【死との約束】の原作あらすじネタバレ!ポワロが導く殺人事件の結末はハッピーエンド!?

【死との約束】の原作あらすじネタバレ!
三谷幸喜脚本・スペシャルドラマ【死との約束】の原作はアガサ・クリスティーの同名小説です。
探偵ポアロ(ポワロ)が不可解な死の謎を解くミステリー。

【死との約束】原作の登場人物、あらすじ、ネタバレ、感想を紹介します。

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目次

【死との約束】原作の登場人物

【死との約束】の原作【死との約束】(著:アガサ・クリスティー)の登場人物を紹介します。

()内は出演者名。

◆エルキュール・ポアロ(野村萬斎)
・私立探偵

◆サラー・キング(比嘉愛未)
・女医

◆テオドール・ジェラール
・医学博士
・フランス人

◆カーバリ大佐(阿南 健治)
・アンマンの警察署長

◆ウエストホルム卿夫人(鈴木京香)
・婦人代議士

◆アマベル・ピアス (長野里美)
・保母

◆マーモード
・通訳

ボイントン家

◆ボイントン夫人(松坂慶子)
・金持ちの未亡人

◆レノックス・ボイントン(山本耕史)
・ボイントン家の長男

◆ネイディーン・ボイントン (シルビア・グラブ)
・レノックスの妻

◆レイモンド・ボイントン (市原隼人)
・ボイントン家の次男

◆キャロル・ボイントン(堀田真由)
・ボイントン家の長女

◆シネヴラ・ボイントン(原菜乃華)
・ボイントン家の次女

◆ジェファーソン・コープ(坪倉由幸(我が家))
・ネイディーンの友人
・アメリカ人

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*ポワロ=原作はポアロ表記です。

【死との約束】の原作あらすじ

【死との約束】原作あらすじを紹介します。

舞台はヨルダンの古都ペトラ。
「いいかい、彼女を殺してしまわなきゃ…」
エルサレムを訪れた最初の夜、ポワロが耳にした男女の囁き。
どうしてこうも犯罪にぶつかるのだろう、ポワロの予感は現実に……。

謎に包まれた死海を舞台に、ポワロが事件解明に!

【死との約束】の原作ネタバレ

【死との約束】の原作は、第一部と第二部とわかれています。第一部では、物語に登場するボイントン家について、第二部でポワロが事件を解決へと導いていきます。
【使との約束】の原作ネタバレを紹介します。

【死との約束】第一部の原作ネタバレ

第一部でポワロは冒頭のみの登場。
殺人事件が起こるまで、フランス人の医学博士・テオドール・ジェラールと女医のサラー・キングの目を通してボイントン家の人々について描かれています。
【使との約束】第一部の原作ネタバレを紹介します。

幕開け

探偵のポワロは、窓を閉めようとして聞こえてきたのは殺害計画。
声の主は、ボイントン家の長女キャロルと次男レイモンド
二人は母親がいなくなればいいと願い、レイモンドは殺害計画をキャロルに説明し始める……。

**

女医のサラー・キングと医学博士のテオドール・ジェラールがホテルのラウンジで出会い、コーヒーを飲む。
そこにボイントン家の人々が。二人はこっそりとボイントン家の人々を観察。
サラー・キングは、ホテルに到着する前、汽車の中でレイモンドに声を掛けていて顔見知りだった。
さらに、ジェラールはボイントン家に近しいジェファーソン・コープとお酒を飲み、ボイントン家について聞き、キャロルとサラーの出会いなどから、ボイントン家の様子が明確になっていきます。

ボイントン家の人々

ボイントン夫人は、未亡人。
心臓病を患っている。

夫のエルマー・ボイントンとは、刑務所で知り合った。
ボイントン夫人は女看守、エルマーは刑務所長だった。

エルマーは、最初の妻を亡くしボイントン夫人と再婚。
長男のレノックス、長女のキャロル、次男のレイモンドは、最初の妻の子ども。
ボイントン夫人の子どもは次女のシネヴラ

エルマー・ボイントンは資産家。彼が病気で寝込んでからはボイントン夫人がすべてを牛耳っていた。
ボイントン夫人は、子どもたちを世間から一切を遮断し、学校にも行かせなかった。

エルマーは資産を残し死亡。資産があるため、誰も働いてはおらず、財政的に子どもたちはボイントン夫人に依存している。

そのせいで、子どもたちは何らかの精神障害的なところがある。
ボイントン夫人はいわゆる精神的サディスト、専制君主。
子どもたちは誰一人としてボイントン夫人に逆らうことができなかった。

