シンドラ【やめるときも、すこやかなるときも】原作のネタバレ!結末は同じ!?
日本テレビ・シンドラ【やめるときも、すこやかなるときも】(やめすこ)原作のあらすじとネタバレ!
藤ヶ谷太輔(キスマイ)と奈緒が主人公・壱晴と桜子を演じる【やめるときも、すこやかなるときも】が日本テレビのシンドラで放送。シンドラ初のラブストーリー。
原作は、窪美澄の同名小説。
ドラマの結末は、原作と同じ!?
窪美澄が描く【やめるときも、すこやかなるときも】(やめすこ)原作小説のあらすじ、登場人物、ネタバレ、感想を紹介します。
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1.シンドラ【やめるときも、すこやかなるときも】原作の登場人物
2.シンドラ【やめるときも、すこやかなるときも】原作のあらすじ
3.シンドラ【やめるときも、すこやかなるときも】原作のネタバレ
4.シンドラ【やめるときも、すこやかなるときも】原作の著者・窪美澄
5.シンドラ【やめるときも、すこやかなるときも】原作の感想
シンドラ【やめるときも、すこやかなるときも】原作の登場人物
須藤壱晴(すどう いちはる)
家具職人。
高校時代、好きだった真織を失い、翌年の大学1年の時から、12月のある時期になると声が出なくなる記念日反応を起こす。
父を亡くし、母は親の介護をしている。
壱晴は工房の傍で一人暮らし。
本橋桜子(もとはし さくらこ)
広告会社に勤めるOL。
父親の会社が倒産したことで、一家を支えている。母はパート勤め。妹・桃子は結婚してい家を出ている。姪っ子は花音。
恋愛経験が少ない。
柳葉君
壱晴より2歳年下だが家具職人としては先輩。
現在は、家具職人を辞めて小さなスナックの主人。
壱晴とともに哲先生のところで家具職人の修業をしていた。
佐藤哲(哲先生)
家具職人で壱晴の師匠。
声がでなくなる壱晴を「家具職人なら声がでなくてもできる」と採用してくれた。
聡美と美恵子
桜子の親友。
二人とも独身。
妙子
壱晴の大学時代からの女友達。
声がでなくなる壱晴を心配して世話を焼く。
大島真織
壱晴が高校時代に好きだった人。
シンドラ【やめるときも、すこやかなるときも】原作のあらすじ
【やめるときも、すこやかなるときも】原作のあらすじを紹介します。
家具職人の壱晴は毎年十二月の数日間、声が出なくなる。過去のトラウマによるものだが、原因は隠して生きてきた。制作会社勤務の桜子は困窮する実家を経済的に支えていて、恋と縁遠い。欠けた心を抱えたふたりの出会いの行方とは。
http://renzaburo.jp/yamesuko/
シンドラ【やめるときも、すこやかなるときも】原作のネタバレ
【やめるときも、すこやかなるときも】原作のネタバレです。
壱晴と桜子の出会い
家具職人の壱晴、バージンの桜子。
ともに32歳。
そんな二人の出会いは結婚式の二次会。
どうやって壱晴の部屋にたどり着いたのかお互い記憶がない。朝、目覚めたらベッドにいたという具合。
泥酔いの二人には何事もなく、ただ、壱晴は親指と人差し指を広げて、桜子の足の長さだけはインプットしておいた。壱晴には、女の足の長さをはかる習性がある。女が欲しければ、そこら辺でゲットする壱晴。
本気の相手はいない。
かたや、桜子は 印刷物の製作会社・文進堂に勤めるOL。仕事にやりがいがないわけでもないが、少々疲れ気味。結婚願望はある。恋愛は一度ばかり。しかし、肉体関係がないから未だにバージン。
壱晴は、寝ている桜子をそのままにして、工房に行く。帰宅すると、メモがあったが、名前を見ずに捨てしまった。壱晴にとって、桜子との一夜はそんな物だった。
しかし、壱晴と桜子は、その後、すぐに再会する。
再会は壱晴の工房。
壱晴の工房は、師匠の哲先生から譲り受けた物。
春に個展を開く予定の壱晴は、個展用のパンフレットを桜子が勤務する文進堂に依頼していた。壱晴の担当が桜子だったのだ。
