映画【六人の噓つきな大学生】原作ネタバレ!犯人とラストの伏線回収に衝撃!キャスト紹介!

【六人の噓つきな大学生】を浜辺美波主演で映画化。
同作は浅倉秋成の大人気小説【六人の噓つきな大学生】が原作です。
どんでん返しの連続を見事な手法で描かれるストーリーを監督佐藤祐市によって実写化。2024年の注目作品です。
映画【六人の噓つきな大学生】原作小説のネタバレと犯人は誰か、キャスト、伏線回収、考察&感想を紹介します。

目次

【六人の噓つきな大学生】あらすじ

エンタテイメント企業「スピラリンクス」の新卒採用で最終選考までに勝ち残った6人の就活生に課せられたのは「6人でチームを作り上げ、1か月後のグループディスカッションに臨むことでした。内定を夢見て万全の準備で選考を迎えた6人に、急な課題の変更が通達されます。
「勝ち残るのは1人。その1人は皆さんで決めてください」
会議室という密室で、顔を付き合わせる6人は1つの席を奪い合うライバルに。そんな中、怪しい封筒が発見されました。その中の1通を開けると「●●は人殺し」とあって…。
1人の犯人と1人の合格者が決定し幕を閉じた悪夢の最終面接から8年。犯人の死をきっかけに、真犯人が暴かれます。

【六人の噓つきな大学生】キャスト・登場人物

嶌衣織(しまいおり)キャスト:浜辺美波(はまべみなみ)

早稲田大学社会部
人並優れた洞察力を持つ。
協調性が高くしっかりした女性。
兄がいる。

波多野祥吾(はたのしょうご)キャスト:赤楚衛二(あかそえいじ)

立教大学経済学部
まっすぐで穏やかな性格。
6人の精神的支柱となる人物。
もめ事が苦手。
妹がいる。

九賀蒼太(くがそうた)キャスト:佐野勇斗(さのはやと)

慶応義塾大学総合政策学部
フェア(公平)を愛する。
冷静かつ的確なリーダーシップ的存在。
正義感が強いまっすぐな男。

矢代つばさ(やしろつばさ)キャスト:山下美月(やましたみづき)

明治大学国際文化
語学力と人脈に絶対的な自信を持っている。
コミュニケーション力に長けている。

森久保公彦(もりくぼきみひこ) キャスト:倉悠貴(くらゆうき)

一橋大学社会学部社会学科
口数が少なく冷静な性格
分析力に優れている
公認会計士の資格を持つ
メガネをかけている。

袴田亮(はかまだりょう)キャスト:西垣匠(にしがきしょう)

法政大学
高校時代は野球部に在籍。キャプテンを担う。
根っからのスポーツマンで大学ではスポーツと社会の関わりを学。
ムードメーカー的存在。
声が大きい。

【六人の噓つきな大学生】原作小説ネタバレ

原作概要

原作者:浅倉秋成(あさくら あきなり)
「ノワール・レヴナント」でデビュー。代表作に「教室が、ひとりになるまで」「俺ではない炎上」などがある。

小説【六人の噓つき大学生】は、2021年にKADOKAWAより刊行。累計65万部を突破している浅倉秋成の大ヒット小説です。オーディオブック化、舞台(リーディングアクト)化、漫画化、ラジオドラマ化、映画化されています。

犯人1

就職活動をする6人の大学生(波多野、嶌、九賀、矢代、袴田、森久保)は「スピラリンクス」から内定を貰います。
就職できる学生は1人だけ。
課せられたのは会議室集合でのグループディスカッション。そこで、その1名を決めることでした。
企業側は一部始終をカメラで監視、録画。
顔を揃える6人は投票制で1人を選ぶことになります。
会議室扉付近で怪しい封筒が発見され、そこには6人の裏の顔、悪事が記され、写真も添えられていました。

順番に明かされた過去
・袴田亮は人殺し。高校時代にいじめにより佐藤勇成を自殺に追い込んでいる。
・九賀蒼太は人でなし。原田美羽を妊娠させ中絶させて別れている。
・矢代つばさはキャバクラで働いている。
・森久保公彦は詐欺師。高齢者を対象としたオーナー商法の詐欺に加担している。
・波多野祥吾は犯罪者。サークルの飲み会で未成年なのに飲酒。

