【anoneあのね】3話の名言まとめ!「何でだろうね」坂元裕二が紡ぐのは信じる力!

【anoneあのね】3話の名言まとめ!

広瀬すず主演の水曜ドラマ「anone」3話が1月24日に放送されました。

「カルテット」の坂元裕二脚本最新作で、毎回のセリフが名言と話題です。

今回は「anone」3話から明日使いたくなるような名言をまとめました。

坂元裕二脚本の考察もしてみましたのでご参考にしてください。

あわせて読みたい
ドラマ【anoneあのね】のキャストとあらすじ!主演広瀬すず脚本坂元裕二で冬ドラマ大本命 2018年1月期の日本テレビ水曜ドラマは【anone(あのね)】! 主演は、広瀬すずさん。10代最後の連ドラ主演です。 脚本は坂元裕二さん。監督は水田伸生さん。同局の「Mot...
目次

【anoneあのね】3話の名言

登場人物ごとに名言をセレクト。

・西海(川瀬陽太)の名言

・舵(阿部サダヲ)の名言

・青羽るい子(小林聡美)の名言

・亜乃音(田中裕子)の名言

の順にご紹介します。


3話の詳しいあらすじは…

あわせて読みたい
【anoneあのね】3話視聴率は6.6%!衝撃ラストで視聴者は未体験の深い感動渦巻く! 【anone(あのね)】3話のあらすじと視聴率! 広瀬すず主演、「カルテット」の坂元裕二脚本で話題のドラマ「anone 」が1月24(水)に放送。 ハリカ(広瀬すず)が誘拐された...

西海(川瀬陽太)の名言

*写真1番右が西海。

名言①「終電で帰れる幸せだよ」

「いいなあ、小学生は残業なくて。うちの会社で一番の幸せが何だったか分かる?

終電で帰れる幸せだよ。俺は会社に殺される前に殺しただけなのに、何で警察に追われなきゃいけないんだよ。」

会社の上司を撃った西海隼人(さいかい はやと)がテレビ画面の小学生を見て舵に問いかける場面。

終電で帰れる幸せ=帰れないのが日常の業務ということ。残業で苦しんだことがわかります。名言というよりは切ない台詞でした。

けれど、短絡的な発想で間違いを犯してしまったことは否めません。

名言②「二十歳の倍思うよ」

「自分が、いてもいなくてもどっちでもいい人間だって、四十五になっても思うんだ。

二十歳の倍思うよ!

自分なんか消えてしまえばいいって。しょっちゅう思うんだ」

偽札を掴まされたショックで自殺しようとした時の台詞。

四十五になって、と舵が言った際の返答でもあります。多くの反響が寄せられました。

舵(阿部サダヲ)の名言

*写真1番左が舵。

次に持本舵(阿部サダヲ)の名言まとめ。

自殺しようとする西海の説得をする場面から…

名言①「会社よりましかもよ」

西海「刑務所行きたくないんだよ、もう命令されたり偉そうにされるの嫌なんだよ」

舵「会社よりましかもよ」

名言②「意味なんて誰にも分からないよ」

西海「生きてる意味が分からないんだよ」

舵「そ、そんな、意味なんて誰にも分からないよ。」

名言③「しょっちゅうってことは、ずっとじゃない」

しょっちゅう死にたい西海に対して

舵「しょっちゅうだろ。しょっちゅうってことは、ずっとじゃないだろ。ずっとじゃなきゃいいじゃん」

名言④「俺は見たいテレビもない」

西海と舵の掛け合いです。

「仕事もなくなったし」「俺もない」

「家族もいないし」「俺もいない」

「夢もないし」「夢どころか思い出もない」

「テレビ見るぐらいしか」「俺は見たいテレビもない」

「熱帯魚ぐらいしか話し相手いないんだよ」「帰ってエサやれよ」

「なんにもいいことないんだよ」「それはいつか…」

自分もない、同じだと共感を示す舵。

聞いていると舵の方がつらい立場に聞こえてきます。名言④はそれが最も端的に現れていた台詞。うつ状態だとテレビが楽しめないので、西海はまだ何とかなるかも、と不思議と思ってしまう会話劇でした。

