やめたい」と小声で言った。

宝は性交渉をすると子どもができることを分かっていたつもりだったが、分かっていなかったと反省していた。実は、避妊に失敗したあの日以来、宝は、もしも福が妊娠していたら傷つくのは圧倒的に福であり、その痛みは決して2人で「半分こ」にすることはできないのだ、代わりたくでも代われないのだと気づき、「怖くなった」とおびえていた。だからこそ、福を思う気持ちは変わらなくても、性行為は責任のとれる大人になるまで控えたいという宝。

それを聞いた福は「私も同じこと考えてた。大人になるまで。でも…」と返す。福は言いたいことを言えず、ひとりで帰る。宝は追いかけてきて、福の腕を握る。福は、今までで一番冷たい手だと思った。福は宝に事情を話す。最近、調子が悪くて、お腹がすくと気持ち悪くて、でもご飯を食べたくなくて、「風邪かな?」と思ったけど、今日登校中に気持ち悪くなって保健室に直行して、生理じゃない出血があるかもしれないと言われて…。そこで妊娠検査薬を買って使ったところ、陽性だった…と明かす。

妊娠の可能性を打ち明けられた宝は、動揺しながらも、1人で不安を抱え、誰にも相談できなかった福の心中を察して抱きしめる。宝は「大丈夫だから」と言うが、福は「大丈夫じゃない!全然、大丈夫じゃない!!」と大声で泣き叫んだ。

本当は一人にして欲しくないけれど、「ひとりにしてよ」と言って、宝の手を振り払って帰る福。自分でもわけがわからなかった。

家に帰った福は、分からない、どうしたらいいのか。どうしてほしいのか。ただ泣くばかり…。あの時みたいだ、と思った福は振り返る。小学生の福が神社で捨て猫を抱いていると、宝が声をかけて来てくれて、一緒に飼ってくれそうな大人を探してくれた。飼ってくれる大人が見つかった時、朝焼けみたいな夕焼けだった。福がその猫に、お祝いの日だから祝(はじめ)と名付けた。一方、宝は夜中、走っていた。福は悩みながらもベッドで寝て、やがて、カーテンから光が入りこんできた。

その日は、夕焼けみたいな朝焼けだった。

あの子の子ども/第4話

翌朝。宝が福の家を訪ねるが、福はもう出かけていた。午前10時4分。宝から福に「大丈夫?ちゃんと話したい」とLINEで連絡がきた。福は学校へ行くふりをして、以前にアフターピルを処方してもらおうと訪れたレディースクリニックへ1人で向かう。福は(大丈夫だよ、宝。今度は私が。私がなんとか)と決心していて……。(つづく)

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第5話ネタバレ「エコー映像に映る心臓」

あの子の子ども第5話

5話放送日:’24.07.23 火曜 23:00 -23:30(カンテレ・フジテレビ系)

5話あらすじ:福(桜田ひより)は一人でレディースクリニックへ。逃げたくなるのに耐えて診察室に入ると、院長の野田由紀(板谷由夏)から懇切丁寧に内診と妊娠についての説明を受ける。福はエコーの映像を見て、自分のお腹の中に命が芽生えていることを確認する。帰り道、宝(細田佳央太)からの不在着信があったことに気付き…。

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第6話ネタバレ「親に妊娠を告げる時」

あの子の子ども6話

6話放送日:’24.07.30 火曜 23:00 -23:30(カンテレ・フジテレビ系)

6話あらすじ:宝(細田佳央太)は学校を休んで自分で調べてきた妊娠に関する情報をノートにまとめ、福(桜田ひより)に見せる。初期中絶のタイムリミットは6週間。福は宝と一緒に答えを見つけたいと、宝に気持ちを伝える。そのためにまず、妊娠したことを親に話さなくてはならないと、決心する。

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第7話ネタバレ「妊娠を知った時、2人の母は…」

あの子の子ども 7話

7話放送日:’24.08.13 火曜 23:00 -23:30(カンテレ・フジテレビ系)※8月6日(火)の放送は休止です。

7話あらすじ:「妊娠、した」——福(桜田ひより)の言葉を聞いた晴美(石田ひかり)は、最愛の娘の思いも寄らない告白に衝撃を受けるが、すぐさま笑顔をつくり、泣きながら謝る福に「大丈夫」とやさしく声をかける。福は、宝(細田佳央太)と一緒に結論を出したいと伝えようとするが、「明日、もう一回一緒に病院に行こう。福はなんにも心配しなくていいから」と晴美は答えるだけだった。福は自分がまだ子供であることを痛感する。

「妊娠、させた」——月島家では、福の妊娠を知った直実(美村里江)が血相を変え、川上家へ謝罪に行こうとしていた。宝は、母になんとか話を聞いてもらおうとするが、直実は耳を貸さず、1人でタクシーに乗って出かけてしまう。当事者である自分たちが蚊帳の外に置かれ、大人によって結論が出されてしまえば、2人で一緒にちゃんと調べて、一個ずつ考えて、選んで決めようという福との約束を破ることになってしまう。宝は、調べたことをまとめたノートを手に、福の家に向かって走り出す。

7話ネタバレ:川上家を訪れた直実は、福と晴美に深く頭を下げておわびをし、バッグからお金を取り出す。中絶手術のための費用だった。直実に根負けした晴美はお金を受け取る。晴美は謝り続ける直実に「もう。あんまり謝られると宝くんが悪いと思っちゃうから」という。晴美は明日病院で手術のことを聞いてくるというが…

そんな中、宝も現れ、「まだ決まってません」と割って入る。4人は初めてそろって話し合いに…。

直実は「選択肢はないの」と断言する。特別養子縁組などで産んで渡すこともできると福は主張するが、「何のために産むの?」「どんな気持ちか分かる?」と直実。命がけの出産をして、お腹に十月十日いた赤ちゃんを渡すことできるのか?初めて想像した福は考えが至らなかったと思う。

それでも福は「考えたいです」という。小学生時代にノラ猫を家に連れて帰ったら母から「命の責任」を持てるまで飼えないと言われたことを持ち出す。そのとき、宝が一緒に飼い主を探してくれた。

福は「考えること」「探すこと」が大事だと宝に教わったという。

福と宝は「時間をください」と頭を下げる。

晴美も直実に時間がほしいと訴えた。

晴美「傷つけないでください。おっしゃってくださったように責任を感じてくれるならお金でなく一緒に傷つかない方法を考えてくれませんか」

晴美はお金を返す。

飯田の一人語り。矢沢の全部が好きだし、年をとっても変わっても好きだという。「だからフクには感謝している、矢沢を矢沢にしてくれたの、フクだから」

福が学校に行くと、教室移動のはずなのに一人でいた矢沢を見つける。矢沢は福を抱きしめた。(つづく)

第8話ネタバレ「家族に広がる戸惑い…父が帰国」

あの子の子ども 8話

8話放送日:’24.08.20 火曜 23:00 -23:30(カンテレ・フジテレビ系)