パンフレットの打ち合わせで桜子が工房を訪ねた時の事。壱晴は、あの夜の女が桜子だと気づかず、桜子から言いだした。桜子にとって、それは少々傷ついたのだが、この出会いから桜子は壱晴との結婚を考えるように。
壱晴から「付き合う」宣言
壱晴は記念日反応という病を抱えている。1年に1度、12月のある時期にだけ声がでなくなるのだ。そして、その症状は桜子との打ち合わせ中に起きた。突然、声がでなくなった壱晴を心配する桜子。桜子の中で壱晴の存在は大きくなっていく……。
桜子は、壱晴を家に招待する。部屋の模様替えをしたいから、部屋を見て欲しいと言う体で壱晴を招いたのだ。
この時、桜子の部屋を見た壱晴は、ゆっくりできる椅子があるといいと言い、その椅子を作ると約束した。
桜子は、壱晴との語らいを楽しみにし、父も母もいない時間を見計らったのに、運悪く父が帰って来てしまう。しかも、酔っている。
父は事業に失敗してから、酒を飲み、暴力を振るうように。この時も暴れる父に桜子は困り……。
父に
「桜子と付き合っているのか」
と訊かれた壱晴は、
「まだ、つきあってはいません。でも、おつきあいするつもりでいます」と宣言した。この時、出会ってまだ1ヶ月も経っていなかった。
突然のことに
「本気ですか」
桜子は壱晴に訊く。
「これから本橋さんのことをよく知りたいと思っています。
それが、本気でつきあいたいという意味です」
壱晴は桜子の部屋に合う椅子を作り、それをパンフレットに載せられるようにする。桜子はパンフレットを作る。
「その間にもっと本橋さんのことを知ることができる」と。
こうして、桜子と壱晴はつきあうことに。
壱晴の記念日反応
壱晴は、転勤族の家庭で育った。
高校の三年間を松江で過ごし、そこで知り合ったのが、真織。
真織は、壱晴の同級生・堀内の幼なじみ。堀江の家はホテル経営をしていて、真織はそこでアルバイトをしていた。
父に暴力を振るわれ、生活が苦しい真織は、国立大学へ行き家を出るために、アルバイトをしていたのだ。壱晴と真織は、徐々に話をするようになり、東京の大学へ進学し、共に生活することが二人の目標になっていた。しかし、真織は壱晴の目の前で交通事故に遭い、あっけなくこの世を去った。
壱晴は、この出来事がきっかけでその時期だけ声がでなくなるという“記念日反応”を発症。
桜子の家庭事情
一方、桜子は結婚を考えつつも、心に引っ掛かりがある。
それは、家計のことだ。
事業に失敗をした父親。パート勤めの母親。デキ婚をした妹・桃子を羨ましくも思いながら、家計を支えている。
ゆえに、恋愛どころではなく過ぎてきたが、3年前に広瀬という男がいた。
ただし、抱いてももらえず、未だにバージン。
それは桜子にとってのトラウマでもある。
そして、なにより家計のことが、気にもなる。
自分がいなくなったら、という不安もあるのだった。
壱晴の思い出の土地・松江にて
付き合うと決めた壱晴と桜子は、徐々にお互いを知ろうとしていく。壱晴の個展への準備とともに、壱晴は父が亡くなったことや師匠である哲先生のことなどを話し、桜子もまた就職活動のことなど過去の出来事を話す。
壱晴の実家にも出向き、二人の距離は縮まるのだが、バージンの桜子は、すぐに壱晴との関係を決断できない。壱晴に抱き寄せられた桜子は「ゆっくり進めたい」と胸の内を明かす。
桜子は、壱晴が声がでなくなること、実家で見つけた女子高生(真織)の写真が気になっている。
壱晴は桜子にすべてを打ち明ける決意をする。
声が出なくなったあの日の出来事を……。
壱晴と桜子は、松江に泊まりで行く。しかし、部屋は別々。
壱晴とともに松江をめぐり、真織が亡くなった場所にも二人で行った。真織の墓参りもした。
この旅は、壱晴にとって“声がでるようになるため”の旅だった。そして、桜子は、真織のことを知れば知るほど辛くなり、壱晴に別れを告げる。
感動の結末
その日から二人は別々の時間を過ごす。
壱晴は気づく。
桜子がいなければ松江に行くこともできなかった。勇気をくれたのは桜子だったのだ、と。
壱晴は桜子の椅子を完成させることを目標に黙々と仕事をする。