しかし普通の地上波ドラマならここで自殺を思いとどまるはずが…

名言⑤「死んでもいいって言うのは…」

共感されて思いとどまるだろうと思われた西海は、自暴自棄で…

西海「いつかいつか。もう四十五だよ。もう死んでもいい」

舵「違う!違う違う。違いますよ……死んでもいいって言うのは、生まれて来て良かったああって思えたってことだよ。生まれて来て良かったって思ったことないうちは、まだ死んでもいいって時じゃない。生きよう? 生きようよ。生きるってことは素晴らしいよ。俺には分かるんだ。俺末期ガンなんだ」

名言⑤「生きるって、いいな!」

舵「何も残せないの分かってるよ。いてもいなくても一緒って分かってるよ。

でも、諦めても諦めても思っちゃうんだよね。生きたいなあって。生きるって、いいな!って」

余命宣告を受け死に場所を探す旅に出ていた舵の言葉だけに重い!

生きたい!

その台詞は西海には響かず、ガンも信じませんでしたが、阿部サダヲさんの熱演に多くの視聴者が胸を打たれました。

https://twitter.com/yorimichi72/status/956363759462723584?s=17

青羽るい子(小林聡美)の名言

名言①「誘拐、平成で検索してみたらどうですか」

るい子「誘拐、平成で検索してみたらどうですか?

身代金目的の誘拐って昭和ですよね。

最近そういうの聞かないでしょう。どうしてか分かります?」

…少子化と答える西海を「面白い」と笑うるい子は、誘拐のリスクや今の犯罪の流行を伝えました。知性(という程でもない?)を感じさせる台詞です。

下記の2つの名言もハッキリした物言いで印象的。

名言②「『嫌です』に説明は必要ありません」

西海「スマホ出せ」

るい子「え、やです。」

西海「嫌ですって何だよ」

るい子「『嫌ですよ』は『嫌です』です。『嫌です』に説明は必要ありません」

名言③「謝れなんて言う人が一番頭が悪い」

るい子「持本さん、こんな人に耳を貸す必要ありません。この人は悪い人じゃなくて、頭が悪い人ですから。(中略) お前のことだ!」

西海「俺は頭悪くない」

るい子「そう信じて疑わない人を頭が悪いって言うの」

西海「謝れ」

るい子「中でも人に謝れなんて言う人が一番頭が悪い」

…るい子は、銃で脅され結局従うことになりましたが、分析力もあり肝も据わっている女性です。

しかし能力ありそうなのに何故に出世できなかったのか?可愛げがなかったから評価されなかったのか、隠し事がまだあるのか謎です。

るい子については、亜乃音(田中裕子)との交渉の場面での、アンジャッシュのすれ違いコントのようなコミカルさでも話題に。

しかし、るい子は嘘をつく”ずる賢さ”も発揮。

1千万では足らないと言われた、と嘘をつき、ハリカが”あのお金”のことを話したのかと問われればそうだ、と嘘をつく。謎めいていて魅力的なキャラクターです。

亜乃音(田中裕子)の名言

*抱きしめた場面(手前が亜乃音)

名言「何でだろうね」

ハリカ「娘じゃないのに、なんで?なんでお金渡しちゃったの? ごめんなさい」

亜乃音「何を謝るの。何でだろうね。…何でだろうね」

言葉自体は、ふつう。

けれど、亜乃音が無事解放されたハリカの元に駆け寄って抱きしめたあとの台詞です。

そう思えば、胸が詰まる言葉。

田中裕子さんの演技力と視聴者の想像力を信じ余計な説明はしない余白ある描写も秀逸。

なんでだろう・・・の後の感情に想いを馳せた視聴者は多いです。

坂元裕二脚本「anone」を考察

坂元裕二脚本作品の特徴は、「anone」もそうなのですが、画面を凝視したくなる繊細なドラマ。

家事の合間やスマホでつぶやきながら見るのが主流のテレビで、それはかえってユニークな描き方です。

その点を踏まえて考察してみます。

考察①「何でだろうね」坂元裕二が紡ぐのは視聴者を信じる力!