8話あらすじ:一刻も早く中絶すべきだという月島直実(美村里江)と、考える時間がほしい福(桜田ひより)と宝(細田佳央太)、2人に寄り添う晴美(石田ひかり)による話し合いは平行線をたどる。一同は、福の父・川上慶(野間口徹)が海外赴任で留守なこともあって、日を改めることに。その晩、晴美は慶に、覚悟を決めて電話をかける。

帰り。直実は宝に「別れることも考えるべき」という。その後、宝は福と電話する。眠れなかった福は宝の声を聴いて安心して寝てしまう。帰宅した宝は直実に「別れないよ。俺といて苦しいか、決めるのは福だよ」と告げる。

翌日、福の妊娠は兄・川上幸(野村康太)の耳にも入る。慶が相手の連絡先を教えるよう、幸に電話してきらしい。幸は相手を知らなくて教えられなかった。晴美は「宝くんに決まってるでしょ!」と怒りつつ、絶対に教えないで!と幸に釘を刺す。“良い家族”に強いこだわりを持つ夫の怒りが、宝に向くことを心配する晴美。

学校に遅れて行った福は、教室にひとりでいた矢沢に抱きしめられた。矢沢は「歌うの無理」と合唱への参加を拒否していた。飯田が呼びに来たが追い返す矢沢。飯田のことを好きだがどうしたらいいのか困惑している矢沢。

放課後、福に見知らぬ番号から電話がかかってくる。相手は、前夜に顔を合わせたばかりの直実だ。月島家を訪れた福は、宝の携帯が壊れたときに直実の携帯から福にかけて履歴が残っていたと説明を受ける。直実は単刀直入に「中絶してください」と頭を下げてお願いする。

8話ネタバレ:直実は「怖いよね。わかる。私も中絶したから」と明かす。大学2年生の時、相手も学生で宝の父とは別の人。避妊はしてたが妊娠した。相手は病院に付き添ってくれて、妊娠を聞いた。彼は大学やめて働くと言った。しかし直実は母親になる覚悟ができてなく、堕ろして別れた。相手に責められたわけでない、でも彼といると本当はこの人、産んでほしかったのだろうと思って…上手くいかなかった。

後悔することもあるが、直実は「でも、そういうの全部あったから宝が産めた」という。そして息子の夢(箱根駅伝に出て、教師になること)を何とか守りたいと直実は願う。同時に、福の未来をも案じていた。

直実は高校生で性行為をするのは悪いとは思わないが、避妊方法など色々と話しておくべきだったと謝る。

直実は「苦しくなったときは宝のお母さんに言われたから仕方なかったと思いなさい」と悪役を買って出る。

福は直実の手を握り、どんな選択をしても誰も責める権利はないと病院で教えてもらったことを話す。その上で、もっと相談すれば良かったけど「これからじゃダメですか?」と告げ、今後、一緒に考えてほしいと頼む。

帰り際。福は「私が宝に会いたかったんです。宝が生まれてこないんだったら中絶お願いしてます。だから苦しくなったときは私がお願いしたからって思ってください。宝を生んでくれて、ありがとうございました」と直実に告げる。

福は直実の手の冷たさを忘れちゃいけないと思った。その後、福は宝と会った。直実と話をした内容は、宝が大好きという話だと説明した。

そのころ、福の父・慶が帰国していて……。(つづく)

第9話ネタバレ「父が緊急帰国!波乱の家族会議」

あの子の子ども第9話

9話放送日:’24.08.27 火曜 23:00 -23:30(カンテレ・フジテレビ系)

9話あらすじ:直実(美村里江)の気持ちを知り、その言葉を胸に刻んだ福(桜田ひより)は、その後、月島宝(細田佳央太)と会う。そして福の中に、これまでにはなかったある思いが芽生えて、口に出さずに飲み込んだ。それは「私、この子にも言いたい。生まれてきてくれてありがとうって」という思い。なぜか急に降りてきた思いだ。
 夜。宝の家にて。福と宝は今後どうするべきか2人で話す。福は中絶したくないと打ち明ける。宝は中絶か出産して手放すの2者択一でないと助言。自分で育てる道も、育てられるようになるまで乳児院に預ける方法もある。宝は「福が苦しいと自分も苦しいよ。陸上で最後のゴールに欲しいものをイメージしてたら、福が見えた。俺の一番は福なんだよ」と伝える。自分がアフターピル飲んでいればと悔いる福。宝は「(子供が)可哀想だよ。謝ったら」と言った。
 翌日、学校にて。矢沢望(茅島みずき)と話す福。矢沢は合唱をやりたくない理由を言えなかった。福は言いたくないことは言わなくていいよと慰める。
 晴美(石田ひかり)から福の妊娠を聞いてシドニーから慶(野間口徹)が母(福の祖母)が危篤と嘘をついて緊急帰国。放課後、福が帰宅すると、リビングには穏やかな笑みを浮かべる慶の姿と、晴美から連絡を受けた直実、宝の姿もあった。
 慶は「福はどうしたい?」と優しく、福に今の気持ちを問いかける。すると、前日に同じ質問をした宝と、ある一つの答えを出していた福は、覚悟を決め、産みたい」と答える。
 その答えに息を飲む2人の母とは対照的に、慶の反応は「そう言うと思ってたよ。いいよ、産みなさい」と冷静だった。そんな慶に戸惑いを隠せない福と晴美。
ところが、慶は2人が高校生であることを理由に「養子縁組」を提案する。そこにいる全員に衝撃を与え、やがて晴美との夫婦関係をも脅かす事態に…。

9話ネタバレ:慶は知人の弁護士に事前に相談していて、「私と君たちの子供の特別養子縁組は難しい」という。だが、養子縁組なら可能だと言い出す慶。つまり、福と宝の子を福の弟か妹として迎え入れる気だ。
宝は「自分たちで育てたい」と宣言。福も賛同している。
慶は中卒で仕事なんて務まらない、未成年者は親権を持てないと指摘。
さらに慶は「別れてくれ」と宝に迫る。
すると晴美(石田ひかり)は「別れましょう」と夫に離婚を切り出し、「私が親権代行する」という。
慶は私か宝かどっちかを選びなさい、と福に求める。
福は「宝。離婚なんて絶対いやだけど、選ばなきゃいけないなら、宝」と即答。
慶は、「子供と3人で生きてみろ!お花畑にいる!生活を始めることはお花畑を出るってことだ」と怒る。
さらに慶は「逃げられるんだよ、彼は」と指摘。
宝と福が全否定すると、直実が「宝は逃げません。逃げてほしいですよ、正直。部活も大学も箱根駅伝も、思い切り好きなことやってほしいですよ、でも宝は逃げません。私がそう育てちゃったからです」とフォローする。

直実が川上家を出る。宝が追いかけて来た。
直実は「いいの?あんたがフクちゃんから逃げないのは分かってる。でも宝、それって自分の人生から、夢から逃げることになるんじゃないの?」と泣いて尋ねる。
宝は「俺の夢じゃない」と答える。
幼いとき、宝は母と箱根駅伝をテレビ観戦していた。母は楽しそうに応援していて、宝は「俺も出れるかな?」と言った。浮かぶのは母の顔。(母を喜ばせるための夢か?)
(つづく)

