【相棒劇場版Ⅰ】のあらすじとネタバレ!重要シーンがカットで残念の声!
【相棒劇場版Ⅰ】のあらすじとネタバレ!重要シーンがカットで残念の声!
【相棒-劇場版-絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン】(以下、【相棒劇場版Ⅰ】)が2022/1/12(水)に放送されました。
初代相棒・亀山時代の名作。特命係が事件を追いながら、社会にメッセージを訴えるのは健在。
ですがカットされたシーンが多く、中には薫に関する需要なシーンもありました。
今回の記事では【相棒劇場版Ⅰ】あらすじ、ネタバレ、感想をお届け。
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【相棒劇場版Ⅰ】のキャストと登場人物
柏原崇(役:塩谷和範)
一連の事件の犯人と見られる男。果たしてその目的は?
細山田隆人(役:木佐原渡)
NPOで難民救済活動をしていた青年。
5年前に現地のゲリラに人質に取られてしまい、日本政府は身代金の要求を拒否したので殺害された。
「退去勧告を無視した」として国に見捨てられ、さらに世論やマスコミから激しいバッシングを受けてしまう。
また、生前は塩屋と親しかった。
本仮屋ユイカ(役:守村やよい)
女子大生、渡の妹。兄の事件の後バッシングは彼女にも及び、本名の「木佐原康江」は捨てざるをえなかった。
連続殺人の被害者たちを探っていたようだが。
木佐原芳信(役:西田敏行)
渡とやよいの父親。彼もまたバッジングを受け、大学教授の仕事を辞任した。
平幹二朗(役:御厨紀實彦)
元内閣総理大臣。人質事件の時には首相を務めていた。
東京ビッグシティマラソンでは瀬戸内(津川雅彦)と共に発起人を務める。
また、チェスにも造詣が深い。
小野寺昭(役:片山擁一)
元外務大臣で雛子(木村佳乃)の父親。すでに亡くなっており、生前は瀬戸内・御厨と合わせて「衆議院の三古狸」として手腕を発揮していた。
【相棒劇場版Ⅰ】のあらすじ
事件現場に残された謎の記号
2008年大雨が降る中、仲島という男性ニュースキャスターの遺体が電波塔に吊るされているのが発見された。
猟奇的な上に現場には「f6」という謎の記号が残されていた。
同じ頃、衆議院議員・片山雛子の事務所に爆発物が届けられる事件が発生。幸い秘書が軽症を負っただけだったが、特命係の右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)が彼女の警護に当たることになる。
雛子がイベントに車で向かう途中、大量の鉄パイプが流れ込んできてパニックに。そして、爆弾を積んだラジコンが迫ってきた。薫が空に投げ、被害は間逃れた。
そして、鉄パイプを積んだトラックに仲島の事件と同じように「d4」の記号が残されていた。
被害者の接点
陣川が特命係に手に入れた情報を持ってくる。ネットの匿名掲示板上で過激な発言をした人物への裁判が行われ、有罪になると処刑リストに加えられるというもの。
そこに仲島と雛子の名前があり、処刑の方法も実際の事件と同じだった。さらに20歳前後の若い女性が2人に接触しようとしていたことが判明する。
2人はサイトの管理人を突き止める。が、管理人は「元会員に乗っ取られて、どうにも出来ない」と供述。得られたのは元会員とやり取りしていたメールアドレスだけ。
