【麒麟がくる】40話のネタバレと感想!平蜘蛛に託された松永久秀の意地と想い!

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【麒麟がくる】40話のネタバレと感想!平蜘蛛に託された松永久秀の意地と想い!

【麒麟がくる】も大詰め、40話では長年に渡り光秀の盟友であった松永久秀の運命が大きく動きます。

松永久秀を語るに欠かせない名器“平蜘蛛”も登場、彼はそれを手に何を語るのでしょうか。

今回の記事では【麒麟がくる】40話「松永久秀の平蜘蛛」の視聴率、ネタバレと感想をお伝えします。

目次

【麒麟がくる】40話の視聴率

【麒麟がくる】40話の視聴率は13.6%でした。

【麒麟がくる】40話のネタバレ

松永久秀の逃亡

織田信長が本願寺の攻略を進めてから早くも7年以上が経過していた。

天正5年(1577年)8月、天王寺での戦の最中、織田についていた松永久秀が戦場から逃亡してしまう。

おそらくは信長が新しい大和の守護に長年敵対していた筒井順慶を置いたことに我慢が出来なかったのだろう。

光秀を支えた煕子の死

戦を重ねる明智光秀は年齢は50を越え、肉体的な疲労がこたえるようになっていた。それ以上に自分の心を長年に渡り支えてくれた妻の煕子を亡くしたことが大きかった。

煕子の死は自身が昏睡状態から生還してすぐの出来事であった。

光秀の娘のたまは今は駒の元で丸薬作りを学んでいる。たまによると自分相手に思い出話をしてくれるのが多くなったという。

父親は元々口数が少ない人物であり、愛する人を失った父親の心境の変化をたまは切なく語る。

光秀を待っていた人物

ある日、光秀は駒を通して伊呂波太夫から文を受け取る。

文に従って光秀が神社に向かうと先にその人物と会っていたと思われる三条西実澄が境内の一角から顔を出す。光秀は実澄と話をし最近の朝廷の考えについて話を聞かされる。

  • 帝は光秀との話を所望している
  • 帝は信長の行く末を案じている

信長は権大納言・右大将という立場ながらも朝廷のしきたりを軽視して戦に明け暮れている。帝が不安に思うのも当然であった。

光秀は複雑な思いで実澄を見送った後、小屋の中に入る。そこでは太夫と上機嫌で酒を飲みながら久秀が待っていた。

松永久秀に訴える光秀

光秀は大和の守護の一件を危惧していたが、戦の最中に無断で抜け出すことは死罪と決まっている。光秀は久秀の行為を咎める。

思えば二ヶ月前、秀吉も戦の最中に総大将の柴田勝家と大喧嘩をして勝手に近江に帰ってしまったことがあった。信長は「切腹せよ!」と激怒し光秀ら家臣総出で取り成し、許しを得ていた。

久秀の心はすでに信長から離れており、自虐を交えながら語る。「秀吉の気持ちが分かる。柴田が総大将になったのは家柄がいいから。信長は出生に関係なく力のある者を家臣として重用すると思っていた。だが、実際は違った」と。

