岩田剛典主演・日本テレビ新日曜ドラマ【DOCTOR PRICE(ドクタープライス)】の原作ネタバレと全話あらすじをまとめていきます。最終回結末と主人公の鳴木金成(岩田剛典)の目的や正体を完結漫画から紹介!脚本家やドラマオリジナル展開の考察もお届けします。
【DOCTOR PRICE】は逆津ツカサ(原作)・有柚まさき(作画)による同名漫画が原作・原案。2025年7月期、日本テレビ日曜ドラマ枠(よる10時30分)で放送する医療痛快サスペンスです。
本記事にはネタバレが含まれています。
【DOCTOR PRICE】の原作と脚本家は?
原作は漫画で完結してる!
ドラマ【DOCTOR PRICE】の原作は、逆津ツカサ(原作)・有柚まさき(作画)による医療漫画で完結しています。全34話が漫画アクション(双葉社)に掲載され、コミックス5巻が同社より刊行されています。
父の死の真相を暴くため医師を辞め医師斡旋業に転身した鳴木忍成が目的を遂げるまでを描いたサスペンス展開ありきのストーリーです。
原作者は逆津ツカサ(さかつつかさ)さんで本作が初のドラマ化となります。ドラマ化に際し「嬉しい。ドラマオリジナルの部分についても、素晴らしい出来だと感じています。原作でも使えれば良かったのに!と悔しくなる程でした」とコメント。
作画を担当しているのは有柚まさき(あゆずまさき)さん。グラフィックデザイナーの経験を経て漫画家に。【犬猿】【scamp】といった漫画を手掛けています。
脚本家は?
ドラマ【DOCTOR PRICE】の脚本は小峯裕之と本田隆朗です。単独脚本ではないので、それぞれの個性と融合された流れも楽しめる作品です。
小峯裕之(こみねひろゆき)…『スーツ』シリーズや『約束』などのを手掛けいます。医療ドラマ『ドクターホワイト』転職ドラマ『転職の魔王様』などヒット作を手掛けています。今年に入って『プライベートバンカー』『失踪人捜索班』に次いで3作目となる本作。引く手あまたの人気脚本家です。
漫画が原作の『しょせん他人事ですから』も小峯裕之さんが脚本を担当。主演の中島健人さんの新たな魅力が引き出されサクサクとした流れとどんでん返しで楽しめたドラマでした。本作でもサクサクのどんでん返しが楽しめると思います!
本田隆朗(ほんだたかあき)…『勝利の法廷式』など。『約束~16年目の真実』で小峯さんとともに脚本を手掛けています。
【DOCTOR PRICE】原作ネタバレ
ドラマ【DOCTOR PRICE】の原作ネタバレを結末まで紹介します。
主人公の鳴木の正体や目的をメインに父の死にまつわる医療過誤の真相をお届け!
あらすじ
主人公は鳴木金成(なるきかねなり・岩田剛典)。鳴木は生涯年収が多いという理由でプロの野球選手の話を蹴り医師になったもののその後、暴力事件を起こし勤務先を辞め医師専門の転職エージェント会社「Dr.コネクション」を設立。問題ありきの医師たちを巧みな戦略で医療現場に斡旋し破格のお金を儲けています。
「Dr.コネクション」には鳴木がスカウトした敏腕の事務員、夜長亜季(よながあき・蒔田彩珠)がいます。
鳴木を敵対する同業者の石上道徳(いしがみみちのり・三浦貴大)の攻撃をのらりくらりと交わし、労働基準監督署の北見まもり(きたみまもり・成海璃子)による監視をかいくぐり、鳴木は着実にお金を貯めていて…。
鳴木が暴力事件を起こしたのはわざとです。後輩を守るため、夜長を守るためでもあり、病院を辞めるための手段です。
鳴木金成(岩田剛典)の目的は?
鳴木の父・将也(林泰文)は約8年前に医療過誤問題で記者会見を開き誹謗中傷に遭い自殺。将也が担当したのは銅坂麻衣(なべいしまい・菊池日菜子)。心臓カテーテルオペで医療過誤を起こしたとされていた。
麻衣は意識不明。いつか目を覚ますと希望を持つ鳴木は、ずっと麻衣を見舞っています。
事件当時、鳴木は父と同じ大学病院で働く研修医でした。父は濡れ衣をきせられていると睨む鳴木は真相を暴くためカルテ改ざんを証明しようと考えます。そこで、麻衣の入院先である愛咲総合病院を買収し電子カルテを閲覧できる立場になろうと計画。そのために必要な資金を稼ぐため、転職エージェントとして活動している。
原作で鳴木の父は鐘丘将也。鳴木の両親は離婚していて鳴木は母親姓となっています。
石上と鳴木の関係は?