「なんでだろうね」の田中裕子(役:林田亜乃音)さんの台詞に心打たれるのは余白があるから、と先に述べました。

それは坂元裕二脚本作品の特徴である視聴者を信じる描き方。

思えば「anone」第1話放送時、日テレ裏公式なるアカウントが「#anone全私が震えたせりふ」として呼びかけました。

しかし、いかに裏(なにが裏?)とはいえ公式が呼びかけるとトーンダウンしてしまうのが不思議なところ。第3話では「#anone全私が震えたせりふ」のツイートは激減。きっとネットは自由なところが良いのでしょう。

思い出すのは「天空の城ラピュタ」滅びの呪文「バルス」をSNSでつぶやく【バルス祭り】のこと。毎回盛り上がっていたのに、2017年テレビ放送時に日本テレビが「みんなでやりましょう、バルス祭り」と呼びかけたら盛り下がった…という話し。

つまり、任せることが必要なのです。

この場面はどういう気持ちなのか視聴者は考えたいのです。(もちろん考えずに楽しく見たい時や好みもあります)その意味で坂元裕二脚本は心地良い。

考察②「二十歳より倍つらい」人へ、坂元裕二が贈るのは信じる力!

開始36分頃、西海は「やっぱり娘だったじゃん。嘘つくなよ」と舵に笑って言いながら、るい子に返信しました。そのやりとりは…

るい子「交渉成立しました」

西海「了解」

るい子「1千万払うそうです。娘さん確認しました」

西海「やっぱり娘だったな!」

るい子「はい」(筆者注*これはるい子の嘘です)

…これは西海が舵の余命わずかの告白を信じない伏線でした。(と解釈も可能です)

大人ってつらいと視聴者に感じさせた西海。

二十歳より倍つらく思うのは確かにそうで、大人だから積み重ねてしまった負の遺産(あきらめなど)があります。

しかし坂元裕二脚本はそんなことが言いたかったのでしょうか?(見た人がどう感じようと自由で、作者の思いは考えなくてもよいのですが…)

私もつらくどんよりした気持ちになったのは事実。しかし2回目見直して個人的に私が思うのは・・・「二十歳より倍つらい」人たちへ、坂元裕二が”人が人を信じる力の素晴らしさ”を贈ったのではないか、ということ。

それを感じたのが前述の亜乃音の言葉。「なんでだろうね」と意識より先に感情でハリカを救出したシーン。

そのために西海を対比させた(というと技巧的に聞こえて申し訳ないが)のでは?

西海の絶望はリアルでした。だけど、信じたい、人が人を信じる力を!

そんなことを思いました。

考察③「anoneあのね」で坂元裕二が紡ぐのは画面で語るドラマ!

視聴者を信じる脚本なのは、他にも例があげられます。

・火野正平(役:花房万平)が亜乃音を釣りを誘うけれど、「どうもありがとうございました」(=関心ない)と返事。

・花房万平は帰り道を間違える(=動揺の表現)

・高校生に銃を向けてしまう=小心者

・タバコ=1年前のもの(1年前亡くなった夫が吸っていた?)=腐りはしない=身代金受け渡しにも動じない(?)=不良のイメージのタバコで決心(?)

「受け渡し場所やフェレット返しに行った際になぜハリカは逃げなかったのか?」の疑問にも台詞で説明はありません。画面から考えられるのは…

・元婚約者に復讐を拒否する舵をハリカは見つめる。

・舵はトイレや水をハリカに勧めて、西海に水をかけられてしまう。

・ハリカが寒がる=舵がエンジンをかけた=「ありがとう」とハリカ。

→舵を置いて逃げたらこんな優しい人が撃たれてしまうと躊躇。(推測です)

・川辺での遊泳禁止の立札。溺れてる子どもの絵柄に「かじ」と矢印があり、横には亀の落書き。

→舵と西海が子どものころ落書きしたことが想像されます。西海は亀の飼育係というのはフェレットを返す時に明かされました。そのときは生き物に優しい人柄の表現かと思いましたが落書きにも生かされました。きっと2人は仲が良かったのでしょう。(推測です)

・・・と、色々と想像ふくらむ誰も見たことのない世界へ連れ出してくれるドラマ「anoneあのね」!次回も注目です。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

SNSシェアはこちら

コメント

コメントする

目次