第10話ネタバレ「学校に妊娠を告げる時」

あの子の子ども/第10話

10話放送日:’24.09.03 火曜 23:00 -23:30(カンテレ・フジテレビ系)

10話あらすじ:川上家からの帰り道、宝(細田佳央太)は母・直実(美村里江)に「(駅伝出場は)俺の夢じゃない」と本音をこぼすが、直実の気持ちを思うといたたまれなくなり、その場から立ち去る。するとそこへ、宝の様子がおかしいことに気づいた笹部隼人(前田旺志郎)から電話がくる。
 誘われるがまま隼人の家を訪れた宝は、相変わらずにぎやかで笑いが絶えない一家で夕食をともに食べる。その後、隼人から愛情を注いで自分を育ててくれた両親との話を聞く。そこには宝も知らない事実があって…。
 そのころ、福(桜田ひより)は、夕食の席でもう一度、父・川上慶(野間口徹)に「2人で頑張りたい」と自分の気持ちを伝える。慶は福の顔を見ようともしない。
 そんな父とは対照的に、母・晴美(石田ひかり)はなぜ夫に離婚を切り出してまで、自分たちを信じてくれるたのか、福は疑問だった。福が晴美に理由を尋ねると、晴美はアレは交渉の手段だと明かす。そして「元気で生きててくれればそれでいい」と伝える。その言葉に隠された母の真意は、のちにわかる…。

10話ネタバレ: 宝は隼人(前田旺志郎)の家に行く。相変わらずにぎやかで笑いが絶えない一家で一緒に夕食を食べる。その後、隼人から「言ってなかった?全員血が繋がってないよ」と聞かされて驚く宝。何千、何万回、「大好き」「生まれてきてくれてありがとう」と育ての両親は言ってくれた。だから、結婚したらガンガン養子もとって育てたいと夢を語る隼人。そしてそう思うよう育てくれた育ての両親に感謝している…。
 一方、川上家では、夕食の席に唐揚げが出ている。福の兄・幸(こう)(野村康太)が大学を辞めて、フィリピンで起業した先輩と仕事をするという。慶(野間口徹)は卒業するよう説得しようとする。しかし幸は自転車の練習をした時に背中を押してくれたように「転んだら助けてよ」という幸。恵まれているが、ちゃんと家族に頼れるときは頼るし、両親が亡くなるまでには大丈夫と思ってもらえるよう頑張るという。
 福も両親や兄に「2人で頑張るけど、いっぱい足りないと思うから助けてください」と頭を下げる。慶は食卓から逃げる。
 夜。福の部屋にて。晴美は福に自分の過去を打ち明ける。晴美は子どもの頃からフワッと幸せで、フワッと大学に進学&卒業し、親戚のコネでフワッと社会人になった。そこがフワッとした幸せの終わり。仕事も人間関係も上手くいかなくて「ここにいない方が良いのかな」(うつ状態?)と思って、誰にも言えなくて、眠れないし食べられないし、どうしたらいいか分からなかった。ふと、死んでしまえばいいと思って歩道橋を飛び込えようとしたとき、慶に「あの、唐揚げお好きですか。いいお店ありますよ」と声をかけられた。福は「ナンパ?」と苦笑い。
 でも、晴美は「食べられたの、そのとき」と振り返る。慶がおいしそうに食べてたからだ。晴美は生きていてよかったと今では思う。生きること、それがどれだけ難しいか分かるから、福にもそれだけでいいと言ったのだ。福は感謝した。
 一方、隼人の家に泊らずに帰宅した宝は、母・直実(美村里江)と話す。自分の夢は箱根駅伝でなく、母を喜ばせることだったことと明かす。そして、もう一つできた夢は福とお腹の子と家族になることと話す。「それを喜んでくれたら、両方、俺の夢が叶う。叶えてよ」と頼む宝。直実は宝の頭をくしゃくしゃとして「ばか」と一言。宝は俺を福からに逃げないよう人に育ててくれてありがとうと感謝。その後、直実は宝の大学進学用の預金通帳をみて涙ぐむ。
 学校では、合唱祭で歌う曲が決まった。担任・沖田侑斗(橋本淳)が用意した楽譜を見た福は、思わず矢沢望(茅島みずき)を振り返る。それは2人にとって思い出の曲で、矢沢が大好きな曲だった。合唱への参加を拒んでいた矢沢は福が一緒ならばと参加を前向きに考える。
 昼休み。福は妊娠したことを矢沢に伝えようと放課後に話す約束をする。昼休みには担任の沖田と進路のことという名目で個人面談をする。福は「妊娠、しました」と沖田に告げる――。福は産みたいと思ってること、予定日は来年1月で、色々と考えているが一番は赤ちゃんのことだと話す。そして「学校って続けることできますか」と質問。教え子の突然の報告&質問に、担任の沖田侑斗(橋本淳)は「えっ」と言葉を失う。

第11話ネタバレ「親友と一緒に卒業したい」

あの子の子ども/第11話

11話放送日:’24.09.10 火曜 23:00 -23:30(カンテレ・フジテレビ系)

11話あらすじ:担任の沖田侑斗(橋本淳)は、このままここで高校を卒業したいと言う川上福(桜田ひより)の思いに、「頑張ったんだな」と涙を流す。しかし、話を聞いた生活指導の山田(松角洋平)は、福が学校に残ることに猛反対。好奇の目で見られることは覚悟していた福だが、現実には、学校やまわりの生徒に多大な影響を及ぼすことになってしまうと知る。山田の言葉でそのことに気づかされた福は、矢沢望(茅島みずき)にも妊娠を打ち明けることをためらう。しかしその頃、教室では置きっぱなしにしていた福のスマホに、川上晴美(石田ひかり)からつわりを心配するメールが届いていて誰かが見てしまう…。

一方、月島宝(細田佳央太)は陸上部に退部届を提出。突然のことに驚き、憤る笹部隼人(前田旺志郎)から、その理由を問い詰められていた。思いがこみ上げ、こらえきれなくなった宝は、「子供ができた」と隼人にだけ打ち明ける。そして迫っている関東大会に出たら全国にも出たくなるし、その先も考えてしまう。だから宝はこの時点で辞めることにしたのだった。

矢沢はいつものようにコンビニの前で福のためにひよこラムネを開けている。となりには飯田智宏(河野純喜)がいる。矢沢は、変わらず自分を思ってくれる飯田に、「いいよ」とだけ告げた。おそらく付き合うことをOKしたのだろうが、飯田は意味がよくわかってなかった。すると、飯田のSNSの通知音が鳴り、2人の目には福のある写真が飛び込んできて…。

11話ネタバレ:福のある写真とは、福の妊娠を知らせるものだった。飯田が福に電話をして、SNSのアカウントを削除するよう助言する。福が自分のアカウントを開くと、メッセージが大量に来ていた。怖くなった福はアカウントをあわてて削除する。不安になった福は、矢沢にLINEを送ろうとするが、なぜかブロックされていた。

