【虎に翼】128話あらすじと感想!尊属殺重罰規定が違憲判決へ
【虎に翼】128話あらすじと感想!
伊藤沙莉さん主演の連続テレビ小説【虎に翼】第128話が9月25日(水曜)に放送。
最高裁では、いよいよ美位子(石橋菜津美)の事件の判決が出されようとしていた。寅子(伊藤沙莉)は早朝、よね(土居志央梨)と轟(戸塚純貴)の事務所を訪ねる。
今回は朝ドラ【虎に翼】第128話のあらすじ・感想について紹介します。
【虎に翼】128話のあらすじ
【虎に翼】128話のあらすじネタバレです。
できる限りの幸せを
最高裁大法廷では、いよいよ美位子(石橋菜津美)の事件の判決が出されようとしていた。寅子(伊藤沙莉)は早朝、よね(土居志央梨)と轟(戸塚純貴)の事務所を訪ねる。
よねと轟が出て行ったあと、美位子は寅子に「でもそれ(勝訴して社会復帰)って、いいんでしょうか?私、人を殺したんですよ。私、あの時、紐で絞め上げた感覚が、今でも手に残ってるんです。毎晩毎晩夢に見て、服役した方が、気が楽なんじゃないかって、ずっと考えて」と相談。
寅子は「何かしらの罪を償いたいと思うことは、あなたの尊厳を全て奪って、何度もあなたの心を殺してきた相手を肯定してしまいかねない」 「あなたができることは、生きて、できる限りの幸せを感じ続けることよ」と伝えた。
尊属殺重罰規定が違憲判決へ
法廷にて。桂場(松山ケンイチ)は「主文。原判決を破棄する。被告人を懲役2年6月に処する。この裁判確定の日から3年間右刑の執行を猶予する。尊属殺に関する刑法200条は、普通殺に関する刑法199条の法定刑に比べ、著しく差別的であり、憲法14条1項に違反して無効である。この見解に反する従来の判例はこれを変更する」と判決が言い渡された。
昭和25年の合憲判決から23年、長い時をかけて歴史が塗り替わった。
勝訴したよね(土居志央梨)と轟(戸塚純貴)は涙する。
長官室へ戻った桂場は、深い息を吐き、チョコレートを割って口に入れる。その翌月、桂場は定年を迎えて長官を退任し、裁判官人生に幕を下ろすことになる。
多岐川(滝藤賢一)の口癖
一方、少年法改正を議論する法制審議会少年法部会は結論が出ないまま平行線をたどっていた。
寅子は久藤(沢村一樹)らと「愛」について語り合う。それは多岐川(滝藤賢一)の口癖だった。
それからしばらく部会が開かれたが、少年法改正は行われないことに…。
またいつかどこかで
星家にて。吉川のどか(尾碕真花)は吉川誠也(松澤匠)の個展の準備中。翌月、ニューヨークで開かれるという。 美位子と佐田優未(川床明日香)は甘味&寿司の「笹竹」の手伝いで仲を深めていた。
美位子はよねの計らいで、新潟の涼子(桜井ユキ)と玉(羽瀬川なぎ)が営む喫茶「ライトハウス」で働くことになった。
2人とも自分の人生は失敗だと思っている。すると寅子は「美位子さんも優未も、人生を失敗なんてしていない。優未、お母さんはそうは思わないけれど、あなたがもし失敗したと思っているなら、それはお母さんの育て方が悪かったせい、お母さんのせい。つまり、何が言いたいかというと、自分を責めてつらくなるくらいなら、周りのせいにして楽になって。ここまで頑張ってきたあなたたちにはその権利があるってこと。だから失敗なんかじゃ絶対にない」と熱くなった。
帰り際「さよなら」と笑顔で挨拶する美位子。寅子は「お元気で」「またいつかどこかで」と見送った。その後、寅子は母に向いてないと落ち込む。すると、優未がやってきて「やっぱり」と言い…。
【虎に翼】128話の感想
128話で、ついに尊属殺重罰規定が違憲判決となりました。史実通りなので、こうなると分かってはいても、熱くなるものがありますね。
そして殺人の感触が忘れらない美位子さんの罪の意識が描かれたのも良かったです。懲役刑の方が楽だと思ってしまう美位子。でも、寅子はそれだと相手を肯定してしまうことになると説明。近親相姦(強姦)、監禁、暴力…3人の子どもを産ませて、ひどい話です。美位子さんが懲役刑になる意味がわからないし、執行猶予がついてよかった。
よかった、よかったと言える事件ではないのですけど、ともかく美位子さんが新潟で新しい人生を踏み出すこと、応援したいです。最終週になってもクライマックスが何度もある本作。少年法改正の件はあっさりナレーションで片付けられましたが、美雪との前回の対決はとても良かったし、まあいいでしょう。
あとは物語の終わり方をどうするかが見どころになりそうです。
【虎に翼】128話の出演者・スタッフ
【出演】伊藤沙莉,仲野太賀,土居志央梨,戸塚純貴,平埜生成,川床明日香,名村辰,松川尚瑠輝,尾碕真花,和田正人,石橋菜津美,中山祐一朗,木場勝己,矢島健一,平田満,沢村一樹,滝藤賢一,松山ケンイチ ほか
【語り】尾野真千子
【作】吉田恵里香
【音楽】森優太
画像出典NHK
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