父の事件後、転職を考えた鳴木は転職エージェント社に行きます。鳴木の担当が、銀行から出向になった石上。石上にとって、鳴木は初めての依頼者。鳴木は父の医療過誤問題があり転職先が見つからず、石上は上司からも止められます。しかし、石上は土下座までして鳴木の転職先を探す。それを知った鳴木は「転職エージェントになる」と石上に告げ、依頼を取り下げます。
石上は鳴木が裏切ったと思い敵対するように。その怒りをバネにして一流の転職エージェントになったのです。
しかし、夜長やまもりの話から誤解していたと知り、父の真相を追う鳴木に協力します。
鳴木は石上に感謝をしていたんですよね。そのことに気付いた石上は「俺の方こそ」と思う。熱い思いがこみ上げるストーリーになっています。
医療過誤問題の真相・犯人は網野?
将生が起こしたとされた医療過誤の犯人は教授の網野景仁(あみのかげひと・ユースケ・サンタマリア)。網野は「お前の息子は研修医だったよな」と意味深な発言。さらに重要なポストを用意すると言い自分の失敗を将生に押し付たのです。何をするかわからない網野の脅しに負け、将生は金成を思い罪を被ったのです。
その後、網野は鳴木が医師になることを邪魔をしていました。
一方、お金がたまった鳴木は、麻衣の入院先の病院を買収することに。それを知った網野は「カルテ改ざんがバレないため」自分が病院を買おう必死に。競争の末、4億以上の金を積み上げ、見事に、網野は病院を買い取ったのですが…。
結末・鳴木の正体は?
・鳴木は麻衣の担当医として働き、電子カルテの改ざんを手に入れていた。網野が資産を失い罪を暴くため病院を買収するよう働きかけていたのだ。網野に情報を流したのは鳴木に協力をした石上。
・石上のもとで働いていた夜長が「Dr.コネクション」に戻る。
病院買収で会社が傾くと考えた鳴木は「生活ができるように」と夜長を石上に預けいたんですよね。優しき男です。
・麻衣は意識を回復し「Dr.コネクション」で働く。
・まもりは鳴木のことを好き。労基を辞め転職エージェントになる。
・網野は逮捕される。
ダークヒーローとは表向きの顔。本来の鳴木は、父を思い転職希望の医師らの力となろうと考えている熱き思いを持つ男なのです。逮捕された網野が出所したら「病院を斡旋する」とほのめかしています。おそらく実行すると思われます。罪を憎んで人を憎まず、といったところでしょう。いい男です。まもりが好きになるのもわかりますね。
【DOCTOR PRICE】ネタバレとあらすじを最終回まで
ドラマはオリジナル展開もあります。ここでは【DOCTOR PRICE】ドラマのあらすじとネタバレを最終回まで紹介します。各話ごとに気付いた点や伏線回収なども解説していきます。
1話ネタバレ・あらすじ
あらすじ
3年前。極東大学病院の小児科医・鳴木金成(岩田剛典)の父であり同病院の心臓血管外科医の将成(林泰文)は医療ミスの記者会見で自身の技術不足を口にして謝罪。全責任を負わされた。記者会見に同席していたのは院長の天童(篠原涼子)や教授の網野(ユースケ・サンタマリア)、倉持(坪倉由幸)。
父の医療ミスを疑う鳴木は、数か月後に病院を辞め転職。同期の依岡(北山宏光)には止められたのだが…。
現在。鳴木は医師専門の転職エージェント会社「Dr.コネクション」を運営している。事務スタッフはお金が大好きな夜長亜季(蒔田彩珠)。今回の依頼者は鳴木の後輩の葛葉圭祐(阿部顕嵐)。借金を抱えた葛葉は、経験も浅く特別なスキルもないが年俸2千万を希望。むちゃぶりな要求だが鳴木は「私なら可能」と自信満々で…。
ネタバレ
鳴木は葛葉に口出しをしないことを条件に柊木総合病院の院長・柊木菖蒲(黒沢あすか)と交渉。葛葉の元同期の麻酔科医・新井夏希(宮内ひとみ)をクビにして葛葉を雇うようすすめる。夏希はシングルマザーで残業は避けたい。縫合が苦手で急患には不向き。葛葉を雇えば今よりも救急患者を救えることになり、国からの援助を貰うことができるのだ。柊木との交渉は成立。
次いでの依頼者は新井。鳴木は霞野整形外科病院に夏希を転職させることに。整形外科であれば急患はまずない。残業をしなくてよい。同病院は並列麻酔を行い死亡事故が多発している。公になったら刑事問題になる。鳴木は同病院の事務長・七海竜騎(神保悟志)と交渉し、死亡事故を口外しないことを条件に夏希を雇わせる。
