【べらぼう】5話!わっちらの流儀に「いいこと言う」と反響

主演の大河ドラマ【べらぼう】5話が2月2日(日曜)に放送されました。

花の井()のセリフ、わっちらの流儀に「いいこと言う」とSNSで反響が寄せられています。

本記事は【べらぼう】5話のストーリーと感想について紹介します!

目次

【べらぼう】5話のあらすじネタバレ

蔦重はトンチキのべらぼう

松葉屋のうつせみ()の部屋にて。馴染み客の新之助()が『雛形若菜初模様』を見ながら「そのうち載るのか?」とうつせみに尋ねる。もっと売れっ子たちが載るのだと謙遜するうつせみ。新之助はうつせみの愛らしさが世に広まって人気が出ると困るという。うつせみは微笑む。

新之助は『雛形若菜初模様』の中に「耕書堂」の印を見つけた。うつせみの話を聞いた新之助は、蔦重(横浜流星)が出版から外されたことを知ったの。

蔦重は花の井(小芝風花)に愚痴をもらす。この頃、同業者が集まって作る「株仲間」という制度があり、株を持っている者だけがその業種の商売をできる仕組みだ。その制度を見落としていた蔦重は「俺はトンチキのべらぼうだよ」と話す。

そこに松葉屋()が現れ、吉原細見の情報を更新する改訂作業「改(あらため)」の紙を持ってくる。蔦重がすねていると、唐丸(渡邉斗翔)が受け取った。唐丸のセンスが良さが光り、鱗形屋()の受けは上々だ。

帰り道、唐丸は一人の浪人(高木勝也)と出会う。顔に傷のある浪人は唐丸の過去をネタに金をゆすってきた。

源内が出資者から糾弾される

秩父の中津川鉱山では、平賀源内()と平秩東作(木村了)が地元の出資者たちから責められる。二人が持ち込んだ儲け話だったが、10年経っても鉱山からはくず鉄しか採掘できていない。しかも、作業場では火災事故まで発生したという始末だ。

源内は司馬遷の『史記』を引用し「禍転じて福となす 」と言うものの、かえって怒りを買ってしまう。出資者たちは 東作を人質にとり、10日で出資した金1000両を耳そろえて持ってこいと源内に命じる。

唐丸のピンチ

そのころ蔦重は、鱗形屋からの文を受け取っていた。そこには鱗形屋お抱えの「改」にならないかと書かれていた。引き受ければ、蔦重が作った摺り物を鱗形屋の本として市中に売り広めてやるという。義兄の次郎兵衛()はそうすればいいと言うが、蔦重はどれだけ骨を折って本を作ってもその版元が鱗形屋がのものになるのは納得できなかった。

そんな中、顔に傷のある浪人が蔦屋にやってきた。
あわてて唐丸が店から連れ出すと、男は金の無心をしてくる。

次に蔦屋に現れたのは、ボロボロの姿になった源内。蔦重と次郎兵衛は、唐丸を留守番に残し、空腹を訴える源内を半次郎(六平直政)のつるべ蕎麦に連れていき話を聞く。源内はバクチだから返す義務はないが、そういうわけにもいかない。だから、源内は鉄から炭への商売替えを考えていた。鉄を精錬するためには大量の炭が必要となるので、炭は確実に儲かる、そしてその炭を売りさばくための”株”が必要だと話す。大量に売るにはどうしても”株”を手に入れなければならない。蔦重は親父たちに話を聞いてみることにした。

その時、蔦屋の銭箱には鍵が差されたままだった。

蔦屋では、銭箱から金の袋を取り出して軽さに首をかしげている次郎兵衛。
そこで唐丸に、顔に傷のある浪人がたかりにやってきた。
「博打ですってしまった、また金をよこせ。俺はお前があの日何をしたか言うぞ。…とっくに詰んでんだよ。おめえは」と浪人が脅す。唐丸はなすすべがありません。

自由に生きるということは?

源内から相談を受けた蔦重は、大文字屋(伊藤淳史)の紹介で本所の薪炭問屋(綾田俊樹)に連れていく。しかし300両という売値に交渉は決裂。お金のない源内には買うことができなかった。

蔦重は、意次に正式にお役目をもらえないのかと尋ねる。源内は以前に仕えていたところから奉職を禁じられていると話す。そして、 わが心のままに生きることについて語る。

平賀源内

「自由に生きるってのはそういうもんでさ。世の中には人を縛るいろんな理屈があるじゃねえか。親や生まれとか、家、義理人情。けどそんな人を縛るものを顧みず、わが心のままに生きる。わがままに生きるのが自由ってもんよ。わがままを通してるんだが、きついのは仕方ねえよ」

源内に影響を受け、蔦重は自分も株を買って版元になろうと考え始める。

版元になる方法

源内に紹介され、蔦重は『解体新書』を出版した版元・須原屋市兵衛(里見浩太朗)と会う。蔦重は本屋の”株”を取得したいと頼む。須原屋は本屋には2種類あることを説明する↓。

  • 絵草紙・手習い本・錦絵などを扱う鱗形屋のような「地本問屋」
  • 漢籍・学術書・辞書・辞典などを扱う須原屋のような「書物問屋」

さらに、株仲間制度があるのは「書物問屋」だけで、「地本問屋」はただの仲良しの仲間だと教えられた蔦重。どうすれば版元になれるのかわからない蔦重に須原屋は、須原屋も暖簾分けでできたので「どこかに奉公してみるのはどうかな?」と勧めた。

