世界一難しい恋8話ネタバレ『県外追放宣言!父にもらった勇気でストーキング!』
世界一難しい恋8話ネタバレ『県外追放宣言したのに父にもらった勇気でストーキング!』
世界一難しい恋8話ネタバレです。
前回、画期的かと思われた仕掛けベッド造りで石神と奔走した零冶でしたが作戦は完全に失敗。
言い争いから熱くなった零冶が美咲をクビにするという最悪な結果に。
零冶は相変わらずの軟弱ぶり、美咲の覚悟は堅い、二人はどうなってしまうんでしょうか。
8話ネタバレ
思いがけない『クビ宣告』をしてしまった零冶。
美咲と恋人として別れただけではなく、会社まで辞めさせてしまった。
会社のメンバーは美咲のいた頃の社長の方が良かったと一致団結。
美咲のお別れ会という名目で零冶と会わせる事を計画する。
まひろが美咲をなんとか誘うことに成功。
落ち込む零冶も美咲が来ると聞き、参加を決めた。
当日、零冶は乾杯のあいさつとして美咲に戻る気があるなら戻ってきてもいいとみんなの前で宣言する。
しかし美咲はステイゴールドホテルに再就職が決まっていた。
零冶は下手な説得をしようとするが、美咲の気持ちは堅く受け入れられない。
零冶はイライラして『神奈川県から出ていけ』とまで言ってしまう。
美咲は泣きながら帰って行った。
酔っぱらって家に帰った零冶は舞子に説教をされる。
舞子『私は何があっても社長の味方です。どんなことをしても軽蔑する事はありません。』
零冶『お前にキスしてもか?』
舞子『その程度のことでは。』
零冶は立ち上がり舞子に顔を近づけてみる。
零冶『不思議だ。ミサさんにはできる気がしなかったが、お前には簡単に出来そうだ。』
舞子『当然です。それは社長が私のことを好きではないからです。』
零冶『木綿豆腐に顔をくっつけるようなもんだ。』
舞子『せめて絹ごし豆腐にして下さい。』
零冶『厚揚げじゃないだけマシだと思え。』
零冶が和田のホテルに美咲の引き抜きについて抗議に行く。
しかし真相は美咲から希望しており、本当は鮫島ホテルズでもっと働きたかったと寂しそうな顔をしていたという。
和田は美咲がコンシェルジュに据えた。
和田のホテルから帰ろうとした時、舞子が和田の告白を断った理由を知る。
それは『零冶が好きだから。』という零冶にとって衝撃的なものだった。
更に和田から舞子のような女性と過ごす時間の特別さがわからない男は2流以下だと言われた。
帰りの車で石神と話しているとゲーテの言葉『愛する人の欠点を愛することが出来ない者は真に愛しているとは言えない。』を贈る。
舞子は自分のことを本当の意味で愛している、零冶は舞子を妙に意識するようになった。
帰り道零冶の父に似た人物とすれ違った。
帰社すると舞子が零冶の顔が赤く熱くなっていると言う。
舞子は会社終わりに零冶の家に行き、おかゆを作って看病してくれた。
更に最近眠れないという零冶に足のマッサージをしてくれた。
零冶『今日はお風呂に入っていないから足は汚いぞ。』
舞子『お気になさらずゆっくり眠って下さい。』
次の日、和田と電話をした。
零冶『別に大したことじゃありません。男として一流になったというご報告でした。』
和田『一流になったってどういうこと?』
零冶『和田さんおっしゃってたじゃないですか。村沖と過ごす時間がいかに特別かわからないやつは二流以下だと。』
和田『その口ぶりだと一緒に寝たなー?』
零冶『いや、一緒には寝てません。僕が寝ている状態で足の裏をマッサージしてもらっただけなんですが、それが夢のような時間でした。』
和田『おいウソだろ?付き合ってもいない女にいきなり足の裏をマッサージしてもらうなんてエッチの100倍難しい事だぞ?』
零冶『え?そうなんですか?』
和田『まさか洗ってない足じゃないだろうな。』
零冶『どうしてわかったんですか?』
和田『オーマイガー!!!』
和田『鮫島君、今回ばかりは負けを認めよう。君の勝ちだ。村沖舞子という男の夢を手に入れたんだ。素直に祝福するよ。おめでとう。』
優越感を得た零冶は『マッサージして欲しいオーラ』全開で出社。
その頃、会社内では社員たちに饅頭を配り世間話をする男がいた。
零冶が扉を開けて入って行くとあいさつをする社員たちの中に見慣れた顔がいた。
それは零冶の父、幸蔵だった。
零冶は『さっさと帰れ!誰だお茶なんか出したの!』と冷たくあしらう。