福の妊娠はクラス中に知れ渡っていた。朝、福は学校にいつも通りに登校。教室に入ると、どこかみんなよそよそしい。福は自分の机の上に「避妊してね」と落書きされた避妊具があることに気づく。その避妊具を持って衝動的に教室を飛び出した福は、階段で鉢合わせた矢沢望(茅島みずき)にも目をそらされてしまう。矢沢にメッセージをブロックされたことといい、福は大好きな親友にも軽蔑されたことにショックを受ける。(つづく)

最終回ネタバレ「高校生2人が選ぶ未来」

最終話の放送日:’24.09.17 火曜 23:00 -23:30(カンテレ・フジテレビ系)

最終話あらすじ:福(桜田ひより)の妊娠がクラスに広まり、親友の矢沢(茅島みずき)からも無視されてしまう。それを聞いた足立典子(菊池亜希子)は福に寄り添うように、ある話をする。
一方、騒ぎの発端となったSNSの投稿が同じクラスの生徒によるものだと知った沖田侑斗(橋本淳)もまた、担任としてショックを隠し切れない。 そんななか、前回の話し合い以来、沈黙を貫いていた川上慶(野間口徹)が、再び両家を集め、今後の福と月島宝(細田佳央太)について、あることを提案する。

高校2年生のある日、妊娠が発覚したことで日常が大きく変わった福と宝。“なかったこと”にはできない現実を前に、必死に考え、悩み、動き、闘った2人に、家族や友人、学校はどんな答えを出すのか。そして、福と宝の未来に待っているものとは?

最終話ネタバレ:矢沢に軽蔑されたと思った福は、山田先生から「誰かを地獄に」と言われたことを思い出していた。足立典子は福に犯罪などでない限り「お腹の底からどうしてもってことは、誰かを悲しませてもやらないと。いつか誰かを恨んじゃうかもしれないし」と助言。

さらに足立は不妊治療をしていたことを話す。もうやめたいとワンワン泣いたことがあった。でも夫や義理の両親に子どもや孫がいない人生を送らせるのは辛い、どうしたらいい?と夫に相談した。夫は、子どもに掛かるお金を調べて「このお金、2人で使おう。旅行とかおいしいものとか、親孝行に使っちゃおう。楽しみだね」って言ってくれたという。

足立は「人は簡単に地獄に引きずり込まれたりしないよ」と伝え、矢沢さんは友人を軽蔑する人なのか?問う。福は首を振った。

福の父・川上慶(野間口徹)が宝を呼び、家族会議を開く。宝に認知してもらい、養育費が発生することに。宝は通信制に転学し将来は通信制の大学で教員免許を取得して教師になると宣言する。慶は同居を求めて、サチと宝は同意した。

福も通信制に転学することを決めた。宝と福は2人で頑張っていくことを誓う。

2024年6月。担任教師の沖田が福の家を訪ねてきた。GTOになりたかったと嘆く沖田。だが福は、受かれば宝と一緒の通信制高校に行けることを喜ぶ。

そんな中、ひよこラムネが製造中止になった。福は未開封のひよこラムネを取り出して…。

合唱祭、当日。福は不参加だ。矢沢もひとり教室にいた。そこへ飯田がやってきた。福の家に行って来て、ひよこラムネの当たりをもらってきたという。矢沢が福をブロックしているのは「パパ活女って私のことだから」だという。SNSの書き込みで、真面目だった福が妊娠したのはパパ活女の矢沢とつるんで吹き込まれたからと批判されていた。矢沢は1年のとき、年上と付き合ってパパ活女と言われれていたのだ。

矢沢は飯田をブロックしている理由を明かす。「くれるじゃん。いっぱい。好きとか、きれいな空とか、面白い雲とか。でも付き合えないから。私できないから、エッチ」という矢沢。

矢沢は子どものころ、母と彼氏の性行為の声を聴いてしまったトラウマがあった。そのため、性行為ができず、元カレにフラれた過去があった。母の行為中の声が耳から離れなくて、歌ってかき消そうとしたが、逆に歌うと思い出してしまい、歌えなくなった。

母が仕事行くまで帰りたくない矢沢に、ずっと飯田がいてくれた。だから嬉しかったのだが(付き合えないと)言えなくて…。

飯田「矢沢!ちょっと、俺の好きをナメんなよ!やれないから何?そんなんで俺の好きを倒せると思うなよ。もっとキモいから俺の好きは。びくともしねぇから、そんなエッチできるとかできねえとかじゃ。マジで全然好きだし、全然いたいし。一生一緒に…」

矢沢「じゃあ、いて」

飯田は矢沢の声に歓喜。矢沢は「キモイ」とからかった。

一方、福は宝と一緒に産婦人科へ行った。院長の野田に「私、産みたいです。相手も家族も賛成してくれてます」と伝える。

福は「産めますか」と尋ねる。野田は「産めます」と断言する。

福は(ありがとう、あの時の私。私から逃げないでくれて)と感謝する。

7月、終業式当日。教室にて。沖田は生徒たちに福が転校することを告げた上で、「「悪意で人を傷つけるって、自分も、自分の価値も、傷つけるってことだからな。匿名でも、誰にもバレなくても、自分にはバレてるよな。見てるよな、自分は !自分で自分の価値傷付ける度に自分のことちょっとずつ嫌いになるんだよ。誰に嫌われてもさ、自分にだけは嫌われるなよ!誰かに好きになってもらっても信じられなくなるから。こんな自分、好きなんて嘘だって…」と諭す。

福の最後の登校は、夏休み直前である終業式の日。みんなが終業式に出ている間に荷物を取りに行って終わり。すると、福の机にダンシングひよちゃんがおいてあった。付箋で、こいつの舞でも悩みが消えないなら連絡してほしいと矢沢のメモがあった。校門に、沖田先生・山田先生・足立先生がいて送り出してくれた。帰り道、福は振り返り、教室に戻る。

教室では沖田先生が語っていた。福は「避妊はしてました」と大声で説明する。

福「これが私の正解だったって頑張るから、時々あの子の子ども元気かなって思ってもらえたら、凄く嬉しいです」

福はクラスメイトに黙っていなくなるつもりだったが、ちゃんと挨拶をして教室を後にした。

校門近くで、矢沢と飯田が駆けつけて、クラスの合唱曲「正解」(RADWIMPS)を歌う。クラスの何人かもやってきて一緒に歌った。

そのころ、宝は隼人と一緒に走っていた。ゴールの先には福が赤ちゃんを抱いているのが見えた。

一方、宝の母・直実(美村里江)が大学費用に貯めてたお金を福の母・晴美(石田ひかり)に渡す。私からだと受け取ってくれないから、と。直実はあたたかい家庭の太陽のような母の姿を宝に見せられなかったから見せてほしいという。晴実は経済的に自立したカッコイイ母の姿を福に見せられなかったから見せなかったほしいと頼んだ。2人は宝に、福にそれぞれが見せられなかった母の姿を見せることを誓った。

そのころ、教室では誰かが、福をさらしたSNSアカウントをそっと削除した。

合唱を聞いていた福は泣いた。そして福と矢沢は抱きしめあった。

宝なら安心と思っていたが、それではダメだと思う。私も宝もこの子の大丈夫になろうと思った。答え合わせができるまで精一杯,私は私を続けていきたい…と福は沖田に話していた。沖田は聞いた話を「妊娠した生徒の対応について」という提案書にまとめていた。

保育園の時間を気にする沖田。福は「今日は宝が保育園に迎えに行ってくれる」という。沖田は宝は元気なのか問う。福は、宝が新しい職場(老人ホーム)で直実(美村里江)にしごかれていると伝えた。

(おわり)

インタビュー形式の場面が時々あったけど、沖田先生による取材だったんですね。そしてラストシーン、無事に赤ちゃんを出産できて保育園に行ってるってことだよね?福と宝、おめでとう!