個展が近づく。壱晴はパンフレット制作までに桜子の椅子は間に合わなかったが、やっと桜子の椅子ができるという時、壱晴が慕う哲先生が亡くなった。
壱晴は、この時、桜子に「会いたい」と告げる。
電話を受けた桜子は迷いを捨て、そして、二人は再会。
「桜子の椅子ができた」という壱晴に抱きしめられ、桜子は壱晴のすべてを受け入れようと思うのだった。
桜子は土下座をして
「結婚してください」
とプロポーズすると
「先に言わないでください。結婚していただけますか?」と壱晴からプロポーズ。
二人は初めてキスをした……。
**
妹の桃子が同居することになり、桜子は家を出ることに。桜子の負担は軽減されていく。
壱晴は、桜子の両親に挨拶をする。暴れる父を殴ったのは母だった。
母の愛情を感じる桜子。
そうして、桜子は本橋家を出て、壱晴と暮らすことに。
**
個展は無事に成功。桜子の椅子も展示した。
二人は一緒に暮らし始め、壱晴の記念日反応が出る12月がやってきた。
そして、その日……。
壱晴は桜子の待つ家に帰り「ただいま、桜子」と言う。
その声は、ちゃんと聞こえる“声”だった。
THE END
シンドラ【やめるときも、すこやかなるときも】原作の著者・窪美澄
窪美澄プロフィール
1965年、東京都生まれ。
フリーの編集ライターを経て、小説家に。
2009年「ミクマリ」で女による女のためのR18文学賞大賞を受賞。
2010年、受賞作を所収したデビュー作「ふがいない僕は空を見た」刊行。
2011年、同作で山本周五郎賞を受賞。
2012年、「晴天の迷いクジラ」で山田風太郎賞を受賞。
2019年、「トリニティ」で第36回織田作之助賞を受賞。
窪美澄さんの著書は、ほかに「アニバーサリー」、「さよなら、ニルヴァーナ」、「じっと手を見る」など。
2017年3月【やめるときも、すこやかなるときも】集英社より刊行。
2019年11月、文庫本が発売され重版。
窪美澄さん『やめるときも、すこやかなるときも』、重版分も書店さんに並び始めました??
帯も新しくなってます?
年末年始の読書にも??ドラマスタートまであと1ヶ月ちょっとですね??https://t.co/51RbRTzOD3#やめるときもすこやかなるときも #窪美澄 #藤ヶ谷太輔 #奈緒 #1月20日スタート pic.twitter.com/THuGUWQIno
— 集英社文庫 (@shueishabunko) December 16, 2019
窪美澄【やめるときも、すこやかなるときも】コメント
刊行インタビューで「結婚へ一歩踏み込んだときの女性を書いてみたかった」と語る窪美澄さんの【やめるときも、すこやかなるときも】への思いを紹介します。
──タイトルにあるように「やめるときも、すこやかなるときも」生活は続くわけですね。
結婚生活に「すこやかなるとき」だけをイメージする人が多いけれど、実際のところそこは半々。「やめる」ほどではないにしろ、人間は大なり小なり負の部分を抱えているものだよ、ということは言いたかったですね。
──まずはお互いに「生身を見せたい、話したい」という気持ちになることが大事ということでしょうか。
「この人に話してみたい」というちょっとした興味が人と人の距離を近くすることは多々あるし、自分の中では悲しみだった出来事が、誰かに話したらおかしみに変わることもあります。心の重しがとれて軽くなったり。私が思うに、人間にとって一番つらいのは「これを失ったり、ここからはずれたりしたら生きていけない」と切羽詰まること。でも世の中にはいろいろな人がいるし、いろいろな生き方があります。考え方をたくさんストックして多様性を認められれば、つらいことがあっても、また前を向けるのではないでしょうか。
──壱晴と桜子の歩みはこれからもふたりらしいものになっていきそうな予感がしましたが、書き終えて気づいたことはありましたか。