旧知の仲の舞子と石神が話をしていると昨晩は野宿しており、今晩はステイゴールドホテルの予約をしたという。
零冶は『ステイゴールドホテルはコンシェルジュの質が悪い!』と仕方なく石神に自分の家まで送らせた。
その日、社員たちが駐車場で待機する石神を『何故社長があそこまでお父様を嫌うのか』と問い詰める。
零冶が高校生の頃、奥さんと別れたことが原因。
奥さんの誕生日にプレゼントしたカバンがいつも使っていた物と同じもので奥さんは失望。
その時、幸蔵は酔っぱらっており、奥さんを追い出してしまった。
それ以来零冶は幸蔵を恨んでいた。
零冶が家に帰ると幸蔵はそば打ちをしていた。
『今年のそば粉が上出来なんだよ』と楽しそうに作っていたが零冶はお腹がいっぱいだからいらないと断る。
気を遣って舞子が食べた。
夜、零冶が水を飲みに起きると机の上には一人前のそばがあった。
零冶は子供の頃、幸蔵の作るそばが大好きだったからだった。
次の朝、幸蔵は歩いて帰るからと零冶に『カラダに気を付けてな』とだけ言って歩いて行った。
親の気も知らない零冶は出社次第、またマッサージして欲しいオーラを出した。
しかし舞子は幸蔵の事を気にしている。
零冶『あいつは自分がだらしないことを棚に上げて母さんを家から追い出したんだぞ。』
舞子『社長は自分がだらしないことを棚に上げて柴山美咲を会社から追い出しました。』
社長と幸蔵は似ている、しかし幸蔵は零冶を喜ばせようと会いに来る勇気がある。
そこが違うと舞子は言った。
零冶が家に帰ると帰ったはずの幸蔵がいた。
酔っぱらっており、『すまん、電車に乗り遅れた』とすぐに見抜かれる嘘を言った。
幸蔵は零冶に美味しいそばを食べてもらいたかったのだ。
舞子、石神、そして何故か幸蔵と仲良くなった家康が来てそばパーティをした。
零冶は素直にそばを褒めなかったが、『いらないなら俺食べましょうか…』と家康の出した手をひっぱたいた。
その夜、ソファで寝ている幸蔵に零冶は毛布を掛けた。
気付かれないようにこそこそと。
実は起きていた幸蔵、嬉しそうな笑顔を浮かべた。
次の日も零冶のマッサージ要求は続いた。
この日はすんなり『では今晩。』と約束を取り付けた。
帰宅すると舞子は胃に負担が掛からないようにと雑炊を作ってくれた。
零冶は二度目の足裏マッサージをしてもらうことに成功した。
零冶『村沖、和田から聞いたんだがお前からふったそうじゃないか。』
舞子『えぇ。やはり社長を裏切ることはできませんでした。』
零冶『本当にそれだけか?俺の事がどうのこうのと…言ったとか、言わないとか。』
舞子はあの事が知れたことに感づいた。
舞子『社長の事を好きだと申し上げました。』
零冶は飛び起き『認めるのか?』と驚いた。
舞子は冷静、『えぇ、社長とは既に家族みたいなものですから。』
零冶『本当の家族になってしまうという考え方もなくはない。』
これには舞子も『え?』と驚きの表情を見せた。
零冶『俺は8年掛かってようやく気付いてしまったんだ。お前ほど俺に安らぎを与えてくれる女はいないことに。どうだ?まずはお付き合いから始めてみるのは。』
しかし舞子は正座をして正面を向いて言った。
舞子『社長。失恋の寂しさを身近な女で埋めようとするのは止めてください。社長はご自分が思ってる以上に傷ついてるんです。』
まさかのYESでもNOでもない返しに零冶は驚きを隠せない。
零冶『傷ついたかもしれないがお前のマッサージによって傷はすっかり癒えた。』
舞子『優しく接してくれる異性なら誰でも良いんです。今の社長はマッサージのおばちゃんにさえ恋をしてしまう危険な状態です。失恋の辛さから逃げてるだけです。』
零冶『逃げてなどいない。父親譲りの勇気をもって新たな恋愛に立ち向かってるじゃないか。』
舞子『それは大きな勘違いです。私といると社長は自分の欠点と向き合わなくて済むから楽なんです。社長にとって私が一番楽な逃げ道なんです。ですからこれ以上私に甘えるのはやめて下さい。弱い自分と向き合って、その上で本当に好きな人に立ち向かって下さい。お父様は軽蔑を乗り越えて社長の扉をこじ開けました。次は社長の番です。』
それだけ言って舞子は帰って行った。
零冶はスーツに着替え、緑のネクタイを着けると予約の電話をした。
走ってタクシーを拾い、ステイゴールドホテルへ。
フロントには美咲がいた。