【あの子の子ども】最終回予想&考察 結末は福が出産&結婚?!

ドラマ【あの子の子ども】最終回予想&考察です。

ドラマの結末は福が出産&結婚すると予想します。

原作漫画はドラマ初回放送時点で連載中であり、第8巻まで刊行されています。

第9巻(2024年8月13日発売予定)では福が臨月を迎えて、出産へ。命と向き合うクライマックスとなります。

そろそろ漫画も完結となりそうな予感がしますが、ドラマ放送中は未完。

なので、あくまで予想ですが…。

ドラマ版でも福の出産までの葛藤などを丁寧に描き、最終回では未来にジャンプして、福が成人して宝と結婚しているラストを予想。

ちなみに福は16歳ですが、これまで女性は16歳で結婚できました。しかし令和4(2022)年4月1日から女性の婚姻開始年齢が16歳から18歳に引き上げられました。なので、福が16歳で妊娠して17歳の夏ごろに出産しても、まだ結婚できません。

連続ドラマの最終回の最終盤では「数年後」「数か月後」とか急に飛ぶことがよくあります。本作の最終回でも未来に飛ぶ展開はありそうです。

【あの子の子ども】原作ネタバレ 最終巻まで

【あの子の子ども】の原作漫画のネタバレあらすじを最終巻まで紹介します。

原作1巻 妊娠発覚~病院受診

■1巻ネタバレ・あらすじ

女子高生の福(さち)には、幼なじみの恋人・宝がいた。
ある日、体調に異変を感じた福は、妊娠検査薬を購入する。
家から離れた、遠い町のファミレスのトイレで検査薬を使用した福。
福の目に飛び込んできたのは、“陽性”を表す2本の線だった。

福は宝に言い出せなかった。出血もあったことから「生理がきた」と思い、宝にも伝えた。
しかし兄が福のスマホを見て妊娠を疑って病院に連れて行かれそうになる。
そのことをきっかけに、福は妊娠検査薬で陽性反応が出たことを宝に話す。
宝は「病院で診てもらおう」と福に提案。
家族や学校にバレることが不安な福は、宝の提案を拒否する。

翌日。福は宝と放課後一緒に病院に行くことを約束する。だが、福は一人で病院へ。
福は手渡された問診票の「中絶希望」欄にチェックを入れて…。

原作2巻 両家の親が妊娠を知る

あの子の子ども/第2巻

■2巻ネタバレ・あらすじ

宝との約束の前に1人でクリニックを訪れた福は、妊娠8週と告げられる。
中絶希望の福だったが、超音波検査で、お腹の中でたしかに息づく、小さな“いのち”の姿を目にする――。

宝との未来は? 高校は? 親にはなんて言えばいいの!?
(死産とならない)中絶の期限まで残り3週。福は決断を下すしかない…。

福が宝の家で宝と話していると、宝の母が帰ってきて、エコー写真を見られてしまう。
宝の母は福に謝罪し、中絶をするしかないと主張。
宝の母は福の母に会いに行くが、福は自分から話すと言って、車を降りた。

福は、意を決してお母さんに妊娠を告げた。
しかし、お母さんから帰ったきた言葉は「自分でしたことは自分で責任を取りなさい」。
期待していた反応とは違い、母に見放されたと感じた福。

夜。福は孤独と不安に押しつぶされ、自分の部屋の物に当たり散らし、荒れた。
その時ふと、お腹の中に15ミリの命が宿っていることを思い出し、「中絶はしたくない」と思い直す。

翌朝、宝の祖父の家を訪れた福は、幼い頃に自分が拾った黒猫を抱っこして命のぬくもりを感じる。もうすぐ宝の家族との話し合いの日になる。

原作3巻 福が出産を決断

あの子の子ども/第3巻

■3巻ネタバレ・あらすじ

迎えた宝の家族との話し合いの日。(※福の父は単身赴任中、宝は親が離婚していて母子家庭のため、両家の父は不在)
「中絶」を主張するのは福の兄、宝のお母さんの2人。
しかし福のお母さんは「中絶も出産も決めるのは福と宝」と主張。
福は母に突き放されたのではなく、選択してほしいという思いだったことを知る。

宝は「何があっても福の隣にいる」と告げる。
福は「私は中絶したくない」とハッキリ主張。
それでも宝の母は中絶を勧め、手続きが必要であれば弁護士を介すという。
そんな母に対し、宝は育ててくれたことを感謝し、絶縁した。

出産するべきかどうか考えていた福。
しかし宝はその「すべき」の基準は何かと問う。周囲への気遣い、一般論、常識?
宝は自分の気持ちに嘘をついて後悔してほしくないと福に助言した。

出産すると決めた福は、費用や手続き等の準備を進める。
お母さんと一緒に最初にかかった病院へ。
そこで出産することを伝えると、出産ができる別の病院を勧められた。
院長の女性医師から「おめでとう」と祝福され、妊娠している実感も少しずつ高まる福。
一方、学校は冬休みを迎えた。福は保健センターに母子健康手帳をもらいに行く。
宝にも手帳の表紙に名前を書いてもらいながら、福はお腹の中の命に思いを馳せる。

原作4巻 福の父が大反対~妊娠12週

あの子の子ども/第4巻

■4巻ネタバレ・あらすじ

福は初回の妊婦健診へ行く。予定日は7月15日とわかった。
助産師からは「出産はチーム戦だよ」と助言ももらった。
健診を終えて帰宅した福。
すると、単身赴任中のお父さんが帰ってきていた。
「お父さんに任せておけば大丈夫だから」そう、お父さんは福に言った。
お父さんとお母さんは何やら2人で話をしていた…。

翌日。お父さんは福を産婦人科に連れて行き、医師に中絶手術を頼む。
しかし福は中絶を拒否。医師は同意書の偽造を注意し、未成年でも本人の意向が尊重されることを説明。
その後、お父さんは福にサインするよう強制。福はかたくなに拒否した。
福は涙をこぼしながら、一人で帰る。家に戻ると、お父さんは単身赴任先に帰っていた。

年が明けた。福は妊娠12週に入り、初期中絶はできなくなった。
3学期が開始。
福は母とともに学校へ行き、担任教師・沖田に妊娠の報告をした。
沖田はまだ25歳で若い。判断できず他の先生に相談することに…。