唯一、ボイントン家の中でまともなのが長男・レイモンドの妻のネイディーン

ネイディーンは元看護師。4年前に結婚。
ボイントン夫人にとっては世話をしてくれる大事な存在だが、ネイディーンは過去に家を飛び出そうとしたが失敗。
再び、レイモンドに家を出ようと話を持ち掛けているが、レイモンドは怯えて決意できないでいる。

ボイントン夫人の死

サラーとジェラール博士はペトラへ。
同行者は、通訳とウエストホルム卿夫人アマベル・ピアス

ウエストホルム卿夫人は、イギリス政界で高名な存在。
夫のウエストホルム卿の代わりに議員として立候補。圧倒的多数で当選した人物。
彼女を尊敬する国民は多いが、同時に、反発する国民も多い。

アマベル・ピアスは保母でいくばくかの遺産が転がり込み海外旅行を楽しんでいた。ウエストホルム卿夫人を崇拝している。

**

サラー一行がペトラに着くと、ボイントン一家もペトラに来ていた。
その日、サラーは途中で合流したキャロル、レノックス、コープ、ネイディーン、レイモンドと散歩をした。
ボイントン夫人が珍しく子どもたちを自由にしてくれた大切な時間だった。
ジェラール博士は、具合が悪くなり途中でキャンプに戻った。

レイモンドはサラーに
「勇気を試さなきゃならない。このチャンスを逃したら永久に失ってしまう」
と意味深発言。

サラーは、キャンプに戻りジェラールが寝ているのを確認。そこに、マーモードが。
ボイントン夫人が動けない、と聞き急いでボイントン夫人のもとに。

洞窟の入り口で椅子に座るボイントン夫人が死んでいた。

【死との約束】第二部の原作ネタバレ

いよいよポワロが登場。
ここからはポワロが事件を解決に導く様が描かています。
【死との約束】第二部の原作ネタバレを紹介します。

カーバリ大佐に招かれたポワロは、ボイントン夫人の死についてジェラール博士から話を聞きます。
ボイントン夫人の暴君ぶりから、ボイントン家族全員が彼女の死を望んでおり、犯人の可能性があるとカーバリ大佐は推理。

事件全容

・ボイントン夫人は椅子に座った状態で死んでいた。
・腕に注射器の痕があり、他殺の可能性は大。

ボイントン夫人を最後に見たのはレイモンドだという証言があった。

ジェラールは具合が悪く注射をしようとしたが、薬箱から注射が消えていた。翌日、目を覚ますと注射がおいてあった。何者かが注射器を盗んだ。

ボイントン夫人は心臓病を患っており、ジギトキシンを静脈注射に急激投入すると心臓麻痺をおこして死んでしまう。

ポワロのメモ

ポワロはジェラールに続き、ボイントン家族、ウエストホルム卿夫人、ミス・ピアスから話を聞き、この日の行動をメモにする。

3時5分 ボイントン家の人々とジェファーソン・コープがキャンプを出発
3時15分 ジェラール博士とサラー・キングがキャンプを出発
4時15分 ウエストホルム卿夫人とミス・ピアスがキャンプを出発
4時20分 ジェラール博士、キャンプへ帰る。
4時35分 レノックス・ボイントン、キャンプへ帰る。
4時40分 ネイディーンがキャンプへ帰り、ボイントン夫人と話す。
4時50分 ネイディーン、ボイントン夫人と別れて大天幕へ行く。
5時10分 キャロル、キャンプへ帰る。
5時40分 ウエストホルム卿夫人、ミス・ピアス、コープがキャンプへ帰る。
5時50分 レイモンド、キャンプへ帰る。
6時00分 サラー、キャンプへ帰る。
6時30分 死体発見


次いで、要点をまとめる。

・ボイントン夫人はジギタリスを含む調合剤を服用していた。
・ジェラール博士が注射器を紛失。
・ボイントン夫人は、自分の家族が他人と交際するのを邪魔して楽しんでいた。
・問題の日の午後、ボイントン夫人は家族たちに、彼女をおいて外出するようにすすめた。
・ボイントン夫人は、精神的サディストだった。
・大天幕からボイントン夫人が座っていた場所までの距離は二百ヤード。
・レノックスは、最初何時にキャンプに戻ったのかわからないと言ったが、後になって、ボイントン夫人の腕時計を正確な時間に合わせたことを認めた。
・ジェラール博士とジネラヴのテントは隣り合っていた。
・6時30分に夕飯の支度ができたとき、そのことをボイントン夫人に告げるために、召使いのひとりが使いに出された。
・エルサレムでボイントン夫人は、「私は決して忘れませんよ。よく覚えておいてね。私は何一つ忘れていませんよ」とサラーの肩越しに語った。