暗号に心当たりがあった右京は過去の事件を調べる。すると来生という判事が処刑リストと同じように殺害され、「e4」という記号が残っていたのが判明した。
ここにもまた若い女性の影が。
記号の意味
右京は記号の意味を薫に説明。チェスの棋譜を意味しており、アルファベットは横、数字は縦の位置。クイーンなら頭にQを付けるが、最も弱いポーンは付けない。
「e4」ならポーンをそのマスに動かすと言う意味。一連の記号は白(先攻)と黒との対局を表していた。
右京は「殺人をゲームのように楽しんでいるとしたら許されることではありません!!」と憤る。
その後、さらなる犠牲者が出てしまう。被害者は安永聡子という女医で、彼女もまた過激な発言をして処刑リストに。現場には同じく「g5」の記号が残されていた。
面会者のリストから被害者達を探っていたのは守村やよい(本仮屋ユイカ)という女子大生と判明。
任意の取り調べが行われるが、彼女の担当弁護士の武藤かおり(松下由樹)が登場。取り調べは強引に打ち切られてしまう。
右京は犯人とチェスの対戦
一方、右京は乗っ取り犯のメールアドレスに「Qh5#」と送る。対局を進めるとクイーン(Q)をh5のマスに動かすことでチェックメイト(#)。
あまりにもお粗末な対局であり、「Qh5#」にすぐにたどり着けるようになっていた。
相手から「次の対戦を始めよう」と返信が。そのまま右京は棋譜を送り合い、チェスで対戦することに。
対戦の結果は右京の勝利。その駒の並びは東京ビッグシティマラソンのコースと気づく。
一連の事件は東京ビッグシティマラソンの発起人である雛子と元内閣総理大臣・御厨紀實彦(平幹二朗)に伝えられる。
中止も申し入れたが御厨は拒否。雛子が辞退することで開催される運びとなった。
守村やよいの正体と5年前の事件
その後、武藤弁護士から面会の許可が降りる。右京と薫はやよいと父親の木佐原芳信(西田敏行)と話をすることに。
2人は5年前に発生したのある事件の被害者の遺族だった。
海外の紛争地域でNPOで難民救済活動をしていた息子の木佐原渡(細山田隆人)が人質に取られて、身代金が日本政府に要求された。
政府は「退去勧告が出されていた」と拒否。マスコミと世論の自己責任論は加熱し、バッシングはやよい達にも及んだ。
そして渡は殺害され事件は最悪の結果を迎えてしまった。
芳信は落ち着かないようでコーヒーに入れる砂糖の包み紙をスプーンに結ぶ。
真犯人と目的
やよいは「先輩を助けて下さい」と訴える。NPO活動は元々、渡の兄である塩谷和範(柏原崇)が行くはずだったもの。
塩谷はやよいに宛てた手紙の中で「自分のせい」と後悔していた。さらに例の匿名サイトのアドレスとパスワードが記載されていた。
そして、やよいの悪い予感の通り塩屋はメディアなどで自己責任論を誘導していた安永医師らを殺害したのだった。
再び陣川が特命係に登場し、突き止めた塩屋の管理者ページを見せる。右京はパスワードとしてチェスで引き分けを意味する「1/2-1/2」を入力。メールアドレスの「ステイルメイト」も引き分け。
ページが開き、「Sファイルは本当に存在するのか」と表示された。外務省が関わる機密文章だろうか?
さらに新しいチェスの棋譜が送られてきた。処刑ファイルが更新され、東京ビッグシティマラソンの参加者と観客の数が追記された。
人質を見殺しにした日本国民への復讐と警察への挑戦、と意味していた。
【相棒劇場版Ⅰ】のネタバレ
爆弾の設置場所は?