福はお菓子ばかり食べることから友人のルイに「妊娠した?」と茶化される。
福は仲良しの矢沢と飯田との恋について、話す。
とりとめのない、おしゃべり。家からなくなったものだ。

ある日、生徒指導の先生に呼び出された福は、進路の選択肢を提示される。

  1. 退学。出産育児に専念。
  2. 退学。落ち着いたら高卒認定を受ける。
  3. 休学。落ち着いたら復学する。
  4. 転学。通信制高校、定時制高校へ転学する。

しかし、この学校で卒業するのは無理と言われる。
さらに、妊娠を「誰にも言うな」と念を押される。
福は予定日のあと夏休みだから、誰にもバレずに出産し、通学できると思っていた。

しかし福が知らないところで、「うちの高校で妊娠した人がいる」という情報が回っていた。

お父さんと険悪になり、親友・矢沢にも妊娠を伝えられない中、福は唯一頼れる宝のバイト先へ。
すると店長が福の体を気遣ってくれた。
宝が勝手に妊娠を他人に伝えていたことを知り、ショックを受ける福。
ますます孤独になっていく福。
実家に戻るが、玄関がロックされていた。福は真っ暗な夜空の下、ひとり意識を失う。

原作5巻 宝との衝突~学校での噂

あの子の子ども/第5巻

■5巻ネタバレ・あらすじ

妊娠という事実を一人で抱え込み、高校卒業の道を模索して頑張る福。
しかし宝が福の妊娠をバイト先に勝手に伝えていたことを知った福は玄関先で倒れた。
玄関がロックされていたのは兄が自分が最後に帰ってきたと思っていたからだった。
宝が福を発見してくれた。
福はたった一人、味方でいて欲しい恋人・宝と衝突してしまう――ー。

声を聞きつけた母が家に入れてくれた。家の中で、福は宝と話す。福は「安全圏から意見しないで」と怒る。
宝との対立は平行線のまま終わった。
しかし翌日、妊婦健診を一緒に行ったことをきっかけに、仲直り。
お腹も初めて宝に触らせて、路上でキスをしたーーー。

宝はお互い18歳になってから法的に結婚し、プロポーズは大学卒業後(22歳の頃)にしたいと福に告げる。高卒で働いて福と子供と3人で暮らすことも考えたが、収入のこともあり、バイトしながら大学に進学するという。母に勘当された宝は祖父の家に住んでいるが、福の家での同居を希望。ダメなら宝の祖父の家で一緒に暮らす予定だ。

宝は福を「守る」というが、福は男だから女を守らなきゃいけない価値観に違和感があった。自分も宝を守りたい、そして一緒に家族になろうと告げた。

恋人と幸せな未来を描いていた福だが、いいことは続かない。瞬く間にSNSで、高校内に妊娠の噂が広まった。

2年5組 川上福は妊娠中」という情報がSNSで回る。福の友人のルイは「彼氏は西高だよ」と言いふらし、ハブられていた子たちに話を聞いてもらい、喜ぶ。友達を売って人に囲まれて気分を良くしていた。矢沢はルイたちに「ただの噂」とバッサリ斬るが、ルイは福本人から妊娠を聞いたとウソをつく。ショックを受ける矢沢。

福は親友の矢沢には自分の口から事実を伝えようとした。だが、時すでに遅し、矢沢に無視されてしまう。

以降、生徒たちの好奇の目、心無い言葉が福に向けられる。(※「ナマって気持ちいいの?」等)

福の机の中に「避妊してね♡」と書かれたコンドームがあった。福はスルーした。その後、矢沢がそのコンドームを発見し「誰がやったの?」と怒りを爆発させる。誰も答えなかったーー。

翌日。福は先生たちと5者面談をすることに。全日制にこだわってきた福だったが、適性や環境に合わせて選択するという価値観に気づいて、通信制高校の見学を決める。

原作6巻 福が退学&通信制へ

あの子の子ども/第6巻

■6巻ネタバレ・あらすじ

大切な人との衝突、親友とのすれ違い、学校での心ない誹謗中傷。
懸命に、厳しい現実と立ち向かい、悩み迷い、それでも前を向く福は、
今の高校を卒業するというこだわりを捨て、通信制高校を見学した。
そこは妊娠した生徒もかつて在籍していて、様々な事情がある人が集う高校だった。

福の17歳の誕生日。福は宝と久しぶりにデートをする。
駅で待ち合わせて、電車で遠出をした。
宝はお弁当を手作りで持参してきてくれた。
さらにお揃いのスニーカーをプレゼントしてくれた。

家では…。福のお母さんが宝を食事に誘ってくれた。福の妊娠前はよく宝が福のお母さんのご飯を食べに来たのだ。あの頃の日々が戻ったような気がしてうれしい福。

一方、学校のことは……。妊娠5か月。通信制高校への願書の提出締め切りが迫っている。担任の沖田は、「諦めるな」と励ましてくれる。沖田は、学校が体裁のために妊婦を受け入れないなんて学校側が変わらないといけないし、福には学校を変える先駆者になってほしいと訴えるがーーー。福は、私がパイオニアにならないといけないのか疑問だ。

通信制への転学を決めた福。
単位が引き継げるため、単位を取れるところまで取った。
全日制最後となる修了式の日。
書道部のロッカーには仲間たちから手紙や贈り物がたくさん入っていた。
矢沢が当てたヒヨコの景品もあった。
裏門で沖田先生、山田先生、保健室の先生らが送り出してくれた。
帰り道、なんと親友の矢沢と会えた。
妊娠を他の友人に打ち明けていたと勘違いさせられていた矢沢。
誤解が解けて、福は矢沢と無事に仲直りできた。

矢沢は福の転学に納得できないと沖田に訴えつつ、福のそばにいてやれなかった自分を責めた。
ある女生徒は、妊娠の噂を流したことを後悔し、沖田に白状した。沖田のことが好きだからと告白。沖田と福がよく一緒にいることで嫉妬したことを明かした。

SNSでは福の話題が終了し「何かまた面白いこと起きないかな」と次の標的を探している。

それぞれの後悔と葛藤、悪意が残ったまま、いつも通りの新学期を迎えるーーー。

原作7巻 川上家の修復

あの子の子ども/第7巻

■7巻ネタバレ・あらすじ

妊娠がわかってから、家族や学校、まわりの人の反応…。様々な苦難にぶつかり、選択を迫られてきた福。
たくさんの涙や失敗を乗り越えて、何が自分のためになるのか考え、福は通信制高校への転学を決断した。
親友の矢沢とも仲直りした。矢沢は飯田とキスをして幸せな気持ちになったことを福に話した。
宝は、福のお母さんと兄に「福と結婚させてください」と伝えた。

厳しい冬を乗り越えて、すべてが順調に、穏やかに回り始めていた。

ーーーはずだった。

妊娠7か月を迎え、春が訪れたのも束の間。音信不通だったお父さんが自宅に戻って来た。

「家族をやり直したい」というお父さんは、「特別養子縁組」「里親制度の利用」「乳児院に預ける」という選択肢を提示。

お父さんは福が出産しても親権を放棄すると言い出す。(※未成年が出産した場合は女性側の親が親権を持つ)