こうして夏希は残業もしないですむ病院に就職が決まった。
霞野病院の死亡事例データーは葛葉がこっそり入手したもの。鳴木は葛葉が柊木病院で禁止されているバイトをしていることを口外しないと約束してスパイ行為を強要していたのです。その後、霞野整形外科病院の死亡事故がSNSで拡散されます。鳴木は葛葉だと言うも鳴木の仕業かと思う夜長。おそらくは鳴木が葛葉に指示をしていたのでしょう。
脅迫めいた行為はお金のためと思える展開ですが、結果から依頼者を思って行動していることがわかります。葛葉、新井にとって希望の職場に転職できたのは鳴木のおかげです。心根はいい奴だと思えるのです。
父の謝罪は想定外
鳴木は極東大学病院の70周年創立記念パーティーに。そこで七海と会う。七海は医療ミス記者会見の時のMCでありシナリオを作成していた人物。七海は父の謝罪は台本にはなかったと告げる。
結末
・石上(三浦貴大)は姪であり労働基準監督署の北見まもり(成海璃子)に鳴木を潰すべきだと告げる。
・夜長は極東大学病院のファイルを見る。
・鳴木の父は自殺していた。
・パーティー会場で倉持に邪魔者扱いされた鳴木は「見つけたいんです。父を死なせた犯人を」と告げる。
記者会見に台本があったんですね!驚き展開です。網野は鳴木を「なるちゃん」と呼び親しげですが、反して、倉持は冷たい。この対比が含みを持たせているし、篠原涼子さんが演じる院長も凛とし過ぎていて怪しくも見え、面白い展開を予想させます。
いよいよ、鳴木の復讐がスタートって感じですね。夜長は鳴木の過去情報を仕入れた様子。これから鳴木の味方になっていきそう。バディの絆が深まっていくと思われ楽しみです。

2話ネタバレ・あらすじ
あらすじ
パーティー会場を立ち去ろうとする鳴木金成(岩田剛典)に倉持(坪倉由幸)は、将成がオペの結果に強く責任を感じていたと当時のことを話そうとする。しかし、網野(ユースケ・サンタマリア)が制止する。
ある日。鳴木と夜長(蒔田彩珠)は、ホテルラウンジに。友人の消化器外科医・安斎悠人(尾上寛之)と会っていた。初めての結婚記念日を妻と一緒に過ごせなかったという安斎は、ワークライフバランスを保ちやすい療養型病院へ転職を希望する。
鳴木は依頼を承諾するが、そこに転職エージェント会社「メディエイト・マネジメント」の石上道徳(三浦貴大)がやってくる。安斎の転職は「彼の未来を潰すことになる」と鳴木を指摘する石上。その後石上は、夜長に接触。鳴木の元で働くことを否定し鳴木の過去を話す。
一方、依岡(北山宏光)は、院長の天童(篠原涼子)から父親のことで動く鳴木に、探りを入れるよう指示され…。
ネタバレ
石上は鳴木が極東病院を辞めた際、鳴木の転職の手伝いをしていた。しかし、鳴木は「君を利用した」と告げDr.コネクションを立ち上げた。石上はこのことから鳴木を信用できずにいた。
石上は安斎に療養型と一般が併用しているケアミックス型病院をするが、安斎は鳴木の紹介で極東病院の系列である愛咲療養病院に転職する。しかし、療養型病院は死と向き合うだけ。医師としてのやり甲斐を失った安斎は妻との言い争いも増えていき一般病院に戻りたいと思う。
鳴木は安斎の相談にのる。療養型病院で働いたらオペのブランクができてしまい一般病院に戻ることは不可能に近い。しかし、鳴木は双葉記念病院の理事長三好(小堺一機)と交渉。スカウトサービスを提案し安斎を転職させることに成功する。
労基の臨検で「Dr.コネクション」を訪れた北見まもり(成海璃子)は、安斎の転職が違法だという。だが、安斎の証言があり違法にはならなかった。
鳴木は三好との交渉で安斎は大切な友人であり努力家、絶対に腕があると力説。もし安斎が力にならなかったら着手金は返すとまで言い、自らの利益をも投げ捨てる覚悟を見せました。
ところが、安斎が愛咲病院を辞める日。鳴木は入院している銅坂麻衣(菊池日菜子)データを盗ませます。麻衣は将成の医療過誤の患者です。安斎の転職に動いたのはこれが狙いだったと思わせる展開。
夜長に利用するものは利用すると言い放っていましたが、実のところ安斎のためでもあったはず。安斎は療養型で働くことで、医師としてどう生きていくべきかを考えるこができた。もし、療養型で働かなかったら、安斎は今でもモヤモヤしっぱなしで転職を繰り返していのでは。安斎は友人というのは本気の言葉に違いありません。
父は罪をなすりつけらた!