右京と薫は瀬戸内にSファイルについて尋ねてみるが知らないとのこと。
瀬戸内も雛子に尋ねてみるが彼女も具体的には知らない。父親の擁一(小野寺昭)が関わっていることは確かで雛子は「父の唯一の思い残し。幽霊みたいなもの」と答える。
東京ビッグシティマラソンの開催時間が迫る中、右京はチェスの棋譜に駒を置くことが出来ない、明らかなミスを発見。
駒を置ける正しいマスに当てはめるとコースの中央に位置する第1給水所。そこが爆弾の設置場所と当たりをつけ、薫に向かって貰う。
薫は譜面柄の箱を発見。開けてみると黒のナイトの駒と「Nc6??」の記号。ミス同然と言う意味で、ハズレだった。
捜査本部に鑑識の米山(六角精児)が到着。顔認証システムで分析した結果、ランナーの中に塩屋が紛れていると判明したのだ。
伊丹たちはスタート地点で塩屋を捜索。だが、間に合わずマラソンがスタートしてしまった。
今度は塩屋のゼッケン「11851」と計測チップを元に10km地点のゲートで待ち伏せ。だが、計測チップは別人に付けられていた。
一方、薫はもう一箇所の候補を捜索。だが、こちらもハズレ、塩屋の手がかりを失ってしまう。
最後の手がかり
捜査本部にて米山はふと「駒は組織の中にいる自分みたいでチェスは苦手。1つも動かない駒がいるんだろうな」とボヤく。
右京は「それです!!」と閃く。その逆で1つも駒が置かれないマスを発見。その場所は臨海大橋でピーク時に爆発すれば被害は計り知れない。
薫と伊丹が橋に到着。だが、塩屋が爆弾を仕掛けていれば事前の金属探知機で見つかっているはずだ。
そこに「上流で不審なボートが発見された」と連絡が入り、向かう2人。ボートは無人で大量のポリタンクが積まれていた。もし時限爆弾が積んであれば橋を爆破することが可能だ。
すぐに川に飛び込む薫。だが、ボートが加速し追いつけない。伊丹は近くでボートを借り、薫を引き上げる。なんとか追いつくが、エンジンは止まらず、ハンドルも固定されているので進路も変更できない。
せめても、と薫はポリタンクを川に投げ捨てる。ボートが橋に差し掛かり、薫は脱出。爆発は起きなかった。
捜査本部は喜ぶが、右京は腑に落ちない。爆発したとしても橋には先頭ランナーすら到達しておらず、観客の応援も禁止されていた。これでは大した被害は出ないからだ。
塩屋の居場所は?
そこにやよいから「塩屋の居場所に心当たりがあります」と連絡が。ゴール地点に倉庫があり、そこは兄と塩屋は出会ったアルバイト先。「今から向ってみます」という。
右京が倉庫に到着。そこには独特な形でスプーンに結ばれた砂糖の包み紙と大量のチェスの棋譜が。だが、扉がロックされ、右京は閉じ込められてしまった。
そこに男のうめき声と先に到着していたやよいの泣き声が聞こえてくる。右京が向かうと塩屋はすでに毒を飲み苦しんでいた。
「貴方は死んではいけません。渡君のためにも!!」と言いかけたところで右京は仕掛けれていた時限爆弾を発見する。
薫が到着するも間に合わず、爆弾が爆発してしまう。右京とやよいは地下の排水溝に身を隠して無事だったが、塩屋は死亡してしまった。
塩屋を助けられなかったことに呆然とするやよい。
右京は薫に「犯人を捕まえますよ。まだ終わってはいません」と告げ、その場を後にする。
事件の黒幕
スタジアムではマラソンの閉会式が行われ、御厨元総理が挨拶をしていた。そこに不審なボランティアスタッフが近づく。
取り押さえる2人。その正体はやよいの父の芳信、彼が一連の事件の黒幕だった。
倉庫にあったチェスの棋譜は予め塩屋に送っていたもの。砂糖の包み紙の結ばれ方は武藤弁護士の事務所で作っていたのと同じ形。右京はそこから芳信にたどり着いた。
芳信は取り調べで「塩屋君は協力者で主犯は私です」と自供。だが、右京は彼が持っていた拳銃が空だったことが気になる。
さらに芳信の主治医から彼は末期がんで余命半年と伝えられる。
真の目的
右京は取調室で芳信と対峙、「捕まることも計画通りだったのでは?全てはSファイルのためですよね。」と尋ねる。