宝は自分が今月18歳になったら親権を持てるはずと反論。その場合の協議の対象は福になる。

さらに、お母さんはお父さんに離婚を切り出して、「私が親権を持って福と宝といっしょに育てる」と言い出す。

離婚は手段だ。お父さんがどう出るかで今後が決まるが…。

その後、ストレスからか、福は体調を崩して病院に診てもらう。赤ちゃんは無事だった。

帰宅した福は、お父さんが「流産すればよかったのに」と言ったものだから、お父さんにつかみかかってしまう。

福はお父さんとの衝突を経て、父・母・兄・娘……それぞれが自分の役割を演じてきたことに気づいた。

福はお父さんに、家を出る覚悟と、娘としては受け入れてもらえなくても娘ではなくなった私と向き合ってほしいと思いを伝えた。

お父さんは「俺じゃなくて宝のほうを選ぶのか」とショックを受ける。だが福は「お父さんに選んでほしい」と告げた。

お父さんは「バカ娘」とつぶやき、社会に迷惑かけられないから家にいるように告げる。

ぎこちないながらも川上家は修復の道を選んだ。

一方、宝は、関係をこじらせているお母さんに会いに行くが、冷たい雨の中、まるで他人のように通り過ぎていかれてしまう。

原作8巻 出産準備~ライムとの出会い

あの子の子ども/第8巻

■8巻ネタバレ・あらすじ(※ドラマ放送前の最新刊)

福は自分の家で着々と出産準備を進める。

一方、宝の家庭の不仲は変化なし。福が宝のお母さんに手紙を書いて届けに行くと、「子育ては終えた」と笑顔で追い払われてしまう。

後日、迎えた宝の誕生日。宝は婚姻届に「福の名前をください」と告げる。福はサインをした。そして福は宝に「お腹の子どもの名前を決めてほしい」と伝えた。

福と宝は、子供の名前も色々と2人で出し合っていく。2人の絆はますます深まる。

宝は店長と話し、父親でいるためには父親として認められる必要があると、心に誓った。

福と宝は両親教室にいっしょに参加したりして、準備していく。(※漫画というより、出産についての育児本かと思うほど丁寧に作中で説明があります)

宝は出産の立会いを希望し、その時に名前を決定したいという。福も了承した。

福は妊娠29週になった。妊娠後期に入り、環境も落ち着いて、出産が現実味を帯びてきた。

そんな中、福はSNSを通して、若年妊婦のライムと知り合った。予定日がひと月違い(8月予定)の19歳の妊婦だ。今月末、ライムの誕生日に入籍すると喜んでいる。出産後に女としてみてもらえるか不安なこと、陣痛が怖いこと等、若年妊婦として本音で話せる同志だと思っていたけれど……。

ある日の健診にて。福は、骨盤位(いわゆる逆子)だから帝王切開になる可能性をいわれる。次の健診で手術日を決めることに。ただし日程を決めても、頭位になれば経腟分娩になるかもしれない。帝王切開の説明や区域麻酔は赤ちゃんへの影響が少ないこと、無痛分娩(麻酔を使って経腟分娩)のリスクについても説明してもらう。福は、先生たちの説明を聞いて安心した。

ある日の通話中、ライムが彼氏と浮気が原因で喧嘩していて、すごい音がスマホ越しに聞こえた。心配になる福。その後、しばらくライムとは音信不通になった。

ライムは彼氏と別れたという。ライムは妊婦健診にも行ってなくて、陣痛が来たら搬送されて出産できると思っていた。福は健診を勧める。ライムは福が一緒なら行くと答えた。そこで福は午前中の自身の健診が終わった後、ファミレスで会う約束をする。

しかし当日の午前中の健診のとき、スマホをトイレで水没させてしまう福。しかも逆子は戻ったが軽度の切迫早産のため、医師から外出を禁じられてしまう。福の兄が病院に迎えに来て、家まで送ってもらうことに。兄にライムとの待ち合わせのことを話す。

兄は福を家に送った後、ひとりでファミレスへ。すると顔にアザがある若い妊婦がいた。妊婦のスマホが劇中で映ったが、福のことをブロックしていた。兄は「やっぱりヤバイ女だ」と思って、声をかけずに通りすぎる。

最終巻(9巻)

■最終巻ネタバレ・あらすじ(※ドラマ放送後の最新刊)

ファミレスにて。福の兄は顔にアザがある妊婦を見かけたが、ヤバイ女だと思って素通りした。そして兄は「いなかったよ」と伝えた。

福はライムからSNSをブロックされ、アカウントも消えていた。福は兄にもっとうまく伝えられていたら、スマホを水没させなかったら…と考えてしまう。

福はその後、カウンセリングや心理学を学びたいと思う。もう一度手を伸ばしてくれることがあったなら 今度こそしっかりつかみたいから。

福は37週に入り、正規産になる。検査も問題ないし、いつ生まれてもおかしくない状況だ。助産師と入院までの流れやバースプランについても確認する。周囲も出産を待ち望んでいる。

福は破水し、入院へ。破水すると陣痛が起きるが、24時間たっても起きない場合は誘発する。宝は付き添うつもりだったが、まだ時間がかかるからと福に説得され、バイトに行く。

陣痛計測アプリで陣痛の間隔がわかる。夕方、間隔が7〜8分になった。やがて母が到着した。夜になり、陣痛が5分間隔になった。バイトを終えた宝もかけつけた。日付が変わる頃、陣痛は2〜3分間隔に。朝方、福は分娩室に移動。

福は無事に女の子を出産!宝は泣いた。

その後、宝は赤ちゃんを抱っこして『真(まこと)』と呼んだ。出産後、福は眠っていた。目覚めると、身体の力が入ならいし、股が痛くて座れない。助産師さんが来てくれて、初めての授乳をしてみた。

そのころ、20歳の女・来夢が赤ちゃんを産んで遺棄した事件がニュースになっていた。福の兄・幸(こう)は、ライムちゃんじゃないか?と疑う。ヤバイ女に見えたから福に関わらせないようにしたけれど、ファミレスで声をかけていたら…と幸は後悔した。

福と宝は真(まこと)の1ヶ月健診に行く。母子ともに順調だ。夫婦生活(性交渉)も産後6週間ごろから再開しても良いといわれる。しかし月経が再開しなくても、妊娠する可能性はあるという。

福は矢沢や退学した高校の先生たちに真を見せに向かう。福が世話になった養護教諭と担任教師に挨拶をし、自分は養護教諭になれるか?と尋ねると、担任教師が「一緒に働こう!」と告げる。(おわり)