鳴木は安斎から手に入れたデータを見る。倉持が将成の補佐についていることに不審に感じる。そして、看護師記録に参加したメンバー以外の筆跡が見つかる。誰かが父に罪をなすりつけていると気づく。
結末
・安斎の妻が妊娠。夫婦仲は円満に戻る。
・まもりに安斎の転職が違法だと通報したのは倉持。鳴木と安斎がホテルで話していたのを録音していた。
・依岡は天童に鳴木に怪しい動きはないと報告。
・夜長は石上の事務所に誘われていたが鳴木のもとで働いていくと断る。
介護記録を偽造した人物は誰か。ラストシーンで倉持が麻衣の病室にいたのも怪しい。第一、まもりにチクっていることから、鳴木を潰そうとしているは明らかですよね。もしかしたら、誰かに頼まれているのかも。天童とか?網野も愛咲病院に出入りしている。優しいふりをしているけど怪しいです。
信用できるのは依岡と夜長。ふたりとも鳴木をかばっている。強い味方です。
鳴木がラストで腕時計に手をあてていました。この腕時計は父の形見かな?これからストーリーに登場しそう。どんな秘話があるのか、楽しみにしています。
3話ネタバレ・あらすじ
あらすじ
何者かが将成に罪をなすりつけたと思う鳴木金成(岩田剛典)は依岡(北山宏光)から話を聞く。依岡によると、3年前のオペの直後にいなくなった看護師がいるという。しかも、彼女の履歴書は不自然に処分されていた。
ある日、医療従事者向けのシンポジウムで営業活動を行う夜長(蒔田彩珠)は、大金を持っていそうな匂いのする経営コンサルタント・押切多恵(山本未來)と出会う。
押切は「三葉訪問クリニック」の買収を目論んでおり、院長を担える医師を探していると鳴木に相談。経営は自分が担当するので院長には医業に専念してほしいと言い、さらに女性医師を希望する。
夜長は押切から提示された高額の紹介料に興奮するが、鳴木は押切に対して胡散臭さを感じていた。そんな中、鳴木の元に楢崎弥生(朝倉あき)がやってくる。楢崎の希望は、一年限定で常勤医師として雇ってくれる病院で…。
ネタバレ
押切は詐欺師。買収した企業の名で銀行から融資を受けることが目的。そのために通帳と印鑑を手に入れることが押切の手口。押切が運営する会社は赤字経営。融資金でなんとか運営をしている状態だった。鳴木は押切に騙されたていた美容外科医の竹村法子(遊井亮子)から話を聞き、押切の罪を暴き紹介料を手に入れることを計画する。
楢崎は1年後に父が運営する病院の分院を任されることになっていた。鳴木はそのことを隠し、押切に楢崎を紹介。契約を成立させる。しかし、それだけでは押切の罪は暴けない。そこで、鳴木はまもり(成海璃子)に協力をしてもらうことに。夜長は、竹村と楢崎とまもりを同席させ、押切と電話で交渉。この一部始終を聞いていたまもりによって、銀行が押切を訴え警察が動きだすことに。
押切の罪は銀行を騙して融資を受けたこと。銀行を動かすためにちゃっかりとまもりを味方につける鳴木。まもりの正義感を見込んでの計画です。鳴木の千里眼は凄い。人の性格を見抜く力は圧巻です。
押切は女であることから企業で働くもTOPに立てなかった悔しさを抱えていました。男に負けたくないという思いをエネルギーにして這い上がってきた女性。夜長は押切に一喝。男とか女とか関係なく成功するのはその人自身の問題だと。押切が若き頃は男の方が出世しやすい世の中だったと思います。だからといって、詐欺行為はお門違い。勘違いも甚だしい。悔しさをバネにして這い上がるのはいいけどね。その後、押切は自首しました。
詐欺を働くほど賢いのだから、今度は、もっといい知恵を絞り出して這い上がってほしいものです。
押切は石上(三浦貴大)にも依頼をしていました。鳴木は押切が詐欺師だからと事前に石上に告げ、斡旋させないようにしています。その後、押切から貰った紹介料600万のうち半分を石上に渡しました。石上は鳴木を信じていないと相変わらずですが、実のところ、この1件で少しは心が揺らいだかも?素直に認めたくないだけじゃないかな。鳴木は石上のことを敵対していない。それが分かるストーリーです。