Sとはステイルメイトというチェスで圧倒的な不利な状況から強引な手で引き分けに持っていくこと。人質事件の時に総理でチェスに詳しかった御厨をもじって名付けられたのだろう。
芳信の真の目的は大勢の観客とメディアの前で御厨にSファイルの存在を認めさせること。それが出来なくとも世間から注目される事件を起こし、裁判で動機として暴露するつもりだった。
芳信「5年前の事件を覚えていますか?息子と自分たちは異常なほどにバッシングされました。ところが、処刑動画が流れた途端にぴったりと止んだ。まるで事件は存在しなかったように。誰もが無かったかのように忘れようとしていた。でもね断じて…許さない!!。息子はこの国、人々の悪意に見殺しにされた事実。それを人々の記憶の片隅になんか置かせない。お願いです。私をすぐに送検して下さい。もう時間がないんです。」
人は忘れる生き物
だが、芳信の訴えは虚しく銃刀法違反で再逮捕、再び取り調べが行われることに。
芳信の余命が尽きるまで送検と裁判を引き伸ばすのが小野田官房の魂胆だろう。
右京は小野田に直談判するが、「外務省や国家の信頼が揺らぎかねない。それくらいは分かってよ」と返答される。小野田はSファイルに付いて知っていたようだ。
右京「次の事件が起きれば人々は忘れていく。それが人間をいう生き物です。だからこそ全てを明らかにして胸に焼き付けないと。」
小野田「探しても無駄ですよ。一人の男が墓場まで持って行きましたから。」
その後、犯行が祟り芳信は倒れてしまう。警察病院に運び込まれ、右京、薫、やよいが駆けつける。
雛子の弔い
同じ頃、雛子が緊急の記者会見を開き5年前の事件の真実を伝える。
退去勧告が現地に伝わったのは渡が拉致される2日前。知る由もなく当時の政府の見解が間違っていた、と。
雛子は独自にSファイルの内容を突き止めていた。これを公表することが隠蔽に加担してしまい、心残りとなっていた亡き父への弔いだった。
その中継を見ていた御厨元総理は愕然とする。
さらに雛子は現地の子供たちから渡に送られた感謝の手紙を読み上げる。
中継は右京たちも見ており、芳信も無意識のうちに僅かな反応を見せる。
結末
さらに右京はやよいに芳信が大切に持っていた手紙を渡す。それは渡の現地の友人から宛てられたもの。
感謝の気持やバッシングに胸を痛めたこと、「いつか真実が明らかになるように」と願いが綴られていた。
芳信と友人の想いは十分に伝わったはずだ。
数日後、やよいは兄の意思を継ぎ海外に旅立つことに。空港で右京と薫は「お元気で」と彼女を見送るのだった。
完。
【相棒劇場版Ⅰ】の感想
【相棒劇場版Ⅰ】には小野田官房長も健在。官房長「忘れるのは神が与えた利点」と主張。人は嫌なことを忘れることで前に進める、という意味でしょう。
全てを覚えていたら行きづらいのも事実。やはり、官房長の言葉は深いです。
重要シーンが全カット
劇場版 相棒
消された人…#相棒#aibou pic.twitter.com/JwSnvM96Ew— 宮内レミィ (@lemmy_miyauchi) January 12, 2022
テレビ放送なので仕方がないのですが、カットされたシーンが多かったです。
まず、「花の里」の女将・たまき(高樹沙耶)さんのシーンは全カット。それに合わせて薫の婚約者・美和子(鈴木砂羽)の出番もカットされました。
2人がマラソンに参加すると話し、そこから右京さんが棋譜に気づくという展開。少し話が分かりづらかったですね。
それ以上に薫に関する重要なシーンがカットされてしまいました。
右京さんが薫に「人材の墓場に君は相応しくないのでは?」とし、その後たまきさんに「言い過ぎてしまった」と反省。
薫の能力の高さを認めると同時に後々の別れを示唆していました。
「カットしまくってたね。ちょっと消化不良」、「何度見ても面白いんだが、今回はカットしすぎ」と残念がる声が多く上がりました。
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