やさしさ成分が多い作品になったかなと思っています。デビュー作から、激しく人の心を揺さぶるものを多く書いてきましたが、今回は、ちょっと違うものになったな、と。読者の方に「行間を読んで下さい」と突き放すことをせずに、登場人物のやりとりや心の動きを丁寧に拾って書いたからかもしれません。扱っているテーマは決して軽くはありませんが、読み口がやさしいので、効き目がある薬をシュガーコーティングした糖衣錠(とういじょう)のような小説になった気がしています。
刊行インタビュー<一部抜粋>
窪美澄さんのツイッター
→とても丁寧に作られたドラマで、映像化していただいてよかったなあ、と心から思いました。放映は1月20日(月)から。文庫のほうも、まだお読みでない方はこの機会にどうぞよろしくお願いいたします。#やめるときもすこやかなるときも
— 窪美澄 (@misumikubo) January 17, 2020
シンドラ【やめるときも、すこやかなるときも】原作の感想
シンドラ【やめるときも、すこやかなるときも】原作の感想・ツイート
【やめるときも、すこやかなるときも】がドラマになる。主演は藤ヶ谷太輔さんと決定し、原作小説を手にしたファンも多いようです。
シンドラ【やめるときも、すこやかなるときも】原作の皆様の感想を紹介します。
やめるときも、すこやかなるときも/窪美澄
タイトルに心奪われた。だってめっちゃ素敵じゃない?
悩みを抱えた片方を片方が支える、という物語はよくある。だがこの作品、片方を置いていかない。互いが悩みを抱えながらも思い合い、すれ違い、支え合う。
読み切った時、最後の一文が心に染みる。#読了 pic.twitter.com/jmrj3sQogX— ツバメ@読書垢 (@maTG2YX4zwyjE85) January 16, 2020
窪美澄「やめるときも、すこやかなるときも」(集英社文庫)読了。恋愛小説である。しかし窪さんが描くのは甘ったるい恋愛ではない。恋愛下手のふたりが家族のことや過去の出来事をそれぞれに抱えながら、お互いを必要とし、寄り添いながら生きていこうとする物語なのだ。好い小説だと思いましたね。 pic.twitter.com/YA4xOWLntO
— ARROWS 2001 (@shinya5872) December 21, 2019
【やめるときも、すこやかなるときも】
普通に原作も面白くて、引き込まれて一気読みしてしまったので、ドラマも楽しみ❀.(*´▽`*)❀.今季のドラマで一番楽しみかもしれない…笑— セロリ (@1321to) January 20, 2020
シンドラ【やめるときも、すこやかなるときも】原作小説の感想
冒頭から裸で目覚める場面。ドキリとするその場面は全くいやらしくはなく綺麗です。
壱晴と桜子とが交互に語る物語は、とても読みやすくひかれます。「ふがいない僕は空を見た」のような官能描写はなく、窪美澄さんが描く澄んだ世界の中にある細かな心理描写がとんでもなくいい。
言葉の数々が突拍子もなくワクワクするのではなく、じわりじわりと胸の中に入ってくる。
私はドラマ決定を知ってから手にしたので、壱晴は藤ヶ谷太輔さんであり、桜子は奈緒さんのイメージで読み進めました。ドラマ決定前に手にしたかたは、再読をおすすめしたいです。壱晴を藤ヶ谷太輔さん、桜子を奈緒さん。頭の中で演じてくれる二人が、もどかしくもあり、可愛くもある。きっと、再び楽しめ、感動すると思います。
結婚とは、家族をひっくるめて、そして相手の難点を受け入れて、そこからまた始まる。「やめるときも、すこやかなるときも」小説の中で壱晴と桜子はともに暮らすことで終わりですが、長い人生、壱晴と桜子の物語はこれから始まる。
感動がじわりじわりといつまでも続く素敵な一冊でした。
シンドラ第11弾【やめるときも、すこやかなるときも】は、毎週月曜日、深夜放送。
初回は1月20日、24時59分から日本テレビで放送。
アイキャッチ画像:【やめるときも、すこやかなるときも】公式HP
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