【あの子の子ども】原作漫画の登場人物

■登場人物

  • 川上福(かわかみ・さち)…高校2年生。あだ名はフク。書道部所属。
  • 月島宝(つきしま・たから)…福の彼氏で、幼なじみ。別の高校だが、福の同級生。陸上部所属。
  • 川上家
    • 川上幸(こう)…福の兄。実家暮らしの大学生。福がスマートフォンで妊娠について調べていることを知り、福と宝を呼び出す。出産には反対派。恋人がいるが、自分は相手を妊娠させないと自負する。
    • 川上晴光(はるみ)…福の母。福と幼なじみの月島宝との交際には賛成。福の出産に対しては、彼女の選択を優先して応援しようとしている。
    • 福の父…福の出産には強く反対する。単身赴任をしていたが、自宅からの勤務に戻る。子供を養子に出して「家族をやり直したい」と主張する。
  • 月島家
    • 月島直実…宝の母 。介護士。シングルマザー。福との交際は賛成していたが、出産には強く反対する。
    • 月島宝の祖父…直実の父、宝の母方の祖父。一軒家に一人暮らし。祝(はじめ)と名付けられた猫を飼っている。
    • 月島宝の父…直実とは離婚。宝の大学進学の学費の半分を出してくれることになる。6巻で姿は登場するが顔は読者に見えない。
  • 生徒たち
    • 矢沢 (やざわ) …高校2年生の女子。川上福のクラスメイトで、部活も同じ。ひよこキャラのラムネ菓子の当たりを5枚集めるとグッズがもらえるが、福も矢沢も集めていて親しくなった。福とは学校だけでなく放課後も行動を共にしている。しかし福からは妊娠の事実を告げられてない。
    • 飯田…高校2年生の男子。矢沢に思いを寄せている。
    • 七瀬ルイ…高校2年生の女子。川上福のクラスメイト。画面の中に彼氏がいる。
    • 永友くん…書道部所属。福の後輩。
  • 学校の先生たち
    • 沖田先生<25歳>…川上福の担任教師。男性。福が妊娠しながら今の学校に通うことを応援している。
    • 山田先生…進路指導の先生。男性。福のことで苦悩する。
    • のりちゃん…保健室の先生。女性。養護教諭。不妊治療をしていたことがあるが妊娠出産の経験はない。
    • 水城(みずしろ)…スクールカウンセラー。女性。向き不向きで考えてみることを福に提案する。
  • 野田由紀…レディースクリニックの院長。福がひとりで来院。不安がる福を「来てくれてありがとう」と笑顔で迎える。どんな選択をしても福を責める権利はないことも伝えた。
  • 音羽産婦人科(福が生まれた病院であり、福が通う病院)
    • 産婦人科医の男性医師…福の主治医。
    • 佐藤…女性看護師。
    • 加藤…女性の助産師。
  • 店長……宝が働く飲食店の店長。離婚歴があり、元妻のところに太陽という名前の息子がいる。
  • 県立南田高校(福が通信で通うことになる高校)
    • 梅村……教頭先生。男性。

【あの子の子ども】原作漫画の解説

福が妊娠した理由 …… 宝との性交渉のときに、一度、コンドームが破れたことがある。おそらくそれが原因。大丈夫だろうと思って緊急避妊薬は使わなかった。ピルもハードルが高いため使っていなかった。宝との初めての性交渉は15歳の夏。宝とはコンドームを使って避妊してきた。

コンドーム使用時の避妊率…コンドームの避妊率は100%でなく、2%から18%は妊娠する確率があるといわれています。避妊率が下がる主な原因は、誤った保管方法や使い方による破損や劣化、行為中に外れてしまうこと等。

野良猫のノラ …… 1巻にて、福が探している野良猫。道路で倒れているところを福が発見し、連れて帰れば良かったと後悔する。のちに、宝がノラは治療を受けて命をとりとめたこと、飼い猫として生きていることを報告する。福が中絶したら後悔すると決心したことのメタファー(比喩)かも。

黒猫の祝(はじめ) ……福が幼いときに拾ってきた猫だが、家族に反対されたため、幼なじみの宝の祖父の家で飼ってもらっている。福が出産後に養子に出したり乳児院に預ける選択肢のメタファー(比喩)かも。

福が宝を好きになったきっかけ ……小3の時に給食の納豆を食べられず困っていたら宝が食べてくれた。それで宝のことを好きになった。建前上は「走るのが速かったから」と宝にいっていた。2巻で、妊娠をきっかけに暴露した。

宝が福を好きになったきっかけ……小4の時、猫を抱いて泣いてる福を心配した宝が寄り添い、結局、宝の祖父がその猫を引き取ったことがある。その時の安心した福の顔が可愛くて、俺がこの子を守りたいと思ったことがきっかけ。

宝の母親が出産に反対する理由 …… 宝の母親は現在シングルマザー。自身も大学3年生の時に宝の父親とは違う交際相手との間に子供ができ、中絶手術を受けたことがある。そのことから、福にも中絶して自分の人生を生きてほしいと主張している。

福(さち)と名付けられた理由……福が生まれて退院する日、空から桜が舞ってきて、福が笑って幸せで、神様が授けれくれたと思ったから。

野鳥……第5巻にて、公園で野鳥に餌をあげようとする福の場面がある。その行為を宝がストップさせた。楽に餌がもらえると思って餌を取る気をなくして、自力で生きることができなくなるからだ。これはまだまだ若い福と宝が自立することへのメタファー(比喩)かも。誰かに進む道を与えてもらうのでなく、自分で決めて進んでいくという…。

カーテンレールの修復 …2巻で福が荒れたときにカーテンが取れてしまう。3巻ではガムテープでカーテンをとめているシーンがある。7巻では、福の父が娘の部屋のカーテンレールを修理。川上家の修復のメタファー(比喩)かも。

高校生の妊娠をテーマにした理由……これについては、著者の蒼井まもるさんがWEBインタビューで明確に答えています。

――なぜこのテーマを漫画にしようと思ったのでしょうか。

「まず自身の妊娠出産を通して初めて知ることが多く、なぜこんなに大切なことを今まで知らなかったんだろうと疑問を持ちました。そして育児をしていく中で性教育を学び、そこで今まで性についての正しい、生きた知識を学ぶ機会が極端に少なかったことに気付きました。
少女漫画で性行為はパートナーとの愛情表現として夢いっぱいに描かれます。とても素敵なことだと思いますが、自分と相手の身体と未来を守るために知っていて欲しい現実があります。それを伝えたくて『あの子の子ども』を描き始めました」

FRAUより

【あの子の子ども】桜田ひより主演で実写ドラマ化

話題作『あの子の子ども』は、2024年7月期にフジテレビ系列で実写ドラマ化されます。

主人公の福(さち)を演じるのは桜田ひよりさん。相手役の宝を演じるのは細田佳央太さん。2人は初共演となります。

原作漫画は、とても丁寧に描かれていて、読みやすい性教育の本にもなっています。

実写ドラマでもセンセーショナルに描き過ぎずないでほしいところです。

【あの子の子ども】全話ネタバレ・あらすじ、最終回までは毎週更新

高校生の妊娠を正面から描いて話題の漫画「あの子の子ども」が2024年7月クールに実写ドラマ化されます。

妊娠した高校生の結末はどうなる?

気になる原作のストーリーをチェックしつつ、ドラマも楽しみましょう!

ドラマ版のネタバレは放送のつど、更新予定です♪

画像出典カンテレ「あの子の子ども」

あの子の子ども/ネタバレ

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