光秀は「それは違う」と必死に訴えるが、久秀は「本願寺方に寝返る」と言い切ってしまう。

本願寺に付き信長と敵対することになれば当然、畿内の采配を任されている光秀とも戦うことになる。久秀は覚悟の上で、光秀は言葉を失ってしまう。

“平蜘蛛”への意地と想い

久秀は傍らの木箱を開けて茶器“平蜘蛛”を取り出す。“平蜘蛛”は久秀が命の次に大事にしており、信長も狙っている天下一の茶器である。

久秀「信長には意地でも“平蜘蛛”は渡す気はない。」

「だが光秀、そなたになら渡しても良い。」

にやりと笑う久秀。

光秀にとって久秀は30年近く前、まだ若武者だったことに出会い、苦楽を共にしてきた仲。そんな信頼している人物とは戦などしたくない。

光秀「敵に寝返るのだけは止めて頂きたい!!」

床に手を付き必死に訴える光秀。

戦いたくないのは久秀も同じであった。が、

久秀「自分にも意地がある!!」

「もしそなたに討たれたとしても。」

「この“平蜘蛛”はそなたの手の中で生き続ける。それで良いと思うたのじゃ!!」

そういう久秀の目には涙が浮かんでいた。“平蜘蛛”は太夫に預けると言う。

光秀「“平蜘蛛”など欲しくは無い!!」

「戦などしたくはない!!」

光秀は声を荒げるが久秀の覚悟は変わらなかった。

松永久秀の最期

その秋、久秀は本願寺・上杉らに呼応する形で信長に戦を仕掛け、信貴山城に立て籠もる。

信長は嫡男・信忠を総大将に据えて迎え撃つ。大和に送り込まれた武将の中には当然、光秀の姿もあった。

そして、ついに信貴山城は陥落した。

久秀は冥土の土産とばかりに集めた茶器に火を放ち、切腹した。こうして戦国三大梟雄の一人、松永久秀の戦いに明け暮れた生涯に幕が下ろされた。

帰蝶が選んだ道

光秀が信長に呼ばれて築城中の安土城に向かうと帰蝶がいて話をする事になる。

「松永が持っていた茶器が無残に焼けたからか、彼の死を悼んでいるのか、殿は最近癇癪を起こすことが多い」という。そんな信長の考えを帰蝶は図りかねていた。

さらに「神々が宿る安土の山に城を築いたことで自分も祟りを受けるのでは」と恐れていた。

帰蝶「私は少々疲れた。」

「近々、山を降りて美濃の館に戻ろうと思う。」

「穏やかになったら遊びにおいで下され。約束じゃぞ。」

帰蝶の心はすでに信長から離れているようだった。

そこに信長が入って来て、帰蝶は逃げるように部屋を出ていく。

光秀が信長に対して初めて行ったこと

信長は2つの用件を光秀に話し始める。

1つ目は松永が所持していた平蜘蛛の行方について。信長は忍を放っており、松永と光秀が戦の前に会っていることを突き止めていた。

信長の「誰かに平蜘蛛を預けたか聞いておらぬか?」という問い掛けに光秀は「寝返りを止めるように説得した。後は昔話を少々しただけ」と嘘をつく。

信長は裏切った松永、帰蝶、そして帝と皆が自分に背を向けることを嘆く。だが、その理由は分からないようだ。

2つ目は光秀の娘のたまについて。嫁入り相手として細川藤考の嫡男・忠興を勧めてきた。

話は以上で光秀は部屋をあとにする。

信長「光秀が…初めて嘘を付いた…」

「このわしに嘘を付きおった…!」

信長はすでに羽柴秀吉から話を聞いており、光秀に揺さぶりをかけていた。

覚悟はあるのか

坂本城の光秀の元に伊呂波太夫が“平蜘蛛”を持ってやってくる。光秀は“平蜘蛛”を手にするがすぐに床に置く。

光秀は“平蜘蛛”の行方をなぜか信長に言えなかった。

「そうかこれは松永久秀の罠だ。笑い声が聞こえてくるようだ」として光秀は高らかに笑う。そんな光秀に太夫は松永からの遺言を伝える。

太夫「“これほどの名物を持つには覚悟がいる。”」

「“わしはその覚悟をどこかに置き忘れてしまった。”」

それだけ言って太夫は“平蜘蛛”を置いて帰ろうとする。

光秀は太夫を呼び止めて「帝に拝謁して今の信長をどう思っているかお尋ねしたい」と頼む。太夫は実澄に口聞きすることを約束する。

光秀は覚悟を決めたかのように松永から託された平蜘蛛を手にするのだった。

【麒麟がくる】40話の感想とまとめ

松永久秀の壮絶な最期

【麒麟がくる】40話で松永久秀は信長に離反、そして、最期が描かれました。

光秀は第1話で鉄砲を求めて堺に行った時に松永に融通して貰い、関係が続いていきます。

  • 度々世話になる
  • 刺客に襲われた時は共闘
  • 13代将軍・義輝を巡っては衝突
  • 織田についてからは共に死線を乗り越える

など光秀にとって久秀は盟友の1人でした。久秀が自身の意地と想いを語り、光秀に“平蜘蛛”に託すのは涙無しには見られません。

平蜘蛛はとんでもない爆弾

信長は“平蜘蛛”が光秀の手に渡ることになっているのに揺さぶりをかけました。そして、光秀は嘘をつきました。

これにより光秀と信長共にお互いの不信感を高めてしまいました。これこそが久秀が“平蜘蛛”に仕掛けた罠だったんですね。

久秀は“平蜘蛛”で爆死することはありませんでしたが、死してなお“平蜘蛛”を通じて不信感というとんでもない爆弾を落としてきました。

“平蜘蛛”は本能寺へ通じる大きな一発になりそうです。

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39話「本願寺を叩け」 41話「月にのぼる者」

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