意次と源内の持論

田沼屋敷では源内が意次と面会し”株”の購入を始め炭販売が軌道に乗るまで運転資金の500両を都合してほしいと頼む。意次は資金は千賀道有を通じて流しておくと話す。源内は膝をついて頭を下げ、感謝した。

源内は「ありがたいのはこっちだ」と言い、山で稼げれば土地の者たちに金が入り、流通経路が発達して商業が盛んになり、結果として民が潤い、幕府の財政も豊かになる…と持論を話す。

源内は「国を開いちまいたいですね」と開国論を唱える。海外の人は金銀財宝がないと相手をしてくれない。国を開ければ貨幣経済は盛んになる。開国すれば国が変わる!と夢を抱く2人。

しかし、源内と意次は本当に開国をしたら、あっという間に海外の属国になってしまうと話す。戦(いくさ)を体験している者も減ったからだ。

唐丸、失踪・前日

蔦屋に帰った蔦重は「次郎兵衛から高い本を買っていないか?」と聞かれる。銭箱の金が減っているような気がするという次郎兵衛に、冗談で返す蔦重。その時の唐丸の表情を気にする蔦重。

その夜、蔦重は自分は鱗形屋の「改」になって働きを認めてもらい暖簾分けしてもらえたら、約束通り唐丸を立派な絵師にすると伝える。

蔦重

色々な絵師の画風で絵を出し「鈴木春信の再来」なんてふれこみで世間の話題になったところでその絵師が実はガキだったとわかれば世の中ひっくり返るだろうな

2人で夢を語り、泣き笑いの顔で喜ぶ唐丸に蔦重は「お前何か隠してねえか?」と尋ねる。笑顔の唐丸は「何もない」と答える。

唐丸、失踪

翌朝、目を覚ました蔦重は銭箱がないことに気がつくと、姿の見えない唐丸を探しに駆け出す。そのころ、あの傷のある浪人と会っていた唐丸は、すきをついて彼にしがみつき、ともに川へ身を投げる。

夜まで探し回った蔦重が、蔦屋に戻ると、土左衛門(死体)が上がったという噂で持ちきりだ。
同心(江戸市中の警察事務をする役人)によると遺体は顔に傷のある盗賊の一味で、その懐には蔦屋の貸本が入っていたと言う。

事情を聞かれた蔦重は、そんな客が冷やかしに来店したことがあり、その際に持ち帰ったものかもしれないと答えた。まだ盗賊との関係を不審がる同心に、駿河屋()割って入り、関わりはないと言い切ったので、取り調べは終わった。駿河屋は痩せた浪人だからこれ以上調べないだろうと高をくくっていた。

だが噂はたちどころに広がる。唐丸が浪人ともめて一緒に川に落ちて死んだ、とか、 唐丸が悪党の仲間だった、など……。

ある日、花の井が絵を見てボーッとしていた蔦重に声をかける。それは唐丸が描いた絵で、とても上手い絵だ。だが、蔦重はそれ以外のことを知らない。明和の大火の時になぜあんな場所にボーっと立っていたのか、記憶喪失だという嘘にも薄々気づいていたが「無理やり聞くのは野暮だって、かっこつけちまって…。聞きゃあ良かった。無理やりでも言わせてたらこうならなかった。あいつ、もう、この世にいないかもしれねえ…」と後悔する蔦重。

「ふーん。わっちは唐丸は親元に帰ったんだと思ってるんだけどね。まことのことがわからないなら、できるだけ楽しいことを考える。それが、わっちらの流儀だろ?」

花の井はそう言って、慰める。そして唐丸は大店(おおだな)の跡取り息子だが後添えのたくらみで追い出された。だが後添えが亡くなったので、店に戻った。だけど家業をしないで絵ばかり描いてる……と想像する花の井。蔦重は「あいつは家業を継ぐ。でも絵の思いだけ消えなくて…。いつか戻ってきて、俺はあいつを謎の絵師として売り出す」と夢を語る。

蔦重は神社で願った。

5話の結末

一方、秩父の中津川鉱山では、東作が縛られたまま、源内が出資者たちを必死に説得していた。
取り扱い商品を鉄から炭に変えるという新しい儲け話に出資者たちは目を輝かせ、東作の縄を切ってくれた。

そして蔦重は、鱗形屋に頭を下げて「改」になった。

尾張・熱田ではある男が古本を手にしていた。

(つづく)

【べらぼう】5話の感想&解説

わっちらの流儀に「いいこと言う」と反響

花の井(小芝風花)のセリフ、わっちらの流儀に多くの反響が寄せられました↓

朝顔が教えた「本当のことがわからないならめいっぱい楽しいことを考えよう」という考え方は、花の井や蔦重にちゃんと受け継がれていますね。

蔦重が夢を想像して過酷な現実を乗り越えていくことは、副題の「蔦重栄華乃夢噺」(つたじゅう えいがのゆめばなし)にもかかっていますね。

閉塞感のある現代にも通じる物語になる、と制作スタッフが語っていましたが、長い不況で夢を抱くことができにくい現代を生きる我々にとっても他人事ではないストーリーですね。

蔦重や花の井のように、できるだけ楽しいことを考えながら、生きていきたいものです♪

【べらぼう】5話の出演者&スタッフ

【出演】横浜流星,安田顕,小芝風花,井之脇海,小野花梨,中村蒼,片岡愛之助,高橋克実,里見浩太朗,渡辺謙,正名僕蔵,六平直政,かたせ梨乃,,木村了,愛希れいか, ほか

【作】森下佳子【音楽】ジョン・グラム

「べらぼう」5話

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