倉持が怪しい動き
依岡の情報から父の医療過誤オペの直後、姿を消した看護師が安藤佳恵だと分かる。安藤はオペに参加していたのではないかと考えられる。安藤はシングルマザー。拡張型心筋症の息子が3か月前から極東病院に入院している。現在、安藤は三葉クリニックで働いている。筆跡鑑定から看護師記録を書き直したのは安藤だと判明。
結末
・楢崎は1年の契約で三葉クリニックで働く。その後、三葉クリニックは楢崎の父が運営していくことになっている。
・鳴木は安藤に会う。看護師記録を書き直すよう誰に言われたのか、真実を教えろと詰め寄る。
・その時、安藤に電話がある。電話の相手は倉持(坪倉由幸)。鳴木に何も言うなと指示。
倉持は安藤に鳴木に何も言うなと指示。われわれは運命共同体だと発言しています。看護師記録の書き直しを指示したのは倉持。倉持から息子を助けたいだろうと言われ安藤は何も言えません。つまり、倉持は安藤を脅しているのです。網野(ユースケ・サンタマリア)は今のところ、とても良い人ぽくて、倉持の怪しさが全面に出ています。
ただ、倉持は記録の差し替えは極東病院のためと言っていることから、倉持がミスをしたわけではなさそうです。やはりミスしたのは網野かも?
それにしても、倉持は鳴木の動向をどこから入手しているのか。安藤に会いにいくことも察知していました。まさか依岡じゃないよね。ここへきてざわざわと胸騒ぎが…。

4話ネタバレ・あらすじ
あらすじ
極東大学病院に入院中の安藤佳恵(大西礼芳)の息子・蒼は心臓移植が必要でドナー待ちの状態。依岡(北山宏光)によると、蒼の担当は倉持(坪倉由幸)に決まっていた。
倉持は、蒼に対しスティフトを用いたカテーテル術を提案する。しかし、同オペはこれまで小児への実施例がなく、院長の天童(篠原涼子)は、網野教授(ユースケ・サンタマリア)の意見も聞き決断を下す。
その頃、夜長(蒔田彩珠)は、森栄会病院の院長・森家一平(兵頭功海)に接触。実は、一平の母で前院長の森家翔子(朝加真由美)は、鳴木(岩田剛典)の医学部時代の恩師だった。夜長の営業が実を結び「Dr.コネクション」に一平がやってきた。なぜか「メディエイト・マネジメント」社長の石上(三浦貴大)も一緒で…。そんな一平に対し、鳴木は辛らつな言葉を浴びせる。
ネタバレ
・天童は倉持が提案したオペを承認しなかった。
・適合するドナーを待つと告げる倉持に安藤は約束を守ってほしいと頭を下げる。
・蒼は拡張型心筋症。医療過誤で意識不明になっている銅坂麻衣(菊池日菜子)と同じ病気。
網野教授は倉持のオペに賛成。天童に却下され、倉持に力になれなくてと話しています。綾野は倉持に頼まれていたようですが、実は、倉持の失敗をひそかに願っていたのではないでしょうか。
森家翔子は一流の医師で人気もあった。しかし、一平は二流医師。母の前で失態を見せたくなくて他の病院で循環器内科として働いていた。1年前。翔子が倒れ入院生活を強いられる。ミスをして病院を追いやられた一平は翔子にかわって病院長となったが一平の力は及ばず。森栄会病院は経営困難で売却が決まる。一平は転職しようと石上に相談をしていた。しかし、石上が転職病院をさがすもみつからず、鳴木のもとにやってきたのだ。
そんな一平に鳴木は実力のない医者に就職口はないと一喝。自分が何をしたいのか考えろと課題を出す。
安藤は麻衣のことが気になり入院先に。麻衣を介護する母の姿を見る。鳴木は倉持が蒼を利用していると告げる。自分の名声を高めるため、難しいオペで成功させることが目的だ。蒼のオペはもってこいだったのだ。倉持は安藤にドナーの便宜をはかると言っていた。それは、他のドナー待ちの患者を死なせることにもなる。