ポワロは、再び事件関係者に話を聞く。このことで、ボイントン家族はそれぞれに証言に偽りがあることが発覚。

・サラーはレイモンドに恋している。
・ネイディーンは夫のレイモンドがともに逃げないのならコープと逃げてもいいとさえ思っていた。
・シネヴラは妄想が激しい。

などもわかってくる。そして、ポアロは全容を語る。

犯人ネタバレ

ウエストホルム卿夫人とピアスの証言。

ボイントン夫人は、洞窟の入り口に座っていた。
アラブ人の召使いがボイントン夫人に近づき、夫人を怒らせ逃げるように帰った。
召使いはジネヴラのテントに入っていった。(ジェラール博士のテントは隣にあり、ジェラール博士のテントから出てきた可能性がある。)
二人は二百ヤードも離れた場所から召使を見たのにも関わらず、ウエストホルム卿夫人は召使のズボンやゲートルの巻き方までを細かく証言した。

犯人はウエストホルム卿夫人

事件全容・ウエストホルム卿夫人の行動

・ミス・ピアスが何をしているのか確認し、自分のテントに戻り、乗馬ズボンをはき、カーキの上着を着て、チェックのダスターコートでアラブ人のように変装。

・ジェラール博士のテントに忍び込み、薬と注射器を盗む。

・ボイントン夫人に近づき、すばやく手首を掴み注射をした。

・そのまま現場を逃げる。

・5分後、ミス・ピアスに創作した目撃談を語る。ミス・ピアスはこの目撃談であたかも見たような錯覚に陥る。

・二人は散歩をし、ウエストホルム卿夫人は死んでいるボイントン夫人に大きな声で話しかける。返事はないが、ウエストホルム卿夫人はミス・ピアスに「失礼な人ね、鼻をならしただけよ」と言い、ミス・ピアスを暗示にかける。

・注射器をすぐに返す予定が、ジェラール博士が戻ってきてしまった。これが誤算だった。仕方なく、夜にこっそりと戻した。

犯行動機

ウエストホルム卿夫人は、結婚前に罪を犯し服役していた。
ボイントン夫人は刑務所の女看守。二人はその時に出会っていた。
エルサレムでサリーに放ったと思われた「わたしは忘れませんよ」と言ったのは、サリーの後ろにいたウエストホルム卿夫人に言った言葉だった。

ボイントン夫人は、ウエストホルム卿夫人餌食にしようと決めたのです。ウエストホルム卿夫人をいじるために、ボイントン家族が邪魔になり、事件の日、自由にさせたのだった。

ポワロがこの事実をカーバリ大佐らに告げたとき、隣の部屋で銃声が……。

エピローグ

ウエストホルム卿夫人の死は事故死としてメディアに報道された。

5年後

キャロルとコープは結婚。
レノックスとネイディーンには子どもが二人いる。
サリーとレイモンドは夫婦に。
シネヴラは女優に。

ボイントン一家は母をうしなったことで幸福を得たのだった……。

<終わり>

【死との約束】の感想

作品はとても古いものです。難事件をポアロが見事に紐解いていきます。

犯人は意外な人物でもあり、想定外のエンディング。ボイントン夫人から逃れることで、やっとボイントン一家は平和な幸せを手に入れました。

この物語は、小説で読むよりも映像のほうがわかりやすいのでは、と思います。

三谷幸喜さん脚本の【死との約束】は、舞台を日本にうつしての映像化。とても楽しみな作品です。

【死との約束】は3月6日夜9時からフジテレビで放送します。お楽しみに♪♪

追記:3月6日にドラマが放送されました。楽しい作品でした♪

【死との約束】のネタバレと感想!野村萬斎が紐解く犯人の謎、驚愕ラストに涙が…。 | 【dorama9】

【死との約束】の原作小説

タイトル【死との約束】
作者アガサ・クリスティー
発行早川書房
ジャンル推理小説
イギリス
1938年に発表された小説。
エルキュール・ポアロシリーズの作品のひとつ。
ドラマ・死との約束

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