封筒を置いた学生は誰かと探る中、最終的に封筒を置いた犯人は波多野祥吾ということになりました。

波多野は自分ではないことに憤りながらも無実を証明する術がなく…。
そんな波多野は、犯人は嶌だろうと思っていました。

●この時の封筒は波多野が持ち帰っています。

●嶌の過去のみ暴かれずに終わります。

採用試験で受かったのは嶌です。

犯人2

8年後。波多野が嶌宛のメッセージを遺し亡くなります。妹の芳恵は波多野が残したUSBメモリと鍵を持ち、スピラリンクスで働く嶌のもとに。これまでずっと波多野が犯人だと思っていた嶌は、波多野が自分が犯人だと思っていたことに驚愕。そこで犯人をさがすべく、残りのメンバーと当時の人事担当の鴻上に会っていきます。

最終的に封筒を置いた犯人は久我蒼太だと判明。

動機

九賀の動機は「憤り」。
当時、九賀は親友の川島和哉とふたりでスピラリンクス受けました。しかし、川島は二次面接で落とされてしまいます。

九賀は自分よりはるかに優れた川島が落ちたことが納得できません。スピラリンクスは人を見抜けないのだと感じます。それは「就活は本当に機能しているのか、という社会に対しての憤り」でもありました。
さらに、残ったメンバーは下品で無能だと思う九賀は、過去を暴いてスピラリンクスに見せつけることにしたのでした。

九賀は悪事を働く時点でスピラに就職する気持ちはゼロ。この犯行は当時の九賀にとっては「フェア」だったと語っています。

その九賀は、現在、川島の会社で働いています。

伏線回収

嶌が各メンバーに会っていったのは「犯人をさがすため」でもあり「封筒に入っていた自分の悪事を知るため」でした。

その後、波多野からのメッセージの解読を誤っていたことに気付きます。波多野は犯人が九賀だと分かっていたのです。

嶌は大学2年の時、兄が運転する車で事故に遭い脚が悪いことが分かります。

これまで描かれてきた電車での場面など、府に落ちない描写に納得がいく伏線回収となっています。

結末

波多野からのメッセージには「嶌を好きでした」と記されていました。波多野が持ち帰った封筒の中には、嶌の暴露内容がありました。

嶌の兄は歌手の相良ハルキ。就活当時、薬物依存で世間を騒がせており、それが、嶌の過去として明かされます。

嶌は現在もスピラで働いていて、新卒採用の面接官にチャレンジ中。
後輩の鈴江真希が兄のファンであるという繋がりも描かれての結末となっています。

【六人の噓つきな大学生】考察&感想

ヨウイチという人物が登場します。ヨウイチは、波多野が子供の頃に借りたゲームソフトの持ち主。返し忘れたままになっていました。映画でも名前だけの登場だと考察しています。

小説は1度読みだと把握しきれていない部分があると感じます。2度読みがおすすめ。すると見えない部分が見えてきて面白さが増していきます。

人生を左右する場で裏工作をした犯人の動機がいまひとつ理解しきれませんが、就活という枠の中で生きていたら、方向性を間違うこともあるのかもしれません。誰もが裏の顔があることは事実。

消したい過去は消せないという恐ろしさを感じる部分もあり、裏の裏にはまた違う側面があるとも感じる作品です。

誰もがいい人ではなく、誰もが悪い人でもなく。人間というのは、善悪を持ついきもの。

それにしても、本当にこんな採用試験があったら怖いですね。鴻上のインタビューの中で、ここまでしないと採用人材を選べないという件がありますが、選ぶ側もまたいい人材を見抜けるか試されているのかもしれません。

【六人の噓つきな大学生】映画スタッフ・主題歌

  • 原作:浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』(角川文庫刊)
  • 監督:佐藤祐市
  • 脚本:矢島弘一
  • 音楽:佐藤直紀
  • 主題歌:緑黄色社会「馬鹿の一つ覚え」(Sony Music Labels Inc.
  • 製作:市川南、遠藤徹哉
  • 配給:東宝
  • 制作プロダクション:KADOKAWA
  • 製作幹事:東宝、KADOKAWA
  • 製作:「六人の嘘つきな大学生」製作委員会

ドラマ【僕の生きる道】映画【キサラギ】などを手掛ける佐藤弘一がメガホンをとった【六人の噓つき大学生】は、2024年11月22日より公開します。
浜辺美波や赤楚衛二らの演技合戦とともに、どんでん返しの連続の小説をどう描いていくのか楽しみな作品です。

六人の噓つきな大学生・ネタバレ

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