安藤は蒼を優先にすること、医療過誤のことを黙っていたことに責任を感じていた。鳴木はそこを見抜いていた。苦しむ必要はないと安藤の心に寄り添う。
鳴木は安藤にアメリカクレストモント大学の教授が蒼のオペをすると紹介。論文にするので費用はゼロだと安心させる。
石上は相変わらず鳴木を敵対していますが、鳴木のいうことはごもっともなこと。誠意だけじゃ仕事は見つからない。現実は厳しいのです。それを知ることも大事よね。
一平をヘッポコ2代目なんて呼んでかなり辛辣な鳴木。ヘッポコ呼ばわりされてもヘコヘコしている一平はかなり気弱な男です。まぁ、鳴木の喝は意図的なもの。一平が自ら答えを導くようにしていました。それは一平の母・翔子からの依頼でした。翔子は、一平に自分で自分のことを決めてほしかったのです。この教えは、鳴木自身も翔子から教えてもらったことでした。
安藤に対しても責めるのではなく、心を癒すような導きです。人の心を開くためには、優しい言葉だけじゃダメってこと。根底には優しさがありますけどね。夜長はなんとなくそこを分かっている感じ。だから、仕事をともにしているんだと思います。
翔子は鳴木の医師時代を知る人物。鳴木は医師として腕があり人気もあった過去が分かりました。エージェントとしての腕も最強だけど、医者に戻ることはもうないのかな。もったいないと思えてしまう。
夜長のミッションで一平は医師としては今一つですが経営の感性が優れていると分かる。そこで、鳴木は経営職に転職するようアドバイス。国の意向を理解し先手を打ち経営不振から立ち直った古桜記念病院で働くことに。
一平は課題の答えが見つかりませんでした。そんな一平に鳴木は翔子の思いを伝えます。森栄会病院はファンドに売却。一平が経営のノウハウを習得したら買い戻すことが可能。それも翔子の計画でした。翔子は、いつか、一平が病院を担ってくれると信じているのです。一平はやっと気づきます。自分の好きに生きればいいと常日頃言っていた翔子の言葉には自分の道を探せという親心が秘められていたのだと…。母として凛と生きている翔子でしたけど、本当は癒しに動物動画を見ていました。一平も同じ。親子ってどこか似ている。ほっこりと親子愛を描いたストーリーです。
医療過誤の真相
安藤は鳴木にすべてを話す。医療過誤の犯人は倉持です。
・倉持は麻衣に従来のカテーテルとは違う症例の少ないトパール術を行う。
・出血がひどくなる。
・開胸手術をしないと助からないのに倉持は将成の言い分を拒否してオペを続ける。
・見かねた将成が開胸手術に踏み切るも時すでに遅し。麻衣は意識不明に。
・このことを公にしないため、倉持は安藤に看護記録を書き換えさせる。
安藤から倉持への条件は、自分がオペに関わったことを揉み消すことでした。だから、安藤の名前がなかったんですね。逃げていたという安藤は鳴木に心から謝罪をしました。長い物には巻かれろという状態だったのでしょうが、安藤が勇気をもって話してくれていれば将成は死ぬことはなかったのに、と思ってしまう。それにしても倉持って相当、名誉が欲しい男。ミスを認めたくない医者という質の悪い男です。
結末
・鳴木が翔子の依頼を引き受けたのは、アメリカの大学教授を紹介してもらうため。安藤から話を聞くための手段だった。
・安藤は蒼とともに渡米する。
・天童は蒼がアメリカでオペをすることに疑問を持ち、依岡に探りをいれる。依岡は何も知らないと答える。
渡米するとき蒼に頑張ってと手を振る鳴木は医者の顔。笑顔もチラリ。あ~これが本当の鳴木なんだろうなと思える瞬間です。ラストに安いもんだと言う鳴木のスマホには300億円とあり。もしや、ただと言ってたけど、あれは嘘。アメリカの教授に支払っていたみたいです。凄い額に驚きですが、それほどに真実を知りたいという鳴木の思いが伝わります。
依岡がしっかりと鳴木を庇っているのが良き。
さて、鳴木はやっと真実を知ったわけですが、まだまだこれだけじゃすまない。これからが本勝負!次回以降も楽しみです!