零冶『ここのコンシェルジュはどんな要件も聞いてくれるっていうのは本当か?』
美咲『宿泊されているお客様に限っての話です。』
零冶『じゃあ、聞いてくれるってことでいいんだね?』
零冶はカウンターに『333(ミササン)』の鍵を出した。
美咲『何かお困りでしょうか。』
零冶『最近恋人と別れてしまったんだが仲直りする良い方法はないか?』
美咲『過去に捕らわれず次の恋愛に進まれてはいかがでしょうか。』
零冶『そんなことは聞いてない、仲直りする方法が知りたいんだ。』
美咲『難しいと思います。』
零冶『できないってこと?』
美咲『えぇ。』
零冶『ここのコンシェルジュはできないって言わないんじゃなかった?』
美咲『いい加減にして下さい。』
奥から上司が出てきてしまい、零冶は撤退した。
美咲が仕事を終え、従業員出口から出てくると、そこには零冶が『お疲れ様』と待っていた。
美咲はさっさと歩くがついてくる零冶に『警察呼びますよ』とまで言われる。
それを親父からの遺伝と説明する。
美咲は『お父さんのせいにするんですか?』と嫌悪感を露わにする。
零冶は『待ってくれ、これを返しにきただけだ。』と落語のCDを差し出した。
それを受け取った美咲は『では』とだけ言って足早に去っていく。
『一つだけ聞かせてくれ!』
そう零冶は呼び止め、『君は本気で俺の事を好きでいてくれたのか?』と聞く。
美咲『どういう意味ですか?』
零冶『大変短い間ではあったが我々は交際していた。その期間のことを聞いているんだ。』
美咲『もちろんです。そうでなければお付き合いしません。』
零冶『それは違う。』
美咲『違わないです。』
零冶『君は本気ではなかった。』
美咲『疑ってるんですか?』
零冶『ドイツの偉大な作家、ゲーテがこんなことを言っている。愛する人の欠点を愛する事のできない物は真に愛しているとはいえない。つまり君は俺の事を愛していたことにはならない。』
美咲『言いがかりはやめて下さい。』
零冶『だってそうだろう。意気地がなくて器の小さい俺の欠点を君は許せなかった。だがゲーテの理論で言うと俺も君の事を本当には愛していなかったことになる。』
美咲『あーそうですか。それは残念です。』
美咲はまた歩き出した。
零冶『全く空気を読まずに意見する男勝りの気の強さ、そして誰彼かまわず振りかざしてくる学級委員張りの正義感、俺はこの二つの欠点を受け入れられなかった。』
美咲『だから社長は私をクビにした。それでこの話は終わりです。』
零冶『終わってはいない。なぜなら俺たちの愛はまだ始まってもいない。これからがスタートだ。』
美咲『は~?』
零冶『君と別れてから俺は自分に真摯に向き合った。そして気付いたことがある。俺は自分の欠点を認めずに生きてきた。俺が認められない物をミサさんが認められるわけがない。これまでの問題点はそこにあった。でももう心配はいらない。俺は自分の欠点を認めることに成功した。安心して俺の欠点を認めてもらって構わない。』
美咲『どうして私が社長の欠点を認めなければならないんですか?』
零冶『本当の愛をスタートさせるためじゃないか。』
美咲『私たちの恋愛はもう過去のことです。』
零冶『ちょっとまってくれ。君が俺の欠点を受け入れないと言うなら君は俺よりもさらに器の小さい人間と言うことになる。それでもいいのか?』
美咲『別に構いませんけど。』
零冶『ほらそれだ。その気の強さを俺は受け入れる準備ができたと言っているんだ。君はどうする?逃げるのか?』
美咲『話が強引すぎません?』
零冶『物事を強引に進めるのは会社のトップとしては長所であるが恋愛に限っては短所だ。そこを君はどうする?受け入れるのか?それとも逃げるのか?』
美咲『じゃあ条件があります。』
零冶『条件?あぁいくらでも飲もうじゃないか。俺は君だけのコンシェルジュだ。』
美咲『条件1、今日はすみやかにお帰り下さい。』
零冶『わかった。その条件を飲もうじゃないか。』
美咲『次の条件はメールで連絡します。』
零冶『せめて電話にしないか?』
美咲は無視して去って行った。
零冶『わかった。メールで良い。』
美咲『じゃ、後程連絡させて頂きます。失礼します。』
零冶は美咲の後姿に向かって『ありがとう。気を付けて。いさなみすなお!』と叫んだ。
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