5話ネタバレ・あらすじ
あらすじ
医療過誤の原因が倉持(坪倉由幸)にあったことを突き止めた鳴木(岩田剛典)は、倉持を罰するために証拠集めにをすることに。安藤佳恵(大西礼芳)の証言だけでは立証が難しいからだ。残された資料には将成(林泰文)が執刀したとあり真実の記録はどこにもない。
鳴木のもとに極東大学病院に勤める総合内科医・巻原(久保田悠来)がやってきた。巻原は2年前に極東に転院してきたばかり。上司の塚田(水橋研二)に嫌われて、雑務を押しつけられるようになったといい、研究環境が整った病院への転職を希望する。鳴木と夜長(蒔田彩珠)は3つの病院を紹介。どの病院からも内定をもらうことができた巻原だが、突然転職を辞めると言い出す。
そんな中、鳴木は依岡(北山宏光)に倉持を徹底的に探ってほしいと依頼する。依岡は、3年前の医療過誤の後、派閥を嫌う倉持が院長の天童(篠原涼子)に急接近したと報せる。
その頃、院長選挙を控える天童は倉持らと会食。天童は若手医師の間で次期院長に網野(ユースケ・サンタマリア)を推す声があると聞き…。
鳴木は、ある人物に協力を仰ぐ。将成を死に追いやった倉持を裁こうとある作戦に出る。
ネタバレ
・天童は網野を尊敬している。網野の人気を知っても顔色を変えなかった。
・スティフトを用いたオペは必要不可欠だと考えている天童は、倉持にスティフトを納入している医療機器メーカースティファー社との会食セッティングを頼む。
・鳴木は網野に医療過誤のオペ資料が改ざんされていると打ち明け協力を求める。
巻原が転職を辞めようと思ったのは塚田に止められたから。転職を知った塚田は態度をガラリとかえ昇給もするからと言い出したのだ。それは部下が辞めたら自分の評価が下がるから。塚田の腹黒さを見抜いている鳴木は迷う巻原に後悔はさせないと転職をすすめる。巻原は昭栄総合病院に内定が決まる。ところが、塚田に転職先の病院名を告げると内定が取り消されてしまう。
塚田による転職妨害だと見抜く鳴木は昭栄総合病院に。夜長が弁護士のふりをして罠にかけ風間院長(杉木隆幸)を自白させる。院長は極東病院から圧力があったと明かす。院長の証言を労働基準監督署のまもり(成海璃子)聞かせる。まもりは石上(三浦貴大)に反対されるが働く者を邪魔するなんて許せないと極東病院の臨検を行うことに。
鳴木は医療過誤で寝たきりになっている銅坂麻衣(菊池日菜子)のお見舞いをかかしていません。5話では麻衣の父・優作と話す場面も。どうしても許せないと憤りを口にする優作に鳴木は言葉を返すことができず頭を下げます。苦悩に満ちた鳴木の表情に胸が苦しくなりました。本当の事、早く証明できればと願うばかりです。
巻原は鳴木に言われたとおりすべてを塚田に話しました。それで塚田が転職妨害をしたわけです。まもりに頼んで臨検を行うことも全部鳴木の計画。臨検に入ることは転職妨害の真実を暴くことだけではなく、将成の医療過誤の記録を手に入れるため。鳴木の回転の良さはピカイチ。
そんな優秀でクールな鳴木ですが、5話では寝顔を披露。夜長に起こしてくれと言ってすぐにソファで寝る鳴木。寝ているときは柵から解き放たれて幸せそう。癒しのがんちゃんです。
医療過誤に黒幕がいた!
塚田のメール履歴から風間院長に圧力をかけていたことがバレ、さらに巻原に異常な仕事量を担わせていたことも判明する。天童は塚田に解雇を命じる。
臨検が終わったあと、倉持はゴミ捨て場をあさり医療過誤のオペ記録の資料を持ち出す。そこに鳴木が!
網野は鳴木に頼まれ、倉持に臨検が入るので資料やデータを探られるとわざと教えていました。それを聞いた倉持は資料を隠していたのです。
鳴木は論文を書くことに熱意を燃やす倉持であれば失敗したオペであれデータ保存していると睨んでいました。的中でしたね。網野は鳴木に全面協力。どうやら黒幕は別にいるのかも…。
安藤が帰国する。鳴木の計らいで蒼の今後は昭栄総合病院が診ることに。極東病院の縛りから逃れらた安藤は隠していた真実を話す。安藤によるとオペ中、倉持にインカムで指示を出していた人物がいるというのだ。
昭栄総合病院の風間院長との契約を交わした鳴木は、転職妨害に加担したことを極秘にする代わりに蒼のことを頼んでいました。蒼が今後も極東病院に通うようであれば、安藤は本当のことを話せなかったでしょう。安藤はこれでやっと胸のつかえがとれた。バラバラのストーリーのようでいて、全部がつながっている脚本と見せる映像が気に入っています。
結末
・倉持はオペを続ける指示があったと認める。
・鳴木は倉持とともに天童らが集まる会議に乗り込む。
・天童を前に倉持にオペの指示を出した人間を明かせと告げる。
・オペの資料には院長、副院長、事務長、診療科長の4人の印がある。
4人の印鑑が映し出されたことから、この4人の中にオペの指示を出していた人物がいるはずです。天童が怪しく描かれていますが、副院長が気になります。相関図にも副院長の名前はないので、これから登場するのか?
それともこの印鑑はあくまでもサインであり、指示を出していたのは心臓専門医か。それだと網野の可能性も浮上してきますね。次回は黒幕が明らかになるかも!?
6話ネタバレ・あらすじ
極東大学病院の天童院長(篠原涼子)や網野(ユースケ・サンタマリア)ら幹部が集まる会議に、倉持(坪倉由幸)を連れて会議に乗り込んだ鳴木(岩田剛典)は、3年前の医療過誤の執刀医は父・将成(林泰文)ではなく倉持だったこと、手術直後、隠ぺいを指示した者がいたと明かす。指示した人物は天童ではないかとさりげなく示す鳴木は、倉持に指示者の名前を明かすよう促す。
倉持がその名を言おうとしたとき、天童は自分がその件を預かると言い放つ。
「Dr.コネクション」に石上まもり(成海璃子)が父の倫志(新納慎也)とやってくる。倫志は、石上道徳(三浦貴大)に転職相談を断られていた。倫志は国から理不尽に資格を奪い取られた過去があると話す。
そんな中、倉持がドイツへと旅立つことに。鳴木は、真相が確定しないうちに海外へ逃がし処分をあやふやにするという天童の策略だと考える。
鳴木は倉持に全てを明らかにするよう訴えるが、倉持は、オペの記録をすべて奪われたことを明かし、戦える相手ではない、従うしかないのだと反論する。
ネタバレは放送後に更新します。
【DOCTOR PRICE】の最終回はどうなる?ドラマオリジナルの予想と展開
【DOCTOR PRICE】は原作はあるものの、オリジナルストーリーが存在することが分かっています。原作者の逆津ツカサさんも新規エピソードに携わっています。改変が問題になることはなく、スムーズにストーリーが進んでいくと予想できますね。いったいどんなストーリーがプラスされるのでしょうか。ここでは、オリジナルの部分の考察(ネタバレあり)、最終回を予想していきます。
放送前にて…。
3話までゲストが公開されています。3話でコンサルタントの押切(山本未來)が登場することが分かっています。押切は原作では4巻、5巻での登場人物なので、ドラマの方が前倒し的ですね。このことから、ドラマは中盤以降にかなりオリジナルの要素があるのではと予想しています。
原作にいない北山宏光が演じる衣岡が鳴木の協力者として働いていきそうだし、極東大学病院の院長である天童(篠原涼子)らが繰り広げる大学病院ならではの派閥争いが展開していくと予想しています。この辺りを深堀りして描きそう。医療過誤の問題ももしかしたら網野が犯人にはならないかも?
最終回は原作と同じように犯人が分かり麻衣も目覚めてハッピーエンドになると思います。鳴木は仕事を続けており、夜長とのバディ関係もより深くなっていそうですね。
【DOCTOR PRICE】の登場人物
鳴木金成(岩田剛典)
夜長亜季(蒔田彩珠)
石上道徳(三浦貴大)
北見まもり(成海璃子)
依岡健(北山宏光)
鳴木将生(林泰文)
倉持栄治(坪倉由幸)
塚田明(水橋研二)
網野景仁(ユースケ・サンタマリア)
天童麻保(篠原涼子)
キャスト情報は以下にて紹介。

本記事は最終回まであらすじネタバレを更新していきます。放送後に考察や見どころなども紹介します。